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'''水島地域'''(みずしま ちいき)は、[[岡山県]][[倉敷市]]の行政上の地域区分である。市の中南部に位置し、水島支所の管轄域に相当する<ref>倉敷市は2011年3月に策定した「都市計画マスタープラン」[http://www.city.kurashiki.okayama.jp/9034.htm]の「地域別まちづくりの方針<地域別構想>」[http://www.city.kurashiki.okayama.jp/secure/25002/masu4_5%281%29.pdf]において、水島支所管轄エリアを水島地域と設定している。</ref>。
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'''水島地域'''(みずしま ちいき)
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[[岡山県]][[倉敷市]]の行政上の地域区分。市の中南部に位置し、水島支所の管轄域に相当する<ref>倉敷市は2011年3月に策定した「都市計画マスタープラン」[http://www.city.kurashiki.okayama.jp/9034.htm]の「地域別まちづくりの方針<地域別構想>」[http://www.city.kurashiki.okayama.jp/secure/25002/masu4_5%281%29.pdf]において、水島支所管轄エリアを水島地域と設定している。</ref>。
  
 
かつての[[浅口郡]][[連島町]]および[[児島郡]][[福田町 (岡山県)|福田町]]であったエリアに加え、両地沖合の干拓・埋立地および旧[[高梁川|東高梁川]]廃川地における新開地からなる。
 
かつての[[浅口郡]][[連島町]]および[[児島郡]][[福田町 (岡山県)|福田町]]であったエリアに加え、両地沖合の干拓・埋立地および旧[[高梁川|東高梁川]]廃川地における新開地からなる。
 
== 概要 ==
 
'''水島臨海工業地帯'''の中枢部を有することで知られ、現在人口約90000人、面積は約2,514haで倉敷市総面積の約7%を占め、人口密度が高い地域である<ref name="mizushimazaidan">[http://www.mizushima-f.or.jp/pj/pj.html みずしま財団]</ref>。
 
 
市内の本庁直轄および支所管轄各地域は、中心市街地が近世以前からの古い歴史的集落に起源があるのに対し、当地域の中心市街地は近代において計画的に造成された新しい街であるのが特徴的である<ref name="okayama-daihyakka-jiten">岡山県大百科事典編集委員会編集『岡山県大百科事典』(1979年)山陽新聞社</ref>。
 
 
また市内主要4地域のうち、倉敷・玉島・児島は現行倉敷市施行以前は市であったが、当地域は3地域と異なり、市であった時期はなかった。しかしながら、市と同等並の人口規模と都市機能を有する<ref name="okayama-daihyakka-jiten"/>。
 
 
当地域は元は浅口郡連島町・児島郡福田町の2町であった。町境にはかつて現・倉敷市酒津で分岐した(それより古くは現・総社市清音古地で分岐)東[[高梁川]]の河口部があり、川の東に福田、西に連島があり、連島の西には西高梁川(現行の高梁川)の河口部があった。なお、連島の西の対岸は当時の玉島市であった<ref name="mizushimanoayumi"/>。
 
 
大正期の高梁川の大改修工事で東高梁川が廃川となり、河口部には広大な廃川地が生まれた。さらに河口廃川地の沖合を順次干拓・埋め立てて造成していき、それらの廃川地・干拓地・埋立地を次第に整備して生まれたのが当地域の中心市街地と水島臨海工業地帯中枢地(A・B・D地区)であり、この新開地を狭義での水島地区と呼ぶ<ref name="okayamachimeijiten">巌津政右衛門 『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社</ref>。
 
 
前述の水島臨海工業地帯が当地の代名詞的な存在で、規模も非常に大きいため、水島の産業は工業一辺倒のイメージが先行しているが、実際は農業も非常に盛んである。水島新開地の開発以前は、連島・福田両町は農業が主産業であった。新開地やその周辺は市街化が進み農地が激減しているが、それよりも郊外には現在も農地が多い。現在では特に、鶴新田地区では近世よりその土壌を生かした[[レンコン]]栽培が盛んであり、連島の江長地区では高梁川廃川地の土質を利用した[[ゴボウ]]栽培が盛んで、当地の代表的農産物としてブランド化している。他にも[[ショウガ]]なども主産物である。その一方で、新開地開発以前は、綿花・[[イグサ]]などの農産物やそれらの加工品、また当地のアシを使った簾、さらには漁業なども代表的な産業であったが、現在では市街化とともに衰退している<ref name="mizushimazaidan"/><ref name="okayamakennochimei">下中直也 『日本歴史地名体系三四巻 岡山県の地名』(1981年)平凡社</ref>。
 
 
水島には生産緑地として約593haの農地があり、工業と同時に農業も盛んである点は他の工場地帯とは大きく異なる<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
当地の発展は、工業地帯の発展とともにあり、戦後の高角度経済成長とともに水島工業地帯が大きく発展すると、大気汚染や海水汚染などの公害問題が発生した<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
== 地勢 ==
 
[[ファイル:The Mizushima town 2007.jpg|thumb|right|500px|水島市街]]
 
広義の'''岡山平野'''の一部である水島平野が地域の大部分を占め、平野部の北東に大平山などの山頂を有する'''連島山塊'''、北東部に児島半島の大部分を占める'''児島山塊'''の北西部([[種松山]]など)、南東部には同山塊の西部(鴨ヶ辻山など)などの丘陵を配している。なお、連島山塊の北麓も当地域内である。西部は高梁川の河口部となり、対岸は玉島となる。南側には、亀島山と王島山の小規模な丘があり、その南方に工業地帯が立地、さらにその南方には'''[[水島灘]]'''が広がる。水島灘の高梁川河口沖にある'''[[水島群島]]'''・'''[[網代諸島]]'''(現在はいずれも無人島)も当地域内となる。ただし近接する[[濃地諸島]]は児島地内となる<ref name="okayamakennochimei"/>。
 
 
平野部の大部分は近世以降に干拓された新田地帯であり、中央から南部にあたる水島新開地は近代における開発である。丘陵の麓あたりに古くからの集落が集中し、平野部は新開地およびその周辺は市街地、郊外には宅地・商店・事業所などと農地が混在している。また丘陵部には大型住宅地が造成されている所が複数ある。南東部の鴨ヶ辻山西麓の沿岸部には古くからの漁港である'''呼松港'''がある<ref name="okayamakennochimei"/>。
 
 
連島山塊や児島山塊は、古くは島嶼であった。高梁川等の沖積作用により海が浅くなり、中世末期より順次干拓されていき、ついには陸続きとなった。現在の水島平野は、近世において陸続きとなった以降に徐々に干拓された新田地帯である<ref name="nihonchimeijiten">渡辺光・中野尊正・山口恵一郎・式正英『日本地名大辞典2 中国・四国』(1968年)朝倉書店</ref>。
 
