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(鶴見川沿いの主な施設)
 
 
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{{Infobox 河川
 
{{Infobox 河川
 
|名称 = 鶴見川
 
|名称 = 鶴見川
|画像 = [[画像:TakanoOhHashi.jpg|300px|鶴見川 2007年(平成19年)9月20日撮影]]
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}}
[[画像:TsurumiBashi.jpg|thumb|right|250px|鶴見橋(現・鶴見川橋)。[[19世紀]]初めの『[[江戸名所図会]]』より。]]
 
[[画像:TSURUMIGAWA TAPIR.jpg|thumb|150px|鶴見川の遊歩道沿いに設置されている標識(「鶴見川流域共通サイン」)。「バクの形の流域」であることが記載されている。東京都町田市図師町・宮川橋付近]]
 
'''鶴見川'''(つるみがわ)は、[[東京都]]および[[神奈川県]]を流れる[[川]]。鶴見川水系の幹川で、[[一級河川]]に指定されている。[[東京都]][[町田市]][[上小山田町 (町田市)|上小山田町]]の泉を源流とし、神奈川県[[横浜市]][[鶴見区 (横浜市)|鶴見区]]の河口から[[東京湾]]に注ぐ。全長42.5[[キロメートル|km]]、流域面積235[[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]、支川数は10。[[2005年]](平成17年)4月に[[特定都市河川]]に指定された。
 
  
== 概要 ==
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'''鶴見川'''(つるみがわ)
鶴見川は、東京都および神奈川県を流れる河川である。その流域は、東京都町田市、神奈川県[[川崎市]]、[[横浜市]]の3市(2[[政令指定都市]]を含む)からなり、一級河川に指定されている<ref>[[河川法]]4条1項、河川法第四条第一項の水系を指定する政令31号。</ref><ref>なお、鶴見川は、旧河川法に基づき、[[1967年]](昭和42年)5月に、[[建設大臣]]から一級水系の指定を受けている。</ref>。流域の形が[[バク]]に似ていることから「バクの流域」を愛称とし、しばしばバクが鶴見川流域の河川管理行政においてマスコットとして用いられる。河口から[[第三京浜道路]]までの17.4kmは、[[国土交通省]][[京浜河川事務所]]の直轄管理区間となっており、[[第三京浜道路]]より上流の区間は神奈川県または東京都が管理する<ref>支川については、[[矢上川]]、[[早渕川]]、[[鳥山川]]の一部が国交省管理区間となっている他は、神奈川県、東京都、横浜市などの管理区間となっている。</ref>。
 
  
流路延長は42,5km、流域面積は235km<sup>2</sup>。流域内人口は約188万人で、流域内[[人口密度]]は全国109水系中第1位の8,000人/km<sup>2</sup>となっている(いずれも2004年(平成16年))。流域の土地利用は、宅地等の市街地が約85%、森林や農地等が約15%で、市街地化が進んでいる<ref>{{Cite web|date=|url=http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/pdf/tsurumi-4-1.pdf|title=河川整備基本方針>鶴見川水系・鶴見川水系流域及び河川の概要|format=PDF|publisher=[[国土交通省]]|accessdate=2012-01-03}}</ref>。河川水は、農業用水または工業用水に利用されている。なお、流域の生活用水は流域外から導入されている。流域の[[下水道]]普及率は高く、人口増加に伴い、下水処理水の流入も増加している。
+
[[神奈川県]]東部を流れる川。全長 43km。
  
流域は、源流域に緑地地域が多く残り、中流域まで高水敷が広がる。中上流域には[[絶滅危惧種]]に指定される淡水魚や鳥類、昆虫類も生息し、下流域には汽水性の魚類、エビ・カニ・ウニ類、貝類や海鳥が生息する。国土交通省の調査による河川の区域面積あたりの利用者数は、[[十勝川]]に次いで多く、特に散策の利用者は全国で最も多い。中流域の[[鶴見川サイクリングコース]]や堤防上の歩道、森永橋付近にある横浜市鶴見川漕艇場など、河川利用を促進する施設も整備されている。
+
[[多摩丘陵]]の東京都南部に発し,[[横浜市]][[鶴見区]]で[[東京湾]]に注ぐ。下流部は特に流路の屈折が激しく,水害の危険が大きい。上・中流域の丘陵地では宅地開発が急速に進行。
  
