ポリアモリー
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ポリアモリー(英: polyamory[1][2])は、各国の結婚制度において想定外にある、複婚の一種(法的根拠なし)。
概要
ポリアモリーは、一夫一婦制(モノガミー)が法定婚姻制度となっている国家において、法的にも道徳的にも想定されていない。
それでも、ある男女の婚姻が法的に成立している中で、それを含む関係者の多くの合意に基づき、多重的な肉体関係や精神的恋愛関係を営むライフスタイル、または、その関係性が成立する時にこの名称がある[3]。関係者の一部にポリアモリーを肯定していない者がいる場合、関係者の中にLGBTである者が含まれる場合もある。
かつて使用された用語のオープン・マリッジとの違いは、未だ確定されていない。また、かつて使用された用語のフリー・ラブ(自由恋愛主義)やフリー・セックスとの関係も明確ではない。
関係者全員が一同に会して行う乱交をするわけではない。また、乱婚よりもパートナーとの繋がりが強い。しかし、複婚との違いは曖昧である。
もし、法的な婚姻関係が成立していなければ、各々の関係はセックスフレンド (SF) とも言うが、精神的なつながりの強固さを以って、当事者同士はSFではないとの認識を持つ場合もある。
このような性的ライフスタイルを実現したメンバーの中で生まれた子供が、その後の成長においてどのような影響があるのかの研究はまだ進んでいない。
脚注
関連項目
参考文献
- デボラ・アナポール 『ポリアモリー 恋愛革命』 河出書房新社、2004年 (ISBN 978-4-309-90560-0)
- Rockdom of Sexuality(ROS)編『恋愛のフツーがわかりません――ゆらぎのセクシュアリティ考2』アットワークス(著者代表:迫共、今将人)、2008年 (ISBN 978-4-939042-44-7)
- 深海菊絵著『ポリアモリー - 複数の愛を生きる』平凡社、2015年 (ISBN 978-4-582-85777-1)
- 中村平「<書評>深海菊絵著『ポリアモリー - 複数の愛を生きる』」京都大学人文科学研究所、2015年『コンタクト・ゾーン = Contact zone』8, 143-154, 2016-03