弟子屈町
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弟子屈町(てしかがちょう)は、北海道釧路総合振興局管内の川上郡にある町である。
町名の由来はアイヌ語の「テシカ・カ」(岩盤の上)から。
Contents
地理
釧路総合振興局の北部に位置する。釧路市から北約80kmに位置。
地理的には釧路総合振興局に属するが、地勢はオホーツク総合振興局に近い。 冬季の冷え込みは厳しい。 川湯では空気中の水分が凍ってキラキラひかる「ダイヤモンドダスト現象」が見られる事がある。
隣接している自治体
歴史
かつては原生林が広がる土地であった。 佐野孫右衛門が政府の許可を受け、1876年(明治9年)から硫黄山の試掘を始め、翌年に採掘を開始したが収益が上がらず、硫黄山は函館の銀行家山田慎によって買収される。 その後所有権は安田財閥の安田善次郎に譲渡され、 1887年(明治20年)から硫黄の採掘を開始、1888年(明治21年)には輸送のために北海道で二番目となる釧路鉄道が硫黄山-標茶間に敷設されたが、乱掘により資源が枯渇し、9年後の1896年(明治29年)に操業を停止した。
1880年(明治13年)には更科治郎が入植し、農業を開始した。 1897年(明治30年)には村の大部分が皇室の御料林となり、1898年(明治31年)に農業指導者小田切栄三郎が着任、農業と畜産をおこない、多くの移民を受け入れた。
- 1903年(明治36年) - 熊牛村(現在の標茶町)から分村し、弟子屈外一村戸長役場を設置する。
- 1923年(大正12年) - 二級町村制を施行し、弟子屈村となる。
- 1943年(昭和18年) - 一級町村制施行、弟子屈村
- 1947年(昭和22年) - 町制施行、弟子屈町
- 1956年(昭和31年) - 標茶町へ一部分割。
- 1957年(昭和32年) - 標茶町の一部編入。
経済
産業
主要産業は観光と酪農。 摩周湖、屈斜路湖、摩周温泉、川湯温泉が主要観光地で全国から多くの観光客が訪れる。 本州からの移住者も多い。
金融機関
農協
- 摩周湖農業協同組合(JA摩周湖)
郵便局
- 弟子屈郵便局(集配局)
- 川湯郵便局(集配局)
- 美留和郵便局(集配局)
- 屈斜路郵便局
- 川湯駅前簡易郵便局
宅配便
公共機関
警察
消防
- 釧路北部消防事務組合消防本部
- 弟子屈消防署
- 川湯支署
姉妹都市・提携都市
国内
海外
地域
人口
弟子屈町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
- 総数 8,278人(男3,919人、女4,359人)
- 世帯数 3,632世帯
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[1]。
- 弟子屈町 - 屈斜路湖(国有地),摩周湖(国有地),字鐺別,字跡佐登
教育
- 高等学校
- 中学校
- 小学校
- 大学施設
- 閉校した学校
- 弟子屈町立最栄利別小学校 - 1970年(昭和45年)3月31日で閉校
- 弟子屈町立札友内小学校 - 1972年(昭和47年)3月31日で閉校
- 弟子屈町立川湯駅前小学校 - 1991年(平成3年)3月31日で閉校し、川湯小学校へ統合
- 弟子屈町立仁多小学校 - 1994年(平成6年)3月31日で閉校し、弟子屈小学校へ統合
- 弟子屈町立昭栄小学校 - 2015年(平成27年)3月31日に閉校
- 弟子屈町立和琴中学校 - 1986年(昭和61年)3月31日で閉校
交通
空港
鉄道
バス
- 阿寒バス - 川湯温泉街に川湯営業所があったが、平成26年3月31日で閉鎖、弟子屈市街地内の摩周営業所に統合された。
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
重要無形民俗文化財
- アイヌ古式舞踊 - 弟子屈町屈斜路古丹アイヌ文化保存会
天然記念物
弟子屈町指定文化財
- 仁多獅子舞 - 仁多獅子舞保存会
- 鐺別獅子舞 - (鐺は金へんに當)鐺別獅子舞保存会
- 屈斜路湖マリゴケ
レジャー
- ビラオスキー場(廃止)
- 乗馬、酪農体験、釧路川源流下り
観光
- 阿寒国立公園
- 摩周湖
- 屈斜路湖
- コタン温泉
- 弟子屈町屈斜路コタンアイヌ民俗資料館
- 民宿「丸木舟」(アト゜イ経営の店)
- 和琴温泉
- 川湯温泉
- 大鵬相撲記念館(旧 川湯相撲記念館)
- 川湯エコミュージアムセンター
- 硫黄山
- 摩周温泉(弟子屈温泉)
- ヨーロッパ民芸館(2008年(平成20年)で閉館)
⇒現在は建物が道の駅の一部となっていて、外観だけが当時の状態で残っている。
- 900草原 - 町営牧場
祭り
- ダイヤモンドダストin KAWAYU(1月 - 2月 : 2015年の予定)
その他
- クッシー - 屈斜路湖にいるとされる怪獣(未確認生物)。屈斜路湖砂湯には、クッシーの像がある。
- 和琴ミンミンゼミ北限地。
- 2005年(平成17年)6月から、市外局番が3桁「015」になった(北海道では札幌「011」以外では初)。
- 弟子屈町CIとして、てしかがの「て」をモチーフにしたシンボルマークを制定している。
- 第二次世界大戦後、御料林は国有財産となったが、そのうち町の面積の約25%にあたる11800ヘクタールは宮内大臣の名義のまま残されていた。これらは2001年(平成13年)に処理方法が決定され、登記の移管、売却、抹消等がおこなわれた。
出身またはゆかりの有名人
- アト゜イ(豊岡征則):民宿「丸木舟」・アイヌ詞曲舞踊団モシリ代表
- 琴ヶ嶽綱一:力士
- 更科源蔵:詩人。「原野の詩人」と称された。
- 大鵬幸喜:元横綱・元相撲親方
- 山川竜司:プロレスラー
- 土田一徳:元ジャニーズ事務所所属の男性アイドル、現在は舞台俳優。
脚注
- ↑ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省 . 2017閲覧..※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
関連項目
外部リンク
典拠レコード: