ホモゲンチジン酸

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ホモゲンチジン酸(ホモゲンチジンさん、Homogentisic acid)は、フェニルアラニンおよびチロシンの代謝中間体の1つである。一般名は、2,5-ジヒドロキシフェニル酢酸(2,5-dihydroxyphenylacetic acid)。名称は、「ゲンチジン酸(2,5-ジヒドロキシ安息香酸)より炭素が1つ多い酸」という意味である。

生合成

ホモゲンチジン酸は4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼEC 1.13.11.27)によって4-ヒドロキシフェニルピルビン酸から合成され、ホモゲンチジン酸 1,2-ジオキシゲナーゼによって4-マレイルアセト酢酸EC 1.13.11.5)に変換される。

タケノコアクの元でもある(タケノコはチロシンを多く含むため、酵素によりホモゲンチジン酸に変化する)。この他、半夏などにも含まれている。

病理学

ホモゲンチジン酸の過剰な蓄積はホモゲンチジン酸 1,2-ジオキシゲナーゼの欠乏(通常は突然変異)が原因で起こり、アルカプトン尿症(Alkaptonuria)に関係する。

関連項目

テンプレート:アミノ酸の代謝中間体