「関西国際空港」の版間の差分

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(増便・減便・運休・その他変更予定(旅客便): エアアジアX、ホノルル線増便期間中はクアラルンプール単純往復便は運休)
 
 
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{{otheruseslist|[[大阪府]]にある空港|本項目と同名であった2012年6月までの空港運営会社(現・土地保有法人)|関西国際空港土地保有|2012年7月より土地保有法人の業務を引き継いだ政府出資法人|新関西国際空港}}
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[[ファイル:関西国際空港.jpg|サムネイル|左]]
 
{{Infobox 空港
 
{{Infobox 空港
 
| 名前 = 関西国際空港<br />Kansai International Airport
 
| 名前 = 関西国際空港<br />Kansai International Airport
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| 母都市 = [[大阪市]]
 
| 母都市 = [[大阪市]]
 
| 運営者 = [[関西エアポート|関西エアポート株式会社]]
 
| 運営者 = [[関西エアポート|関西エアポート株式会社]]
| 運営時間 =24時間<ref name="AIP">航空路誌(AIP Japan)AD 2 RJBB Kansai INTL(2013年10月17日有効)より。</ref>
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| 運営時間 =24時間
 
| 開港 = [[1994年]][[9月4日]]
 
| 開港 = [[1994年]][[9月4日]]
 
| ターミナル数 = 2
 
| ターミナル数 = 2
 
| 敷地面積 ha =1,067.7<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://ocab.mlit.go.jp/about/jurisdiction/kansai/ |title=管内空港の現況と出先機関-関西空港 |publisher=国土交通省大阪航空局 |accessdate=2018-04-28}}</ref>
 
| 敷地面積 ha =1,067.7<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://ocab.mlit.go.jp/about/jurisdiction/kansai/ |title=管内空港の現況と出先機関-関西空港 |publisher=国土交通省大阪航空局 |accessdate=2018-04-28}}</ref>
 
| 標高 m = 5.30
 
| 標高 m = 5.30
| 標高 ft = 17.4<ref group="注">評点の標高。空港内の位置によって標高は異なり、新しく造られたB滑走路では高い所で9.97 mの標高の場所(滑走路06L端付近)もある一方で、A滑走路の低い場所では1.92 mの場所(滑走路06R端付近)もある。航空機が進入しない場所ではさらに低い地点もあり、一期島の南西部にある燃料タンク場付近は0.36 mである。</ref><ref name="AIP" /><ref name="kiac-sink3">{{Cite web |author= |date= |url=http://www.kiac.co.jp/tech/sink/sink3/ |title=沈下の状況 〜沖積層、洪積層の沈下の特徴〜 |work=沈下への取り組み |publisher=[[関西国際空港土地保有]] |accessdate=2014-02-11}}</ref>
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| 標高 ft = 17.4
 
| 緯度度 = 34|緯度分 = 26|緯度秒 = 03|N(北緯)及びS(南緯) = N
 
| 緯度度 = 34|緯度分 = 26|緯度秒 = 03|N(北緯)及びS(南緯) = N
 
| 経度度 = 135|経度分 = 13|経度秒 = 58|E(東経)及びW(西経) = E
 
| 経度度 = 135|経度分 = 13|経度秒 = 58|E(東経)及びW(西経) = E
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{{mapplot|135.232778|34.434167|関西国際空港}}
 
{{mapplot|135.232778|34.434167|関西国際空港}}
'''関西国際空港'''(かんさいこくさいくうこう、{{lang-en-short|Kansai International Airport}})は、[[大阪府]][[泉佐野市]]・[[泉南郡]][[田尻町]]・[[泉南市]]にまたがる[[日本の空港#会社管理空港|会社管理空港]]<ref>空港法第4条第3項</ref>。人工島に作られた完全24時間運用可能な海上空港で、日本を代表する国際[[日本の空港#拠点空港|拠点空港]]<ref>{{Cite web|date= |url=http://www.mlit.go.jp/common/000029664.pdf |title=「空港の設置及び管理に関する基本方針」の概要 |work=6地理的、経済的又は社会的な観点からみて密接な関係を有する空港相互間の連携の確保に関する基本的な事項 |format= |publisher=[[国土交通省]] |accessdate=2018-06-15}}</ref>のひとつ。空港の運営は、[[大阪国際空港]](伊丹空港)、[[神戸空港]]と一体的に[[関西エアポート]]株式会社が行う。
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'''関西国際空港'''(かんさいこくさいくうこう、{{lang-en-short|Kansai International Airport}}
  
== 概要 ==
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大阪湾南東部の泉州沖 5kmの海を埋め立てて建設された[[国際空港]]。2008年の空港法で定められた[[拠点空港]]の会社管理空港で,旧[[第1種空港]]にあたる。[[大阪国際空港]]が騒音問題で使用時間や発着回数に厳しい制約を受けたことから,世界初の海上空港を建設することになり,国・大阪府・民間により設立された[[第三セクター]]の関西国際空港株式会社が運営主体となった。1987年第1期建設工事が始まり,面積約 5.10km<sup>2</sup>[[沖合人工島]]に,3500mの滑走路を設置,1994年9月に開港した。1999年第2期工事が着工,約 5.45km<sup>2</sup>の用地を造成し 4000mの滑走路を整備,2007年に供用を開始した。24時間利用が可能なため[[ハブ空港]]としての役割も大きい。人工島の[[地盤沈下]]は,1988年の埋め立て開始から 2010年までに累計 12.78mとなったが,収束傾向にある。[[東京湾アクアライン]]と並んで 20世紀最後の大プロジェクトといわれた。
[[ファイル:Kansai Airport Map.png|thumb|240px|関西国際空港のマップ。]]
 
[[ファイル:Wfm kansai overview.jpg|thumb|240px|大阪湾の衛星写真。下部の人工島が関西国際空港。]]
 
[[ファイル:Kansai area airports.png|right|thumb|240px|環大阪湾地域の各空港。]]
 
[[大阪湾]]内[[和泉|泉州]]沖5kmの[[人工島]]に作られた[[海上空港]]で、[[1994年]]([[平成]]6年)[[9月4日]]に開港した。世界で初めての「すべてが人工島からなる[[海上空港]]<ref group="注">日本初の海上空港は[[長崎空港]]とされているが、元あった島を拡張・造成したものであり、ゼロから海を埋め立てて空港としたのは関西国際空港が初である。</ref>」であり、「旅客・航空貨物の両方で日本初の24時間運用<ref group="注">24時間運用開始は[[新千歳空港]]が先であるが、新千歳は深夜は貨物便のみの運用であった。</ref>」を行った空港である。
 
 
 
[[空港法]]上の[[空港法#空港の区分|拠点空港]]で、日本を代表する空の玄関口([[ハブ空港]])のひとつである。関西三空港の中では「西日本を中心とする国際拠点空港であり、関西圏の国内線の基幹空港<ref>{{Cite web |date=  |url=http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000031.html |title=「空港の設置及び管理に関す
 
る基本方針の策定について」 |format= |publisher=[[国土交通省]] |accessdate=2017-07-18}}</ref>」と位置づけられており、唯一、定期国際線が就航している。また、[[航空法]]上の[[混雑空港]]に指定されており、[[国際航空運送協会]](IATA)が混雑度レベル2に指定している<ref>{{Cite web |url=http://www.schedule-coordination.jp/jpn/gaiyou/index.html |title=国際線発着調整事務局の業務概要 |publisher=国際線発着調整事務局 |accessdate=2013-10-19}}</ref>。
 
 
 
2つの空港島に4000m級の[[滑走路#並行滑走路|オープンパラレルの並行滑走路]]2本を持ち、敷地面積・滑走路の規模では[[西日本]]最大の空港である。[[レンゾ・ピアノ]]が設計した[[空港ターミナルビル|第1ターミナルビル]]は、[[20世紀]]を代表する事業に贈られる「Monuments of Millennium」の「空港の設計・開発」部門に選定されたほか、空港の設備やサービスを利用者が投票で評価する「Airport of the Year 2006」では世界第4位に選ばれるなど、建造物としての空港やその機能について、国内外から非常に高い評価を受けている。また、完全な海上空港という珍しい立地から「世界で最も奇妙な18の空港(ポピュラーメカニクス誌)」の第1位にも選定された(詳細は[[#日本国外からの評価]]を参照)。
 
 
 
日本で初めての会社管理空港で、空港の建設と開港後の設置・管理は、国・[[地方公共団体|地方自治体]]・民間が共同出資する政府指定[[特殊会社]]「[[関西国際空港土地保有|関西国際空港株式会社]](Kansai International Airport Co., Ltd.、英略称:KIAC)」が行った。2012年7月1日からは、政府が全額出資する特殊会社の[[新関西国際空港|新関西国際空港株式会社]]が、大阪国際空港と一体的に設置・管理を行っている。同社は、日本で初めての空港運営権売却を[[コンセッション方式]]で行い、2016年4月1日から、両空港の運営は純民間企業の「'''[[関西エアポート|関西エアポート株式会社]]'''」が行う。
 
 
 
通称および略称は、'''関西空港'''(かんさいくうこう)あるいは'''関空'''(かんくう)である。[[空港コード]](スリーレターコード)の「KIX」から「キックス」とする呼称も見られる<ref name="2001-t-113">{{Cite book|和書|author=谷川一巳 |year=2001 |title=世界の「空港」物語 |publisher=[[主婦の友社]] |page=113 |isbn =4072311138}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kiac.co.jp/csr/pdf/csr2011_all.pdf 関西国際空港 CSR報告書2011]}} p.12 - 関西国際空港(2013年10月2日閲覧){{信頼性要検証|date=2014-02}}<!--国際的にもなじんだ呼称ですので、後者(関空CSR報告書)についてはより強力な出典と差し換えてください。--></ref><ref>{{YouTube|jWYgxKLWoJ8|kix j20130701}}</ref>。構想から開港までの時期には「関西新空港」の呼称が広く用いられた<!--マスコミ報道でも多用されていますので、経緯をまとめた有識者の書籍などを挙げてください。--><ref>[http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumona.nsf/html/shitsumon/a094001.htm 関西新空港に関する質問主意書] - 衆議院(質問本文情報、1980年12月22日付、2013年10月2日閲覧)</ref>ほか、名称案として地元の泉佐野市や[[貝塚市]]などが主導した「泉州空港」を推す動き{{要出典|date= 2016年7月}}や、「近畿中央国際空港{{要出典|date= 2016年7月}}」という呼称もあったとされる。空港は2市1町にまたがっているが、町名にはいずれも「泉州空港」が用いられ、[[泉佐野市]]泉州空港北・[[泉南郡]][[田尻町]]泉州空港中・[[泉南市]]泉州空港南となっている{{refnest|group="注"|二期島の造成後も住所の表示(区域)の追加はなされず、既存の区域に編入されている<ref>{{Cite web |author= |date=2012-08-28 |url=http://www.city.izumisano.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/35/PR20120828.pdf |format=PDF |title=平成24年9月議会上程議案の概要について |work= |publisher=泉佐野市 |accessdate=2014-02-15}}</ref>。}}。
 
 
 
空港島と直結する対岸には、[[埋め立て]]で造成された空港関連施設用地『[[りんくうタウン]]』がある。開港当初は進出企業が少なく空き地が多かったが、[[2000年代]]に入ってから、地代の値下げや[[定期借地権]]方式の導入などで企業の進出を促した結果、[[アウトレットモール]]などの大規模商業施設や企業、医療施設などが進出し、利用率は大幅に改善された。
 
 
 
2016年3月期の営業収益は460億円で、成田空港を抜き「日本一稼げる空港」になった<ref>{{cite news |title=関空、営業益で成田、羽田を上回り日本一に…LCC誘致成功、“爆買い”誘う店舗も充実 |author= |newspaper=47NEWS |publisher=共同通信 |date=2016-05-24 |url=http://www.sankei.com/west/news/160524/wst1605240096-n1.html |accessdate=2017-12-01}}</ref>。
 
 
 
<!---2007年4月12日から、「[http://www.kansai-airport.or.jp/mailmagazine/ 関空メールマガジン]」を発刊している。2017年5月現在、発行が停止されているようです--->マスコットは、[[地球儀]]に翼をつけて擬人化した「カンクン<ref>{{Cite web |author= |year=2006 |url=http://www.kansai-airport.or.jp/otanoshimi/chara/index.html |title=キャラクター紹介 |publisher=関西国際空港 |accessdate=2012-10-16}}</ref>」が2018年3月30日まで務めていたが、同日を以て役目を終え卒業。翌3月31日より、大阪国際空港のマスコットキャラクターだった「そらやん」が関西エアポートグループの公式キャラクターとなった<ref>[http://www.kansai-airports.co.jp/update/list/180323_kankunsorayan/ 関西国際空港キャラクター「カンクン」出発式を開催します ~「そらやん」が関西3空港キャラクターへ~] - 関西エアポート 2018年3月23日</ref>。
 
 
 
=== 完全24時間運用 ===
 
騒音の影響が少ない海上空港という立地を活かして、日本の[[空港法#空港の区分|拠点空港]](旧:第一種空港)で初めて旅客便・貨物便の両方で24時間運用が行われた。2本目となるB滑走路が整備された2007年[[9月1日]]以降は、滑走路の保守点検で空港を閉鎖することなく完全な24時間運用が行われるようになった。
 
 
 
[[空港ターミナルビル]]も24時間利用できるほか、空港内の店舗の一部も24時間営業を行っている<ref>{{cite web |title=早朝・深夜・24h営業店舗のご案内 |author=新関西国際空港 |url=http://www.kansai-airport.or.jp/service/midnight/index.html |accessdate=2013-10-19}}</ref><ref group="注">貨物地区内にあるコンビニエンスストアも同様だが、保安区域内のため関係者専用の施設である。</ref>。また、2010年4月1日から、夜間巡回警備用に[[セグウェイ]]3台が導入され、22時から翌7時まで、立体駐車場や[[関西空港駅]][[コンコース]]の警備に用いられている<ref>{{cite news |title=関西空港、警備強化にセグウェイ 4月1日から導入 |author= |newspaper=47NEWS |publisher=共同通信 |date=2010-03-29 |url=http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/100329/20100329116.html |accessdate=2012-10-18}}</ref>。
 
 
 
=== 国際拠点空港 ===
 
[[成田国際空港]]、[[中部国際空港]]とともに、国が「国際拠点空港」に位置づけており<ref>{{cite web |title=
 
国際拠点空港 |author=国土交通省 |date= |url=http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000304.html |accessdate=2017-04-24}}</ref>、完全民営化の推進<ref>{{cite web |title=道路関係四公団、国際拠点空港及び政策金融機関の改革について |author=首相官邸 |date= |url=http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokusyu/kettei/021217kaikaku.html |accessdate=2017-04-24}}</ref>や、大阪国際空港との一体的な設置・管理、運営権の売却<ref>{{cite web |title=関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する基本方針 |author=国土交通省 |date= |url=https://www.mlit.go.jp/common/000214479.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-24}}</ref>などが国の施策として進められてきた。
 
 
 
=== 利用状況 ===
 
2017年度(2017年4月 - 2018年3月)の発着回数、旅客数、貨物取扱量は下記のとおり<ref name="2017data">{{Cite press release |title=関西国際空港 大阪国際空港 2018年(平成30年)3月利用状況(速報値) |publisher=[[関西エアポート]] |date=2018-04-25 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2018/2569/J_180425PressRelease_TrafficReport_Mar2018.pdf |format=PDF |accessdate=2018-05-23}}</ref>で、旅客数と着陸回数は日本の空港で第3位、国際線だけで見ると旅客数・着陸回数ともに成田国際空港に次ぐ第2位となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/common/001198041.pdf |title=平成28年度(年度)空港別順位表 |format=pdf |publisher=国土交通省 |accessdate=2018-05-03}}</ref>。
 
:{| class="wikitable" style="text-align:left;font-size: middle;"
 
|-
 
! style="width:4em"| || style="width:8em"| 航空機発着回数 || style="width:8em"| 航空旅客数 || style="width:8em"|航空貨物取扱量
 
|-
 
! 国際線
 
| style="text-align:right" | 13万8,400回
 
| style="text-align:right" | 2190万1,061人
 
| style="text-align:right" | 83万1,694トン
 
|-
 
! 国内線
 
| style="text-align:right" | 4万9,876回
 
| style="text-align:right" | 690万1,445人
 
| style="text-align:right" | 1万9,781トン
 
|-
 
! 合計
 
| style="text-align:right" | 18万8,276回
 
| style="text-align:right" | 2880万2,506人
 
| style="text-align:right" | 85万1,559トン
 
|-
 
|}
 
 
 
== 歴史 ==
 
{{Main2|[[大阪国際空港]]・[[神戸空港]]との関係については、[[関西三空港の経緯と現状]]を}}
 
 
 
=== 開港まで ===
 
[[1960年代]]に、[[ダグラス]][[DC-8]]や[[ボーイング707]]などの大型かつ騒音も大きいジェット旅客機の就航が相次いだうえに、[[1964年]]に行われた海外旅行の自由化などで航空需要の拡大が想定されていたなか、拡張余地が乏しく運営時間(発着可能な時間)の制約が大きい[[大阪国際空港]]のみでは将来の需要に対処できないとの想定から「関西第二空港」の建設が提起された<ref>参考文献:「数字で見る航空2007」-航空振興財団([[2007年]])</ref>。また、1963年、総理府内近畿圏整備本部から提出された「大阪国際空港拡張整備と第2国際空港建設」計画が閣議了承された。その後1968年に運輸省が関西第二空港建設へ向けての基本調査を開始<ref>{{Cite web|date=2014-08-13|url=https://www.facebook.com/KansaiInternationalAirport/photos/a.216828358340466.53893.216793798343922/773930472630249/?type=1&permPage=1|title=【ありがとう20周年!Histry of KIX‐1968〜2014‐No.1】|work=|author=関西国際空港(KIX)|publisher=|accessdate=2014-08-16}}</ref><ref>{{Cite web|date=2014-08-15|url=https://www.facebook.com/KansaiInternationalAirport/photos/a.216828358340466.53893.216793798343922/774745389215424/?type=1&permPage=1|title=【ありがとう20周年!History of KIX‐1968〜2014②】|work=|author=関西国際空港(KIX)|publisher=|accessdate=2014-08-16}}</ref>。
 
 
 
「関西第二空港」の建設計画が進められるにつれて、国内線のジェット化が進んだ[[1970年代]]頃からは大阪国際空港では[[騒音]]などの環境問題も顕在化してきた([[大阪国際空港#国際空港時代]] / [[大阪空港訴訟]]参照)。そのため、「関西第二空港」の建設にあたっては、これらの要素も考慮に入れる必要が出てきた。「関西第二空港」は、[[大阪南港]]沖・神戸沖・[[明石]]沖・[[淡路島]]・泉州沖などが候補地に挙げられ、泉州沖が建設地に選定された。[[1987年]]、515 haの人工島を造成して旅客ターミナルビル1棟や滑走路1本などを建設する第一期工事が着工された。空港島の建設予定地が大水深かつ軟弱な地盤であることは当時から認識されていたが、同規模・同様の環境での埋立を短期間に造成した事例はなく<ref>{{Cite book|和書|editor=NHK「テクノパワー」プロジェクト |title=巨大建設の世界3海上空港・沈下との闘い |date=1993-10 |publisher=NHK出版 |isbn=978-4140801116 |page= }}</ref><ref>{{Cite book|和書|author=佐藤章 |title=関西国際空港生者のためのピラミッド |date=1994-9 |publisher=中央公論社 |series=[[中公新書]] |isbn=978-4121012029 |page= }}</ref>、[[埋立地]]の[[地盤沈下]]に対してその対策に大きな懸念があった。
 
 
 
関西国際空港の建設費は、下記の要因により当初の想定を大幅に上回るものとなった。
 
* 騒音対策のため沿岸から5km離れた水深の深い海の埋め立てとなったこと。近年の航空機の騒音の程度を勘案すると、海岸から3km程度の距離で十分であるという指摘もあったが<ref name="ks82">{{Cite book|和書|author=杉浦一機 |title=空港大改革 |year=2002 |publisher=中央書院 |isbn=978-4887321083 |page=82 |chapter=空港のネットワーク化を利用せよ}}</ref>、1974年に決定された空港の位置(沖合い5km)で建設した。一期島工事のみならず、後述の二期工事においても、より安価に済む陸地に近い側を埋め立てる案(航空アナリストの杉浦一機ら一部の航空関係者が指摘)は採用されなかった<ref name="ks82" />。
 
* 物価の上昇の見誤り、予想を上回る建設中の沈下による追加工事と完成遅延に伴う金利負担、土砂購入先の吟味不足など、建設費用の管理が甘かったこと。
 
* 地元[[漁師]]などへの「漁業既得権」への補償額が当初想定を大幅に上回ったこと。漁業補償(補償金・協力金・見舞金・生活安定対策費とも)として、大阪府漁連に454億円、兵庫県漁連に323億円、和歌山県漁連に212億円、泉佐野漁協に8億円が支払われた(金額には漁業補償などとは別途に支払われた漁業振興基金などを含む)<ref>財団法人関西空港調査会の発表による[http://www.kar.or.jp/history/ayumi.pdf]</ref><ref name="ks40">{{Cite book|和書|author=杉浦一機 |title=空港大改革 |year=2002 |publisher=中央書院 |isbn=978-4887321083 |page=40 |chapter=空港のネットワーク化を利用せよ}}</ref>。加えて、大阪府漁連は「操業権」なるこれまで認められたことのない権利を主張した<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title= |year=1994 |publisher=財界展望新社 |journal=[[ZAITEN|財界展望]] |issue=1994年5月号 |page= }}</ref>。空港工事が進むにつれ、地元漁民の要求はエスカレートしていき、当初用意していた関西国際空港株式会社の資金は底をつき、やがて"漁業[[マフィア]]"なる漁協関係者たちが関西国際空港株式会社に出入りするようになった<ref>{{Cite book|和書|author=杉浦一機 |title=空港大改革 |year=2002 |publisher=中央書院 |isbn=978-4887321083 |page=39 |chapter=空港のネットワーク化を利用せよ}}</ref>。地元漁民は、関西国際空港株式会社との交渉が行き詰まると、漁船で工事海域を走り回り、空港関係者に嫌がらせを行ったという<ref name="ks40" />。
 
 
 
算定方法により諸説あるが、[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]の[[加藤敏幸]]議員は1期工事の最終的な建設費を「1兆5000億円」としている<ref>{{Cite web |author=加藤としゆき |date=2007-09-06 |url=http://kato-toshiyuki.com/policy/report/post-6.html |title=政策レポート 関西国際空港の第2滑走路オープンを考える |accessdate=2013-10-19 }}</ref>。世界的にみると、滑走路が1本の空港を作るのに1兆円以上をかけるのは異例である<ref>{{Cite book|和書|author=杉浦一機 |title=空港ウォーズ |year=1995 |publisher=中央書院 |isbn=978-4887320802 |page=59 |chapter=日本は「大航空時代」に生き残れるか}}</ref>。建設費が高騰したため、高額な着陸料や賃料などを設定することとなった。
 
 
 
空港1期島造成工事は1991年に完了し、1994年9月4日に開港した。開港を記念して、3種類の80円[[記念切手]]が1994年9月2日に、[[記念貨幣]]として500円白銅貨が1994年8月23日に発行された。
 
 
 
[[ファイル:Japanese commemorative coin06.jpg|thumb|240px|関西国際空港開港記念500円白銅貨幣、表(左)と裏]]
 
 
 
=== 開港から二期工事着手まで ===
 
''' 業績 '''
 
 
 
旅客数・発着回数などの業績は開港当初の予想を下回った。当初は、開港から[[2000年度]]まで国際線利用者数が毎年増加を続ける一方で、大阪国際空港と競合する国内線の利用者数は伸びず、[[2004年]]度には[[1995年]]度の約半分まで落ち込んだ<ref name="data">{{Cite web |url= http://www.nkiac.co.jp/data/ |title=数字で見る関西国際空港 |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2013-10-19}}</ref>。この事態を重く見た[[日本国政府]]は、関西国際空港に配慮して<ref name="asahi-itami">{{cite news |title=伊丹空港を積極活用へ 機能縮小から転換 政府方針 |newspaper=[[朝日新聞]] |date=2012-05-26 |url=http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201205260022.html |accessdate=2013-08-22 }}</ref><ref name="uchida-kicho2">{{Cite book|和書|author=[[内田幹樹]] |title=機長からアナウンス第2便 |year=2005 |publisher=[[新潮社]] |series=[[新潮文庫]] |isbn=978-4101160429 |page=214}}</ref><ref name="kato-itami">{{Cite journal |和書 |author=加藤一誠 |title=航空需要と空港政策 |date=2006-1 |publisher=ANA総合研究所 |journal=ていくおふ |number=113 |page= |url=http://www.kksk.jp/news/}}</ref><ref name="abc-itami">{{Cite web |url=http://abc1008.com/news/onair/050422.html |title=abc1008.com|ニュース探偵局 |publisher=番場巌・[[ABCラジオ]] |accessdate=2013-10-05}}</ref>、大阪国際空港の騒音対策を徹底するために<ref>{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/12/120803_.html |title=大阪国際空港の今後の運用のあり方について(案) |publisher=[[国土交通省]] |accessdate=2013-10-05}}</ref>、大阪国際空港への発着規制(長距離便の規制・運用航空便の小型化など)をしたこともあり、関西国際空港の航空便・旅客が増えた。また、航空会社から不満の強かった高額な着陸料を2005年などに値下げすることで増便を図った(詳細は[[#着陸料等]]を参照)<ref group="注">1999年9月3日共同通信記事では、関西国際空港株式会社が航空会社に対して行ったアンケートで、着陸料を含む空港施設使用料を高いと表明している航空会社が97%であることを紹介している。それに対し、関西国際空港株式会社では、2007年12月14日付朝日新聞記事などにあるように、高額な着陸料は航空会社の誘致の障害と認識しており、2005年などに着陸料の値下げを行っている。</ref>。
 
 
 
その後、航空需要の拡大と着陸料の値下げなどの効果もあり、2005年度から国内線は増加に転じ、2007年度まで増加を続けた<ref name="data" />。2005年11月15日には、利用客の累計が2億人の大台を突破した。1994年9月の開港から4,091日目(約11年2か月)での達成で、約14年9か月を要した[[成田国際空港]]のみならず、日本国内のどの空港よりも速かった。また、1億人に到達したのは開港から1,961日目(約5年5か月)であり、これも国内最速である。ただし、関西国際空港は成田国際空港より20年近くあとに開港しており、国際化の進展や、1990年代後半以降の極端な円高や[[格安航空会社]]の登場による海外旅行の一般化、主要な利用者である[[中華人民共和国]]や[[大韓民国]]の経済発展などにより、成田空港が開港した当時より航空需要が旺盛である事には留意する必要がある。業績を見ると、[[2000年]]度をピークに一時は発着回数・利用者数共に減少していたが、[[2004年]]度以降は回復して[[2007年]]度まで増加を続けた<ref name="data" />。
 
 
 
