死後変化
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死体現象[1] |
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蒼白(Pallor mortis) |
死後変化(しごへんか、英: postmortem changes)は、動物が死亡した後に示す現象の総称。死体現象とも呼ばれる。動物では死後、自己融解、死後硬直、死斑、死冷、死後凝血、腐敗、乾燥などの変化が生じる。この変化は生前の状態、死因、死後の経過時間、死体周囲の環境により異なる。病理解剖において死後変化と病変の区別が必要である。自己融解とは細胞や組織が自身に含まれる酵素によりタンパク質、脂質、糖質などを分解して軟らかくなる現象。死後硬直とは筋肉内のATPの減少によりアクチンとミオシンの解離が起こらなくなり、筋肉が硬化、短縮する現象。死斑とは血液が重力により下方の静脈や毛細血管に充満し、皮膚が紫赤色ないし暗赤色に着色する現象。死冷とは体温が外界の温度まで低下する現象。
脚注
参考文献
- 日本獣医病理学会編集 『動物病理学総論 第2版』 文永堂出版 2001年 ISBN 4830031832
- 伊藤 茂 『ご遺体の変化と管理』 照林社 2009年 ISBN 9784796521956
- 伊藤 茂 『遺体管理の知識と技術』 中央法規 2013年 ISBN 9784805838075