一方、鶴見川は、古くから洪水氾濫を繰り返す暴れ川として恐れられた。流域の市街地化が進んだことで、保水・浸透機能が低下し、大雨による水位の増大が激しくなり、一旦氾濫すると大きな浸水被害が生じる危険性も高まった。このため、全国に先駆けて[[1979年]](昭和54年)から「総合治水対策」に取り組み、[[2005年]](平成17年)4月には全国で初めて、[[特定都市河川浸水被害対策法]]3条に基づく、[[特定都市河川]]および特定都市河川流域に指定された<ref>[http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/05/050324_.html 鶴見川を特定都市河川の第1号に指定]、国土交通省河川局、2005年(平成17年)3月24日。</ref>。
+
下流のデルタ,埋立て地は重化学工業地域で,[[京浜工業地帯]]の核心部を形成する。
 
 
また、例年、国土交通省が発表する河川の水質調査では、ワーストランキングの2位から3位となることが多い。水質は、[[1960年代]]から[[1980年代]]に比べれば大幅な改善が見られ、環境基準はほぼ達成された。しかし、流域の市街地化は今も続いており、なお大きな課題となっている。
 
 
 
=== 流域の自治体 ===
 
; 東京都
 
: [[町田市]]、[[稲城市]]
 
; 神奈川県
 
: [[川崎市]]、[[横浜市]]
 
 
 
== 地理 ==
 
[[画像:TsurumiRiverMap.jpg|thumb|right|250px|鶴見川流域の概要(「[http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/tsurumi/project/plan/03/pdf/text.pdf 鶴見川流域水害対策計画]」より)]]
 
[[画像:Tsurumi-river 02.JPG|thumb|right|250px|鶴見川源流泉のひろば]]
 
[[画像:Tsurumigawagenryu.JPG|thumb|250px|鶴見川源流泉のひろばの池]]
 
[[画像:Tsurumi-river 01.JPG|thumb|right|250px|鶴見川上流端(東京都町田市上小山田町・新橋)の標識]]
 
鶴見川の源流は、東京都町田市の北部、[[多摩市]]との境に近い上小山田町にある多摩丘陵の谷戸群(低湿地)の一角、田中谷戸(標高約100~150m)の湧水を水源とする数本の細流である。源流域下端には「鶴見川源流泉のひろば」が整備されている。源流を発した鶴見川は、町田市鶴川で[[真光寺川]]と、[[神奈川県]][[川崎市]][[麻生区]]で[[麻生川]]と合流し、[[横浜市]][[青葉区 (横浜市)|青葉区]]を縦断する。[[東名高速道路]]の下を抜けて、[[横浜市]][[緑区 (横浜市)|緑区]]と[[都筑区]]の境界に沿い、[[下末吉台地]]に挟まれた[[沖積平野|沖積低地]]の入り口付近である緑区中山町で[[恩田川]]と合流する。この辺りまで、鶴見川は'''谷本川'''(やもとがわ)とも呼ばれ、源流からおおむね南東に流れる。恩田川と合流した鶴見川は、利水の基準地点とされる落合橋付近から東流し、[[港北区]][[新横浜]]付近で鳥山川と合流すると蛇行して北へ向かう。再び蛇行して東流すると、港北区綱島付近で[[早渕川]]と合流し、[[鶴見区 (横浜市)|鶴見区]]駒岡付近で[[矢上川]]と合流する。鷹野大橋付近から左岸に川崎市[[幸区]]と接しながら、南東へ緩やかに蛇行し始め、治水の基準地点とされる末吉橋付近から鶴見区を貫き、同区末広町・大黒町の河口から[[東京湾]]に注ぐ。
 
 
 