2006年夏ダイヤでは、[[日中国交正常化]]後に大阪便を撤退していた[[チャイナエアライン]]が大阪国際空港時代から数えて32年ぶりに大阪に就航し、2007年夏ダイヤでは国際線が週776便と過去最高を更新し、通年でも2007年度の発着回数は過去最高となった<ref name="data" />。発着回数が中国や韓国などのアジア路線を中心に増加を続けるほか、[[免税店]]などの物販施設の充実などにより収益が増加したことから、2007年には8億円の黒字<ref group="注">2007年の3月期連結決算での98億円の最終黒字から、90億円の政府補給金を除いた値。</ref>となった。ただし関西国際空港株式会社は、二期島の残りの埋め立て工事237ha分を、完成直前で中断していた。これは完成後には[[固定資産税]]がかかるほか、完成前は別勘定の借入金の利子のために現状では同社の決算が赤字になることも関係していると見られている<ref name="asahi20100801" >朝日新聞、2010年8月1日、東京版朝刊、34面。[http://web.archive.org/web/20100802083429/http://www.asahi.com/national/update/0731/OSK201007310134.html 同Web版](2010年8月2日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
 
 
 
''' 二期工事着工 '''
 
 
 
[[ファイル:Kansai closeup.jpg|thumb|240px|right|二期工事中の衛星写真(2001年)。]]
 
1996年からの第7次空港整備五箇年計画では、大都市圏における拠点空港の整備が最優先課題とされた。同計画の見積もりでは、関西空港は滑走路1本で年間16万回発着可能<ref name="H8unnyuhakusyo">[http://www.mlit.go.jp/hakusyo/transport/heisei08/pt2/828105.html 平成8年度運輸白書 第2部 第9章 第1節 2(3)関西国際空港の2期事業]</ref>としたうえで、「2003年には年間離着陸回数が16万回に達し、滑走路1本では処理能力の限界に達する」と予測していた。当時の発着実績からは約4万回の「余力」がある状態であった<ref group="注">1998年度の発着回数は11万7789回</ref>が、1999年に二期工事として528 ha<ref name="asahi20100801" />の二期空港島の造成と4,000 mの第2滑走路などの建設に着手した。この事業は成田平行滑走路、羽田沖合い展開、中部圏新空港、首都圏新空港と並び、最優先課題とされた。もっとも、この予測は大きく下方に外れることになる<ref group="注">[[アメリカ同時多発テロ事件]]や[[重症急性呼吸器症候群|SARS]]の影響もあり、2003年の離着陸回数は過去最低の10万303回にとどまっている。</ref><ref name="data"/>([[日本の空港#統計情報]]参照)。また、当時は二期工事推進の名目として、2008年の[[大阪オリンピック構想|大阪オリンピック]]招致が掲げられていた<ref>{{Cite web |url= http://www.fusyokuro.gr.jp/think/communal/communal_009/communal_009_005.html |title=どうなる五輪の来ない関西国際空港 求められる太田知事の決断 |publisher=[[大阪府]]職労 |accessdate=2013-09-11}}</ref>。しかし、大阪オリンピック招致は失敗に終わり、建設目標とされたオリンピックは、2007年の第11回[[世界陸上競技選手権大会]]や第9回世界華商大会にとって変わられる事となった<ref>{{Cite web |url=http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000018.html |title=航空:「関西国際空港利用促進本部」第2回本部会合の開催について - 国土交通省 |publisher=国土交通省 |accessdate=2013-09-11}}</ref>。
 
 
 
その後、二期工事は関西国際空港株式会社の経営状況を考慮し、事業費の圧縮を図りつつ建設が進められることになった。当面は「二期限定供用」として滑走路と最小限の[[誘導路]]のみを先行整備し、周辺施設は順次整備することとした。また、2005 - 2006年度の2年間の施設整備事業費として国が400億円、民間が200億円の資金を出す予定だったが、費用削減効果<ref group="注">1.誘導路及び舗装路の路盤と舗装部分の厚さを従来の計画の約半分にした。2.車両通路及び誘導路の立体交差部分の工法を簡略化した。3.値段の安い汎用品を灯火などに取り入れた、など</ref>により2006年度の政府予算案が300億円から171億円に圧縮された。このため、施設整備事業費の3分の1となっている民間からの出資金も削減されることになる見通しである。このようにして進められてきた二期工事は、関西国際空港株式会社や地元自治体に望まれる一方で、[[自由民主党 (日本)|自民党]][[行政改革|行革]]の[[太田誠一]]推進本部長も[[本州四国連絡橋]]・[[東京湾アクアライン]]と並ぶ「20世紀末の'''三大バカ事業'''」であると酷評するなど、否定的な見解もなされた<ref>[http://web.archive.org/web/20020627145339/http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/seikyoku/1218.html 2001年11月末の太田の講演での発言]より(2002年6月27日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref><ref>{{Cite web |url = http://www.jcp.or.jp/tokusyu-05/30-muda/html/02_kanku.html |title = 関空2期工事/庶民増税ストップ このムダ遣いに徹底したメスを |publisher = [[日本共産党]] |accessdate = 2013-09-11 }}</ref>。
 
 
 
=== B滑走路供用開始後 ===
 
''' 2007年度 '''
 
 
 
[[ファイル:Kix 2ndstage 1.jpg|right|thumb|240px|当時建設中であった滑走路・誘導路([[2006年]]8月)。]]
 
2007年8月2日に二期工事(限定供用部分)291 ha<ref name="asahi20100801" />が完了し、4,000 mのB滑走路とその平行誘導路、第一期空港島との間の南側連絡誘導路などが供用された。完成時期は当初2007年10月を予定していたが、2007年8月2日に前倒して供用された。B滑走路は、原則として着陸機用として使用されているが、点検・整備や事故などによるA滑走路の閉鎖時には離陸にも使用される。また、[[A340]]、[[B747]]、[[A380]]クラスなど[[ペイロード (航空宇宙)|ペイロード]]の大きい長距離便の大型機は長い離陸滑走を必要とするため、機長からの要請に応じてB滑走路を離陸に用いることもある(ただしA滑走路の3500mでも十分な長さがあるため、要請するパイロットは稀である)。当初の供用予定を前倒ししたため、8月2日には[[航空交通管制]]システムの工事が間に合わず、以降も夜間に引き続いて工事を行うことになり、完全24時間化は結局9月1日となった<ref group="注">管制システムの工事も当初10月完了の予定だったが、滑走路の前倒し供用に伴って1か月早められた</ref>。
 
 
 
限定供用部分の工事が完了した後も二期島の未供用部分の造成工事は完了しておらず、関西空港会社は利用の見通しがまだ立っていないとして造成を一時中断していた<ref name="asahi20100801" />。以降の建設計画に関しては、旅客施設(B滑走路の傍に建設が計画されている旅客ターミナルビル別棟など)よりも、近年飛躍的に伸びている国際貨物路線の増強を図るため、関西空港会社は貨物施設の早期着工を求めている。同社は、一期島には既に建設余地がなく、貨物施設は逼迫した状況となっているとしている<ref>{{Cite press release |title=国際貨物施設のさらなる増強について |publisher=関西国際空港 |date=2006-12-20 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2006/485/uwayaFHP.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
これらの第二期工事費用の予算を認める条件として、関西国際空港では「2007年度の年間発着回数13万回程度の達成」を[[財務省 (日本)|財務省]]から求められていた。13万回という数字はA滑走路1本で処理できる発着回数として算出され、「13万回程度」とは、関西国際空港株式会社と財務省の合意では'''129,000回以上'''をもって目標達成とみなすことになっていた。関西国際空港株式会社の村山敦社長は「12万5000回と13万回の真ん中より上をいけば『程度』と言えるのではないか」(2007年2月21日の記者会見より)として127,500回をもって達成とする考えを示す一方、10月24日の記者会見では「関空会社としての需要予測は12万9000回」「結果的に500回や1,000回下回ったとしても、原油高の影響を考慮すればほぼ予測通り」「発着回数の論議はもう終わりにしたい」と発言しており、129,000回を下回ることも示唆していた。
 
 
 
2008年2月18日より3月31日までの期間、[[阪急航空]](既に廃業)が関西国際空港を離着陸する遊覧飛行を実施した。この遊覧飛行は、1日最大12回(24発着)程度行われ、3月末までに1,000回程度の発着実績を上げた<ref>2008年4月18日付 朝日新聞</ref>。この件に関して遊覧飛行は露骨な数合わせで発着回数の水増しであるとの指摘もある<ref name="miyamoto">{{Cite web |author=[[宮本岳志]] |year=2008 |url=http://www.miyamoto-net.net/column/diary/1216275506.html |title=「関西空港」二期事業…「水増し」と「粉飾」の化けの皮はがれる |publisher= |accessdate=2012-10-16}}</ref>が、関西国際空港株式会社と阪急航空は発着回数達成が目的であることを否定した<ref>{{cite news |title=国際空港国内初、関空で遊覧飛行いかが 10分2人1万8000円 発着回数増狙い? |author= |newspaper=[[読売新聞]] |date=2008-02-16 |url= |accessdate= }}</ref>。4月18日、関西国際空港会社は、2007年度の発着回数を'''128,943回'''<ref>{{Cite web |url=http://report.jbaudit.go.jp/org/h19/2007-h19-1361-0.htm |title=会計検査院 平成19年度決算検査報告 |publisher=[[会計検査院]] |accessdate=2012-11-04}}</ref>と発表した<ref name="miyamoto"/>。12万9000回には57回及ばなかったものの、関西国際空港会社は「ほぼ条件をクリアした」との見解を示した<ref name="miyamoto"/>。
 
 
 
''' 2008年度 '''
 
 
 
国が課した発着回数のノルマ達成に翻弄された2007年度であったが、翌年の2008年度は地元自治体との関係に苦心している。2008年4月、当時の大阪府知事だった[[橋下徹]]直轄の改革プロジェクトチームが検討している「財政再建試案」で、2009年度から関空利用促進(関西国際空港ゲートウェイ機能強化促進事業)に当てられていた分配金を廃止する方針が打ち出された。これに対し関西国際空港株式会社は、「国が関空会社の経営安定のため毎年90億円の補給金を出している中で、地元の[[大阪府]]が予算を切ったら[[財務省 (日本)|財務省]]が承知しない」と難色を示した<ref>2008年4月12日付け [[日本経済新聞]]</ref>。結局、関西国際空港株式会社の指摘通り、国からの負担打ち切りを恐れた橋下知事が折れる形で地元負担の継続を打ち出した<ref>{{cite news |title=地元負担なしでも関空支援継続を |author= |newspaper=読売新聞 |date=2008-06-09 |url= |accessdate= }}</ref>。さらに、地元である泉佐野市とも[[関西国際空港連絡橋]]の売却による税源・通行料をめぐり両者間で議論となっている<ref>{{cite news |title=関空連絡橋国有化 消える税めぐり、泉佐野市と国が攻防 |author= |newspaper=朝日新聞 |date=2008-02-18 |url= |accessdate= }}</ref><ref>{{cite news |title=関空連絡橋の通行税徴収を検討 大阪府泉佐野市 |author= |newspaper=[[産経新聞]] |date=2008-06-16 |url= |accessdate= }}</ref>。原油高による航空会社の経営難(国内主要三社が路線廃止・減便あるいは撤退を現在検討している<ref>{{cite news |title=JAL、関空―ロンドン、東北路線など6路線運休へ |author= |newspaper=朝日新聞 |date=2008-07-24 |url= |accessdate= }}</ref><ref>{{cite news |title=全日空、関空発着の3路線減便検討 |author= |newspaper=日本経済新聞 |date=2008-07-15 |url= |accessdate= }}</ref><ref>{{cite news |title=スターフライヤー、関空からの撤退検討 |author= |newspaper=日本経済新聞 |date=2008-07-16 |url= |accessdate= }}</ref>)も重なり、関西国際空港は正念場を迎えることとなった<ref>{{cite news |title= |author= |newspaper=[[読売新聞]] |date=2008-04-19 |url= |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
7月には国内3社の関西国際空港からの相次ぐ撤退・減便の打診を受け、これを重く見た橋下知事は、大阪国際空港の廃止を含めた関西三空港の在り方を抜本的に見直すべきだとの考えを表明し、物議を醸した。特に[[兵庫県知事]]である[[井戸敏三]]は強い反発を示している<ref>{{cite news |title=橋下・大阪府知事:伊丹「廃港を検討」 関空活性化へ?発言 大阪府に権限なし |author= |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2008-07-31 |url= |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
一方で、B滑走路供用開始と前後して国際貨物便が増便され、主要路線であるアジア方面の便を利用した「アジアと日本国内各地をつなぐ際内[[ハブ空港]]」としての機能に加え、「国際貨物ハブ空港」として拡充を目指している<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.kansai-airport.or.jp/cargo/ |title=24時間 眠らない「国際貨物ハブ空港」 |work= |publisher=関西国際空港 |accessdate=2012-10-16}}</ref>。現在の就航状況の詳細については、[[#就航路線]]の項目を参照のこと。
 
 
 
二期事業では一期島との連絡誘導路を南北の2箇所に設ける計画だったが、現在は二期限定供用として南側の連絡誘導路のみ供用されている。二期島の貨物施設と新旅客ターミナルビルの建設計画もこの時点では未定だった。これらの設備の予算獲得の条件として国から「2008年度の発着回数は13万5,000回程度」と提示されていた。しかし、不振の結果、関西国際空港株式会社はこの目標の達成を年度の中途で断念し、2008年度は前年度と同じく12万9,000回を目標とした。それでも目標の達成は厳しく、2008年度の発着回数は約12万8,000回と前年度を下回った<ref>{{cite news |title=関空発着回数、大幅目標割れ 08年度、2期島整備に支障も |author= |newspaper=[[共同通信]] |date=2009-04-13 |url= |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
陸地から遠く離れた海上空港であるが、騒音問題と無縁というわけではない。2008年には住民団体「淡路の空を守る会」との間で関西国際空港の騒音問題が顕在化した。6月20日、騒音基準値を超す航空機に対して改善を求めるよう促す要望が[[淡路市]]と[[洲本市]]に出されている<ref>{{cite news |title=問題飛行:改善求め関西・神戸空港に働きかけ 住民団体が淡路・洲本市に要望/兵庫 |author= |newspaper=毎日新聞 |date=2008-06-21 |url= |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
''' 2009年度 '''
 
 
 
{{See also|橋下徹#沖縄米軍機訓練の関西移設案}}
 
2009年12月1日、当時の大阪府知事だった[[橋下徹]]は日米両国で揺れる[[沖縄県|沖縄]]の[[在日米軍]]普天間基地の移設問題に関連して、「沖縄の負担軽減につながるような議論を国から持ちかけられたら、全力を尽くしてこの問題を考えないといけない」と発言した。橋下知事は国から提案があれば、関西でも基地負担の軽減策を議論すべきだ という考えを示し、この中で「関西空港で基地の機能をすぐさま受け入れるとは言っていないが、沖縄の基地負担を軽減するための議論は絶対にしなければいけない」と発言し、さらに「米軍基地は沖縄だけに負担させる問題ではないという認識を国民が持たないといけない。基地の機能を沖縄以外のどこかが受け入れないといけないというメッセージを政治家として発していきたい」との見解を示した。そのうえで「知事会で発言できる場があれば、この問題を提案したい」と述べ、全国知事会でも沖縄の負担軽減策について問題提起したいという考えを示した<ref>{{cite news |title=普天間会談/失われた13年を繰り返すな 海兵隊駐留の是非も論議を |author= |url=http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153584-storytopic-11.html |newspaper=琉球新報 |publisher= |date=2009-12-01 |page= |accessdate= }}</ref><ref>{{cite news |title=普天間移設、橋下知事「提案あれば議論」 全国知事会に提起 |author=  |url=http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-153679-storytopic-53.html |newspaper=琉球新報 |publisher= |date=2009-12-03 |page= |accessdate= }}</ref>。しかし、この件についてはその後具体的な議論の進展は見られない上、在日米軍側もこの案については消極的であるため、事実上実現はしないものと考えられている。{{要出典|date= 2016年7月}}
 
 
 
'''2012年度'''
 
 
この頃になると、着陸料値下げなどの効果もあり単年度決算では黒字を計上するようになった<ref>[http://www.kiac.co.jp/company/ir/fin/pdf/H23kessan.pdf 平成24年3月期 決算概況](新関西国際空港株式会社)</ref>が、多額の建設費負債が影響し経営の抜本改善には至らず、1株5万円で発行された株の株価が1円という事態になった<ref>{{cite news |title=「1株1円は納得できぬ!」…関空株主、買い取り価格決定申し立てへ |author= |newspaper=産経新聞 |date=2012-08-06 |url= |accessdate= }}</ref>。このような状況から、問題の抜本解決のために、大阪国際空港との経営統合及び関西国際空港の上下分離が議論がなされるようになった。
 
 
 
2012年7月1日、大阪国際空港と関西国際空港の経営が統合され、二つの空港は'''[[新関西国際空港|新関西国際空港株式会社]]'''の運営となり、関西国際空港株式会社が抱える約1兆2千億円の負債のうち、約4千億円が新関西国際空港株式会社に引き継がれた。また、それまでの関西国際空港株式会社は[[関西国際空港土地保有|関西国際空港土地保有株式会社]]と名前を変え、残りの8000億円の負債を引き受けたうえで、新関西国際空港株式会社へ当空港の土地を貸与し、その賃貸料で負債を返済する予定である<ref>{{cite news |title=関空・伊丹が経営統合 借金1兆2千億円の解消めざす |author=  |url=http://www.asahi.com/business/update/0701/OSK201207010050.html |newspaper=朝日新聞 |publisher= |date=2012-07-01 |page= |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
2012年6月25日、完成直前で中断していた二期空港島の造成工事が竣工し、大阪府に認可された。10月28日に第2旅客ターミナルビルが開業し、2014年春頃の供用開始を目指して2期島貨物地区の建設が始まるなど、2期空港島の本格的な活用が始まった。造成が完了したことで、2013年度から年6億円相当の固定資産税が新たに課税される<ref>{{cite news |title=関空2期島やっと完成…工事先送り着工13年 |author= |url=http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120627-OYO1T00824.htm |newspaper=読売新聞 |publisher= |date=2012-06-27 |archiveurl=http://web.archive.org/web/20120630033605/http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120627-OYO1T00824.htm |archivedate=2012-06-30}}</ref>。
 
 
 
=== 関西三空港問題 ===
 
現在、[[近畿地方]]の主要空港としては関西国際空港を含め国内線専用空港としての大阪国際空港と神戸空港の[[関西三空港|3空港]]が運用されている。これらの空港との関係や各空港のあり方について、各方面で議論されている。2010年5月17日に[[国土交通省]]の成長戦略会議がまとめた報告<ref>{{cite conference |url=http://www.mlit.go.jp/common/000115370.pdf |format=PDF |title=国土交通省成長戦略(抜粋) 航空分野 |author=国土交通省成長戦略会議 |date=2010-05-17 |publisher=国土交通省 |pages= }}</ref>においては、抜本的に[[バランスシート]]を改善し、貨物ハブ化、[[格安航空会社]](LCC)の拠点化に向けた投資を前向きにしていくことが求められた。また、2010年7月10日には、[[菅直人]]首相(当時)が「ハブ空港は、できれば関東と関西の二つに造るのが経済発展のためのお金の使い方だ」と述べ、東京国際空港と同時に関西国際空港の機能強化を重点的に進めていく考えを示した<ref>[http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010070500345 羽田・関西空港を強化=菅首相]{{リンク切れ|date=2012年10月}}</ref>。
 
 
 
2011年には[[関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律]]が成立し、2012年7月1日に新関西国際空港株式会社のもとに、関西国際空港と大阪国際空港の経営が統合された。
 
しかし[[2015年]]に入り、スカイマークの経営問題が大きく騒がれ出すと、関西三空港問題の一角を担う[[神戸空港]]自体がスカイマークの西の拠点という前提で[[2006年]]の開港以来運営されてきた為、同空港自体が危機的な状況に陥る可能性が出てきており、先行きは不透明さを増しているといわれている。
 
{{seealso|関西三空港の経緯と現状|大阪国際空港#橋下大阪府知事・大阪市長に関する動き}}
 
 
 
=== 運営権売却 ===
 
2012年10月、新関西国際空港株式会社は、大阪国際空港と関西国際空港の運営権売却を日本初となる[[コンセッション方式]]でめざすことなどを盛り込んだ中期経営計画を策定<ref>{{Cite press release |title=「戦略的成長プログラム」 新関西国際空港株式会社 中期経営計画について |publisher=新関西国際空港 |date=2012-10-24 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1633/cyuukikeieikeikaku.pdf |format=PDF |accessdate=2013-10-19}}</ref>。2014年7月には、公募で選んだ民間事業者が関西国際空港と大阪国際空港の運営を45年間一体的に行う事業の実施方針を発表した<ref>{{Cite press release |title=関西国際空港及び大阪国際空港特定空港運営事業等実施方針 |publisher=新関西国際空港 |date=2014-07-25 |url=http://www.nkiac.co.jp/concession/policy/pdf/release.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-18}}</ref>。11月には事業者の募集要項<ref>{{Cite press release |title=関西国際空港及び大阪国際空港特定空港運営事業等募集要項 |publisher=新関西国際空港 |date=2014-11-12 |url=http://www.nkiac.co.jp/concession/content/pdf/content02.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-18}}</ref>を公表し、[[2015年]][[6月12日]]に、応募のあった3者の中から[[オリックス (企業)|オリックス]]と[[ヴァンシ・エアポート]]のコンソーシアムのみが第一次審査を通過した<ref>{{cite news |title=関空・伊丹運営権の売却、オリックスと仏ヴァンシが1次審査通過 |author= |newspaper=Reuters |publisher=ロイター通信 |date=2015-06-12 |url=http://jp.reuters.com/article/2015/06/12/kansai-airport-idJPKBN0OS0UN20150612 |accessdate=2015-09-06}}</ref>。オリックス、ヴァンシ・エアポートコンソーシアムは第二次審査も通過し、[[2015年]][[11月10日]]に優先交渉権者に選定され<ref>{{PDFlink|[http://www.nkiac.co.jp/concession/second/pdf/second.pdf 「関西国際空港及び大阪特定運営事業等」優先交渉権者の選定について] 新関西国際空港(2015年12月1日閲覧)}}</ref>、[[11月20日]]に基本協定書を締結した<ref>[http://www.nkiac.co.jp/concession/basic/index.html 基本協定書の締結について] 新関西国際空港(2015年12月1日閲覧)</ref>。[[12月1日]]には、オリックスとヴァンシ・エアポートが折半で出資して関西エアポート株式会社を設立<ref>[http://mainichi.jp/select/news/20151202k0000m020040000c.html 空港運営:新会社名は「関西エアポート」] 毎日新聞(2015年12月1日閲覧)</ref><ref>[http://新設法人.com/Corp/Detail?cnum=2848f75f20220025f222fdd9e62b2398f1ae67596e28c2f63593776bf91b4810 関西エアポート株式会社] 新規法人.com(2015年12月9日閲覧)</ref>。その後、第三者割当増資を行い、[[阪急阪神ホールディングス]]や[[南海電気鉄道]]、[[パナソニック]]、[[りそな銀行]]他26社が出資した。同社は、[[2016年]][[4月1日]]に新関西国際空港株式会社から空港運営を引き継ぎ、2060年3月31日までの44年間、関西国際空港と大阪国際空港の運営を一体的に行う<ref>{{Cite press release |title=公共施設等運営権実施契約の締結について |publisher=新関西国際空港 |date=2015-12-15 |url=http://www.nkiac.co.jp/concession/agreement/pdf/agreement.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-18}}</ref>。
 
 
 
=== 今後の構想等 ===
 
; 北側連絡誘導路
 
当初の2期工事計画では、南北の2か所に1期島と2期島を結ぶ連絡誘導路を設ける予定だったが、2期暫定供用では南側連絡誘導路のみが供用された<ref>関西国際空港全体構想促進協議会[http://www.fly-kix.jp/project/index.html 全体構想概要図]ならびに[http://www.fly-kix.jp/project/use_offer.html 限定供与の考え方]</ref>。
 
 
 
; C滑走路構想
 
当初の全体構想によると、B滑走路の北側に3,500 mのC滑走路(横風用)が計画されていた<ref>[[1985年]]関西国際空港関係閣僚会議における関西国際空港関連施設整備大綱による。</ref><ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.fly-kix.jp/project/index.html |title=関西国際空港全体構想について |work=関西国際空港事業について |publisher=[[関西国際空港全体構想促進協議会]] |accessdate=2012-10-18}}</ref>。全体構想が実現すると、空港全体の面積は約1,300 haになる。
 
 
 
; 第4ターミナル構想
 
上記の第2ターミナル(国際線)の工事の他、2期島に格安航空会社向けの第4ターミナル(仮称)の建設が検討された<ref>[http://www.sankei.com/west/news/151205/wst1512050016-n1.html 関空第4ターミナルへは「動く歩道」の連絡橋で…運営引き継ぐオリックス連合が検討 LCC需要拡大見越し] - 産経新聞 2015年12月5日</ref>。開港当時に計画されていたように、第1ターミナルと同等のフルサービスキャリア向けの本格的なターミナルビルとする構想もある<ref>[http://mainichi.jp/articles/20160330/k00/00e/020/244000c 本格ターミナル構想…4施設目、大手増便に対応] - 毎日新聞 2016年3月30日</ref>。
 
 
 
== 施設 ==
 
=== 空港島 ===
 
[[ファイル:Kix aerial photo.jpg|thumb|上空から見た関西国際空港。]]
 
関西国際空港は、大阪湾内泉州沖5 kmに造られた人工島にある。もともと何もない海を埋立て造られた完全な人工島であり、それぞれ、1994年供用開始の一期島(東側)は515 ha、2007年供用開始の二期島(西側)は545 haの巨大建造物である<ref name="data"/>。2つの空港島は埋め立てた陸地で架橋されている。前述の通り、空港島の建設・維持は地盤沈下との闘いであり、安定な地盤を造るために様々な技術が投入された。その結果、開港当時は年に50 cmほどであった沈下量は、現在は年に7 cm程度に収束している。沈下について、関西国際空港株式会社は「慎重に監視していきたい」とコメントを発表している<ref name="kiac-sink3" />。ある[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の航空専門家は、空港建設時に[[地球温暖化]]の影響を考慮していないのであれば、50年後には空港島が水没する可能性もあると述べている<ref name="popmech20100222">{{Cite web |author= |date= |url=http://www.popularmechanics.com/technology/engineering/architecture/4346192 |title=The World's 18 Strangest Airports |work=Popular Mechanics |publisher= |accessdate=2012-10-18}}</ref>。
 
 
 
また[[津波]]による浸水の危険性も発表されている。2013年の[[南海トラフ]]巨大地震に関する大阪府防災会議によると、南海トラフで[[マグニチュード]]9級の巨大地震が発生した場合、津波により1期島の国際貨物地区には最大1メートル、その他の地区で最大3メートルの浸水が見込まれるという<ref>{{Cite news |title=大阪・梅田の浸水、30センチ→2メートル 関空は最大3メートル 府の独自被害予測拡大 |newspaper=MSN産経ニュース |date=2013-08-08 |author= |url=http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130808/dst13080815540013-n1.htm |accessdate=2014-02-11}}</ref><ref>[http://www.pref.osaka.jp/attach/20357/00000000/16syousai3.pdf 大阪府津波浸水想定(詳細図)]大阪府 南海トラフ巨大地震災害対策等検討部会</ref>。
 
 
 
=== 滑走路・誘導路 ===
 
[[ファイル:Cathay Pacific ,CX506 ,Boeing 777-367(ER) ,B-KQO ,Arrived from Hong Kong ,Kansai Airport (16810722095).jpg|right|thumb|A滑走路。]]
 
