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{{Otheruses|マメ科の植物}}
 
  
 
{{生物分類表
 
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|英名 = Tamarind
 
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'''タマリンド'''({{Lang-en-short|tamarind}}、学名:''Tamarindus indica'')は、[[マメ科]][[ジャケツイバラ亜科]]<ref>[[クロンキスト体系]]の分類では[[ジャケツイバラ科]]</ref>タマリンド属の[[常緑]][[高木]]。タマリンド属で唯一の種である。[[果実]]が食用になる。別名、'''チョウセンモダマ'''。
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'''タマリンド'''({{Lang-en-short|tamarind}}、学名:''Tamarindus indica''
  
==形態、分布==
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[[マメ科]][[ジャケツイバラ亜科]]<ref>[[クロンキスト体系]]の分類では[[ジャケツイバラ科]]</ref>タマリンド属の[[常緑]][[高木]]。
[[ファイル:പുളിമരം.JPG|thumb|left|タマリンドの木]]
 
  
[[アフリカ]]の[[熱帯]]が原産で、[[インド]]、[[東南アジア]]、[[アメリカ州]]などの[[亜熱帯]]および[[熱帯]]各地で栽培される。
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熱帯アフリカ,インド原産。街路樹として熱帯各地に植えられる。幹は高さ 25m,直径1~1.5mにもなり,葉は偶数羽状複葉で長さ 10~15cmある。4~5月頃,淡黄色の花を総状花序につける。莢は細長く秋冬の頃に茶褐色に熟し,果肉のパルプ質の部分に甘ずっぱみがあって清涼飲料に加えたり,香料,薬用に用いる。
 
 
樹高は20m以上になる常緑高木で、[[葉]]は長さ15-20cmの[[羽状複葉]]、[[小葉]]は10-20片で長楕円形。[[花]]は総状[[花序]]をなし、5弁で径3cm。黄色に橙色または赤色のすじが入る。
 
 
 
[[果実]]は長さ7-15cm、幅2cmほどのやや湾曲した肉厚な円筒形の'''さや'''で、黄褐色の最外皮は薄くもろい。1個ないし10個の黒褐色で扁平な卵円形の[[種子]]との間隙はペースト状の黒褐色の果肉で満たされる。この果肉は柔らかく酸味があり、食用とされる。
 
 
 
半乾燥地に適応しているが、雨の多いところでも生育する。
 
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==品種==
 
酸味が弱く甘味が強い生食に適した品種もある。
 
 
 
==食用==
 
[[ファイル:Tamarind fruit.jpg|thumb|left|160px|タマリンドの果実]]
 
{{栄養価 | name=タマリンド、生| water =31.4 g| kJ =1000| protein =2.8 g| fat =0.6 g| carbs =62.5 g| fiber =5.1 g| sugars =57.4 g| calcium_mg =74| iron_mg =2.8| magnesium_mg =92| phosphorus_mg =113| potassium_mg =628| sodium_mg =28| zinc_mg =0.1| selenium_μg =1.3| vitC_mg =3.5| thiamin_mg =0.428| riboflavin_mg =0.152| niacin_mg =1.938| pantothenic_mg =0.143| vitB6_mg=0.066| folate_ug =14| choline_mg =8.6| vitB12_ug =0| vitA_ug =2| betacarotene_ug =18| lutein_ug =0| vitE_mg =0.1| vitD_iu =0| vitK_ug =2.8| satfat =0.272 g| monofat =0.181 g| polyfat =0.059 g| tryptophan =0.018 g| lysine =0.139 g| methionine =0.014 g| right=1 | source_usda=1 }}
 
 
 
料理の酸味料や[[食品添加物]]の[[増粘安定剤]]として用いられる他、[[ピクルス]]、シロップ、[[清涼飲料水]]に加工されるなど、利用範囲の非常に広い果実である。その他に甘みと酸味を楽しむために生食、ドライフルーツ、砂糖漬け、塩漬けなどに加工される。香りの主成分は[[フルフラール]]、[[2-アセチルフラン]]など。
 
 
 
種子の[[胚乳]]部分から抽出して得られたものから、[[食品添加物]]としての[[多糖]]類を主成分とする[[増粘安定剤]]の[[タマリンドガム]](タマリンドシードガム)を製造する。
 
 
 
=== 調味料として ===
 
[[酒石酸]]と[[クエン酸]]による強い酸味をもつ黒褐色の果肉が使われる。果肉だけを集めて固めた数百gのブロックか、浸出したエキスの形で売られるのが一般的である。ブロックのものは水に浸して、ペーストのようになったものを調理に用いる。
 
