ソニー・ミュージックスタジオ
ソニー・ミュージックスタジオ (Sony Music Studios Tokyo) は、東京都赤坂にあるジャニーズ事務所本社ビル(旧SME乃木坂ビル)に併設する大型録音スタジオ。ソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営している。
施設
2001年3月に竣工した旧SME乃木坂ビル(現:ジャニーズ事務所本社ビル)の地下3フロアを使用[1]。5室の録音スタジオと、12室のマスタリング・スタジオ、オーサリング・スタジオ(編集室3室とオーサリング・ルーム4室)からなるスタジオ・コンプレックスである。エントランスや廊下は全体が地上階までの吹き抜けとなっている[1]。音響設計のピーター・グリューナイセンは施工に当たって、床材や壁材、空調のダクトから壁のクロスまで、すべてをアメリカから持ち込んだ[2]。各スタジオのメインコンソールには以下のものが使用されている[3]。
ソニー・ミュージック信濃町スタジオ
1978年、トム・ヒドレーの音響設計により、東京都新宿区南元町新助坂に「CBSソニー信濃町スタジオ」として完成。1991年に「ソニーミュージック信濃町スタジオ」へと名称を変更。
1996年には世界初のDSD録音が行われた。2001年、赤坂に新スタジオが完成したため、本スタジオが閉鎖。その後、建物は三菱商事経由で創価学会に売却され、南元平和会館として使用されていたが、2009年に解体されており、当時の建物は現存しない。その後、跡地には2012年に創価学会の創価文化センターが建設されている。
現在まで数多くの録音スタジオで使用されているスタジオユースの業務用モニタリング・ヘッドフォン「MDR-CD900ST」は、CBSソニー信濃町スタジオで使用することを目的として1989年に開発されたもので[4]、俗に「信濃町モデル」と呼ばれている。
ソニー・ミュージック六本木スタジオ
東京都港区六本木に「CBSソニー六本木スタジオ」として完成。1991年に「ソニーミュージック六本木スタジオ」へと名称を変更。ライブハウス「ピットイン」も同じ建物にあった。建物はスタジオ閉鎖後に解体されたため、現存しない。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 ソニー・ミュージックスタジオ オープニングレセプション Musicman-NET 2011-12-26
- ↑ いきものがかり、平井堅、中島美嘉もここで録音! ソニー・ミュージックスタジオのすべてがわかるiPad無料アプリ登場 ダ・ヴィンチ電子部 2011-12-26
- ↑ スタジオ紹介ページ ソニー・ミュージックスタジオ 2011-12-21
- ↑ ソニーMDR-CD900ST 「世界標準の音」を創った男たち ソニー・ミュージックコミュニケーションズ 2011-12-21
外部リンク