 
; 河川
 
* 高梁川
 
* 八間川
 
 
; 山岳
 
* 連島山塊
 
** 太平山
 
* 児島山塊
 
** 鴨ヶ辻山
 
** 城山
 
** 黒山
 
* 亀島山
 
* 王島山
 
 
== 沿革 ==
 
=== 歴史 ===
 
[[ファイル:Mizushima view.jpg|thumb|250px|連島の倉敷芸術科学大学付近から南側(工業地帯方面)の遠望]]
 
[[ファイル:Hakken River 1.jpg|thumb|250px|連島町と福田町の境界になる八間川]]
 
中世後期以前は当地は海域であり、連島・亀島・王島・児島はそれぞれ同名の島嶼であった。古代においては、連島は備前国都羅郷に属していたとされ、福田は同郷、もしくは児島郷に属していたといわれる。その後は、都羅庄という荘園が存在した<ref name="okayamakennochimei"/><ref name="okayamachimeijiten"/>。
 
 
源平合戦のときには当地から現・玉島の柏島・乙島にかけて水島合戦が繰り広げられた<ref>当時の水島は、柏島もしくは乙島、あるいは両島周辺を指した。</ref><ref name="okayamakennochimei"/>。
 
 
中世後期頃になると、当時の高梁川河口沖が、沖積作用により干潮時に干潟が広がるようになり、次第に干拓されて新田が開発されていった。その結果、江戸時代前期には連島・児島とも陸続きとなる<ref name="okayamakennochimei"/>。
 
 
江戸時代、延宝2年から6年頃にかけて、連島南方沖から亀島にかけて干拓され、亀島新田が造成され、寛政6年には鶴新田が干拓された。また児島北西部では、享保9年には福田新田(のちの福田古新田)、のちに嘉永5年に新たな東高梁川河口部にできた高塚原とよばれるデルタを中心に開墾された福田新田(福田沖新田)などが造成され、現在の水島平野の大部分が形作られた<ref name="okayamakennochimei"/><ref name="okayamachimeijiten"/>。
 
 
連島は海に面していた時代は、西之浦を中心に西阿知と並ぶ、高梁川河口周辺における備中有数の商港として非常に繁栄した。しかし、干拓による陸地化と、玉島港の新設により、次第にその機能は失われた。しかし、陸地化後の新田によるイグサや綿花の栽培と、それに関連する加工製品製造、また当地のアシを利用した簾(連島簾)や、土地質を利用したレンコン栽培などを主産業とするようになり、それら加工製品の行商の教典としても繁栄するようになった<ref name="okayamachimeijiten"/>。
 
 
福田は半農半漁の小村が点在している地域であったが、近世における福田古新田や福田新田の造成により、農業地域として大きく発展した。その中で呼松は近世以前からの古い歴史を持つ規模の大きな漁村であった。漁業は衰退しながらも現在まで漁港としての機能は有している<ref name="okayamachimeijiten"/>。
 
 
明治期から大正期にかけ、東高梁川の大規模な改修工事が行われ、その結果、東高梁川は廃川となり、連島町と福田町の間にあった東高梁川の河口部は広大な廃川地に変貌した。さらに同河口沖も干拓され、連島の亀島南側に'''福喜新田'''が完成する。昭和になり、1943年に福喜新田東側(河口部南側)に'''福崎新開'''が造成された<ref name="mizushimanoayumi">岡山県編集発行『水島のあゆみ』(1971年)</ref>。
 
 
廃川地北部は砂地を利用してゴボウなどの栽培地として農地利用が多かった。河口部では、戦時中1943年に河口部南部に三菱重工業株式会社の航空機製作所岡山工場(現三菱自動車工業水島製作所)が誘致され、それを期に河口部は市街地として都市整備され、同社の関連施設や関連企業が多く立地した<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
戦後になると1947年に現高梁川(旧西高梁川)河口両岸を干拓し'''高梁川新開'''、福田の王島山南側・呼松西沖を干拓し'''福田新開'''が完成した。高度経済成長政策のもとで岡山県の工業振興の中核となる新産業都市が画策され、当時の先端技術を集約した全国を代表する製鉄・石油化学コンビナートである'''水島コンビナート'''が造成された<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
岡山県は、農業県から工業県への脱皮を図り「太陽と緑と空間の街づくり」を合い言葉とし、水島コンビナートを核とする水島臨海工業地帯を造成する。工業地帯の発展と共に廃川地は市街地として造成されていき、その周囲である連島・福田も市街化・宅地化が急速に進んだ<ref name="mizushimanoayumi"/>。
 
 
その中で連島・福田両町の合併論議が度々浮上する(詳細は[[#地名の由来|後述]])も、1953年に福田・連島両町は旧倉敷市に編入する。その後、昭和42年に新・倉敷市を新設し現在に至る<ref name="mizushimanoayumi"/>。
 
 
1974年、1977年には川崎通南側が相次いで埋立造成され、区域が拡大した。
 
 
=== 地名の由来 ===
 
{{main|水島#地名の由来}}
 
当地の名称の由来は'''水島灘'''である。
 
 
戦時中、東高梁川河口廃川地および干拓・埋立地に、ガス会社が設立された際「'''水島ガス'''」と社名を定めたのが始まりである。これは当時の横溝光暉岡山県知事が、将来的に新開地が開発されると周辺の地域名称が必要であることを考慮し、新開地の元となった旧東高梁川が水島灘に注ぎ、また水島灘を干拓・埋立した地であることから「水島」の名を選定、名称に対する世間の評判を試すためにガス会社の社名として使用した<ref name="mizushimanoayumi"/>。
 
 
その後、新開地を水島と呼ぶようになり、水島新開地を有する連島・福田両町の総称としても使用されるようになった。その後倉敷市において旧両町域を管轄する支所を水島支所とした。
 
 
=== 年表 ===
 
[[ファイル:Mizushima after the 1945 air raid.JPG|thumb|300px|空襲後の航空機製作所]]
 