一期島には、3,500 mのA滑走路と2本の並行誘導路などが整備されている。二期島には、4,000 mのB滑走路と1本の並行誘導路などが開設されている。現在、2つの空港島は、埋め立てで作られた一対の誘導路で結ばれている。[[滑走路#並行滑走路|オープンパラレル]]の2本の長大な滑走路を有し、その両側に[[計器着陸装置]](ILS)が整備されているのは、日本では関西国際空港と[[成田国際空港]]のみである<ref group="注">日本においてオープンパラレル滑走路を有する空港は、他に[[東京国際空港]]と[[新千歳空港]]([[千歳基地]]を含めた場合)があるが、前者はILSは滑走路の片側のみ整備、後者は民間用の1本のみ両側整備である。</ref>。ただし、関西国際空港のILSのカテゴリーはIIであり、成田国際空港のものより精度は劣る。
 
 
 
* A滑走路(第一滑走路、06R/24L):3,500 m×60 m; 06Rと24Lの双方にILSを装備
 
* B滑走路(第二滑走路、06L/24R):4,000 m×60 m; 06Lと24Rの双方にILSを装備
 
 
 
4,000 mのB滑走路が供用されたことで、[[エアバスA380]]や[[ボーイング747]]といった超大型機が1万 kmを越える長距離飛行のために燃料を多く積載した状態であっても、従来以上に安定した離陸滑走を行えるようになった。
 
 
 
原則として、A滑走路を離陸専用、B滑走路を着陸専用として運用するが、2008年現在、B滑走路の使用率は着陸機の35%程度にとどまっている。これは、B滑走路が1期島にあるターミナルビルから約4 kmと遠く、地上走行時間が長くなるため、燃料の消費を抑えたい航空会社と時間を節約したい旅客がB滑走路の利用を嫌うことから、着陸の場合であっても極力A滑走路を使うようにしているためである<ref>{{cite news |title=関空第2滑走路、閑古鳥 利用、着陸機の3分の1 |author= |newspaper=朝日新聞 |date=2008-07-31 |url=http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200807310041.html |accessdate=2013-02-24}}</ref>。そのため、現在B滑走路の使用は、午前中をはじめとする混雑時の着陸機と、第2ターミナルに到着する便の着陸機、A滑走路閉鎖時の離着陸機が主となっている。
 
 
 
保守作業のため、滑走路と誘導路は定期的に閉鎖される(いずれも日本標準時)。
 
 
 
'''B滑走路供用開始前( - 2007年8月1日)'''
 
* A滑走路
 
** 火曜日: 2時5分 - 4時30分
 
** 土曜日・日曜日: 2時00分 - 5時00分
 
 
 
'''B滑走路供用開始直後(2007年8月2日 - 8月31日)'''<ref>[[8月24日]]付 [[朝日新聞]]、[[東京新聞]]、[[岩手日報]]など各誌報道。いずれも関西国際空港株式会社発表より</ref>
 
* A滑走路
 
** 火曜日: 2時5分 - 4時30分
 
** 土曜日・日曜日: 2時00分 - 5時00分
 
* B滑走路
 
** 毎日: 21時00分 - 翌7時00分(管制関連の工事が完了していなかったため。毎晩B滑走路が閉鎖されたため、その時間にA滑走路の閉鎖が重なると、空港全体が離着陸不可能になっていた)
 
 
 
管制システム工事の完了をもってB滑走路の夜間運用が可能になり、2007年9月1日よりすべての滑走路が閉鎖される時間帯が解消された<ref>2007年[[8月24日]][[東京新聞]]記事などから。</ref>。当初は、B滑走路供用に伴う管制システムの工事は2007年10月以降に完了する予定だったが、当該工事が同年8月中に完了する目処がついたため、前倒しされた。これにより関西国際空港は「真の24時間空港」となった。B滑走路の夜間運用開始により、「24時間いずれかの滑走路で発着可能な状態」を保ちつつ、開港以来十分なメンテナンス時間がとれず舗装状態が悪化していたA滑走路の全面改良を行うための滑走路閉鎖スケジュールが組まれた。
 
 
 
'''A滑走路の全面改良期間(同年10月 - 翌年8月頃)'''
 
* A滑走路
 
** 日曜日・火曜日・水曜日・金曜日・土曜日: 23時10分 - 翌日6時40分
 
* B滑走路(B滑走路は一部の着陸機用だが、A滑走路閉鎖中は離陸にも使用する)
 
** 月曜日・木曜日: 21時00分 - 翌日6時40分
 
 
 
''' 2013年現在 '''<ref>航空路誌補足版 029/13「関西国際空港における運用制限について」(2013年3月7日発行)</ref>
 
* A滑走路
 
** 水曜日・木曜日・土曜日: 0時0分 - 6時30分
 
* B滑走路
 
** 月曜日・木曜日: 21時0分 - 翌日6時30分
 
 
 
=== 第1ターミナルビル ===
 
[[ファイル:関西空港旅客ターミナルビル1Fより KIX passenger terminal 2012.10.21 - panoramio.jpg|right|thumb|第1ターミナル玄関口。]]
 
[[ファイル:Kansai International Airport.jpg|thumb|国際線出発フロア。]]
 
[[ファイル:KIX wing shuttle.JPG|thumb|ウィングシャトル(国際線搭乗口への乗り継ぎ手段)。]]
 
[[ファイル:Kansai International Airport02n4n4272.jpg|thumb|国内線搭乗エリア。]]
 
<!--[[ファイル:KIX domestic floor.jpg|thumb|国内線 チェックインカウンター。]]
 
[[ファイル:KIX PICT2257-2.JPG|thumb|関西国際空港のエントランスホール5階からの眺め。]]
 
[[ファイル:A380 Kansai-Airport.jpg|thumb|ターミナルに到着直前の[[A380]]。]]
 
[[ファイル:Kansai International Airport S01.JPG|thumb|町家小路]]-->
 
第1ターミナルビル(T1)は、地上4階建ての本館と南北に677 mずつ伸びるウイングで構成され、上空から見ると「翼を休める鳥」を模した形になっている。開港当初の名称は「旅客ターミナルビル」だったが、第2ターミナルビル(LCC専用ターミナル)の開業に伴い、2012年10月28日に現在の名称に変更された<ref>{{Cite press release |title=LCC専用ターミナルビルについて |publisher=新関西国際空港 |date=2012-07-31 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1576/lccthp.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>。
 
 
 
設計は[[建築設計競技]]の結果、[[イタリア]]の[[建築家]]のレンゾ・ピアノが担当し、構造設計に[[アラップ (企業)|アラップ]]が携わった。内外装はガラスが多く使われ開放感があり、屋根は飛行機の翼をイメージした緩やかな円弧状のカーブを描く独特の形で、空調の風を効率的に館内へ送るようになっている。天井内側に張られたテントは、空調の風を流す役割のほかに、ライトの光による間接照明の役目を果たしている。
 
 
 
国際線と国内線の両方の使用に対応しており、年間の旅客処理能力は、2,500万人(国際線1,200万人、国内線1,300万人)。本館は、4階が国際線出発フロア、2階が国内線の出発・到着フロア、1階が国際線到着フロアとなっていて、垂直方向の移動だけで国内線と国際線を乗り継ぎできるサンドイッチ構造が採用されている。
 
 
 
国際線旅客の動線にあわせて、[[リムジンバス]]及びフェリーの船着き場との間を結ぶバスの降り場は4階に、乗り場は1階に設けられ、国内線出発・到着フロアの2階は[[エアロプラザ]]、[[関西空港駅|鉄道駅]]、立体駐車場(P1、P2)と[[ペデストリアンデッキ]]で直結しているなど、ストレスの少ない動線を実現している。
 
 
 
国際線の制限区域内は、到着旅客と出発旅客の動線が分離され、混在しない設計となっている。<!--出発旅客は、本館4階でチェックインと手荷物検査の後、3階の[[税関]]・出国審査を経て出国エリア(ゲートエリア)へと進む。南北ウイングの搭乗口へは、[[新交通システム]]「[[ウイングシャトル]]」か通路を徒歩で移動。ウイングシャトルは本館と南北ウイングの中間・先端をそれぞれ結んでおり、有効に使えば、本館から15分以内で全ての搭乗口へ行ける。到着旅客は、南北ウイング3階の到着コンコースを経てウイングシャトルで本館へと向かい、検疫、入国審査、手荷物引渡場を経て国際線到着口へと進む。-->
 
国内線は、本館2階に国内線[[搭乗手続き|チェックイン]]カウンター、保安検査場、手荷物引渡場、搭乗口があり、出発・到着旅客とも段差なく移動できる構造になっている。一部の搭乗口は検査場からやや遠いため、[[オートウォーク|動く歩道]]が設置されている。搭乗口のうち2箇所は国際線と共用で、一部の飛行機は国内線として運用後、国際線として運用される。
 
 
 
ターミナルビル館内には、[[レストラン]]や[[フードコート]]、土産物店や[[コンビニエンスストア]]、[[書店]]や[[薬局]]、[[銀行]]や[[郵便局]]などの商業施設の他に、ネットカフェを融合したラウンジとしては日本初となる「KIXエアポートラウンジ」などの[[空港ラウンジ|ラウンジ]]があるほか、[[日本航空]]や[[全日本空輸|全日空]]、[[キャセイパシフィック航空]]や[[大韓航空]]などの航空会社のラウンジもある。また、[[シャワー]]や[[マッサージ]]などのリラクゼーション施設や[[クリニック]]もある。
 
 
 
1階の国際線到着口前には、2006年12月に103インチの[[プラズマテレビ|プラズマディスプレーパネル]](パナソニック製)を使った「ウェルカムボード」が設置され、15カ国語での歓迎メッセージや京都、奈良など[[近畿]]の観光映像、団体利用客向けの歓迎メッセージなどが上映されている。国際線到着動線の一部を除く館内全エリアが無料[[公衆無線LAN]]スポットとなっている<ref name="Free Wi-Fi">{{Cite web |url=https://www.kansai-airport.or.jp/service/internet/06.html |title=無線アクセスポイント |publisher=関西国際空港オフィシャルサイト |accessdate=2018-03-20}}</ref>。また、「かんくうアイパル」と呼ばれる案内係が各案内カウンターなどで案内を行っている。
 
 
 
; 第1ターミナルビルの概要
 
* 延床面積 303,443 [[平方メートル|m<sup>2</sup>]]<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.nkiac.co.jp/data/index.html |title=関西国際空港の施設・設備 |work=数字で見る関西国際空港 |publisher=関西国際空港 |accessdate=2012-10-18}}</ref>
 
* 全長 1,672 m
 
* ゲート数 41カ所(国際北15カ所、国内9カ所、国際南15カ所、内際共用2カ所)
 
* 旅客サービス施設使用料(PSFC)等については、[[#着陸料等]]を参照
 
[[ファイル:SAKURA Lounge of Kansai International Airport Domestic02s5s4440.jpg|thumb|国内線の[[サクララウンジ]]。]]
 
[[ファイル:130713 ANA Lounge of Kansai International Airport (Domestic)01s3.jpg|thumb|国内線の[[ANAラウンジ]]。]]
 
[[ファイル:KIX AIRPORT LOUNGE2.jpg|thumb|KIX AIRPORT LOUNGE。]]
 
:{| class="wikitable" style="text-align:left;font-size: 80%;"
 
|-
 
! rowspan="2" style="background-color:#fff; border-left:1px solid #fff; border-top:1px solid #fff"|
 
! |
 
! colspan="2"| 本館
 
! | ウイング(南・北)
 
|-
 
!
 
! 一般区域
 
!  colspan="2"| 制限区域
 
|-
 
| style="background-color:#fff; vertical-align:top"|
 
* リムジンバスおりば
 
* タクシー・自家用車おりば
 
! | 4階
 
| style="border-right:1px solid #ddf; vertical-align:top"|
 
'''国際線出発フロア'''
 
* 国際線チェックインカウンター
 
* 団体カウンター
 
* 国際線出発口(南・北)
 
| style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-bottom:1px solid #ddf"|
 
* 保安検査場
 
|style="background-color:#ccc; border-bottom:1px solid #ccc" |
 
|-
 
| rowspan="2" style="background-color:#fff; border-left:1px solid #fff"|
 
! rowspan="2"| 3階
 
| rowspan="2" style="vertical-align:top"|
 
'''レストラン・ショップフロア'''
 
* 航空会社ラウンジ
 
: KALラウンジ
 
* カードメンバーズラウンジ
 
: 比叡
 
* ビジネスラウンジ
 
* JAL貴賓室
 
|style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-bottom:1px solid #ddf" |
 
* 出国審査場
 
'''国際線ゲートエリア'''
 
* KIX AIRSIDE AVENUE<br />(免税店)
 
* 航空会社ラウンジ
 
: KIXエアサイドラウンジ
 
: KIXノースラウンジ
 
|style="background-color:#ccc"|
 
|-
 
|style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-right:1px solid #ddf;" |
 
* [[ウイングシャトル]]本館駅
 
|style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-left:1px solid #ddf; border-bottom:1px solid #ddf" |
 
* ウイングシャトル中間駅・先端駅
 
|-
 
|rowspan="2" style="background-color:#fff; vertical-align:top"|
 
* [[関西空港駅]]・駐車場・[[エアロプラザ]]連絡通路
 
! rowspan="2" | 2階
 
| style="vertical-align:top; border-right:1px solid #fdd; border-bottom:0px solid #fff" |
 
'''国内線出発・到着フロア'''
 
* 国内線チェックインカウンター
 
* 国内線出発口(南・北)
 
* 国内線到着口
 
* ダイニングコート町家小路
 
* グルメアベニュー煉瓦灯路
 
* [[三菱UFJ銀行]]関西空港出張所
 
* 泉佐野郵便局関西空港分室
 
* [[近畿大学]]病院関西国際空港クリニック
 
* KIXエアポートラウンジ
 
* 総合案内所案内センター
 
* [[交番]]
 
| style="background-color:#fdd; vertical-align:top; border-left:1px solid #fdd" |
 
'''国内線ゲートエリア'''
 
* 保安検査場
 
* 手荷物引渡場
 
* 航空会社ラウンジ
 
:[[サクララウンジ]]
 
:[[ANAラウンジ]]
 
* 国内線搭乗口(16 - 26番,201 - 202番,211 - 212番)
 
| style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-top:1px solid #ddf; border-bottom:1px solid #ddf"|
 
'''国際線ゲートエリア'''
 
* 免税店
 
* 航空会社ラウンジ
 
: サクララウンジ
 
: ANAラウンジ
 
: 飛鳥
 
: ラウンジパシフィック
 
: ロイヤルオーキッドラウンジ
 
* カードメンバーズラウンジ
 
: 六甲
 
: 金剛
 
: アネックス六甲
 
* 国際線搭乗口(1 - 16番,26 - 41番,101 - 103番,111 - 113番)
 
|-
 
|style="vertical-align:top; border-top:0px solid #fff" |
 
|style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-right:0px solid #ddf; border-bottom:1px solid #ddf" | 
 
|style="background-color:#ddf; vertical-align:top; border-top:1px solid #ddf; border-left:1px solid #ddf"|
 
|-
 
|style="background-color:#fff; vertical-align:top"|
 
* リムジンバスのりば
 
* タクシー・自家用車のりば
 
!  |1階
 
| style="background-color:#ddf" style="vertical-align:top; border-right:1px solid #ddf" |
 
'''国際線到着フロア'''
 
* 国際線到着口(南・北)
 
* 関西ツーリストインフォメーションセンター関西国際空港
 
|style="vertical-align:top;background-color:#ddf; border-top:1px solid #ddf"|
 
* 検疫・入国審査場
 
* 手荷物引渡場
 
* 税関検査場
 
|style="background-color:#ccc"|
 
|}
 
 
 
=== 第2ターミナルビル ===
 
[[ファイル:Kansai International Airport Terminal2.JPG|thumb|right|第2ターミナルビル(国内線)。]]
 
[[ファイル:KIX Terminal 2 01.JPG|thumb|第2ターミナルビル(国内線)内部。]]
 
<!--[[ファイル:Fuchsia by peach 20121227.jpg|thumb|right|Fuchsia by peach]]-->
 
第2ターミナルビル(T2)は、格安航空会社(LCC)専用旅客ターミナルビルで、二期空港島の連絡誘導路北側に位置する。新たに建設・整備されたLCC専用施設としては日本初の施設で、「第2ターミナルビル(国内線)」(約30,000m<sup>2</sup>)、「第2ターミナルビル(国際線)」と「チェックイン棟」(約36,000m<sup>2</sup>)で構成される。関西国際空港を拠点とする[[Peach Aviation]]が、オープン当初から国際線と国内線に利用しているほか、2017年3月1日からは[[春秋航空]]も国際線の運航に利用している<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXLZO11754800W7A110C1LDA000/ 春秋航空、3月から関空の新ターミナル利用] - 日本経済新聞 2017年1月17日</ref>。2018年11月より、[[チェジュ航空]]が利用する予定である<ref>[http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/06/18/0200000000AJP20180618004300882.HTML 韓国・チェジュ航空 関西空港第2ターミナルに移転=11月から] - 聯合ニュース 2018年6月18日</ref>。[[ジェットスター・ジャパン]]も第2ターミナルビルの使用を空港会社に依頼しているが、「混雑」を理由に空港側に拒否されている<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLASHD17HAV_X10C17A2LDA000/ ジェットスター片岡会長「格安航空 関空の競争環境是正を」] </ref>。このため同社は、関西国際空港を拠点空港にする計画を棚上げせざるを得なくなっている。
 
 
 
この場所は、当初は貨物地区とする計画<ref>{{cite news |title=関西国際空港2期計画案の概要について P4 |author=関西国際空港 |format=PDF |date= |url=https://www.mlit.go.jp/koku/03_information/12_kuukougijutu/0712_shiryou/2_01.pdf |accessdate=2017-08-03 }}</ref>だったが、LCCの拠点化をめざしてLCC専用ターミナルビルを整備する方針に変更。<!--2011年10月19日に着工し、-->2012年10月28日に現在の「第2ターミナルビル(国内線)」部分が第2ターミナルビルとしてオープンした。整備費は、第1ターミナルビルの約1,500億円に対し、約85億円(建物約37億円、駐機場など約47億円)に抑えられた<ref name="T2open">{{cite news |title=関空LCCターミナル公開 ピーチも初出店 |Author=Aviation Wire |date=2012-10-28 |url=http://www.aviationwire.jp/archives/10839 |accessdate=2017-04-23 }}</ref>。更に、LCC需要の拡大に対応するため、新たな専用ターミナルの整備が検討され<ref>{{cite news |title=自然光照明、搭乗橋なし…簡素化徹底 関空のLCCターミナル公開 |author= |newspaper=MSN産経ニュース |date=2012-09-25 |url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/120925/wec12092521430014-n1.htm |accessdate= }}</ref>、2013年12月26日、第2ターミナルビルの隣に、国際線用の新たなLCC専用ターミナルビル<ref group="注">当初は「第3ターミナルビル」としていたが、着工後に「第2ターミナルビル(国際線)」に名称を変更した。</ref>を約120億円をかけて整備し、既存部分は国内線用とする計画が発表された<ref name="T3plan">[http://www.nkiac.co.jp/news/2013/1867/lcct3.pdf 新LCC ターミナルビル(T3)整備について アジアを代表するLCC拠点空港をめざし、世界最高水準のLCC ターミナルビルを創造します] 新関西国際空港株式会社 2013年12月26日付</ref>。その後、総工費を約130億円とし、免税店の面積を増やすなど、計画を一部変更して、2015年6月22日に着工<ref>{{cite news |title=関空、LCC国際線専用の第3ターミナルビルの安全祈願祭 |author= |newspaper=トラベルwatch |date=2015-06-22 |url=http://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/708234.html |accessdate=2017-04-23 }}</ref>。2017年1月28日に、当初予定していた3月開業を前倒しして、新たに「第2ターミナルビル(国際線)」と「チェックイン棟」がオープンし、既存部分は「第2ターミナルビル(国内線)」となった<ref>[http://www.nikkei.com/article/DGXMZO12256520Y7A120C1000000/ 関空新ターミナル開業、2つの「日本初」で稼ぐ] - 日本経済新聞 2017年1月28日</ref><ref>{{PDF|[http://www.kansai-airports.co.jp/news/2016/2470/kixt2intlopen.pdf 関西国際空港第 2 ターミナルビル(国際線) 開業日決定!]}} - 関西エアポート 2016年12月22日</ref>。
 
 
 
建物は平屋建て(一部2階建て)鉄骨造<ref name="T3plan"></ref>で、天井の天窓から外光を取り入れるなどコスト削減を意識した設計となっている<ref name="T2open"></ref>。年間835万人(国内線550万人、国際線285万人)の旅客処理能力があり、日本で初めてスマートセキュリティーシステムやウォークスルー型の免税店などが設けられた<ref name="T2open2">{{cite news |title=関西空港、新LCCターミナル公開 28日からピーチ乗り入れ 春秋は3月 |author= |newspaper=Aviation Wire |date=2017-01-19 |url=http://www.aviationwire.jp/archives/110261 |accessdate=2017-04-23 }}</ref>。泉佐野市が観光情報プラザ「[[りんくう まち処#概要|関空 まち処]]」(カテゴリー3の[[ビジット・ジャパン案内所|外国人観光案内所]])を開設しているほか、館内全エリアで無料公衆無線LANが利用できる<ref name="Free Wi-Fi"/>。2018年6月15日には、「第2ターミナルビル(国内線)」の一角に、[[ビジネスジェット]]専用の旅客取扱い施設「Premium Gate 玉響(たまゆら)」がオープンし、専用の保安検査場やCIQ施設、待合ラウンジなどを24時間利用できるようになった<ref>{{cite Web |title=関西国債空港のビジネスジェット施設「Premium Gate 玉響」6月15日開業! |author=関西エアポート |newspaper= |date=2018-06-08 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2018/2580/J_180608PressRelease_bizaviation.pdf |accessdate=2018-06-15 }}</ref>。
 
 
 
第2ターミナルビルへは、エアロプラザから無料連絡バス<ref>{{Cite press release |title=関西国際空港・第2ターミナルビル開業に伴う無料連絡バスの運行について |publisher=南海バス |date= |url=http://www.nankaibus.jp/info/pdf/121011_1.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>が24時間運行しているほか、KIXそらぱーくを経由して徒歩でもアクセス可能である<ref name="nkiac1613">{{Cite press release |title=2期空港島 KIX エコパーク(仮称)のネーミング募集!〜「空」と「海」が同時に楽しめる大規模な公園〜 |publisher=新関西国際空港 |date=2012-09-25 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1613/ecopark.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>。また、第2ターミナルビル開設当時は一部路線のリムジンバスのみが乗り入れていたが、2017年1月28日より全路線が乗り入れている<ref>{{PDF|[http://www.hankyu-hanshin.co.jp/file_sys/news/4752.pdf  関西国際空港「第2ターミナルビル」へのリムジンバス全路線の乗り入れについて]}} 関西国際空港リムジンバス等運営協議会 平成29年1月19日</ref>。
 
 
 
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第2ターミナルの建設により、各地の格安航空会社から就航要望を受けているが<ref>[http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20121017ddlk30040489000c.html 和歌山放送情報懇談会:新しい空の時代、関空社長が講演 /和歌山](毎日新聞和歌山版 2012年10月17日付)</ref>、第2ターミナルの処理能力ではさらなる増便に対応できないため、新たに「''第3ターミナル(仮称)''」の建設が決定された<ref>{{cite news |title=関空にLCCターミナル増設へ 15年に開業の見通し |author= |newspaper=東京新聞 |date=2012-10-17 |url=http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012101701002142.html |accessdate=2012-10-19}}</ref>。この新ターミナルは既存の第2ターミナルの北東、隣接した部分に建設され、当初の計画では駐機場は第2ターミナルの約2倍となる20ヶ所程度を設置する方針で、2015年中に保有機を17機まで増やす予定のPeach Aviation<ref>[http://www.customs.go.jp/osaka/news/gyouseikon/56shiryo3_20130128.pdf 第2ターミナルビルの概要]大阪税関</ref>、関西国際空港の第2拠点化を決定しているジェットスター・ジャパンや、その他外資系格安航空会社などが使用する予定であった。出入国審査や保安検査の施設は、国が増設に難色を示しているため、第2ターミナルと回廊で結び既存の施設を利用する<ref>{{cite news |title=関空:第3ターミナル、開業1年遅れ16年度 LCCの増便見通せず |author= |newspaper=毎日新聞 |date=2012-09-05 |url=http://mainichi.jp/select/news/20130905mog00m020022000c.html |accessdate=2013-09-06}}</ref>こととしていた。利用を検討する航空会社からは、VIP用ラウンジや専用通路の設置、駐機場を大型機に対応させるといった要望があったという<ref>北川慧一「関空 次は第3ターミナル 15年度供用 LCC 富裕層対応探る」『朝日新聞』2012年10月27日付朝刊、第14版、第8面。</ref>。当初は2015年度開業予定だったが、Peach Aviation以外のLCCの増便が見通せず、2016年へ延期された{{要出典|date= 2017年7月}}。
 
-->
 
; 第2ターミナルビルの概要
 
* 面積:約66,000m<sup>2</sup>
 
* 開館時間:24時間
 
* 専用駐機場:21カ所(国内線9カ所、国際線6カ所、内際共用6カ所。小型機の場合)
 
* 旅客サービス施設使用料(PSFC)等については、[[#着陸料等|着陸料等]]を参照
 
 
 
=== エアロプラザ ===
 
{{see|エアロプラザ}}
 
[[ファイル:Aeroplaza Izumisano Osaka pref Japan01s5.jpg|thumb|[[エアロプラザ]]。]]
 
[[ファイル:Hotel Nikko Kansai Airport Lobby.JPG|thumb|ホテル日航関西空港。]]
 
[[ファイル:関空展望ホールSkyViewエントランスホール KIX-observation deck - panoramio.jpg|thumb|220px|スカイビュー。]]
 
延床面積 65,000 m<sup>2</sup>、第1ターミナルビルに隣接した地上11階建てのホテルや土産物店、レストランやバー、コンビニエンスストアやレンタカーカウンター等の商業施設を中心とした複合ビルで、鉄道駅や第1ターミナルビルとはペデストリアンデッキで直結している。また、第2ターミナルへの連絡バスが発着する。2017年4月現在、以下の施設などが入居している。
 
* [[ホテル日航関西空港]]
 
* ファーストキャビン関西空港
 
* 関西空港会議場
 
* [[レンタカー]]カウンター
 
* [[レストラン]]街
 
* 土産物店
 
* [[ローソン]]関空エアロプラザ店
 
* [[バーガーキング]]関空エアロプラザ店
 
* 無料休憩所
 
<!--:* [[関空ペットホテルプロムナード]](第2駐車場ビル2階)-->
 
 
 
=== 関空展望ホール(スカイビュー) ===
 
スカイデッキからは両滑走路を離着陸する飛行機を間近で見学することができ、またイベントも随時行われていることから、家族連れや[[航空ファン]]らでにぎわう。スポッティングや撮影も行われる。また、館内には[[ミュージアム]]やレストラン、土産物店もある。
 
 
 
* スカイデッキ
 
* スカイミュージアム
 
* レストラン(レジェンド・オブ・コンコルド)
 
* ショップ(スカイショップタウン)
 
 
 
関空展望ホールへは、第1ターミナルビル前からの無料連絡バスで約6分。2015年10月からはシャトルバスの車内放送が多言語対応になり、'''日・英・中・韓'''4か国語対応の自動放送が搭載された。また、[[りんくうプレミアムアウトレット]]との間を結ぶバスもあるほか、駐車場と駐輪場も設けられている。
 
 
 