鶴見川流域は、標高80mから150mの低い丘陵地帯が[[分水界]]をなし、河床勾配は、源流から恩田川合流付近までの上流部で約1/250、[[沖積平野|沖積低地]]の中下流部で約1/1000の緩勾配となる。流域の大半が大きく起伏した丘陵・台地のため、かつては開発されることもなく、自然豊かな環境・景観が形成されていた。しかし、[[1960年代]](昭和30年代半ば)に始まる[[高度経済成長#日本の高度経済成長|高度経済成長]]期から、流域周辺は人口が急増し、住宅地として急速に開発が進められた。1958年(昭和33年)には流域内の市街地率は約10%、人口は約45万人であったが、2003年(平成15年)には市街地率約85%、人口約188万人となっている。この市街地化の結果、谷戸や低平地の農地はほとんど姿を消し、自然主体の流域から都市主体の流域へと変貌した。
 
 
 
鶴見川流域の地形・地質は、大きく2つに分けられる。流域全体の7割を占める源流付近から上中流域にかけての丘陵・台地は、保水・浸透機能が高い[[赤土]]の[[関東ローム層]]で覆われており、残り3割を占める中下流域の沖積低地は、[[シルト]]質(砂と粘土との中間の大きさの[[砕屑物]]。沈泥。)の軟弱な地盤となっている。
 
 
 
流域の気候は[[太平洋側気候]]に属し、冬季は晴天乾燥、夏季は高温多湿な日が多く、概して温和な気候といえる。流域の年間総雨量は1,400mmから1,600mmで、秋季の雨量が多い。
 
 
 
== 生物 ==
 
[[画像:Yokohamahizakura.jpg|thumb|right|250px|ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜。横浜市鶴見区上末吉付近の堤防上)]]
 
今も源流付近に残る広い緑地や、流域の市街地内に点在する緑地などは、保水・浸透機能を有する貴重な自然環境と自然景観を形成している。源流付近の湧水が集まる水域には、[[絶滅危惧種]]である[[ホトケドジョウ]]、[[ギバチ]]、[[スナヤツメ]]などの魚類が、流域には[[オオタカ]]をはじめとする[[猛禽類]]が生息し、上流域には同じく絶滅危惧種の[[タコノアシ]]、[[カンエンガヤツリ]]などの植生が見られる。中流域の高水敷には、[[メヒシバ]]、[[クズ]]、[[ヨシ]]・[[オギ]]などの群落が広がり、[[オオヨシキリ]]などの鳥類の繁殖地や、絶滅危惧種である[[ヨコハマナガゴミムシ]]の国内唯一の生息地が確認されている。下流域には高水敷の緑地は少ないものの、汽水性の水域には[[スズキ (魚)|スズキ]]、[[マハゼ]]、[[マゴチ]]、[[コイ]]などの魚類や、[[ケフサイソガニ]]、[[ユビナガスジエビ]]などのエビ・カニ類、流域には[[ユリカモメ]]や[[ホシハジロ]]、絶滅危惧種である[[コアジサシ]]などの鳥類が生息する。
 
 
 
また、一部の堤防上には、[[サクラ]]や[[ツツジ]]などの植栽も行われている。特に、横浜市鶴見区内では、区役所の支援と区民の活動により、ヒカンザクラの園芸品種である「ヨコハマヒザクラ」が多く植えられている<ref>[http://www2.city.yokohama.jp/pls/qa/main.detail?p_b=9999997481 鶴見川沿いの植樹事業について]、横浜市市民活力推進局。</ref>。
 
 
 
[[2002年]](平成14年)8月には、中流域から下流域に至る豊富な魚貝類に誘われたのか、[[アゴヒゲアザラシ]]の[[タマちゃん]]が東京湾から遡上した<ref>タマちゃんは、2002年8月7日に多摩川丸子橋付近に現れた後、[[8月25日]]から[[8月30日]]まで鶴見川にとどまり、その後、[[帷子川]]、[[大岡川]]、[[中川]]、[[荒川 (関東)|荒川]]など、東京湾に注ぐ河川各所に出没した。</ref>。
 
 
 
== 利用 ==
 
鶴見川の河川水は、主に農業用水と工業用水に利用されている。農業用水は、流域の開発に伴い減少しつつも、約130[[ヘクタール|ha]]の耕地の[[灌漑]]に利用されている。最大取水量は、かんがい用水として1.616[[立方メートル|m<sup>3</sup>]]/s(慣行、21件)、工業用水として0.555m<sup>3</sup>/s(許可、1件)。農業用水の取水は中流域の亀の子橋より上流域に点在し、工業用水の取水は河口部にほど近い[[東亞合成]]のみである。なお、鶴見川流域では、生活用水のほとんどが流域外から導水されている。
 
