「180度経線」の版間の差分

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ファイル:International Date Line.png
180度経線の付近を通る国際日付変更線
ファイル:TodayYesterday.jpg
フィジータベウニ島にある国際日付変更線の標識

経度180度線(けいど180どせん)は、グリニッジ天文台を通る本初子午線からあるいは西へ180角度を成す経線である。東経および西経の双方に対して共通の経線である。本初子午線とともに大円を形成し、この大円により地球表面は東半球西半球に分けられる。通過地点の大部分が太平洋の公海上にあるため、国際日付変更線を決定する基準になっている。180度線が通過する陸地はロシアフィジーおよび南極大陸のみである。

180度経線は北極点から南極点に向かって以下の地点を通過する。

地理座標 国土・領土・領海 備考
東経180度0分北緯90度 東経180度90; 180 (北極海) 北極海
東経180度0分北緯71.533度 東経180度71.533; 180 (ロシア) ロシアの旗 ロシア ウランゲリ島
東経180度0分北緯70.967度 東経180度70.967; 180 (チュクチ海) チュクチ海
東経180度0分北緯68.983度 東経180度68.983; 180 (ロシア) ロシアの旗 ロシア チュクチ自治管区
東経180度0分北緯65.033度 東経180度65.033; 180 (ベーリング海) ベーリング海
東経180度0分北緯52度 東経180度52; 180 (アムチトカ水道) アムチトカ水道 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国アラスカ州セミソポクノイ島 (東経179度47分北緯51.95度 東経179.783度51.95; 179.783 (セミソポクノイ島)) のすぐ東を通る
東経180度0分北緯51度 東経180度51; 180 (太平洋) 太平洋 テンプレート:TUVヌクラエラエ環礁 (東経179度52分南緯9.417度 東経179.867度-9.417; 179.867 (ヌクラエラエ環礁)) のすぐ東を通る
フィジーの旗 フィジーチコビア島 (西経179度59分南緯15.717度 西経179.983度-15.717; -179.983 (チコビア島)) のすぐ西を通る
東経180度0分南緯16.15度 東経180度-16.15; 180 (フィジー) フィジーの旗 フィジー バヌアレブ島ラビ島およびタベウニ島
東経180度0分南緯16.983度 東経180度-16.983; 180 (太平洋) 太平洋 フィジーの旗 フィジーモアラ島 (東経179度57分南緯18.55度 東経179.95度-18.55; 179.95 (モアラ島)) のすぐ東を通る
フィジーの旗 フィジートトヤ島 (西経179度52分南緯19度 西経179.867度-19; -179.867 (トトヤ島)) のすぐ西を通る
フィジーの旗 フィジーマツク島 (東経179度47分南緯19.167度 東経179.783度-19.167; 179.783 (マツク島)) のすぐ東を通る
東経180度0分南緯60度 東経180度-60; 180 (南極海) 南極海
東経180度0分南緯78.217度 東経180度-78.217; 180 (南極大陸) 南極大陸 ロス海属領 -  ニュージーランドが領有権を主張している

(特にこれといって接近しているわけではないが)180度線は以下の島々の中間も通過する。

熱帯低気圧

一定の強さを持つ熱帯低気圧のうち、太平洋上では180度経線より西側(東半球)にある場合台風、東側(西半球)にある場合ハリケーンと呼ばれる[1]。勢力の変化が特にない場合でも、この経線を超えて西側に来た場合は台風となり(越境台風)、逆に東側へ出て行った場合には台風でなくなる。

脚注

  1. 台風について 気象庁、平成27年7月25日閲覧。

関連項目