オールド・ミューチュアル
オールド・ミューチュアル(英: Old Mutual plc)は、イギリス・ロンドンに本拠を置き、保険や投資・アセットマネジメントを扱う総合金融機関。ロンドン証券取引所、JSE上場企業(LSE: OML、テンプレート:Jse)。
1845年、ケープ植民地・ケープタウンで新聞社を経営していたJohn Fairbairnが中心となり、Saul Solomonなど当地の政治家たちの協力を得て、相互会社として設立された[1]。当初の社名はThe Mutual Life Assurance Society of the Cape of Good Hopeであり、1885年にThe South Africa Mutual Life Assurance Societyと改名した[1]。1939年、ケープタウン中心部にアール・デコ様式の、当時アフリカ大陸で最も高い「Mutual Building」を建造、1956年にケープタウン南郊外のPinelandsに、当時南半球最大のオフィスビルを建て移転した[1]。1973年に南アフリカ共和国の大手銀行であるNedbankの株式の大半を購入し傘下とし、1982年には南アフリカ最大の保険会社となる一方、1986年にProvidence Capitalを買収し、イギリスに初進出した[1]。1999年に相互会社から株式会社へと転身し、JSE、ロンドン証券取引所、ジンバブエ証券取引所などに上場、また本社をロンドンに移転した[1]。
2000年9月、アメリカ合衆国・ボストンに本拠を置くUnited Asset Managementを買収し翌年Old Mutual Asset Managers、さらにOM Asset Managementへと改編[1]、2005年から、アパルトヘイトで差別待遇を受けていた有色人種向けのサービス「Black Economic Empowerment」を導入、2006年、ストックホルムに本拠を置く金融機関のSkandiaを買収[2]、2012年に同社の北欧事業は手放したものの、イギリス事業を自社に併合した[3]。2013年にガーナやナイジェリアなどアフリカでの事業を強化した[4][5]。
現在の事業は、南アフリカ共和国をはじめ中南アフリカ新興諸国における銀行等の金融サービスや、イギリスやアメリカを中心とするウェルス・アセットマネジメントが中心であり[6]、このほか中国やインド・メキシコなどでも事業を展開している[7]。2016年3月、新興市場、ウェルスマネジメント、銀行、資産運用の4部門を分離し再編する見込みと発表した[8]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 “Our heritage” (英語). オールド・ミューチュアル. . 2016閲覧.
- ↑ “Old Mutual seals deal for Skandia” (英語). 英国放送協会 (2006年1月26日). . 2016閲覧.
- ↑ “Old Mutual to drop Skandia brand” (英語). Citywire.co.uk (2012年9月12日). . 2016閲覧.
- ↑ “Old Mutual Plc acquires majority stake in Ghana’s Provident Life Assurance” (英語). Ghana Business News (2013年6月6日). . 2016閲覧.
- ↑ “Old Mutual dominates mass market” (英語). Financial mail (2013年8月15日). . 2016閲覧.
- ↑ “Our Brands (PDF)” (英語). オールド・ミューチュアル. . 2016閲覧.
- ↑ “Old Mutual Worldwide” (英語). オールド・ミューチュアル. . 2016閲覧.
- ↑ “オールド・ミューチュアル、部門分割へ-新興市場や資産運用など”. ブルームバーグ (2016年3月11日). . 2016閲覧.
外部リンク
- コーポレートサイト(英語)
- オールド・ミューチュアル・ウェルス(英語)
- OMアセットマネジメント(英語)
- オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズ(英語)