* [[1725年]] - 福田新田が完成(現在の福田古新田)。
 
* [[1850年]] - 鶴新田が完成(現在の連島町鶴新田)。
 
* [[1851年]] - 福田新開が完成(現在の東塚・松江・北畝・中畝・南畝)。
 
* [[1884年]] - 8月25日、暴風雨と満潮が重なり[[高潮]]が発生、福田村(後の福田町)での死者行方不明者約650人。
 
* [[1925年]] - 東西に分かれていた高梁川を一本化する改修工事が完成。
 
* [[1941年]] - [[三菱重工業]]水島航空機製作所(現・[[三菱自動車工業]]水島製作所)と厚生地区の造成が始まる。
 
* [[1943年]] - 航空機製作所専用鉄道(現・[[水島臨海鉄道水島本線]])開業。
 
* [[1945年]] - [[水島空襲]]。水島航空機製作所が米軍の[[空襲]]により破壊される。
 
* [[1950年]] - [[警察予備隊]](現・陸上自衛隊)駐屯地開設(1957年閉鎖)。
 
* [[1953年]] - 水島地域(連島町・福田町)が倉敷市に編入。工業用地と港の建設が始まる。
 
* [[1954年]] - [[倉敷警察署]]水島支所・倉敷警察署福田分署を統合し、[[水島警察署]]が設置される。倉敷消防署水島分署(現・水島消防署)が設置される。
 
* [[1968年]] - 霞橋(三代目)完成。
 
* [[1969年]] - 倉敷公害病認定患者の公害反対運動が活発化する。
 
* [[1971年]] - [[水島緑地福田公園]]の整備が始まる。
 
* [[1974年]] - 三菱石油水島製油所(現・[[JXTGエネルギー水島製油所]])で[[重油]]流出事故発生。
 
* [[1977年]] - [[水玉ブリッジライン|水玉ハイウェイ]]([[1994年]]、水玉ブリッジラインに改名)供用開始。(有料であった当時の正式名称は水島玉島産業有料道路。)
 
* [[1980年]] - [[岡山県立倉敷古城池高等学校]]開校。
 
* [[1992年]] - 水島臨海鉄道の高架工事が竣工。
 
* [[1995年]] - [[倉敷芸術科学大学]]開学。
 
* [[1996年]] - 原告倉敷公害病認定患者と[[水島コンビナート]]被告企業との間で和解が成立。
 
 
== 公害問題 ==
 
当地の発展は、工業地帯の発展とともにあり、戦後の急速な経済成長とともに水島工業地帯が大きく発展すると、大気汚染や海水汚染などの公害問題が発生した<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
=== 大気汚染 ===
 
1975年、公害健康被害補償法によって、水島を中心とした地域は公害地域として指定されることとなる。1975年から1988年までの間に、約4000人が公害患者として認定されるに至った。1988年3月に指定地域解除されたため新規認定が行われなくなり、2010年3月末では1350人となっている。そのうち、65歳以上が750人で半数以上を占めており、公害患者の高齢化が進行している<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
大気汚染による健康被害は、公害健康被害補償法で指定されている「肺気腫」「気管支ぜんそく」「慢性気管支炎」「ぜんそく性気管支炎」などの呼吸器疾患が多かった。
 
 
1983年には、公害患者らが水島関連企業8社を被告に提訴。13年の係争の末、水島地域の生活環境の改善のために解決金が使われることを両者の合意として1996年12月に和解が成立している<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
大気汚染物質のSO2([[二酸化硫黄]])は、環境基準の設定・企業の排出量の総量規制などの影響で、水島周辺一帯では現在、右肩下がりに減少。一方、同じく大気汚染物質のNO2([[窒素酸化物]])は、同様の理由で減少傾向であったが、1978年に環境基準の緩和されたため再び増加に転じた。近年においては旧環境基準である一時間値0.02ppm以下をも未達成の状況である<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
また、[[光化学オキシダント]]に一時期は減少傾向であったが、近年になり再度増加傾向にあり、倉敷市内14ヵ所での濃度測定では全ての測定局で基準を達成できて以内状況である。さらに、有害大気汚染物質である[[ベンゼン]]の値は、測定開始以来高い数値を記録し続けていたが、2009年度に環境基準を達成している<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
水島の大気環境は、かつてに比べると良好な状態となっているが、充分に改善されているとはいえない<ref name="mizushimazaidan"/>。
 
 
=== 海洋汚染 ===
 
福田南部にある呼松港は、古くから漁業の盛んな漁港であったが、水島工業地帯の造成により水路の奥に位置する地形に変貌した<ref name="okayamachimeijiten"/>。
 
 
昭和中期に、水島工業地帯の公害問題が発生。重油による海上水質汚染とそれによる異臭魚問題、さらには工場廃液による死魚の増加や魚数の減少により多くの漁場を失った。また、埋立による港機能の縮小などもあり漁獲量は減少し、転廃業者が増加した。現在は当時ほどの汚染はなく状況は改善しているものの、工場立地以前の状態に比べると水質は悪化している状況であり、生活環境の変化もあって漁業は現在も衰退傾向である<ref name="okayama-daihyakka-jiten"/><ref name="nihonchimeijiten"/>。
 
 
== 地域 ==
 
当地域は[[水島]](中南部。前述の狭義の水島)・[[連島]](西部)・[[福田 (倉敷市)|福田]](東部)の3つのエリアに分けられる。
 
 
=== 水島 ===
 
{{main|水島}}
 
前述の東高梁川河口廃川地と沖合の干拓・埋立による新開地である。廃川地には市街地が、干拓・埋立地には工業地帯が造成されている。当地域の中枢地区である。近代以降、都市計画の元に何もない土地から造成されたため、碁盤目状の道路によって区画された土地が多い。現在この地の多くに、住所の大字の一部に水島の表記が冠せられている。
 
; 主な大字
 
水島海岸通一〜五丁目、水島川崎通一丁目、水島中通一〜四丁目、水島西通一・二丁目、水島福崎町、水島東千鳥町、水島西千鳥町、水島相生町、水島東常盤町、水島西常盤町、水島東栄町、水島西栄町、水島東弥生町、水島西弥生町、水島東寿町、水島西寿町、水島東川町、水島南緑町、水島北緑町、水島南瑞穂町、水島北瑞穂町、水島南春日町、水島北春日町、水島南幸町、水島北幸町、水島青葉町、水島高砂町、水島神田町、水島明神町、水島南亀島町、水島北亀島町、潮通一〜四丁目(松江四丁目)
 
 
=== 連島 ===
 
[[ファイル:Street on Kurashiki City Turajima.JPG|thumb|right|250px|連島の街並み]]
 
{{main|連島}}
 
旧連島町域の内、前述の水島新開地に該当する部分を除いたエリアである。水島地域西部にあたり、連島山塊とその南北の平地からなる。南部に広大な平地が広がるため、人口の大半は南側に集中しており、山塊北側は地図上は飛び地ではないが、南部とは山塊で隔てられて集落等も連続しておらず事実上の飛び地のような状態である。
 
