「ごちそうさん (2013年のテレビドラマ)」の版間の差分

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『'''ごちそうさん'''』は、[[2013年]]度下半期に[[NHK大阪放送局]]が制作し、[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]と[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]で放送された[[連続テレビ小説]]・第89シリーズの[[日本]]の[[テレビドラマ]]。
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『'''ごちそうさん'''
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[[2013年]]度下半期に[[NHK大阪放送局]]が制作し、[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]と[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]]で放送された[[連続テレビ小説]]・第89シリーズの[[日本]]の[[テレビドラマ]]。
  
 
== 企画・制作 ==
 
== 企画・制作 ==
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2013年[[5月17日]]に[[兵庫県]][[姫路市]][[八葉寺 (姫路市)|八葉寺]]にて[[撮影|クランクイン]]<ref name="Kobe-NP.201305172241">{{cite web |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201305/0005997938.shtml |title=NHK朝ドラ「ごちそうさん」 姫路でロケ(神戸新聞2013年5月17日付記事) |accessdate=2016年9月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131004233734/http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201305/0005997938.shtml |archivedate=2013年10月4日 }}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/130518/wst1305180027-n1.html|title=朝ドラ「ごちそうさん」 姫路の寺でクランクイン|newspaper=[[産経新聞|産経ニュースwest]]|date=2013-05-18|accessdate=2017-04-12}}</ref>、翌[[2014年]][[2月25日]]にNHK大阪局にて[[撮影|クランクアップ]]した。
 
2013年[[5月17日]]に[[兵庫県]][[姫路市]][[八葉寺 (姫路市)|八葉寺]]にて[[撮影|クランクイン]]<ref name="Kobe-NP.201305172241">{{cite web |url=http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201305/0005997938.shtml |title=NHK朝ドラ「ごちそうさん」 姫路でロケ(神戸新聞2013年5月17日付記事) |accessdate=2016年9月3日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131004233734/http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201305/0005997938.shtml |archivedate=2013年10月4日 }}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.sankei.com/west/news/130518/wst1305180027-n1.html|title=朝ドラ「ごちそうさん」 姫路の寺でクランクイン|newspaper=[[産経新聞|産経ニュースwest]]|date=2013-05-18|accessdate=2017-04-12}}</ref>、翌[[2014年]][[2月25日]]にNHK大阪局にて[[撮影|クランクアップ]]した。
 
== あらすじ ==
 
[[1945年]](昭和20年)夏、戦争で焼け野原となった[[大阪]]で、子供たちに[[炊き出し]]を振る舞う一人の女性がいた。彼女こそ、この物語の主人公・'''西門(卯野)め以子'''である。
 
 
=== 東京編 ===
 
遡ること[[1911年]](明治44年)。[[東京都|東京]]・[[本郷 (文京区)|本郷]]の[[西洋料理]]店「開明軒」に生まれ育っため以子は、明るく活発だが無鉄砲でいつも食べ物のことばかり考えている。ある日、祖母の'''卯野トラ'''が病で倒れ心配しため以子は、以前トラが食べたがっていた「[[イチゴ|いちご]]」を探し奔走。いちごを入手したものの、帰り道に損失してしまいひどく落ち込む。そんなめ以子にトラは「[[ごちそうさま]](ご馳走様)」の意味を教え、め以子に感謝するのであった(第1週)。
 
 
トラが他界後の[[1922年]](大正11年)、[[高等女学校]]5年生のめ以子は、いずれ[[自由恋愛]]で条件のよい結婚をしたいと考えているが、[[料理]]はおろか[[家事]]にも勉強にも全く関心が無い。ある日、[[帝国大学|帝大]]生の'''西門悠太郎'''が[[下宿]]生として卯野家にやって来る。自分には毒舌な悠太郎をめ以子は面白く思わないが、彼から勉強を教わったことを機に無意識ながらも恋をする(第2週)。[[納豆]]嫌いの悠太郎のために試行錯誤して作った納豆料理を美味しく食べてもらえたことをきっかけに、め以子は料理に目覚め、毎日彼と自分の[[弁当]]の[[おにぎり]]を考え作るようになる(第3週)。め以子は条件の良い縁談が舞い込んだものの、悠太郎への思いに気付き、[[見合い]]途中で抜け出し悠太郎に求婚する(第4週)。自らの複雑な家庭事情にめ以子を巻き込みたく無い悠太郎はその場は求婚を断るが、後日思い直し改めて彼女に求婚する。それぞれの学校を卒業した[[1923年]](大正12年)の春、二人は悠太郎の郷里である大阪に向かう(第5週)。
 
 
=== 大阪編(第6週 - 第13週) ===
 
西門家で[[義親|義母]]・小姑たちと同居を始めたものの、め以子は、義姉・'''西門和枝'''からの極端な「いけず」{{Refnest|group="注"|「いけず」とは[http://kotobank.jp/word/いけず デジタル大辞泉および大辞林 第三版](2013年12月15日閲覧)によれば、関西地方の方言で「[[意地悪|意地の悪い]]様子」や、「そのような人」のことを指して言う言葉で、劇中では和枝のめ以子に対する嫁いびりなどを指している<ref>{{Cite news |url=http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131205-00010002-jisin-ent |accessdate=2013-12-15 |date=2013-12-5 |publisher=女性自身 |newspaper=Yahooニュース |title=『ごちそうさん』いけず小姑・キムラ緑子の素顔 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131211013316/http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131205-00010002-jisin-ent |archivedate=2013年12月11日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>}}に苦悩する。和枝は、め以子を悠太郎の妻として認めず、祝言も挙げさせず[[女中]]扱いにする。和枝に認められたい、西門家の食卓を楽しくしたいと願うめ以子は、再会した[[幼馴染|幼馴染み]]で肉屋の'''泉源太'''の協力で、彼の知り合いである「'''酉井捨蔵'''」なる人物や天満天神市場の人々から、関西流の味付けや食材を余すことなく使い切る「始末の料理」などを教わり、努力と探求を重ね会得していく。そんなめ以子の姿に、義母・'''西門静'''と義妹・'''西門希子'''は心動かされ、次第に協力的になる(第6週、第7週)。
 
 
め以子は偶然、捨蔵の正体は故人とされていた義父・'''西門正蔵'''と知る(第8週)。め以子は正蔵の受け入れを懇願し、家族を捨てた正蔵を憎む和枝・悠太郎と対立するが、め以子と話し合った悠太郎は家族の気持ちが揃ったら正蔵を受け入れることを約束する(第9週)。間もなく迎えた[[天神祭]]は、当初はそれぞれの事情でバラバラになるも、いっときの形のみだが家族全員揃って[[獅子舞]]を迎えることが叶う(第10週)。和枝は心新たに再婚を決めるが、相手が[[結婚詐欺]]師と判り失意で自殺を謀る。その直後、め以子の[[妊娠]]が判明する。どれほどのいけずな仕打ちを受けても慕ってくるめ以子を前に居たたまれなくなった和枝は、家族ぐるみの知人である'''倉田義男'''の薦めで西門家を離れ他所に嫁ぐことを決め、出発の日め以子と清々しく言葉を交わし去っていく(第11週)。
 
 
[[関東大震災]]<ref group="注">劇中で関東大震災が描かれるのは、[[1997年]]上半期放送の『[[あぐり]]』以来約16年振りである。</ref>が発生し、め以子は、近所の救護所の[[炊き出し]]に参加する。女学校時の恩師・'''宮本先生'''の[[死]]を知っため以子は先生の言葉を思い出し、食べることは[[生命力|生きる力]]を与えると信じる(第12週)。[[年末年始|年の瀬]]が迫り、父・'''卯野大五'''ら卯野家の人々が西門家を訪れる。大五は源太を通して正蔵とほどなく打ち解け、正蔵の人となりを知った大五は仕事で悩む悠太郎に、彼を父親として頼るよう助言する。め以子が産気づくなか正蔵からの手紙を読んだ悠太郎は、彼が仕事で背負った[[罪悪感]]を初めて知り和解。大晦日に長女・'''ふ久'''が誕生し、[[1924年]](大正13年)、家族全員で正月を迎え、め以子の願いを込めたおせちが家族を喜ばせた(第13週)。
 
 
=== 大阪編(第14週 - 第16週)===
 
その後、め以子夫婦の間に、長男・'''泰介'''、次男・'''活男'''が誕生。[[1932年]](昭和7年)、め以子は創作料理を投稿したり家族に振る舞うことを楽しみながら、育児に勤しむ日々を送る。悠太郎は職場での怪我をきっかけに女医で幼馴染みの'''松田亜貴子'''と再会。二人が逢瀬を重ねていることをめ以子は知り、[[嫉妬]]で苛立ち、挙げ句に悠太郎を追い出す。め以子は亜貴子に二人の関係を問いただそうとするが、悠太郎と亜貴子には幼時からの純真で強い心の結びつきがあることを察し打ちのめされる。一方追い出された悠太郎は亜貴子の家を訪ねるが、今の亜貴子には亡夫を想う気持ちが強く、悠太郎は振られた形となり西門家に戻る。悠太郎の話を聞いため以子は納得し、夫婦は仲直りする(第14週、第15週)。
 
 
正蔵が突如倒れ、次の発作が命取りになると診断され、め以子は前妻が作っていた料理で正蔵を元気にしようと奔走。また希子は職場の男性との結婚話がトントン拍子に進む。だがその[[婚礼]]の当日、和枝をはじめ姉たちが揃った場で希子は、自分ではなく、9年間祝言を挙げないままのめ以子夫妻の祝言を要望する。希子や参列者らに頭を下げられて、和枝は折れ、悠太郎・め以子夫妻の祝言が実現する。その後間もなく正蔵が再び倒れる。悠太郎は自らが取り組む地下鉄建設現場を見学させ、父と息子は絆を深める。家族からの思い遣りで幸せに満ちた正蔵は、翌朝のめ以子の作る[[献立]]を楽しみにしながら、静かに息を引き取る(第16週)。
 
 
=== 大阪編(第17週 - 第22週)===
 
[[1940年]](昭和15年)、世間は戦時色が次第に濃くなる中、め以子は積極的に節約料理に取り組み、[[国防婦人会|大日本国防婦人会]]の活動に張り切って参加するが、源太の出征と、食材が入手困難になりつつある現実に鬱然とする。「贅沢は敵」と謳う婦人会の指示通りに小学校に差し入れを作り、不味すぎて返品されて反省しため以子は、どんな時でも美味しい物を人に食べさせる決意を固め、牛肉の[[ステーキ]]を大量に焼き家族と近隣住民に振る舞う。以後、め以子は周囲から「ごちそうさん」と呼ばれるようになる(第17週)。
 
 
翌[[1941年]](昭和16年)、[[野球]]部の泰介は、[[全国高等学校野球選手権大会|甲子園]]を目指して先輩の'''諸岡弘士'''とともに練習に励み、め以子も手料理で彼等を応援するが、地区予選決勝を目前に急遽大会は中止が決まる。同じ頃、病気と診断されて帰還し職場に戻った源太は、生肉を見てパニックを起こし失神する。戦場での記憶が原因で命有る物が食べられなくなった源太は次第に衰弱し危篤状態に陥るが、め以子の呼びかけに意識が戻り、牛乳を口にできるようになる(第18週)。
 
 
[[1943年]](昭和18年)、日本が[[太平洋戦争]]に突入し食糧はほとんどが[[配給 (物資)|配給制]]になるが、め以子は人々に食物を振る舞う「ごちそうさん」を続け、評判が広まる。そんな中め以子は、[[闇市|闇]]で購入をしていると[[密告]]され[[家宅捜索]]を受ける。め以子はこの件で婦人会仲間を疑うが、知人の'''室井幸斎'''がラジオで発表した物語をヒントに、婦人会内で持ち寄りの共同炊事を提案する。共に料理し食事をするうちに仲間への疑いは晴れる(第19週)。
 
 
[[1944年]](昭和19年)、諸岡が出征前の挨拶に西門家を訪れるが、ふ久は突如「諸岡君の子供を産みたい」と言い出す。断られたふ久は翌日諸岡の家を訪ね強引に彼に迫る。その場を目撃し諸岡の思いも聞いた泰介は、め以子と悠太郎を説得、悠太郎はふ久を諸岡と結婚させることを決める。一方、活男は、[[大日本帝国海軍|海軍]]の主計課で料理人の修業ができるとを知り、入隊を志願するが、活男を戦場へ行かせたくないめ以子に反対される。しかし、活男は「同じ死ぬ運命なら、好きなことをやって死にたい」と訴え、さらに、ふ久の結婚の内祝いから「兵隊さんの『ごちそうさん』になりたい」と意志を強めていく。そんな活男の考えを聞いため以子は、涙ながらに活男の志願を認める。活男の旅立ちの日、彼が作った「[[オムレツ]]」を食した家族は、餞の言葉とともに彼を見送る(第20週)。
 
 
戦局が激しくなり、市民は[[空襲]]に備えての訓練や準備を進めるようになる。悠太郎は担当する地下鉄駅建築計画の頓挫に伴い防火改修課に異動となり、市民に向けた防火演習を任され、実際の空襲を再現しようと演習用の建物を更に燃やし「逃げろ」と指示する。軍の意に背いたとして逮捕された悠太郎は、め以子達の尽力で釈放されるが、陸軍の[[軍属]]として[[満州]]へ渡る処分が下り、家族と別れ旅立って行く(第21週)。
 
 
1945年(昭和20年)3月、ふ久が産気づくなか、大阪に[[空襲警報]]が発令される。間一髪でふ久は無事出産し、め以子やふ久たちは[[大阪大空襲]]の戦火の中、悠太郎が残した教えの通り地下鉄駅に逃げ込み命拾いするが、西門宅は蔵を残し全焼。め以子と泰介は和枝の家に身を寄せ、和枝からの「いけず」を受けながらも彼女なりの配慮も感じられる疎開生活を送る。そんな中、泰介に[[召集令状|赤紙]]が届く。め以子は和枝の協力で泰介を手厚く送り出したのもつかの間、活男の戦死の知らせが届く。傷心にくれるめ以子は、和枝から叱責されると同時に独りに慣れた方がよいと説教される。その言葉に従い独り食事をし、畑仕事に打ち込む日々を送っため以子は、やがて8月に[[終戦の日|終戦]]を迎える(第22週)。
 
 
=== 大阪編(第23週 - 最終週)===
 
め以子は[[玉音放送]]で終戦を知り大阪市内に戻る。自宅で家族を出迎えたいと渇望するめ以子は、焼け残った西門家の蔵に居を構え、再会した室井と源太とで、生活のために[[闇市]]でくず芋を調理し商売を始める。初日は闇市を仕切る[[チンピラ]]の'''香月'''に脅されるが、その後もめ以子はあらゆる物を美味しく調理し、かつての市場の知人たちの協力も得て店は繁盛、香月から一目置かれるようになる。やがて卯野家や諸岡家の無事が判明、泰介も無事復員し、静も疎開から戻り、それぞれの活動も軌道に乗ってきたある日、闇市が警察に捜査され、身を挺して自らの米俵を守り啖呵を切っため以子は逮捕される(第23週)。
 
 
香月が裏で手を回しめ以子は釈放されたものの、以後闇市の商売を禁じられる。闇市の捜査が[[連合国軍最高司令官総司令部|進駐軍 (GHQ)]]の差金と知っため以子は、活男の件もあり米兵を憎悪、街頭で米兵たちに[[チョコレート]]を押しつけられ更に怒りを募らせる。め以子は希子の勧めで大阪ラヂオ放送で[[おにぎり]]弁当を販売する一方、倉田の要望で蔵を改装し、飲食を提供する「[[座敷|お座敷]]」として営業を始める。め以子の弁当を気に入った進駐軍の大尉・'''モリス'''から、希子を通して座敷への訪問を要望されるが、め以子は戸惑い返事を保留にする。そんな折、活男の戦友から、生前の活男の様子や戦死に至るまでの経緯を聞く。活男の死の現実を受け止めため以子は、弔いとして、彼の日記に記された数々の料理を作って仲間と共に食する(第24週)。
 
 
ある日、開催が決定していたはずの[[選抜高等学校野球大会|選抜中等学校野球大会]]がGHQの指示で一転中止の危機に陥り、泰介と諸岡が中心とする抗議活動を知ったモリスは、め以子の蔵座敷で「最高の日本料理」を提供することを条件に協力を打診する。め以子は渋々モリスの訪問を承諾したが、蔵座敷の席でモリスは、自身も料理好きの息子が戦死し日本に対する憎しみで苦しんでいたこと、しかしめ以子のおにぎりでその心が解されたこと、来訪の真の目的が、め以子の料理で自らの心にあるわだかまりを克服する事だったことを告白し、め以子は彼と打ち解ける。後日、モリスの助言に基づき、泰介たちは、め以子と協力して作った[[アイスクリン]]を携えてGHQ側に説得し、甲子園大会中止は撤回されることとなる。
 
 
甲子園の開会式に出かけた家族をよそに、め以子は一人大阪に残り復員列車の到着を待つ。駅前でカレーを売りながら悠太郎を探すが、待ちぼうけに終わり、落胆して帰路につくめ以子の目の前に突然一頭の仔豚が飛び出す。それに続いて「捕まえてください」と叫ぶ声が響き、悠太郎が現れる。彼は三日前に帰国しており、復員列車とは別に帰阪していたのであった。悠太郎とともに帰宅しため以子は、笑顔で悠太郎と語らいながらチョコレートを分け合い、万感の思いで「'''ごちそうさんです…'''」と呟くのだった(最終週)。
 
 
=== スピンオフドラマ「ごちそうさんっていわしたい!」 ===
 
悠太郎が外地から戻って1年が過ぎた[[1948年]](昭和23年)夏、人々は平穏な日々を取り戻していた。
 
 
そんなある日、泰介が料理店「まるおか」の娘・'''真沙子'''に初恋をした。父の悠太郎をはじめ静、源太や室井らは沸き立つが、彼女はかつてめ以子が縁談を破棄した「まるや」の次男・丸岡真次郎の娘であるという。さらに室井が密かに泰介名義で書いた恋文に怒り心頭の真次郎は、始まりもしない二人の交際に大反対。泰介の初恋は終わりを告げたかのようにみえた。
 
 
しかしあきらめきれない泰介は、彼女の気持ちに寄り添うことで挽回しようと、源太のアドバイスから鰯を持参し真沙子を訪ねる。料理上手で弁当屋を経営していた真沙子は、鰯料理を看板としていた「まるおか」の娘にもかかわらず、これまで頑に鰯を食材に使っていなかった。泰介はそのことを、妻と長男を戦争で亡くし店を畳んだ父に代わり店を再建したいという真沙子の強い思いからと察し「『まるおか』の味はあなたの中にあり、僕はあなたの作る『まるおか』の味が食べたい」と告げ、彼女の琴線に触れる。その後、父娘は共同で新しい鰯の洋食の一品を作り上げ、泰介に託す。
 
 
一方、喫茶「うま介」は実家の破産で地権が売りに出され、これを購入した和枝は「うま介」を閉め、新しく洋食屋を立ち上げる計画を進めていた。その協力者として、希子が担当するラジオの料理番組を通し和枝が知り合ったのが真沙子であった。泰介が丸岡家を訪問後、和枝は真沙子から「まるおか」再建のため協力できなくなったと告げられていた。そのような折りに、泰介が丸岡家から持ち帰った鰯料理を食しその美味に驚嘆した和枝は、この料理を使うことを条件に「うま介」の継続を馬介に提案。和枝は居合わせた竹元と共同で、焼氷以来の新たな看板メニュー「いわしサンド」を考案する。
 
 
いわしサンドが評判となった「うま介」に来店しため以子は、料理を完璧にこなす真沙子をぜひとも息子の嫁にと切望するが、後に泰介が持ち帰った笹の葉寿司から真沙子と和枝との関係を知り、自分と似た女性を西門家に送り込むという和枝流の「いけず」を確信するのであった。
 
 
== 登場人物 ==
 
登場人物の基本的な説明は公式サイトの「登場人物」<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/cast/ 登場人物] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131008054323/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/cast/ |date=2013年10月8日 }}</ref>に、役名はドラマ内でのスタッフロールの表記に基づく。
 
 
=== 主人公とその家族 ===
 
; 卯野 め以子(うの めいこ) → 西門 め以子(にしかど めいこ)
 
: 演 - [[杏 (女優)|杏]](幼少期:[[豊嶋花]]<ref group="注">同年公開された映画『[[真夏の方程式]]』でも、杏が演じる川畑成実の幼少期を演じた。</ref>)
 
: 本作の主人公。東京で西洋料理店「開明軒」を営む料理人の長女として生まれ育ち、食べることが何よりも大好き。好き嫌いがなく何でも食べ、捨蔵(正蔵)らにもその[[食道楽]]ぶりを評されている<ref name="39kai">第39回のストーリー。</ref>。唯一苦手だった[[イワシ|鰯]]<ref name="25kai">第25回のストーリー。</ref>は、後に義姉の和枝の手料理により克服する<ref name="65kai">第65回のストーリー。</ref>。祖母・トラの亡き後は、[[漬物床|ぬか床]]をかき混ぜることを日課にしている。
 
: 悠太郎と出逢うまでは人並み外れて背が高いことが[[コンプレックス]]であった<ref name="2w"/><ref group="注">め以子を演じる杏の身長は174cm、悠太郎を演じる東出昌大の身長は189cmである。悠太郎の父・正蔵を演じる近藤正臣によると、二人の身長は大正時代当時の日本人の平均身長より約30cmも高いとのこと([http://www.oricon.co.jp/news/2021813/full/ 今秋の朝ドラ『ごちそうさん』174センチ杏の夫役に189センチ東出昌大 モデル出身カップル誕生])。</ref>。
 
: 幼少より考えるより先に体が動く気質で、意固地で無鉄砲な一方、一度決めた事には強い意志と打たれ強さを持つ。美味しい物への探究心は、「開明軒」や食卓のメニュー開発に貢献しており、料理に目覚めてからは「め以子の料理ノォト」と題し、料理に関しての発見や[[レシピ]]などを記録している<ref group="注">明治から昭和時代前期までの日本では、一般人が文章を書く時には縦書き、もしくは右から左へ書く「右書き」が通常であった(実際の劇中でも店の看板や貼り紙の文字は右書きである)にもかかわらず、「め以子の料理ノォト」やめ以子が希子に宛てた手紙などは現代風に左書きで書かれている。この点について、NHK大阪は公式Twitterにおいて、視聴者が瞬時に読めるようにあえて左書きにした旨を説明している([https://twitter.com/nhk_osaka_JOBK/403737407175946240 ボイスマンでおまっ (NHK大阪)@nhk_osaka_JOBK 2013年11月21日])。</ref>。
 
: 悠太郎とは清明高等女学生時に知り合い、卒業後の春に大阪の西門家に嫁ぐ。結婚後は、東京と大阪の食文化の違いに戸惑ったり、和枝からの嫁いびりや西門家の複雑な家庭環境に苦心するが、関西の味に慣れる為断食を試みるなど四苦八苦しながらも、次第に大阪の料理や風習を身に付けると共に、毎日を楽しい食卓にし、多くの人からの「ごちそうさん」の言葉を聞くことを目標に、西門家の家族円満のために奮闘する。
 
: 母・イクの説明によると、「め以子」の名の由来は「'''命(いのち=めい)を生み出す子'''」であるが、そのままでは気恥ずかしいのでひらがなと漢字を[[当て字]]に遣ったとのこと<ref name="78kai">第78回のストーリー。</ref>{{refnest|group="注"|更に脚本家の森下佳子は、「卯野」という苗字のネーミングについて「[[卯]]は[[東]]の[[方角]]を意味する字なので、『東から来た嫁さん』という意味」であると話している<ref>{{Cite web |url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/04/12/kiji/20180412s00041000417000c.html|title=朝ドラ人気ヒロインの名前由来は? おしん、め以子、谷田部みね子…|publisher=[[スポーツニッポン]]|date=2018-04-12|accessdate=2018-04-19}}</ref>}}。
 
: 後に三児の母となって大阪の生活にもなじみ、話し方も[[大阪弁]]に変化している<ref>ただし、桜子達と話す時や激昂した時などには[[東京弁]]に戻る(第81回のストーリー)</ref>。1940年(昭和15年)時では国防婦人会に参加するが、軍需に伴い身の回りの大切なものが次第に失われていくことに気付き、自身の信念に立ち返って大量のステーキを近隣に振る舞った一件を機に、自身が「'''ごちそうさん'''」のあだ名で呼ばれるようになり<ref name="17w">第17週のストーリー。</ref>、以後も近所の子供達に手作りおやつを振る舞い評判を上げ続ける<ref name="103kai">第103回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和19年、満州に立った悠太郎を見送った後は、彼が残した置き手紙の裏に、毎日の「良かった事」を書き留めて肌身離さず持ち、帰りを待ち続ける。昭和20年に空襲で西門家が焼失した後、長男・泰介と共に和枝の家に疎開する。
 