 
 
また、鶴見川流域では下水道の整備が進んでおり、すべての処理区で普及率90%を超えている。鶴見川には、麻生水処理センター(川崎市)、鶴見川クリーンセンター(町田市)、成瀬クリーンセンター(町田市)、都筑水再生センター(横浜市)、港北水再生センター(横浜市)、加瀬水処理センター(川崎市)、北部第一水再生センター(横浜市)の計7つの処理場から下水処理水が流入している。流域人口の増加を受けて、下水処理水の放流量は増加している。下水道の普及は、鶴見川の水質改善に大きな役割を果たしたものの、下水処理水に多く含まれる[[アンモニア態窒素]]<ref>アンモニア態窒素 (NH{{sub|4}}-N) とは、水中に[[アンモニウム塩]]として含まれている窒素のことで、主として、屎尿や家庭下水中の有機物の分解などに起因し、富栄養化などに関わる水質汚濁の指標となる。</ref>などが、鶴見川の水質に特徴的な傾向を与えている。
 
 
 
一方、鶴見川は、国土交通省が行っている「河川水辺の国勢調査(河川空間利用実態調査)」によれば、区域面積あたりの年間利用者数が、[[十勝川]]に次いで多い<ref>[http://www3.river.go.jp/kuukan/h15/index.htm 平成15年度・河川水辺の国勢調査(河川空間利用実態調査)]、国土交通省河川局。</ref>。特に、散策の利用者数は全国1位(42.9万人/年・km<sup>2</sup>)となっている<ref>[http://www3.river.go.jp/kuukan/h15/%95%BD%90%AC15%94N%93x%92%B2%8D%B8/image/%95%5C%96%CA%90%CF%93%96%82%BD%82%E8%97%98%97p%8E%D2%90%94%83x%83X%83g%82P%82O.gif 平成15年度・調査対象河川区域面積あたりの年間利用者数ベスト10]、同上。</ref>。
 
 
 
== 治水 ==
 
鶴見川は、古くから洪水氾濫を繰り返す暴れ川として恐れられた。特に大規模な河川改修計画を策定する契機となった[[1938年]](昭和13年)から、[[2004年]](平成16年)までの約70年間に、主なものだけでも17回の水害に見舞われた。流域の年間降水量は約1,400mmから1,600mm程度であり、水害の要因のほとんどは台風性の降雨によるものである。
 
 
 
== 水質 ==
 
鶴見川の水質は、[[1980年代]]には環境基準を大きく超えていたが、その後は下水道の普及や[[水質汚濁防止法]]等による排水規制の実施などにより改善が進み、[[生物化学的酸素要求量|BOD]]75%値<ref>BOD(Biochemical Oxygen Demand、[[生物化学的酸素要求量]])とは、水中の好気性微生物の増殖や呼吸によって消費される酸素量のこと。水の有機物汚染が大きければその有機物を栄養分とする微生物の活動も活発になり、微生物によって消費される酸素の量も増加する。そのため、BOD値が大きければ水中の有機物汚染が大きいことを示すため、水の有機物汚染の指標とされる。</ref><ref>BOD75%値とは、年間の日平均値の全データ(n個)を値の小さいものから順に並べ、「0.75×n番目」のデータの値をいう。BOD75%値と環境基準値を比較することで、年間日数の4分の3 (75%) における、基準値達成状況が分かる。</ref>でみるとほぼ全ての地点で環境基準値が達成されている。しかし、下水処理水の影響を大きく受ける中流部では、依然として環境基準値が達成されておらず、大きな課題となっている。
 
 
 
国土交通省が発表する一級河川(直轄管理区間、166河川)における水質調査(BOD値による河川水質状況)では、例年、ワーストランキングの2位から3位となっており、さらなる水質改善努力が続けられている<ref>[http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/05/050821_.html 「平成18年度・全国一級河川の水質現況の公表について」]、国土交通省河川局。</ref>。なお、同調査によれば、[[ダイオキシン類]]については、水質・底質ともに環境基準値の2分の1以下となっている。
 
 
 