 
 
[[インド料理]]では果肉を熱湯に溶かして[[チャツネ]]を作る他、[[サンバール|サーンバール]]や[[ラッサム]]の酸味づけに用いる。インドの[[マクドナルド]]では、'''マクイムリー'''(McImli:「イムリー」(इमली)とは[[ヒンディー語]]でタマリンドの意)というタマリンドソースをつけてもらうことができる。
 
 
 
[[タイ料理]]の[[トムソム]]や[[フィリピン料理]]の[[シニガン]]の酸味づけにもタマリンドが欠かせない。[[イラク]]中部と南部では[[ドルマ]]の酸味づけにタマリンドを用いることがある。
 
 
 
[[ベトナム料理]]の甘酸っぱいスープ[[カインチュア]]の酸味づけにもタマリンドを用いる。
 
 
 
=== デザートとして ===
 
[[ラテンアメリカ]]や[[東南アジア]]では、タマリンドの果肉から清涼飲料水を作る。タマリンドの缶[[ジュース]]も市販されている。
 
 
 
東南アジアではジャムやソフトキャンディーに加工したり、砂糖漬け、塩漬けのおやつとしても売られる。ベトナムではクラッシュアイスと煎りピーナツを加えたダー・メ(Đá me:「氷タマリンド」の意)や、さらに練乳を加えたスア・ダー・メ(Sữa đá me:「ミルク氷タマリンド」の意)として飲む。
 
 
 
生食にはスイートタマリンドと呼ばれる種類の果実を樹上で成熟させ水分が20%以下にしたものを収穫して用いる。
 
 
 
=== その他 ===
 
フィリピンでは、[[マラリア]]に効能があるとして葉をタマリンド茶として用いる。
 
 
 
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ファイル:Jamaican snack.jpg|ジャマイカのお菓子
 
ファイル:Sua Da Me.JPG|ベトナムの「スア・ダー・メ」(Sữa đá me:ミルク氷タマリンド)。[[キエンザン省]][[ハティエン]]市社にて。
 
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==その他==
 
*果実は[[サル]]の好物で、[[マダガスカル]]の[[キツネザル]]の主要な食物の1つである。
 
*材木は家具や道具の材料に用いられる。[[パルプ]]を金属磨きとして用いる地域がある。
 
*属名は[[アラビア語]]で「インドの[[ナツメヤシ]](デーツ)」を意味する「タマル・ヒンディー」(تمر هندي)に由来する。アラビア語圏でタマリンドが知られるようになったのが、原産地のアフリカから直接持ち込まれたのではなく、果実がナツメヤシ類似の交易品としてインドからもたらされたためと推定される。
 
 
 
== 脚注および参考文献 ==
 
<references />
 
*{{Cite book | 和書 | title = 東南アジア市場図鑑 | volume = 植物篇 | publisher = 弘文堂 | year = 2001 }}
 
 
 
==関連項目==
 
{{Commons&cat|Tamarindus indica|Tamarindus indica}}
 
{{Wikispecies|Tamarindus indica}}
 
* [[インド料理]]
 
* [[タマリンドガム]]
 
* [[イナゴマメ]]・[[キャロブ]]
 
 
 
==外部リンク==
 
*[http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?533 タマリンド - 「健康食品」の安全性・有効性情報] ([[国立健康・栄養研究所]])
 
* [https://hort.purdue.edu/newcrop/morton/tamarind.html Tamarind in Crop Index] {{Ref-en}}
 
* [http://www.crfg.org/pubs/ff/tamarind.html California Rare Fruit Growers: Tamarind Fruit Facts] {{Ref-en}}
 
{{Herbs & spices|state=collapsed}}
 
  
 
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[[Category:木]]
 
[[Category:木]]
 
[[Category:ジャケツイバラ科]]
 
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2018/10/10/ (水) 23:32時点における最新版


タマリンド: tamarind、学名:Tamarindus indica

マメ科ジャケツイバラ亜科[1]タマリンド属の常緑高木

熱帯アフリカ,インド原産。街路樹として熱帯各地に植えられる。幹は高さ 25m,直径1~1.5mにもなり,葉は偶数羽状複葉で長さ 10~15cmある。4~5月頃,淡黄色の花を総状花序につける。莢は細長く秋冬の頃に茶褐色に熟し,果肉のパルプ質の部分に甘ずっぱみがあって清涼飲料に加えたり,香料,薬用に用いる。




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