: 終戦後大阪市内に戻り、闇市で露店を始め<ref name="23w">第23週のストーリー。</ref>、さらに倉田の提案で、知人たちを相手に料理を提供する「蔵座敷」<ref group="注">料理に使う食材は原則として客が持ち込み、それをめ以子が調理して客に提供する方式で、最初の客は倉田とその友人および近所の親しい人々に限られていたが、やがてめ以子自身も闇市の電話を借りて積極的に営業活動を始める。</ref>を始める。自分から家族や食べ物など大切な物を奪ったアメリカ軍に対しては強い憎しみと反感を抱くが<ref name="24w">第24週のストーリー。</ref>、モリス大尉を蔵座敷に招いた一件から次第に和解の姿勢を見せる。
 
; 西門 悠太郎(にしかど ゆうたろう)
 
: 演 - [[東出昌大]](少年期:[[細田龍之介]])
 
: め以子の夫。大阪出身。特技は[[剣道]]。12歳の時に実母が外出先の火事で亡くなったことをきっかけに、安全で住みよい街を作る夢を抱き<ref name="16kai" />、[[帝国大学|東京帝国大学]](現・[[東京大学]])で[[建築学]]を学ぶ<ref name="9kai" />。
 
: め以子とは[[銀座]]の[[カフェ]]で初めて出会い、め以子を上回る長身や大阪弁を話すことから「[[通天閣]]」とあだ名を付けられる<ref name="7kai">第7回のストーリー。</ref>。その背の高さゆえに当初の下宿予定先から受け入れを断られてしまったため、開明軒に当初下宿することになっていた同窓の近藤と下宿先を交換することになりめ以子と再会する。
 
: 論理的な思考の持ち主で、口元に手を当てて考え事をする癖があるが、これは複雑な家庭環境の中で迂闊な事を言わないようにする為に身に付いたものである。開明軒に下宿し始めた当初、悪気はないが偏屈な彼の物言いにめ以子は悪印象を持つ<ref name="2w">第2週のストーリー。</ref>。一方、勉強が苦手なめ以子に親身に勉強を教える<ref name="9kai" />など、優しい一面も見せる。食べ物については唯一[[納豆]]だけは苦手であったが、め以子の手料理で克服する<ref name="18kai">第18回のストーリー。</ref>。大好物はカレー。
 
: 帝大卒業後、め以子と結婚。大阪へ帰郷し[[大阪市役所|市役所]]の建築課に勤める。家族を捨てた実父・正蔵に対して憎悪を抱き続けていたが<ref name="9w">第9週のストーリー。</ref>。後に正蔵からの手紙を読み初めて彼の家出の真相を知り、長女・ふ久が生まれた夜に和解する<ref name="77kai">第77回のストーリー。</ref><ref name="78kai">第78回のストーリー。</ref>。
 
: 師である竹元や市役所時代の先輩である藤井や大村によれば、彼の設計は「安全で頑丈」という一点以外にこだわりがなく、これといった個性がないとの事<ref group="注">それゆえ、小学校の設計をした際には当初、耐震強度を気にし過ぎた結果、窓がほとんどないという本末転倒な設計になってしまったとのこと。</ref>。
 
: 父・正蔵の説明によると、「悠太郎」の名は「'''悠久(ゆうきゅう)'''」に由来するとのこと<ref name="78kai"/>。
 
: 昭和7年の時点では[[御堂筋]]の高速地下鉄道敷設工事に従事する<ref name="79kai"/><ref group="注">その悠太郎が建設に携わった地下鉄は[[大阪大空襲]]の当日、め以子たち西門家やふ久たち諸岡家の命を救うことになる。</ref>。
 
: 昭和15年時では建築課長に就任。建築中の地下鉄道の安全性保持に加え、軍需における資材不足に苦心する<ref name="97kai">第97回のストーリー。</ref>。そのため、デザインを最優先する竹元と折り合いがつかず、絶縁されてしまう<ref name="109kai">第109回のストーリー。</ref>。
 
: 太平洋戦争勃発後、地下鉄計画が正式に中止となり、[[空襲]]に備え[[疎開#建物疎開|建物疎開]]をすすめる防火改修課へと異動になる<ref name="114kai">第114回のストーリー。</ref>。が、その仕事に疑問を持ち、市民向けの防火演習で「逃げろ」と叫んだことが[[防空法]]違反に問われて逮捕、のち釈放されるものの、軍属として満州へ渡る事となる<ref name="21w">第21週のストーリー。</ref>。
 
: 戦後、[[シベリア抑留|抑留]]されて帰国できずにいるらしいとの情報が伝えられるが、ある時、仔豚を追う声と共にめ以子のもとに突如現れる。彼曰く「(再会する)3日前に実は事情があって帰国し[[博多]]におり、満州で知り合った養豚家に豚をもらう約束をしており、その豚を使ってめ以子に満州で食べた『豚の丸焼き』を食べさせたかった」とのことだった<ref name="25w"/><ref group="注">この仔豚は二人が抱き合ってる最中に逃げたらしく、気が付いたときにはすでにいなかった。</ref>。
 
: 昭和23年、息子・泰介の初恋を桜子から聞かされ、応援しようとするものの、「うま介」に怒鳴り込んできた相手の父親・真次郎と口論の末、彼の古傷を掘り起こさせて、話をややこしくさせてしまう<ref name="spinoff">スピンオフドラマのストーリーより。</ref>。
 
; 西門 ふ久 (にしかど ふく)→ 諸岡 ふ久 (もろおか ふく)
 
: 演 - [[松浦雅]](少女期:[[原見朋花]]/乳児期:[[森山咲瑠]]<ref>{{Cite web |url=http://www.theatre.co.jp/activity |accessdate=2013-12-30 |archiveurl=http://archive.is/dIoMM |archivedate=2013-12-30 |title=タレント出演情報 |publisher=テアトルアカデミー }}</ref>)
 
: め以子と悠太郎の長女。[[1923年]]([[大正12年]])の[[大晦日|大みそか]]の夜に生まれる。
 
: 「西門家に'''[[幸福|福]]'''を呼ぶ子」という意味を込めて、め以子の父・大五が命名し、「ふ久」という[[当て字]]は悠太郎の父・正蔵が考案した<ref name="78kai" />。
 
: 常に冷静であまり感情を表に出さず、一度決めたことには意固地な性格。8歳時、[[浮力]]・[[重力]]といった「見えない力」に強い興味を持つゆえに<ref name="80kai">第80回のストーリー。</ref>周囲から浮いた問題行動が目立ち<ref group="注">「月が空に浮かんでいる様子を見て、空に浮かぶ石を見付けようと、小学校の2階の窓から小石を投げ落として同級生にケガをさせる」「煙草の煙が上昇する様子に興味を持ち、自分でも煙を起こそうと学校内で色々な物を集めて焚き火をし[[小火]]騒ぎになる」など(第80回のストーリーより)。</ref>。また、食べる事に関心が薄く食が細いが、他所の食べ物を初めて食べ比較し、め以子の料理が美味しいということを知る。以来、め以子が食べ物を美味しくなる「見えない力」を与えていると思い、完食するようになる<ref name="14w">第14週のストーリー。</ref>。
 
: ぬか床として見守る[[曽祖母]]のトラ(語り)からは、自分の興味のためには他人の迷惑を顧みないところは幼少期のめ以子によく似ていると評され<ref name="80kai"/>、め以子からは、物事を論理的に考え探求しようとする性格は悠太郎の遺伝ではないかと推測されている<ref name="81kai">第81回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和15年時には、[[物理]]にのめり込む高等女学生に成長し<ref name="97kai" />、食事中でも本を片手に黙々とシュレーディンガー方程式を解くなど数学に没頭する一方、物理の知識を応用して料理に関する助言をめ以子たちに提供し<ref group="注">具体的には「大きな金属製の缶を使って効率的に[[燻製]]を作る方法」や「雪と塩を利用して氷を作る方法」。</ref>感謝されて機嫌を良くすることもある。また気を紛らわせる時には[[円周率]]を唱える習慣がある。
 
: 昭和18年時には[[高等師範学校]]に通うが、本人は教師になる気はなく、卒業が近付いても進路が決まらない状態であった<ref name="110kai">第110回のストーリー。</ref>。これまで他人に興味を持たなかったが、たびたび家で夕食を相伴される諸岡を、泰介との「男の友情」を空想しつつ見守り続けるうちに、次第に彼のことが気になっていく<ref name="18w">第18週のストーリー。</ref>。
 
: 昭和19年、諸岡の出征を知り、彼の子供を産みたいと思いつき、諸岡の自宅へと押しかける。それを目撃した泰介が両親を説得したことで認められ、諸岡と結婚<ref>第121回のストーリー。</ref><ref name="20w">第20週のストーリー。</ref>。諸岡家ではその才能を活かして工場の[[会計|経理]]や機械修理などをこなし「三国一の嫁」と絶賛されるなど義父母との関係も良好である<ref name="21w" />。夫が出征後、空襲が迫る中で長男・'''大吉'''を出産。大吉と共に諸岡家の親戚宅へ疎開する<ref name="127kai">第127回のストーリー。</ref>。
 
: 終戦後は無事市内に戻る。出産後は母親としての役割に専念し、かつての科学に対する情熱は冷めてしまったと語るが、泰介や諸岡が後輩たちの夢を守るために奮闘する姿を見て、自分も子供の将来のために自然エネルギーを利用した[[発電]]の研究をしようと考え、大学への進学を決める<ref name="25w">第25週(最終週)のストーリー。</ref>。その後は[[光電効果]]([[太陽光発電]])に関心を抱いている<ref name="spinoff"/>。
 
; 西門 泰介(にしかど たいすけ)
 
: 演 - [[菅田将暉]](少年期:[[三澤瑠斗]])
 
: め以子と悠太郎の長男。幼少より優等生で礼儀正しく周囲への気遣いをする子である<ref name="79kai"/>。昭和15年時では[[旧制中学校|中学校]]で野球部に在籍<ref name="97kai" />、[[捕手|キャッチャー]]として先輩の諸岡と共に甲子園の全国大会を目指すが、戦局の悪化により全国大会が中止となる。さらに、いずれ自分も兵隊として召集される可能性が高いこともあり、人生への希望を失い無気力になっていく。しかしあくまで前向きな諸岡や、戦地から戻り衰弱しながらも懸命に生きる源太、彼を献身的に世話するめ以子らの姿を見るうちに考えを改め、自身も逆境に負けず再び甲子園を目指すことを誓う<ref name="18w" />。
 
: 昭和19年時点では、[[帝国大学|京都帝国大学]]へ進学し、下宿生活を送っていた<ref name="110kai"/>が、昭和20年3月13日から14日未明にかけて空襲で西門家が焼失したため、め以子と共に父方の伯母の和枝の家に疎開<ref group="注">本来は姉のふ久が和枝の家に疎開する予定であったが、厳しい条件を付けられたため断念した。</ref>。その後、赤紙(召集令状)が届き、戦争の時代を憎みながら、国を変えるために必ず生きて戻って来ることを誓い、[[学徒出陣]]で出征する<ref name="22w"/>。
 
: 終戦後間もなく無事に復員し、闇市で懸命に働く母たちや、焼け跡をさ迷う戦災孤児たちの姿を見て、大学を休学し、行方不明の悠太郎と活男の捜索も兼ねて、戦災孤児や復員兵たちの身内探しや[[養子縁組]]の手伝いを始める<ref name="23w"/>。この頃には、悠太郎不在時に長男として家長の役割をつとめ、疎開先での和枝の「いけず」にも冷静な対応をするしっかりした青年に成長している。
 
: 昭和22年、大学への復学を決めるが、その矢先にGHQが甲子園大会の復活を取り消したことを知り、後輩たちの夢を守るために大会の復活をかけて諸岡や川久保らと一緒に交渉を試み、見事に成功させる<ref name="25w"/>。
 
; 西門 活男(にしかど かつお)
 
: 演 - [[西畑大吾]](少年期:[[二宮輝生]])
 
: め以子と悠太郎の次男。天真爛漫で食いしん坊<ref name="79kai"/>。子供たちの中では最もめ以子に似ていると言われる。昭和15年時では料理人を目指し、中学校に通いながら洋食屋で修業しつつ、台所でめ以子の手伝いや、代わりに料理をする事もある<ref name="97kai" />。
 
: 昭和18年、中学を辞めて「開明軒」で料理人の修行を希望するが卯野家も受け入れる余裕がないために叶わず、時勢柄修業先がどこにもないため、廃業間近の「うま介」で手伝いをする<ref name="110kai"/>。
 
: 昭和19年、勤労奉仕に通う日々の中、海軍の主計課で料理修業が出来ると知り志願。「兵隊さんの『ごちそうさん』になる」という強い思いで入隊を認められ旅立って行く<ref name="20w" />。
 
: しかし、昭和20年3月18日に戦死したとの通知がめ以子に送られてくる<ref name="22w"/>。め以子は通知の内容を信じられず、終戦後も彼の帰還を待ち続ける<ref name="23w"/>。やがて彼の戦友であった小関から明確な証言を聞き、遺品の手帳を渡されるに及んで、彼の死を認めざるを得なくなっため以子は、活男が手帳に書き残した「夢の中で食べたかったもの」をゆかりの人たちと食べる事で弔いとした<ref name="24w"/>。
 
 
==== 卯野家の人々 ====
 
東京・[[本郷区|本郷]]<ref group="注">第42回のストーリーでは、め以子が父宛てに「東京市本郷区葵坂町6丁目1番地6」という宛て先が示されている。ただし、葵坂町は架空の地名である。ちなみに、本郷区は現在の[[文京区]]である。</ref>に居を構え、西洋料理店「開明軒」を営む。
 
; 卯野 トラ(うの トラ)/ぬか床 ※語り
 
: 演 - [[吉行和子]]
 
: め以子の祖母でイクの実母。食べ物を丸ごと口に含み食べることから、幼馴染みに「丸飲みのトラ」とあだ名で呼ばれる<ref name="2kai" />。また、食べ物を人に見立て、寸劇をしてから食するのが常で<ref name="1w" />、成長後のめ以子にもその行動は受け継がれている<ref name="7kai" />。
 
: 幼少期のめ以子を寛容に見守り、「食べる事」と「食べさせる事」の喜び、「ご馳走様」の意味などさまざまな道理を諭し<ref name="1w">第1週のストーリー。</ref>、後のめ以子の「食」に対する考え方を形成する。
 
: 大正11年・春の時点ですでに他界しているが、魂はぬか床に宿り卯野家を見守り続け、ぬか床をかき混ぜるめ以子の心情の聞き役になっている<ref name="6kai">第6回のストーリー。</ref>。
 
: め以子の嫁入り後は、卯野家から分けられたぬか床として、引き続き大阪でのめ以子や、め以子をめぐる人々を見守り、自らの感想を述べることもある。
 
: 空襲により西門家のぬか床が焼失した<ref name="127kai"/>後、事前に藤井に分けていたぬか床が戻る<ref name="136kai">第136回のストーリー。</ref>までの間は、吉行の語りそのものが一切なかった。
 
; 卯野 イク(うの イク)
 
: 演 - [[財前直見]]
 
: め以子の母。「開明軒」の接客および経理を担当し店を切り盛りしている。め以子の幼少期は、採算を考えず高級指向な夫の料理を「押し付けがましい」と叱責する<ref name="1w" />。
 
: 年頃になっても呑気なめ以子の行く末を心配するが、あわよくば結婚相手になることを期待して下宿生の悠太郎を受け入れ、め以子の心境の変化にも気付き始める<ref name="2w" />。また、遅まきながらも料理を作る事に興味を持ち始めため以子の心境の変化を喜び、め以子に料理の基礎を教える<ref name="3w">第3週のストーリー。</ref>。
 
: め以子が常連客の新井社長から持ちかけられた縁談を断り、悠太郎に求婚した際には、め以子の心境を推し量り、全面的にめ以子を援護する<ref name="4w" />。
 
; 卯野 大五(うの だいご)
 
: 演 - [[原田泰造]]
 
: め以子の父。[[コック (職業)|料理人]]で「開明軒」の店主<ref name="1kai">第1回のストーリー。</ref>。
 
: 気さくだが、頑固で気が短い[[江戸っ子]]気質。若い頃は一流のホテルで修業し、「開明軒」も本格派[[フランス料理]]店を自負し営業していたが、メニューの独自性のなさと、客の要望を無視して形式的なフランス料理の作法を押し付ける頑固な態度を新聞で批判され、店の経営は一時低迷状態となる。しかし、め以子の級友らが賄いの料理を喜んで食べる姿を見て、自身のコックとしての原点を思い出し、伝統を残しつつも大衆の好みに合った[[洋食]]を作る方向へと考えを改める<ref name="1w" />。
 
: 娘のめ以子を幼少より可愛がっているが、悠太郎に恋をしてから変わっていく様子に戸惑い、二人の結婚に反対したが、後に新井社長の説得で自らの結婚生活を思い返し、結婚を認める。
 
: 関東大震災が発生した際には店の蓄えを使って炊き出しを行っていた<ref name="72kai" />。その年の暮れ、家族で大阪の西門家を訪問し、表向きは故人とされていた正蔵が生きていることを知ると、最初は隠し事をされていたことに激怒するが、正蔵と出会ってから直ちに意気投合し、悠太郎と正蔵を和解させるために悠太郎の説得に動く<ref name="75kai">第75回のストーリー。</ref><ref name="76kai">第76回のストーリー。</ref>。
 
: 太平洋戦争中、孫の活男が料理人として海軍に志願した際には、本音では活男を「開明軒」に引き取りたく思いながらも時局上叶わないため、大人数を相手に効率良く料理を作るためのコツを手紙で助言する<ref name="120kai">第120回のストーリー。</ref>。
 
: 終戦後間もなく、骨折したものの卯野家は皆無事との電報がめ以子に届けられる<ref name="23w"/>。その後、進駐軍のモリス大尉から「最高の日本料理」を所望されため以子からの相談の電話で、日本料理の[[醤油]]が持つ万能性について助言する<ref name="25w"/>。
 
; 卯野 照生(うの てるお)
 
: 演 - [[井之脇海]](幼少期:[[山崎掌]])
 
: め以子の弟。高等小学校を卒業した後、「開明軒」で見習いとして働く<ref name="2w" />。
 
: 悠太郎を実の兄のように慕い、悠太郎とめ以子の結婚に最後まで反対していた大五を新井社長に説得してもらうよう、山本とタマに相談し作戦を立てる<ref name="29kai"/>。
 
: 母・イクの説明によると、「照生」の名には「'''生きることを照らす'''」という意味が込められている<ref name="78kai" />。
 
: 劇中終盤のめ以子と大五の電話にて、昭和22年の時点では結婚・独立して子供もいることが仄めかされた<ref name="25w"/>。
 
; クマ
 
: 演 - [[松寺千恵美]]
 
: 大正11年の時点で卯野家で働く女中。め以子の食べっぷりを評価する一方、彼女の将来を気にかけている<ref name="7kai" />。
 
 
==== 西門家の人々 ====
 
大阪・[[天満]]東に居を構える<ref name="42kai">第42回のストーリー。</ref>。元は[[造り酒屋]]であり、先祖代々200年続き[[力士|相撲取り]]の[[タニマチ]]をする程の名家<ref name="38kai">第38回のストーリー。</ref>。なお、後述の他に悠太郎の姉にあたる次女、三女、四女、五女([[#西門四姉妹]])がいるが<ref>[https://twitter.com/nhk_osaka_JOBK/status/403347756002992128 ボイスマンでおまっ (NHK大阪)@nhk_osaka_JOBK - 2013年11月21日 11:22]。</ref>、彼女たちは和枝が持ち込んだ縁談で結婚し、家を出ている<ref>第33回の静の台詞および、第46回捨蔵に相談するめ以子のセリフより。</ref>。
 
; 西門 正蔵(にしかど しょうぞう)
 
: 演 - [[近藤正臣]](若き日の正蔵:[[小堀正博]])
 
: 悠太郎らの父親<ref name="48kai">第48回のストーリー。</ref>。飄々とした人物だが、普通は捨ててしまう食材を活かし美味しい一品を作り上げる「始末の料理」の達人<ref name="39kai"/>で、源太らから「師匠」<ref group="注">正蔵が西門家に戻って以降、め以子は普通に「お義父さん」と呼んでいたが、正蔵の死後は再び呼び方が「師匠」に戻っている。</ref>「ほうるもんじいさん」と呼ばれている<ref name="39kai"/>。
 
: 後添いの元芸妓・静と出戻りの長女・和枝の諍いに耐えきれなくなり家族を捨てて家出した過去があり、残された西門家の人々から故人として扱われていた。静との馴れ初めに関しても、当初は彼女を庇って自分から強引に結婚したことにしていた。
 
: 元[[鉱山]]の[[技師]]であり、国に貢献していることを誇りに銅山の掘削現場での仕事に取り組むなか、[[鉱毒]]発生問題で被害者への対応の矢面に立たされ苦悩し、前妻の死を口実に仕事を辞め逃げ帰った<ref name="77kai"/>。失踪中は「'''酉井 捨蔵 (とりい すてぞう)'''」と名乗り[[ミナミ]]の[[花街]]に潜伏し、子供たちに読み書きを教えていた<ref name="39kai"/><ref name="55kai">第55回のストーリー。</ref>。
 
: 仕事に思い悩む悠太郎に、先述の自らの仕事での経験を手紙に綴った上で助言したことを機に<ref name="77kai">第77回のストーリー。</ref>、孫のふ久が誕生した夜に和解、西門家に戻る<ref name="78kai"/>。
 
: 周囲から問題児と思われていた孫のふ久の隠れた才能にいち早く気付き、第一の理解者になる<ref name="81kai"/>。また悠太郎が亜貴子との浮気を疑われてめ以子に家を追い出された際にはわざわざ職場まで悠太郎を訪ね、自身の過去と照らし合わせながら悠太郎の真意を聞き、温かく見守った。
 
: その後発作で倒れるが、娘一同揃った上でのめ以子夫妻の祝言、そして息子の仕事ぶりを見届けた後、大往生を遂げる<ref name="16w"/>。
 
; 西門 静(にしかど しず)
 
: 演 - [[宮崎美子]](少女期:[[古和咲紀]])
 
: 悠太郎らの継母。元は「千代菊」の名で[[ブロマイド]]が発売されるほどの人気の[[芸妓]]だった<ref group="注">ブロマイドには静役の宮崎の成人式の写真が使用された。</ref><ref name="57kai">第57回のストーリー。</ref>。10歳の半玉時代に親切にしてくれた正蔵に初恋をし、後に妻を亡くして荒れていた正蔵と座敷で再会したおりに強引に結婚し、西門家に[[再婚|後添い]]として入った<ref name="60kai">第60回のストーリー。</ref>。
 
: 家に入った当初は義母として西門家に馴染もうと努力していたが、後妻を快く思わない義娘・和枝らから度重なる「いけず」をされるうちにやがて家事を放棄、腹いせに高価な着物を買い続け家計を圧迫するようになる。
 
: 和枝への対抗心から、嫁いで来ため以子には好意的な態度で接する。座敷で鍛えた話術と明るく社交的な性格の持ち主で、鈍感なめい子の気づかない男女の機微に良く通じている。反面、着道楽による無駄遣いなど都合の悪い話題はのらりくらりとかわしている<ref name="6w">第6週のストーリー。</ref>。[[三味線]]が得意で師匠の資格も持っており、芸妓をやめてからも[[置屋]]で教えているので多少の小遣い稼ぎになっている<ref name="65kai" />。
 
: め以子の嫁入り当初は「老け込むのが嫌」という理由から、家族にも「お静さん」と他人行儀に呼ばせていたが、め以子の働きで家族が一つになるにつれ「お義母さん」と呼ばれるようになり、次第に家内の事にも協力的になる。正蔵が西門家に戻ってからは穏やかな夫婦生活を送り、夫の最期を看取った<ref name="16w"/>。
 
: め以子の子供達とは血のつながりはないものの、彼らを実の孫同然に可愛がる。ふ久が周囲から問題児と見なされ、実母のめ以子も持て余していた際には、ふ久を「世界一の別嬪(べっぴん)さん」と呼んで庇い、無償の愛情を注ぐ<ref name="81kai"/>。
 