=== 細菌による汚染 ===
 
[[1978年]](昭和53年)3月、鶴見川河口付近の河川水から[[コレラ菌]](エルトール型)が検出された。当時の[[厚生省]]は、本件において河川水から[[コレラ]]に感染する可能性はないと発表したものの、住民には動揺が広がった。結局、川崎市高津区内の医院に設置された[[浄化槽]]から、支流の有馬川を経て、鶴見川を汚染していたものと判明した<ref>地方衛生研究所全国協議会、健康危機事例集[http://www1.iph.pref.osaka.jp/ophl2/upload/111/278kawasaki.html 「鶴見川・有馬川水系のコレラ菌汚染」]、大阪府立公衆衛生研究所。</ref>。
 
 
 
この件の後、全国各地の自治体で各地方衛生研究所を中心に、河川水の定点観測が始められた。神奈川県と横浜市、川崎市でも、各衛生研究所(衛検)が、河川水の細菌学的定点観測を継続している。鶴見川では、臨港鶴見川橋、川向橋(以上、横浜市衛検)、末吉橋(川崎市衛検)を定点として観測されている。一般的なコレラ菌 (O1) は検出されるものの、毒素を産生する菌が検出されたことはない<ref>[http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/005_databox/0501_kannsen/0503_kenkansen.html 「神奈川県の感染症」]、神奈川県衛生研究所。</ref>。
 
 
 
== 支流 ==
 
鶴見川は、主なものだけで、支流の[[矢上川]]をはじめとして、[[早渕川]]、[[鳥山川]]、[[大熊川]]、[[鴨居川]]、[[恩田川]]、[[麻生川]]、[[真光寺川]]と、二次支流の[[砂田川]]、[[梅田川 (神奈川県)|梅田川]]の合わせて10支川が合流し、東京湾に注いでいる。
 
<gallery perrow="2" style="float:right">
 
Tsurumi River at Machida.jpg|200px|{{small|新袋橋より上流方面を望む}}
 
Yamoto hayano.JPG|200px|{{small|寺家橋より鶴見川本流と早野川}}
 
Tsurumigawa-miyamaehashi.JPG|200px]|{{small|宮前橋より下流方面を望む}}
 
学校橋.JPG|200px|{{small|学校橋より下流方面を望む}}
 
Tsurumigawa from Shin-tsurumibashi.JPG|200px|{{small|新鶴見橋より下流方面を望む}}
 
鶴見川元宮.JPG|200px|{{small|森永橋から上流方面を望む}}
 
</gallery>
 
''上流より記載(支流および二次支流)''
 
* 結道川([[町田市]])
 
* 小野路川(町田市)
 
* '''[[真光寺川]]'''(町田市)
 
* '''[[麻生川]]'''([[川崎市]][[麻生区]]/[[稲城市]])
 
** 片平川(川崎市麻生区)
 
* [[真福寺川]](川崎市麻生区)
 
* [[早野川]](川崎市麻生区)
 
* [[寺家川]]([[横浜市]][[青葉区 (横浜市)|青葉区]])
 
* [[鴨志田川]](横浜市青葉区)
 
* [[黒須田川]](横浜市青葉区/川崎市麻生区)
 
* [[大場川 (神奈川県)|大場川]](横浜市青葉区)
 
* '''[[恩田川]]'''(町田市/横浜市青葉区/[[緑区 (横浜市)|緑区]])
 
** 奈良川(横浜市青葉区)
 
** [[岩川]](横浜市緑区)
 
** しらとり川(横浜市青葉区)
 
** '''[[梅田川 (神奈川県)|梅田川]]'''(横浜市緑区)
 
* '''[[鴨居川]]'''(横浜市緑区)
 
* '''[[大熊川]]'''(横浜市[[都筑区]]/[[港北区]])
 
* [[江川 (横浜市)|江川]](横浜市都筑区)
 
* '''[[鳥山川]]'''(横浜市港北区)
 
** '''[[砂田川]]'''(横浜市港北区/[[神奈川区]])
 
* '''[[早渕川]]'''(横浜市青葉区/都筑区/港北区)
 
** 布川(横浜市青葉区)
 
* '''[[矢上川]]'''(川崎市[[宮前区]]/[[高津区]]/[[中原区]]/[[幸区]]/横浜市港北区)
 