=== 貨物地区 ===
 
[[ファイル:FedEx Express, N777F, N883FD (17871246813).jpg|thumb|[[フェデックス]]のボーイング777F]]
 
1期空港島の南西部分37.2 haには、1期国際貨物地区などが存在する。同地区には、[[給油]]施設、[[発電所]]、熱供給施設、[[機内食]]工場、関係官庁の庁舎、[[大阪国際郵便局]]、飛行機の格納庫、下水浄化プラント、廃棄物処分施設の他に、18棟・延床合計面積21.2 haの国際貨物施設がある。また1期空港島の北側には、4.5 haの国内貨物地区がある。
 
 
 
2期空港島の南東部分にある11.4 haの貨物地区は、2014年4月1日から、フェデックスが北アジア各地から集約した貨物を、北アメリカ向けに発送する拠点「北太平洋地区ハブ」として利用している<ref>{{Cite press release |title=フェデックス、北太平洋地区ハブを関西国際空港に開設 |publisher=フェデックス |date=2012-05-25 |url=http://www.fedex.co.jp/pressrelease/2012/10.html |accessdate= }}</ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/33290 フェデックス、関空の北太平洋地区ハブを稼働] FlyTeam 2014年4月9日付</ref>。
 
 
 
貨物施設の詳細については[[関西国際空港#貨物施設|貨物施設]]の項を、その他の施設については[[関西国際空港#その他施設|その他の施設]]を参照。
 
 
 
'''貨物施設'''
 
* [[保税蔵置場]]
 
** [[DHL]]関西国際空港ゲートウェイ(延床面積 1万100 m<sup>2</sup>
 
*: 貨物仕分能力-1時間当たり7,500個、書類仕分能力-同2,000通
 
** [[日本貨物航空]](延床面積 6,200 m<sup>2</sup>)
 
** [[日本通運]](延床面積 9,400 m<sup>2</sup>)
 
** 日本航空(延床面積 6,200 m<sup>2</sup>)
 
** フェデックス北太平洋地区ハブ(2期空港島、延床面積 2万5,000 m<sup>2</sup> オフィス棟を含めた総面積 3万9,500 m<sup>2</sup><ref>[http://news.van.fedex.com/ja/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%80%81%E5%8C%97%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E5%9C%B0%E5%8C%BA%E3%83%8F%E3%83%96%E3%82%92%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF%E3%81%AB%E9%96%8B%E8%A8%AD-0 フェデックス、北太平洋地区ハブを関西国際空港に開設] フェデックス、2014年4月8日、他2014年4月8日付 日本経済新聞記事「米フェデックス、関空の大型拠点を稼働 貨物の集荷・通関担う」 </ref>)
 
*: 貨物仕分能力-1時間当たり約9,000個
 
** [[郵船航空サービス]](延床面積 6,230 m<sup>2</sup>)
 
** 航空集配サービス(延床面積 3,500 m<sup>2</sup>)
 
*: 空港関連施設としては国内最大級の定温温庫
 
** [[阪急交通社]](延床面積 4,000 m<sup>2</sup>)
 
* 代理店ビル
 
* 燻蒸庫
 
* 国内貨物代理店ビル
 
 
 
=== 管制施設 ===
 
国土交通省[[大阪航空局]]関西空港事務所が航空管制をおこなう。管制塔は、管制官の目線の高さが約80 mとなる高さで建設されている<ref>{{cite web |title=空港内施設案内 |author=新関西国際空港 |url=http://www.kansai-airport.or.jp/map/guidance/ |accessdate=2013-10-19}} </ref>。
 
 
 
関西国際空港の周辺には、[[飛行場管制|飛行場管制業務]]が提供される関西管制圏、[[有視界飛行方式|有視界飛行方式による飛行]]を行う航空機にTCAアドバイザリー業務が提供される関西ターミナルコントロールエリア (TCA)、ターミナルレーダー管制業務が提供される関西進入管制区、関西特別管制区(PCA)が設定されている<ref name="AIP" />。関西進入管制区には、関西国際空港のほか、大阪国際空港、神戸空港、[[八尾空港]]、[[高知空港]]、[[高松空港]]、[[岡山空港]]、[[岡南飛行場]]が存在し、日本で初めて付近の空港の進入管制業務を一括して行なう一元管制が行なわれている<ref group="注">[[徳島飛行場]](徳島空港)は、[[防衛省]]が設置し、[[海上自衛隊]]が運営する軍民共用空港のため、関西進入管制区には含まれない。</ref>。開港当時は進入管制区内には大阪国際空港・関西国際空港・八尾空港の3空港だったが、2006年に神戸空港が開港し、2011年6月2日に高知空港周辺の高知進入管制区と統合され<ref>{{cite news |title=空域再編:管制業務、関空へ移管 管制官10人も異動-高知空港 |author= |newspaper=毎日新聞 |date=2011-06-03 |url=http://mainichi.jp/area/kochi/news/20110603ddlk39010531000c.html |accessdate=2012-10-19}} {{リンク切れ|date=2012年10月}}</ref>、2012年5月31日に高松空港周辺の高松進入管制区と統合されて現在の体制となった。
 
 
 
[[計器飛行方式]](IFR)で関西国際空港に離着陸するルートは、地上への騒音被害を抑えるために極力海上([[明石海峡]]・[[紀伊水道]]・大阪湾・[[瀬戸内海]])を飛行するように設定されている。さらに、大阪国際空港・神戸空港などと近接し飛行ルートが錯綜するため、関西国際空港の東側や北側から到着する航空機にとっては大周りの到着経路となっている。また、神戸空港開港後は、摩耶埠頭近辺の空域が神戸空港離着陸機に割り当てられたため、関西国際空港の空域を制限することになっており、関西国際空港・神戸空港双方の便に負担を強いている。
 
 
 
なお、国土交通省は、大阪国際空港の運用が終わり空域が空く夜21時以降に限って「陸上ルート」を認め、2007年9月27日より運用を開始した。これにより、東京国際空港から関西国際空港に向かう便は、これまでの和歌山市付近を通過するルートではなく、東から飛来して関西国際空港上空を西向きに突っ切ることで最短ルートで大阪湾に出て、小回りして降下し着陸できる。従来の[[標準到着経路|標準計器到着方式]]を辿る方法と比較して、空港の南側からランウェイ06に着陸する場合5分、北側からランウェイ24に着陸する場合10分の時間短縮が見込まれるという。なお、出発便に関しては、ちょうどこのルートを逆にたどるかたちの出発ルート([[標準計器出発方式]]、SID; Standard Instrument Departure)が、東京方面便などに対して設定されていた。今回はより高度の低い着陸経路でも騒音が問題とならずに飛行できるかが可否の争点となっていた。
 
 
 
=== KIXそらぱーく ===
 
第2ターミナルオープンと同時に、2期島の第2ターミナル隣接地に開設された公園<ref name="nkiac1613" />。空と海が同時に楽しめる公園をコンセプトとしており、農園も併設される。第1・第2のいずれのターミナルからも徒歩でのアクセスが可能で、両ターミナルを徒歩で連絡するためのバイパスの役目も担っている。なお、この公園は当初「KIXエコパーク(仮)」と名乗っており、2012年9月25日から14日間にわたり名前の公募を行った結果、「KIXそらぱーく」と命名された。<ref>[http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1631/kixsolarpark.pdf 〜 KIX 初の本格的緑化公園 〜 「 KIX そらぱーく 〜 KIX SOLAR PARK 〜」が誕生しました。](新関西国際空港株式会社 プレスリリース 2012年10月23日付)</ref>
 
 
 
=== その他施設 ===
 
[[ファイル:Kansai International Airport Kensetsu-to.JPG |thumb|220px|建設棟([[Peach Aviation]]本社)。]]
 
* [[大阪府警察]][[関西空港警察署]]
 
* [[泉州南消防組合]]泉佐野消防署空港分署
 
*: 旧[[泉佐野市消防本部]]りんくう消防署空港分署。泉州南消防組合が発足する以前から、空港島のうち泉南市・田尻町の区域も管轄している。
 
* 消防所本所・1期分署・2期分署
 
*: 新関西国際空港株式会社が設置する[[自衛消防組織]]の施設。子会社の関西国際空港セキュリティ株式会社の消防部が担当。
 
* [[国土交通省]] [[大阪航空局]]関西空港事務所(航空庁舎 - 管制塔に隣接)
 
* [[気象庁]][[関西航空地方気象台]](航空庁舎内)
 
*: 空港とその周辺の気象現象を観測し、その情報を航空管制・航空会社などの運航関係機関に提供。空港とその周辺の気象予報を行っている。
 
*: 空港島北東端部に空港気象[[ドップラーレーダー]]を設置している。
 
* 格納庫
 
* 排水処理施設
 
*: 下水処理のほか、再利用処理を行う。処理能力は約2万 [[立方メートル|m<sup>3</sup>]]/日と、中規模下水処理施設並みである。
 
* 廃棄物処理施設
 
* [[海上保安庁]][[第五管区海上保安本部]] 関西空港海上保安航空基地
 
*: 関西国際空港の対岸には、海上保安庁の対テロチームである[[特殊警備隊]](SST)が配備された基地(庁舎)があり、有事の際には関西空港海上保安航空基地から全国の航空基地に展開する。航空基地には[[サーブ340]]が2機、[[ユーロコプター]][[AS332|EC225LP]]が2機配備されている。「特殊警備隊」と呼ばれる活動チームは、海上テロ、[[シージャック]]、爆発物処理などに対処する対テロ特殊チームである。また、機動救難士も配備されている。
 
* [[大阪国際郵便局]]
 
*: 国際郵便交換業務を行っている。
 
* 関西空港地方合同庁舎([[CIQ]]合同庁舎)
 
*: [[財務省 (日本)|財務省]][[大阪税関]]関西空港税関支署
 
*: [[法務省]][[大阪入国管理局関西空港支局]]
 
*: [[厚生労働省]]関西空港[[検疫所]]
 
*: [[農林水産省]]動物検疫所関西空港支所
 
* 大阪税関大阪外郵出張所
 
*: 大阪国際郵便局内で国際郵便物の通関手続を行っている。
 
* 大阪税関麻薬探知犬管理センター
 
* [[関西国際空港エネルギーセンター|関西電力エネルギーセンター]] ([[天然ガス]]による[[火力発電所]])
 
* 熱供給センター
 
*: 関西電力エネルギーセンターで発電の際、生じた排熱を温水と空調に利用する施設。島内に3箇所設置されている。[[コジェネレーション]]の項を参照。
 
* [[給油]]施設
 
*: 容量12,000キロリットルの燃料タンクを10基備える。
 
*: 空港島には、[[タンカー]]が3隻着隻できるタンカーバースがあり、油送パイプで燃料タンクに備蓄される。
 
* 事故に備えて化学消防車5台が配備されている。夜間の視認性を見込んで黄色塗装されており、黄色塗装の消防車はここだけである。5台の内訳は、ローゼンバウアー社(オーストリア)製のパンターが1台、Sides社(フランス)製が4台となっている。性能は、5台ともに、1分間あたりの水又は薬剤放射量が6,000リットル、水タンク容量が12,500リットル、薬液タンク容量が800リットルとなっている<ref>{{cite web | url = https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20180608-10316431-carview/?mode=full | title = 日本でここだけ「黄色い消防車」関空に 赤じゃない理由、空港ならではの事情 | author = 乗りものニュース  | accessdate = 2018-06-08}}</ref>。
 
* [[南海電気鉄道]][[関西空港駅]]
 
* [[西日本旅客鉄道]](JR西日本)関西空港駅
 
* 新関西国際空港会社ビル
 
*: 新関西国際空港株式会社本社および関連会社の事務所
 
* 航空会社北ビル
 
*: 航空会社およびその他関連会社の事務室
 
* 航空会社南ビル
 
*: 航空会社およびその他関連会社の事務室
 
* 建設棟
 
* 駐車場
 
 
 
=== 周辺施設 ===
 
{{Main2|[[りんくうタウン]]・[[りんくうプレミアムアウトレット]]・[[イオンモールりんくう泉南]]の各項を}}
 
空港島と直結した対岸には、空港関連施設の広大な地域[[りんくうタウン]]があり、[[ホテル]]、[[病院]]、[[ショッピングセンター]]、[[オフィスビル]]、物流倉庫などが立地している。当初は、大阪府や地元の泉佐野市が買収した用地を民間企業に分譲することで利益を上げる予定だったが、進出する企業が少なく、一部の処分方法を企業負担の少ない[[定期借地権]]方式に切り替え、企業の進出を促した結果、改善され、進出企業が100社を超えた<ref>{{cite web | url = http://www.pref.osaka.jp/rinkai/ | title = りんくうタウン(公式サイト) | author = 大阪府住宅まちづくり部 | accessdate = 2010-04-29}}</ref>。
 
 
 
こうした空港周辺の企業進出を促進するための[[インフラストラクチャー|インフラ]]整備においては、[[1985年]]([[昭和]]60年)12月に当時の[[第2次中曽根内閣第1次改造内閣|中曽根内閣]]が「関西国際空港関連施設整備大綱」を[[閣議]]決定し、[[鉄道]]、[[高速道路]]網、[[上水道]]などの整備が図られた。水道に関しては[[紀の川]]からの取水が検討され、当時建設省が計画していた[[紀の川大堰]]からの分水(大阪分水)に依存することとしたが、[[水利権]]を有する[[和歌山県]]が反発し交渉妥結まで2年を費やした。
 
 
 
== 拠点空港・焦点空港・ハブ空港としている航空会社 ==
 
旅客便で5社、貨物便で1社が関西国際空港を[[拠点空港]]・[[焦点空港]]として指定している。
 
 
 
'''旅客'''
 
* [[日本航空]]
 
* [[全日本空輸]]
 
* [[Peach Aviation]]
 
* [[ジェットスター・ジャパン]]
 
* [[春秋航空]]
 
'''貨物'''
 
* [[フェデックス]](北太平洋地区ハブとして運用<ref>{{Cite web |url=http://www.kansai-airport.or.jp/cargo/about/fedex/index.html |title=関西国際空港|CARGO KIX〜24時間眠らない「国際貨物ハブ空港」〜|貨物地区の概要|フェデックス北太平洋地区ハブ |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2013-09-27 }}</ref>。)
 
 
 
== 就航路線 ==
 
=== 国内線 ===
 
<!-- 海外エアラインの国内線就航の件については慎重な編集をお願いします。-->
 
国内線は近接する[[大阪国際空港]]や[[神戸空港]]との競合などから減便が続いたが、関西国際空港に配慮した<ref name="asahi-itami"/><ref name="uchida-kicho2"/><ref name="kato-itami"/><ref name="abc-itami"/>政府による大阪国際空港での発着規制(大型機材やジェット機の制限、長距離便の制限)により、[[2005年]]より一部路線・一部の便は関西国際空港に移動し、2005年上半期は利用客が前年度比11%増となった。しかし[[2008年]]には、[[リーマンショック]]による不況と原油価格高騰による路線再編に伴い、関西国際空港発着路線においても運休・減便が行われることとなった<ref>{{Cite press release |title=2008年度下期 ANAグループ航空輸送事業計画を修正 |publisher=全日本空輸 |date=2008-08-06 |url=http://www.ana.co.jp/pr/08-0709/08-100.html |accessdate= }}</ref><ref>{{Cite press release |title=JALグループ、2008年度下期路線便数計画の一部変更を決定 |publisher=日本航空 |date=2008-08-07 |url=http://press.jal.co.jp/ja/release/200808/000986.html |accessdate= }}</ref>。その対策として、国土交通省は外国籍の航空会社に、関西国際空港発着路線に限り国内線を開放することを検討した<ref>[http://web.archive.org/web/20090204005540/http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20090202ke04.htm 関空発着便限定で国内線に海外航空容認…国交省方針] 読売新聞、2009年2月2日。(2009年2月4日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
 
 
 
その後、関西国際空港を拠点にする[[Peach Aviation|Peach]](2012年3月1日就航)や[[ジェットスター・ジャパン]](同年7月9日就航)などの[[格安航空会社]](LCC)や、[[スカイマーク]](同年3月25日就航)の就航により、関西国際空港の国内線便数は大幅増加に転じた<ref>{{Cite press release |title=2012年度国内線夏ダイヤ 大幅増便! 1日55便へ |publisher=関西国際空港 |date=2012-01-12 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2011/1454/2012kokunaizoubin.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref><ref>{{Cite press release |title=ジェットスター・ジャパン、運航計画及び運賃を発表 |publisher=関西国際空港 |date=2012-04-17 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1504/gk.pdf |format=PDF |accessdate= }}</ref>。なおその後、ジェットスター・ジャパンが関西国際空港の拠点化を発表した<ref>[http://www.jetstar.com/jp/ja/about-us/~/_media/C01CE6F8BD0A481199F96867176A5466.pdf ジェットスター・ジャパン、大阪(関西)を第二拠点として決定](ジェットスター・ジャパン プレスリリース 2012年 8月23日付)</ref>ほか、[[春秋航空日本]]や[[バニラ・エア]]が立て続けに就航し一旦は大きな伸びを見せた。
 
 
 
しかしスカイマークが不採算などを理由に2013年3月31日限りで<ref>[http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/121228_press.pdf 関西国際空港発着便休止のご案内](スカイマーク プレスリリース 2012年12月28日付)</ref>、春秋航空日本も乗り継ぎ客需要の低迷を理由に2017年夏ダイヤ限りでそれぞれ運休<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/128013][http://www.aviationwire.jp/archives/128013 春秋航空日本、成田ー関西運休へ 中国新路線検討]</ref>したほか、ジェットスター・ジャパンも容量上の問題もあり希望している第2ターミナルへの移転が実現しておらず、公正な競争環境でないことを理由に当空港発着路線の拡張を見合わせざるをえなくなっている<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXLASHD17HAV_X10C17A2LDA000/ ジェットスター片岡会長「格安航空 関空の競争環境是正を」] </ref>。
 
 
 
このようにLCCによる国内線の路線拡張も思うように進まず、日本航空、全日空、スカイマークなどLCC以外の会社の増便も進んでいないことから国内線の乗り入れ数は横ばいの状況にあった。
 
 
 
しかし、2018年7月にジェットスター・ジャパンが、高い搭乗率と発着枠の余裕を理由に当空港発着路線への注力を表明した<ref>{{Cite news|title=ジェットスター、休止していた関空~熊本路線を復活へ。近く発表予定|date=2018-07-09|last=株式会社インプレス|url=https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1131949.html|accessdate=2018-08-01|language=ja-JP|work=トラベル Watch}}</ref>ほか、Peach Aviationも、2019年度末頃までに見込まれるバニラ・エアとの合併により事業拡大の早期化が可能になることを表明し<ref>{{Cite news|title=「ひがし北海道」首長ら、ピーチ本社訪問 女満別就航求める|url=https://www.aviationwire.jp/archives/152598|accessdate=2018-08-01|language=ja-JP|work=Aviation Wire}}</ref>、それぞれ新路線を開設するなど、再びLCCによる路線拡大が進む傾向にある。
 
 
 
※ 上記の記号は右記の通りである。SA:[[スターアライアンス]]、OW:[[ワンワールド]]
 
 
 
※ 語末の★は、[[格安航空会社|格安航空会社(LCC)]]
 
 
 
==== 第1ターミナルビル ====
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
| [[日本航空]](JAL)(OW)<ref>[[日本トランスオーシャン航空]]の機材・乗務員で運航する便あり</ref>
 
| [[新千歳空港|札幌/新千歳]]、[[東京国際空港|東京/羽田]]
 
|-
 
| [[日本トランスオーシャン航空]](JTA)(OW)
 
| [[那覇空港|沖縄/那覇]]、[[新石垣空港|石垣]]
 
|-
 
| [[ジェットスター・ジャパン]](JJP)★ <ref>日本航空(JAL)とコードシェア(JAL国際線との乗継の場合のみ)</ref>
 
| 札幌/新千歳、[[成田国際空港|東京/成田]]、[[福岡空港|福岡]]、沖縄/那覇
 
|-
 
| [[全日本空輸]](ANA)(SA)
 
| [[女満別空港|女満別]](夏季運航)、札幌/新千歳、東京/羽田、福岡、沖縄/那覇、[[宮古空港|宮古]]、石垣
 
|-
 
| [[スターフライヤー]](SFJ)<ref>全日本空輸(ANA)とコードシェア(全便)</ref>
 
| 東京/羽田
 
|-
 
| [[バニラ・エア]](VNL) ★
 
| [[奄美空港|奄美]]
 
|}
 
 
 
==== 第2ターミナルビル(国内線) ====
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
| [[Peach Aviation]](APJ)★
 
| 札幌/新千歳、[[釧路空港|釧路]]、[[仙台空港|仙台]]、[[新潟空港|新潟]]、東京/成田、[[松山空港|松山]]、福岡、[[長崎空港|長崎]]、[[宮崎空港|宮崎]]、[[鹿児島空港|鹿児島]]、沖縄/那覇、石垣
 
|}
 
 
 
=== 国際線 ===
 
2011年以降、格安航空会社の新規就航や増便、訪日客の増加などを背景に、就航便数は増加傾向にあり、[[2016年]]夏ダイヤではピーク時で週1,241便(旅客便が週1,109便、貨物便が週132便)<ref name="flight_2017summer">{{Cite press release |title=2017 年国際線夏期スケジュールは過去最高の週1,260 便に |publisher=関西エアポート |date=2015-10-20 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2016/2482/2017summerJPre.PDF |format=PDF |accessdate=2017-06-24 }}</ref>が就航し、開港以来最多となった。
 
就航会社は、格安航空会社の割合が年々増加しており、2015年冬ダイヤでは週358便が就航し初めて全旅客便の3割を超え<ref name="flight_2016winter">{{Cite press release |title=関西国際空港 2016年国際線冬期スケジュールは過去最高の週1,273便へ(P4) |publisher=関西エアポート |date=2016-10-28 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2016/2449/2016winter.pdf |format=PDF |accessdate=2017-06-24 }}</ref>、[[2017年]]の冬ダイヤでは週481便に達した<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000057-mai-soci 「<訪日客>大阪、初の1000万人 LCC増便、円安追い風」毎日新聞 2018年1月16日]</ref>。なお、2017年通年の速報値では出入国者数が2,090万人にのぼり、開港以来初の2000万人を超えるなど、訪日外国人の間における関西圏の高い人気もあり盛況を見せている<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180116-00000057-mai-soci 「<訪日客>大阪、初の1000万人 LCC増便、円安追い風」毎日新聞 2018年1月16日]</ref>。
 
 
 
しかし一方で、これらの運航便の大多数が外国籍航空会社によるもので、日本の航空会社による運航は、当空港を拠点とする格安航空会社の[[Peach Aviation]]を除けば1社あたり10便/日にも満たない少数運行となっていることが課題として挙げられる。中長距離路線においてはさらに顕著で、[[日本航空]]による[[ロサンゼルス]]線、[[ホノルル]]線、[[バンコク]]線が3都市合計5便/日運航されるにとどまっている。
 
 
 
これについて、空港運営会社である[[関西エアポート]]は特にフルサービスキャリアである日本航空や[[全日本空輸|ANA]]の路線展開について、両社が主戦場としているビジネスクラスの需要が課題となっており、別の形態の運航が必要だとの見解を示しており<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/138815 関空&#65293;ロンドン、復活のカギ握るビジネスクラス 特集・関空山谷社長インタビュー(前編)]</ref>、近年では[[格安航空会社|LCC]]による中長距離路線の展開が進んでいる。
 
 
 
====アジア====
 
[[ファイル:Jeju Air, Boeing 737-82R(WL), HL8263 (23595665062).jpg|thumb|220px|チェジュ航空のボーイング737型機]]
 
[[アジア]]方面の路線は旅客便の約9割を占めている。特に近隣の[[中華人民共和国]]([[香港]]と[[マカオ]]を含む)と[[大韓民国]]、[[中華民国]]は、訪日ビザの緩和などによる訪日観光客の増加を受けて、大手航空会社、格安航空会社共に新規就航と増便、機材の大型化が著しく、現在の当空港発着路線の大半を占めている。
 
 
 
また、東南アジア方面に関しても各国との[[オープンスカイ協定]]の締結や訪日ビザの緩和などの効果もあり、[[日本航空]]のバンコク線の機材大型化や、[[エアアジア]]グループのバンコク線やクアラルンプール線の増便、[[ジェットスター・パシフィック航空]]の新規就航、[[タイ国際航空]]の[[エアバスA380]]型機就航など、近年便数と座席供給数の拡大が相次いでいる。
 
 
 
====中東およびアフリカ====
 
[[中東]]および[[アフリカ]]方面は、[[エジプト航空]]の[[カイロ]]便及び[[ルクソール]]便が、2016年から2017年にかけて定期チャーター便として季節運航されたものの、相次ぐテロなどの影響や羽田空港の国際線の拡張を受けた移管を受け、[[カタール航空]]の[[ドーハ]]便や[[トルコ航空]]の[[イスタンブール]]便が相次いで運休するなど厳しい状況にある。
 
 
 
====ヨーロッパ====
 
[[ファイル:China Airlines, CI137, Boeing 737-809, B-18617, Departed to Taichung, Kansai Airport (17195740192).jpg|thumb|220px|日本航空のボーイング787とチャイナエアラインのボーイング737]]
 
[[ヨーロッパ]]方面は2015年3月をもって[[アリタリア-イタリア航空]]の[[ローマ]]線が撤退、残存路線についても2015年ごろからの相次ぐテロなどにより減便が相次いでいた。しかし、2017年より[[S7航空]]の[[ウラジオストク]]線が夏季季節便として就航、2018年夏期ダイヤでは夏期ダイヤで唯一毎日運航を崩していた[[エールフランス航空]]の[[パリ]]線が毎日運航に復帰予定、また同年冬季ダイヤでは予約の増加などを理由に[[ルフトハンザドイツ航空]]が[[フランクフルト]]線を、[[フィンエアー]]が[[ヘルシンキ]]線を、それぞれ冬季ダイヤとして毎日運航とする予定であるなど、徐々にではあるが回復基調にある。
 
 
 
なお、関西財界は[[日本航空]]に[[ロンドン]]線の復活を依頼している<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/57466]</ref>ものの、[[ロンドン・ヒースロー空港|ヒースロー空港]]の発着枠枯渇や、[[東京国際空港|羽田空港]]の増枠に伴う日本航空のロンドン線の増便、上記のビジネスクラスの課題などもあり、実現の見通しは立っていない。
 
 
 
また、[[LOTポーランド航空]]は2020年の東京五輪までをめどに当空港か[[東京国際空港]]のいずれかに就航を目指す意向を示しており、仮に当空港への就航が実現した場合、開港以来初のポーランド直行便となる見込みである<ref>[https://www.aviationwire.jp/archives/140505?ssl=1 LOTポーランド航空、五輪までに日本路線増 CEO、羽田・関空に興味]</ref>。
 
 
 
====北アメリカ====
 
[[ファイル:Jetstar Japan, GK206, Airbus A320-232, JA13JJ, Departed to Narita, Kansai Airport (17009656258).jpg|thumb|220px|ジェットスター・ジャパンのエアバスA320とユナイテッド航空のボーイング787]]
 
[[北アメリカ]]方面は、一時は撤退や減便が続いていたものの、[[2015年]]3月には日本航空がロサンゼルス線を8年ぶりに再開したほか<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150320-00000007-awire-bus_all JAL、関空-ロサンゼルス待望の再開 8年半ぶり、ロンドン復活視野に] Aviation Wire 2015年3月21日閲覧</ref>、2015年5月には[[エア・カナダ]]の子会社の[[エア・カナダ#子会社・関連会社|エア・カナダ・ルージュ]]が[[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]線に季節運航便として就航した。
 