: 戦時下では食事の内容が貧しくなっていく有様に不満を露わにする。め以子が大量のステーキを焼いて近所の人々に振る舞い「贅沢は敵」と婦人会の女性達から非難された際には「'''贅沢は素敵'''やで」と巧妙に切り返し、荒んだ雰囲気を和ませる役を買って出る<ref name="102kai">第102回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和20年に空襲で西門家が焼失した後、桜子の家の別荘へ疎開する。戦前から戦中まで一貫して和服を着ていたが、終戦後にめ以子と再会した際には洋装になっており、大阪に戻るや否や早速着道楽を再開しようとする<ref name="23w"/>。蔵座敷の完成後は、元芸妓の才能と経験を活かして接客を担当する<ref name="24w"/>。
 
: 昭和23年、泰介の初恋を聞かされて、今度は女の子の曾孫を期待し喜んでいたものの、桜子から相手・真沙子の人となりを聞かされると、あまりにも和枝にそっくりである事に怯えていた<ref name="spinoff"/>。
 
; 西門 和枝(にしかど かずえ) → 山下 和枝(やました かずえ)
 
: 演 - [[キムラ緑子]]
 
: 悠太郎の長姉で西門家の長女。[[大阪弁#船場言葉|船場言葉]]で話し、一人称は「わて」。几帳面な気質で総領娘として家の一切を仕切り、伝統や格式を保つ事にこだわり、家事も完璧にこなす。料理も繊細で、得意とする鰯料理でめ以子は苦手な鰯を克服する<ref name="65kai" />。
 
: 借金を抱える西門家の資産を増やすために[[株式|株]]取引の場に頻繁に出かけていた<ref name="37kai">第37回のストーリー。</ref>。め以子には[[入籍]]を許さず女中扱いするなど、彼女に対し極端なまでの「いけず」な扱いをする<ref name="6w" />。
 
: 婚家の姑から冷遇され、一人息子の事故死を機に離縁され西門家に出戻った過去を持ち<ref name="45kai">第45回のストーリー。</ref>、再婚を決意した安西から騙される<ref name="11w" />など、不遇な身上を憂い自殺未遂を起こす。その後、倉田の薦める縁談で[[豪農]]に後妻として嫁ぐ<ref name="66kai">第66回のストーリー。</ref>。
 
: 再婚して西門家を離れても、め以子とは「お互い死ぬまで『いけず』し合う」という約束から、出産を控えため以子に糸を玉止めしていない[[産着]]や[[おむつ]]を贈ったり<ref group="注">静が[[経帷子]]と同じ縫い方と気付き、和枝の「呪い」だと解釈した。</ref><ref name="74kai">第74回のストーリー。</ref>、め以子と同じく創作料理のレシピを「'''Mrs.キャベジ'''」との匿名でラジオ番組に投稿して、め以子の採用を阻止して倍の数採用される<ref name="95kai">第95回のストーリー。</ref>など、手の込んだ「いけず」を続ける。
 
: 嫁ぎ先の夫や姑らを看取った後は一人暮らしで、太平洋戦争中は買い出しの人々を相手に、骨董品や着物等と引き換えに食糧を配る<ref name="122kai">第122回のストーリー。</ref><ref group="注">この時期から、本など字を読むときは眼鏡を着用している。また食糧と引き換えで貰った[[ネコ|猫]]の「タイチ」を飼っている。</ref>。姑の他界後、周囲への借金の取り立てを厳しくしたり農業の方法を改善し、一部の近隣住民から嫌厭されるものの、これにより恩恵を受けた[[小作人]]たちからは感謝される。
 
: 空襲により疎開してきため以子達を受け入れ、泰介の出征の際には[[イグサ|い草]]と[[ササ|笹]]の葉を[[ちまき]]風に包んだ寿司<ref group="注">彼の所望した[[柿の葉寿司|柿の葉ずし]]の代用で、武運を込めた意味合いもある。</ref>で送り出し、活男の戦死告知に悲しむめ以子には、自身もかつて子を失った経験と重ね、厳しくも愛情のこもった叱咤激励で立ち直らせる<ref name="22w" />。
 
: 戦後、め以子の蔵座敷に大量の鰯を持ち込んで来訪。め以子への口ぶりは相変わらずだったが、満足そうな笑顔を浮かべて料理を楽しんでいた。その帰り際、悠太郎が帰ってきたら伝えるようにと、疎開の際め以子が一筆認めた西門家の権利書を掲げて去っていった<ref name="149kai">第149回のストーリー。</ref><ref group="注">このことから、本気で西門家の所有権を奪うつもりはなく、むしろ終戦直後の混乱で悠太郎の戻らないうちに赤の他人から権利を奪われないよう預かるつもりだったとも思われるが、真相およびその後の経過は不明。</ref>。
 
: 戦後、実家が破産して売りに出された「うま介」の権利を買い取り大家となる。当初は馬介らを追い出して洋食店を出すつもりであったが、共に事業を起こすはずだった真沙子が実家の鰯料理店を手伝うことになったため、「いわしサンド」を新たなメニューとして出すことを条件に、馬介に店を貸し出す形で事業継続を認めた。ただし馬介からは高額の家賃を取っているらしい<ref name="spinoff"/>。
 
: オープニングにおいてのクレジットの際、一度だけ、彼女が最後の紹介(トメ)となっていた回がある。
 
; 西門 希子(にしかど のりこ) → 川久保 希子(かわくぼ のりこ)
 
: 演 - [[高畑充希]]<ref>この作品の後、高畑は[[2016年]]の『[[とと姉ちゃん]]』で、ヒロイン・小橋常子役を演じることが決まった。</ref>(少女期:[[荒田悠良]])
 
: 悠太郎の妹で西門家の六女。大正12年当時は16歳の女学生<ref name="46kai">第46回のストーリー。</ref>。幼少から和枝と静との喧嘩を目の当たりにしていたため、め以子と出会った当初は内向的で無口な性格で、和枝の威圧からめ以子に対して寡黙を貫く。しかし、家族を思うめ以子の働きかけや努力に触れ、彼女を「ちい姉ちゃん」<ref>数人いる姉のうち、自分に一番近い年齢の者を指して言う呼称。</ref>と呼んで慕い、喫茶店「うま介」の街頭宣伝の場で「[[#焼氷有りマスの唄|焼氷有り{{JIS2004フォント|&#12348;}}の唄]]」(やきごおりありますのうた)を歌い美声を披露したり<ref name="53kai">第53回のストーリー。</ref>、自殺を図った和枝を叱咤するなど<ref name="64kai">第64回のストーリー。</ref>、次第に自分の意見を言い、社交的で明るい気質を表すようになる。
 
: 父・正蔵の説明によると、「希子」の名は「'''希望(きぼう)'''」に由来するとのこと<ref name="78kai"/>。
 
: 1927年(昭和2年)、「大阪[[ラジオ|ラヂオ]]放送」の採用試験にて歌を披露して難関を突破し[[アナウンサー]]として採用され、当時としては最先端の[[OL|職業婦人]]となる<ref name="79kai"/>。少女期は源太に密かに憧れていたが、不審な男に付きまとわれるため帰り道を共にするようになった同僚の川久保に次第に惹かれ、結婚する<ref name="15w"/><ref name="16w">第16週のストーリー。</ref>。
 
: 結婚後も仕事を続け、夫と共に西門家で同居を続ける。「うま介」での源太の壮行会では、無事を祈り「[[#いちごの唄〜源太出征の日|いちごの唄]]」を披露する<ref name="99kai">第99回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和18年、正確な情報を伝えたい思いに反し、検閲を受けた原稿しか読めなくなった上、戦意を高揚するばかりの放送内容に嫌気が差すようになる。そのような折、室井がラジオの生放送で世界平和を唱える物語を即興で語った事に共感し、夫と共に機転を働かせて室井を役人の追及から庇う<ref name="19w"/>。昭和20年には大阪が空襲の被害を受けるも、仕事上疎開を許されず、夫と二人で大阪に留まり続ける<ref name="22w">第22週のストーリー。</ref>。
 
: 終戦後は行方不明の家族や知人たちの情報を調べてめ以子に連絡する<ref name="23w"/>。また、放送局が進駐軍の管理下に置かれ街頭取材が可能になるが<ref>終戦までのラジオ放送は新聞の記事をそのまま放送するだけで、ラジオ放送独自の取材はなかったことが劇中で説明されている。</ref>、め以子の料理を気に入った進駐軍のモリス大尉と、アメリカを憎みモリスを拒絶するめ以子との仲介役を強要される<ref name="24w"/>。この頃では、治安が悪化していた大阪に舞い戻ってきため以子を厳しく諫めたり、モリスの苦言に対して堂々と反論を返したほか、大会の実況担当から漏れてしまい甲子園に行けなかったことをぼやくなど、内向的だった少女期から見違えるほどの成長を遂げている。
 
: 昭和22年の時点では英語力が飛躍的に上達し、蔵座敷でのめ以子とモリス大尉の通訳も務めた<ref name="148kai">第148回のストーリー。</ref>。
 
;川久保 啓司(かわくぼ けいじ)
 
: 演 - [[茂山逸平]]
 
: 大阪ラヂオ放送に勤務する希子の同僚<ref name="82kai"/>。希子を付け狙う不審な男から守るため希子と帰りを共にするようになり、その後結婚。不審な男にも無駄に立ち向かわずに上手くかわすという穏やかな人物である<ref name="15w" />。自ら平和主義者を語り、怒ることは滅多にないが、たまに怒ると(本人としては)怒りを押し殺し努めて平静に振る舞いつつも、その怒りを完全には抑えられず声や態度から漏れ出てしまい、他人に読まれてしまう所がある<ref name="147kai">第147回のストーリー。</ref>。
 
: 結婚後は希子と共に西門家に同居。集団生活になじめないふ久に対して「居場所がないなら自分で作るという手もある」と助言を与えたり<ref name="102kai"/>、自身が野球をやっていた経験から入手しづらくなった野球のミットを泰介のために見付けて来たりと西門家の子供たちを気にかける。また義兄の悠太郎とは仕事の面で相談し合うようになる<ref name="18w">第18週のストーリー。</ref>。
 
: 放送局員の仕事柄、社会の情勢に詳しく、戦時中の軍部の情報や戦後の進駐軍の動きをいち早く掴み、希子と共に対処法を家族に助言する。昭和22年に再開が決まった甲子園大会がGHQにより中止させられそうになった時には非常に憤慨し、大会復活のために泰介や諸岡と協力して嘆願運動の先頭に立ち、野球の事になると誰よりも熱くなる意外な一面を見せた<ref name="25w"/>。
 
 
=== 東京編の登場人物 ===
 
 
==== 開明軒の人々 ====
 
; 山本(やまもと)
 
: 演 - [[城土井大智]]
 
: め以子の幼い時分から大五の下で働くコックで、彼からは「ポンちゃん」と呼ばれている<ref name="1kai" />。
 
; タマ
 
: 演 - [[郷原慧]]
 
: 大正11年の時点の「開明軒」の従業員<ref name="8kai" />。
 
; 室井 幸斎{{Refnest|group="注"|チーフ・プロデューサーの岡本と脚本の森下によれば、食を題材に作品を描いた明治・大正期の文士、[[村井弦斎]]へのオマージュとして誕生したキャラクターだという。<ref name="hommage">[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/taidan01.html 脚本家×プロデューサースペシャル対談] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130930195432/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/taidan01.html |date=2013年9月30日 }}</ref>}}(むろい こうさい)
 
: 演 - [[山中崇]]
 
: 「開明軒」で賄い飯を食べさせてもらっている売れない文士<ref>第9回室井を皮肉るタマの台詞、第29回悠太郎を説得する室井の台詞などより。</ref>。食を題材にした作品の執筆に取り組んでいた。好奇心が旺盛で、人の揉め事を見聞きするのが好き。無神経で失礼な発言から桜子や源太から窘められる事もあるが、人懐っこく憎めない性格である。
 
: 見合いをするめ以子に対して悠太郎への思いに気付かせる発言をしたり<ref name="24kai">第24回のストーリー。</ref>、卯野家を追い出された悠太郎を自宅に泊め、病臥の悠太郎の看護をめ以子に頼むなど<ref name="5w">第5週のストーリー。</ref>、二人の仲を取り持つ。その後、「開明軒」で知り合った桜子から自作の小説を酷評されて奮起し、新しく書き直した小説が文学賞に佳作入選。以来、桜子を「幸運の女神」と呼び恋い慕い、彼女と[[駆け落ち]]し大阪を訪れ、源太の紹介で喫茶「うま介」に身を寄せる<ref name="52kai">第52回のストーリー。</ref>。
 
: その後、[[おでん]]の食材を擬人化した[[童話]]を発表し、昭和15年には時局に合わせて「おでん皇國戦記」など[[軍事教育]]を織り込んだ童話を発表し、人気を得る<ref name="97kai" />。その一方で大人向けに書いた[[恋愛小説]]である「塩と砂糖」の文章表現が[[検閲]]に引っかかり出版中止となり、桜子ともども落胆する<ref name="106kai">第106回のストーリー。</ref>。 表現や言論の自由が完全に奪われた戦時下で国威高揚のための作品を書くのは仕方のないことと割り切っていたが、生放送のラジオ番組で「おでん皇國戦記」の戦闘場面を朗読する予定を、天災がきっかけで敵味方ともに「地球という一つの鍋」で平和になるという内容の結末に変更して[[即興]]で語り、桜子たち聴衆の笑いを誘う。これに腹を立てた役人から事情聴取を受けるが、「これは大日本帝国による世界統一を表す結末である」といった希子と啓司の弁明のおかげで難を逃れる<ref name="19w"/>。
 
: 太平洋戦争勃発後、疎開していた桜子のもとから追い出されて大阪に戻る。焼け残った西門家の蔵に勝手に住み着いていたおり、終戦後帰宅しため以子と再会。同じく再会した源太と共に、め以子の露天商の手伝いをする<ref name="24w"/>。
 
: 昭和22年、め以子をモデルにして「阿呆の佛(あほうのほとけ)<ref group="注">主人公は「お富士」という名前で、め以子は自分がモデルである事に全く気付こうとせず「お富士」の性格や行動を酷評している。</ref>」と題する新たな小説を新聞に連載する<ref name="25w"/>。やがて、桜子が自分を追い出した本当の理由を桜子本人から知らされ、また「阿呆の佛」によって桜子からも大作家と認められたことで復縁する<ref name="25w"/>。
 
: 昭和23年時では、他人の揉め事好きや無神経ぶりは相変わらずで、泰介の初恋を応援しようとして余計な手出しをして、挙句にめ以子と悠太郎の馴れ初めが関わる因縁まで掘り起こしてしまい話をこじらせる<ref name="spinoff"/>。
 
; 新井社長(あらい しゃちょう)
 
: 演 - [[南条好輝]]
 
: 「開明軒」の常連客。かつて大五が「開明軒」を開く際に出資してくれた恩人でもある。幼少時のめ以子に、当時の日本ではまだ珍しい食物であった「いちご」の名前を教え、め以子にいちごジャムを贈る<ref name="2kai" />。女学生になっため以子に好条件の縁談を持ちかけ見合の場で破談にされるが<ref name="22kai">第22回のストーリー。</ref><ref name="23kai">第23回のストーリー。</ref>、め以子と悠太郎の結婚を容認し、照生から頼まれて、反対する大五を説得する<ref name="29kai">第29回のストーリー。</ref>。
 
 
==== 清明高等女学校の人々 ====
 
; 堀之端 桜子(ほりのはた さくらこ) → 室井 桜子(むろい さくらこ)
 
: 演 - [[前田亜季]]
 
: め以子の清明高等女学校時代の級友。専属料理人がいるほどの裕福な家柄<ref name="7kai">第7回のストーリー。</ref>の子女。マイペースで押しが強く、室井によると「生まれてから人に命令しかしたことがない」。め以子にとっては時に叱咤激励してくれる、良き理解者で相談相手である。小説が好きで、女学生時は文筆家になることを夢見る<ref name="16kai">第16回のストーリー。</ref>。兄の友人と交際を始めるが、交際に反対する桜子の父親の圧力により失恋する<ref name="22kai">第22回のストーリー。</ref><ref name="23kai">第23回のストーリー。</ref>。
 
: 女学校卒業後、室井の心許なさに同情し結婚。駆け落ちし、め以子を頼って大阪を訪れる。駆け落ち後は、居候する喫茶店「うま介」で働きながら<ref name="9w">第9週のストーリー。</ref><ref group="注">働き初めた頃、焼氷の宣伝をした際に[[音痴]]なことが明らかになる。</ref>、室井を一流の作家にすることを人生の目標とし、彼を叱咤しながら支えていく<ref name="52kai" />。しかし、戦局の悪化に伴って国威高揚を宣伝する作品しか発表できなくなった室井の境遇に憤りを露わにするものの、室井がラジオの番組で役人の監視もかまわず世界平和を唱える物語を即興で語った際にはこれを絶賛する<ref name="19w"/>。戦況が悪化した昭和20年に父と和解した模様で、幸斎・文女および静と共に実家の別荘に疎開する<ref>第122回のストーリー。</ref>。
 
: その後、突然幸斎を疎開先から追い出した上、終戦後には別れを告げる内容の手紙をしたため、大阪に帰宅する静に託す<ref name="23w"/>。さらには民子の姪・路代を自身の影武者に仕立てて幸斎と文通させ逢引きにまで至らせるが、これらはいずれも幸斎を極限の状態まで追い込んでその文才を開花させるための一計であり、その努力は幸斎を「阿呆の佛」執筆に至らせたことで結実。無事和解して元の鞘に納まった後は大阪に戻り、ふたたび「うま介」で働く<ref name="25w"/>。
 
; 野川 民子(のがわ たみこ)
 
: 演 - [[宮嶋麻衣]]
 
: め以子の清明高等女学校時代の級友。小柄で控えめな性格<ref name="8kai">第8回のストーリー。</ref>で、将来は[[教師]]になることを夢見る<ref name="16kai" />。愛称は「たみちゃん」。悠太郎に思いを寄せるが、悠太郎に意中の女性がいることを知り失恋する<ref name="15kai">第15回のストーリー。</ref>。
 
: め以子が大阪に嫁入りした以降は一切姿を見せなかったが、関東大震災での宮本先生の訃報をめ以子と桜子に知らせるため、手紙をしたため室井に託す<ref name="70kai">第70回のストーリー。</ref><ref name="71kai">第71回のストーリー。</ref>。また疎開中の桜子に女優志望の姪・路代を紹介する<ref name="146kai">第146回のストーリー。</ref>。
 
; 宮本先生(みやもと せんせい)
 
: 演 - [[奥貫薫]]
 
: め以子の清明高等女学校時代の担任で、割烹(調理)の教師。菓子を勝手に学校に持ち込んで食べたり、授業に身が入らないめ以子に厳しく対処する<ref name="2w" />。一方、め以子の料理に対しての関心に気付き、彼女の将来の夢のきっかけに導いたり<ref name="16kai"/>、悠太郎のために料理を考えるめ以子の相談に乗り親切にアドバイスをする<ref name="3w" />。
 
: 関東大震災時の火事に巻き込まれ命を落とす<ref name="71kai" />。
 
 
==== 東京帝国大学の人々 ====
 
; 竹元 勇三(たけもと ゆうぞう)
 
: 演 - [[ムロツヨシ]]
 
: [[アメリカ合衆国|アメリカ]]帰りの建築家。天才肌だが気難しく強引な性格。母校の東京帝国大学で教鞭を執り、悠太郎と知り合う。
 
: 開明軒に来店した際、店舗入口の階段の不具合で怪我をし、客への安全配慮の至らなさを激怒するが、後日、悠太郎が修理した階段を見て装飾を助言し協力する<ref name="15kai" />。
 
: 後に京都帝国大学の教授に就任し<ref name="10w" />、大阪市の都市計画事業から監修役として招聘され、市役所の建築課に勤務している悠太郎と深く関わる事になる<ref name="63kai" />。
 
: 昭和に入り、御堂筋の高速地下鉄道の駅舎の設計を担当する<ref name="15w">第15週のストーリー。</ref><ref name="16w">第16週のストーリー。</ref>。
 
: 独特な美意識の持ち主で、舶来品のシャツや靴を愛用し、設計への妥協を許さずに現場で資材を調達する悠太郎達を悩ませる。しかし厳しい態度とは裏腹に、安全性を重視する悠太郎の姿勢を密かに評価している<ref name="15w" />。また[[食通]]で「うま介」の焼き氷を気に入って頻繁に通い自作の氷削機を送ったり、め以子が作ったカレーを食した際には「カレーの女神」と絶賛する。め以子のことは「奥」と呼んでいる。
 
: ふ久を幼少期から「猫娘」と呼び<ref name="90kai">第90回のストーリー。</ref>、彼女の高等女学生時にはその物理の才能と集団行動に馴染めない性格を認め、学校をサボった際には勉強を教えた<ref name="98kai">第98回のストーリー。</ref>。
 
: 戦時下ではいよいよ資材が不足する事に腹をたてて現場に怒りを募らせ<ref name="104kai">第104回のストーリー。</ref>、悠太郎から人々の安全を主張の上で設計の大幅変更を願い出られたことで、駅舎の建築計画から外れることを言い渡し、悠太郎との絶縁を決める<ref name="110kai"/>。地下鉄計画中止が決定した後「この国から独立する」との書き置きを残し行方をくらます<ref name="115kai">第115回のストーリー。</ref>。
 
: 終戦後、蔵座敷を計画するめ以子達の前に突如姿を現し<ref group="注">本人曰く、終戦までは無人島で自給自足の生活(すなわち、日本からの“独立”)をしていたとの事。</ref>、半ば強引に蔵座敷建設に参加する<ref group="注">デザイン重視でコストの高い設計ゆえに戦後は発注が貰えなかったらしく、何でもよいから建てたかったという。</ref>。座敷のアイデアについて、奇想天外な発言でめ以子を辟易させるが、実際にはいつでも悠太郎の帰りを迎え入れる事が窺えるデザイン画を描き上げ提供する<ref group="注">かつて悠太郎が自ら作った開明軒の玄関階段を彷彿とさせるデザインのコンクリート造り階段を、蔵座敷の玄関に設置した点にそれが表れている。また、竹元の言語表現が一般的なイメージと大きくギャップがあるものだったために誤解を招いたとも取れる。</ref>。
 
: 洋行帰りの美青年にシャツの柄について誉められてデザインに取り入れた事があるが、後にその男と共に、カレー粉持参の上で蔵座敷を訪れる<ref name="150kai" />。
 
: のちに「うま介」が売りに出された際には、愛する焼氷の危機に居ても立ってもいられず抗議に訪れる。そこで新たな家主である和枝と初めて顔を合わせ意外にも意気投合、「うま介」を閉店の危機から救い、新たな看板メニューとなる「いわしサンド」の誕生に貢献する<ref name="spinoff"/>。
 
: チーフ・プロデューサーの岡本と脚本の森下は、大阪の街づくりに大きな影響を及ぼした建築家・[[武田五一]]への[[オマージュ]]として誕生したキャラクターと話している<ref name="hommage"/><ref>[http://www.sankei.com/west/print/140301/wst1403010065-c.html 【ごちそうさんの舞台裏(11)】演出家の誰も止めなかった天才建築家「竹元教授=ムロツヨシ」の自由演技]、[http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140218/651869/ 竹元教授も納得? アーチの御堂筋線梅田駅を刷新 - ケンプラッツ]</ref>。
 
; 近藤 学(こんどう まなぶ)
 
: 演 - [[石田卓也 (俳優)|石田卓也]]
 
: 悠太郎の友人の帝大生。当初は彼が卯野家に下宿する予定であったが<ref name="8kai" />、悠太郎が最初の下宿予定先から受け入れに難色を示された{{Refnest|group="注"|悠太郎の身長が高過ぎて下宿先の高価な[[欄間]]に頭をぶつけ破損する恐れがあることから。}}ため、下宿予定先を交換する<ref name="9kai">第9回のストーリー。</ref> 。
 
; 教授
 
: 演 - [[及川達郎]]
 
: 悠太郎が通う帝大の教授。悠太郎に東京に残って研究をするよう勧める<ref name="22kai"/>。
 
 
==== め以子の幼馴染み ====
 
; 泉 源太(いずみ げんた)
 
: 演 - [[和田正人]](幼少期:[[屋島昂太]]<ref name="meiko classmate">{{Cite web |url=http://www9.nhk.or.jp/drama-blog/1770/169193.html|title=連続テレビ小説「ごちそうさん」 制作日記3|work=ドラマスタッフブログ:NHKブログ|publisher=日本放送協会|date=2013-10-04|accessdate=2013-11-07}}</ref>)
 
: め以子の小学校時代の同級生。愛称は「源ちゃん」<ref name="6kai" />。小学校時代はいたずら好きで、力ずくでめ以子の食べ物を奪おうとしたり、悪巧みに巻き込んだりするが<ref name="2kai" /><ref name="3kai" />、その反面、祖母のトラが病気になって元気をなくしため以子を心配し相談に乗ったり<ref name="5kai">第5回のストーリー。</ref>、[[イチゴ|いちご]]を探すめ以子に協力する<ref name="6kai" />など仲間意識は強い。
 
