東紀州
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東紀州のデータ | |
2生活創造圏の合計 | |
推計人口 | 67,888人 (全県比:3.8%) (2018年4月1日) |
東紀州(ひがしきしゅう)とは、三重県を北勢、伊賀、中勢、南勢(伊勢志摩)、東紀州の5つに区分した地域のひとつで、同県の南西部にあたる。牟婁(むろ)地区[注 1]ともいう。
令制国の紀伊国東部で熊野灘に面して位置し、古くから「南紀」「熊野」と呼ばれている地域のひとつである。NHK津放送局の気象情報では、中勢に含まれる多気郡大台町および南勢に含まれる度会郡大紀町と合わせて「紀勢・東紀州」として扱われている。
東紀州は典型的な過疎地域であり、三重県北部と比べ経済格差や生活基盤整備の遅れが見られ、三重県における南北問題と呼ばれている[1]。その一方で、民間と行政の協同する地域づくりが注目され始め[1]、「東紀州活性化大学」など地域の自立に向けた人材育成が展開されている[2]。
県民センター
県民センターの管轄地域とその地域の推計人口は以下の通り。
- 紀北県民センターの管轄:尾鷲市および北牟婁郡(尾鷲生活創造圏)。人口32,276人、面積449.24km²、人口密度71.8人/km²。(2018年4月1日、推計人口)
- 紀南県民センターの管轄:熊野市および南牟婁郡(熊野生活創造圏)。人口35,612人、面積541.1km²、人口密度65.8人/km²。(2018年4月1日、推計人口)
生活創造圏
県下では、9つの生活創造圏が県庁により設定されている。
東紀州の範囲は、以下の2つの生活創造圏に相当する。
都市圏
- 都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷
- 10% 通勤圏に入っていない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
自治体 ('80) |
1980年 | 1990年 | 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 自治体 (現在) |
県民センター |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
尾鷲市 | 尾鷲 都市圏 4万4124人 |
尾鷲 都市圏 3万8415人 |
尾鷲 都市圏 3万3959人 |
尾鷲 都市圏 3万1798人 |
尾鷲 都市圏 3万8644人 |
尾鷲 都市圏 3万7374人 |
尾鷲市 | 紀北 |
海山町 | 紀北町 | |||||||
紀伊長島町 | - | - | - | - | ||||
熊野市 | 熊野 都市圏 2万6062人 |
- | - | - | - | - | 熊野市 | 紀南 |
紀和町 | - | - | - | - | ||||
御浜町 | - | - | - | - | - | - | 御浜町 | |
紀宝町 | 新宮 都市圏 5万2170人 |
新宮 都市圏 7万5724人 |
新宮 都市圏 7万1194人 |
新宮 都市圏 6万8699人 |
新宮 都市圏 6万3724人 |
新宮 都市圏 5万9307人 |
紀宝町 | |
鵜殿村 |
- 2005年10月1日:(旧)熊野市と紀和町が新設合併し、新市制による熊野市が発足
- 2005年10月11日:北牟婁郡紀伊長島町と海山町が新設合併し紀北町が発足。
- 2006年1月10日:南牟婁郡(旧)紀宝町と鵜殿村が新設合併し、新町制による紀宝町が発足。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 寺口瑞生(2003)"過疎からのブレークスルー-観光と環境を取り入れた地域づくり-"『観光と環境の社会学』(古川彰・松田素二 編、シリーズ環境社会学4、新曜社、2003年8月25日、298pp. ISBN 4-7885-0867-2):246-258.