** 有馬川(川崎市宮前区/高津区/横浜市都筑区)
 
** [[二ヶ領用水#江川|江川]](川崎市中原区/高津区)
 
** [[二ヶ領用水#渋川|渋川]](川崎市中原区/幸区)
 
 
 
== 橋梁 ==
 
<gallery>
 
Zusioohasi.JPEG|150px|図師大橋
 
Miyagawa-Bridge(Tsurumigawa).jpg|150px|宮川橋
 
Mukaida-bridge.JPG|150px|むかいだ橋
 
Namiki-bridge.JPG|150px|並木橋
 
Tsurumi-bridge.JPG|150px|鶴見橋(町田市)
 
Kabuto-bridge.JPG|150px|兜橋
 
Maruyama.JPG|150px|丸山橋
 
Sandou.JPG|150px|参道橋
 
Sinhukuro.JPG|150px|新袋橋
 
Hukuro.JPG|150px|袋橋
 
Kajiyakurumabasi.JPG|150px|鍛冶屋車橋
 
Kawashima.JPG|150px|川島橋
 
Ookurahasi.JPG|150px|大蔵橋
 
Kasuga.JPG|150px|春日橋
 
Sekiyama.JPG|150px|関山橋
 
Sumiyosi.JPG|150px|住吉橋
 
Benten.JPG|150px|弁天橋
 
Yasaka.JPG|150px|八坂橋
 
Simokawato.JPG|150px|下川戸橋
 
Kawaiabashi.JPG|150px|川井田橋
 
Odakyu-tsurumi.JPG|150px|[[小田急小田原線]]の橋
 
Taisyou.JPG|150px|大正橋
 
Kawaida.JPG|150px|川井田人道橋
 
Mutsuhasi.JPG|150px|睦橋
 
Motomura.JPG|150px|本村橋
 
Houden.JPG|150px|{{small|宝殿橋と岡上跨線橋(奥)}}
 
Okagami.JPG|150px|岡上橋
 
Syoujinba.JPG|150px|精進場橋
 
Konokami.JPG|150px|子の神橋
 
Yotsugihasi.JPG|150px|四ッ木橋
 
Asaobasi.JPG|150px|麻生橋
 
Onkai.JPG|150px|恩廻橋
 
Suisyabashi.JPG|150px|水車橋
 
Zikehasi.JPG|150px|寺家橋
 
Kawautihasi.JPG|150px|河内橋
 
Kamosidahasi.JPG|150px|鴨志田橋
 
Joubanhasi.JPG|150px|常磐橋
 
Miyamaehasi.JPG|150px|宮前橋
 
Kawama.JPG|150px|川間橋
 
246-tsurumigawa.JPG|150px|新川間橋
 
Yamoto.JPG|150px|谷本橋
 
Gakkouhashi.JPG|150px|学校橋
 
Tenjinhashi.JPG|150px|天神橋
 
Syojin-green.JPG|150px|{{small|精進橋と[[横浜市営地下鉄グリーンライン|地下鉄]]鉄橋(奥)}}
 
Tiyo.JPG|150px|千代橋
 
Rakuai.JPG|150px|落合橋
 
Kamoikeoohashi.JPG|150px|[[鴨池大橋]]
 
Kamoike-jindou.JPG|150px|鴨池人道橋
 
Shinkawamukai.JPG|150px|新川向橋
 
Kawamukai.JPG|150px|川向橋
 
Daisankeihin.JPG|150px|[[第三京浜道路]]
 
Kozukue.JPG|150px|小机大橋
 
Kamenokouhashi.JPG|150px|亀の甲橋
 
Shinyokohama-oohashi.JPG|150px|新横浜大橋
 
Nippabashi.JPG|150px|新羽橋
 
Toyoko-tsurumi.JPG|150px|東横線の鶴見川鉄橋
 
Morinagabashi bridge(Yokohama).jpg|150px|森永橋
 
Tsurumigawabashi bridge.jpg |150px|鶴見川橋
 
</gallery>
 
* 新橋
 
* 山の端橋(やまのはばし)
 
* 丁八反坂橋
 
* 竹之内橋
 
* 新竹之内橋
 
* 櫻橋
 
* 宮橋
 
* 坂下橋
 
* 日影橋
 
* 図師大橋([[神奈川県道・東京都道57号相模原大蔵町線]])
 