: その後、家庭の事情で大阪へ移住。{{Refnest|group="注"|幼少時の話し言葉は標準語であったが、め以子と再会した時点ですでに大阪弁に変化している。}}奉公先の天満天神市場の肉屋「牛樂商店」<ref name="6w">第6週のストーリー。</ref><ref name="7w">第7週のストーリー。</ref>で働く中、西門家に嫁いだめ以子と再会。大阪の食文化に馴染もうとするめ以子に天満市場の人々を紹介するなど協力する。
 
: 「天満商店街のやんちゃ坊主」と言われ市場では有名人。関東大震災で避難してきた人々を積極的に助けたり、入手困難な食材をどこかから調達してきたりと<ref name="11w">第11週のストーリー。</ref>、陽気で男気のある性格で周囲から頼りにされている。小学生時に父親を亡くし母も再婚しているため家族との縁が薄く、正蔵が花街で暮らしていた時は「師匠」と呼んで父親のように慕っていた。
 
: 女好きで大勢の女性と遊び、また希子から憧れられたりと女性によくモテる。本人は太めの女性が好みと語るが、幼馴染みであるめ以子には弱いようで、め以子に頼まれたり彼女が窮地になった時には何かと世話を焼く。その気の置けない間柄について、悠太郎から浮気と誤解されたり<ref name="9w">第9週のストーリー。</ref>、嫉妬されることもあった。
 
: 昭和15年に[[召集令状|赤紙]]が届き、周囲には普段通り明るく振る舞っていたが、め以子には「行きたくない」と本音を漏らす。め以子から贈られた餞別品の「いちごの形の赤茄子ご飯{{Refnest|group="注"|め以子から餞別品を聞かれ「いちご」を希望するが、戦局が激しくなりいちごが市場から消えてしまったため、め以子は同じく二人の思い出の食物である「赤茄子ご飯」でいちごの形を作る。}}」を持って出征する<ref name="17w" />。翌年、[[除隊]]し大阪に戻るが、戦地での過酷な体験が原因で、命有る物で作ったすべての食物を口にできなくなり衰弱し、一時は危篤に陥る。め以子の必死の呼びかけで意識が戻り、命を犠牲にしていない食材である「[[牛乳]]」を飲めるようになったのをきっかけに<ref name="18w" />、次第に食事を摂れるようになり回復<ref name="110kai" />。その後は肉屋の仕事に復帰する。
 
: 悠太郎が満州に渡る前にめ以子の事を頼みに来た際には、源太にとってもめ以子は「たった一人の人生の相方」として大切な存在である事を告げ、ずっと見守り続けると約束する。<ref name="21w" />
 
: 終戦後は、人脈の広さを生かして闇市での仕入れをしたり、焼け出された子供たちに靴磨きの仕事を斡旋する<ref name="23w"/><ref name="24w"/>。悠太郎の帰りを待ち続けるめ以子には複雑な思いを寄せながらも支え続ける。彼女が弱音を吐いた時には[[プロポーズ]]をして断られると「惚れた弱みだからずっと(悠太郎を)待つしかない」と励ました<ref name="150kai">第150回(最終回)のストーリー。</ref>。
 
: 昭和23年時点では相変らず「うま介」に入り浸っており、一方で引き続き肉屋の仕事に従事している<ref name="spinoff"/>。
 
; チヨ
 
: 演 - [[藤田聖理]]<ref name="meiko classmate" />
 
: め以子の小学校の同級生。め以子とは隣席で友人<ref name="1kai" />。<!--大正11年の春、イクが朝食の団欒にて「チヨが縁談がまとまり女学校を中退する」との話をするが<ref name="10kai">第10回のストーリー。</ref>、同一人物かは不明。-->
 
; 賢二郎
 
: 演 - [[向鈴鳥]]<ref name="meiko classmate" />
 
: め以子の小学校の同級生。源太の友人。
 
; 太
 
: 演 - [[森遥野]]<ref name="meiko classmate" />
 
: め以子の小学校の同級生。源太の友人。
 
 
==== その他の東京編の登場人物 ====
 
; 村井 亜貴子(むらい あきこ) → 松田 亜貴子(まつだ あきこ)→ 島津 亜貴子(しまづ あきこ)
 
: 演 - [[加藤あい]](少女期:[[野田琴乃]])
 
: 悠太郎の幼馴染み。悠太郎と同じく火事で両親を亡くしたことをきっかけに、東京で医師を志す。美人な上に勉強熱心で明るく気さくな女性<ref name="4w">[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/story04.html 公式サイト あらすじ 第4週] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131031012626/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/story04.html |date=2013年10月31日 }}</ref>。
 
: 少女時代、両親の他界により親戚に引き取られるが、医者になるための学費の工面は不可能であったため、村井家に学費を支援してもらう条件で、同じ火事で全身火傷を負った村井家の息子と不本意ながら結婚の約束をした。折しも父に家出された悠太郎と意気投合し、駆け落ちをするも未遂に終わり、以後も悠太郎に未練を持ち続けてきた<ref name="88kai">第88回のストーリー。</ref>。
 
: 女学生時代のめ以子は、先述の非の打ちどころが無い佇まいと、悠太郎から好意を窺わせる発言を聞き、彼女に対して[[劣等感]]を抱く<ref name="20kai">第20回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和6年に夫を亡くし、夫の両親の勧めで旧姓(松田)に戻す。昭和7年、大阪南総合病院に勤務中、怪我をして運ばれてきた悠太郎と偶然再会<ref name="84kai /">第84回のストーリー。</ref>。以後、治療の建前で悠太郎と会い続け、め以子を苛立たせる事となる。悠太郎に抱きしめられるが、亡き夫の優しさと存在の大きさに改めて気づき、悠太郎を振る<ref name="15w">第15週のストーリー。</ref>。
 
: 昭和16年、め以子から相談を受けたことから、食が摂れず衰弱していく源太の往診に西門家を訪れる。その後「[[フンボルト大学ベルリン|ベルリン大学]]卒業で長身で料理上手で年下」という[[軍医 (日本)|軍医]]と再婚したことを、め以子に報告する<ref name="108kai">第108回のストーリー。</ref>。
 
; 和尚
 
: 演 - [[亀井賢二]]
 
: トラの幼馴染み。幼い頃、柿を盗み食いし[[腸チフス]]に罹患したことから、トラから「腐れ柿のカズちゃん」とあだ名で呼ばれる<ref name="2kai">第2回のストーリー。</ref>。
 
; 紳士
 
: 演 - [[松井桂三 (俳優)|松井桂三]]
 
: め以子の幼少時、「開明軒」に客として訪れ、大量のメニューを注文した上、ナイフとフォークは使いづらいとイクに箸を所望するが、あくまでフランス式の作法にこだわっていた大五の方針によって断られる<ref name="2kai" />。正体は覆面記者「味一番」で、後日、新聞にて「開明軒」を酷評する<ref name="3kai">第3回のストーリー。</ref>。
 
; 黒田(くろだ)
 
: 演 - [[金替康博]]
 
: いちごの試験農場の研究員。偶然出会った幼いめ以子が病気の祖母のためにいちごを探していると聞き、め以子を試験農場へ連れて行くが、事前に和尚から忠告を聞いていため以子から人攫いに間違えられる<ref name="6kai" />。
 
; 白川(しらかわ)
 
: 演 - [[伊藤えん魔]]
 
: いちごの試験農場の研究員。黒田と共に、病気のトラのためにいちごを探しているめ以子に協力し、農場に3個だけ残っていたいちごをめ以子に与える<ref name="6kai" />。
 
; 男子学生
 
: 演 - [[光平崇弘]]
 
: 名は「松山巌」。民子に密かに好意を寄せ、め以子を呼び出して、民子に以心伝心の男性が居るかを聞き出す<ref name="11kai">第11回のストーリー。</ref>。
 
; 桜子の兄の友人
 
: 演 - [[吉田佳]]
 
: 役名は不明であるが、桜子に貸した本に挟んだ栞に手紙をしたため彼女に交際を申し込んだことから、め以子と民子から「栞の君(しおりのきみ)」と呼ばれる<ref name="3w" />。二人の交際に反対する桜子の父親から圧力をかけられ、自分の将来を第一に考えて、一方的に桜子との縁を切る<ref name="4w"/>。
 
; 丸岡 真次郎(まるおか しんじろう)
 
: 演 - [[中村織央]](青年) → [[千原せいじ]]
 
: 老舗の料理屋「まるや」の次男。新井社長がめ以子に持ちかけた縁談の相手。家事は出来ないが味覚は冴えているめ以子を「まるや」の味見係にするつもりで結婚を申し込むが、最終的にめ以子から結婚を断られる<ref name="4w" />。
 
: 破談が原因で洋食嫌いになってしまったが、 形相が大きく変貌する程の苦労を経て、大阪に「まるおか」を構える。野球好きで、店に出入りしていた泰介を良く思っていたが、戦後真沙子と泰介の間に関わりができるまで、彼がめ以子の息子であることを知らなかった。また真沙子に宛てて泰介が書いた(という想定で室井が勝手に書いて出した)恋文の件で抗議のため「うま介」を訪れた際に、偶然にも因縁の相手である悠太郎とも顔を合わせる<ref name="spinoff"/>。
 
; まるや当主
 
: 演 - [[東康平]]
 
: め以子の見合いに同席した、真次郎の父親<ref name="4w" />。
 
; まるや女将
 
: 演 - [[ひろみどり]]
 
: め以子の見合いに同席した、真次郎の母親<ref name="4w" />。
 
 
=== 大阪編の登場人物 ===
 
 
==== 大阪市役所の人々 ====
 
; 藤井 耕作(ふじい こうさく)
 
: 演 - [[木本武宏]]([[TKO (お笑いコンビ)|TKO]])
 
: 建築課長。柔和な性格。実母と妻の不仲について頻繁に愚痴を漏らしている。悠太郎が職場にぬか床を持ち込んだ際には「べにこ」と名付け大切に手入れをする<ref name="54kai">第54回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和15年時では市役所を退職し、建設会社を経営している。異動となった悠太郎に建物防火に関する資料を貸し、彼が逮捕された時にはめ以子と共に、幼馴染みである里見に処罰の免除を嘆願する<ref name="124kai"> 第124回のストーリー。</ref>。
 
: 終戦後、妻が大阪に戻って来ることを理由に、戦時中も大切に保管していたぬか床をめ以子に返還する<ref name="136kai" />。また西門家の蔵座敷の改築に協力する<ref name="24w"/>。
 
; 大村 宋介(おおむら そうすけ)
 
: 演 - [[徳井優]]
 
: 悠太郎の建築課の先輩。職歴20年のベテランの木造建築の設計技手。配属されたばかりの悠太郎を「[[東京大学の建造物#門|赤門]]」と呼び嫌味混じりで指導をし、困惑させる<ref name="6w" />が、やがて打ち解けて公私にわたり悠太郎の相談に乗るようになる。悠太郎がコンクリート造の小学校の設計を任されてからは、悠太郎を「[[棟梁]]」と呼ぶ<ref name="73kai">第73回のストーリー。</ref>。大阪の[[天神祭]]の事に熟知しており、天満天神市場界隈では小柄な体格と相まって「[[小さな巨人]]」と称されている<ref name="58kai">第58回のストーリー。</ref>。
 
: 昭和16年時では市役所を退職しているが、藤井と共に悠太郎からの相談に乗っている<ref name="107kai">第107回のストーリー。</ref>。終戦後、藤井と共に蔵座敷の改築に協力する<ref name="24w"/>。竹元の奇想天外な発想を瞬時に理解できる数少ない一人でもある。
 
; 新条助役(しんじょう じょやく)
 
: 演 - [[曾我廼家八十吉]]
 
: 大阪市役所の[[助役]]{{Refnest|group="注"|なお、実際の[[大阪市]]の歴代副市長(助役)の中には新条という名前の人物はいない<ref>{{Cite web |url=http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000062445.html |title=大阪市市政 歴代市長・副市長(助役) |publisher=大阪市 |accessdate=2014-1-3}}</ref>。}}。関東大震災が発生した際、市役所内部に緊急対策本部を設置し、救援隊の派遣を決定するも、所属する部署が違う(救援隊の派遣は港湾部の仕事であって建築課の仕事ではない)ことを理由に悠太郎の救援隊への参加申し出を断るが、竹元の口添えを受け、条件付きでの参加を認める<ref name="67kai">第67回のストーリー。</ref>。
 
; 竹元 勇三(たけもと ゆうぞう)
 
: 演 - [[ムロツヨシ]]
 
: 詳細は[[#東京帝国大学の人々|東京編の登場人物 東京帝国大学の人々]]の項を参照。
 
; 市役所上役
 
: 演 -[[永田周作]]
 
: 悠太郎に防火改修課への異動を命じる<ref name="113kai">第113回のストーリー。</ref>。
 
; 中西(なかにし)
 
: 演 - [[酒井高陽]]
 
: 防火改修課での悠太郎の同僚。
 
; 恩田(おんだ)
 
: 演 - [[要冷蔵]]
 
: 市役所の総務局長。
 
 
==== 地下鉄建設関係者 ====
 
; 池本 元(いけもと はじめ)
 
: 演 - [[八十田勇一]]
 
: 悠太郎の上司で、高速地下鉄道敷設工事の現場監督<ref name="79kai"/>。会話にたびたび[[駄洒落]]を挟むが、全く相手にされていない。
 
; 石川 公之助(いしかわ こうのすけ)
 
: 演 - [[長江健次]]
 
: 高速地下鉄道敷設工事の土木担当<ref name="79kai"/>。地下鉄道ホームの設計をめぐり悠太郎と対立したが、その情熱や理想は理解している。
 
; 真田 紳太郎(さなだ しんたろう)
 
: 演 - [[倉本発]]
 
: 高速地下鉄道敷設工事の建築担当<ref name="79kai"/>。悠太郎の部下。
 
; 増岡 要司(ますおか ようじ)
 
: 演 - [[湯浅崇]]
 
: 高速地下鉄道敷設工事における、建築会社の現場監督<ref name="79kai"/>。
 
; 木崎(きざき)
 
: 演 - [[や乃えいじ]]
 
: 建設会社の担当。不足する資材集めのため、靴が擦り切れるまで奔走している事を涙ながら竹元に訴えるが、竹元からは「底抜け[[浪曲|浪花節]]野郎」と激昂される<ref name="104kai"/>。
 
 
==== 天満天神市場の人々 ====
 
{{JIS2004|対象=節|説明=山﨑千惠子の『﨑』}}
 
; 泉 源太(いずみ げんた)
 
: 演 - [[和田正人]]
 
: 詳細は[[#東京編の登場人物|東京編の登場人物 め以子の幼馴染み]]の項を参照。
 
; 銀次(ぎんじ)
 
: 演 - [[西川忠志]]
 
: 魚屋「魚喜」<ref name="6w" /><ref name="7w" />店主。魚島の行事で大量の鯛が必要になった時、め以子は魚喜でアルバイトをして鯛の代金を賄った。その際、銀次から魚の見分け方や調理法を習い、その後も魚料理についてアドバイスをもらうようになる。後にめ以子の妊娠が判明し、安静の状態になった際には、見舞いの品として大量の鰯を贈る。その鰯は和枝の手で美味しく調理され、結果としてめ以子が苦手な鰯を克服するきっかけとなる。
 
: 終戦後、源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する<ref name="23w"/>。
 
; タネ
 
: 演 - [[山崎千惠子|山﨑千惠子]]
 
: [[八百屋]]「八百幸」<ref name="6w" /><ref name="7w" />の女将。関東大震災時には、近所の救護所の炊き出しに参加する<ref name="12w">第12週のストーリー。</ref>。
 
; 定吉(さだきち)
 
: 演 - [[蟷螂襲]]
 
: [[乾物]]屋「満惣」<ref name="6w" /><ref name="7w" />店主。
 
; マツオ
 
: 演 - [[鍋島浩]]
 
: 源太が勤める肉屋「牛樂商店」店主。陽気で明るい人物。
 
: 戦争で源太の出征が決まった時は別人のように雰囲気が暗くなり、物資の統制が厳しくなってからは肉も贅沢品と見なされ店の経営が苦しくなる。そのような折、め以子から巨大な牛肉の塊を所望された際には戸惑いながらも承諾し、め以子と協力して肉の塊を西門家へ運ぶ<ref name="101kai">第101回のストーリー。</ref>。
 
: 源太の復員後は元の明るさを取り戻し、終戦後は源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する<ref name="23w"/>。
 
; トミ
 
: 演 - [[マエダユミ]]
 
: マツオの妻で、「牛樂商店」の女将。関東大震災時には、近所の救護所の炊き出しに参加する<ref name="12w" />。源太を実の息子同然に可愛がっており、源太の出征が決まった時には泣いて悲しんでいた<ref name="98kai"/>。
 
: 終戦後、夫や源太と共に闇市でめ以子の露天商に協力する<ref name="23w"/>。
 
 
====喫茶店「うま介」の人々====
 
; 高木 馬介(たかぎ うますけ)
 
: 演 - [[中村靖日]]
 
: 源太の知り合いで、喫茶店「うま介」の店主。[[焼き氷|焼氷]](やきごおり)と称する[[かき氷]]の一種を始め、ユニークなメニューを店の売りにしているが、当初はあまり流行っていなかった。源太から頼まれ、東京から駆け落ちしてきた桜子と室井、さらに西門家を追い出されため以子と希子を受け入れる<ref name="50kai">第50回のストーリー。</ref>。め以子たちのテコ入れにより、閑古鳥が鳴いていた店は賑わいを見せるようになる<ref name="52kai">第52回のストーリー。</ref><ref name="53kai"/>。
 
: 戦時下では食材が入手困難のため店は開店休業状態となり、[[ドイツ]]で飲まれているとされる[[たんぽぽコーヒー]]を試行錯誤して作ったり<ref group="注">「(竹元から)聞いた」とふ久から聞いため以子が、馬介に教える。</ref>、日々の有り合わせの野菜・野草などで「よしだ汁」<ref group="注">いわゆる[[青汁]]だが、「つれづれの草で作った汁」→「[[徒然草]]」ということで、作者の[[吉田兼好]]にちなんで室井が命名。</ref>を作ったりして、店で提供する<ref name="17w" />。
 
: 普段はお人好しで、ひ弱な雰囲気のある優男だが、焼氷を注文した客が[[特高警察]]によって連行されそうになった際には、せめて客が食べ終えるまで待ってくれるよう、身を挺して役人たちを説得する男気を見せ、め以子に深い感銘を与える<ref name="19w"/>。その後は「うま介」を国防婦人会の共同炊事の場として提供したり、西門家が全焼した最初の大阪空襲時には行き場のない住民たちの一時避難場所としても開放した(その後、2回目以降の空襲で店舗は焼失した模様)。
 
: 終戦後、焼け跡にできた闇市でめ以子と再会し、め以子の露天商に協力する<ref name="23w"/>。その後、竹元の提案と進駐軍の資金援助により、進駐軍の出入り自由(オンリミット)とする条件で「うま介」を再建する<ref name="24w"/>。
 
: 昭和23年、実家が破産して「うま介」の店舗を勝手に売りに出されてしまい閉店の危機に陥る<ref group="注">馬介に破産を伝えた電報には父親と思われる「タカギ ウシスケ」という名前が書かれている。また馬介の台詞から「とらすけ」という親戚がいる模様。</ref>が、焼氷を超える新たな看板メニュー「いわしサンド」が人気を得て結果的に危機を乗り切るが、新たな家主となった和枝から高額の家賃を取られる事になったため、儲かるどころか「馬車馬のように」働かざるを得ない状態になっている<ref name="spinoff"/>。
 
; 室井 桜子(むろい さくらこ)
 
: 演 - 前田亜季
 
: 詳細は[[#清明高等女学校の人々|東京編の登場人物 清明高等女学校の人々]]の項を参照。
 
; 室井 幸斎(むろい こうさい)
 
: 演 - 山中崇
 
: 詳細は[[#開明軒の人々|東京編の登場人物 開明軒の人々]]の項を参照。
 
; 室井 文女(むろい あやめ)
 
: 演 - [[安部洋花]](少女期:[[杉本瑛]])
 
: 室井夫妻の長女。幼少期より父の幸斎に溺愛されて育つ。口数は少ないものの、「うま介」にて皆が集まる場面にはたびたび顔を出しており、戦時中では母の桜子と共に東京へ疎開。終戦後、復縁した父母と共に「うま介」に戻るが、「阿呆の佛」最終話の原稿が書き上がらないにもかかわらず甲子園へ観戦に行きたがる父・幸斎を椅子に縛り付け、戻ってきた後もまだ完成していないと分かると活を入れる<ref name="150kai" />など、桜子のしたたかな性格を受け継いだ様子が窺える。
 
; 高木 龍子(たかぎ たつこ)
 
: 演 - [[木全晶子]]
 
: 馬介の姉。音楽の素養があり、店の宣伝のために室井が作詞した「焼氷有り{{JIS2004フォント|&#12348;}}の唄」に曲を付け、街頭宣伝の際にオルガンで伴奏をする<ref name="53kai"/>。また、源太の壮行会の際にも、希子が歌う「いちごの唄」の伴奏をする<ref name="99kai"/>。
 
 
==== 西門四姉妹 ====
 
{{JIS2004|対象=節|説明=栁澤美由紀の『栁』}}
 
第94回と第95回で登場した西門家の次女、三女、四女、五女。全員が長姉の和枝に同調しており、悠太郎夫妻や希子の前では無愛想だが、昔馴染みの倉田とは仲がよい模様<ref name="94kai">第94回のストーリー。</ref>。4人の年齢の順位は明らかにされていない。<!-- それぞれ名前に二(ふ)、三(み)、四(し)、五(いつ)と数字を表す語が入っている-->
 
; 冨美(ふみ)
 
: 演 - [[中道裕子]]
 
; 満子(みつこ)
 
: 演 - [[中野蛍]]
 
; 志おり(しおり)
 
: 演 - [[原口志保]]
 
; 逸(いつ)
 
: 演 - [[柳澤美由紀|栁澤美由紀]]
 
 
==== 諸岡家 ====
 
ふ久の嫁ぎ先で、大阪市内で食器や花瓶など(主にガラス製品)を作る工場を営んでいる。戦争のため経営危機に陥るが、終戦後はめ以子の機転により回復のきっかけをつかんだ模様<ref name="24w"/>。
 
; 諸岡 弘士(もろおか ひろし)
 
: 演 - [[中山義紘]]
 
: 泰介の中学校の先輩で、野球部の[[投手|ピッチャー]]。西門家の夕食にもたびたび相伴され、め以子お手製の[[カツレツ|カツ]]や[[タルタルソース]]を絶賛する感激屋。キャッチャーの泰介と共に甲子園を目指し、予選を順調に勝ち続けるも、戦局の悪化により甲子園の全国大会が中止になってしまい、失望と憤りを露わにする<ref name="18w" />。
 
: 昭和19年に[[徴兵検査]]を受けて合格した矢先、ふ久から「(諸岡の)子供が産みたい」との告白を受ける。満更でもない気持ちでありながらも、出征して戦死するかもしれない身であるゆえ、ふ久を不幸にさせたくないことから結婚を断る。しかし、諦めきれないふ久から強引に迫られる。ふ久の気持ちを知っため以子夫婦の懇願もあり、正式に結婚が認められ、西門家で慎ましやかながら内祝いを受けた後に出征する<ref name="20w" />。
 
: 終戦後、無事に復員し<ref>第137回のストーリー。</ref>、め以子の協力を得て、戦争で失われた実家の工場の再建に取り組む<ref name="24w"/>。昭和22年に復活が決まった甲子園大会がGHQによって取り消された時には、後輩たちの夢を守るために泰介や川久保らと協力してGHQとの交渉に奮闘する。その甲斐あって大会の復活が実現すると、今度は息子の大吉を甲子園へ行かせることを新たな夢とする<ref name="25w"/>。
 
; 諸岡 菊子(もろおか きくこ)
 
: 演 - [[中島瞳]]
 
: 弘士の妹。
 
; 諸岡 キヨ(もろおか きよ)
 
: 演 - [[楠見薫]]
 
: 弘士と菊子の母親。め以子の話によると、彼女とは「馬が合いそう」で、息子とふ久の結婚には泣いて喜んだとの事<ref name="18w" />。空襲の中、ふ久の出産に立ち会う。
 
; 諸岡 勤(もろおか つとむ)
 
: 演 - [[国木田かっぱ]]
 
