カレートール

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カレートール古希: Καλήτωρ, Kalētōr)は、ギリシア神話の人物である。長母音を省略してカレトルとも表記される。トローイアラーオメドーンの子クリュティオスの子で[2][3]キュクノスの妻となったプロクレイアと兄弟[1]。しかしプロクレイアはラーオメドーンの娘ともいわれる[4]トロイア戦争で戦ったトローイア軍の将の1人。

トローイア軍がギリシア軍の防壁を破って陣内に突入したとき、カレートールは松明を手にして船に火を放とうとしたが、大アイアースの投げたを胸に受けて命を落とした。ヘクトールはカレートールを助けようとして大アイアースに向けて槍を投げたが、槍は逸れて、代わりに大アイアースのそばで常に戦っていたリュコプローンの頭に当たって倒した[5]

なお、カレートールが火を放とうとしたのはプローテシラーオスの船だったという[1]

系図

テンプレート:トロイアの系図

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 パウサニアス、10巻14・2。
  2. 『イーリアス』15巻419行。
  3. 『イーリアス』15巻428行。
  4. アポロドーロス、摘要(E)3・24。
  5. 『イーリアス』15巻419行-441行。

参考文献