「椿油」の版間の差分

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{{栄養価 | name=椿油(Oil, teaseed)| water =0 g| kJ =3699| protein =0 g| fat =100 g| carbs =0 g| fiber =0 g| sugars =0 g| calcium_mg =0| iron_mg =0| magnesium_mg =0| phosphorus_mg =0| potassium_mg =0| sodium_mg =0| zinc_mg =0| selenium_μg =0| vitC_mg =0| thiamin_mg =0| riboflavin_mg =0| niacin_mg =0| pantothenic_mg =0| vitB6_mg=0| folate_ug =0| vitB12_ug =0| vitA_ug =0| betacarotene_ug =0| lutein_ug =0| vitE_mg =0| satfat =21.1 g| monofat =51.5 g| polyfat =23 g|right=1 | source_usda=1 }}
 
{| class="wikitable" style="float:right; clear:right"
 
|+ 椿油(100g中)の主な[[脂肪酸]]の種類<ref>http://ndb.nal.usda.gov/</ref>
 
|-
 
! 項目 !! 分量(g)
 
|-
 
| [[脂肪]] || 100
 
|-
 
| [[飽和脂肪酸]] || 21.1
 
|-
 
| 16:0([[パルミチン酸]])|| 17.5
 
|-
 
| 18:0([[ステアリン酸]]) || 3.1
 
|-
 
| [[不飽和脂肪酸|一価不飽和脂肪酸]] || 51.5
 
|-
 
| 16:1([[パルミトレイン酸]]) || 0.5
 
|-
 
| 18:1([[オレイン酸]]) || 49.9
 
|-
 
| 20:1 || 1
 
|-
 
| [[多価不飽和脂肪酸]]  || 23
 
|-
 
| 18:2([[リノール酸]]) || 22.2
 
|-
 
| 18:3([[α-リノレン酸]]) || 0.7
 
|}
 
'''椿油'''(つばきあぶら)は、[[ツバキ科]][[ツバキ]]属の[[ヤブツバキ]]の種子から採取される植物性[[油脂]]。{{仮リンク|ユチャ|en|Camellia oleifera}}など、ツバキ属の種子から取ったものの総称は'''カメリア油'''(カメリアゆ)と呼ばれ、区別される。
 
  
酸化されにくい[[オレイン酸]]を比較的多く含むため、他の食用の油脂に比べて酸化されにくく固まりにくい性質を持つ([[不乾性油]])。
+
'''椿油'''(つばきあぶら)
  
== 歴史 ==
+
ツバキの種子から圧搾法により採油される不乾性油。産額は少ないが日本の特産油で、伊豆諸島、九州南部が有名である。種子の含油量35%程度。ヨウ素価80~85。凝固点は低く、零下10℃で一部分、零下15℃で全部が凝固する。主要成分脂肪酸はオレイン酸で含有量は80~90%。リノール酸を2~6%、飽和脂肪酸を10%程度含んでいる。オレイン酸原料としてはオリーブ油に勝る。リノール酸の含有量が少ないから、自動酸化しにくい。このために日本では古くから頭髪用油として用いている。食用油としての用途もある。油かすは、サポニンを含み洗浄作用をもっているが、肥料としても使われる。
利用の歴史は古く、[[続日本紀]]には、[[777年]]、[[渤海 (国)|渤海国]]使が帰るときに海石榴(つばき)油を所望したので贈った、との記述がある。
 
 
 
ツバキ油は純油なので、エンジンオイルには不乾性油を使用したものの、[[太平洋戦争]]時に[[零式艦上戦闘機|ゼロ戦]]の燃料として使われた<ref>{{Cite web |url=http://www.sato-tsubaki.co.jp/news/tsubaki_yu.pdf |title=椿油(カメリア油)の基礎知識 |format=PDF |accessdate=2017-8-18 |publisher=サトウ椿株式会社 }}</ref>{{要高次出典|date=2017年8月}}。
 
 
 
== 用途 ==
 
食用のほか、[[化粧品]]、[[薬品]]、また[[石鹸]]などの原料としても用いられる。
 
; [[食用油]]
 
: [[天ぷら|天婦羅]]油、[[炒め物]]、[[サラダ]]用などに使用。[[長崎県]]の[[五島うどん]]は、引き延ばす際に地元の椿油を生地の表面に塗る伝統がある。
 
