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ベルギー

Belgium

正式名称 ベルギー王国 Royaume de Belgique(フランス語); Koninkrijk Belgi(オランダ語)
面積 3万528km2
人口 1123万7000(2013推計)
首都 ブリュッセル

ヨーロッパ北西部にある国。北はオランダ,東はドイツ,南東部はルクセンブルク,南はフランスに接する。北海に面した北西部のフランドル地方は,干拓地と砂丘からなる平地で,内陸部に向かうにつれて徐々に高度を増し,南部のアルデンヌ高原など中位山地へと移行する。

中世にはフランドル地方を中心に商業地として栄えたが,その後ブルゴーニュ公国,続いてハプスブルク家の支配下に置かれ,1815年のウィーン会議の結果,オランダに併合された。1830年に独立を宣言,立憲君主国となった。

ドイツとフランスの中間にあり,低平で回廊的地勢をもつため,ナポレオン時代のワーテルローの会戦や第1次世界大戦,第2次世界大戦の戦場となった。気候は沿岸部の温暖湿潤から内陸部の冷涼へと変化し,降水量は年間 750~1000mmと比較的多い。天候の変化が著しいのが特徴。国民は約 60%がキリスト教のカトリック。南東部にドイツ語を話す人々が少数(約 1%)いるが,おおまかに分ければ,南部にはフランス語(→ワロニー方言)を話すワロン人(約 35%),北部にはオランダ語(フラマン語)を話すフラマン人(約 55%)が住む。

公用語はフランス語,オランダ語,ドイツ語。フランス語とオランダ語の使用地域は国のほぼ中央で南北に分けられるが,オランダ語地域のなかの首都ブリュッセルは併用地域で,フランス語が優勢。北西部のヘントを中心とするフランドル地方には中世以来の繊維工業地帯がある。南部には 19世紀以降,炭田と鉄鉱石資源に基礎をおいた重工業地帯が発達したが,20世紀後半にはほとんどの炭田が閉鎖された。リエージュを中心とする各都市でガラス,鉄および金属製品,化学,電機などの工業が発達。

近年は,アントウェルペンを中心に,オランダに近い北部で石油精製,化学,金属などの工業の発展がめざましい。アントウェルペンはダイヤモンドの研磨で世界的に有名。農業は酪農と畜産が中心。1944年以降,ルクセンブルク,オランダとベネルックス関税同盟の条約を結ぶなど,ヨーロッパ連合 EUの基礎となる地域経済の統合をはかった。EUと北大西洋条約機構NATOの原加盟国であり,ブリュッセルには EUと NATOの本部が置かれている。(ベルギー史