: 弘士と菊子の父親。ふ久の発案と協力で熱効率のよい新式の[[火なしこんろ]]を開発し、西門家に届ける<ref name="20w"/>。
 
; 諸岡 大吉(もろおか だいきち)
 
: 演 - [[今西優真]]
 
: 弘士とふ久の長男で、め以子にとっては初孫。大阪大空襲が起きた夜に産まれる。弘士は将来甲子園に行かせたいと語り、ボール遊びをさせている。
 
 
==== 高山家 ====
 
; 高山 多江(たかやま たえ)
 
: 演 - [[西村亜矢子]]
 
: 西門家の近隣に住む主婦。ふ久の小学校時代、彼女が石を落とした事で息子が怪我を負ったとして、め以子に苦情を言いに来る<ref name="79kai">第79回のストーリー。</ref>。
 
: 戦時下の国防婦人会発足後は、「贅沢は敵」の信条を持ってめ以子達が参加する天満支部を仕切り、め以子にいけずな言動をすることもある。め以子がステーキを振る舞った際には当初怒りを露にするが、匂いと美味しさに根負けする。この件が婦人会からの振る舞いと思われ周囲に感謝され、上機嫌になる<ref name="17w"/>。
 
: 太平洋戦争突入後、め以子の闇購入を通報した密告者と疑われ揉み合いとなる。婦人会の共同炊事時に、め以子に誤解であることや、自らも木炭を闇購入していることなどを説明し和解する<ref name="19w">第19週のストーリー。</ref>。
 
; 高山 勝治(たかやま かつじ)
 
: 演 - [[森本竜一]]
 
: 多江の夫。め以子が巨大な牛肉の塊を買い込む「贅沢」を聞きつけ、文句を言おうと西門家に乗り込むが、差し出されたステーキの誘惑に勝てず口にし、西門家のペースに乗せられる<ref name="102kai" />。
 
: 戦中、防火演習に参加し、悠太郎が逮捕された時の様子をめ以子に伝える<ref name="124kai" />。終戦後、戦死した息子の代わりに養子を取りたいと希望する<ref name="137kai">第137回のストーリー。</ref><ref group="注">その後、高山夫妻が近所の人々と共にめ以子の蔵座敷に招待された際に、一人の幼女が一緒に座っている場面があるが、彼女が養子であるか否かは説明されていない(第143回のストーリー)。</ref>。
 
; 高山 勝(たかやま まさる)
 
: 演 - [[向井照鷹]]
 
: 多江と勝治の息子。小学校でふ久が落とした石が原因で怪我を負う<ref name="79kai" />。
 
: 登場は小学校時代のみで、成人後は戦死して[[英霊]]になったことが多江により語られる<ref name="137kai"/>。
 
 
==== 国防婦人会 ====
 
; 甲田 みね(こうだ みね)
 
: 演 - [[小牧芽美]]
 
: 西門家とは近所付き合いで、祝言の時に台所を貸したり、め以子と共に国防婦人会に参加している。終戦後、夫を亡くしたため疎開先にそのまま引っ越す旨を語る<ref name="137kai"/>。
 
; 伸世(のぶよ)
 
: 演 - [[那々實あぐり]]
 
; 房子(ふさこ)
 
: 演 - [[宮川サキ]]
 
; 時子(ときこ)
 
: 演 - [[川合麻子]]
 
; 松島(まつしま)
 
: 演 - [[徳田尚美]]
 
: 大日本国防婦人会副会長。名前は「松島正子」。め以子を訪ねて雑誌での座談会参加の依頼をするが、め以子が闇購入で家宅捜索を受けて数日後に断りの連絡を入れる。後に雑誌「婦人通信」にて「ミナミのごちそうさん」と自称し、め以子の話を自らの実経験と偽って掲載していることが発覚すると共に、彼女がめ以子を通報したことが判明する<ref name="19w"/>。
 
 
==== 闇市の人々 ====
 
; 香月(かづき)
 
: 演 - [[波岡一喜]]
 
: め以子が戦後に露店を出した闇市を仕切る[[チンピラ]]。め以子を「おばはん」と呼び、無断で出店した彼女を威圧し場所代を請求する。一方、戦争により職を失った人々のために仕事を[[斡旋]]したり、戦争ではぐれた兄弟の再会を見て感涙するなど、人情深い面を持つ。め以子と同様食道楽でもあり、常に串物を手にして屋台の試食もしている。
 
: 食べ物の屋台が立ち並ぶ「うまいもん横丁」を作る構想を立て、何でも美味しく調理し商売するめ以子に一目置き、屋台への料理指導を依頼する<ref name="23w"/>。闇市の手入れでめ以子が警察に逮捕された際は、裏で手を回し、罰金とめ以子に闇市で商売させない条件で釈放させる<ref name="139kai">第139回のストーリー。</ref>。その後もめ以子とは関わりがあるようで、賑わうようになった「うまいもん横丁」の基礎を固めため以子に感謝している様子をみせる<ref name="148kai" />。
 
; チンピラ
 
: 演 - [[梅林亮太]]
 
: 香月の子分格の男。
 
;くず芋屋
 
: 演 - [[勝野賢三]]
 
: 闇市で馬の餌用の小さな[[ジャガイモ]]を売る。め以子は彼からジャガイモを安く買い取り、「うまいもん」の露店を出すきっかけとなる<ref name="134kai">第134回のストーリー。</ref>。
 
; ふかし芋屋
 
: 演 - [[南谷峰洋]]
 
: 戦争で職を失い、香月の斡旋で、闇市で[[サツマイモ|ふかし芋]]の露店を出した男性。調理に不慣れなため、め以子が指導に当たる<ref name="135kai">第135回のストーリー。</ref>。
 
; 真岡(まおか)
 
: 演 - [[三輪浩伸]]
 
: 復員兵の一人。通りかかっため以子の露店で販売するぬか漬けを絶賛し、米三俵を買い取らないかと持ちかけて、当時の価格で4500円もの大金をめ以子に請求する<ref name="136kai" />。その後、め以子が蔵座敷を始めるにあたり、調味料や薬味になる野菜を提供する<ref name="142kai">第42回のストーリー。</ref>。
 
; 古着屋
 
: 演 - [[岡大介]]
 
: 疎開から戻った静が着物を買おうとしていた古着屋<ref name="138kai">第138回のストーリー。</ref>。
 
; 少年
 
: 演 - [[若林仁 (俳優)|若林仁]]
 
: 役名は「和正(かずまさ)」。藤井からぬか床を奪い逃走していた浮浪児<ref name="136kai" />。後に泰介の尽力で兄と再会、その際に「かっちゃん」というあだ名である事を知っため以子は、活男を思い出し涙する<ref name="138kai">第138回のストーリー。</ref>。
 
; 復員兵
 
: 演 - [[中村大輝]]
 
: 少年(和正)の兄。泰介が人捜しで引き合わせに成功した第1号となる<ref name="138kai" />。
 
 
==== GHQ(進駐軍) ====
 
; モリス大尉
 
: 演 - [[トーマス・リンドブルーム]]
 
: 終戦後、大阪ラヂオ局を管理下に置いたGHQ(進駐軍)の責任者。食事の時に「Yummy(おいしい)」と呟いた事から、め以子と希子からは「ヤミー」とあだ名されている。
 
: ラヂオ局の休憩時間に希子たちが食べていため以子手作りのおむすび弁当に興味を持ち、め以子が嫌がるのも構わず大金を出して強引に弁当を買い占める。その後、希子を通して、め以子に局内で弁当を売って欲しいと申し付けたり<ref group="注">この時、め以子は通常の10倍の値段で進駐軍に弁当を売り付けるが、それでも売行は好調であった(第142回のストーリー)。</ref>、め以子の蔵座敷で食事をしたいと希望するが、め以子本人は活男を戦死させた米軍を憎み続けていたため、彼の希望は叶わなかった<ref name="24w" />。
 
: 昭和22年、ハイスクールの同窓であるトム・カーチスが甲子園大会の復活を取り消した際、め以子の蔵座敷へ招待してもらうことを条件にカーチスへの説得の協力を引き受ける。そして念願叶い蔵座敷で食事をした際、彼自身も息子を無理に軍に入隊させて[[真珠湾攻撃]]で戦死させたことをめ以子に打ち明け、似た境遇であるめ以子と苦悩を分かち合い和解する。後日、希子の伝言を通して、カーチスを説得するための有効なヒントを泰介たちに与える<ref name="25w"/>。
 
; ベッカー少尉
 
: 演 - [[ジェイムズ・マクルロイ]]
 
: 終戦後、大阪ラヂオ局に最初に現れたGHQの一人で、日本語を話せる。「〜しろ」といった命令口調でモリス大尉の[[通訳]]を務める。
 
; 米兵
 
: 演 - [[ジェズ・ハンコック]]
 
: 街頭で子供達に[[チョコレート]]を投げ与え、その様子を見咎めため以子にも強引にチョコレートを押し付ける。め以子は仕方なく持ち帰り「悠太郎たちが帰ってくるまでは食べない」と決め、食べたい衝動を抑えしまい込んだ<ref name="139kai" />。
 
; トム・カーチス
 
: 演 - [[デビット・マックフォール]]
 
: GHQの[[民間情報教育局]]長。モリス大尉とはハイスクールの同窓。かつては学生野球のスター選手であったが、身体が小さいためプロ選手になれなかった苦い過去を持つ。そのため、プロになれない学生野球は無意味と考え、民間情報教育局の許可を得ていないという名目により甲子園大会の復活を取り消そうとしたが、泰介たちから大好物のアイスクリーム(め以子がモリス大尉の助言に基づいて作ったもの)を提供されると共に学生野球に対する泰介たちの熱い思いを聞き、大会の復活を認める<ref name="25w"/>。
 
; 通訳
 
: 演 - [[ヘンリー・ファウラー (俳優)|ヘンリー・ファウラー]]
 
: カーチスの通訳を務めるGHQの職員。「〜と言うてはります」といった大阪弁の口調で日本語を話す。
 
; 米兵
 
: 演 - [[ジェレミー・ヘッティンガー]]
 
: カーチスと同席していたGHQの職員。
 
 
==== その他の大阪編の登場人物 ====
 
; 倉田 義男(くらた よしお)
 
: 演 - [[綾田俊樹]]
 
: 西門家と古くから交流がある[[資産家]]。どんな状況でも動じず常に飄々としている大らかな人柄の好々爺で、西門家の全員から信頼されており、希子や結婚に関し不幸が重なる和枝に縁談を紹介したり<ref name="65kai" />、悠太郎の相談にのるなどしている。和枝の株仲間でもあり、彼女のめ以子に対する愚痴の聞き役にもなっている。
 
: め以子と和枝の双方に分け隔て・先入観なく優しく接する人物であり、希子が祝言の場で、め以子と悠太郎の祝言も一緒に上げたいと言い出した際には、怒る和枝や他の姉たちをなだめ、他の出席者たちと共に頭を下げて説得に力を貸す<ref name="94kai"/>。
 
: 終戦後間もなく、焼け跡の土地を買うとの内容の新聞広告を出す。また、め以子に頼まれて、当時入手困難で高価であった米の代金を出資する<ref name="23w"/>。
 
: その後、友人達と共に焼け残った西門家の蔵を訪れ、友人が持参してきた生[[タコ|たこ]]の調理をめ以子に依頼。これをきっかけに、費用を自分がすべて出資した上で、西門家の蔵を改築した蔵座敷の営業を提案。さらに西門家が住む[[バラック]]も建てる<ref name="140kai">第140回のストーリー。</ref>。蔵座敷の完成後、そこに行く事を示す友人同士の暗号を「ごちそうさん」と決める<ref group="注">倉田としては蔵座敷が混雑すると煩わしいため、なるべく秘密にしておきたいとの事で暗号を決めたが、モリス大尉にはどこからかその存在と暗号を知られていた。</ref>。
 
; うどん屋店主
 
: 演 - [[レツゴー三匹|逢坂じゅん]]
 
: 悠太郎が通う[[うどん]]屋の店主。大阪の西門家に来て間もないめ以子が、絶食を経て初めて口にしたうどんで、[[コンブ|昆布]][[出汁|だし]]の味を知るきっかけとなる<ref name="35kai">第35回のストーリー。</ref>。
 
; 関口先生(せきぐち せんせい)
 
: 演 - [[むかいさとこ]]
 
: 希子が通う女学校の担任。
 
; 長屋の女性
 
: 演 - [[黒坂真美]]
 
: 捨蔵(正蔵)の近所に住み、身の回りの世話をしていた<ref name="39kai">第39回のストーリー。</ref>。正蔵が西門家に戻ったことで縁が切れた模様。
 
; 染丸(そめまる)
 
: 演 - [[馬場園梓]]([[アジアン]])
 
: 捨蔵の近所に住む芸妓。源太に想いを寄せていた<ref name="44kai">第44回のストーリー。</ref>が、大晦日を前に源太を見限り、別の男性に乗り換えた模様。
 
; ヨシムラ
 
: 演 - [[三谷昌登]]<ref>[http://www5f.biglobe.ne.jp/~writers/mitani.html ライターズ・カンパニー 三谷昌登]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>
 
: ガス会社社員。悠太郎からの提案で、近隣住民に宣伝目的で実演することを条件にガスコンロを西門家に無料で設置する<ref name="42kai" />。しかし、後に和枝がこのガスコンロを使って自殺未遂騒動を起こす<ref name="64kai"/>。関東大震災の後、ガスコンロは地震の時にもすぐに火を消せる安全な調理器具として、多くの人々の注目を集めることになる<ref name="72kai">72回のストーリー。</ref>。
 
; 玉助<ref  group="注">役名は、{{Twitter status|kazuki0paj|403343524927520768|鈴木一輝のTwitter(@kazuki0paj)2013年11月21日}}の発言による。</ref>
 
: 演 - [[鈴木一輝]]
 
: 大阪一の紙問屋「三島」の息子<ref name="46kai">第46回のストーリー。</ref>。倉田の媒酌で希子と見合いをするが、泥酔した正蔵が割り込み暴れたことで気を害し破談にする<ref name="46kai" /><ref name="48kai" />。
 
; 紙問屋主人
 
: 演 - [[小松健悦]]<ref>[http://kangei.main.jp/media/tv.html#23 TV|関西芸術座]</ref>
 
: 玉助の父親<ref name="48kai" />。
 
; 紙問屋女将
 
: 演 - [[林英世]]
 
: 玉助の母親<ref name="48kai" />。
 
; 安西 真之介(あんざい しんのすけ)
 
: 演 - [[古舘寛治]]
 
: 中年紳士の風貌をし、[[帝国大学#京都|京都帝大]][[経済学]][[教授]]・安西真之介を名乗るが、実は[[詐欺#詐欺師|詐欺師]]。株取引を通じて和枝に接近し、交際を経て<ref name="10w">第10週のストーリー。</ref>求婚し、彼女に気がある素振りを見せて信用を得る<ref name="62kai">第62回のストーリー。</ref>。複数の人間から成る詐欺師グループの一員として、和枝が当てた[[株券|株]]の配当金を全額だまし取って逃走し、新聞でも報道される<ref name="63kai">第63回のストーリー。</ref>。
 
: 名前は偽名であり、本物の安西(演 - [[名村克良]])は、彼とは似ても似つかぬ白髪の老人である<ref name="62kai" /><ref name="63kai" />。
 
; 谷川 ふみ(たにがわ ふみ)
 
: 演 - [[星野真里]]
 
: [[関東大震災]]時、西門家の近所の[[収容避難場所|救護所]]に避難した女性。本職は[[髪結い]]<ref name="69kai">第69回のストーリー。</ref>で、め以子の実家に近い[[湯島]]から来た。無遠慮に開明軒の安否を尋ねるめ以子に嫌味で返し、食事を摂るようめ以子に説得されて怒りを露にする<ref name="67kai">第67回のストーリー。</ref>。震災で夫と2人の息子を亡くし、生きる気力を失い一切の食事を拒んだ末に昏睡状態に陥るが<ref name="68kai" />、好物の[[さんま]]の塩焼きの香りで目覚めて自らの食欲に根負けし、以後は食事を摂るようになる。め以子がみそ汁を作り続けていたことに気づいており、毎日変わる具材で食事のことを考える楽しみを与えてくれため以子に感謝し、東京に戻る<ref name="69kai"/>。
 
; 勝田 半次郎(かつた はんじろう)
 
: 演 - [[土田英生]]
 
: [[関東大震災]]時、西門家の近所の[[収容避難場所|救護所]]に避難した男性。家族の安否を心配するめ以子のために震災の被害状況を記した手描きの地図を作り、源太に託す<ref name="68kai" />。本職は[[寿司屋]]で、銀次が持ち込んだ魚で寿司を握り、救護所の人々に振る舞った後、静から貰ったぬか床を持ち東京に戻る<ref name="69kai"/>。
 
; マサ
 
: 演 - [[一木美貴子]]
 
: 関東大震災の救護所で炊き出しに参加した婦人会の仲間。ふみを怒らせため以子を救護所の出入りを禁止するが、タネとトミの口添えもあり、め以子が再び手伝うことを承諾する<ref name="68kai">第68回のストーリー。</ref>。
 
; 岩渕 護(いわぶち まもる)
 
: 演 - [[内藤裕敬]]
 
: 正蔵の元部下を名乗る男性。かつて正蔵と共に従事していた銅山開発で発生した鉱毒により亡くなった被害者の遺髪を正蔵宅に届けにくる<ref name="73kai">第73回のストーリー。</ref><ref name="77kai">第77回のストーリー。</ref>。
 
; 産婆
 
: 演 - [[鴨鈴女]]
 
: ふ久の誕生に立ち会った[[助産師|産婆]]<ref name="77kai"/><ref name="78kai"/>。
 
; 原 よしエ(はら よしえ)
 
: 演 - [[及川規久子]]
 
: 白鳥女子専門学校の講師。希子が担当するラジオ番組で料理レシピを紹介した<ref name="79kai"/>。
 
; 村上先生(むらかみ せんせい)
 
: 演 - [[白川明彦]]
 
: ふ久の小学校での担任。ふ久が学校で小火騒ぎを起こし、停学にする<ref name="80kai"/>。
 
; 不審な男
 
: 演 - [[浜崎大介]]
 
: 本名は新吉(しんきち)。大阪ラヂオ放送のアナウンサーをする希子に張り付き、声が好きとの理由で一方的に結婚を迫る<ref name="82kai">第82回のストーリー。</ref>。希子に川久保が付き添うようになっても付きまといを続けるが、ある日希子から、川久保と結婚したい気持ちを聞き失恋。一つだけ要望として、希子に「おはようさん、新吉さん」とマイク越しに言ってもらい、満足して引き下がる<ref name="15w"/>。
 
; 一也
 
: 演 - [[稲葉壮大]]
 
; 次雄
 
: 演 - [[向井悠悟]]
 
; 三四郎
 
: 演 - [[林大暉]]
 
: 上記3名は泰介の小学校の級友達。学校帰りに西門家に立ち寄り、め以子におやつをねだる事が習慣で、静には「おやつギャング」と呼ばれていた<ref name="85kai">第85回のストーリー。</ref>。
 
; 男 → 美中年
 
: 演 - [[君沢ユウキ]]
 
: 洋行帰りの美青年。「うま介」で居合わせた竹元の縞柄シャツを褒める。この件が建築中の駅ホームのデザインのヒントとなり、竹元に「女もいいが、男もいい」と言わしめる<ref name="86kai">第86回のストーリー。</ref>。
 
: 戦後、竹元と同伴し西門家の蔵座敷に現れる(クレジットは「美中年」に変更)<ref name="150kai" />。
 
; 松田 亜貴子(まつだ あきこ)→ 島津 亜貴子(しまづ あきこ)
 
: 演 - 加藤あい
 
: 詳細は[[#その他の東京編の登場人物]]の項を参照。
 
; 医者
 
: 演 - [[泉祐介]]
 
: 正蔵が急病で倒れた際に診察をした医師。正蔵の余命が長くないことをめ以子たちに告げ、正蔵を少しでも元気付けるために好きな物を食べさせてやるよう言い残す<ref name="92kai">第92回のストーリー。</ref>。
 
; お貞(おさだ)
 
: 演 - [[高田真衣]]
 
: 昭和7年時の、和枝が嫁いだ山下家の[[家政婦|お手伝い]]。和枝の指示で、め以子が持ってきたぬか床を庭に捨てる<ref name="92kai" />。
 
; ふ久の担任
 
: 演 - [[眞砂享子]]
 
: ふ久の高等女学校での担任。勤労奉仕をせず勉強に没頭するふ久を叱った上、口答えをする彼女を殴る<ref name="98kai"/>。
 
; 社長
 
: 演 - [[オール巨人]]
 
: 建築資材の取引先。[[漆器]]の[[金継ぎ]]が趣味。
 
; 米屋
 
: 演 - [[川上哲]]
 
: 戦時下の大阪で、統制後の米を配給する人物<ref name="103kai">第103回のストーリー。</ref>。
 
; 男性アナウンサー
 
: 演 - [[重光萬石]]
 
: 大阪ラヂオ放送局で戦局を伝える。
 
; 闇屋・小池(こいけ)
 
: 演 - [[村尾英文]]
 
: 西門家を訪れ、野菜や白米などを売っていた闇屋<ref name="110kai" />。
 
; 情報局の役人
 
: 演 - [[多々納斉]]
 
: 太平洋戦争期の大阪ラヂオ放送局で番組の内容を監視する[[情報局]]役人。室井の出演時に同僚の情報局の人間(演 - [[櫻木誠]])と共に、収録現場に立ち会いながら居眠りを始める。室井の即興朗読の内容が非国民的だとして腹を立てるが、希子たちの巧妙な弁明に言いくるめられ、最終的に室井を不問とする<ref name="19w" />。
 
; 岩見亮介(いわみ りょうすけ)
 
: 演 - [[門田裕]]
 
: 太平洋戦争期の「うま介」に突然現れ、焼氷を注文する男性。詳細は不明だが、当時「アカ」と呼ばれ、政府が活動を取り締まっていた[[日本共産党]]の党員らしく、特高警察から追われている身の上であった。以前から「うま介」の焼氷を食べたがっていた亡き妻の代わりに味わい、あの世で妻に話して聞かせるつもりで訪れたと語る。途中、特高警察の係官らが彼を連行しようとするが、馬介による身を挺しての説得のおかげで最後まで食べ終えることができ、感謝の言葉を残して連行されていく<ref name="19w"/>。
 
; 特高警察
 
: 演 - [[板東正敏]]・[[井上学 (俳優)|井上学]]
 
: 岩見を付け狙っていた二人組の役人。「うま介」に乗り込み、岩見を連行しようとするが、馬介の説得を聞き入れ、「1分だけ」と言いつつ焼氷を食べ終わるまで待つことを認める<ref name="113kai">第113回のストーリー。</ref>。
 
; 母親
 
: 演 - [[みやなおこ]]
 
: 防火改修課の家屋引き倒しによる事故で中学生の息子を亡くし、悠太郎ら市職員の謝罪を受ける<ref name="122kai" />。
 
; 里見(さとみ)
 
: 演 - [[木下隆行]]([[TKO (お笑いコンビ)|TKO]])
 
: 軍司令部の高官。藤井とは幼馴染みで「さんちゃん」と呼ばれている<ref group="注">[[TKO (お笑いコンビ)|TKO]]としてコンビ揃っての共演となった。</ref>。かつて祖母に菓子を作ってもらっていたらしく大の[[甘党]]で、め以子が持参した[[カルメ焼き|カルメラ]]を平らげた上、さらに「[[ドーナツ|ドウナット]]」を所望する<ref name="124kai" />。藤井によると悠太郎が逮捕された際にめ以子に頼まれたことから掛け合ってくれたものの、悠太郎の場合、公衆の面前の出来事であり示しがつかず、無罪放免にはできなかったという<ref>第125回のストーリー。</ref>。
 
; 産婆
 
: 演 - [[川本美由紀]]
 
: ふ久の出産に立ち会った産婆<ref name="127kai">第127回のストーリー。</ref>。
 
; 駅員
 
: 演 - [[高見健]]
 
: め以子達が空襲から逃げ込んだ[[心斎橋駅]]の駅員<ref name="128kai"> 第128回のストーリー。</ref>。
 
; 沢田 ハナ(さわだ はな)
 
: 演 - [[小酒井円葉]]
 
: 昭和20年時の山下家のお手伝い。一人暮らしの和枝の指示に従って、食事の支度や町に配給する作物の仕分けなどをしている。和枝の厳格ながらも配慮の行き届いた普段の行動<ref group="注">和枝は出来のよい作物を役人に横領されることを防ぐために、わざと小粒の作物だけを町の配給に回し、出来のよい作物は山下家に直接買い出しに来た人々に与えているなど。</ref>に敬意を示しており、疎開してきため以子に「いけず」をする和枝に「奥様らしくない」と疑問を口にする<ref name="130kai"> 第130回のストーリー。</ref>。
 