; [[化粧品]]: [[髪油]]([[鬢付け油]])、スキンケア、保湿に用いられる。中でも純日本産(長崎・五島列島や伊豆諸島産)の椿油は純度が高く重宝されている。
 
; 薬用
 
: [[日本薬局方]]に収載されており、他の薬効成分と配合して用いられる。
 
; 工業用
 
: [[塗料]]などの樹脂原料
 
; その他
 
: [[日本刀]]の磨き油のほか、[[木刀]]や[[碁盤]]、[[将棋盤]]、[[将棋駒]]、木彫り、[[櫛]]など木製品の磨き・ツヤ出しに使用する。
 
 
 
== 原料・産地 ==
 
; [[ヤブツバキ]](薮椿)
 
: [[日本]]における代表的原料植物であり、[[東京都]]の[[伊豆大島]]や[[利島]]、[[静岡県]]の[[伊豆半島|伊豆]]、[[長崎県]]([[五島列島]])の[[福江島]]、[[新潟県]]の[[佐渡島]]のものが有名。
 
; [[サザンカ]](山茶花)
 
: 長崎県[[諫早市|諫早]]地方ではヤブツバキよりサザンカの種子から採油するのが一般的である。この地方ではツバキ類の種実のことをカタシの実、サザンカのことをヒメカタシと呼ぶので、椿油をカタシ油と呼ぶ。
 
; {{仮リンク|ユチャ|en|Camellia oleifera}}(油茶)
 
: [[中華人民共和国|中国]]における代表的原料植物。[[安徽省]]、[[湖南省]]、[[浙江省]]などで生産されている。中国では、炒め油に使うほか、[[擂茶]]と呼ばれる飲み物に加えたり、製菓原料などにもされる。
 
; [[セッコウベニバナユチャ]](浙江紅花油茶、学名 Camellia chekiangoleosa H.H.Hu)
 
: 中国[[浙江省]]特産。ヤブツバキに似た性質を持ち、化粧品原料などとされている。
 
; [[チャノキ]](茶之木)
 
: 飲用にする[[茶]]の木であるが、[[中華人民共和国|中国]]においては、搾油にも使用されている。
 
{{独自研究範囲|date=2018-1|ツバキ油(純ツバキ油)は上記「藪椿」のことを指す。椿油・つばき油は「さざんか」等で純ツバキ油ではない。商品でも純ツバキ油100%は「ツバキ油」、混ぜ物やさざんか等は「椿油」・「つばき油」と表記するのが正しい。なお、[[アロマテラピー]]などに用いられる[[ティーツリーオイル]]は、英語の名称が似ているが、[[フトモモ科]]の植物から作られる'''[[精油]]'''で、全くの別物である。}}
 
 
 
== 製法 ==
 
種から油分を取り出す方法として次の2種が用いられている。
 
; 圧搾
 
: 加圧によって種子から液状の油分を分離するもの。[[コールドプレス]]ともいう。本来の味や成分が、より保持される製法。
 
; 溶剤抽出
 
: 粉砕した種子と有機溶剤をまぜて、油分を溶剤に溶かし込んだ後、蒸留して溶剤を再分離するもの。圧搾よりも効率よく取ることができる。
 
 
 
いずれも、粗油を得た後、濾過と脱色を行って、精製品が得られる。
 
 
 
==脚注==
 
<references />
 
 
 
== 関連項目 ==
 
*[[植物油の一覧]]
 
* [[ごま油]]
 
* [[資生堂]] [[TSUBAKI]] (古来[[日本]]から[[毛髪]]補修成分として使われていた、椿オイルに改めて着目した新ヘアケアブランド。)
 
* [[オリーブ・オイル]]
 
  
 
{{化粧品}}
 
{{化粧品}}
 +
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2018/10/18/ (木) 22:51時点における最新版

椿油(つばきあぶら)

ツバキの種子から圧搾法により採油される不乾性油。産額は少ないが日本の特産油で、伊豆諸島、九州南部が有名である。種子の含油量35%程度。ヨウ素価80~85。凝固点は低く、零下10℃で一部分、零下15℃で全部が凝固する。主要成分脂肪酸はオレイン酸で含有量は80~90%。リノール酸を2~6%、飽和脂肪酸を10%程度含んでいる。オレイン酸原料としてはオリーブ油に勝る。リノール酸の含有量が少ないから、自動酸化しにくい。このために日本では古くから頭髪用油として用いている。食用油としての用途もある。油かすは、サポニンを含み洗浄作用をもっているが、肥料としても使われる。




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