池田山 (岐阜県)
池田山(いけださん、いけだやま)は、岐阜県揖斐郡池田町と揖斐川町(旧春日村)、不破郡垂井町に跨る標高923.9 mの山。
概要
単独の山ではなく、広域でいえば伊吹山を中心とした伊吹山地の山の一つである。伊吹山のほぼ東北東に位置する。揖斐関ヶ原養老国定公園に指定されていて[1]、ぎふ百山のひとつ。
池田温泉から山頂付近まで自動車用道路が整備されている。しかし、入口から中腹までは見通しが悪く路面が荒れており、急勾配・急カーブが多く、道路も1 - 1.5車線ほどで狭い。中腹からは比較的整備が行き届いており、舗装は新しくおおむねガードレールも設置されている。その後、避難小屋の先は次第に1車線区間が多くなり、途中未整備区間もあって乗用車の離合は難しくなるため走行には十分な注意が必要。この道路は冬季(12月中旬から3月末)は閉鎖される。
東側(池田町側)は、遮るものが無い為、岐阜市、大垣市、一宮市方面への見晴らしが良く、条件がよければ名古屋駅JRセントラルタワーズまでも展望する事が出来る。さらに、遠く御嶽山や日本アルプスなどを一望出来る。また、金華山と並んで東海地方有数の夜景スポットとしても有名。 尾根の連なる地形や風の条件が良い事から、8合目付近には、休憩所、トイレ、飲用可能な給水所と共にハンググライダー、パラグライダーの離陸所、ギャラリー席が設置されており、スカイスポーツの盛んな山でも有り、週末には多数のグライダーが離陸するところを見物できる。
登山道
山麓の霞間ヶ渓(日本さくら名所100選の一つ)から、山頂までの付近一帯の約103haは「池田の森」として整備され、山頂までの登山道も整備されている。途中には東屋や避難小屋があり、8合目付近には、水洗トイレと飲料可能な給水所が整備されている。山頂には二等三角点と展望台がある[2]。東側の山麓に東海自然歩道が通っている。
地理
周辺には池田山断層があり、ナツツバキの名所となっている。
周辺の山
山容 | 山名 | 標高 (m)[3] |
三角点等級 基準点名[3] |
池田山からの 方角と距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
80px | 小津権現山 | 1,157.79 | 二等 「小津」 |
テンプレート:Direction北 17.5 | 小津三山の南端 |
80px | 池田山 | 923.85 | 二等 「池田山」[3] |
テンプレート:Direction 0 | 池田の森 |
80px | 伊吹山 | 1,377.31 | 一等 「伊吹山」 |
テンプレート:Direction西 10.4 | 日本百名山 滋賀県の最高峰 |
80px | 金華山 | 328.86 | 二等 「金花山」 |
テンプレート:Direction東 24.0 | 岐阜城 |
80px | 笙ヶ岳 | 908.30 | 四等 「笙ヶ岳」 |
テンプレート:Direction南 17.5 | 養老山地の最高峰 |
源流の河川
交通
- 国道417号の下八幡広海橋交差点(揖斐郡池田町)より、岐阜県道53号岐阜関ケ原線を進み、池田山入口へ。
- 養老鉄道養老線の池野駅などが最寄りの駅である。
- 池田山山頂道路(林道池田明神線)- 積雪期には閉鎖される[4]。下から中腹までは路面が荒く幅員狭い、平日でも車の往来が多い。
関連図書
- 岐阜県山岳連盟 『ぎふ百山』 岐阜新聞社、1987-07。ISBN 4905958474。
- 『こんなに楽しい岐阜の山旅100コース 美濃〈上〉』 風媒社、2005-03、pp.46-47。ISBN 4833101149。
- 『改訂版 岐阜県の山』 山と溪谷社、2009-12、pp.84-85。ISBN 978-4-635-02370-2。
- 『改訂新版 名古屋周辺の山』 山と溪谷社、2010-07、pp.280-281。ISBN 9784635180177。
脚注
関連項目
外部リンク
- “池田山(観光情報)”. 池田町. . 2011閲覧.
- “池田山(マルチメディア 平成の風土記 岐阜)”. 岐阜県図書館. . 2012閲覧.