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ノーベル賞

ノーベル賞
the Nobel Prize
受賞対象 物理学への貢献
化学への貢献
生理学・医学への貢献
文学への貢献
平和への貢献
経済学への貢献)
主催 スウェーデン・アカデミー
スウェーデン王立科学アカデミー
カロリンスカ研究所(スウェーデン)
ノルウェー・ノーベル委員会
スウェーデンノルウェー
初回 1901年
公式サイト nobelprize.org
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ノーベル賞(ノーベルしょう)

ダイナマイトの発明によって富を得たアルフレッド・ベルンハルド・ノーベルが遺贈した基金から,毎年 4機関によって授与される賞。最初の授与は,ノーベルの 5回目の命日にあたる 1901年12月10日に行なわれた。ノーベルの遺言に従って,毎年,物理学,化学,生理学・医学,文学,および平和の 5分野において「過去 1年間に人類に対して最大の貢献をした者」に授与される。経済学賞は,1968年スウェーデン国立銀行によって設けられたもので,1969年から授賞されている。賞の授与機関は,ノーベルの遺志によって,物理学部門および化学部門はスウェーデン王立科学アカデミー,生理学・医学部門は王立カロリンスカ医学研究所,文学部門はスウェーデン・アカデミー(以上ストックホルム),平和賞はノルウェー国会ノーベル委員会(オスロ)と定められている。経済学部門については,スウェーデン王立科学アカデミーが賞の授与にあたる。ノーベルの遺言に基づいて設立されたノーベル財団が基金の法的な所有者で,運営管理者でもあるが,四つのノーベル賞授与機関を結びつける管理体としての役割を果たすだけで,賞の審査やその決定には関与せず,選考は授与機関によって行なわれる。受賞者には,金メダル,賞状および賞金が与えられる。賞金額は基金の収益に左右され,基金の前年度の利息の 67.5%が経済学部門を除く 5部門の賞金に割り当てられる。22.5%は選考の基金に,10%は基金に操り込まれる。経済学部門の受賞者にも同じものが与えられるが,スウェーデン国立銀行の献金を基金としている。

受賞者の選考は前年の秋,ノーベル財団定款に基づいて選ばれた人々への候補者推薦の依頼状発送に始まる。推薦の基準としては,専門分野で卓越している人を世界中から広く選び,自薦は認められない。推薦状は,毎年 1月31日までに各部門ごとに設けられたノーベル委員会に到着していなければならない。ノーベル委員会は,2月1日以後,寄せられた推薦状を参考に選考作業に入る。委員会は必要に応じて国籍を問わずに専門家を招くこともできる。ほとんどの場合,9月から10月初旬までに,委員会の推挙状がノーベル賞授与機関に提出され,最終決定は 11月15日までに終了する。委員会の推挙は絶対ではないが,ほぼ例外なく尊重され,審議や表決は一切公表されない。賞は個人に対して与えられ,国籍,人種,宗教,イデオロギーにかかわらず,すべての人に門戸を開いている。平和賞のみが組織や機関も対象となる。死後に業績が推薦されることはないが,たとえばダグ・ハマーショルド(1961平和賞)やエリク・アクセル・カルルフェルト(1931文学賞),ラルフ・スタインマン(2011生理学・医学賞)のように,生前にその業績が推薦されていた場合には,死後でも賞を与えることができる。賞の授与に対する異議は認められない。また,授与機関は国家から独立しており,政治上あるいは外交上の理由で,政府が賞の決定に影響を与えることはできない。賞は1人に全部与えられることも,二つの業績に対して等分されることも,2人もしくはそれ以上(ただし 3人をこえる例はない)の共同研究に一括して与えられることもある。1人が複数回受けることもできる。ノーベルの遺志にかなう候補者がいない場合や,第1次世界大戦,第2次世界大戦の最中のように世界情勢の悪化で選考作業に必要な情報収集が困難な場合には,賞は保留,もしくは授与されない。受賞者が指名されない,あるいは賞が授与されない場合,賞金は基金へ戻される。その場合,翌年には,繰り越された分とその年の分とを合わせ,一つの分野で 1年に二つの賞が授与されることがある。賞が辞退されたり,決められた期限までに受け取られない場合も,賞金は基金へ戻される。これまでにも賞が辞退されたり,受賞者の国の政府が受賞を辞退させた例がある。その場合でも,「受賞を辞退した」という注を付してノーベル賞受賞者リストに加えられる。辞退の理由はいろいろであるが,その多くは政府など外部の圧力である。たとえば 1937年アドルフ・ヒトラーは,ドイツの平和運動家で 1933年から政治犯収容所にあったカール・フォン・オシエツキーが 1935年に受けたノーベル平和賞はドイツを侮辱するものだったとして,その後ドイツ人のノーベル賞受賞を禁じた。辞退者は,たとえ何年後であろうと,事情を説明してあらためて受賞を希望すれば,金メダルと賞状を受け取ることができる。しかし,賞金はすでに基金へ戻されているので授与されない。授与式典は毎年12月10日のノーベルの命日に,物理学,化学,生理学・医学,文学,経済学の各部門はスウェーデンのストックホルムで,平和賞はノルウェーのオスロで行なわれる。通常は受賞者本人が出席して賞を受けることになっている。

授賞の原則はノーベルの遺言書に基づいているが,1900年にその解釈と適用に関する補助規則が,遺言執行人,授与機関の代表者およびノーベル家との間で協議・決定され,さらにスウェーデン国王の承認を受けた。この規則はほとんど変更されずに今日にいたっているが,実際の適用にあたってわずかながら修正された点もある。たとえば,「過去 1年間」の業績という授与規定については,長年の業績が考慮されるようになってきたほか,文学賞の条件にある「理想主義的傾向」という曖昧な表現は,当初は非常に狭い意味で解釈されていたが,しだいに弾力的に広く受け取られるようになった。経済学賞の選考基準はかつては科学的な傾向が強く,第1回の受賞者,ノルウェーのラグナル・A.K.フリッシュとオランダのヤン・ティンベルヘンは,経済活動の分析に数学的モデルを適用し,計量経済学の発展に寄与した業績で受賞した。ノーベル賞は物理学,化学,生理学・医学などの科学的分野では議論は少ないが,文学や平和部門については,賞の性質上さまざまな論議を呼んできた。特に平和賞は,受賞者が決定しないことがたびたびあった。


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