 
 
また[[ホノルル]]線が急速な拡大を見せており、[[日本航空]]が2016年より運航機材を[[ボーイング777]]型機に大型化したのに加え、2017年からは[[ボーイング787]]型機での増便を実施し1日2便運航(2017年は多客期のみの期間増便だったが、2018年4月27日からの増便は2019年3月30日までと、ほぼ通年での増便)としているほか、[[マレーシア]]の格安航空会社[[エアアジアX]]が[[2017年]]6月から、[[シンガポール]]の格安航空会社[[スクート]]も同年12月から、それぞれ[[オープンスカイ協定]]の[[以遠権]]を活用し就航した。
 
なお、エアアジアXはこのホノルル線就航式典で、本路線の状況次第では将来的に当空港をハブとして運用していきたいとの考えを示している<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/123040 エアアジアX、関空-ホノルル就航 初のLCCハワイ直行便]</ref>。
 
 
 
====オセアニア====
 
[[オセアニア]]方面については北米線同様底をついてからの復調傾向にあり、既存路線では[[ジェットスター航空]]の[[ケアンズ国際空港|ケアンズ]]線が増便を重ねているほか、
 
新規就航では、2016年冬スケジュールからは冬季季節便ながら[[ニュージーランド航空]]の[[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]]線、[[2017年]]12月からは通年運航で[[カンタス航空]]の[[シドニー国際空港|シドニー]]線<ref>[https://www.travelvoice.jp/20170914-97094 「カンタス航空、関西/シドニー線を通年運航に拡大、12月から週3便で」トラベルボイス 2017年9月14日]</ref>と相次いで就航、復調を見せている。
 
 
 
====太平洋====
 
[[太平洋]]路線では長年にわたり[[エア・カレドニア・インターナショナル]]の[[ヌーメア]]線が就航しているほか、[[グアム]]線がある。グアム線に関しては、2015年10月から[[ティーウェイ航空]]が就航、その後増便もされたものの、[[円安]]によるアウトバウンド需要の低迷や[[朝鮮民主主義人民共和国]]によるミサイル発射の動きなどによる影響で、2016年夏ダイヤ限りで[[デルタ航空]]が運休、[[2018年]]夏ダイヤからは[[ユナイテッド航空]]が減便を余儀なくされるなど、厳しい状況にある。
 
 
 
※ 下記の記号は右記の通りである。SA:[[スターアライアンス]]、ST:[[スカイチーム]]、OW:[[ワンワールド]]
 
 
 
※ 語末の★は、[[格安航空会社|格安航空会社(LCC)]]
 
 
 
※ 語末の☆は、日本への定期便が関西国際空港にのみ就航している路線
 
 
 
==== 第1ターミナルビル北ウイング ====
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
| {{Flagicon|JPN}} [[全日本空輸]](SA)
 
| [[北京首都国際空港|北京/首都]]、[[大連周水子国際空港|大連]]、[[青島流亭国際空港|青島]]、[[杭州蕭山国際空港|杭州]]、[[上海浦東国際空港|上海/浦東]]、[[香港国際空港|香港]]
 
|-
 
|{{Flagicon|JPN}} [[バニラ・エア]] ★
 
| [[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]
 
|-
 
|{{Flagicon|KOR}} [[大韓航空]](ST)
 
| [[仁川国際空港|ソウル/仁川]]、[[金浦国際空港|ソウル/金浦]]、[[金海国際空港|釜山]]、[[済州国際空港|済州]]
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空]](SA)
 
| ソウル/仁川、ソウル/金浦
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[チェジュ航空]] ★ <ref>2018年11月1日より第2ターミナルへ移転予定</ref>
 
| ソウル/仁川、ソウル/金浦、釜山、[[清州国際空港|清州]]☆、[[務安国際空港|務安]]☆(季節運航)、[[グアム国際空港|グアム]]
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[エアプサン]] ★
 
| 釜山、[[大邱国際空港|大邱]]
 
|-
 
|{{Flagicon|KOR}} [[エアソウル]]★
 
|ソウル/仁川
 
|-
 
| {{Flagicon|ROC}} [[エバー航空]](SA)
 
| 台北/桃園、[[高雄国際空港|高雄]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[山東航空]]
 
| [[済南遥墻国際空港|済南]]、青島、[[ウルムチ地窩堡国際空港|ウルムチ]](青島経由)、[[昆明長水国際空港|昆明]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[天津航空]]
 
| 天津、[[西安咸陽国際空港|西安]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[奥凱航空]]
 
| 天津
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[雲南祥鵬航空]]
 
| [[徐州観音空港|徐州]]
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[キャセイパシフィック航空]](OW)
 
| 香港、台北/桃園
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[香港航空]] 
 
| 香港
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[香港エクスプレス航空]] ★
 
| 香港
 
|-
 
| {{Flagicon|MAS}} [[マレーシア航空]](OW)
 
| [[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]
 
|-
 
| {{Flagicon|THA}} [[タイ国際航空]](SA)
 
| [[スワンナプーム国際空港|バンコク/スワンナプーム]]
 
|-
 
| {{Flagicon|IND}} [[エア・インディア]](SA)
 
| [[インディラ・ガンディー国際空港|デリー]](香港経由)、[[チャットラパティー・シヴァージー国際空港|ムンバイ]](香港経由・デリー乗り換え)、香港
 
|-
 
| {{Flagicon|USA}} [[デルタ航空]](ST)
 
| [[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]
 
|-
 
| {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド航空]](SA)
 
| [[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]、グアム
 
|-
 
| {{Flagicon|USA}} [[ハワイアン航空]]
 
| ホノルル
 
|-
 
| {{Flagicon|CAN}} [[エア・カナダ・ルージュ]](SA)
 
| [[バンクーバー国際空港|バンクーバー]](季節運航)
 
|-
 
| {{Flagicon|GER}} [[ルフトハンザドイツ航空]](SA)
 
| [[フランクフルト空港|フランクフルト]]
 
|-
 
| {{Flagicon|FIN}} [[フィンエアー]](OW)
 
| [[ヘルシンキ・ヴァンター国際空港|ヘルシンキ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|RUS}} [[S7航空]](OW)
 
| [[ウラジオストク国際空港|ウラジオストク]](季節運航)
 
|-
 
| {{Flagicon|NZL}} [[ニュージーランド航空]](SA)
 
| [[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]](季節運航)
 
|}
 
 
 
==== 第1ターミナルビル南ウイング ====
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
| {{flagicon|JPN}} [[日本航空]](OW)
 
|'''(東アジア)''' 台北/桃園、上海/浦東、
 
 
 
'''(東南・南アジア)''' バンコク/スワンナプーム、
 
 
 
'''(欧米)''' [[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]、
 
 
 
'''(オセアニア・太平洋)''' ホノルル
 
|-
 
| {{Flagicon|JPN}} [[ジェットスター・ジャパン]] ★
 
| 台北/桃園、香港、[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[イースター航空]] ★
 
| ソウル/仁川、釜山、清州☆(季節運航)
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[ジンエアー]] ★
 
| ソウル/仁川、釜山
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[ティーウェイ航空]] ★
 
| ソウル/仁川、釜山、大邱、済州、グアム
 
|-
 
| {{Flagicon|ROC}} [[チャイナエアライン]](ST)
 
| 台北/桃園、高雄、[[台南空港|台南]]☆
 
|-
 
| {{Flagicon|ROC}} [[タイガーエア台湾]] ★
 
| 台北/桃園、高雄
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国国際航空]](SA)
 
| 北京/首都、上海/浦東、天津(大連経由)、大連、成都
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国東方航空]](ST)
 
| 北京/首都、上海/浦東、[[南京禄口国際空港|南京]]、[[煙台莱山国際空港|煙台]]、青島、昆明(上海もしくは長沙経由)☆、西安(青島経由)、成都(南京経由)、[[寧波櫟社国際空港|寧波]]、[[長沙黄花国際空港|長沙]]、[[延吉朝陽川空港|延吉]]☆、大連
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国南方航空]](ST)
 
| 大連、[[広州白雲国際空港|広州]]、[[瀋陽桃仙国際空港|瀋陽]]、[[ハルビン太平国際空港|ハルビン]]、[[貴陽龍洞堡国際空港|貴陽]]、鄭州、長沙、[[三亜鳳凰国際空港|三亜]](広州経由)☆、[[深セン宝安国際空港|深圳]]、上海/浦東、[[武漢天河国際空港|武漢]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[上海航空]](ST)
 
| 上海/浦東、鄭州(上海経由)
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[吉祥航空]]
 
| 上海/浦東、[[銀川河東国際空港|銀川]](上海経由)、南京
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[深セン航空|深圳航空]](SA)
 
| [[無錫蘇南国際空港|無錫]]☆、深圳、北京/首都、[[南通興東空港|南通]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[厦門航空]](ST)
 
|厦門、福州
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[北京首都航空]]
 
| 杭州
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[四川航空]]
 
| 成都
 
|-
 
| {{Flagicon|MAC}} [[マカオ航空]]
 
| [[マカオ国際空港|マカオ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|PHI}} [[フィリピン航空]]
 
| マニラ、[[マクタン・セブ国際空港|セブ]]、台北/桃園
 
|-
 
| {{Flagicon|PHI}} [[セブパシフィック航空]] ★
 
| マニラ
 
|-
 
| {{Flagicon|INA}} [[ガルーダ・インドネシア航空]](ST)
 
| [[スカルノ・ハッタ国際空港|ジャカルタ]]、[[ングラ・ライ国際空港|デンパサール]]
 
|-
 
| {{Flagicon|VIE}} [[ベトナム航空]](ST)
 
| [[ノイバイ国際空港|ハノイ]]、[[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|VIE}} [[ジェットスター・パシフィック航空]] ★
 
| ハノイ、[[ダナン国際空港|ダナン]]
 
|-
 
| {{Flagicon|SIN}} [[シンガポール航空]](SA)
 
| [[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]
 
|-
 
| {{Flagicon|SIN}} [[スクート]] ★
 
| シンガポール、[[ドンムアン国際空港|バンコク/ドンムアン]]、高雄、ホノルル
 
|-
 
| {{Flagicon|SIN}} [[ジェットスター・アジア航空]] ★
 
| シンガポール(台北/桃園、マニラ、クラーク経由)、台北/桃園、マニラ、[[クラーク国際空港|クラーク]]☆
 
|-
 
| {{Flagicon|THA}} [[タイ・エアアジア X]] ★
 
| バンコク/ドンムアン
 
|-
 
| {{Flagicon|MYS}} [[エアアジア X]] ★
 
| クアラルンプール、ホノルル
 
|-
 
| {{Flagicon|UAE}} [[エミレーツ航空]]
 
| [[ドバイ国際空港|ドバイ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|FRA}} [[エールフランス航空]](ST)
 
| [[パリ=シャルル・ド・ゴール空港|パリ/シャルル・ド・ゴール]]
 
|-
 
| {{Flagicon|NED}} [[KLMオランダ航空]](ST)
 
| [[アムステルダム・スキポール空港|アムステルダム]]
 
|-
 
| {{Flagicon|AUS}} [[ジェットスター航空]] ★
 
| [[ケアンズ国際空港|ケアンズ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|AUS}} [[カンタス航空]](OW)
 
| [[シドニー国際空港|シドニー]]
 
|-
 
| {{Flagicon|NCL}} [[エア・カレドニア・インターナショナル]]
 
| [[ヌメア国際空港|ヌーメア]]
 
|}
 
 
 
==== 第2ターミナルビル(国際線) ====
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
|{{flagicon|JPN}} [[Peach Aviation]] ★
 
| ソウル/仁川、釜山、台北/桃園、高雄、上海/浦東、香港
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[春秋航空]] ★
 
| 上海/浦東、[[武漢天河国際空港|武漢]]、[[重慶江北国際空港|重慶]]、天津、成都、西安、[[洛陽北郊空港|洛陽]]
 
|-
 
|}
 
 
 
=== 貨物航空会社 ===
 
国際貨物便は2008年冬ダイヤで開港以来最多となる週201便の国際貨物便が就航したが、その後大幅に減少した。しかしフェデラルエクスプレスが関西国際空港を「北太平洋地区ハブ」と位置づけて専用ターミナルを作ったことで回復し、2016年夏ダイヤでは週134便、2016年冬ダイヤでは週133便が就航した<ref name="flight_2017summer" />。フェデラルエクスプレスの便数が最も多く、2016年冬ダイヤでは週48便を運行し国際貨物便の3割以上を占めている<ref name="flight_2017summer" />。また、[[2017年]][[12月]]より[[シルクウェイ航空]]が[[アゼルバイジャン]]の[[バクー]]に新規就航したほか、[[2018年]][[1月18日]]よりルフトハンザ・カーゴが週2便で就航再開するなど就航地、便数とも増加傾向にある<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171004-00000002-awire-bus_all 「ルフトハンザ・カーゴ、関空発着の貨物便再開 18年1月からMD-11F」Aviation Wire 2017年10月4日]</ref>。
 
 
 
※ 下記の記号は右記の通りである。ST : [[スカイチーム・カーゴ]]
 
 
 
{|class="wikitable sortable" style="font-size:90%;width:100%"
 
|- bgcolor=lightgrey
 
!width="40%"|航空会社
 
!width="60%", class="unsortable"|目的地
 
|-
 
| {{Flagicon|JPN}} [[日本貨物航空]]
 
| 東京/成田、ソウル/仁川、シンガポール
 
|-
 
| {{Flagicon|JPN}} [[ANA Cargo]]
 
| 沖縄/那覇、[[北九州空港|北九州]]、上海/浦東、天津、青島、香港
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[大韓航空|大韓航空カーゴ]](ST)
 
| ソウル/仁川
 
|-
 
| {{Flagicon|KOR}} [[アシアナ航空|アシアナ航空カーゴ]]
 
| ソウル/仁川
 
|-
 
| {{Flagicon|TWN}} [[チャイナエアライン|チャイナエアライン・カーゴ]](ST)
 
| 台北/桃園、[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ]]、ロサンゼルス、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]、[[テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港|アンカレッジ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|TWN}} [[エバー航空|エバー航空カーゴ]]
 
| 台北/桃園、アンカレッジ、[[ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港|アトランタ]]
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国国際貨運航空]]
 
| 北京/首都、上海/浦東
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国貨運航空]](ST)
 
| 上海/浦東
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[中国貨運郵政航空]]
 
| 上海/浦東
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[友和道通航空]]
 
| 深圳
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[揚子江快運航空]]
 
| 上海/浦東、青島
 
|-
 
| {{Flagicon|CHN}} [[順豊航空]]
 
| 南京
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[キャセイパシフィック航空|キャセイパシフィック・カーゴ]]
 
| ソウル/仁川、香港
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[エア・ホンコン]]
 
| 香港
 
|-
 
| {{Flagicon|HKG}} [[香港航空|香港航空カーゴ]]
 
| 香港
 
|-
 
| {{Flagicon|AZE}} [[シルクウェイ航空]]
 
| [[ヘイダル・アリエフ国際空港|バクー]]
 
|-
 
| {{Flagicon|ITA}} [[カーゴルックス|カーゴルックス・イタリア]]
 
| [[ミラノ・マルペンサ国際空港|ミラノ]]、香港
 
|-
 
| {{Flagicon|GER}} [[ルフトハンザ・カーゴ]]
 
| [[フランクフルト国際空港|フランクフルト]]
 
|-
 
| {{Flagicon|USA}} [[フェデックス・エクスプレス]]
 
| 東京/成田、ソウル/仁川、北京/首都、上海/浦東、広州、深圳、台北/桃園、香港、シンガポール、バンコク/スワンナプーム、ジャカルタ、[[ペナン国際空港|ペナン]]、[[ニューアーク・リバティー国際空港|ニューヨーク/ニューアーク]]、ロサンゼルス、アンカレッジ、[[メンフィス国際空港|メンフィス]]、[[インディアナポリス国際空港|インディアナポリス]]、[[オークランド国際空港 (カリフォルニア州)|オークランド]]、パリ/シャルル・ド・ゴール、フランクフルト
 
|-
 
| {{Flagicon|USA}} [[ユナイテッド・パーセル・サービス]]
 
| 東京/成田、上海/浦東、深圳、アンカレッジ
 
|}
 
 
 
=== 就航予定の航空会社と路線 ===
 
 
 
*{{Flagicon|JPN}} [[ジェットスター・ジャパン]]:2018年[[10月27日]]から、[[熊本空港|熊本]]線を1日1便で就航開始予定<ref>[https://flyteam.jp/news/article/97445 ジェット スター・ジャパン、10月27日から関西/熊本線を開設へ 1日1往復]</ref>
 
*{{Flagicon|MYS}} [[エアアジア X|エアアジアX]]:2018年[[10月28日]]から、[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]線を週7便で再開予定<ref>{{Cite news|title=AirAsia X boosts Hawaii service from Aug 2018|last=2018|first=UBM (UK) Ltd.|url=https://www.routesonline.com/news/38/airlineroute/278753/airasia-x-boosts-hawaii-service-from-aug-2018/?highlight=osaka|accessdate=2018-08-01|language=en-GB|work=Routesonline}}</ref>
 
*{{Flagicon|VNM}} [[ベトジェットエア]]:2018年[[11月8日]]から、[[ノイバイ国際空港|ハノイ]]線を1日1便で就航開始予定<ref >{{Cite press release |title=関西国際空港に、ベトジェットエアが日本初就航! 〜ハノイ線を週7便運航。関西空港とベトナムを結ぶ便が合計週29便に〜|publisher=[[関西エアポート]] |date=2018-05-31 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2018/2577/J_180531PressRelease_VJHAN.pdf |format=PDF |accessdate=2018-05-31}}</ref>
 
*{{Flagicon|VNM}} ベトジェットエア:2018年[[12月14日]]から、[[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]線を1日1便で就航開始予定<ref >[http://www.aviationwire.jp/archives/151200 ベトジェット、関空-ホーチミン12月就航]</ref>
 
*{{Flagicon|USA}} [[デルタ航空]]:[[2019年]][[4月1日]]から[[シアトル・タコマ国際空港|シアトル]]線を1日1便で就航開始予定<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/150806 デルタ航空、関西-シアトル19年4月就航 1日1往復]</ref>
 
 
 
=== 就航計画 ===
 
 
 
*{{Flagicon|TWN}} [[ファーイースタン航空]]:2018年10月から[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]線就航を計画中<ref>[http://play.nownews.com/archives/188924 遠東航空擴大機隊 10月增大阪航線]</ref>
 
*{{Flagicon|PHI}} [[エアアジア・フィリピン]]:2018年下半期から[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]線就航を計画中<ref>[https://www.traicy.com/20180109-airasiaph フィリピン・エアアジア、大阪/関西〜マニラ線に今年下期にも就航へ NNA.ASIA報じる]</ref>
 
*{{Flagicon|NPL}} [[ネパール航空]]:2018年下半期以降、[[トリブバン国際空港|カドマンズ]]線就航を計画中<ref>[http://kathmandupost.ekantipur.com/news/2017-12-27/nac-to-fly-to-osaka-seoul-riyadh-after-new-jets-arrive.html NAC to fly to Osaka, Seoul, Riyadh after new jets arrive]</ref>
 
*{{Flagicon|KHM}} [[スモール・プラネット・エアラインズ・カンボジア]]:2018年冬スケジュール以降、[[シェムリアップ国際空港|シェムリアップ]]線就航を計画中<ref>[http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=81265 カンボジアの新興航空会社がGSA指名、関空線開設へ]</ref>
 
*{{Flagicon|JPN}} [[エア・リージョナル・ジャパン]]:2020年春ごろから[[庄内空港|庄内]]線就航を計画中<ref>[http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2018:03:30 LCC就航計画 庄内空港へ定期便]</ref>
 
 
 
=== 増便・減便・運休・その他変更予定(旅客便)===
 
 
 
*{{Flagicon|MYS}} [[エアアジアX]]:2018年[[8月16日]]から、[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]発当空港経由[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]線を週4便から1日1便に増便予定<ref>[https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1122778.html 【関空旅博2018】エアアジアX、関空~ホノルル線を8月16日から毎日運航]</ref>
 
*{{Flagicon|MYS}} エアアジアX:2018年8月16日から、クアラルンプール線(週7便)を運休予定<ref>{{Cite news|title=AirAsia X boosts Hawaii service from Aug 2018|last=2018|first=UBM (UK) Ltd.|url=https://www.routesonline.com/news/38/airlineroute/278753/airasia-x-boosts-hawaii-service-from-aug-2018/?highlight=osaka|accessdate=2018-08-01|language=en-GB|work=Routesonline}}</ref>
 
*{{Flagicon|JPN}} 全日本空輸:2018年[[10月1日]]から宮古線を1日2便から1日1便に減便予定<ref>[http://www.ana.co.jp/group/pr/201801/20180118-4.html 2018年度 ANAグループ航空輸送事業計画を策定]</ref>
 
*{{Flagicon|CAN}} エア・カナダ・ルージュ:2018年[[10月5日]]から、バンクーバー線を週6便から週5便に減便予定<ref>[https://www.aircanada.jp/rouge/KIX/schedule/ 関空-バンクーバー線フライトスケジュール]</ref>
 
*{{Flagicon|CAN}} エア・カナダ・ルージュ:2018年[[10月17日]]から、バンクーバー線を週5便から週4便に減便予定<ref>[https://www.aircanada.jp/rouge/KIX/schedule/ 関空-バンクーバー線フライトスケジュール]</ref>
 
*{{Flagicon|CAN}} エア・カナダ ルージュ:2018年[[10月27日]]をもって、バンクーバー線(週4便)を運休予定<ref>[https://www.aircanada.jp/rouge/KIX/schedule/ 関空-バンクーバー線フライトスケジュール]</ref>
 
*{{Flagicon|MYS}} エアアジアX:2018年[[10月28日]]から、クアラルンプール発当空港経由ホノルル線を1日1便から週4便に減便予定<ref>[https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1122778.html 【関空旅博2018】エアアジアX、関空~ホノルル線を8月16日から毎日運航]</ref>
 
*{{Flagicon|AUS}} [[カンタス航空]]:2018年[[12月7日]]より、[[シドニー国際空港|シドニー]]線を週3便から週4便に増便予定<ref>[https://www.qantasnewsroom.com.au/media-releases/qantas-international-network-update/ QANTAS INTERNATIONAL NETWORK UPDATE]</ref>
 
 
 
=== 定期路線一覧 ===
 
==== 国内線 ====
 
* [[北海道]]:[[新千歳空港|札幌/新千歳]]☆★、[[女満別空港|女満別]]☆(夏季運航)、[[釧路空港|釧路]]
 
* [[東北地方|東北]]:[[仙台空港|仙台]]☆
 
* [[関東地方|関東]]:[[東京国際空港|東京/羽田]]☆★、[[成田国際空港|東京/成田]]☆
 
* [[北陸地方|北陸]]:[[新潟空港|新潟]]☆
 
* [[四国地方|四国]]:[[松山空港|松山]]☆
 
* [[九州]]・[[沖縄県|沖縄]]:[[福岡空港|福岡]]☆、[[長崎空港|長崎]]☆★、[[宮崎空港|宮崎]]☆、[[鹿児島空港|鹿児島]]☆★、[[奄美空港|奄美]]☆、[[那覇空港|沖縄/那覇]]☆★、[[新石垣空港|石垣]]、[[宮古空港|宮古]]
 
☆は[[大阪国際空港]]便もあり
 
 
 
★は[[神戸空港]]便もあり
 
 
 
===== 統計 =====
 
{| class="wikitable" style="white-space:nowrap"
 
|+ (関西国際空港発)就航路線別旅客数/順位<ref>{{Cite press release |title=平成29年度の航空輸送統計の概況について |publisher=国土交通省 |date=2018-06-13 |url=http://www.mlit.go.jp/k-toukei/search/pdf/11/11201700cc0000.pdf |format=PDF |accessdate=2018-06-28}}上位50位までを記載</ref>
 
! 行き先 !! 旅客数 !! 国内線順位
 
|-
 
! 東京国際空港
 
| 約129万人 || 上位14位
 
|-
 
! 新千歳空港
 
| 約121万人 || 上位16位
 
|-
 
! 那覇空港
 
| 約109万人 || 上位25位
 
|-
 
! 成田国際空港
 
| 約105万人 || 上位26位
 
|}
 
 
 
==== 国際線 ====
 
===== 東アジア =====
 
* {{TWN}}([[中華民国]]):[[台北市|台北/桃園]]、[[高雄市|高雄]]、[[台南市|台南]]
 
* {{ROK}}:[[仁川広域市|ソウル/仁川]]、[[ソウル特別市|ソウル/金浦]]、[[釜山広域市|釜山]]、[[大邱広域市|大邱]]、[[済州市|済州]]、[[清州市|清州]]、[[務安郡|務安]]
 
* {{CHN}}([[中華人民共和国]]):[[北京市|北京/首都]]、[[瀋陽市|瀋陽]]、[[ハルビン市|ハルビン]]、[[大連市|大連]]、[[青島市|青島]]、[[煙台市|煙台]]、[[上海市|上海/浦東]]、[[天津市|天津]]、[[無錫市|無錫]]、[[杭州市|杭州]]、[[福州市|福州]]、[[武漢市|武漢]]、[[重慶市|重慶]]、[[広州市|広州]]、[[深セン市|深圳]]、[[南京市|南京]]、[[昆明市|昆明]]、[[鄭州市|鄭州]]、[[済南市|済南]]、[[銀川市|銀川]]、[[西安市|西安]]、[[成都市|成都]]、[[寧波市|寧波]]、[[廈門市|厦門]]、[[長沙市|長沙]]、[[温州市|温州]]、[[南寧市|南寧]]、[[貴陽市|貴陽]]、[[延吉市|延吉]]、[[ウルムチ市|ウルムチ]]、[[三亜市|三亜]]、[[南通市|南通]]、[[徐州市|徐州]]、[[洛陽北郊空港|洛陽]]
 
* {{HKG}}
 
* {{MAC}}
 
 
 
===== 東南アジア =====
 
* {{PHL}}:[[マニラ]]、[[セブ]]、[[クラーク経済特別区|クラーク]]
 
* {{VNM}}:[[ハノイ]]、[[ホーチミンシティ]]、[[ダナン]]
 
* {{THA}}:[[バンコク|バンコク/スワンナプーム、バンコク/ドンムアン]]
 
* {{MYS}}:[[クアラルンプール]]
 
* {{SGP}}
 
* {{IDN}}:[[ジャカルタ]]、[[デンパサール]]
 
 
 
===== 南アジア =====
 
* {{IND}}:[[デリー]]、[[ムンバイ]]
 
 
 
===== 中東 =====
 
* {{UAE}}:[[ドバイ]]
 
 
 
===== 北米 =====
 
* {{USA}}:[[サンフランシスコ]]、[[ロサンゼルス]]
 
* {{CAN}}:[[バンクーバー]] (季節運航)
 
 
 
===== ヨーロッパ =====
 
* {{FRA}}:[[パリ|パリ/シャルル・ド・ゴール]]
 
* {{NLD}}:[[アムステルダム]]
 
* {{DEU}}:[[フランクフルト]]
 
* {{FIN}}:[[ヘルシンキ]]
 
* {{RUS}}:[[ウラジオストク]](季節運航)
 
 
 
===== オセアニア・太平洋 =====
 
* {{GUM}}
 
* {{AUS}}:[[ケアンズ]]、[[シドニー]]
 
