「田代岳」の版間の差分

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'''田代岳'''(たしろだけ)は、[[秋田県]][[大館市]]にある[[標高]]1,178mの[[山]]。'''田代岳県立自然公園'''の中心をなす。
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[[秋田県]][[大館市]]にある[[標高]]1,178mの[[山]]。'''田代岳県立自然公園'''の中心をなす。
  
 
== 地理 ==
 
== 地理 ==
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低層部には[[ブナ]]林が、9合目付近の高層部には「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれる[[高層湿原]]が形成され、120を超す数の[[池塘]]が散在する。[[高山植物]]の生息地であることから、多くの[[登山]]客に親しまれている。
 
低層部には[[ブナ]]林が、9合目付近の高層部には「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれる[[高層湿原]]が形成され、120を超す数の[[池塘]]が散在する。[[高山植物]]の生息地であることから、多くの[[登山]]客に親しまれている。
 
上の写真では、頂上部の平らな山が田代岳である。平らな部分には高層[[湿原]]があり、山頂はその左にある。山頂の一つ左にある峰が雷岳で、さらにその左の峰が烏帽子岳である。
 
 
== 伝説 ==
 
{{要検証範囲|山頂の田代山神社は[[円仁]](慈覚大師)の創建とも、比内地方の[[修験道]]として先駆的地位にあった[[綴子|綴子村]]の常覚院の開基とも言われている。|date=2015年10月}}
 
 
また「津軽の猟師彦之丞が獲物を追って田代岳山頂まで来たところ、そこで[[水田]]を発見する。呆然としているところに白衣白髭白髪の翁が現れる。この翁を白髭大神として祀ったのが、田代山神社の始まり」とも語られている。大館市の旧正月行事である[[アメッコ市]]は、田代岳の白髭大神が[[飴]]を買いに来たという設定になっている。
 
 
田代岳は山そのものが神体で、山神、田神、水ノ神、作神など農民の暮らし全ての守り神がいるところとされる。
 
 
{{要検証範囲|田代山山頂の田代山神社は[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]に北畠顕家が建立したとされる。また、[[江戸時代]]には秋田藩の御用山師である[[伊多波武助]]が[[長慶金山]]の開発の成功を願って神社を建立したとも伝えられている。|date=2015年10月}}
 
 
== 観光 ==
 
[[ファイル:田代岳1.jpg|thumb|300px|田代岳山頂の田代山神社]]
 
[[ファイル:田代岳2.jpg|thumb|300px|9合目の高層湿原と高山植物ミツガシワ]]
 
田代岳を中心に、[[米代川]]の支流である[[岩瀬川 (秋田県)|岩瀬川]]の早口沢・岩瀬沢の大川目渓流一帯1,855haが「田代岳県立自然公園」に指定されている(指定は[[1975年]][[1月11日]])。9合目の高層湿原には木道が整備され、[[ハイキング]]コースとして親しまれている。
 
 
田代岳は、古くから[[田#田にまつわる信仰|水田信仰]]の山である。山頂にある田代山神社には五穀豊穣の神「白髭直日神」が祀られ、毎年[[半夏生]]の日([[7月2日]]ごろ)には[[例祭]]が催される。例祭の[[祭事]]として行われる「作占い」では、池塘を神の田とし、そこに自生する[[ミツガシワ]]や[[ミネハリイ]]を稲に見立てて、その生育具合や池塘の[[水]]の張り具合などからその年の[[稲作]]の豊凶を占う。同時に行われる「サンゴうち」と呼ばれる[[神事]]では、早生・中手・晩生を表す3枚の[[五円硬貨|5円玉]]に[[和紙]]の[[こより]]を通して作った長さ20cmの[[ペンダント]]を池塘に投げ込み、その沈み方から作況を占う。
 
 
昔は、九号目から山頂までに生えている細い木を折り小さく束ねて持ち帰り、束のまま神棚に供えて豊作を祈ったとされる。水田の水口に入れると虫除けになったとも言われる。この木の束は、山に登らなかった人への土産として喜ばれたとも言われる。
 
 
{{要検証範囲|田代山神社は[[天正]]年間の創建とされる。|date=2015年10月}}作占いの神事は、[[江戸時代]]半ばには行われていたとの見方もあり、[[1992年]]([[平成]]4年)に秋田県の[[選択無形民俗文化財]]に選択された<ref>[http://common.pref.akita.lg.jp/heritage-map/ruins/detail.html?ruins_id=5412 秋田県遺跡地図情報(秋田県教育庁])</ref>。
 
 
=== みどころ ===
 
* 岩瀬川渓流
 
* 糸滝 - [[山瀬ダム]]の[[ダム湖]]である[[五色湖]]よりも上流にある[[滝]]。
 
* 五色の滝 - 糸滝よりもさらに上流にある高さ10m、幅35mの滝。さらに奥にある荒沢登山口の傍に[[三菱重工業]]の田代ロケット燃焼試験場がある(立入・見学不可)。
 
* 十の瀬山 - 岩瀬川に沿って田代岳の麓にある。[[ハンググライダー]]の離陸地として整備され、毎年[[9月]]に「十の瀬山ハンググライダー大会」が開催される。
 
 
== 脚注 ==
 
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== 参考文献 ==
 
大館地方の歴史散歩、無明舎出版、鷲谷豊
 
  
 
== 関連項目 ==
 
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2018/11/2/ (金) 08:41時点における最新版

田代岳(たしろだけ)

秋田県大館市にある標高1,178mの田代岳県立自然公園の中心をなす。

地理

大館市北端の旧田代町域にあり、青森県との県境近くに位置し、白神山地に属する。田代町の名前もこの山に由来する。雷岳(らいだけ、1,128m)、烏帽子岳(えぼしだけ、1,133m)、茶臼岳(ちゃうすだけ、1,086m)と連峰を形成する成層火山である。

低層部にはブナ林が、9合目付近の高層部には「雲上のアラスカ庭園」と呼ばれる高層湿原が形成され、120を超す数の池塘が散在する。高山植物の生息地であることから、多くの登山客に親しまれている。

関連項目

外部リンク




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