 
西部の西之浦は、島嶼時代は物資の集散港として、陸地化すると行商の拠点と加工産業の地として栄え、近代以降は旧連島町の中枢として機能した。現在も往事の名残を感じさせる古い家並みが現存している。
 
; 主な大字
 
連島町西之浦、連島町矢柄、連島町連島、連島一〜五丁目、連島町亀島新田、、連島中央一〜五丁目、亀島一・二丁目、神田一〜四丁目、連島町鶴新田、鶴の浦一〜三丁目(潮通一〜四丁目)
 
 
=== 福田 ===
 
[[ファイル:Kurashiki City Yobimatu post office.JPG|thumb|right|150px|旧・呼松郵便局]]
 
{{main|福田 (倉敷市)}}
 
旧福田町域の内、前述の水島新開地に該当する部分を除いたエリアである。水島地域東部にあたり、児島山塊北西部とその西麓の平地部からなる。
 
 
古くは小規模の半農半漁の村が点在する地であったが、呼松港は周辺でも屈指の漁港として栄えていた。現在は、漁業は全盛期に比べると大きく後退しているが、港は現役であり、港町の名残を感じさせる古い家並みも見られる。
 
; 主な大字
 
福田町浦田、福田町福田、福田町古新田、北畝一〜七丁目、中畝一〜十丁目、福田町東塚、東塚一〜七丁目、南畝一〜七丁目、松江一〜四丁目、潮通一〜三丁目、福田町広江、広江一〜八丁目、呼松町、呼松一〜三丁目
 
 
=== 島嶼部 ===
 
{{main|水島諸島#高梁川河口沖}}
 
高梁川河口沖に'''[[水島諸島]]'''の一部である水島群島と網代諸島がある。両者とも現在は無人島であるが、水島群島の上水島には古くから人が住んでいた。明治期には精錬所が設営され、従業員や関係者などを含め63戸268人が居住していた。戦後に精錬所が閉鎖されると人口は激減し、無人島と化した。
 
 
現在、両者とも住所は水島川崎通となるため、行政区画上は前述の水島新開地と同じ地区となる。
 
 
== 経済 ==
 
=== 商業 ===
 
[[ファイル:Mizushima tokiwa shopping center.jpg|thumb|right|250px|常盤町商店街]]
 
水島の街は1960年代、好景気に沸く工業地帯に支えられ商店街・映画館を含む歓楽街など一時期は[[倉敷地域|倉敷市街]]をしのぐ活気をみせたが、1970年代に入ると全国の地方都市と同様に衰退。1990年代後半以降、[[ダイエー]]と[[サティ (チェーンストア)|サティ]]等の大型店の閉店が相次ぎ、街全体が求心力を失っていった。現在の商店街に至っては、人影が疎らで閉鎖された店舗も多い。
 
 
一方、郊外の幹線道路沿いは近隣商業地と準工業地で占められ地価が比較的安く開発が容易であるため、中型の[[ショッピングモール]]や[[スーパーマーケット]]が分散立地し、地元のニシナ百貨店をはじめ県内外のスーパーも加わり[[オーバーストア]]になっている。また、2008年に水島駅から西へ徒歩5分の市街地にあった[[ジャパンエナジー]]社宅跡にイオンタウン水島が開店したが、[[イオンモール倉敷]]程の集客力はなく、多くの客が自家用車で来店するため街の活性化に貢献しているとは言いがたい状況にある。
 
 
いずれにしても、かつての様な活気のある商業集積地はできにくい状況にある。
 
 
; 水島地域の主な商業施設
 
* [[ニシナ百貨店]]本店
 
* Pモール東連島([[両備ストア|エブリイ]]・[[宮脇書店]]・[[大創産業|ダイソー]]・イトウゴフク・他)
 
** ※近隣に[[エディオン]](旧[[ニノミヤ]]→[[デオデオ]])・[[オートバックス]]などがあり一つのショッピングゾーンを形成している。
 
* イオン連島ショッピングセンター([[ザ・ビッグ]]・[[コーナン]])
 
** ※2010年9月現在、テナントがマックスバリュ・メガマートから上記に変っている。
 
* イオンタウン水島(マックスバリュ、ダイソー・他)
 
 
=== 水島駅前再開発 ===
 
1980年代に水島臨海鉄道の高架化工事と並行し、水島駅前再開発が行われた。通称「ノバシティ」は地元商店組合が設立した千鳥町開発と倉敷市が事業主となって、駅前広場を囲むように高層住宅、スーパー、ホテル等の一体的な整備を進めたが、計画性の甘さから入居者が集まらず、1998年には核テナントの「[[ダイエー]]」が撤退するなど、入居する店舗は僅かになった。
 
 
また1996年には、隣接する市有地に岡山県が福利厚生施設「水島サロン」を整備したが、利用者が少ないなど核施設としての機能を発揮できず、財政再建の煽りも受け、2010年3月末で閉鎖された。その後、倉敷市が同施設を県から譲り受け、「倉敷市環境交流スクエア」として2011年4月17日に再開された。<ref>[http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?menuid=14263 倉敷市ホームページ]</ref>
 
 
水島駅前はこれらの施設の整備により大きく姿を変えたが、駅前広場はタクシーが数台待機し、路線バスも時折停車するだけで[[ターミナル駅]]として機能していないなど、閑散としているのが現状である。
 
 
=== 工業 ===
 
[[ファイル:Mizushima kombinat.JPG|thumb|right|250px|亀島山から撮影]]
 
岡山県の経済を支えている'''[[水島臨海工業地帯]]'''(玉島地域を含む)、高度成長期に4万人まで膨れ上がった従業者数は不況の度に合理化が進み、近年は2万5千人を切っている。逆に製造品出荷額は、[[平成不況]]の際に大型事業所の閉鎖等の機能低下を免れたこともあり、2004年度には3兆円台(岡山県全体 約6.5兆円)まで回復、2006年度には4兆円台を突破し、全盛期に匹敵する勢いである。
 
 
; 水島地域の主な事業所
 
* [[JFEスチール]][[JFEスチール西日本製鉄所|西日本製鉄所倉敷地区]]
 
* [[三菱自動車工業]]水島製作所
 
* [[JXTGエネルギー水島製油所]]
 
* [[東京製鐵]]岡山工場
 
* [[三菱ケミカル]]水島事業所
 
* [[三菱ガス化学]]水島工場
 
* [[ジヤトコ]]水島地区
 
* [[旭化成]]水島製造所
 
 
=== 農業 ===
 
もともと、農業[[干拓]]でつくられた水島の平野は現在でも倉敷市内有数の農産地で水田よりも畑作が盛んである。中でも連島地区は[[ゴボウ]]と[[レンコン]]の名産地であり倉敷市が薦めている倉敷ブランドに指定されている。
 