; 沢田 武夫(さわだ たけお)
 
: 演 - [[桂吉弥]]
 
: 山下家の小作人で、ハナの父親。和枝がその適切な農業指導で豊かになった小作農から「仏様」と呼ばれている事を泰介に説明する<ref name="130kai" /> 。
 
; 役人
 
: 演 - [[森江流]]
 
: 泰介宛に赤紙を届ける<ref name="130kai"> 第130回のストーリー。</ref>。
 
; 役人
 
: 演 - [[浅井誠]]
 
: 活男の戦死公報を届ける<ref name="131kai"> 第131回のストーリー。</ref>。
 
; 男
 
: 演 - [[西川浩介]]
 
: 大阪市内に戻った直後のめ以子に声をかけた軍人崩れのチンピラ。め以子を道案内をする振りをして連れて行った場所で、待ち伏せしていた仲間達から金銭を受け取り、め以子は担いでいた野菜などを強奪される<ref name="133kai"> 第133回のストーリー。</ref>。
 
; 大野(おおの)
 
: 演 - [[阿部達雄]]
 
: 大阪ラヂオ放送局での希子達の上司。
 
; 細川(ほそかわ)
 
: 演 - [[福原正義]]
 
: 倉田の友人。終戦後、倉田と共に生きたタコを持参して西門家を訪れ、め以子の調理した料理を味わう<ref name="140kai" />。蔵座敷の完成後は常連客となる。
 
; 太田(おおた)
 
: 演 - [[藤田功次郎]]
 
: 倉田の友人。同じく倉田と共に西門家を訪れ、蔵座敷の常連客となる。
 
; 光峰(みつみね)
 
: 演 - [[みぶ真也]]
 
: 倉田が蔵座敷に連れて来た、[[ランプ (照明器具)|ランプ]][[口金]]の製造工場の社長。倉田から、終戦後間もない電力不足の時節柄ランプの需要の増加を見込んで「これから羽振りが良くなる」と評される。これを聞いため以子は諸岡家へ駆け込み、諸岡家の工場を再建するために光峰の工場と提携してランプのガラス部品を作るよう提案する<ref name="24w"/>。
 
; 小関(こせき)
 
: 演 - [[興津正太郎]]
 
: 戦時中に海軍で活男と同じ船に乗っていた戦友。活男が戦死した最後の出撃時、彼自身は病気で基地の病院に入院中であったため難を逃れたが、自分だけが出撃せず生き残ったことを「生き残りの恥さらし」と自虐的に語っていた<ref name="143kai">第143回のストーリー。</ref>。復員後に西門家を訪れ、活男についての思い出を語り、遺品となった活男の手帳をめ以子に手渡す<ref name="24w"/>。
 
; 路代(みちよ)
 
: 演 - [[逢沢りな]]
 
: 室井のファンと称していた文通相手で、室井と蔵座敷で逢い引きする事になる<ref name="145kai">145回のストーリー。</ref>。実は民子の姪であり<ref group="注">室井の書簡に書かれていた宛名から、名字は民子と同じ「野川」であることが伺える。</ref> 、女優志望という事で、実際に文章を書いていた桜子から身代わりのアルバイトを頼まれ芝居を打っていた<ref name="146kai" />。
 
; 女性
 
: 演 - [[春やすこ]]
 
: 啓司と希子からの街頭インタビューを受けた女性。啓司は強引に甲子園大会の話題を振ろうとしたが、彼女は野球に興味がなく、戸惑いながら去る<ref name="147kai" />。
 
; 復員兵
 
: 演 - [[渡辺知晃]]
 
: め以子が街頭で売っていたカレーを、妻(演 - [[大橋梓]])と共に「復員祝い」として無料でご馳走になる<ref name="150kai" />。
 
; 丸岡 真沙子(まるおか まさこ)
 
: 演 - [[永田沙紀]]<ref group="注">劇中では泰介の回想による後ろ姿のみ出演。</ref>
 
: スピンオフドラマに登場。泰介の卒業祝いが開かれた料理店「まるおか」で、油で汚した彼の服を染み抜きして詫びたことから、彼に見初められる。泰介が語る麗しい外見と裏腹に、物事をはっきりと言う気の強い性格らしく、接触を試みて行商に変装した桜子には商品を目利きして酷評したり、夜の仕事をしていると思い込み忠告した泰介にきつく反論する。またラジオの料理番組に「ミス・ヒルズ」の名前で投稿したり、笹の葉とい草で包んだ寿司を作るなど、行動は和枝に類似した面を持つ。自身も洋食の修行をしていたが、理由あって鰯料理には手を付けていなかった。「うま介」を買い取った和枝に声をかけられ共に洋食店を始める予定であったが、実家の鰯料理店を手伝う事になる<ref name="spinoff" />。
 
 
== 劇中に登場する料理 ==
 
以下は、主人公のめ以子がその開発に関わったり、また直接関わらなくとも各週のストーリーを彩る料理である。各料理の名前と説明は、公式サイトのコンテンツ「め以子のごはん帳」<ref name="recipe">{{Cite web|url=http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/index.html|title=め以子のごはん帳|work=『ごちそうさん』公式サイト|publisher=日本放送協会|accessdate=2013-10-20|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131014170825/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/index.html|archivedate=2013年10月14日|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>、および同サイト各週の「あらすじ」<ref>{{Cite web|url=http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/|title=あらすじ|work=『ごちそうさん』公式サイト|publisher=日本放送協会|accessdate=2013-11-05|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131014122514/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/|archivedate=2013年10月14日|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>・ストーリーに基づく。
 
 
なお、第17週の興亜建国パンは公式サイトに掲載されていないが、ストーリーの中でめ以子に重要な影響を与えた一品であるため、番外として紹介する。
 
 
; [[オムライス|オムレットライス]]
 
: 第1週に登場(第4、6回)。開明軒の賄いでめ以子も食べていた「[[トマト|赤なす]]ご飯(=[[チキンライス]])と巨大[[オムレツ]]」が原型。店の悪評を書かれた父・大五の作る料理が美味しいことを証明しようと、店に連れてきた源太達に「美味しい」と言わしめた料理。巨大オムレツと赤なすご飯はそれぞれ独立した料理だったが、め以子はこの2つを混ぜて一緒に食べるとより美味しくなることを発見。これを基に大五が研究を重ねて新しいメニューとして完成させ、後に開明軒の名物料理として評判になる。
 
; [[スコッチエッグ]]
 
: 第2週に登場(第8、10、11、12回)。試作段階で食感が「モソモソする」ため、卵の黄身を半熟にすることをめ以子が提案。そのアイデアを基に大五らが改良を重ねるなか、悠太郎が[[比熱容量|比熱]]などの原理を応用した調理法を発見し、半熟卵のスコッチエッグが完成する。この悠太郎の発案をきっかけとして、め以子の学問への関心が引き出されることとなる。
 
; [[ヤマノイモ|とろろ]][[納豆]]あんの袋揚げ
 
: 第3週に登場(第17回)。悠太郎に納豆の美味しさを知ってもらおうとめ以子が試行錯誤するなか、女学校の宮本先生の「その努力を砥石として自らを磨けば」との言葉に後押しされ開発に至った料理。[[油揚げ]]で[[巾着#用語|巾着]]にしたり、山芋を加えさまざまな調味料で味付けを甘辛く仕上げたことで悠太郎は美味しく納豆を食べることができた。これを機にめ以子は人のために料理を作る喜びを会得し、悠太郎は納豆嫌いを克服する。
 
; [[洋食|洋風]][[おにぎり]]
 
: 第4週のストーリーから<ref group="注">洋風おにぎりそのものは、明確な登場回数は不明のため、ストーリーから分かる箇所のみを記載。</ref>。納豆の創作料理を経験し、悠太郎のために料理を作る喜びを覚えため以子は、自身と彼の弁当に卒業まで日替わりのおにぎりを作ると決めていた。中の具材に悩んでいた頃、宮本先生から、和食にこだわらず開明軒で出されている洋食メニューから何か考えてみてはどうかとアドバイスを得る。そこで思いついたのが[[白身魚のフライ]]<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe04.html 公式ホームページの『め以子のごはん帳』4週目より] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131029144008/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe04.html |date=2013年10月29日 }}</ref>に[[タルタルソース]]を絡めた具をつめた洋風おにぎりであった。
 
; がわがわ
 
: 第5週に登場(第29回)。元々は[[漁師]]の料理で、大五の[[暑気払い]]のためにめ以子が用意した。水に[[味噌]]を溶いたものに、生の[[アジ|鯵]]と[[漬物]]、[[ミョウガ]]・[[ショウガ|生姜]]などの薬味を加え、さらに氷を加えた冷たい[[汁物]]。[[夏バテ]]で食欲が落ちただけではなく、悠太郎と愛娘のめ以子に対して複雑な気持ちを抱いていた大五は、この料理を食したことをきっかけに心を開き、め以子への餞に鶏ガラの[[フォン (料理)|フォン]]のレシピを伝授する。
 
; [[コンブ|昆布]][[出汁|だし]]の[[味噌汁#名称|おつい]]
 
: 第6週に登場(第36回)。義姉・和枝の昆布だしの味に近づこうと試行錯誤するなか、悠太郎から、酒に昆布を入れると酒の味がより美味しくなることを教わり、酒を塗った昆布を[[焙烙]]で炙ることで深い味わいのだしを作ることに成功した。しかし和枝はそれを認めようとしない。
 
; [[おから]]入り[[半助豆腐|半助鍋]]
 
: 第7週に登場(第39回)。西門家の家計を握る和枝に食費を制限されため以子は、大阪で再会した源太に酉井捨蔵を紹介され、彼から残った[[鰻]]の頭(半助)を使った料理を教わり、その美味しさに感動する。この料理をきっかけとして、め以子は無駄なく食材を使いきる「始末の料理」の神髄に触れる。
 
; [[梅干し]]
 
: 第8週に登場(第44、45回)。料理などを習いに通っていた捨蔵から作り方を教わる。冷たくぎくしゃくした西門家の人々の心を近づけようと、め以子は家総出で梅干しや[[梅酒]]などを作る梅仕事を提案する。これを通して静と希子との仲は更に深まるものの、和枝はひとり梅仕事に加わらない。
 
; [[焼き氷|焼氷(やきごおり)]]{{Refnest|group="注"|明治時代に実在し、現在でも大阪府の喫茶レストラン「グリルDEN・EN」にて再現されている料理ではあるが<ref>{{Cite web |date=2013-12-5 |url=http://www.asahi.com/articles/OSK201312040090.html |title=「ごちそうさん」で人気、「焼氷」味わえます 大阪|publisher=[[朝日新聞]]|accessdate=2013-12-5}}</ref>、正確な作り方に関しては当時のレシピが残っていないため、ドラマオリジナルのものである。<ref name="yakigori">[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe09.html 公式ホームページの『め以子のごはん帳』9週目より] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131203025939/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe09.html |date=2013年12月3日 }}</ref>}}
 
: 第9週に登場(第53回)。義父を巡って悠太郎らと口論になっため以子は、西門家を飛び出し喫茶店「うま介」に身を寄せていたが、店の看板メニューとして店主・馬介が元々創作していた「焼氷」を基に、メレンゲや梅シロップを加えるなどして、め以子が改良を加えて出来た一品である<ref name="yakigori"/>。この新製品の宣伝のために、友人・桜子と駆け落ちして大阪にやってきた室井が作詞をし、馬介の姉が作曲した[[コマーシャルソング|宣伝曲]]「[[#焼氷有りマスの唄|焼氷有り{{JIS2004フォント|&#12348;}}の唄]]」も作られ、義妹・希子によって唄われる<ref name="yakigori_uta">[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/betsubara/betsubara.html#betsu_Block06 公式サイト 別腹!ごちそうさん 天神橋筋うま介印の焼氷(やきごおり)] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131119012150/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/betsubara/betsubara.html |date=2013年11月19日 }}</ref>。
 
; ハモニカ(鱧似羹)
 
: 第10週に登場(第59、60回)。静と正蔵の関係の鍵を握るアイテムで、少女時代の静が夜店で買った、[[メレンゲ (菓子)|メレンゲ]]に砂糖・[[ユズ|柚子]]を加えたものを[[寒天]]で固めた甘酸っぱい菓子<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe10.html 公式ホームページ め以子のごはん帳 10週目] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131211190659/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/recipe/recipe10.html |date=2013年12月11日 }}より、ドラマ用に作成されたオリジナルメニューと注記されている。</ref>。見た目が[[ハモ]]の湯引きに似ているため、このような名前が付けられた。天神祭の夜、正蔵が静のもとに届けさせ、二人の長年のわだかまりがほんのわずか解けると共に、め以子と静との心の距離も縮まる。
 
; [[いわし]]の[[つみれ]]揚げ・骨煎餅
 
: 第11週に登場(第65回)。鰯だけは苦手だっため以子は、和枝の自殺未遂騒動や自身の妊娠が判明した直後、和枝が自分のために作ってくれた鰯料理の繊細さに感銘を受ける。折しも正蔵から「和枝の復帰へのアドバイス」を受けていた事もあり、和枝に鰯料理の伝授を乞う。黙々と手際よくつみれ揚げと骨煎餅を拵える和枝の姿に、本来の人柄の良さを垣間見ため以子は改めて感心し和解を試みるが、和枝から苛烈に拒絶されてしまう。
 
; [[おでん|関東煮(かんとだき)]]
 
: 第12週に登場(第71回)。関東大震災が発生し、め以子と桜子の恩師である宮本先生が火事に巻き込まれて亡くなったとの情報が入る。食の大切さと、料理を通じて自らを磨く道を示してくれた先生への弔いとして、桜子は大阪で「関東煮」と呼ばれて親しまれているおでんを囲むことをめ以子に提案する。また、室井は、震災の[[余震]]で鍋が倒れても最後まで残っていた「鍋底の[[大根]]」のように、震災で命を落とした人々の分まで全力で生き抜かねばならないと思いの丈をつづる。
 
; [[魚すき]]
 
: 第13週に登場(第76回)。年の瀬を控えた西門家では、卯野家と共に[[御節料理|おせち料理]]や[[餅]]の支度で台所が手狭になり、夕食は大人数で手軽に食べられる[[鍋料理]]が連日食卓に登った。魚すきは[[魚介類]]を中心にした大阪発祥の鍋である。め以子達が鍋の支度をしている最中、正蔵と会った大五は、酒場で悠太郎と腹を割って話し合い、二人共に上機嫌で帰宅する。なお別の日には、[[牡蠣の土手鍋]](第73回)や、関西風の味付けに合わせた上で関東風に[[割下]]で煮た[[すき焼き]](第75回)が食卓に登った。
 
; [[アイスクリン]]
 
: 第14週に登場(第83、84回)。普段の食事にあまり関心を持たなかったふ久が、街頭で売っていたアイスクリンを神妙な面持ちで食べている事に注目しため以子は、子供達と共に自家製アイスクリンを作る。[[卵黄]]・[[卵白]]入りと、活男の考案による納豆入りの計3種類で、好みで[[サンショウ|粉さんしょう]]、[[ワサビ|わさび]]、[[味噌|白みそ]]などを足して食べる。他所で食べたものと比較する事で初めて「おいしい」の意味を知り、母の「見えない力」で家のご飯は出来ていると語るふ久に、め以子は嬉し涙を流す。
 
; [[スジ肉|牛すじ]][[カレーライス|カレー]]
 
: 第15週に登場(第85、90回)。め以子は職場で怪我を負った悠太郎のために、彼の大好物であり、傷によいとされる牛すじ肉を使った特製カレーを振る舞う。しかしその後、悠太郎は寝言で亜貴子の名前を口にしてめ以子の怒りを買い、家を追い出される。悠太郎は亜貴子の家でカレーをご馳走になるものの、どうしてもめ以子の作るカレーを思い出してしまう。西門家に戻った悠太郎は食卓で慣れ親しんだカレーの味を通して、妻への変わらぬ愛情を再確認する。
 
;[[柿の葉寿司|柿の葉ずし]]
 
: 第16週に登場(第91回 - 95回)。正蔵の余命が危ういことを医者から告げられため以子は、正蔵を少しでも元気付けるため何が食べたいかを尋ねたところ、先妻の得意料理であった柿の葉ずしを所望される。め以子は試行錯誤するも、正蔵の望む味をどうしても再現できない。和枝なら作り方を知っていると思い、彼女の嫁ぎ先へ出向き相談するもきっぱり断られる。しかし希子の祝言の予定を聞いた和枝は、亡母の[[代理|名代]]として大量の柿の葉ずしを携えて出席。結果的にめ以子夫妻のものとなった祝言を終え、正蔵は和枝の柿の葉ずしに舌鼓を打つ一方、め以子は「Mrs.キャベジ」の正体が和枝であった事も含め、知恵も料理の腕前もまだまだ和枝に及ばないと悔しがる。
 
; [[ジャガイモ|じゃがいも]]と[[油揚げ]]入りご飯
 
: 第17週に登場(第97回)。戦時下において厳しくなりつつある食糧事情の中、め以子は少しでも美味しい物を家族に食べさせようと数々の「[[節米料理]]」を考案。別の日(第100回)には[[素麺]]を炊き込んだご飯を出すなど、毎日の食卓に工夫をこらすめ以子であったが、次第に日用品や食材の配給化が進み、一年後(昭和16年)には米さえも配給制となってしまう。
 
; [[興亜建国パン]](番外)
 
: 第17週に登場(第100、101回)。作り方は劇中にて紹介。戦時下の栄養評議会で考案されたパン。婦人会が、小学校で弁当を持参出来ない子供たちのために提供することを決め、め以子は調理を買って出る。しかし渡されたレシピに書かれた材料は、パンの材料とは程遠い食材も含み味の想像はつかず、実際に作り小学校に配布したものの「不味くて食べられない、しかし生徒への教育上廃棄もできない」とすべて返品される。また静も一口食べただけで余りの不味さに吐き出し、「家畜の餌」と酷評する。め以子は仕方なく畑の肥やしにしようとするが、大量のパンから食材達の凄まじい恨み節が聞こえてきたために処分できず、責任を取って全部一人でむさぼり食う。め以子はこの苦しい体験を通して、どんな時でも家族や親しい人々に美味しい物を食べさせることを生き甲斐にしてきた自分の原点に立ち返ることを決意する。
 
; [[カボチャ|かぼちゃ]][[スープ]]
 
: 第18週に登場(第107回)。戦地から戻った源太が一切食物を口にできず[[栄養失調]]で倒れ、西門家で看病される事になる。め以子は胃に優しいさっぱりした食事なら喉を通るのではと考え、かぼちゃ([[なにわ野菜]]の勝間南瓜)を使った冷製スープを作る。源太はいったんは口にするものの、やはり体が受け付けず吐き戻してしまう。
 
; [[うどん#カレー・南蛮|カレーうどん]]
 
: 第19週に登場(第114回)。め以子はラジオ番組での室井の即興朗読をヒントに、食糧難を乗り切るべく[[隣組]]で食材を持ち寄り「一つの鍋」での共同炊事を提案する。め以子は備蓄していた[[小麦粉]]や、折しも竹元から送られた[[カレー粉]]を提供、「うま介」にて皆で作ったカレーうどんを食べながら、密告の疑いをかけた多江とも和解する。最後は空になった鍋に向かい一斉に「ごちそうさん」の声をかけた。
 
; 卵の[[粕漬け|かす漬け]]
 
: 第20週に登場(第119回)。料理人として海軍に志願する活男に同意できないめ以子は、自宅で料理をさせる事で納得してもらおうと、ふ久と諸岡の結婚に際し内祝いに出す料理を手伝わせる。自宅で飼う[[ニワトリ]]<ref group="注">「タマコ」と名付けられ、西門家の食卓に使う卵を産んでいたが、やがて卵を産めなくなり御役御免になったためか、ふ久と静の疎開における送別会の際に鶏鍋の食材となった模様(第127回のストーリー)。</ref>が産んだ卵をはじめ、なけなしの食材で創作した料理に諸岡が感心し舌鼓を打つ様子に、活男はめ以子の思いとは裏腹に、自らの決意をより一層固める事になる。
 
; [[カルメ焼き|カルメラ]]
 
: 第21週に登場(第124回)。逮捕された悠太郎を救うため、め以子は藤井と共に軍高官の里見のもとを訪ね、処罰を免除してくれるよう嘆願する。甘党である里見のために、め以子はカルメラを焼いて持参し、さらに菓子を作り続けた事も功を奏し、悠太郎は釈放され帰宅する。
 
; [[茶粥|茶がゆ]]と[[漬物|こうこ]]
 
: 第22週に登場(第130回 - 132回)。和枝の家に疎開し畑仕事に務めるめ以子と泰介に、和枝は茶がゆを用意し、お手伝いのハナに届けさせた。元々は仕事をする主人の後を妻が追って届けた事から別名「追いかけ茶」とも呼ばれ、こうこと一緒に食べる時の「ずるずる、ばりばり」という音は「家族の音」と言われている。その後、泰介が出征し、さらに活男の戦死告知を受けため以子は、茶がゆとこうこを一人で食べながら悲しみにくれる。
 
; うまいもん
 
: 第23週に登場(134、135回)。め以子は終戦後の闇市で、馬の餌用の小さなジャガイモ(くず芋)を購入。揚げて食べてみると思いのほか美味しく、これで商売をしようと思い立つ。室井が「馬の芋」にちなんで「うまいもん」と名付け、闇市に出した露店は源太達の協力もあり繁盛する。チンピラの香月から場所代を請求されたり、他の露店も「うまいもん」を模倣して売るようになってしまうが、め以子は周囲の人々が持ち寄る食材を買い取り「ほうるもん([[ホルモン焼き]])」や「カエルもん([[ウシガエル]])」などの焼き料理も加えて売り出す。
 
; [[たこめし|たこ飯]]
 
: 第24週に登場(140回)。西門家の蔵に、倉田とその友人達が生たこを持参して訪れ、め以子に調理を依頼する。刺身、茹でだこ、串焼き、締めにたこ飯と、たこ尽くし料理を堪能した倉田は、め以子の料理の腕を見込んで、蔵を改築して料理を出す「お座敷」を始めないかと提案する。
 
; [[ローストビーフ]][[丼物|丼]]
 
: 最終週に登場(148回)。進駐軍のモリス大尉が、泰介たちの甲子園大会中止撤回への口利きの条件として、蔵座敷でめ以子による「最高の日本料理」によるもてなしを要求。め以子は大五から聞いた醤油の万能性をヒントに[[すき焼き]]を出すつもりでいたが、当日モリスが持ち込んだブロック肉が脂身が少なくすき焼きには向かないながらも「絶対においしい」との確信を持ち、素材を活かす一番よい調理法として急きょローストビーフに変更。当初モリスは「日本料理ではない」と難色を示したが、切り分けた肉をご飯にのせ、醤油ベースのタレとわさび、青葱を散らした和風の味付けで提供した。モリスが食べる表情を見て、め以子は「おいしい」と思う顔には国の違いは無い事に気付き、モリスも息子を失った苦悩と、それを克服したいがための来訪であることを告白した。
 
; [[イワシ|いわし]]の[[トマト]]煮
 
: スピンオフドラマに登場。泰介は初恋相手である真沙子に「あなたなりの鰯料理でいい。僕に鰯料理を食べさせてください」と鰯を持参。真沙子の父・真次郎も再び厨房に立つ意欲を取り戻し、この事に対する泰介へのお礼も兼ねて腕を振るい、泰介に持たせた料理。[[オリーブオイル]]で焼いたイワシを[[バジル]]風味の[[トマトソース]]に絡めている。
 
: 「うま介」の権利を買い取り、馬介らを追い出そうとしていた和枝や「うま介」閉店の危機に抗議に訪れた竹元をその風味でたちまち虜にし、これを出すのなら「うま介」を続けてもよいと和枝に言わしめた。そこで喫茶店のメニューらしく、酸味のあるドイツ風のパンで挟んだ「'''いわしサンド'''」として提供。焼氷を超える新しい看板メニューとして大評判となり、見事に「うま介」を閉店の危機から救った。
 
