世嬉の一酒造
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世嬉の一酒造株式会社(せきのいちしゅぞう)は、岩手県一関市に本社を置く蔵元。1996年には地ビール醸造のブランドいわて蔵ビールを立ち上げた[1]。
概要
1986年には自社の酒蔵を利用して昔の酒造の用具や、杜氏部屋などを展示、公開する企業博物館世嬉の一 酒の民俗文化博物館(せきのいち さけのみんぞくぶんかはくぶつかん)を創立している[2]。
いわて蔵ビール
いわて蔵ビール(いわてくらビール)は、1996年に立ち上げられた地ビールブランド[3][1]。
奥羽山脈の地下水と厳選された麦芽やホップ、岩手産の食材、スパイスを取り入れた地ビールは日本国内のみならず日本国外からも評価されている[4]。
販売しているバーレーワイン(ビール)はアルコール度数が14度で、国内のビールでは最もアルコール度数が高いとされている[5]。
バーレーワインは通常のビールと異なり熟成が必要であるためタンクを長期間占有する[6]。そこで2015年に専用タンク設置のための資金をクラウドファンディングで集めた[6][7]。資金提供者には醸造されたビールが送付されるほか、仕込み見学やビアパーティーの招待といったサービスも用意された[6][7]。このクラウドファンディングの反響は高く、募集を始めた当日に目標額に達した[7]。クラウドファンディングの成功事例として挙げられることも多い[6][7]。
受賞
- 2005年「世嬉の一」 - 「全国新酒鑑評会」金賞[8]
- 2007年「世嬉の一」 - 「全国新酒鑑評会」金賞[9]
- 2016年 「ジャパニーズハーブエール山椒」 - 「世界に伝えたい日本のクラフトビール」グランプリ受賞[4][10]
- 2016年 「三陸広田湾産牡蠣のスタウト」 - ワールド・ビア・カップ「Experimental Beer」銅賞[11]
脚注・出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 “世嬉の一”. コトバンク 『日本酒・本格焼酎・泡盛 銘柄コレクション(講談社)』. 朝日新聞社. . 2017閲覧.
- ↑ “世嬉の一 酒の民俗文化博物館”. コトバンク 『日本の美術館・博物館INDEX(講談社)』. 朝日新聞社. . 2017閲覧.
- ↑ “ワールドビアアワード3年連続受賞・アルコール14%の熟成ビール『バーレーワイン』(大麦のワイン)限定販売開始” (プレスリリース), 世嬉の一酒造株式会社(いわて蔵ビール), (2016年10月26日) . 2017閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 本間景子 (2016年8月31日). “工場見学も人気♪「世界に伝えたい日本のクラフトビール」で優勝したブルワリー「いわて蔵ビール」へ”. ことりっぷ(昭文社). . 2017閲覧.
- ↑ “世嬉の一酒造、国内で最もアルコール度数の高いビール”. 日本経済新聞. (2016年11月8日) . 2017閲覧.
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 川上清市 『事例でわかる!クラウドファンディング成功の秘訣』 秀和システム、2015年。ISBN 9784798043982。
- ↑ 7.0 7.1 7.2 7.3 “「クラウドファンディング」 共感で資金、リターンは”. 日本経済新聞. (2015年3月23日) . 2017閲覧.
- ↑ “平成17酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表”. 酒類総合研究所. . 2017閲覧.
- ↑ “平成19酒造年度 全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表”. 酒類総合研究所. . 2017閲覧.
- ↑ 岡田和彦 (2016年5月19日). “岩手)世嬉の一酒造の「山椒ビール」がグランプリ”. 朝日新聞 . 2017閲覧.
- ↑ “WORLD BEER CUP 2016 Winners List (PDF)”. . 2017閲覧.