 
その他では[[ダイコン]]、福田地区の[[ショウガ]]など、連島・大平山山腹では[[ウンシュウミカン|ミカン]]の生産もされている。
 
 
== 行政 ==
 
=== 市の機関 ===
 
* 倉敷市役所水島支所
 
** 福田市民サービスコーナー
 
** 連島市民サービスコーナー
 
* [[倉敷市消防局]]水島消防署
 
 
=== 県の機関 ===
 
* [[岡山県備中県民局]]水島港湾事務所
 
* [[岡山県警察|岡山県警]][[水島警察署]]
 
 
=== 国の機関 ===
 
[[ファイル:Mizusima Godochosya.JPG|thumb|right|250px|水島港湾合同庁舎]]
 
* 水島港湾合同庁舎
 
** [[第六管区海上保安本部]]水島海上保安部
 
** [[神戸税関]]水島税関支署
 
** [[岡山運輸支局]]水島海事事務所
 
** 神戸[[植物防疫所]]広島支所水島出張所
 
** 広島[[検疫所]]水島出張所
 
* [[中国財務局]][[岡山財務事務所]]倉敷出張所
 
 
== 主要施設 ==
 
=== 企業 ===
 
* [[水島信用金庫]]
 
* [[水島ガス]]
 
* [[ニシナ百貨店]]
 
* [[水島臨海鉄道]]
 
* [[野村交通]]
 
* 水島ゼネラル
 
* [[萩原工業]]
 
* 中谷興運
 
* [[JFE商事]]岡山支店
 
* [[中国銀行 (日本)|中国銀行]]水島支店・水島東支店・連島支店
 
* [[トマト銀行]]水島支店
 
* [[百十四銀行]]水島支店
 
* [[広島銀行]]水島支店
 
* [[玉島信用金庫]]水島支店・古城池支店
 
* [[横浜幸銀信用組合]]倉敷支店
 
* [[朝銀西信用組合]]倉敷支店
 
* [[倉敷かさや農業協同組合]]連島支店・福田支店
 
* [[水島郵便局]]
 
* [[倉敷福田郵便局]]
 
 
=== 教育 ===
 
; 大学・短期大学
 
* [[倉敷芸術科学大学]]
 
 
; 専門学校
 
* [[くらしき総合福祉専門学校]]
 
 
; 高等学校
 
* [[岡山県立倉敷古城池高等学校]]
 
** ※[[岡山県立水島工業高等学校]]は水島地域外にある。
 
 
; 中学校
 
* [[倉敷市立福田中学校]]
 
* [[倉敷市立福田南中学校]]
 
* [[倉敷市立水島中学校]]
 
* [[倉敷市立連島中学校]]
 
* [[倉敷市立連島南中学校]]
 
 
; 小学校
 
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
* [[倉敷市立第一福田小学校]]
 
* [[倉敷市立第二福田小学校]]
 
* [[倉敷市立第三福田小学校]]
 
* [[倉敷市立第四福田小学校]]
 
* [[倉敷市立第五福田小学校]]
 
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
* [[倉敷市立水島小学校]]
 
* [[倉敷市立旭丘小学校]]
 
* [[倉敷市立連島西浦小学校]]
 
* [[倉敷市立連島神亀小学校]]
 
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
* [[倉敷市立連島東小学校]]
 
* [[倉敷市立連島北小学校]]
 
* [[倉敷市立連島南小学校]]
 
* [[倉敷市立霞丘小学校]]
 
</div>{{clear|left}}
 
 
; 各種学校
 
* [[岡山朝鮮初中級学校]]
 
 
=== 生活関連 ===
 
; 公共施設
 
<div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
* 水島中央公園
 
* 水島公民館
 
* [[倉敷市立図書館|倉敷市立水島図書館]]
 
* 水島武道館
 
* 倉敷市環境交流スクエア(水島愛あいサロン)
 
</div><div style="float: left; vertical-align: top; white-space: nowrap; margin-right: 1em;">
 
* 水島勤労福祉センター
 
* [[倉敷市水島緑地福田公園|福田公園]]
 
* ライフパーク倉敷
 
</div>{{clear|left}}
 
 
=== 医療 ===
 
* 水島第一病院
 
* 水島協同病院
 
* 水島中央病院
 
* [[倉敷リバーサイド病院]](旧川鉄水島病院)
 
* 武田病院
 
<!--* [[三菱水島病院]] ※[[2009年]][[3月27日]]閉院-->
 
 
=== 娯楽 ===
 
; ライフパーク倉敷科学センター
 
[[プラネタリウム]]を使った上映会などが人気で県内外から訪れる人も多い。また、水島ゼネラル(JFEスチールの関連会社)が運営する総合スポーツクラブのプレゴ、乗馬クラブのクレイン倉敷などは一般の人も利用できる。
 
 
; ヘルスピア倉敷
 
レジャープールや[[スケートリンク]]を備えていた保養・宿泊施設、旧厚生年金施設「ウェルサンピア倉敷」。[[2007年]]、売却に出されたが買い手が付かず[[2008年]][[3月31日]]で一時閉鎖された。その後、スケートリンクは岡山県スケート連盟が所有者の[[独立行政法人]]「[[年金・健康保険福祉施設整理機構]]」から借り受け、2008年[[10月8日]]から[[2009年]][[4月30日]]まで臨時営業された。
 
 
2009年2月、再入札により[[学校法人加計学園]]が落札、運営することとなった。現在、[[ヘルスピア倉敷]]と改名、スケートリンクとプールは再開され、その他の施設は同学園が運営する[[倉敷芸術科学大学]]の健康・スポーツ科学の研究拠点としての活用が決まっている。
 
 
=== 宿泊 ===
 
; 水島
 
* 水島国際ホテル
 
* ホテル48
 
* 海員会館エスカル水島
 
* [[スーパーホテル]]City倉敷
 
* ホテルNANKAI倉敷
 
* 見晴し旅館
 
* すし幸旅館
 
* 旅館きたせ
 
* [[ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ|チサン イン]]倉敷水島
 
 
; 児島塩生地区
 
* ホテル瀬戸大橋
 
* 倉敷シーサイドホテル
 
 
=== 港湾 ===
 
* [[水島港]]水島地区
 
** 旅客航路:定期航路無し(三洋汽船フェリー[[丸亀港]]ゆき[[1988年]]廃止)
 
 
== 文化 ==
 
=== 企業スポーツ ===
 
かつて、工業地帯に立地する多数の企業が社員の福祉活動の一環と企業の宣伝を目的に運動部を運営していたが、1980年代の[[バブル景気]]崩壊後は[[リストラ]]対象に含まれ、現在水島地域で企業が直接運営する実業団は県外のチームに統廃合されたり、後援会やスポンサーにより基本的に独立運営を行うクラブチームに変わっているものが多い。
 