* {{NZL}}:[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]](冬季限定運航)
 
* {{NCL}}:[[ヌーメア]]
 
* {{USA}}:[[ホノルル]]
 
 
 
==== 貨物航空会社 ====
 
===== 東アジア =====
 
* {{JPN}}:東京/成田、名古屋/中部、沖縄/那覇
 
* {{TWN}}([[中華民国]]):台北/桃園
 
* {{ROK}}:ソウル/仁川
 
* {{CHN}}([[中華人民共和国]]):北京/首都、大連、青島、上海/浦東、天津、広州、深圳
 
* {{HKG}}:香港
 
 
 
===== 東南アジア =====
 
* {{THA}}:バンコク/スワンナプーム
 
* {{SGP}}:シンガポール
 
* {{IDN}}:ジャカルタ
 
* {{MAS}}:[[ペナン島|ペナン]]
 
 
 
===== 北米 =====
 
* {{USA}}:[[ニューヨーク|ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ]]、ニューヨーク/ニューアーク、[[シカゴ]]、ロサンゼルス、[[オークランド (カリフォルニア州)|オークランド]]、[[メンフィス (テネシー州)|メンフィス]]、[[アンカレッジ]]、[[インディアナポリス]]、[[アトランタ]]
 
 
 
===== ヨーロッパ =====
 
* {{FRA}}:パリ/シャルル・ド・ゴール
 
* {{ITA}}:[[ミラノ]]
 
* {{DEU}}:フランクフルト
 
* {{AZE}}:[[バクー]]
 
 
 
== 運休・廃止路線 ==
 
出典<ref name="airporthandbook" />{{full|date=2015年5月}}
 
=== 国内線 ===
 
☆マークの空港は大阪国際空港便あり
 
* 北海道:[[稚内空港|稚内]]、☆[[旭川空港|旭川]]、[[帯広空港|とかち帯広]]、☆[[函館空港|函館]]
 
* [[東北]]:☆[[青森空港|青森]]、☆[[三沢飛行場|三沢]]、[[庄内空港|おいしい庄内]]、☆[[秋田空港|秋田]]、☆[[花巻空港|いわて花巻]]、☆[[山形空港|おいしい山形]]、☆[[福島空港|福島]]
 
* [[北陸]]:[[富山空港|富山]]
 
* [[中国地方|中国]]・[[四国]] : [[広島西飛行場|広島西]]、[[美保飛行場|米子]]、[[高松空港|高松]]、[[徳島飛行場|徳島]]、☆[[高知空港|高知]]
 
* 九州・沖縄:☆[[熊本空港|熊本]](2018年10月27日より再開予定)、☆[[大分空港|大分]]、[[対馬空港|対馬]]、[[福江空港|五島福江]]
 
 
 
=== 国際線 ===
 
==== アジア ====
 
* {{ROC}}:[[台中空港|台中]]
 
* {{ROK}}:[[光州国際空港|光州]]
 
* {{PRC}}:[[合肥駱崗国際空港|合肥]]、[[泉州晋江空港|泉州]]、[[塩城空港|塩城]]、[[石家荘正定国際空港|石家荘]]、[[南昌昌北国際空港|南昌]]、[[海口美蘭国際空港|海口]]、[[桂林両江国際空港|桂林]]、[[蘭州中川空港|蘭州]]、[[長春龍嘉国際空港|長春]]、[[淮安漣水空港|淮安]]、[[掲陽潮汕空港|掲陽]]、[[温州龍湾国際空港|温州]]、[[南寧呉キョ国際空港|南寧]]
 
* {{MGL}}:[[チンギスハーン国際空港|ウランバートル]]
 
* {{THA}}:[[プーケット国際空港|プーケット]]
 
* {{MYS}}:[[ペナン国際空港|ペナン]]、[[ランカウイ国際空港|ランカウイ]]、[[コタキナバル国際空港|コタキナバル]]、[[クチン]]
 
* {{BRN}}:[[ブルネイ国際空港|バンダルスリブガワン]]
 
* {{MMR}}:[[ヤンゴン国際空港|ヤンゴン]]
 
* {{NPL}}:[[トリブバン国際空港|カトマンズ]]
 
* {{UZB}}:[[タシュケント国際空港|タシュケント]]
 
 
 
==== 中近東 ====
 
* {{TUR}}:[[アタテュルク国際空港|イスタンブール]]
 
* {{QAT}}:[[ハマド国際空港|ドーハ]]
 
* {{SAU}}:[[キング・ハーリド国際空港|リヤド]]、[[キング・アブドゥルアズィーズ国際空港|ジェッダ]]
 
 
 
==== 北米 ====
 
* {{USA}}:[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/JFK]]、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]、[[デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港|デトロイト]]、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]、[[ダラス・フォートワース国際空港|ダラス・フォートワース]]、[[シアトル・タコマ国際空港|シアトル]](2019年4月1日より再開予定)
 
* {{CAN}}:[[トロント・ピアソン国際空港|トロント]]
 
 
 
==== 南米 ====
 
* {{BRA}}:[[グアルーリョス国際空港|サンパウロ]]
 
 
 
==== ヨーロッパ ====
 
* {{GBR}}:[[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン/ヒースロー]]
 
* {{ITA}}:[[ミラノ・マルペンサ国際空港|ミラノ]]、[[フィウミチーノ空港|ローマ]]
 
* {{AUT}}:[[ウィーン国際空港|ウィーン]]
 
* {{CHE}}:[[チューリッヒ空港|チューリッヒ]]
 
* {{DEU}}:[[ミュンヘン国際空港|ミュンヘン]]
 
* {{DNK}}:[[コペンハーゲン国際空港|コペンハーゲン]]
 
* {{RUS}}:[[シェレメーチエヴォ国際空港|モスクワ/シェレメーチエヴォ]]、[[プルコヴォ空港|サンクトペテルブルク]]
 
 
 
==== オセアニア・南太平洋 ====
 
* {{MNP}}:[[サイパン国際空港|サイパン]]
 
* {{NZL}}:[[クライストチャーチ国際空港|クライストチャーチ]]
 
* {{FIJ}}:[[ナンディ国際空港|ナンディ]]
 
* {{PNG}}:[[ポートモレスビー・ジャクソン国際空港|ポートモレスビー]]
 
* {{PYF}}:[[パペーテ・タヒチ国際空港|パペーテ]]
 
* {{AUS}}:[[メルボルン空港 (オーストラリア)|メルボルン]]、[[ブリスベン空港|ブリスベン]]、[[ダーウィン国際空港|ダーウィン]]、[[ゴールドコースト空港|ゴールドコースト]]
 
 
 
==== アフリカ ====
 
* {{EGY}}:[[カイロ国際空港|カイロ]]、[[ルクソール国際空港|ルクソール]]
 
* {{ZAF}}:[[O・R・タンボ国際空港|ヨハネスブルグ]]
 
 
 
=== 過去に運航されていた路線 ===
 
出典<ref name="airporthandbook" />{{full|date=2015年5月}}
 
==== 国内線 ====
 
{{Airport-dest-list
 
|日本航空 <ref group="注">JALエクスプレス、ジェイエア、日本エアコミューター便を含む</ref>|'''(北海道)''' [[女満別空港|女満別]]、[[旭川空港|旭川]]、[[釧路空港|釧路]]、[[帯広空港|とかち帯広]]、[[函館空港|函館]]
 
 
 
'''(東北)''' [[花巻空港|いわて花巻]]、[[秋田空港|秋田]]、[[仙台空港|仙台]]、[[福島空港|福島]]
 
 
 
'''(関東)''' [[成田国際空港|東京/成田]]
 
 
 
'''(中国・四国)''' [[広島西飛行場|広島西]]、[[美保飛行場|米子]]、[[高知空港|高知]]
 
 
 
'''(九州・沖縄)''' [[福岡空港|福岡]]、[[長崎空港|長崎]]、[[熊本空港|熊本]]、[[大分空港|大分]]、[[宮崎空港|宮崎]]、[[鹿児島空港|鹿児島]]
 
 
 
|全日本空輸|'''(北海道)''' 稚内、函館、旭川
 
 
 
'''(東北)'''仙台
 
 
 
'''(関東)''' 東京/成田
 
 
 
'''(中部)''' [[新潟空港|新潟]]、[[富山空港|富山]]
 
 
 
'''(中国・四国)''' [[高松空港|高松]]、高知、松山
 
 
 
'''(九州・沖縄)''' 大分、長崎、[[福江空港|五島福江]]、熊本、宮崎、鹿児島
 
 
 
|[[日本エアシステム]]|
 
 
 
'''(北海道)'''旭川、釧路、とかち帯広、[[新千歳空港|札幌/新千歳]]
 
 
 
'''(東北)'''[[青森空港|青森]]、いわて花巻、[[三沢空港|三沢]]、秋田、[[山形空港|山形]]
 
 
 
'''(関東)''' [[東京国際空港|東京/羽田]]
 
 
 
'''(中部)''' 新潟
 
 
 
'''(中国・四国)''' 高知
 
 
 
'''(九州・沖縄)''' [[奄美空港|奄美]]
 
 
 
|[[スカイマーク]]|札幌/新千歳、東京/羽田、沖縄/那覇
 
|スターフライヤー|福岡
 
|ジェットスター・ジャパン|熊本、大分
 
|バニラ・エア|[[函館空港|函館]]、東京/成田
 
|[[春秋航空日本]]|東京/成田}}
 
 
 
==== 国際線 ====
 
{{Airport-dest-list
 
|{{Flagicon|JPN}} 日本航空|'''(東アジア)''' [[仁川国際空港|ソウル/仁川]]、[[金浦国際空港|ソウル/金浦]]、[[金海国際空港|釜山]]、[[北京首都国際空港|北京/首都]]、[[大連周水子国際空港|大連]]、[[天津浜海国際空港|天津]]、[[杭州蕭山国際空港|杭州]]、[[昆明長水国際空港|昆明]]、[[青島流亭国際空港|青島]]、[[香港国際空港|香港]]
 
 
 
'''(東南・南アジア)''' [[ノイバイ国際空港|ハノイ]]、[[タンソンニャット国際空港|ホーチミンシティ]]、[[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]、[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]、[[ングラ・ライ国際空港|デンパサール]]、[[スカルノ・ハッタ国際空港|ジャカルタ]]、[[インディラ・ガンディー国際空港|デリー]]
 
 
 
'''(欧米)''' [[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン/ヒースロー]]、[[シャルル・ド・ゴール国際空港|パリ/シャルル・ド・ゴール]]、[[フランクフルト空港|フランクフルト]]、[[ミラノ・マルペンサ国際空港|ミラノ]]、[[フィウミチーノ空港|ローマ]]、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]
 
 
 
'''(オセアニア・太平洋)''' [[グアム国際空港|グアム]]、[[サイパン国際空港|サイパン]]、[[ケアンズ国際空港|ケアンズ]]、[[シドニー国際空港|シドニー]]、[[ブリスベン空港|ブリスベン]]
 
|{{Flagicon|JPN}} [[日本アジア航空]]|[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]、[[高雄国際空港|高雄]]、香港、ジャカルタ、デンパサール
 
|{{Flagicon|JPN}} 全日本空輸|'''(東アジア)''' ソウル/仁川、ソウル/金浦、[[瀋陽桃仙国際空港|瀋陽]]、[[廈門高崎国際空港|廈門]]、天津
 
 
 
'''(東南・南アジア)''' [[ドンムアン空港|バンコク/ドンムアン]]、[[ヤンゴン国際空港|ヤンゴン]]、[[チャットラパティー・シヴァージー国際空港|ムンバイ]]、シンガポール、クアラルンプール
 
 
 
'''(欧米)''' [[シェレメーチエヴォ国際空港|モスクワ/シェレメーチエヴォ]]、ロンドン/ヒースロー、フランクフルト、ミラノ、ローマ
 
 
 
'''(オセアニア・太平洋)''' [[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]、グアム、シドニー、ブリスベン
 
|{{Flagicon|JPN}} 日本エアシステム|ソウル/仁川、[[広州白雲国際空港|広州]]、[[昆明巫家ハ国際空港|昆明]]、香港
 
|{{Flagicon|ROK}} 大韓航空|[[大邱国際空港|大邱]]、[[清州国際空港|清洲]]、グアム
 
|{{Flagicon|ROK}} アシアナ航空|釜山、[[光州空港|光州]]、[[済州国際空港|済州]]、サイパン
 
|{{Flagicon|ROK}} チェジュ航空|済州
 
|{{Flagicon|ROC}} チャイナエアライン|[[台中空港|台中]]、[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/ケネディ]]
 
|{{Flagicon|ROC}} エバー航空|[[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]
 
|{{Flagicon|ROC}} [[マンダリン航空]]|台中
 
|{{Flagicon|ROC}} [[Vエア]]|台北/桃園
 
|{{Flagicon|ROC}} [[トランスアジア航空]]|台北/桃園
 
|{{Flagicon|PRC}} 中国国際航空|[[深セン宝安国際空港|深圳]]、杭州
 
|{{Flagicon|PRC}} 中国東方航空|[[福州長楽国際空港|福州]]、[[武漢天河国際空港|武漢]]、[[桂林両江国際空港|桂林]]、[[合肥駱崗国際空港|合肥]]、[[温州龍湾国際空港|温州]]、[[南寧呉圩国際空港|南寧]]
 
|{{Flagicon|PRC}} 中国南方航空|桂林、南寧、[[長春龍嘉国際空港|長春]]
 
|{{Flagicon|PRC}} 厦門航空|桂林、杭州
 
|{{Flagicon|PRC}} [[中国北方航空]]|瀋陽
 
|{{Flagicon|PRC}} [[中国西南航空]]|[[成都双流国際空港|成都]]
 
|{{Flagicon|PRC}} [[海南航空]]|[[海口美蘭国際空港|海口]]、北京/首都
 
|{{Flagicon|PRC}} 春秋航空|[[泉州晋江空港|泉州]]、[[蘭州中川空港|蘭州]]、長春、[[淮安漣水空港|淮安]]、[[掲陽潮汕空港|掲陽]]、福州、青島、[[鄭州新鄭国際空港|鄭州]]
 
|{{Flagicon|PRC}} 北京首都航空|[[塩城空港|塩城]]、[[石家荘正定国際空港|石家荘]]、[[南昌昌北国際空港|南昌]]、海口、[[済南遥墻国際空港|済南]]、瀋陽
 
|{{Flagicon|MGL}} [[MIATモンゴル航空]]|[[チンギスハーン国際空港|ウランバートル]]、ソウル/仁川
 
|{{Flagicon|THA}} タイ国際航空|[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]、[[プーケット国際空港|プーケット]]、ロサンゼルス
 
|{{Flagicon|MYS}} マレーシア航空|[[ペナン国際空港|ペナン]]、[[ランカウイ国際空港|ランカウイ]]、[[コタキナバル国際空港|コタキナバル]]
 
|{{Flagicon|SGP}} シンガポール航空|台北/桃園、[[スワンナプーム国際空港|バンコク/スワンナプーム]]
 
|{{Flagicon|INA}} [[エアーパラダイス国際航空]]|デンパサール
 
|{{Flagicon|BRU}} [[ロイヤルブルネイ航空]]|[[ブルネイ国際空港|バンダルスリブガワン]]
 
|{{Flagicon|NEP}} [[ネパール航空]]|[[トリブバン国際空港|カトマンズ]]
 
|{{Flagicon|UZB}} [[ウズベキスタン航空]]|[[タシュケント国際空港|タシュケント]]
 
|{{Flagicon|TUR}} [[ターキッシュ エアラインズ]]|[[アタテュルク国際空港|イスタンブール]]
 
|{{Flagicon|QAT}} [[カタール航空]]|[[ハマド国際空港|ドーハ]]、ソウル/仁川
 
|{{Flagicon|KSA}} [[サウジアラビア航空]]|[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]、[[キング・ハーリド国際空港|リヤド]]、[[キング・アブドゥルアズィーズ国際空港|ジェッダ]]
 
|{{Flagicon|USA}} ユナイテッド航空|ロサンゼルス、シカゴ、サイパン、ホノルル、ソウル/仁川
 
|{{Flagicon|USA}} [[ノースウエスト航空]]|ロサンゼルス、[[シアトル・タコマ国際空港|シアトル]]、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]、[[デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港|デトロイト]]、ホノルル、台北/桃園、高雄、マニラ、クアラルンプール
 
|{{Flagicon|USA}} デルタ航空|シアトル、ニューヨーク/ケネディ、グアム、東京/成田
 
|{{Flagicon|USA}} [[コンチネンタル航空]]|グアム、サイパン
 
|{{Flagicon|USA}} [[アメリカン航空]]|[[ダラス・フォートワース国際空港|ダラス・フォートワース]]
 
|{{Flagicon|CAN}} エア・カナダ|[[トロント・ピアソン国際空港|トロント]]
 
|{{Flagicon|BRA}} [[VASP航空]]|[[グアルーリョス国際空港|サンパウロ]]、ロサンゼルス
 
|{{Flagicon|RUS}} [[アエロフロート・ロシア航空]]|モスクワ/シェレメーチエヴォ、パリ/ドゴール
 
|{{Flagicon|RUS}} [[ウラジオストク航空]]|[[ウラジオストク空港|ウラジオストク]]
 
|{{Flagicon|GBR}} [[ブリティッシュ・エアウェイズ]]|ロンドン/ヒースロー
 
|{{Flagicon|SUI}} [[スイス航空]]|[[チューリッヒ空港|チューリッヒ]]
 
|{{Flagicon|AUT}} [[オーストリア航空]]|[[ウイーン国際空港|ウイーン]]
 
|{{Flagicon|ITA}} [[アリタリア-イタリア航空]]|ミラノ、ローマ
 
|{{Flagicon|DEU}} ルフトハンザドイツ航空|[[ミュンヘン国際空港|ミュンヘン]]
 
|{{Flagicon|SWE}}{{Flagicon|DEN}}{{Flagicon|NOR}} [[スカンジナビア航空]]|[[コペンハーゲン国際空港|コペンハーゲン]]
 
|{{Flagicon|AUS}} カンタス航空|ブリズベン
 
|{{Flagicon|AUS}} [[アンセット・オーストラリア航空]]|ブリズベン、シドニー
 
|{{Flagicon|AUS}} [[オーストラリア航空]]|ケアンズ、[[ゴールドコースト空港|ゴールドコースト]]
 
|{{Flagicon|AUS}} ジェットスター航空|シドニー、[[メルボルン空港 (オーストラリア)|メルボルン]]、[[ダーウィン国際空港|ダーウィン]]、ゴールドコースト、[[中部国際空港|名古屋/中部]]、シンガポール
 
|{{Flagicon|PNG}} [[ニューギニア航空]]|[[ポートモレスビー・ジャクソン国際空港|ポートモレスビー]]
 
|{{Flagicon|NZL}} ニュージーランド航空|[[クライストチャーチ国際空港|クライストチャーチ]]、ブリズベン、[[ナンディ国際空港|ナンディ]]
 
|{{Flagicon|FIJ}} [[エア・パシフィック航空]]|ナンディ
 
|{{Flagicon|PYF}} [[エア タヒチ ヌイ]]|[[パペーテ・タヒチ国際空港|パペーテ]]
 
|{{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]]|[[カイロ国際空港|カイロ]]、[[ルクソール国際空港|ルクソール]]
 
|{{Flagicon|RSA}} [[南アフリカ航空]]|[[O・R・タンボ国際空港|ヨハネスブルク]]}}
 
 
 
==== 貨物便 ====
 
{{Airport-dest-list
 
|[[JALカーゴ]]|[[成田国際空港|東京/成田]]、[[仁川国際空港|ソウル/仁川]]、[[上海浦東国際空港|上海/浦東]]、[[香港国際空港|香港]]、[[シンガポール・チャンギ国際空港|シンガポール]]、[[スワンナプーム国際空港|バンコク]]、[[テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港|アンカレッジ]]、[[ロサンゼルス国際空港|ロサンゼルス]]、[[ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港|アトランタ]]、[[ジョン・F・ケネディ国際空港|ニューヨーク/ケネディ]]
 
|[[ANA Cargo]]|[[東京国際空港|東京/羽田]]、東京/成田、[[中部国際空港|名古屋/中部]]、[[佐賀空港|佐賀]]、[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]
 
|[[日本貨物航空]]|香港、[[ニノイ・アキノ国際空港|マニラ]]、[[クアラルンプール国際空港|クアラルンプール]]、[[フランクフルト空港|フランクフルト]]、[[ミラノ・マルペンサ国際空港|ミラノ]]、[[アムステルダム・スキポール空港|アムステルダム]]、アンカレッジ、[[サンフランシスコ国際空港|サンフランシスコ]]、[[シカゴ・オヘア国際空港|シカゴ]]、ニューヨーク/ケネディ
 
|[[エバー航空|エバー航空カーゴ]]|ロサンゼルス
 
|[[中国国際貨運航空]]|[[大連周水子国際空港|大連]]
 
|[[中国貨運航空]]|[[廈門高崎国際空港|廈門]]、[[青島流亭国際空港|青島]]
 
|[[中国貨運郵政航空]]|[[天津浜海国際空港|天津]]、大連
 
|[[中国南方航空|中国南方航空カーゴ]]|上海/浦東
 
|[[キャセイドラゴン航空|香港ドラゴン航空カーゴ]]|香港
 
|[[タイ国際航空|タイ国際航空カーゴ]]|バンコク、ロサンゼルス
 
|[[マレーシア航空カーゴ]]|クアラルンプール、ペナン、東京/成田
 
|[[シンガポール航空カーゴ]]|シンガポール、香港
 
|[[エミレーツ・スカイカーゴ]]|[[アール・マクトゥーム国際空港|ドバイ]]
 
|[[SASカーゴ・グループ]]|イェーテポリ
 
|[[エールフランス|エールフランス・カーゴ]]|[[シャルル・ド・ゴール国際空港|パリ/ドゴール]]、香港、バンコク、[[ドバイ国際空港|ドバイ]]
 
|[[アリタリア-イタリア航空]]|[[フィウミチーノ空港|ローマ]]、ミラノ、香港、[[インディラ・ガンディー国際空港|デリー]]
 
|[[カーゴルックス]]|ミラノ
 
|[[KLMオランダ航空]]|アムステルダム、[[アルマトイ国際空港|アルマトイ]]、アンカレッジ
 
|[[ブリティッシュ・エアウェイズ]]|[[グラスゴー国際空港|グラスゴー]]、[[ロンドン・ヒースロー空港|ロンドン/ヒースロー]]、アンカレッジ
 
|[[ルフトハンザ・カーゴ]]|東京/成田、[[イェメリャノヴォ空港|クラスノヤルスク]]
 
|[[カーゴルックス・イタリア]]|アルマトイ
 
|[[フェデックス・エクスプレス]]|''' (米) ''' サンフランシスコ、シカゴ、[[デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港|デトロイト]]、[[ポート・コロンバス国際空港|コロンバス]]、[[ダラス・フォートワース国際空港|ダラス・フォートワース]]、[[デンバー国際空港|デンバー]]、[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]
 
 
 
''' (アジア) ''' 沖縄/那覇、[[高雄国際空港|高雄]]、マニラ、[[スービック・ベイ国際空港|スービック]]、クアラルンプール、[[チャットラパティー・シヴァージー国際空港|ムンバイ]]、デリー
 
 
 
''' (オセアニア)''' [[シドニー国際空港|シドニー]]、[[ナンディ国際空港|ナンディ]]
 
|[[ユナイテッド・パーセル・サービス]]|シカゴ、[[ルイビル国際空港|ルイビル]]、台北/桃園、シンガポール
 
|[[ポーラーエアカーゴ]]|アンカレッジ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シカゴ、アトランタ、ニューヨーク/ケネディ、ソウル/仁川
 
|[[ノースウエスト航空カーゴ]]|アンカレッジ、ロサンゼルス、シカゴ、[[シアトル・タコマ国際空港|シアトル]]、[[ミネアポリス・セントポール国際空港|ミネアポリス]]、シンシナティ、ニューヨーク/ケネディ、東京/成田、ソウル/仁川、台北/桃園、香港、マニラ
 
|[[ユナイテッド航空カーゴ]]|アンカレッジ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、台北/桃園、マニラ
 
}}
 
 
 
=== かつて定期便で就航していた航空会社 ===
 
出典<ref name="airporthandbook">{{Cite |和書
 
| author = 関西空港調査会
 
| title = エアポートハンドブック
 
|publisher = 月刊同友社}}</ref>{{full|date=2015年5月}}<!-- 出典となるページ、出版年、ISBN等を明記してください。検証可能性のある資料かどうか? -->
 
<!-- チャーター便は含めないでください。 -->
 
==== 現存する会社 ====
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本エアコミューター]](日本)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[ジェイエア]](日本)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[スカイマーク]](日本)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[フェアリンク]](IBEXエアラインズ)(日本)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[春秋航空日本]](日本)
 
* {{Flagicon|ROC}} [[マンダリン航空]](中華民国。親会社のチャイナエアラインに路線権を移管)
 
* {{Flagicon|CHN}} [[海南航空]](中華人民共和国)
 
* {{Flagicon|MGL}} [[MIATモンゴル航空]](モンゴル)
 
* {{Flagicon|NEP}} [[ネパール航空]](ネパール。ロイヤルネパール航空から社名変更)
 
* {{Flagicon|BRU}} [[ロイヤルブルネイ航空]](ブルネイ)
 
* {{Flagicon|UZB}} [[ウズベキスタン航空]](ウズベキスタン)
 
* {{Flagicon|TUR}} [[ターキッシュ エアラインズ]](トルコ)
 
* {{Flagicon|QAT}} [[カタール航空]](カタール)
 
* {{Flagicon|KSA}} [[サウジアラビア航空]](サウジアラビア)
 
* {{Flagicon|RUS}} [[アエロフロート・ロシア航空]](ロシア)
 
* {{Flagicon|SWE}}{{Flagicon|DEN}}{{Flagicon|NOR}} [[スカンジナビア航空]](スウェーデン、デンマーク、ノルウェー)
 
* {{Flagicon|AUT}} [[オーストリア航空]](オーストリア)
 
* {{Flagicon|ITA}} [[アリタリア-イタリア航空]](イタリア)
 
* {{Flagicon|GBR}} [[ブリティッシュ・エアウェイズ]](イギリス)
 
* {{Flagicon|USA}} [[アメリカン航空]](アメリカ)
 
* {{Flagicon|PYF}} [[エア タヒチ ヌイ]](タヒチ)
 
* {{Flagicon|FIJ}} [[エア・パシフィック航空]](フィジー・エアウェイズ)(フィジー)
 
* {{Flagicon|PNG}} [[ニューギニア航空]](パプアニューギニア)
 
* {{Flagicon|EGY}} [[エジプト航空]](エジプト)
 
* {{Flagicon|RSA}} [[南アフリカ航空]](南アフリカ)
 
 
 
==== 現存しない会社 ====
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本エアシステム]](日本。日本航空に吸収合併)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[日本アジア航空]](日本。日本航空インターナショナルに吸収)
 
* {{Flagicon|JPN}} [[エアーニッポン]](日本。全日本空輸に吸収)
 
* {{Flagicon|ROC}} [[Vエア]](中華民国。2016年10月1日より休業中)
 
* {{Flagicon|ROC}} [[トランスアジア航空]](中華民国。2016年11月22日より運航停止)
 
* {{Flagicon|CHN}} [[中国西南航空]](中国。中国国際航空に吸収)
 
* {{Flagicon|CHN}} [[中国北方航空]](中国。中国南方航空に吸収)
 
