ゴールドカード
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概要
ゴールドカードは、クレジットカード・デビットカードの券種の一つで、クラシックカード(一般カード)より価値の高いサービスを付帯している。
日本に於いては、 American Express International (アメリカン・エキスプレス・インターナショナル)日本支社が「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」を1980年に発行した(一般カードである「アメリカン・エキスプレス・カード」の発行は1983年)。その後、他社も同様のゴールドカードを発行するようになったとされる(この様な状況は世界各国においても同様である)。
「ゴールド」と称している通り、カードの券面の色はゴールド(金)であるほか、交通系IC乗車券を内蔵したエンボスレスカードを除いて会員番号部分も金色に塗られている。
近年では、デビットカードにもゴールドカード券種が発行されている。
クレジットカード
一般カードの会員は利用する事が出来ないサービスが提供されているが、近年ではこの一部を省く事で典型的なゴールドカードより年会費の安いゴールドカードを発行するものもある。また、年齢や年収などの面で申込に制限を設けているものが多いが、近年ではそのような制限を設けないゴールドカードの発行も行われている。
利用限度額は一般カードより高く設定されていることが多い。
年会費
日本で発行されているゴールドカードの年会費は、税抜10000円程度のものが多い。しかし、近年ではゴールドカードのサービスの一部を省く代わりに年会費の安いゴールドカードの発行も行われている。更には、既存の会員のうち一定の基準を満たした者に年会費を永年無料とするゴールドカードも発行されている。
審査基準
ゴールドカードは、一般カードとは異なる審査基準に基づいて発行される。一般カードと同様に、申込者の年齢、年収、職業、勤務先企業、勤続年数などを基に、審査が行われる場合が多いが、具体的な基準については、カード会社によって異なる。
年収に関しては、概ね400万円以上などとされているが、近年では安定継続収入があればその額の多寡に関わらず申し込めるものもある。また、年齢に関しては、原則30歳以上としている場合、年齢の面で通常のゴールドカードを取得する事が出来ない、20代の若年層に絞って発行するゴールドカードを別に設けているものもある。
しかし、20代でも原則30歳以上としているゴールドカードが発行されることもあるので、年齢についても目安条件にすぎない。
提携カードの審査基準
提携カードのゴールドカードは、プロパーカードのゴールドカードとは異なる審査基準に基づいて発行される場合がある。例えば、国家公務員共済、私学共済などとの提携カードでは、本来30歳以上発行のカードと同様のカードであっても、年齢に関係なく発行されている(年会費永年無料)。また、特定の職業や特定の大学卒業者に対して、年齢を問わずゴールドカードが発行されることもある。
医師のためのゴールドカード[1]や弁護士のためのゴールドカード[2]などが発行されており、年会費が通常より安いか永年無料の場合がある。
特定の大学卒業者に発行されるゴールドカードがあり[3][4]、これらは年会費永年無料である。利用額の一部が手数料として母校に還元されて支援に使われる仕組みである。
主なゴールドカード
日本で発行されている主なゴールドカードを年会費別に挙げる(各種の割引を適用しない通常の年会費を基準とする)。但し、20代の若年層に発行されるゴールドカードは別に記載する(ここではプロパーカードを挙げ、提携カードは省略する)。
年会費1万円以上
- アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(日本支社)
- ジェーシービー
- JCBゴールド
- JCBゴールド ザ・プレミア
- 三井住友カード
- 三井住友VISAゴールドカード
- 三井住友Mastercardゴールドカード
- 三菱UFJニコス
- DCゴールドカード
- DCゴールドカードノブレス
- MUFGカード ゴールドプレステージ
- ユーシーカード
- UCゴールドカード
- クレディセゾン
- ゴールドカードセゾン
- セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
- UCゴールドカード
- ポケットカード
- P-oneカード<Premium Gold>
- エムアイカード
- エムアイカードゴールド
- オリエントコーポレーション
- The Gold
- ライフカード
- ライフカードゴールド
- NTTドコモ
- dカード GOLD
年会費5000円以上
年会費3000円未満
- 三菱UFJニコス
- MUFGカード ゴールド
- セディナ
- セディナカードゴールド
- オリエントコーポレーション
- Premium Gold
- 楽天カード
- 楽天ゴールドカード
年会費永年無料
- イオン銀行
- イオンゴールドカード
- イオンゴールドカード(WAON一体型)
- イオンゴールドカードセレクト
- イオンゴールドカードセレクト<イオンセレクトクラブ>[5]
- エポスカード
- エポスゴールドカード - インビテーションで発行された場合に年会費が永年無料となる[6]。
- セブン・カードサービス
- セブンカード(ゴールド)
- セブンカード・プラス(ゴールド)
若年者用ゴールドカード
20代の若年層に発行されるクレジットカードである。
このカードの会員は、更新の際に審査の上、そのカードと同じブランドの通常のゴールドカードに切り替えられるので、ゴールドカード又はそれ以上を目指す場合はこのカードが近道となる。
将来の上顧客となる可能性のある20代の若年層を取り込む為のクレジットカードであるが、近年では20代の若年層にも通常のゴールドカードを発行しているところもある。
年会費は通常のゴールドカードより安い。また、サービスは、通常のゴールドカードのサービスと一部異なる場合がある。。
- ジェーシービー