 
; 硬式野球
 
* [[三菱自動車倉敷オーシャンズ]](旧:三菱自動車水島硬式野球部) - [[社会人野球]]の企業チーム。
 
 
; サッカー
 
* [[三菱水島FC]] - [[ジャパンフットボールリーグ|JFL]]に所属していたが、2009年に加盟料や遠征費用を捻出できない等の理由から脱退した。JFLでのホームスタジアムは[[岡山県笠岡陸上競技場]]であった。
 
* [[JXTGエネルギー水島サッカー部]]
 
* [[萩原工業]]サッカー部
 
* 旭化成ケミカルズ水島サッカー部
 
 
; ラグビー
 
* 三菱自動車水島ラグビー部
 
 
; ソフトボール
 
* 三菱自動車水島ソフトボール部
 
* [[三菱化学]]ソフトボールクラブ(男女)
 
 
; 統廃合されたチーム
 
* [[川崎製鉄水島硬式野球部]] - 親会社の合併に伴い、[[広島県]][[福山市]]の[[NKK硬式野球部]]と統合され、新たに[[JFE西日本硬式野球部]]となった。[[都市対抗野球大会]]には、福山市と[[倉敷市]]の両都市の代表として出場している。
 
* [[川崎製鉄水島サッカー部]] - [[神戸市]]へ移転、その後[[ヴィッセル神戸]]となった。[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]・[[ファジアーノ岡山]]の元になったのは川鉄サッカー部OBで結成されたリバー・フリー・キッカーズである。
 
* [[旭化成スパーキッズ]] - [[プレミアリーグ (バレーボール)|Vリーグ]]で活動していたが[[2006年]]廃部、主力選手の一部が[[大分三好ヴァイセアドラー]]に移籍。
 
 
=== 観光 ===
 
<!--連島や呼松の古い町並みは、保存組織のようなものもなく、観光地化もされていないため記述に注意-->
 
最近ではJFEグループや三菱自動車などの事業所を見学する[[産業観光]]が活発である。
 
 
=== イベント ===
 
* 箆取公園さくらまつり(箆取神社境内)
 
* 水島港まつり
 
* 福田公園夏祭り(水島緑地福田公園内)
 
* JFE西日本フェスタinくらしき
 
 
== 交通 ==
 
[[ファイル:Mizushima_station_november_2003.JPG|thumb|right|250px|水島駅前]]
 
公共交通は[[倉敷駅]]発着が主体になっているため交通機関同士の連絡は一部を除き図られていない。水島市内が鉄道、西の連島地区が両備バス、東の福田地区が下電バス(倉敷駅 - [[児島駅]])などに住み分けができている。一部に、連島地区にある両備バス霞橋車庫から[[玉島地域|玉島]]地域のJR[[新倉敷駅]]への路線も運行されている。また、[[ターミナル駅]]又は[[バスターミナル]]が無いため東西の移動は[[タクシー]]もしくは[[自家用車]]が中心である。
 
 
水島駅前にごく一部の路線バスしか乗り入れていないのは[[岡山駅]]に行くためには倉敷駅で乗り換えが必要なこと([[倉敷市駅]]から徒歩約3分)と、行政機関や繁華街の集中する栄町や常磐町等から離れていることが大きな要因と考えられる。以前、鉄道が[[倉敷市交通局]]の頃、[[山陽本線]]に乗り入れる構想があったが実現には至らなかった。
 
 
=== 鉄道 ===
 
* [[水島臨海鉄道]]
 
** [[水島臨海鉄道水島本線|水島本線]]:([[倉敷市駅]]) - [[浦田駅 (岡山県)|浦田駅]]・[[弥生駅]]・[[栄駅 (岡山県)|栄駅]]・[[常盤駅 (岡山県)|常盤駅]]・[[水島駅]]・[[三菱自工前駅]]
 
 
=== バス ===
 
; 路線バス
 
(主なバス路線とバス停)
 
* [[両備ホールディングス|両備バス]]
 
** 倉敷駅 - 四十瀬球場前 - 江長十字路・ヤットコ・連島・ドンドン・霞橋車庫
 
** 倉敷駅 - 市役所 - 江長十字路・浦田・観音堂・栄町駅北・青葉町・ヤットコ・連島・ドンドン・霞橋車庫
 
* [[下津井電鉄|下電バス]]
 
** 倉敷駅 - 大高 - 浦田駅前・観音堂・松竹梅・福田運動公園前・呼松・塩生 - 児島駅
 
 
; 岡山空港リムジンバス
 
([[山陽自動車道|山陽道]]経由)
 
* JR児島駅・児島文化センター前・C地区旭化成前・'''[[水島緑地福田公園|福田運動公園前]]'''・'''[[水島駅]]'''・旭化成団地口・[[倉敷駅]]北口 - [[岡山空港]]
 
** ※JR児島駅・児島文化センター前 - 水島駅間のみの利用も可能(この場合、C地区旭化成前・[[水島緑地福田公園|福田運動公園前]]での乗降は不可)。
 
** ※[[Hareca]]・[[PiTaPa]]・[[ICOCA]]が利用可能。バスカードは使用できない。
 
 
; 高速バス
 
* [[東京 - 岡山・倉敷線|ルミナス号]]
 
** 児島営業所・JR児島駅・'''[[水島緑地福田公園|福田運動公園前]]'''・倉敷駅北口・岡山駅西口・[[津山駅]] - [[新宿駅|新宿南口]]([[バスタ新宿]])
 
 
=== 道路 ===
 
[[ファイル:Appearance of Mizushima port.JPG|thumb|right|250px|水島港]]
 
市内の道路は非常に整備が行き届いており一部を除き渋滞は少ない。一方、地域間を結ぶ道路が比較的脆弱である。通勤者が多く住む北の中島地区・[[真備町]]・[[総社市]]、西の高梁川対岸の玉島地域や[[浅口市]]などを結ぶ道路整備が遅れている。特に、高梁川を渡る国道429号の新霞橋と水玉ブリッジラインの水島大橋は朝夕の渋滞が激しく、新たな架橋計画が進められている。
 
 
* [[瀬戸中央自動車道]]
 
