黒法師岳
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黒法師岳(くろぼうしがたけ)は、静岡県浜松市と川根本町の境界にある山。南アルプス深南部の山の一つ。標高2,068m[1][2]。
この山には、変種の一等三角点が設置されていることで知られる。通常、三角点の柱石上面には+印が刻印されているが、この山頂にある三角点には×印が刻印されている。
また、国土地理院の地形図に名前が記載されている2000m以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある[3]。よって、日本国内では黒法師岳より南に、黒法師岳より高い地点はない。
登山
山頂には展望がないが、直下のザレ場は西方の見晴らしが良い。登山道は、川根本町側の寸又峡温泉から前黒法師岳を経て山頂に至るルートと、浜松市(旧水窪町)側の戸中山林道からのルートがある。山中には山小屋はないが、麓の寸又峡温泉などに宿泊することはできる。
周辺の山
周辺には黒法師岳以外に、前黒法師岳(東側に約4km)や前黒法師山(西側に約4km)があって紛らわしいが、すべて別々の山である。
脚注
- ↑ “標高値を改定する山岳一覧 資料1”. 国土地理院 . 2014閲覧.
- ↑ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は2,067m。
- ↑ 黒法師岳の西南西約1.5kmの地点には、標高2,010mの無名峰(地図(バラ谷の頭、バラ谷山、三ツ合、と書くものもある)があり、これが日本最南端の2,000m峰である。
関連図書
- 『三省堂 日本山名事典』三省堂、ISBN 978-4-385-15404-6
- 『日本の山1000』山と溪谷社、ISBN 4-635-09025-6
- 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、ISBN 4-7795-0000-1
- 『塩見・赤石・聖岳 2010年版(山と高原地図42)』昭文社、ISBN 978-4-398-75722-7
- 『新・分県登山ガイド(改訂版) 静岡県の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-02371-9
- 『(改訂新版) 名古屋周辺の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-18017-7
- 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社、ISBN 978-4-8062-0599-9