- 三井住友カード
- 三井住友VISAプライムゴールドカード - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「三井住友VISAゴールドカード」に切り替えられる[9]。
- 三井住友Mastercardプライムゴールドカード - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「三井住友Mastercardゴールドカード」に切り替えられる。
- ユーシーカード
- クレディセゾン
- UCヤングゴールドカード - 30歳以降の最初の更新時に審査の上「UCゴールドカード」に切り替えられる[12]。
デビットカード
デビットカードに於けるゴールドカードは、次の各行が申込を受け付けている(統一金融機関コード順)。
- 楽天銀行 (楽天銀行デビットカード)
- 七十七銀行 (77JCBデビット)
- 東邦銀行 (東邦Alwaysデビットカード)
- 千葉銀行 (ちばぎんスーパーカード<デビット>)
- 北國銀行 (北國Visaデビットカード)
- 山口銀行 (ワイエムデビットJCB)[13]
- 福岡銀行 (Debit+)
- 親和銀行 (Debit+)
- 北九州銀行 (ワイエムデビットJCB)[13]
- もみじ銀行 (ワイエムデビットJCB)[13]
- 熊本銀行 (Debit+)
ゴールドカードのサービス
カードによって若干異なるが、概ね次の様なサービスが受けられる。デビットカードのゴールドカードでも利用する事が出来る場合がある。
- 一般カードより高額の保険補償額
- ゴールド会員専用デスク
- 日本や海外の空港ラウンジの無料利用
- ホテルや航空券、劇場などの各種手配
- 医師・看護師・保健師などへの無料電話相談
- ゴールド会員専用会報誌(一部の無料提携カードの場合は有料)
など
チタンカード
チタンカード(英語: Titanium card)とは、ゴールドカードとプラチナカードの中間に位置付けられる券種である。
Mastercardの「チタンMastercardカード」[14]がこれに当たる。日本では、三井住友トラストクラブが同券種のクレジットカードである「SuMi TRUST CLUB リワードカード」を発行している。
なお、アプラスが Black Card I と提携し発行するクレジットカードである「Luxury Card」の「Mastercard Titanium Card」は、「ワールドエリートMastercardカード」に当たり、「チタンMastercardカード」でない。
また、アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(日本支社)が発行するクレジットカードである「センチュリオン・カード」の会員にはチタンで製造されたカードが発行されるが、チタンカードと呼ばれることは少なく、一般にブラックカードと通称される(「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」の項目も参照)。
その他
- アメリカン・エキスプレス・インターナショナル(日本支社)が発行している「アメリカン・エキスプレス・カード」は、アメリカン・エキスプレスに於ける一般カードであるが、年会費が12,000円(税抜)と、他社が発行しているゴールドカードと同等に位置付けられる。アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードが、他社の「プラチナカード相当」という位置付けとなっている[15]。
- 三井住友トラストクラブが取り扱っているダイナースクラブにはゴールドカードが存在しない。但し、同社が発行している「ダイナースクラブカード」は、同ブランドに於ける一般カードであるが、同社が発行している他の国際ブランドのゴールドカードや、他社が発行しているゴールドカードと同等に位置付けられる場合がある(「ダイナースクラブ」の項目も参照)[16]。
- 楽天カードが発行している「楽天プレミアムカード」は、同社が発行している「楽天ゴールドカード」より上位の券種であるが、他社が発行しているゴールドカードに近い位置付けとされる場合がある(「楽天カード」の項目も参照)。
- アプラスが Black Card I と提携し発行する「Luxury Card」の「Mastercard Gold Card」は、「ワールドエリートMastercardカード」に当たり、「ゴールドMastercardカード」でない。
脚註
- ↑ 医師協CARD
- ↑ 弁護士専用クレジットカード
- ↑ 名古屋大学カード
- ↑ 新潟大学カード
- ↑ 同行の住宅ローンを完済した場合は「イオンゴールドカードセレクト」が発行される。
- ↑ 自ら申し込んだ場合の年会費は5000円である。
- ↑ “JCB GOLD EXTAGE” (日本語). . 2009閲覧.
- ↑ 「JCBゴールド」の申込資格は、原則として20歳以上である。
- ↑ “三井住友VISAプライムゴールドカード” (日本語). . 2010閲覧.
- ↑ “カード機能・サービス”. . 2018閲覧.
- ↑ 「UCゴールドカード」の申込資格は、原則として20歳以上である。
- ↑ 「UCゴールドカード」の申込資格は、原則として25歳以上である。
- ↑ 13.0 13.1 13.2 ワイエムデビットJCB会員規約に基づいて山口銀行が発行する。
- ↑ “チタンMastercard®カード”. . 2016閲覧.
- ↑ クレジットカード特集取材班 (2008年2月14日). “アメリカン・エキスプレスは“生活の一部”になりたい”. Business Media 誠 (ITmedia) . 2016閲覧.
- ↑ 例えば、同社がジャルカード(JALカード)と提携し発行している「JALダイナースカード」及び「JALグローバルクラブ JALダイナースカード」は、それぞれの券面に「CLUB-A GOLD」の文字が描かれていて、JALカードの「CLUB-Aゴールドカード」及び「JALグローバルクラブ CLUB-Aゴールドカード」の一つとしてそれぞれ扱われる。