** [[水島インターチェンジ]] - 水島の名称が付けられているが、所在している曽原・福江は水島地域ではなく[[児島地域]]([[郷内]])になる。
 
* [[国道429号]] - 旧国道2号。水島地域内は連島町西之浦を通る。
 
* [[国道430号]] - 市街地と工業地帯の境を東西に走り[[国道2号]]と[[児島地域]]を結んでいる。
 
* [[水玉ブリッジライン]] - [[玉島地域]]を結ぶ[[岡山県道398号水島港唐船線]]の一部、[[2006年]]4月1日無料化。
 
* 児島線 - [[岡山県道62号玉野福田線]]と[[岡山市]]を結ぶ[[岡山県道21号岡山児島線]]と併せた総称。
 
* 産業道路 - [[岡山県道188号水島港線]]、鉄道に並行して工業地帯のために整備された。
 
* 大高街道 - [[岡山県道274号福田老松線]]、倉敷地域を結ぶ最も古い道路。
 
* 五軒屋・海岸通線 - 一部分[[岡山県道275号藤戸連島線]]、浦田・江長十字路を跨ぎ市街地の西側を通り工業地帯までを南北に貫く、片側三車線の幹線道路。
 
* [[鷲羽山スカイライン]] - [[岡山県道393号鷲羽山公園線]]1995年無料化。
 
* 70m道路 - [[岡山県道428号倉敷西環状線]]の一部分、道路中央部が緑地帯になっている。
 
* 古城池線 - 「倉敷駅前古城池霞橋線」、倉敷地域を結ぶ主要市道。古城池トンネルは開通当初有料だったが、1977年に無料化された。
 
 
== メディア ==
 
=== 放送 ===
 
; ケーブルテレビ
 
* [[倉敷ケーブルテレビ]]
 
; 地上波テレビ放送
 
水島地域の大半をカバーする「[[水島中継局]]」を受信することにより全チャンネルが視聴できる。また、この水島局は倉敷地域のうち[[金甲山送信所|岡山局]]が見通せない地区でも受信されている。なお、倉敷広江中継局を受信している世帯はほとんど無い。
 
 
それらいずれの局も受信できない世帯の場合は対岸[[香川県]]の「[[西讃岐中継局]]」を受信している。なお、この場合の[[西讃岐中継局|西讃岐局]]など香川県内の送信所を受信する場合はデジタル・アナログ共にNHKの県域ニュース等エリア番組が岡山県及び中国地方のものでなく、香川県及び四国地方のものとなってしまうので、岡山県内いずれかの局も併せて視聴する必要がある。
 
 
[[地上デジタルテレビ放送]]の[[水島中継局]]は[[2010年]]に11月下旬に開局予定([[10月18日]]から試験電波発射)であるが、現時点でも岡山局や西讃岐局など近隣の送信所の電波を受信できれば視聴可能である。また、水島中継局よりも1ヶ月遅く開局する木見中継局は水島中継局の電波が入らないところをカバーするため、一部の難視聴地域では一部の放送局ながら、視聴できる。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; "
 
|-
 
! rowspan="2" colspan="2" | 局名 || colspan="2" | [[NHK岡山放送局|NHK岡山]] || colspan="2" | [[NHK高松放送局|NHK高松]] || rowspan="2" | [[山陽放送|RSK]] || rowspan="2" | [[岡山放送|OHK]] || rowspan="2" | [[テレビせとうち|TSC]] || rowspan="2" | [[西日本放送|RNC]] || rowspan="2" | [[瀬戸内海放送|KSB]] || rowspan="3" | [[空中線電力|出力]] || rowspan="3" | [[偏光|偏波面]] || rowspan="3" | 送信<br />場所
 
|-
 
! [[NHK総合テレビジョン|総合]] || [[NHK教育テレビジョン|教育]] || 総合 || 教育
 
|-
 
! colspan="2" | [[リモコンキーID|デジタルリモコン番号]] || 1ch || 2ch || 1ch || 2ch || 6ch || 8ch || 7ch || 4ch || 5ch
 
|-
 
! rowspan="2" | [[水島中継局|水島]]
 
| デジタル || 32ch || 45ch || - || - || 19ch || 47ch || 33ch || 41ch || 49ch || 1W || rowspan="2" | 垂直 || rowspan="2" | 連島町連島<br /><small>(連島寺付近)</small>
 
|-
 
| アナログ || 58ch || 54ch || - || - || 62ch || 56ch || 38ch || 14ch || 16ch || 10W
 
|-
 
! rowspan="2" | [[金甲山送信所|岡山]]
 
| デジタル || 32ch || 45ch || 24ch || 13ch || 21ch || 27ch || 18ch || 20ch || 30ch || NHK岡山・民放2kW<br />NHK高松200W || rowspan="2" | 水平 || rowspan="2" | [[金甲山]]
 
|-
 
| アナログ || 5ch || 3ch || - || - || 11ch || 35ch || 23ch || 9ch || 25ch || V10kW/U20kW
 
|-
 
! 倉敷広江
 
| アナログ || 37ch || 39ch || - || - || - || 31ch || - || - || 41ch || 1W || 垂直 || 福田町広江
 
|-
 
! rowspan="2" | 木見
 
| デジタル || 36ch || 26ch || - || - || 19ch || 28ch || - || 34ch || 29ch || 0.3W || rowspan="2" | 水平 || rowspan="2" | 天満山
 
|-
 
| アナログ || 55ch || 51ch || - || - || 47ch || 61ch || - || 49ch || 43ch || 3W
 
|-
 
! rowspan="2" | [[西讃岐中継局|西讃岐]]
 
| デジタル || - || - || 24ch || 13ch || 21ch || 28ch || 18ch || 15ch || 17ch || 100W || rowspan="2" | 水平 || rowspan="2" | [[大麻山 (香川県三豊市)|大麻山]]
 
|-
 
| アナログ || - || - || 44ch || 40ch || 48ch || 52ch || 46ch || 50ch || 42ch || 3kW
 
|-
 
|}
 
* ※木見デジタルは11月に開局予定でチャンネル及び出力は変更の可能性がある。
 
; AMラジオ放送
 
* NHK岡山[[NHKラジオ第1放送|第1放送]]:603kHz([[NHK錦ラジオ放送所|岡山局]] 出力5kW)
 
* NHK岡山[[NHKラジオ第2放送|第2放送]]:1386kHz(岡山局 出力5kW)
 
* 山陽放送ラジオ:1494kHz([[RSK吉備ラジオ送信所|岡山局]] 出力10kW)
 