* 図師川島2号橋
 
* 竹橋
 
* 宮川橋
 
* むかいだ橋
 
* 並木橋
 
* 鶴見橋
 
* 兜橋
 
* 新鎧橋
 
* 郷見橋
 
* 丸山橋
 
* 半沢橋
 
* 参道橋
 
* 新袋橋([[東京都道18号府中町田線]])
 
* 袋橋
 
* 鍛冶屋車橋
 
* 川島橋
 
* 大蔵橋
 
* 春日橋
 
* 関山橋
 
* 住吉橋
 
* 弁天橋
 
* 八坂橋
 
* 下川戸橋([[東京都道・神奈川県道3号世田谷町田線]])
 
* 川井田橋
 
* [[小田急小田原線]]
 
* 大正橋
 
* 川井田人道橋
 
* 睦橋
 
* 本村橋
 
* 岡上跨線橋([[東京都道・神奈川県道139号真光寺長津田線]])
 
* 宝殿橋
 
* 岡上橋
 
* 精進場橋
 
* 子の神橋
 
* 四ッ木橋
 
* 麻生橋
 
* 恩廻橋
 
* 水車橋
 
* 寺家橋(横浜市道寺家第59号線)
 
* 河内橋(横浜市道寺家第98号線)
 
* 鴨志田橋(横浜市道鴨志田第83号線)
 
* 常磐橋([[環状4号線 (横浜市)|環状4号線]])
 
* 宮前橋(横浜市道大場町第163号線)
 
* 川間橋(横浜市道大場町第393号線)
 
* 新川間橋([[国道246号]])
 
* 谷本人道橋(横浜市道市ケ尾第357号線)
 
* [[東急田園都市線]]
 
* 谷本橋(横浜市道市ケ尾第194号線)
 
* 学校橋(横浜市道市ケ尾第254号線)
 
* 天神橋(横浜市道北八朔北部第102号線)
 
* 八和らぎ橋(横浜市道北八朔北部第391号線)
 
* 川和北八朔橋(横浜市道北八朔北部第379号線)
 
* [[横浜市営地下鉄グリーンライン]]
 
* 精進橋([[中山北山田線]])
 
* 千代橋([[神奈川県道・東京都道140号川崎町田線]])
 
* 落合橋([[神奈川県道45号丸子中山茅ヶ崎線]])
 
* [[鴨池大橋]]([[鴨居上飯田線]])
 
* 鴨池人道橋(横浜市道川和第369号線)
 
* 新川向橋([[神奈川県道12号横浜上麻生線]])
 
* 川向橋(横浜市道東方町第328号線)
 
* [[第三京浜道路]]
 
* 小机大橋([[横浜市道新横浜元石川線]])
 
* 亀の甲橋([[神奈川県道13号横浜生田線]])
 
* 新横浜大橋([[宮内新横浜線]])
 
* 新羽橋([[神奈川県道・東京都道140号川崎町田線]])
 
* [[東急東横線]]
 
* 大綱橋([[東京都道・神奈川県道2号東京丸子横浜線]])
 
* [[東海道新幹線]]
 
* 樽綱橋(横浜市道綱島第113号線)
 
* 鷹野人道橋
 
* 鷹野大橋([[東京都道・神奈川県道111号大田神奈川線]])
 
* 末吉橋([[神奈川県道・東京都道140号川崎町田線]])
 
* <del>川崎市水管橋</del>(点検用人道橋だが、横浜市との協定で誰でも利用可能。老朽化のため撤去された<ref>{{cite episode |title=噂の東京マガジン、噂の現場「川崎市の水管橋撤去で横浜市民の避難路がなくなる!?」 |episodelink=噂の!東京マガジン#○○が見に行く噂の現場 |network=[[Japan News Network|TBSネットワーク]] |station=[[TBSテレビ]] |airdate=2014-9-28 }}</ref><ref>{{Cite web |date=2016-01-21 |url=http://www.townnews.co.jp/0116/2016/01/21/316998.html |title=水管橋、撤去はじまる |publisher=タウンニュース社 |accessdate=2016-05-14}}</ref>。)
 
