浜松科学館
浜松科学館(はままつかがくかん、Hamamatsu Science Museum)は、静岡県浜松市中区にある科学館。
概要
浜松市児童会館(1962年8月20日 - 1986年3月23日)に替わる施設として1986年5月1日に開館した。
主に児童が科学に親しむことに主眼をおいている施設であり、建物外観に突き出した色とりどりのダクトが特徴的である。また、建物正面上部の円筒部には、太陽光線の加減によりアルベルト・アインシュタインなどの顔が浮き上がる(写真参照)。
常設展示
自然・宇宙・光・力・音・電気などのテーマ別に展示されるほか、各テーマごとにコンピュータ端末が置かれ、クイズやゲームが楽しめる。「ブルー夢(む)カード」と呼ばれるカードを利用して、ゲームの結果などの保存が可能である。
浜松科学館の特徴としては、市内にある企業及び事業所からの寄付によって様々な実物や教育用に制作された機器類が展示されていることである。以下は、その例。
- スズキ自動車からは、ジムニーのカットモデル。
- 本田技研工業浜松製作所からは、オートバイの部品及びカットモデル。
- 河合楽器からは、大型ピアノ打鍵モデル。
- ヤマハからは、パーソナルコンピュータを用いた音楽ソフトウエア。
- 浜松ホトニクスからは、小惑星探査機「はやぶさ」に搭載された光センサ。
また、高柳健次郎が発明した、日本初のテレビの復元模型などもあり、地元の先駆者をたたえる展示などもある。
休日には、科学館探訪と呼ばれる企画が行われ、科学館ボランティアによる科学館の案内や、簡単な実験ショーが行われる。
プラネタリウム
3階にはプラネタリウムがある。愛称は「ときめきら」。投影機は「ジェミニスターIII(コニカミノルタ製)」。
科学館独自に企画したプログラムを始めとして、コニカミノルタで制作したプログラムを投影。平均して、年に1回程度プログラムの入れ替えが行われる。プラネタリウム室への通路には、以前は児童館で教育用などに用いられてきた、興和株式会社の製作したプラネタリウム装置の展示を始めとして、浜松ホトニクス社の協力によって展示が行われているスーパーカミオカンデで用いられている20インチ光電子増倍管も展示されている。
ブルー夢(読み:ぶるーむ)〔自動走行型ロボット〕
ブルー夢は、2階展示場内を自律走行しながら、展示品を紹介するロボットである。ブルー夢ステーションで充電している間も、ブルー夢カードや写真撮影、ゲームなどで来場者とコミュニケーションすることが可能である。
その他
アクトシティ浜松に設置されている楽器博物館との間で協力関係にあり、楽器博物館の入場者は科学館入場料が割引になり、科学館入場者は楽器博物館入場料が割引になるなどの特典がある。また、1F入り口コンコースには売店が設置されていて、科学関連のグッズ販売も行われている。ちなみに、このコンコースでは市内の小中学生による絵画展なども行われる。
漫画「苺ましまろ」コミックス6巻にて、科学館周辺を舞台としたエピソードが収録されている。
同施設の敷地は、かつての浜松駅の車両留置線(その以前には浜松機関区として転車台などがあった)の跡地である。敷地の西側には、元の浜松駅構内から伸びる引込線の跡である新幹線の高架を潜るガードが残存している。
場所
観覧料(特別展除く)
展示とプラネタリウム | 展示のみ | |
---|---|---|
大人 | 900円 | 500円 |
高校生 | 400円 | 200円 |
小人(中学生以下) | 無料 | 無料 |
幼児 | 無料 | 無料 |
※団体(30名以上)は割引あり。 ※障害者・高齢者(70歳以上)は無料。
出典
外部リンク
- 浜松科学館
- :※展示についての記述は「館内案内」ではなく「遠足・校外学習」の中にある。