* {{Flagicon|THA}} [[:en:Angel Air|エンジェルエア]](タイ。倒産)
 
* {{Flagicon|INA}} [[エアーパラダイス国際航空]](インドネシア。倒産)
 
* {{Flagicon|USA}} [[ノースウエスト航空]](アメリカ。デルタ航空に吸収)
 
* {{Flagicon|USA}} [[コンチネンタル航空]](アメリカ。ユナイテッド航空に吸収)
 
* {{Flagicon|BRA}} [[VASP航空]](ブラジル。倒産)
 
* {{Flagicon|RUS}} [[ウラジオストク航空]](ロシア。オーロラに社名変更)
 
* {{Flagicon|SUI}} [[スイス航空]](スイス。倒産)
 
* {{Flagicon|ITA}} [[カーゴイタリア]](イタリア。倒産)
 
* {{Flagicon|AUS}} [[アンセットオーストラリア航空]](オーストラリア。倒産)
 
* {{Flagicon|AUS}} [[オーストラリア航空]](オーストラリア。現在はジェットスター航空に路線権を移管し運航終了)
 
など
 
 
 
== 空港へのアクセス ==
 
[[南海電気鉄道]]と[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)が乗り入れており、鉄道アクセスを担っている。高速道路と直結しており、[[タクシー]]や[[自家用自動車|自家用車]]でのアクセス性が高く、関西各地や中国・四国とを結ぶ[[リムジンバス]]路線網も形成されている。また、[[海上空港]]であることを活かして、[[高速船]]も運航されている。
 
:* 1日平均乗降客数([[2015年]]度)<ref name="heikin">{{Cite press release |title=「関西国際空港・大阪国際空港2016年(平成28年)3月運営概況(速報値)」のうち2015年度確定値 |publisher=新関西国際空港 |date=2016-04-22 |url=http://www.nkiac.co.jp/img_data/file_1479_1461312166.pdf |format=PDF |accessdate=2017-12-01}}</ref>
 
:** 鉄道 52,422人(前年度比 +6,622人)
 
:** リムジンバス 15,207人(前年度比 +812人)
 
:** ポートターミナル 1,129人(前年度比 +51人)
 
[[ファイル:Japan Air Lines (with an old marking of JAL Express) ,JL2502 ,Boeing 737-846 ,JA342J ,Arrived from Sapporo ,Kansai Airport (16614715000).jpg|thumb|220px|関西国際空港連絡橋。]]
 
; [[関西国際空港連絡橋]](愛称:スカイゲートブリッジR)
 
: 関西国際空港への船舶を除くすべてのアクセスは、海上にかかる長さ3.75kmの連絡橋([[関西国際空港連絡橋#通行料金・運賃|車両通行は有料]])を利用している。[[台風]]などの強風時には、風雨による速度制限や通行止めになることがある。連絡橋の通行規制は、交通手段ごとに、関西国際空港オフィシャルサイトで[[リアルタイム]]に案内されている。2005年から2008年の空港整備では、風対策として連絡橋の鉄道部分に防風柵が設置され、風速30メートル未満であれば列車の運行ができるようになった<ref>{{Cite web |date= |url=http://www.nkiac.co.jp/tech/useful/kyohu.html |title=強風による鉄道運休改善 |work=関空の利便性への取り組み |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2013-10-19}}</ref><ref>{{Cite press release |title=空港連絡鉄道の橋梁防風柵完成 及び 列車運転規制値の変更について |publisher=関西国際空港株式会社 |date=2008-03-26 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2007/713/boufuusakuHP.pdf |format=PDF |accessdate=2013-10-19 }}</ref>。6車線の道路を有するが、1日平均通行台数(往復)は21,460台(2013年度)<ref name="heikin"/>にとどまっており、構造令解説上の基準(48,000台/日)を大きく下回っている。
 
 
 
; アクセスの評価
 
: 地元住民を対象とした2009年の調査によると、関西国際空港へのアクセスに必要な交通費の高さや所要時間の長さなどに対して「不便だと思う」との回答が、7割の利用者から寄せられた<ref>{{cite news |title=関空「アクセス不満」7割――近畿圏1000人調査 |author= |newspaper=日本経済新聞 |date=2009-02-02 |url= |accessdate=2012-10-20}}</ref>。関西国際空港に一時間以内に到達することのできる地域は、大阪府南部と[[和歌山県]]北部に限られており、その地域の居住人口は近畿2府4県の総人口2100万人のうちの400万人に過ぎない<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title= |date=2003-5 |publisher=関西空港調査会 |journal=新空港レビュー |issue= |page= }}</ref>。例えば、[[大阪府]]の中央部に位置する[[大阪駅]]・[[梅田駅]]からは約50 - 65分<ref>[[関西空港線]]・[[リムジンバス]]などを利用</ref>、[[新大阪駅]]からは約50 - 60分<ref>[[はるか (列車)|はるか]]・リムジンバスなどを利用</ref>が、関西国際空港までの所要時間の目安<ref>ただし、これらの値には[[公共交通機関]]の待ち時間・乗換時間などは含まれていない。</ref>となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.kansai-airport.or.jp/access/ |title=関西国際空港|アクセス情報 |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2011-10-01}}</ref>。
 
: 関西国際空港は24時間運用している空港であるが、上記のアクセス手段は深夜には十分に機能しておらず、課題があると評されている<ref name="sankei-naniwa">{{Cite web |date= |url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140131/wlf14013113350021-n1.htm |title=【浪速風】関空アクセスは時間短縮だけではない |publisher=産経新聞 |accessdate=2014-02-01}}</ref>。また、[[格安航空会社]] (LCC)が乗り入れる第2ターミナルへのアクセスも課題として指摘されている<ref name="sankei-naniwa"/>。これらの交通機関にかかる料金も割高であるとの指摘もある<ref name="tanigawa-1jikan">{{Cite book|和書|author = 谷川一巳 |title = 空港まで1時間は遠すぎる!?―現代「空港アクセス鉄道」事情 |publisher = 交通新聞社|page= |id = |isbn = 978-4330394138}}</ref>。せっかく低運賃のLCCを利用しても、所要時間がかかるうえに地上の交通費が航空券より高くつくなどといった事態も上述の論評で紹介されている<ref name="sankei-naniwa"/>。これらに加えて、関西国際空港から都市部への距離が物理的に遠いことなどもあって<ref name="tanigawa-1jikan"/>、関西国際空港は「遠くて不便」<ref name="sankei-naniwa"/>という認識を払拭できていない、との評価もある。
 
<!-- 関西国際空港のアクセスに関する評価を書きこまれる前に、以下の点に御留意下さい。
 
関西国際空港のアクセスに対する評価については、肯定的評価であろうと否定的評価であろうと、検証可能性を満たす出典が必要です。出典のない評価は独自研究にあたります。記述する場合は、評価が記載された出版物ないしウェブサイトの情報源を示してください。 -->
 
 
 
; アクセスの改善計画
 
: 上記の事情をふまえて、関西国際空港のアクセスを改善するために、2009年頃から[[なにわ筋線]]の建設が活発に議論されるようになった。国などの関係機関は、この計画を実現させて、大阪府の主要ターミナルである[[大阪駅]]からのアクセス時間を30分台程度に短縮することを目標としている<ref>{{cite news |title=新大阪―ミナミ―関空 新線「なにわ筋線」、計画再始動 |author=上栗崇 |newspaper=朝日新聞 |date=2009-02-15 |url=http://www.asahi.com/travel/rail/news/OSK200902140014.html |accessdate= }}</ref>。2012年時点では、[[国土交通省]]は6回のなにわ筋線に関する検討会を開催している<ref>{{Cite web |url=http://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/kikaku/kikakuka/naniwasujisen_index.htm |title=なにわ筋線調査 |publisher=[[国土交通省]] |accessdate=2013-10-01}}</ref>。また、交通費の高さへの対策としては、2009年に連絡橋の道路部分が国有化されたことに伴う通行料金の値下げが行われた<ref>{{Cite web |url=http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090421/148129/ |title=関空の連絡橋、通行料を約半額に値下げ、29日から |publisher=[[日経BP]] |accessdate=2013-10-01}}</ref>。しかしその一方で、連絡橋の国有化に伴い、[[関西国際空港土地保有|関西国際空港土地保有株式会社]]から年間約8億円の[[固定資産税]]を徴収できなくなった[[泉佐野市]]は、対策として橋の利用者に'''空港連絡橋利用税'''を課すようになった。具体的には、連絡橋を通る際の通行料に当該税金分が上乗せされる形となっている<ref>{{Cite web |url=http://www.city.izumisano.lg.jp/topics/riyouzei.html |title=空港連絡橋利用税(関空橋税)について |publisher=[[泉佐野市]] |accessdate=2013-10-01}}</ref>。この橋の【[[通行税]]】の創設は、[[物流]]業界を中心に、橋の利用者の反発を招く結果となった<ref>{{Cite web |url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130329/wec13032913450005-n1.htm |title=物流業界から反発やまず、30日から新税100円徴収の関空連絡橋 |publisher=[[産経新聞]] |accessdate=2013-10-01}}</ref>。
 
: このように、交通機関の整備や料金の値下げが実施・検討されているが、単なる時間短縮だけにはとどまらない、交通機関同士の接続やさらなる強化などを求める声もある<ref name="sankei-naniwa"/>。
 
 
 
=== 鉄道 ===
 
[[ファイル:Nankai50000Series02.jpg|thumb|220px|南海電気鉄道の空港特急「ラピート」。]]
 
[[ファイル:Jrwest 281.jpg|thumb|220px|JR西日本の関空特急「はるか」。]]
 
南海電気鉄道とJR西日本の2社が5時台から23時台の間に運行しており、日中は概ね1時間あたり11本(南海6本・JR5本。うち有料特急は南海「[[ラピート]]」が2本・JR「[[はるか (列車)|はるか]]」が1 - 2本)発着している。駅舎は両社が共同しており、改札口は第1ターミナルビル2階およびエアロプラザ2階とペデストリアンデッキでつながっている。
 
 
 
有料特急の「ラピート」や「はるか」は追加料金が必要なため、利用者から敬遠され振るっていないとの見方がある<ref name="tanigawa-1jikan"/>。一方で、追加料金が不要で大阪駅にも停車する[[関空快速・紀州路快速]]は、関西国際空港への主要なアクセス手段として人気を集めているとされている<ref name="tanigawa-1jikan"/>。なお、2013年度の鉄道シェアは、JR55:南海45であり、ほぼ互角ながら若干JRの方が優勢であった<ref>{{Cite|url= http://toyokeizai.net/articles/-/43123?utm_source=yahoo&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=related |title=南海電鉄、ガンダムコラボ列車の劇的効果|date=2014-07-19 |accessdate=2015-10-19 |newspaper=東洋経済ONLINE|publisher=[[東洋経済新報社]]}}</ref>。
 
 
 
一方で南海の空港急行も海外の[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]などを通して、[[難波]]へ安価でJRよりも早い交通手段としての認知度が高まっており、外国人観光客の利用者が急増している。2017年1月、8月のダイヤ改正で、8両編成で運転される列車を増発、および夕方時間帯の空港急行を増発している。
 
 
 
* 南海電気鉄道 [[南海空港線]]
 
** [[関西空港駅]]
 
* JR西日本 [[関西空港線]]
 
** 関西空港駅
 
{{-}}
 
 
 
=== リムジンバス・タクシー ===
 
[[ファイル:KATE selega-GD.jpg|thumb|220px|リムジンバス(関西空港交通)。]]
 
 
 
リムジンバスは第1ターミナルビルの降り場は4階(国際線出発階)、乗り場は1階(国際線到着階)にある。第2ターミナルは、降り場・乗り場とも1階にある。[[京阪神]]を中心に各地へ26の系統が運行している。LCCなどの深夜便に対応するため、[[関西空港交通]]などが運行する[[大阪駅|大阪駅前]]方面とを結ぶ便は、2015年7月1日より24時間運行されている<ref>{{Cite press release |title=リムジンバス『大阪駅前〜関西空港線』の24時間運行と早朝便の増便について |publisher=阪神バス(関西空港交通・大阪空港交通と共同) |date=2015-06-18 |url=http://www.hanshin.co.jp/company/press/detail/1510 |accessdate=2015-07-01}}《→アーカイブ([https://web.archive.org/web/20150701152321/http://www.hanshin.co.jp/company/press/detail/1510 HTML版]・[https://web.archive.org/web/20150701152428/http://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20150618-bus24h-unkou-besshi.pdf PDF版(運行時刻新旧対照表添付有)]》</ref>。<br />
 
関西国際空港からの高速バス、路線バスの行き先とのりば等の詳細情報は運行会社に関係なく'''「[http://www.kansai-airport.or.jp/access/bus/index.html アクセス情報-バス]」'''に記載されている。
 
 
 
タクシー乗り場は両ターミナルビルとも1階にある。[[爆買い]]ブームで旅客が増えた陰で、2016年頃よりこのタクシー乗場付近の一般車レーンでは[[在日中国人]]によって自家用自動車での無資格営業である[[日本のタクシー#中国式白タク|中国式白タク]]([[日本のタクシー#法的定義など|白タク]])が横行していたが、2017年10月31日には白タク業者4名の逮捕され<ref>{{Cite news |title=「中国式白タク」摘発、訪日客向けに運行容疑 在日中国人4人逮捕 大阪府警 |newspaper=産経新聞 |date=2017-10-31 |url=http://www.sankei.com/west/news/171031/wst1710310070-n1.html |accessdate=2017-11-07}}</ref>、同年11月6日には[[大阪府警察]]による現地での一斉摘発と指導・啓発<ref>{{Cite news |title=中国人観光客に「白タク行為は犯罪」PR |newspaper=読売新聞 |date=2017-11-7 |url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20171107-OYT1T50008.html |accessdate=2017-11-07}}</ref>が行われるなど、改善・撲滅に向けた動きが実施されている<ref>{{Cite news |title=関空で「白タク」取り締まり 警察官が「誰を迎えに来たの?」と質問、112台に移動警告 大阪府警 |newspaper=産経新聞 |date=2017-11-7 |url=http://www.sankei.com/west/news/171107/wst1711070009-n1.html |accessdate=2017-11-07}}</ref>。
 
 
 
'''リムジンバス'''<br />
 
* '''[[南海バス]]'''
 
** [[Sorae]] [[泉ヶ丘駅]]・[[金剛駅]]方面、[[河内長野駅]]方面(一部便が第2ターミナルまで乗り入れ)
 
** [[りんくうタウン駅]]・[[泉佐野駅]]・[[日根野駅]]方面(鉄道が運行しない深夜〜早朝のみ)
 
* '''関西空港交通''' - 発着地によって共同運行会社も乗り入れる。発着地、経由地、共同運行会社など路線の詳細は[[関西空港交通#路線|当該項目]]を参照。
 
{{col|
 
** 大阪駅・茶屋町・新梅田シティ・千里ニュータウン・千里中央方面
 
** 近鉄上本町・心斎橋・大阪ビジネスパーク方面
 
** なんば(OCAT)方面
 
** あべのハルカス方面
 
** 南港・天保山(海遊館)・USJ方面
 
** 大阪空港・蛍池方面
 
** 阪急茨木東口・JR茨木東口方面
 
** 京阪守口方面
 
** 寝屋川・枚方・くずは方面
 
** 東大阪方面
 
** りんくうプレミアム・アウトレット方面
 
** 南海なんば駅方面(深夜バス)
 
** 和歌山方面
 
|
 
** 神戸三宮・六甲アイランド方面
 
** 西宮方面
 
** 尼崎方面
 
** 姫路・加古川方面
 
** 岡山方面
 
** 淡路・鳴門・徳島方面
 
** 高松方面
 
** 京都方面
 
** 奈良方面
 
** 近鉄学園前・学研都市方面
 
** 大和八木方面
 
** 高野山(奥の院前)方面<ref>[http://www.kate.co.jp/info/detail/60 【新規路線】関西空港‐高野山線の運行を開始いたします (4/1-)]</ref>
 
}}
 
'''[[乗合タクシー]]'''
 
* [[MKタクシー]]
 
** [[京都市]]周辺、[[神戸市]]・[[芦屋市]]周辺。
 
* [[ヤサカタクシー]]
 
** [[京都市]]周辺。
 
* 石川中央交通
 
** [[金沢市]]・[[小松市]]周辺、[[福井県]]内。
 
* ちょい宅空港便(ちょいバス交通、レスクル、福岡タクシー)
 
** [[愛知県]]内、福井県内、[[石川県]]内、[[富山県]]内。
 
 
 
=== 自動車・レンタカー ===
 
'''駐車場'''
 
: 以下の駐車場がある<ref>{{Cite web|title=関西国際空港セキュリティ株式会社ホームページ |author=関西国際空港セキュリティ株式会社 |date= |url=http://www.kiaskix.co.jp/business/chuusha/index.html |format= |accessdate=2015-10-28}}</ref>。このうち一般利用されているのは第1〜第5駐車場で、いずれもKIX-ITMカード割引や、レシート割引などがあり、割引の併用も可能である。
 
* 第1ターミナルビル
 
** 第1駐車場(P1 立体):2,157台
 
** 第2駐車場(P2 立体):2,053台
 
** 第3駐車場(P3 平面・簡易立体):893台
 
** 第4駐車場(P4 平面):416台
 
* 第2ターミナルビル
 
** 第5駐車場(P5 平面):1,600台<ref>{{Cite press release |title=LCC専用新ターミナルビルの正式名称を決定 |publisher=関西エアポート |date=2016-10-28 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2016/2446/t2kakudai.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-21 }}</ref>
 
** 大型バス駐車場(平面):10台
 
* エアロプラザ
 
** エアロプラザ前駐車場(平面):7台
 
* 展望ホール
 
** 展望ホール前駐車場(平面):139台
 
** 大型バス専用駐車場(平面):7台
 
 
 
'''[[電気自動車|EV]]・[[プラグインハイブリッドカー|PHEV(PHV)]]用[[充電スタンド|充電器]]'''
 
[[ファイル:Kansai app 01.jpg|thumb|220px|200V普通充電区画(P1)]]
 
: 200V'''急速'''充電器が、第5駐車場(24時間)と展望ホール駐車場(8:00〜22:00)にそれぞれ1基ずつ設置されている。充電にはチャデモチャージカード(月額有料制)が必要で、事前予約が可能。別途駐車料金がかかる。また200V'''普通'''充電器が第1、第2駐車場にそれぞれ2基ずつ(共に5階、24・25番)計4台設置されており、駐車料金のみで利用できる(24時間・先着順)。
 
 
 
'''[[レンタカー]]'''<br />
 
: [[エアロプラザ]]1階にレンタカー受付カウンターがある。[[2005年]]9月末から空港島内で車両の受け渡しができるようになった。
 
 
 
'''水素ステーション'''<br />
 
: 国が進める「水素・燃料電池実証試験」(JHFCプロジェクト)の一環として、2007年5月7日から4年間、[[岩谷産業]]が近畿地方で初めて、フェリーターミナル付近に[[水素ステーション]]を設置し、実証実験が行われた。2016年1月29日には、空港に設置するものとしては日本初の水素ステーションを二期島にオープンした<ref>{{cite press release|title=日本初の空港内水素ステーションが完成「イワタニ水素ステーション 関西国際空港」開所 |url=http://www.iwatani.co.jp/jpn/newsrelease/detail.php?idx=1257 |publisher=[[岩谷産業]]株式会社 |date=2016-01-29 |accessdate=2017-04-18}}</ref>。
 
 
 
=== 高速船 ===
 
[[ファイル:Kobe Airport Sea Access Terminal03n.jpg|thumb|神戸-関空ベイ・シャトル。]]
 
空港島北側と東側は[[大阪府港湾局]]が管理する[[地方港湾]]の[[泉州港 (日本)|泉州港]]に指定されている。1期空港島北端にポートターミナルが、南東部にオイルタンカーバースがある。開港当初は[[関西空港ポートターミナル]]と[[大阪港]](天保山)・[[徳島港]]・[[洲本港]]・[[津名港]]・神戸K-CAT(現神戸インキュベーションオフィス)間をそれぞれ結ぶ[[高速船]]航路が運行されていた<ref>月刊エアライン1994年11月号 特集関西国際空港 P.46-47 関空へはこう行く! </ref>が、いずれも廃止された。大阪港・徳島港への航路は大阪港(天保山) - 徳島港航路の一部の便が寄港する形で、大阪 - 関空間のみの乗船もできた。2018年現在は、2006年7月13日に運航を開始した[[神戸空港海上アクセスターミナル]]とを結ぶ航路、および、[[2017年]][[7月9日]]から[[淡路関空ライン]]が洲本港への航路を開設。関西空港と淡路島を結ぶ航路は[[洲本パールライン]]撤退以来、10年ぶりに運航を再開した。
 
 
 
ポートターミナルと第1ターミナルビル・第2ターミナルビル間には[[南海バス]]の路線が設けられており、アクセス船のダイヤに合わせて運行している。
 
 
 
* [[神戸-関空ベイ・シャトル]]:関西空港ポートターミナル - 神戸空港海上アクセスターミナル(1日16往復32便、所要31分)
 
 
 
* [[淡路関空ライン]]: 関西空港ポートターミナル - [[洲本港]](1日5往復、所要時間65分)
 
 
 
 
 
なお、1995年1月17日に発生した[[阪神・淡路大震災]]の救助活動においては、阪神間の陸上交通が寸断・混雑している箇所が多かったことから、泉州港から今津港・[[神戸港]]などへの海上交通が、人員・物資等輸送の上で多大な役割を果たした。また、少なくない支援者が空港から船へ乗り継いで神戸へ向かうルートを利用した<ref>{{Cite book|和書|editor=中井久夫 |title=1995年1月・神戸-「阪神大震災」下の精神科医たち |year=1995 |isbn= |page=39}}</ref>。
 
 
 
== 事件・事故・インシデント ==
 
=== 航空機が直接かかわるトラブル ===
 
* [[2005年]]8月、[[成田国際空港|成田]]発[[パース空港|パース]]行き[[カンタス航空]]70便([[エアバスA330|A330-300]])が断続的に煙警報が作動するために太平洋上から日本に引き返して関西空港に緊急着陸したところ、[[管制官]]から"'''smoke'''"が出ていると告げられたため緊急脱出を行い、乗客9名が重軽傷を負う事態となった。実際には火災は全く発生していなかったのであるが、臨場した[[消防士|消防隊員]]が機首部から放出されている水蒸気が結露した霧状の水分について、「ノーズあたり、少し白煙みたいなのが見える」と日本語で管制に報告したところ、コックピットには、"smoke appears around nose"といった形の英語で伝えられ、この報告を聞いた機長が火災が発生していると断定して、緊急脱出を即決したものであった<ref name="araic_AA08-3-1-VH-QPE">{{Cite web|author=[[航空・鉄道事故調査委員会]]|date=2008-03-28|url=http://araic.assistmicro.co.jp/araic/aircraft/download/pdf/AA08-3-1-VH-QPE.pdf|title=I カンタス航空所属VH-QPE|format=PDF|work=航空事故調査報告書 AA2008-3|accessdate=2008-06-09|sha1sum=c2b4daccccdee8d233cf0a1eaf18298f6d13502f}}</ref>。産経新聞はこれを「英会話の行き違いで脱出決意」と報じた<ref name="sankei_080328">[http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/080328/dst0803281205002-n1.htm 英会話の行き違いで脱出決意 平成17年関空カンタス機事故原因] 産経新聞3月28日</ref>。
 
* [[2007年]][[10月20日]]、[[那覇空港|那覇]]発関空行き[[日本航空]]2576便が着陸許可を得て関西空港の滑走路24Lに着陸しようとしていたところ、同滑走路に「滑走路手前での待機」を指示されていた関空発[[バンクーバー国際空港|バンクーバー]]行き[[エアカナダ]]36便が誤進入した。18時11分頃、JAL2576便は管制官の指示により[[着陸復行]]した。エアカナダ機は管制指示とは異なる復唱を行い、そのまま滑走路に入っていた<ref>[http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/12/121218/08.pdf 関西国際空港における滑走路誤進入事案に係る特別監察 事案発生状況参考資料]-[[2007年|平成19年]][[10月31日]]付け[[国土交通省]]航空局監理部総務課安全・危機管理監察官</ref>。
 
* 2008年[[3月16日]]に、[[香港国際空港|香港]]発関空行き日本航空702便で、[[中華人民共和国|中国]]人の[[客室乗務員]](訓練生)が、乗客が降りるのとは別のドアを誤って開け、脱出用[[シューター]]が飛び出すトラブルがあったことが、[[3月18日|同月18日]]に判明。シューターを交換するため、同機の折り返しの[[グアム国際空港|グアム]]行きが約1時間半に亘り遅延<ref>[http://www.asahi.com/national/update/0318/OSK200803180008.html JAL訓練生が誤操作でドア開け、シューター飛び出す] 朝日新聞2008年3月18日</ref>。
 
* 2008年[[3月21日]]、未明に第1滑走路の06Rエンド寄りで[[アスファルト]]が剥がれるトラブルが発生し、補修のため同滑走路が2時間40分にわたり閉鎖された。付近から剥がれたアスファルトと同じサイズの[[ベニヤ板]]が発見された。関西国際空港株式会社は工事ミスによりベニヤ板が滑走路に混入し、アスファルトの剥離につながったとみている<ref>3月21日付 読売新聞「関空の第1滑走路、舗装はく離」</ref>。
 
* 2008年[[9月26日]]、未明に第1滑走路に航空機の[[タイヤ]]片が散乱しているのが見つかり、同日午前1時34分から午前6時まで同滑走路を閉鎖、第2滑走路の夜間メンテナンス作業も中止し、第2滑走路による発着を行った。この影響で計6便に最大10分の遅れが出た。落下していたタイヤ片は、午前1時34分発の[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[アトラス航空]]([[貨物機]])のタイヤの一部で、同機は約6時間半後に、目的地の[[テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港|アンカレジ空港]]に無事着陸した<ref>[http://www.asahi.com/national/update/0926/OSK200809260017.html 関空 タイヤ片散乱、滑走路1本閉鎖] 朝日新聞2008年9月26日</ref>。
 
* [[2009年]][[2月11日]]午後0時40分ごろ、関空発[[パリ=オルリー空港|パリ]]行き[[エールフランス]]291便が管制の許可を得ずに滑走路に進入した。これを受けて、同じ滑走路に降りる態勢だった[[北京首都国際空港|北京]]発の[[中国国際航空]]927便が[[着陸復行]]した。国土交通省によると、エールフランス機が待機位置で止まりきれず滑走路に入ってしまったとみられる<ref>2月11日付け [[日本経済新聞]]</ref>。
 
* 2009年[[6月6日]]午後8時20分頃(現地時間)、関空発[[台湾桃園国際空港|台北]]行き[[日本航空]]653便([[ボーイング767#767-300|ボーイング767-300型]])で、着陸直前に座席から出火し緊急着陸。火はすぐに消し止められ、怪我人はなかった。日航の調べでは機内から[[ライター]]が発見されたものの、発火との因果関係は不明のままである<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090608-OYT1T00056.htm 着陸直前に座席から出火…日航、ぼや公表せず] 読売新聞 2009年6月8日</ref>。
 
