ホトケドジョウ
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ホトケドジョウ(仏泥鰌、仏鰌、学名:Lefua echigonia)は、条鰭綱コイ目タニノボリ科に属する魚類である。
形態
成魚の体長は最大でおよそ6cm。体形は太短く、断面は円筒形。頭部は上下に扁平である。体色は茶褐色から赤褐色で、体には黒点が散在している。
口ひげは4対で合計8本あり、3対が上唇より、残り1対が鼻孔より発達し、吻の上方に出る。
生態
日本固有種で、青森県、中国地方西部を除く本州、四国に分布する。
水温が低く流れの緩やかな河川や湿地、水田等に生息する。あまり底層には潜らず、単独で中層の水草の間を泳ぎ回ることが多い。
繁殖形態は卵生で、3-6月に水草や水中の枯草、落ち葉等に卵を産む。卵は球形で粘着性がある。繁殖期には1尾の雌を数尾の雄が追尾する。産卵後2日から3日で孵化する。生後1-2年で成熟する。
なお、渓流に生息するものも同種とされていたが、現在ではナガレホトケドジョウとして別種とされている。
保全状態評価
- 絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
護岸工事などの開発による生息地の減少に伴い、生息数は激減している。
人間との関係
観賞魚として飼育されることがある。高水温には弱いため注意が必要である。ペットショップ等で販売されることもあるが、日本に分布する種で生息数が減少しているが、河川への流出は遺伝子汚染や病気の伝播等が考えられるので慎むべきだとされている。