; FMラジオ放送
 
県域FM局は中継局がないため、[[金甲山送信所]](水平偏波、出力1kW)または[[笠岡中継局]](垂直偏波、出力100W)を受信する。
 
ただし、金甲山が山影になることと、笠岡局の距離が遠いこともあり、電波状態はあまり良くない。
 
また、[[エフエムゆめウェーブ]]は、笠岡中継局に送信所を設置している為、電波状態は良くないが、水島のほとんどの地域で聴くことができる。[[岡山シティエフエム]]は、水島の東部で聴くことができる。
 
* [[NHK-FM放送|NHK-FM]][[NHK岡山放送局|岡山]]:88.7MHz(岡山局)、83.7MHz(笠岡局)
 
* [[岡山エフエム放送]]:76.8MHz(岡山局)、80.4MHz(笠岡局)
 
* [[岡山シティエフエム]]:79.0MHz(ホテルオークラ岡山屋上(岡山局) 出力20W)
 
* [[エフエムくらしき]]:82.8MHz(種松山(倉敷局) 出力20W)
 
* [[エフエムゆめウェーブ]]:79.2MHz([[笠岡中継局|笠岡局]] 出力20W)
 
 
その他、県外の以下の局が受信可能である。<!-- 関西局のうち、ラジオ関西とラジオ大阪は水島ではかなり入りが悪いため除外 -->
 
* [[ABCラジオ]]:1008kHz([[朝日放送高石ラジオ送信所|大阪局]] 出力50kW)
 
* [[MBSラジオ]]:1179kHz([[毎日放送高石ラジオ送信所|大阪局]] 出力50kW)
 
* 西日本放送ラジオ:1449kHz([[丸亀市|丸亀]]局 出力1kW)
 
* [[南海放送]]ラジオ:1116kHz([[新居浜中継局|新居浜局]] 出力1kW)
 
* [[大分放送]]ラジオ:1098kHz([[OBS杵築ラジオ放送所|大分放送局]] 出力5kW)
 
* [[エフエム香川]]:78.6MHz([[五色台#送信所|高松局]] 出力1kW)
 
* [[広島エフエム放送]]:77.1MHz(尾道局 出力500W)
 
 
== 出身・ゆかりの著名人 ==
 
* [[薄田泣菫]]([[詩人]]) - 浅口郡[[大江連島村]](後の[[連島町]]→倉敷市)出身。
 
* [[星野仙一]]([[プロ野球]]) - 児島郡[[福田町 (岡山県)|福田町]]出身。
 
* [[梁圭史]](元[[プロサッカー]]選手)
 
* [[李漢宰]](プロサッカー選手)
 
* [[青山敏弘]](プロサッカー選手)
 
* [[高橋大輔 (フィギュアスケート選手)]]
 
* [[平松一宏]](元プロ野球選手)
 
 
== 脚注 ==
 
{{reflist}}
 
 
== 参考文献 ==
 
* 岡山県編集発行『水島のあゆみ』(昭和46年)
 
* 倉敷市水島コンビナート活性化検討会『知っていますか?こんなにすごい!水島コンビナート』2011年
 
* 巌津政右衛門『岡山地名事典』(1974年)日本文教出版社
 
* 岡山県大百科事典編集委員会『岡山地名事典』(1979年)山陽新聞社
 
* 渡辺光・中野尊正・山口恵一郎・式正英『日本地名大辞典2 中国・四国』(1968年)朝倉書店
 
* 下中直也『日本地名大系第三四巻 岡山県の地名』(1988年)平凡社
 
* 黒田茂夫『県別マップル33 岡山県広域・詳細道路地図』(2010年)昭文社
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[新産業都市]]
 
* [[公害病]]
 
* [[工業地域]]
 
* [[ジーンズ]]
 
  
 
== 外部リンク ==
 
== 外部リンク ==
{{Commonscat|Mizushima, Kurashiki}}
 
* [http://geoshape.ex.nii.ac.jp/city/resource/33B0170013.html 岡山県浅口郡連島町 (33B0170013) | 歴史的行政区域データセットβ版] - Geoshapeリポジトリ
 
* [http://geoshape.ex.nii.ac.jp/city/resource/33B0090017.html 岡山県児島郡福田町 (33B0090017) | 歴史的行政区域データセットβ版] - Geoshapeリポジトリ
 
 
* [http://www.mizushima-f.or.jp/ みずしま財団]
 
* [http://www.mizushima-f.or.jp/ みずしま財団]
 
* [http://www.mizurin.co.jp 水島臨海鉄道]
 
* [http://www.mizurin.co.jp 水島臨海鉄道]
 
* [http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/mizushima-mm/ 水島港まつり]
 
* [http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/mizushima-mm/ 水島港まつり]
* [http://www2.kct.ne.jp/~shigepi/kurashiki_konjyaku_mizushima.htm わくわく亭(パノラマ写真・昔の写真)]
 
* [http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Momiji/4698/ 呼松今昔物語]
 
* [http://www.yattoco.org/ ようこそ!ヤットコへ]
 
  
== 脚注 ==
 
<div class="references-small"><references /></div>
 
  
{{倉敷市の地域}}
+
{{テンプレート:20180815sk}}
  
 
{{デフォルトソート:みすしまちいき}}
 
{{デフォルトソート:みすしまちいき}}
 
[[Category:倉敷市の地理]]
 
[[Category:倉敷市の地理]]
 
[[Category:岡山県の地域]]
 
[[Category:岡山県の地域]]

2018/10/12/ (金) 00:07時点における最新版

日本 > 中国地方 > 山陽地方 > 岡山県 > 倉敷市 > 水島地域

水島地域
みずしま
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 岡山県
自治体 倉敷市
旧自治体 浅口郡連島町(1953年5月31日まで)
児島郡福田町(1953年5月31日まで)
初代倉敷市(1953年6月1日-1967年1月31日)
世帯数
39,611世帯
総人口
89,521
登録人口、2015年9月30日現在)
隣接地区 市内:倉敷地域玉島地域児島地域
市外:海上で隣接
香川県丸亀市
倉敷市役所水島支所
東経133度44分29.47秒北緯34.539825度 東経133.7415194度34.539825; 133.7415194
所在地 〒712-8565
岡山県倉敷市水島北幸町1番1号
リンク 水島支所公式ページ
水島地域の位置
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水島地域(みずしま ちいき)

岡山県倉敷市の行政上の地域区分。市の中南部に位置し、水島支所の管轄域に相当する[1]

かつての浅口郡連島町および児島郡福田町であったエリアに加え、両地沖合の干拓・埋立地および旧東高梁川廃川地における新開地からなる。

外部リンク




楽天市場検索:


  1. 倉敷市は2011年3月に策定した「都市計画マスタープラン」[1]の「地域別まちづくりの方針<地域別構想>」[2]において、水島支所管轄エリアを水島地域と設定している。