 
== オープニング ==
 
まずタイトル(月曜のみ<ref group="注">本編に若干時間の余りが出た時(例:第106、141、142回)に月曜以外に放送される場合もあった。</ref>、それを囲むようにGOCHIKUNとその仲間たち<ref>各キャラクターの姿と名称は以下のサイトで確認出来る。<br />[http://www.nhk.or.jp/osaka/wonderland/word.html NHK大阪放送局] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131202234400/http://www.nhk.or.jp/osaka/wonderland/word.html |date=2013年12月2日 }}(2013年11月24日閲覧)、[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/betsubara/betsubara.html#betsu_Block07 ごちそうさん公式サイト 別腹!ごちそうさん] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131119012150/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/betsubara/betsubara.html |date=2013年11月19日 }}(2013年12月15日閲覧)</ref>が出現)→そこから目玉焼き→花→木→鍋→食卓→雨粒が降った大阪の街並みのイメージ→木々→サビの歌詞にリンクする形でめ以子の実写→海中→地球→青空に浮かんだ太陽と、アニメと実写を組み合わせたものになっている。映像は、[[関和亮]]によるもの。
 
 
オープニングタイトル「ごちそうさん」の上に連続テレビ小説のクレジットがアバンタイトルの有無にかかわらず入る。<ref group="注">オープニングタイトルに連続テレビ小説のクレジットを組み合わせるのは『[[あまちゃん]]』からで、本作品でも、次作品の『[[花子とアン]]』でも、その次の『[[マッサン]]』、『[[まれ]]』でこの方法がとられる。マッサンではアバンタイトルが無い場合のみ組み合わされる。</ref>
 
 
総合テレビでの初回放送が8時に変更された[[2010年]]上期(『[[ゲゲゲの女房]]』)以後、[[アバンタイトル]]が本格的に使われてから、大阪局制作のものとしてはそれが最も多用され<ref group="注">それまでの大阪発である『[[てっぱん]]』『[[カーネーション (テレビドラマ)|カーネーション]]』『[[純と愛]]』、および東京製作の『あまちゃん』もアバンタイトルを使う日と使わない日がほぼ交互だった。</ref>、アバンタイトルなしでのスタートはわずかに2回だけ([[11月20日]]・第45話と[[12月28日]]・第78話)で、第79話([[1月4日]])以後の後半はすべてアバンタイトルからのスタートだった。
 
 
前半最終の第78話と全体の最終となる第150話([[3月29日]])は通常のオープニングは使わず(78話ではアバンタイトルも省略)、タイトルを出したのち早速本編に入り、出演者とテーマ曲はエンディング(通常のカットイン・アウトではなくロールテロップ)にまわした<ref group="注">最終回でこの形態で締めくくる朝ドラでは、2015年上半期放送の『[[まれ]]』まで存在しない。</ref>。また第14週([[1月6日]])以後の予告編の箇所ではめ以子・悠太郎が「来年もよろしくお願いします。みなさんよいお年を」とあいさつをして締めている。
 
 
== エンディング ==
 
「きょうの食いしん坊」と題し、一般公募で寄せられた、おいしいものを食べた瞬間の、いきいきとした表情をとらえた写真を紹介する<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/rel/boshu.html きょうの食いしん坊] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130930195427/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/rel/boshu.html |date=2013年9月30日 }}</ref>。
 
 
最終話ではぬか床を抱えるめ以子・悠太郎夫妻の写真と「半年間、おおきに!!(大阪市天満 西門め以子さん・悠太郎さん)」のテロップが出された。
 
 
== 放送日程 ==
 
* サブタイトルには、その週のエピソードに関わる食材の名前が含まれ、それをもじった文章や言葉、[[ことわざ]]等となっている。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 
!週!!回!!放送日!!サブタイトル!!演出
 
|-
 
|1||{{0}}{{0}}1-{{0}}{{0}}6
 
|style="text-align:right"|2013年{{0}}9月30日 - 10月{{0}}5日||'''[[イチゴ|いちご]]'''一会<br />【一期一会】||rowspan="2"|木村隆文
 
|-
 
|2||{{0}}{{0}}7-{{0}}12
 
|style="text-align:right"|10月{{0}}7日 - 10月12日||'''[[卵黄|黄身]]'''と出会った<br />【君と出会った】
 
|-
 
|3||{{0}}13-{{0}}18
 
|style="text-align:right"|10月14日 - 10月19日||'''[[納豆|なっとう]]'''くう!<br />【納得!】||rowspan="2"|小林大児
 
|-
 
|4||{{0}}19-{{0}}24
 
|style="text-align:right"|10月21日 - 10月26日||こころを'''[[米|コメ]]'''て<br />【心を込めて】
 
|-
 
|5||{{0}}25-{{0}}30
 
|style="text-align:right"|10月28日 - 11月{{0}}2日||'''[[フォン (料理)|フォン]]'''とうの気持ち<br />【本当の気持ち】||rowspan="2"|木村隆文
 
|-
 
|6||{{0}}31-{{0}}36
 
|style="text-align:right"|11月{{0}}4日 - 11月{{0}}9日||'''[[コンブ|こんぶ]]'''ねーしょん<br />【コンビネーション】
 
|-
 
|7||{{0}}37-{{0}}42
 
|style="text-align:right"|11月11日 - 11月16日||'''[[鯛|たい]]'''した始末<br />【大した始末】||小林大児
 
|-
 
|8||{{0}}43-{{0}}48
 
|style="text-align:right"|11月18日 - 11月23日||ごめん'''[[ナス|なす]]'''って<br />【御免なすって】||rowspan="2"|福岡利武
 
|-
 
|9||{{0}}49-{{0}}54
 
|style="text-align:right"|11月25日 - 11月30日||君を'''[[焼き氷|あいス]]'''<br />【君を愛す】
 
|-
 
|10||{{0}}55-{{0}}60
 
|style="text-align:right"|12月{{0}}2日 - 12月{{0}}7日||祭りの'''[[ハモ|ハーモ]]'''ニー<br />【祭りのハーモニー】||小林大児
 
|-
 
|11||{{0}}61-{{0}}66
 
|style="text-align:right"|12月{{0}}9日 - 12月14日||大嫌いって'''[[イワシ|いわし]]'''たい<br />【大嫌いって言わせたい】||盆子原誠
 
|-
 
|12||{{0}}67-{{0}}72
 
|style="text-align:right"|12月16日 - 12月21日||ごちそう'''[[サンマ|さんま]]'''での日々<br />【ごちそうさんまでの日々】||木村隆文
 
|-
 
|13||{{0}}73-{{0}}78
 
|style="text-align:right"|12月23日 - 12月28日||'''[[フグ|ふく]]'''が来た!<br />【福が来た!】||盆子原誠
 
|-
 
|14||{{0}}79-{{0}}84
 
|style="text-align:right"|2014年{{0}}1月{{0}}6日 - {{0}}1月11日||'''[[アイスクリン|アイス]]'''る力<br />【愛する力】||木村隆文
 
|-
 
|15||{{0}}85-{{0}}90
 
|style="text-align:right"|{{0}}1月13日 - {{0}}1月18日||今日でおわ'''[[カレーライス|カレー]]'''<br />【今日でお別れ】||福岡利武
 
|-
 
|16||{{0}}91-{{0}}96
 
|style="text-align:right"|{{0}}1月20日 - {{0}}1月25日||'''[[汁物|汁]]'''の棲み家<br />【終の棲み家】||盆子原誠
 
|-
 
|17||{{0}}97-102
 
|style="text-align:right"|{{0}}1月27日 - {{0}}2月{{0}}1日||贅沢は'''[[ステーキ]]'''だ<br />【贅沢は素敵だ<ref group="注">この題の由来は、[[国民精神総動員]]の政策で「ぜいたくは敵だ!」というスローガンがあったが、これに不満を持つ人達が「ぜいたくは'''素敵'''だ!」と皮肉ったことから。この週の放送では当時としては非常に高級であった分厚いステーキをめ以子が客に振舞った</ref>】||小林大児
 
|-
 
|18||103-108
 
|style="text-align:right"|{{0}}2月{{0}}3日 - {{0}}2月{{0}}8日||'''[[乳]]'''の教え<br />【父の教え】||渡辺哲也
 
|-
 
|19||109-114
 
|style="text-align:right"|{{0}}2月10日 - {{0}}2月15日||貧すれば'''[[うどん]]'''す<br />【貧すれば鈍す】|||木村隆文
 
|-
 
|20||115-120
 
|style="text-align:right"|{{0}}2月17日 - {{0}}2月22日||私の'''[[大豆]]'''な男の子<br />【私の大事な男の子】||渡辺哲也
 
|-
 
|21||121-126
 
|style="text-align:right"|{{0}}2月24日 - {{0}}3月{{0}}1日||悠太郎の'''[[卵]]'''<br />【悠太郎の乱】||佐々木善春
 
|-
 
|22||127-132
 
|style="text-align:right"|{{0}}3月{{0}}3日 - {{0}}3月{{0}}8日||'''[[イグサ|い草]]'''<ref group="注">い草そのものは食材ではないが、和枝が笹の葉で包んだ寿司を作る際にい草の茎を使い葉を結んでいる。</ref>の味<br />【戦の味】||木村隆文
 
|-
 
|23||133-138
 
|style="text-align:right"|{{0}}3月10日 - {{0}}3月15日||'''[[ジャガイモ|いも]]'''に見ていろ!<br />【今に見ていろ!】||佐々木善春
 
|-
 
|24||139-144
 
|style="text-align:right"|{{0}}3月17日 - {{0}}3月22日||'''[[チョコレート|チョッコレイト]]'''な開戦<br />【ちょっとレイトな開戦】||盆子原誠
 
|-
 
|25||145-150
 
|style="text-align:right"|{{0}}3月24日 - {{0}}3月29日||'''[[豚肉|とん]]'''だごちそう<br />【とんだ御馳走】||木村隆文
 
|-
 
|colspan="2"|スピンオフ
 
|style="text-align:right"|{{0}}4月19日(BSプレミアム 19:30-21:00)<br>12月29日(総合 16:00-17:30)||ごちそうさんって'''[[イワシ|いわし]][[鯛|たい]]'''!<br />【ごちそうさんっていわしたい!】||福岡利武
 
|-
 
! colspan="7"|平均視聴率 22.4%<ref>[http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/04/01/kiji/K20140401007888440.html 「ごちそうさん」あま&梅ちゃん超え!朝ドラ過去10年で最高視聴率] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140405235610/http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/04/01/kiji/K20140401007888440.html |date=2014年4月5日 }} - スポニチアネックス 2014年4月1日閲覧]</ref><ref>『ザテレビジョン』の発表では、22.3%。{{Cite journal|和書|date = 2014-05-16|title = 第80回記念スペシャル 発表! ザテレビジョンドラマアカデミー賞|journal = [[ザテレビジョン]]|volume = 20|issue = 19号(2014年5月16日号)|page = 10|publisher = [[KADOKAWA]]}}</ref>(視聴率は[[ビデオリサーチ]]調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)
 
|}
 
 
== 総集編 ==
 
;連続テレビ小説『ごちそうさん』総集編 前編「イチゴイチエ」
 
: 第1週から第13週を再構成したもの。
 
:* 2013年[[12月31日]]8:00 - 9:30(総合)
 
:* 2014年[[1月1日]]16:30 - 18:00(総合)
 
:* 2014年[[1月4日]]9:30 - 11:00(BSプレミアム)
 
:* 2014年[[5月6日]]8:15 - 9:45(総合)
 
:* 2014年[[5月18日]]13:00 - 14:30(BSプレミアム)
 
;連続テレビ小説『ごちそうさん』総集編 後編「アイスルチカラ」
 
: 第14週から最終週を再構成したもの。
 
:* 2014年[[5月6日]]9:50 - 11:20(総合)
 
:* 2014年[[5月18日]]14:30 - 16:00(BSプレミアム)
 
;も一度まんぷく!!『ごちそうさん』ダイジェスト一挙放送
 
:総合テレビ「[[NHKとっておきサンデー]]」にて放送された『ごちそうさん1週間』全26週分を再構成し、10時間近くに渡り一挙放送した<ref>[http://www.nhk.or.jp/drama/reruns/ NHKドラマ再放送予定] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20141031103646/http://www.nhk.or.jp/drama/reruns/ |date=2014年10月31日 }}</ref>。パート1(第1週)の冒頭、パート7(最終週)の終了後に杏による挨拶が放送された。
 
:* 2014年[[12月23日]]8:44 - 18:31(総合、中断あり)
 
:**パート1 8:44-9:05 杏による挨拶に続き第1週
 
:**パート2 9:10-10:10 第2-4週
 
:**パート3 10:15-11:52 第5-9週
 
:**パート4 12:15-12:35 第10週
 
:**パート5 13:05-15:10 第11-16週
 
:**パート6 15:15-18:00 第17-24週
 
:**パート7 18:10-18:31 第25週(最終週)に続き杏による挨拶(12月28日の「ごちそうさんっていわしたい!!」の総合テレビ放送の予告もあり)
 
:※なおパート5・6では1時間おきに1-2分の[[インターミッション (映画用語)|インターミッション]]として[[番組宣伝]]、「[[NHKプレマップ]]」を挿入。
 
 
== スタッフ ==
 
* 作 - [[森下佳子]]
 
* 音楽 - [[菅野よう子]]<ref>[http://www.cinra.net/news/2013/07/31/210433.php 菅野よう子が9月から放送のNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』の音楽を担当] - CINRA.NET(2013年7月31日)</ref>
 
* 演奏 - ウィーン・オペラ舞踏会管弦楽団<ref group="注">Wiener Opernball Orchester,[[ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団|フォルクスオーパー]]所属楽団員を主体とする。</ref>
 
* 指揮 - {{仮リンク|ウヴェ・タイマー|de|Uwe Theimer}}<ref>[http://www.camerata.co.jp/artist/detail.php?id=49 ウヴェ・タイマー Uwe Theimer (cond)] - CAMERATA TOKYO</ref>
 
* 時代考証 - [[天野隆子]]、谷直樹
 
* [[大阪弁|大阪ことば]]指導 - [[一木美貴子]]
 
* 大阪料理監修 - [[広里貴子]]
 
* フードスタイリスト - [[飯島奈美]]
 
* タイトル映像 - [[関和亮]]
 
* 撮影協力 - 滋賀ロケーションオフィス、姫路フィルムコミッション、犬山ロケサービスチーム、[[兵庫県]][[加古川市]]、[[岡山県]][[真庭市]]、[[博物館明治村]]、[[今井町|奈良県今井町]]、[[滋賀県]][[高島市]]、[[奈良女子大学]]、[[大阪市交通局]]ほか
 
* TD - [[江川治朗]]
 
* 撮影 - [[西鍵真治]]
 
* 照明 - [[松崎隆志]]
 
* 音声 - [[田中高晴]]
 
* 映像 - [[峯田俊介]]
 
* 制作統括 - [[岡本幸江]]
 
* プロデューサー - [[内田ゆき]]
 
* 演出 - [[木村隆文 (演出家)|木村隆文]]、[[小林大児 (演出家)|小林大児]]、[[福岡利武]]、[[盆子原誠]]、[[渡辺哲也]]、[[佐々木善春]]
 
* 副音声解説 - [[松田佑貴]]<ref>NHK大阪放送局公式twitter{{Twitter status|nhk_osaka_JOBK|402675283079073793|2013年11月19日の発言}} </ref>
 
* 「ごちそうさん1週間」<ref group="注">[[NHKとっておきサンデー]]内</ref>、「5分でごちそうさん」ナレーター - [[山本美希]](NHK大阪アナウンサー)
 
 
== 劇中曲 ==
 
 
=== 主題歌 ===
 
* 「[[雨のち晴レルヤ/守ってあげたい|雨のち晴レルヤ]]」
 
** 作詞:[[北川悠仁]]、作曲:北川悠仁・[[佐藤和哉 (篠笛奏者)|佐藤和哉]]、編曲:CHRYSANTHEMUM BRIDGE & ゆず、歌:[[ゆず (音楽グループ)|ゆず]]([[セーニャ・アンド・カンパニー]])<ref>{{Cite news |url=http://www9.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/157099.html |publisher=NHK |work=ドラマトピックス |date=2013-5-30 |title=主題歌は「ゆず」が歌います!朝ドラ「ごちそうさん」}}</ref>
 
 
=== 挿入歌 ===
 
* 「{{Anchor|焼氷有りマスマスの唄|焼氷有り{{JIS2004フォント|&#12348;}}の唄}}」<!--表記は『ゴチソウノォト』CDより-->
 
** 作詞:森下佳子、作曲:菅野よう子、歌:西門希子([[高畑充希]])<ref name="yakigori_uta"/>
 
** 第53回で使用された。サウンドトラック『[[ゴチソウノォト]]』および高畑のアルバム『PLAY LIST』に収録。
 
* 「{{Anchor|いちごの唄〜源太出征の日}}」
 
** 作詞:森下佳子、作曲:菅野よう子、歌:西門希子(高畑充希)<!--音楽配信およびCD『ゴチソウノォト おかわり』の表記より-->
 
** 第99回で使用された。劇伴曲「ゴチソウノォト」に歌詞を付けアレンジ。サウンドトラック『ゴチソウノォト おかわり』に収録。
 
* 「[[蘇州夜曲]]」
 
** 作詞:[[西條八十]]、作曲:[[服部良一]]、歌:西門希子(高畑充希)<!--CD『ゴチソウノォト おかわり』の表記より-->
 
** 第125回で使用された。サウンドトラック『ゴチソウノォト おかわり』に収録。
 
 
==視聴率・反響==
 
ビデオリサーチ調べによる初回の平均視聴率は関東地区で22.0%、関西地区で18.2%と、前作『[[あまちゃん]]』を上回り、過去10年間で最高となるスタートを切った。第2回放送の視聴率は関東地方は20.5%に下降したのに対し、関西地区の視聴率は第2回は18.9%、第3回は19.6%と上昇した<ref>[http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20131004-OHT1T00024.htm NHK朝ドラ「ごちそうさん」関西地区は連日、視聴率上昇] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20131005211533/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20131004-OHT1T00024.htm |date=2013年10月5日 }} - [[スポーツ報知]]2013年10月4日</ref>。10月16日の放送は、平均視聴率は関東地区で27.3%(関西地区21.4%)となり、前作『あまちゃん』が9月16日に記録した27.0%を上回った<ref>[http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20131017-1205446.html ごちそうさん27.3% あまちゃん超えた] - [[日刊スポーツ]]2013年10月17日</ref>{{Refnest|group="注"|放送当日は[[平成25年台風第27号|台風第27号]]の接近に伴い、台風情報を確認する視聴者も多かった事が影響されているとの見解もある。<ref>{{Cite news|url=http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131023/ent13102310010003-n1.htm|title=「ごちそうさん」台風さなか27.3% 10/14〜20|publisher=[[MSN産経ニュース]]|date=2013-10-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131130135907/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/131023/ent13102310010003-n1.htm|archivedate=2013年11月30日|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>}}。
 
 
最終回を翌週に迎える3月19日の時点で、関東および関西の全期間の視聴率において、過去10年間で最高を記録した(関西21.7%、関東22.4% ビデオリサーチ調べ)。こうした人気について、メディア分析の専門家・[[影山貴彦]]は、前作『あまちゃん』の成功による幅広い視聴者層の獲得といった要因のほかに、「家族や社会との関係について、現代に通じる価値観を描き切れた」として、視聴者による本作への共感性を挙げている<ref>{{Cite news |url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140320-00000113-san-ent |accessdate=2014-3-20 |title=ごちそうさん視聴率「満腹」 等身大ヒロインに共感、直近10年で最高 |publisher=産経新聞 |date=2014-3-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140320122746/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140320-00000113-san-ent |archivedate=2014年3月20日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>。
 
 
== 受賞 ==
 
* 第32回[[向田邦子賞]](森下佳子)<ref>[http://www.tokyonews.co.jp/culture/mukouda/prize32.html 【向田邦子賞】受賞者 第32回:森下佳子] 東京ニュース通信社(2014年4月4日閲覧)</ref>
 
* 第22回[[橋田賞]]を森下佳子が受賞(連続テレビ小説『ごちそうさん』のオリジナル脚本が対象)<ref>[http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2014/05/10/0006948718.shtml 「ごちそうさん」原点は橋田作品だった](2014年5月10日)、デイリースポーツオンライン、2014年8月10日閲覧。</ref>。
 
* 第80回[[ザテレビジョンドラマアカデミー賞]]<ref>{{Cite journal|和書|date = 2014-05-16|title = 第80回記念スペシャル 発表! ザテレビジョンドラマアカデミー賞|journal = [[ザテレビジョン]]|volume = 20|issue = 19号 (2014年5月16日号)|pages = 6-12|publisher = [[KADOKAWA]]}}</ref>
 
** 最優秀作品賞
 
** 主演女優賞(杏)
 
** 助演男優賞(東出昌大)
 
** 脚本賞(森下佳子)
 
** ザテレビジョン特別賞(「ごちそうさん」の料理)
 
* 第38回[[エランドール賞]]新人賞(東出昌大)
 
* [[国際ドラマフェスティバル in TOKYO|東京ドラマアウォード2014]]
 
** 作品賞・優秀賞(連続ドラマ部門)<ref>{{Cite news|url=http://www.cinematoday.jp/page/N0067373|title=「半沢直樹」がグランプリで3冠!東京ドラマアウォード2014発表|publisher=シネマトゥデイ|date=2014-10-23|accessdate=2014-10-23}}</ref>
 
*[[TV LIFE]]第24回年間ドラマ大賞2014
 
**主演女優賞(杏)<ref>{{Cite web |date=2015-02-25 |url=http://www.tvlife.jp/2015/02/25/33269 |title=「2014 年間ドラマ大賞」は大野智主演『死神くん』に決定! |work=TV LIFE |publisher=[[学研パブリッシング]] |accessdate=2015-02-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150226152431/http://www.tvlife.jp/2015/02/25/33269 |archivedate=2015年2月26日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>
 
* [[第56回日本レコード大賞]]優秀作品賞(ゆず「雨のち晴レルヤ」)
 
 
== 関連ニュース・記事 ==
 
* 2013年10月30日[[石川県]][[金沢市]]で催された「第16回全国農業担い手サミットinいしかわ」の開会式に出席した[[皇太子徳仁親王]]は、石川県の農家が育てた野菜を試食する際に「いただきます」の代わりに「ごちそうさん、ですね」と、当ドラマにちなんだ挨拶を述べた<ref>[http://www.asahi.com/articles/TKY201310300375.html 皇太子さま「ごちそうさん、ですね」 石川で野菜試食] - [[朝日新聞デジタル]] 2013年10月30日</ref>。
 
* 主人公を務める杏が家電部門のイメージキャラクターである[[三菱電機]](以下「菱電」)は、本作の放送開始日(9月30日)に合わせ、新聞各紙に広告を掲載した。朝日新聞の取材において菱電の宣伝部関係者は「ドラマがスタートする最高のタイミングで、"[[霧ヶ峰]]"([[エアコンディショナー|エアコン]])のキャラクターが杏さんになるということを、ニュースとして伝えたい思いがありました」と述べている。また、朝日新聞において、テレビの試聴記事「試写室」での本作の解説、および[[10月5日]]の「[[Be (朝日新聞)|Beテレビ]](週間[[番組表]])」での杏のインタビュー記事とともに、杏を起用した菱電の広告<ref group="注">例として、中頁見開きによる「霧ヶ峰」の全面広告や、テレビ面などにおけるキッチン用家電シリーズの広告などにおいて、本作の主人公の設定を意識して和服を着用した杏を掲載。ちなみに「霧ヶ峰」のテレビCMでも杏は同様に和服を着用している(出典参照)</ref>を掲載。その他各新聞でも菱電は宣伝効果を狙い、本作のイメージに近づける形で広告を掲載する試みを行っている<ref>[http://adv.asahi.com/modules/campaign/index.php/content0148.html 女優・杏さん登場の節目の日に タイムリーな大規模キャンペーン] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140326073956/http://adv.asahi.com/modules/campaign/index.php/content0148.html |date=2014年3月26日 }}(朝日新聞広告局・キャンペーンリポート) 2013年12月5日、2014年3月26日閲覧</ref>。
 
* [[水島宏明]]は、2014年2月第4週のエピソードについて、「戦時中の政府や軍による「愚かな政策」([[防空法]]で空襲時の避難を禁じ都市の死守を国民に厳命した)によって、空襲における市民の犠牲者が膨大になってしまったという過去の歴史を直視し、空襲における国などの無策をこれほど明確に示したことはテレビドラマではかつてない。」と称賛した<ref>水島宏明、[http://www.huffingtonpost.jp/hiroaki-mizushima/gochisosan-yutaro_b_4864842.html 「ごちそうさん」で悠太郎の逮捕はなぜ?「爆弾は当たらない」などの宣伝で犠牲者を増やした歴史を直視]、[[ハフィントン・ポスト]]2014年2月27日、2014年4月19日閲覧。</ref>。
 