* 2009年[[10月28日]]午前10時すぎ、[[金浦国際空港|ソウル]]発関空行きの[[アシアナ航空]]1125便([[エアバスA321|エアバスA321型]])が、関西空港に着陸の際、機体がバウンドしたため着陸復行しようとしたところ機体尾部を滑走路に接触し、尾部下面を損傷した。けが人はなかった。事故当時は、副操縦士がPF(主に機体を操縦する側)を担当していた<ref>[[時事通信]]10月28日付「アシアナ機が尻もち=尾部損傷、けが人なし-関空」</ref><ref>[http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-acci/AA2011-3-2-HL7763.pdf 航空事故調査報告書Ⅱ アシアナ航空株式会社所属HL7763]運輸安全委員会、2011年3月25日、2018年3月19日閲覧。</ref>。
 
* 2010年6月20日午前6時半頃、[[ドンムアン空港|バンコク]]発関空行き[[タイ国際航空]]622便([[ボーイング777]])が、[[高知県]][[安芸市]]の南約10[[キロメートル|キロ]]地点の[[太平洋]]上空で[[乱気流]]に巻き込まれた。乗員のうち3人が腰などに軽傷を負い、関西空港着陸後に[[病院]]に搬送された<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100620/dst1006201027002-n1.htm 乱気流で乗員3人けが 関空行きタイ航空] 産経新聞 2010年6月20日</ref>。
 
* 2010年8月30日午後9時55分頃、成田国際空港発関空行きのカタール航空803便(ボーイング777)が、滑走路24L(A滑走路)に視認進入しようとしたところ、誤って閉鎖中の滑走路24R(B滑走路)に着陸しようとした。その後管制塔の指摘により同機は着陸復行し、午後10時7分に着陸した。操縦士の関空への夜間着陸の経験が不十分だったことと、24Rの[[進入灯]]および[[PAPI]]が点灯していたことで、二つの滑走路を誤認したことが原因と考えられる<ref>[http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-inci/AI2011-6-1-A7BAE.pdf 航空重大インシデント調査報告書 カタール航空所属 A7BAE]運輸安全委員会、2011年9月30日、2018年3月19日閲覧。</ref>。
 
* 2011年10月12日午後9時35分、離陸待機中の関空発[[ダニエル・K・イノウエ国際空港|ホノルル]]行き[[ハワイアン航空]]450便(ボーイング767-300型機)がA滑走路に誤進入し、着陸態勢に入っていた全日空の貨物便(ボーイング767-300型機)が着陸を中止するトラブルが発生。両機ともその後無事離着陸し、けが人はなかったが、一歩間違えると大惨事になるところであった。管制官はハワイアン機に滑走路手前で待機するよう指示したが、同機の操縦士は滑走路上で待機するよう指示されたと誤解し進入を開始したものとみられる<ref>『ハワイアン航空が滑走路に誤進入 関空、けが人なし』日本経済新聞2011年10月13日</ref><ref>[http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-inci/AI2014-3-1-N588HA-JA8356.pdf 航空重大インシデント調査報告書]運輸安全委員会、2014年6月27日、2018年3月19日閲覧</ref>。
 
* 2011年11月28日午後1時47分頃、関空発[[上海浦東国際空港|上海]]行き[[中国東方航空]]516便(エアバスA330-200)が、管制官の許可を得ないまま離陸した。当時、管制官は、同空港に着陸しようとしていた[[海上保安庁]]の[[ヘリコプター]]と無線交信中で、同便の滑走路への進入に気付いた管制官は即座に停止するよう指示したが、同便はそのまま離陸した<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111128-OYT1T01044.htm 中国東方航空機、管制官の許可得ずに離陸] 読売新聞 2011年11月28日</ref>。
 
* 2013年9月10日、[[朝日放送]]の取材ヘリコプター([[ベル 222#形式|ベル430]]型機)が、管制官から滑走路手前での待機を指示されていたにもかかわらず滑走路に誤進入し<ref name=asahi20130910>{{Cite web |date=2013-09-10 |url=http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY201309100300.html |title=朝日放送ヘリ、滑走路に誤進入 全日空機着陸やり直し |publisher=朝日新聞DIGITAL |accessdate=2013-09-11}}</ref>、既に着陸態勢に入っていた全日空141便([[ボーイング767#767-300|ボーイング767-300]]型機)が管制官の[[着陸復行]]の指示を受け、着陸をやり直した<ref name=mainichi20130910>{{Cite web |date=2013-09-10 |url=http://mainichi.jp/select/news/20130911k0000m040018000c.html |title=関西国際空港:取材用ヘリが滑走路に誤進入 |publisher=毎日jp |accessdate=2013-09-11}}</ref>。この事態により、全日空機の到着は14分遅延した<ref name=asahi20130910 />。[[運輸安全委員会]]は[[インシデント#航空・鉄道|重大インシデント]]と認定した。取材ヘリコプターは、[[八尾空港]]へ向かうところだった<ref name=mainichi20130910 />。ヘリコプターの機長は、エンジン始動時の不具合が起きたことに気を取られ、滑走路停止位置標識を越えて進入したものとみられる<ref>[http://www.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/rep-inci/AI2015-6-1-JA605A-JA06NR.pdf 航空重大インシデント調査報告書]運輸安全委員会、2015年8月27日、2018年3月19日閲覧</ref>。
 
* 2014年8月18日、駐機場において作業員が給油車両の安全装置をかけずに給油し、ホースを接続したまま車両を動かしたため燃料漏れと機体の給油口破損の事故を起こした。この給油中だった[[Peach Aviation|ピーチ・アビエーション]]のエアバスA320機による往復2便が欠航となった。後日、[[国土交通省]]は安全装置をかけなかったという作業手順の省略とその常態化を問題視し、新関西国際空港会社を通じて給油会社に再発防止、従業員教育の徹底を指示した。<ref>2014年8月18日付 朝日新聞「ピーチ2便、給油漏れで欠航 関空-福岡」</ref><ref>{{Cite web |date=2014-11-15 |url=http://www.sankei.com/west/news/141115/wst1411150041-n1.html |title=「航空の安全を揺るがす大問題」関空で安全装置外して給油、燃料漏れ 国交省、エネオス系に再発防止指示 |publisher=産経新聞 |accessdate=2017-01-21}}</ref>
 
* [[2017年]][[9月23日]]、関空発[[アムステルダム・スキポール空港|アムステルダム]]行の[[KLMオランダ航空]]868便([[ボーイング777-200|ボーイング777]])が関西空港を離陸直後に[[大阪府]]の[[市街地]]上空で胴体パネルを脱落させ、当該パネルは[[大阪市]][[北区 (大阪市)|北区]][[西天満]]の[[国道1号]]を走行中の[[乗用車]]に直撃した<ref>{{Cite web |date=2017-09-24 |url=http://www.sankei.com/west/news/170924/wst1709240024-n1.html |title=【動画】飛行中の航空機の部品が落下、大阪市中心部を走行中の車に直撃 |publisher=産経新聞 |accessdate=2017-10-28}}</ref>。負傷者は出なかったものの、[[国土交通省]]は運輸安全委員会の定めるところの'''重大インシデント'''と認定し、事故調査を実施している<ref>{{Cite news |title=大阪上空・飛行機部品落下、走行中の車に けが人なし |newspaper=毎日新聞 |date=2017-09-24 |author=遠藤浩二、池田一生 |url=https://mainichi.jp/articles/20170925/k00/00m/040/029000c |accessdate=2017-10-27}}</ref>。その後、国土交通省は日本国内であいついだ落下物案件の結果として、日本以外の航空会社にも<ref>[[航空法]]で、すでに日本の航空会社には一定基準以上の部品の脱落について報告義務が定められている。</ref>落下物報告を求める要請を行った<ref>{{Cite news |title=航空機の部品落下相次ぎ、外国航空会社にも報告要請 国交省 |newspaper=産経新聞 |date=2017-10-27 |author= |url=http://www.sankei.com/west/news/171027/wst1710270053-n1.html |accessdate=2017-10-27}}</ref>。
 
* [[2018年]][[2月5日]]、[[台湾桃園国際空港|台北/桃園]]発関西行き[[Peach Aviation]]28便が到着時、本来誘導すべき国際線到着口ではなく国内線到着口に誘導するミスが発生、本便の乗客165名のうち13名が入国審査を受けずに入国するトラブルとなった。本来国内線用として利用していた共用スポットが誤って国際線用に変更されており、チェック時その変更が見落とされたまま当日まで至ってしまったのが原因となった。<ref>[http://www.aviationwire.jp/archives/140528 関空で入管未通過 ピーチ、台北便で駐機場誤運用] </ref>。
 
 
 
=== その他の空港業務上のトラブル ===
 
* [[2008年]][[1月14日]]、中国・[[大連]]行きの日本航空便に搭乗する予定だった中国人男性が、ボーディングブリッジのドアを開け、職員用階段から駐機場に下りて制限区域に侵入した。さらに、空港の警備体制の甘さを突き、そのまま空港警備をすり抜けて空港外に出た。関西空港署員らも発見できず、男性はチェックゲートの外に出て、[[関西空港駅]]から電車で対岸まで渡った。のちに、男性は[[出入国管理法]]違反の疑いで逮捕された。ボーディングブリッジのドアは外側から施錠できたが、事件当時は、職員が出入りしやすいよう無施錠であった<ref>[[1月21日]]付[[産経新聞]]「関空制限区域に中国人、搭乗直前に「逃亡」」</ref>。
 
* 2011年10月15日、同空港で[[コカイン]]約13[[キログラム|キロ]](末端価格にして約7億8,000万円相当)の[[密輸]]を図ったとして、[[茨城県]][[常総市]]在住の[[日系ブラジル人]]女性が[[大阪府警察|大阪府警]][[関西空港警察署|関西空港署]]及び[[大阪税関]]関西空港支署に[[逮捕]]され、その後[[11月4日]]に[[大阪地方検察庁|大阪地検]]に[[起訴]]された。2011年現在、同空港開港以来最大のコカイン密輸量であるとされている<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111108-OYT1T01018.htm 日系ブラジル人の女、関空でコカイン大量密輸] 読売新聞 2011年11月8日</ref>。
 
* 2013年12月26日、関西空港の案内センターに対し、同空港を拠点とする[[格安航空会社]]である[[Peach Aviation|ピーチ・アビエーション]]の[[那覇空港|沖縄]]発着便を暗に示唆する形で、[[爆発物]]を仕掛けたとの内容の電話が入った。このためピーチ・アビエーションでは、同日の沖縄発着便について急遽機内を調べる騒ぎとなり、この影響で沖縄 - 関空間の計6便に最大3時間の遅れが生じた。[[大阪府警察|大阪府警]]は[[信用毀損罪・業務妨害罪|威力業務妨害]]の容疑で捜査を行っている<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASF0OSK201312260015.html ピーチ沖縄発着便に爆破予告 計6便、最大3時間の遅れ] 朝日新聞 2013年12月26日</ref>。
 
* 2017年1月17日、関西空港第2ターミナルで21時頃に、同空港発[[香港国際空港|香港]]行ピーチ・アビエーション機の最終便の離陸直前に、搭乗した家族の女性が、乗客に書類を渡すよう、[[大阪税関]]関空税関支所の職員に依頼。その際、職員は[[保安検査]]を受けさせることなく、女性を出国審査場まで通過させていたことが明らかになった。この影響で、同所は乗客全員の出国審査をやり直したため、この影響で同機の離陸は約2時間遅れることになった<ref>[http://mainichi.jp/articles/20170120/k00/00m/040/086000c 関空 保安検査せず女性通過許す…税関] 毎日新聞 2017年1月19日</ref>。
 
* 2018年3月13日、2つのターミナルやエアロプラザなど空港施設全域において、[[緊急地震速報]]が誤って流されるトラブルがあった。設備機器の移動の際、電源が入ったまま作業を行ったのが原因で、関西エアポートは、再発防止に遵守していくとのコメントを発表している。<ref>[https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0313/mai_180313_8886675415.html <緊急地震速報>誤ってアナウンス 関空ターミナルビルで] </ref>。
 
 
 
== 日本国外からの評価 ==
 
; Airport of the Year
 
: 2009年、イギリスの調査会社[[スカイトラックス|Skytrax]]による「Airport of the Year 2009」で世界第6位の空港に選ばれた。2003年の同調査では関西国際空港は12位、2004年は9位、2005年は5位、2006年は4位、2007年は9位、2008年は6位と上位にあり、2004年から2009年は常にトップ10に入っていた。[[便所|トイレ]]の清潔さでは世界第1位も獲得していた。空港の清潔さや、預けた荷物が短い待ち時間で受け取れること、出入国時の手続きがスムーズに行われること等が評価されての結果であった。現在は、ランクを下げ、トップ10圏外となっている<ref>{{cite news |title=関空、世界12位…7年連続のベスト10ならず |author= |newspaper=読売新聞 |date=2010-05-08 |url= |accessdate=2012-10-20}}</ref>。
 
:2015年には、開港以来、荷物の紛失(ロストバゲージ)がないことなどが評価され<ref>{{cite news |title=関空は荷物の扱い「世界一」英社が認定 |author=朝日新聞社 |date=2015-04-06 |url=http://www.asahi.com/articles/ASH3D63MPH3DPPTB00K.html |accessdate=2015-10-27}}</ref>、荷物の取り扱いを評価する「バゲッジデリバリー部門」で世界1位となったほか、LCCターミナルを評価する「ローコスト・ターミナル部門」でも世界1位となった<ref>{{cite news |title=エアポート・オブ・ザ・イヤー2015、関西空港が2部門で首位、総合評価1位はシンガポール -スカイトラックス社 |author=トラベルボイス |date=2015-03-13 |url=http://www.travelvoice.jp/20150313-38974 |accessdate=2015-10-27}}</ref>。
 
; Monuments of Millennium
 
: [[米国土木学会]] (ASCE) によって、20世紀の10大プロジェクト選ぶ「Monuments of Millennium」の「空港の設計・開発」部門に選定され、20世紀最高の空港プロジェクトと認められた。海上を埋め立てられるなどが評価された結果である<ref>{{cite book | title=Kansai International Airport: A Monument of the Millennium | author=American Society of Civil Engineers (ASCE) | year=2001 | url=http://www.asce.org/People-and-Projects/Projects/Monuments-of-the-Millennium/Kansai-International-Airport,-Japan/}}</ref>。二期工事見学ホールには、学会から送られたプレートが展示されている。
 
; エアカーゴワールド
 
: イギリスの航空貨物専門誌「エアカーゴワールド」の2007年度読者アンケートで、アジア・中近東地域の取扱量50万〜100万トン部門における最優秀貨物空港に2年連続で1位に選ばれた<ref>{{Cite journal |和書 |author= |title= |year=2008 |publisher=関西空港調査会 |journal=KANSAI空港レビュー |issue=2008年4月号 |page= }}</ref>。
 
; 世界で最も奇妙な18の空港
 
: 2010年アメリカの記述専門誌「ポピュラーメカニクス」が選定した「世界で最も奇妙な18の空港」の一つに選ばれた。[[ジブラルタル国際空港]]や[[マデイラ空港]]といった奇妙な立地や特徴的な構造をもつ空港も選ばれており、関西国際空港は海上の人工島の空港という立地が評価された<ref name="popmech20100222"/>。
 
 
 
== 着陸料等 ==
 
空港建設に多額の費用を要したため、開港当初から、仁川国際空港、上海浦東国際空港などアジアの主要空港と比べて[[着陸料]]は高額なものとなった<ref>{{Cite web |title=関西国際空港の概況 P14関空の高コスト構造の是正 |publisher=関西国際空港株式会社 |date=2009-06-02 |url=http://www.nkiac.co.jp/company/ir/invest3/pdf/ir6.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-12 }}</ref><!--を敬遠して旅客数・発着回数などが伸びなかったため、---着陸料が原因で伸びなかったとまでは言えないのではないでしょうか。-->。その水準は、国際的に高額な成田国際空港と同等かそれ以上で、高コスト体質で巨額の赤字を抱える関空の象徴としてしばしば取り上げられた。空港の国際競争力の強化や、就航便数と利用者の増加をめざす関西国際空港にとって、着陸料の引き下げは課題とされてきた<ref>{{Cite web |title=関西3空港の目指すべき姿 |publisher=兵庫県 |date=2010-12-14 |url=https://www.mlit.go.jp/common/000055207.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-12 }}</ref>。
 
 
 
2001年4月1日、関西国際空港株式会社は1トンあたり2300円だった国際線の着陸料を2090円に約10%値下げした<ref name="landing">{{Cite web |title=関西国際空港シンポジウム in TOKYO報告「関西国際空港の現状」 |publisher=一般財団法人運輸総合研究所 |date=2002-10-25 |url=http://www.jterc.or.jp/topics/kankuu_off/020422/images/03.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-11 }}</ref>。これは、ボーイング747の着陸料が約91万円から約83万円となる値下げだったが、同時期の仁川国際空港は約33万円、香港国際空港は約39万円、上海浦東国際空港は約66万円であり、依然として割高だった。2002年春からは、国際線の増便や新規乗り入れに対する50%割引を導入<ref name="landing"></ref>。2004年春からは、着陸重量を増量した航空会社を対象に、増量部分を20%割引する国際線増量割引を実施したほか、国内線についても関空単独路線や頻度の高い路線の割引、プロペラ機や小型機の割引を実施した<ref>{{Cite press release |title=平成16年度の着陸料引下げ及び営業割引について |publisher=新関西国際空港 |date=2004-03-03 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2003/388/040303_1.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-11 }}</ref>。2005年3月27日からは、増量割引を見直し、国際線を対象にオフピーク時間帯の増量割引を実施。開港以来最低の利用者数となった2009年度には、10月から1年半、増便する航空会社への着陸料割引を30%から80%に拡大する緊急施策を行った<ref>{{Cite press release |title=緊急「戦略的な料金施策」について |date=2009-08-31 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2009/981/ryoukinsesakuHP.PDF |format=PDF |accessdate=2017-05-11 }}</ref><ref>[http://web.archive.org/web/20100826050418/http://osaka.yomiuri.co.jp/eco/news/20090901-OYO8T00265.htm 関空、着陸料を大幅割引…国際線、新規就航なら実質無料] 読売新聞(2010年8月26日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。2012年の冬ダイヤからは、国際線着陸料を約5%値下げし、1トンあたり2090円から1990円とした<ref>{{Cite press release |title=「戦略的成長プログラム」新関西国際空港株式会社中期経営計画について |publisher=新関西国際空港 |date=2012-10-24 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1633/cyuukikeieikeikaku.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-11 }}</ref>。2013年夏ダイヤからは、国際線の増量割引を初年度80%、2年目50%、3年目30%としたほか、午前1時から午前5時59分に着陸する国内線・国際線を50%割り引く深夜早朝割引などを新たに実施した<ref>{{Cite press release |title=2013年度からの料金戦略について |publisher=新関西国際空港 |date=2013-02-28 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1699/ryoukinsenryaku.pdf |format=PDF |accessdate=2017-05-11 }}</ref><ref>{{Cite press release |title=2015年度以降の着陸料割引制度について |publisher=新関西国際空港 |date=2015-03-24 |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2014/2145/cyakurikuryouwaribiki2015.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-30 }}</ref>。2017年4月1日から、初年度に最大で100%割引する新規路線割引や、関空を中継地とする路線を100%割り引く[[トランジット]]路線割引を導入したほか、11月1日から国際線の着陸料を1トンあたり1900円に値下げする<ref>{{Cite press release |title=2017年度以降の航空系料金について |publisher=関西エアポート |date=2017-03-23 |url=http://www.kansai-airports.co.jp/news/2016/2484/2017ryoukin.pdf |format=PDF |accessdate=2017-04-30 }}</ref>。
 
 
 
=== 旅客サービス施設使用料等 ===
 
 
 
開港当初から、第1ターミナルビルを利用して国際線で出発する旅客を対象に旅客サービス施設使用料(PSFC)を徴収し<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.kansai-airport.or.jp/route/psfc_pssc/ |title=旅客サービス施設使用料(PSFC)・旅客保安サービス料(PSSC)について |work= |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2014-11-18}}</ref>、第2ターミナルビルでは国内線の旅客も対象にPSFCが設けられた。2013年6月1日出発分からは、両ターミナルビルの国際線出発旅客を対象に、新たに旅客保安サービス料(PSSC)が導入された<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.nkiac.co.jp/news/2012/1699/ryoukinsenryaku.pdf |format=PDF |title=2013年度からの料金戦略について |work= |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2014-11-18}}</ref>。2017年6月1日発券分からは、新たに乗り継ぎ旅客を対象にしたPSFCが設けられた<ref>{{Cite web |author= |date= |url=http://www.kansai-airport.or.jp/route/psfc_pssc/ |title=旅客サービス施設使用料(PSFC)・旅客保安サービス料(PSSC)について |work= |publisher=新関西国際空港 |accessdate=2014-11-18}}</ref>。
 
 
 
* '''旅客サービス施設使用料'''(PSFC。いずれも消費税を含む)
 
** 第1ターミナルビル
 
*** 国際線出発旅客:大人2,730円、子供1,370円
 
*** 国際線乗継旅客:大人550円、子供280円
 
** 第2ターミナルビル
 
*** 国際線出発旅客:大人1,230円
 
*** 国際線乗継旅客:大人250円
 
*** 国内線出発旅客:大人410円
 
*** 国内線到着旅客:大人360円
 
 
 
* '''旅客保安サービス料'''(PSSC。いずれも消費税を含む)
 
** 第1ターミナルビル
 
*** 国際線出発・乗継旅客:大人310円、子供310円
 
** 第2ターミナルビル
 
*** 国際線出発・乗継旅客:大人310円
 
 
 
== 周辺海域 ==
 
空港島の建設工事によって、周辺海域の魚類資源に影響が出ていたが、2004年7月から9月の期間において、一般公募により集まった調査員50組による[[魚釣り]]での魚類資源実態調査を行った結果、[[カサゴ]]・[[スズメダイ]]・[[メバル]]などが、多いときは日に1,846匹、少ないときでも日に299匹釣れるなど、魚類資源が回復していることが判明した。なお、空港島の周囲は人工的に藻場が形成されており、大阪府では毎年稚魚の放流を行うことで、大阪湾全体の魚を増やす計画のため、空港島と周囲500[[メートル]]圏内は「大阪府漁業調整規則」により魚釣りが禁止されている。しかし、これらの施策の効果により、逆に今では豊かな漁場となってしまい、密漁による摘発が年間10件程度起こっている他、先の調査目的による魚釣り一般開放でも、入れ食い状態だったという<ref>[http://cc.bex.jp/2010/02/17/600.html VOICE 2010年2月17日(水)] {{リンク切れ|date=2012年10月}}</ref>。
 
 
 
== 関西国際空港建設を描いた著作 ==
 
* 佐藤章 『関西国際空港 生者のためのピラミッド』 [[中公新書]] 1994年
 
* 新井洋一 『巨大人工島の創造 関西国際空港』 彰国社 1995年
 
 
 
=== 関西国際空港を舞台にした作品 ===
 
* [[ROMES 06]] - [[五條瑛]]の[[サスペンス]][[小説]]・[[テレビドラマ]]。原作小説中の「西日本国際空港」は関西国際空港がモデルである。<ref>{{Cite web |url=http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131026/waf13102614110014-n1.htm |title=【舞台の遺伝子】人工島の平和守る〝要塞〟 小説「ROMES06」 関西国際空港 |publisher=[[産経新聞]] |accessdate=2011-10-26}}</ref>
 
<!--ノートIP:219.111.126.206さんの意見を参照のこと。項目のない記事やシリーズものの一作品は関連作品として掲載できません。編集の前にノートで議論をお願いします。-->
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
 
 
=== 注釈 ===
 
{{Reflist|group="注"}}
 
 
 
=== 出典 ===
 
{{Reflist|3}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
[[ファイル:Concorde 1 94-9-5 kix.jpg|thumb|225px|開港翌日に飛来した[[エールフランス]]のコンコルド。1994年9月5日]]
 
{{ウィキポータルリンク|航空|[[画像:P Airplane violet.png|34px|Portal:航空]]}}
 
{{ウィキプロジェクトリンク|空港・飛行場|[[ファイル:Airport symbol.svg|34px]]}}
 
* [[関西国際空港土地保有]]
 
* [[関西国際空港全体構想促進協議会]]
 
* [[KANKU CLUBカード]](現在はKIX-ITMカードに移行)
 
* [[メガフロート]]
 
* [[コンコルド]] - 本港の開港翌日に飛来した。なお、この飛来が最後の来日となった。
 
* [[淡路三原テレビ・FM中継局#地上アナログテレビジョン放送送信設備|淡路三原中継局]](関西国際空港株式会社が、在阪広域民放テレビ局[[センチメートル波|SHF]][[中継局]]免許人になっていた)
 
* [[紀の川大堰]]
 
* [[中山太郎]]
 
* [[なにわ筋線]]
 
* [[関空リニア構想]]
 
* [[内閣総理大臣顕彰]]
 
* [[圧密]]
 
  
 +
==脚注==
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<references/>
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{Sisterlinks
 
|commons=Kansai International Airport
 
|commonscat=Kansai International Airport
 
|wikt=no
 
|q=no
 
|v=no
 
|voy=Kansai International Airport
 
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}}
 
 
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* [http://www.kansai-airport.or.jp/index.asp 関西国際空港 公式サイト] {{ja icon}}
 
* [http://www.kansai-airport.or.jp/index.asp 関西国際空港 公式サイト] {{ja icon}}
* {{Facebook|KansaiInternationalAirport|関西国際空港(KIX)}} {{ja icon}}
 
* [http://www.nkiac.co.jp/ 新関西国際空港株式会社(NKIAC)] {{ja icon}} - 企業情報サイト
 
* [http://www.kiac.co.jp/ 関西国際空港土地保有株式会社] {{ja icon}}
 
<!-- * [http://www.kald.co.jp/ 関西国際空港用地造成株式会社(KALD)]は上記の関西国際空港土地保有株式会社への合併に伴いリンク切れ -->
 
* [http://www.kar.or.jp/ 財団法人関西空港調査会] {{ja icon}}
 
* [http://www.pref.osaka.jp/rinkai/ りんくうタウン] {{ja icon}}
 
* [[ウィキトラベル]]旅行ガイド - [http://wikitravel.org/ja/関西国際空港 関西国際空港] {{ja icon}}
 
* {{Googlemap|関西国際空港}}
 
 
=== 関係法令 ===
 
* [http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S59/S59HO053.html 関西国際空港株式会社法] {{ja icon}}
 
* [http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S59/S59SE239.html 関西国際空港株式会社法施行令] {{ja icon}}
 
* [http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S59/S59F03901000020.html 関西国際空港株式会社法施行規則] {{ja icon}}
 
 
  
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関西国際空港.jpg

地理院地図 Googleマップ 関西国際空港

関西国際空港(かんさいこくさいくうこう、: Kansai International Airport

大阪湾南東部の泉州沖 5kmの海を埋め立てて建設された国際空港。2008年の空港法で定められた拠点空港の会社管理空港で,旧第1種空港にあたる。大阪国際空港が騒音問題で使用時間や発着回数に厳しい制約を受けたことから,世界初の海上空港を建設することになり,国・大阪府・民間により設立された第三セクターの関西国際空港株式会社が運営主体となった。1987年第1期建設工事が始まり,面積約 5.10km2沖合人工島に,3500mの滑走路を設置,1994年9月に開港した。1999年第2期工事が着工,約 5.45km2の用地を造成し 4000mの滑走路を整備,2007年に供用を開始した。24時間利用が可能なためハブ空港としての役割も大きい。人工島の地盤沈下は,1988年の埋め立て開始から 2010年までに累計 12.78mとなったが,収束傾向にある。東京湾アクアラインと並んで 20世紀最後の大プロジェクトといわれた。

脚注

外部リンク



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