ロシアのクリミア侵攻
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2014年クリミア危機 > ロシアのクリミア侵攻
ロシアのクリミア侵攻(ロシアのクリミアしんこう)は、2014年ウクライナ騒乱が発生して以来、ロシアがウクライナ南部のクリミア自治共和国に対して行なっている軍事行動である。
概要
2014年2月27日、武装勢力が地方政府庁舎と議会を占拠。翌日には首都シンフェロポリの空港が占拠される。ロシアは否定しているが、この武装勢力はロシア軍である可能性が高いとみられた。
ロシア系武装勢力が占拠する中でクリミア議会はウクライナの暫定政権を承認したアナトリー・モギリョフ自治共和国首相を解任し、親露派のセルゲイ・アクショーノフを新首相に任命した。クリミア議会による自治共和国首相の解任・任命は自治共和国憲法で規定されているウクライナ大統領の同意を得ていないことや、首相解任・新首相選出はロシア系の武装集団が議会を封鎖する中で非公開で行われ、出席議員の数は定数の半数以下だったとの批判が出ているため、正当性が問題視されている。
3月1日、クリミアのロシア系住民がロシアの庇護を求めるに応じて[1]、ロシア上院はロシア軍がウクライナおよびクリミア自治共和国で、同国の社会、政治情勢が正常化するまで軍事力を行使することを承認した[2]。
ロシア軍はクリミア半島の一部の施設を占拠して半島を実効支配し[3][4]、3月2日にはウクライナ海軍総司令官デニス・ベレゾフスキー提督が親ロシア派のクリミア指導者に投降した[5]。
他国の反応
- アメリカ合衆国 - 3月1日、アメリカのオバマ大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、強い苛立ちを表明した[6]。
- 日本 - 文部科学省出身の坂田東一駐ウクライナ日本大使が退任し、外交官の角茂樹大使が着任した。
- 3月2日、G7(米英仏独日加伊)首脳はホワイトハウスを通じてロシア政府の軍事介入の動きを非難し、同年6月にロシアのソチで予定されているG8サミットに向けた準備会合へのボイコットを発表した[7]。
関連項目
脚注
- ↑ 「ロシア軍歓迎」 クリミア住民連呼 Sankei Biz 2014年3月3日付
- ↑ 露上院が対ウクライナ軍事力行使を承認 ロシアNOW 2014年3月3日付
- ↑ ロシア議会がウクライナへの軍事介入承認-大統領の要請受け Bloomberg Japan 2014年3月2日付
- ↑ UPDATE 2-ウクライナが戦闘準備態勢 ロシア軍、クリミア半島を掌握 Reuters Japan 2014年3月3日付
- ↑ ウクライナ海軍総司令官が投降、親ロシア派に忠誠 Reuters Japan 2014-3-2
- ↑ “ウクライナ巡り米ロ首脳電話会談”. NHK. (2014年3月2日) . 2014閲覧.
- ↑ “G7がロシア非難の声明、ソチG8をボイコット”. 読売新聞. (2014年3月3日) . 2014閲覧.