* ヒロインを務めた杏と、その夫を演じた東出昌大は、本作の共演を機に私生活でも交際を始め<ref>[http://www.sanspo.com/geino/news/20141226/mar14122604000001-n1.html 杏&東出昌大、元日婚!朝ドラ「ごちそうさん」夫婦役が本物に]- [[サンケイスポーツ]] 2014年12月26日</ref>、2015年1月1日に結婚に至った<ref>{{Cite news|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=etm_30&k=2014122600533|title=東出昌大&杏「ささやかな幸せ大事に」=連名でコメント、元日に婚姻届|newspaper=時事通信|date=2014-12-26|accessdate=2014-12-26}}</ref>。
 
 
== その他 ==
 
* 視聴者が[[Twitter]]などで公開している、番組内のシーンや登場人物などの自作イラスト(通称「'''ごち絵'''」)を、NHK大阪局では『'''ごち絵美術館'''』として出演者ロビーに展示していた<ref>[http://www9.nhk.or.jp/drama-blog/1770/175420.html 連続テレビ小説「ごちそうさん」 制作日記11|ドラマスタッフブログ:NHKブログ]</ref>(一般公開はしていない<ref>[https://twitter.com/nhk_osaka_JOBK/status/411039494939238400  ボイスマンでおまっ (NHK大阪)@nhk_osaka_JOBK 2013年12月11日]</ref>)。
 
* 劇中の時代背景などを解説する際に、実際の資料映像・写真が挿入される事がある<ref group="注">関東大震災直後の救援物資輸送(第68回)([https://twitter.com/nhk_osaka_JOBK/status/412769116856938496 ボイスマンでおまっ (NHK大阪)@nhk_osaka_JOBK 2013年12月16日])、大阪都市計画・鉄道開発(第79回)、日中戦争〜太平洋戦争期の軍事や風俗(第97回ほか)など。</ref>。
 
* め以子達が大阪大空襲を逃れ地下鉄に乗り込む場面(第128回)は、当時を知る人々の間で語られているエピソードを元に、[[大阪市営地下鉄]](現・Osaka Metro)[[大阪市営地下鉄四つ橋線|四つ橋線]]の緑木検車場で[[ロケーション|ロケ]]が行われ、同地で保存されている大阪市営地下鉄の旧[[大阪市電気局100形電車|100形車両]]が使用された。撮影に際して基地にプラットホームのセットを組み、天井はCGで作成された<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/webspecial11.html 公式サイト スペシャル WEB取材班が行く! ] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140309070013/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/webspecial11.html |date=2014年3月9日 }}</ref>。
 
 
== 関連番組 ==
 
[https://web.archive.org/web/20131004213053/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/bangumi/ 番組公式サイト・関連番組一覧]より
 
;[[思い出のメロディー]](2013年8月10日、総合テレビ・ラジオ第1)
 
: 杏が総合司会を担当。
 
;[[あさイチ]](総合テレビ)
 
: 2013年9月10日 財前直見がゲスト出演。
 
: 2013年10月25日 吉行和子がゲスト出演。
 
: 2013年12月20日 東出昌大がゲスト出演。
 
: 2014年2月7日 ゆずがゲスト出演。
 
: 2014年3月14日 杏がゲスト出演<ref group="注">国会中継放送のため、8時55分まで。中盤からは、キムラ緑子も出演。</ref>。
 
;[[あなたが主役 50ボイス]]スペシャル・連続テレビ小説「ごちそうさん」ボイス(2013年9月23日、再放送:9月29日〈[[近畿地方]]ローカル〉、総合テレビ)
 
: 出演者、スタッフが出演してドラマの見所を紹介。
 
;もうすぐ!連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年9月23日、再放送:9月29日〈近畿地方ローカル〉・9月30日〈全国〉<ref group="注">この時は"きょうから!連続テレビ小説「ごちそうさん」"と改題したうえでの再放送</ref>、総合テレビ)
 
: ドラマの見所・ハイライトシーンをまとめた予告編。このほかに『10分で!ごちそうさん』という番組や『[[NHKプレマップ]]』(番組間の[[ステーションブレイク]]時に放映)でも随時放送されている<ref group="注">[http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=200&date=2013-10-01&ch=10&eid=17317&f=2631 2013年10月1日深夜(2日未明)BSプレミアムでの放送が確認されている。]</ref>。
 
;輝く女(2013年9月25日・10月2日、再放送:10月31日・11月6日、BSプレミアム)
 
: 杏のドラマ収録現場やプライベートに密着したドキュメンタリーを前後編の2回に分けて放送。
 
;いよいよスタート!連続テレビ小説「ごちそうさん」スペシャル(2013年9月27日〈近畿地方ローカル〉、総合テレビ)
 
: 杏をゲストに迎え、ドラマの見所を紹介した番組。大阪放送局BKプラザからの公開生放送で、当該時間で通常放送されている『[[ぐるっと関西おひるまえ]]』の司会・[[大平サブロー]]と[[八木早希]]が進行を務めた。
 
;[[とっておきラジオ|とっておきテレビ]](2013年10月5日、ラジオ第1)
 
: テレビ番組の見所をラジオで紹介するもので、番組の主要キャストに対するインタビューをまとめて放送。
 
;[[あほやねん!すきやねん!|週末応援ナビ あほやねん!すきやねん!]](近畿地方ローカル、総合テレビ)
 
: 2013年10月12日 杏がゲスト出演し、大阪放送局BKプラザから公開生放送。
 
: 2013年10月26日 東出昌大がゲスト出演。
 
: 2013年11月30日 高畑充希がゲスト出演。
 
: 2013年12月7日 木本武弘([[TKO (お笑いコンビ)|TKO]])がゲスト出演。
 
: 2014年2月1日 和田正人がゲスト出演。
 
;[[バラエティー生活笑百科]](総合テレビ)
 
: 2013年10月12日・同10月15日(再放送・一部地域) 前田亜季がゲスト出演。
 
: 2014年1月4日・同1月7日(再放送・一部地域)宮崎美子がゲスト出演。
 
;[[土曜スタジオパーク]](総合テレビ)
 
: 2013年10月12日 杏と東出昌大が生出演し、大阪放送局内特設ステージから公開生放送。
 
: 2014年3月15日 吉行和子がゲスト出演。
 
;[[スタジオパークからこんにちは]](総合テレビ)
 
: 2013年10月30日<ref group="注">本来予定していた10月16日が国会中継実施のため放送日変更。</ref> 原田泰造([[ネプチューン (お笑いトリオ)|ネプチューン]])がゲスト出演。
 
: 2013年11月11日 キムラ緑子がゲスト出演<ref group="注">2013年12月5日アンコール放送。</ref>。
 
: 2013年11月13日 ゆずがゲスト出演<ref group="注">2013年12月25日アンコール放送。</ref>。
 
: 2013年11月27日 木本武弘 (TKO) がゲスト出演<ref group="注">相方の木下隆行とともに、TKOとして出演。</ref>。
 
: 2013年12月4日 山中崇・前田亜季がゲスト出演。
 
: 2013年12月9日 近藤正臣がゲスト出演。
 
: 2013年12月24日 財前直見がゲスト出演。
 
: 2014年1月6日 高畑充希がゲスト出演。
 
: 2014年1月15日 加藤あいがゲスト出演。
 
: 2014年1月22日 ムロツヨシがゲスト出演。
 
: 2014年2月18日 東出昌大がゲスト出演。
 
: 2014年3月17日<ref group="注">本来予定していた3月9日が国会中継実施のため放送日変更。</ref> 和田正人がゲスト出演。
 
;いよいよ大阪!連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年11月1日〈近畿地方ローカル〉、再放送:11月4日〈同左〉、11月10日〈9日深夜・[[九州・沖縄地方|九州]]以外の全国〉、総合テレビ)
 
;まだ間に合う!連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年11月2日、再放送:11月4日〈北海道・近畿以外〉、総合テレビ 、再放送:11月6日、BSプレミアム)
 
: いずれの番組とも11月4日から放送を開始する大阪編のスタートを前に、開始から1か月間のストーリーをまとめ、大阪編に出演する主要キャストへのインタビューなどで構成。後者は前者の近畿ローカルの特番を30分にまとめて再編集したものでほぼ同じ内容(ナレーターは前者:[[田代杏子]]、後者:吉行和子〈トラ〉)。
 
;[[MUSIC JAPAN]](総合テレビ)
 
: 2013年11月14日 ゆずがゲスト出演。
 
;[[かんさい土曜ほっとタイム]](ラジオ第1)
 
: 2013年11月2日 14時からの「ほっと人物ファイル」(ゲストコーナー)に山中崇がゲスト出演。
 
: 2013年12月21日 14時からの「ほっと人物ファイル」に和田正人がゲスト出演。
 
;[[関西ラジオワイド]](ラジオ第1 近畿地方・[[らじるらじる]])
 
: 2013年11月8日 17時台のインタビューゲストに[[広里貴子]](大阪料理指導)が出演。
 
;[[きょうの料理]](Eテレ)
 
: 2013年11月18日・19日(再放送11月19日・20日) 大阪の味で“ごちそうさん”というテーマで、大阪の伝統料理を研究する[[上野修三]]・修親子が大阪料理のレシピを紹介。
 
;[[午後のまりやーじゅ]](ラジオ第1)
 
: 2013年11月21日 14時台・15時台前半のゲストコーナーにキムラ緑子が出演。
 
;[[岡田惠和 今宵、ロックバーで〜ドラマな人々の音楽談義〜]](FM・ラジオ第1)
 
: 2013年12月14日 (FM)・17日(ラジオ第1) 杏がゲスト出演。
 
;[[NHKとっておきサンデー]]増刊号2013年年末スペシャル(2013年12月23日、総合テレビ)
 
: 杏と東出昌大がゲスト出演。
 
;[[ゆうどきネットワーク 関西発]](2013年12月27日、総合テレビ)
 
: 和田正人がゲスト出演。
 
;[[しあわせニュース]]2013(2013年12月31日、総合テレビ)
 
: 杏と東出昌大がゲスト出演。
 
;[[第64回NHK紅白歌合戦]](2013年12月31日、総合テレビ・ラジオ第1)
 
: ゆずが白組出場歌手、杏がゲスト審査員、東出昌大がコーナーゲストとして出演。
 
;[[タイムスクープハンター]]スペシャル(2014年1月2日、総合テレビ)
 
: 杏が出演して、新春スペシャルの新作「緊急指令! 守れ秘伝の味」<ref group="注">杏はこの番組では古橋ミナミ役でレギュラー出演。この回の舞台は『ごちそうさん』前半の主要な舞台となる大正時代の東京で、[[ウナギ]]の食文化がテーマであった。劇中にて、め以子が二役で登場した。</ref>を放送。
 
;[[伝えてピカッチ]](2014年1月3日、総合テレビ)
 
: 正月スペシャルとして杏がゲスト出演。
 
;今年もウマい! 連続テレビ小説『ごちそうさん』(2014年1月4日、総合テレビ・BSプレミアム)
 
: この日は通常の放送時間でのドラマの放送は休止であったが、前半のダイジェストと、後半の見所を紹介。
 
;[[うまいッ!]](2014年1月4日、総合テレビ)
 
: 正月スペシャルとして杏がゲスト出演。
 
;連続テレビ小説『ごちそうさん』ファンミーティング(2014年3月1日〈近畿地方ローカル〉・3月8日〈全国〉、総合テレビ<ref group="注">全国版のみ字幕放送。</ref>、4月19日、BSプレミアム<ref group="注">「ごちそうさんっていわしたい!」の前座として放送</ref>)
 
: 2014年2月9日にNHK大阪ホールにて、出演者を招いて行われたファンミーティングの模様を放送。
 
 
=== 「ザ・プレミアム『ごちそうさんっていわしたい!』」 ===
 
[[2014年]][[4月19日]]に[[NHK BSプレミアム]]で19:30から21:00まで放送された[[スピンオフ]]ドラマ。本編の終了より1年後(1948年(昭和23年)7月)の大阪が舞台で、長男・泰介の初恋を巡り、本編のストーリーを絡めた物語<ref name="nhk_gochisousan_spinoff">{{Cite web |url=http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/topics/index.html |title=4月19日(土)「ザ・プレミアム『ごちそうさんっていわしたい!』」放送決定! |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2014-03-02 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140302144331/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/topics/index.html |archivedate=2014年3月2日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref><ref>{{Cite news |title=杏も出演、スピンオフ「ごちそうさんっていわしたい!」4月放送 |newspaper=[[サンケイスポーツ]] |date=2014-02-26 |url=http://www.sanspo.com/geino/news/20140226/oth14022605030013-n1.html |accessdate=2014-03-02}}</ref><ref>{{Cite web |url=http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/taidan16.html |title=スペシャル|NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」 |publisher=[[日本放送協会|NHK]] |accessdate=2014-04-20 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140420133113/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/special/taidan16.html |archivedate=2014年4月20日 |deadlinkdate=2018年3月 }}</ref>となっており、過去のさまざまな名場面が挿入され総集編的な作品となった。キャストには本編の主要メンバーに加え、泰介の初恋相手の父親役で[[千原せいじ]]が出演した<ref name="nhk_gochisousan_spinoff" />。脚本は[[加藤綾子 (脚本家)|加藤綾子]]、演出は福岡利武。
 
 
2014年[[12月28日]]に[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]で16:00から17:30まで再放送(地上波初回)された。
 
 
=== その他 ===
 
* 2013年12月18日「[[NHKジャーナル]]」([https://web.archive.org/web/20131227084007/http://www.nhk.or.jp/r1/journal/pickup.html オンデマンド放送])において、「“ごちそうさん”で注目!! 大阪100年前の料理を見直そう」と題した[[ルポルタージュ]](取材・[[大蔵哲士]][[NHKラジオセンター]]ディレクター)が放送された。
 
* [[おふこうさん]] - 2014年1月7日から2月25日まで[[NHK BSプレミアム]]([[プレミアムドラマ|プレミアムよるドラマ]]枠)で放送されたテレビドラマ。タイトルロゴ映像が本作の[[パロディ]]風になっている。
 
* [[ニッポン放送]]「[[杏のAnytime Andante]]」(杏による[[ディスクジョッキー]]番組)の第129回放送(ニッポン放送基準2014年3月22日)において、[[ABCラジオ]]の協力を得て同局のスタジオから放送されたとき、和田、木本、山中、松浦、中山の5人がゲストとして参加し、ドラマの収録裏話を披露した<ref>{{Cite web |date=2014-03-22 |url=http://www.1242.com/program/an/2014/03/post-26.html |title=♯129 「ごちそうさん」の仲間が集結!!:杏のAnytime Andante |publisher=[[ニッポン放送]] |accessdate=2014-04-03}}</ref>。
 
* [[2016年]][[10月3日]]から[[2017年]][[3月25日]]まで[[NHK BSプレミアム]]で月曜 - 土曜 7:15 - 7:30にアンコール放送された。このアンコール放送に先駆け、2016年9月24日の11:00 - 12:00に[http://www4.nhk.or.jp/P4135/ 「“朝ドラ”同窓会 ごちそうさん」]が放送された。
 
 
== イベント ==
 
[https://web.archive.org/web/20140321070320/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/topics/ トピックス一覧]より
 
* [[2013年]]
 
** [[10月22日]] - [[11月17日]]:[[NHKスタジオパーク]]「ごちそうさん展」
 
** [[11月9日]] - [[11月10日]]:NHK大阪放送局1Fアトリウム「BKワンダーランド秋・ごちそうさんフェスティバル」
 
*** いずれも番組の撮影で使用したセット、小道具、衣装などを展示。
 
*** 「BKワンダーランド」では出演者によるトークショー(出席者:9日=東出、キムラ、10日=杏、和田)が行われた。
 
** [[12月14日]] - ([[2014年]])[[1月13日]]:[[大阪くらしの今昔館]]「ごちそうさんパネル展」
 
*** 初日には東出と、時代考証担当の谷直樹(大阪暮らしの今昔館館長)による講演会開催
 
* 2014年
 
** [[2月9日]]:[[NHK大阪ホール]]「ごちそうさんファンミーティング」
 
*** 詳細は関連番組の項参照
 
** [[2月15日]]:[[NHK文化センター]]・梅田教室「ごちそうさんを味わう〜ドラマが語る大阪の食卓」
 
*** 広里貴子(大阪料理指導・監修者)、岡本幸江(NHK大阪放送局チーフプロデュサー)による講演会
 
** [[3月11日]] - [[3月29日]]:[[天神橋筋六丁目駅]]「ごちそうさんと[[大阪市営地下鉄]]パネル展」
 
*** 劇中の地下鉄撮影シーンや開業当時の大阪市営地下鉄の史料などを写真展示
 
** [[3月14日]] - [[3月23日]]:NHK大阪放送局1Fアトリウム「ごちそうさんセット公開」
 
*** 西門家、喫茶うま介のセットを公開。またセット見学ツアー、「ごちそうさん[[ランチョンマット]][[ワークショップ]]」も同時開催
 
** [[3月29日]]:[[グランフロント大阪]]「ごちそうさん感謝祭」<ref>[http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/topics/detail15.html トピックス一覧|NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20140420000636/http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/topics/detail15.html |date=2014年4月20日 }}、2014年4月19日閲覧。</ref>
 
*** 「5分でごちそうさん」の第1 - 24週分のダイジェスト上映会や、当日12:45 - 13:00放送の総合テレビにおける最終回再放送を杏と共に鑑賞する「最終回[[ライブビューイング]]」や『[[木曜時代劇 (NHK)|木曜時代劇]]・[[銀二貫]]』<ref group="注">同作品も大阪・天満が舞台となっていることによるコラボレーションとしてプログラムされた。</ref>出演者の[[林遣都]]によるトークショー。
 
 
== 関連商品 ==
 
 
=== 書籍 ===
 
; ノベライズ
 
:* NHK連続テレビ小説 ごちそうさん 上(森下佳子:作、[[豊田美加]]:ノベライズ)
 
:** 2013年9月25日発売、[[NHK出版]]、ISBN 978-4-14-005639-4
 
:** 上巻は第1週から第13週までの内容を収載。
 
:* NHK連続テレビ小説 ごちそうさん 下(森下佳子:作、豊田美加:ノベライズ)
 
:** 2014年2月27日発売、NHK出版、ISBN 978-4-14-005640-0
 
: <!-- この「:」は削除しないでください。[[Help:箇条書き]]参照 -->
 
; ドラマガイド
 
:* NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ごちそうさん Part1(森下佳子:作、NHKドラマ制作班:製作協力、NHK出版:編)
 
:** 2013年9月23日発売、NHK出版、ISBN 978-4-14-923565-3
 
:* NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ごちそうさん Part2(森下佳子:作、NHKドラマ制作班:製作協力、NHK出版:編)
 
:** 2014年1月25日発売、NHK出版、ISBN 978-4-14-923566-0
 
:* NHKウィークリーステラ臨時増刊・4月29日号 連続テレビ小説ごちそうさんメモリアルブック
 
:** 2014年3月18日発売、[[NHKサービスセンター]]
 
:** 当作品のダイジェストシーンを写真で振り返るほか、杏、東出らによるこの本のための撮り下ろしインタビュー記事、収録の舞台裏にも密着している。
 
: <!-- この「:」は削除しないでください。[[Help:箇条書き]]参照 -->
 
; レシピブック
 
:* NHK 連続テレビ小説 ごちそうさん レシピブック(NHKドラマ制作班、広里貴子:製作協力)
 
:** 2013年12月20日発売、[[朝日新聞出版]]、ISBN 978-4-02-251133-1
 
:** 番組に登場した料理の再現レシピを紹介。
 
:* NHK連続テレビ小説 ごちそうさんレシピブック2(NHKドラマ制作班、広里貴子:製作協力)
 
:** 2014年3月20日発売、朝日新聞出版、ISBN 978-4022511577
 
:** NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」のレシピブック第二弾。
 
; シナリオブック
 
:* NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」完全シナリオブック 第1集(森下佳子)
 
:** 2014年6月18日発売、[[東京ニュース通信社]] 、ISBN 978-4863364103
 
:* NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」完全シナリオブック 第2集(森下佳子)
 
:** 2014年6月18日発売、東京ニュース通信社、ISBN 978-4863364110
 
 
=== 音楽CD ===
 
* [[ゴチソウノォト|連続テレビ小説「ごちそうさん」オリジナル・サウンドトラック ゴチソウノォト]]
 
:* 2013年12月4日発売、[[フライングドッグ|FlyingDog]]
 
:* 劇中音楽を全28曲収録<ref>{{Cite web |url=http://tower.jp/article/news/2013/10/17/n04 |title=菅野よう子によるNHK朝ドラ「ごちそうさん」サントラ発売決定 |publisher=[[タワーレコード]] |accessdate=2013-12-05}}</ref>。
 
* [[ゴチソウノォト おかわり|連続テレビ小説「ごちそうさん」オリジナル・サウンドトラック ゴチソウノォト おかわり]]
 
:* 2014年4月9日発売、[[フライングドッグ|FlyingDog]]
 
:* 劇中音楽を全27曲収録<ref>{{Cite news |title=NHK『ごちそうさん』サントラ第2弾、菅野よう子『ゴチソウノォト おかわり』発売決定 |newspaper=CDJournal |date=2014-02-28 |url=http://www.cdjournal.com/main/news/kanno-yoko/57493 |accessdate=2014-03-17}}</ref>。
 
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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== 出典 ==
 
== 出典 ==
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== 参考資料 ==
 
* [http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/137628.html 平成25年度後期朝ドラ「ごちそうさん」ヒロインは杏さん!] - NHKドラマトピックスブログ 2012年11月12日
 
* [https://web.archive.org/web/20121117131433/http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20121113-OHT1T00031.htm 杏、NHK初朝ドラでヒロイン…連続テレビ小説「ごちそうさん」] - [[スポーツ報知|おおさか報知]]2012年11月13日
 
  
== 外部リンク ==
 
<!--{{Commonscat|Gochisōsan (Asadora)}}-->
 
* [https://web.archive.org/web/20141006082653/http://www.nhk.or.jp/drama/pastprog/gochisosan.html 連続テレビ小説「ごちそうさん」 | NHKドラマ]
 
* [https://web.archive.org/web/20141006104027/http://www.nhk.or.jp/drama/pastprog/gochisosansp2014.html ザ・プレミアム「ごちそうさんっていわしたい!」 | NHKドラマ]
 
* [http://www.nhk-ondemand.jp/program/P201300110500000/ ごちそうさん NHKオンデマンド]
 
* [http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1770/  ドラマスタッフブログ:NHKブログ | ごちそうさん]
 
*[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050149_00000 連続テレビ小説 ごちそうさん - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]
 
*[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050231_00000 ザ・プレミアム ごちそうさんっていわしたい! - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス]
 
{{前後番組
 
|放送局=[[日本放送協会|NHK]]
 
|放送枠=[[連続テレビ小説]]
 
|番組名=ごちそうさん<br />(2013年度下半期)
 
|前番組=[[あまちゃん]]<br />(2013年度上半期)
 
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|2放送局=[[NHK総合テレビジョン]]
 
|2放送枠=日曜11時台コーナー枠<br />『[[NHKとっておきサンデー]]』枠
 
|2番組名=ごちそうさん一週間
 
|2前番組=あまちゃん一週間
 
|2次番組=花子とアン一週間
 
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ごちそうさん

2013年度下半期にNHK大阪放送局が制作し、総合テレビBSプレミアムで放送された連続テレビ小説・第89シリーズの日本テレビドラマ

企画・制作

2012年11月12日NHKによる記者発表で概要およびヒロイン役にが起用されたことが明らかとなった。森下佳子書き下ろし作品で、森下にとって初めてNHKに携るドラマとなる[1]

時代設定は大正昭和期。食いしん坊の東京娘・卯野め以子が偏屈な大阪男・西門悠太郎と恋に落ち、悠太郎の下に嫁ぐ。食い倒れの街・大阪を舞台に、関東関西食文化の違いを克服しつつ、料理と夫に愛情を注ぐことで、め以子が力強いへと成長していく物語である[1]。森下とチーフプロデューサーの岡本幸江は共に「」「食と(愛情)」をテーマとした構想を描いて本作に臨んでおり、舞台設定共々「食べること」が重要なキーワードとなっている[1][2]

森下は本作の脚本担当にあたり、1992年度上半期の『おんなは度胸』を参考にした[3]

杏はオーディションなしでの直接オファーでヒロインを演じることが決まった[4]。オーディションなしでヒロインが決定したのは、2012年度上半期『梅ちゃん先生』の堀北真希以来であり、大阪局制作のものとしては2008年度下半期『だんだん』の三倉茉奈・三倉佳奈以来である。

2013年2月18日には、杏以外の主要キャストも発表された[5]

2013年5月17日兵庫県姫路市八葉寺にてクランクイン[6][7]、翌2014年2月25日にNHK大阪局にてクランクアップした。

脚注

出典