* 新鶴見橋([[国道1号]])
 
* [[森永橋]](横浜市道下末吉第217号線)
 
* [[横須賀線]]、[[東海道本線]]、[[京浜東北線]]
 
* [[鶴見川橋]](横浜市道市場鶴見線 旧[[東海道]])
 
* [[京急本線]]
 
* 鶴見橋([[国道15号]])
 
* 芦穂橋(横浜市道平安町栄町公園通)
 
* 潮鶴橋(横浜市道汐入豊岡線)
 
* 潮見橋(横浜市道東寺尾317号線)
 
* 臨港鶴見川橋(横浜市道東寺尾379号線)
 
* [[鶴見線]]
 
* [[首都高速神奈川1号横羽線]]
 
* 鶴見大橋([[東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線]])
 
 
 
== 鶴見川沿いの主な施設 ==
 
''上流より記載''
 
* 町田市立小山田小学校
 
* 町田市立三輪小学校
 
* 三陽幼稚園
 
* 神奈川県立中里学園
 
* [[神奈川県立市ヶ尾高等学校]]
 
* 横浜市青葉消防署
 
* 神奈川県[[青葉警察署]]
 
* [[神奈川県政策局|神奈川県緑県税事務所]]
 
* 市ヶ尾カリヨン病院
 
* [[東京国税局]]緑税務署
 
* 川和車両基地・川和遊水地
 
* 青砥公園
 
* 佐江戸おちあい公園
 
* 都筑水再生センター・佐江戸公園
 
* [[崎陽軒]]横浜工場
 
* 川向しものや公園
 
* [[新横浜公園]]
 
* [[横浜国際総合競技場|日産スタジアム]]
 
* 横浜労災病院
 
* 太尾南公園
 
* 太尾公園
 
* [[神奈川県立港北高等学校]]
 
* [[コヤマドライビングスクール]]綱島
 
* 鶴見川樽町公園
 
* [[神奈川県立鶴見養護学校]]
 
* 老人ホームサニーライフ鶴見
 
* 新鶴見ドライビングスクール
 
* [[東洋製罐]]横浜工場
 
* [[済生会横浜市東部病院]]
 
* 横浜市立下末吉小学校
 
* 元宮さわやか公園
 
* スーパー銭湯おふろの国
 
* 横浜市鶴見スポーツセンター
 
* 横浜市鶴見川漕艇場
 
* [[森永製菓]]鶴見工場
 
* 北部第一水再生センター
 
* 佃野公園
 
* [[国土交通省]][[関東地方整備局]]京浜河川事務所
 
* [[横浜市立市場中学校]]
 
* 鶴見川水難者慰霊供養塔
 
* 栄町公園
 
* [[横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校]]
 
* 生麦貝殻浜
 
* [[JFEスチール]]東日本製鉄所鶴見川工場
 
* [[横浜市立大学]]鶴見キャンパス
 
* ふれーゆ
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
+
{{Reflist}}
{{Reflist|2}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[鶴見川サイクリングコース]] - 左岸に沿う全長11.8kmのサイクリングコース。
 
* [[鶴見神社 (横浜市)|鶴見神社]] - 鶴見区鶴見中央に鎮座する神社。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{commonscat}}
 
* [http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index003.html 鶴見川] - 国土交通省京浜河川事務所
 
** [http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index048.html 「鶴見川水系河川整備計画」と「鶴見川流域水害対策計画」]
 
** [http://www.ktr.mlit.go.jp/keihin/keihin_index049.html 鶴見川流域水マスタープラン]
 
** [http://www.keihin.ktr.mlit.go.jp/tsurumi/ 鶴見川流域センター]
 
* [http://www.yspc.or.jp/soteizyou_ysa/ 横浜市鶴見川漕艇場]
 
 
 
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TakanoOhHashi.jpg


鶴見川(つるみがわ)

神奈川県東部を流れる川。全長 43km。

多摩丘陵の東京都南部に発し,横浜市鶴見区東京湾に注ぐ。下流部は特に流路の屈折が激しく,水害の危険が大きい。上・中流域の丘陵地では宅地開発が急速に進行。

下流のデルタ,埋立て地は重化学工業地域で,京浜工業地帯の核心部を形成する。

脚注