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{{複数の問題
 
|出典の明記 = 2010年10月
 
|独自研究 = 2010年10月}}
 
'''文字多重放送'''(もじたじゅうほうそう、英:Teletext)とは、[[ラジオ]]又は[[テレビ]]放送にて、放送信号に[[文字コード]]や図形情報や番組その他の情報を多重(重畳)する放送である。<!-- 字幕放送だけとは限りません 通称は'''字幕放送'''(じまくほうそう)。 -->
 
  
== 概要 ==
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'''文字多重放送'''(もじたじゅうほうそう、英:Teletext)
ラジオ放送では、「割り当てられた[[チャンネル]]内の空き[[周波数]]、[[ステレオ放送]]に用いる副[[搬送波]]の高域」に、[[NTSC]]方式のアナログテレビ放送では「垂直同期と有効映像範囲の間に残されている余白の走査線([[垂直帰線区間]]の21H)」にデジタル化した情報を重畳している。
 
  
ただ民放地方局(主に東名阪以外の民放各局)で、[[キー局]]制作の字幕放送付加番組を[[遅れネット|時差ネット]]で放送する場合、設備やシステムの都合などにより、字幕放送に対応できない事もある<ref>これは、[[テープネット]]・[[ラインネット]]・各種通信回線で放送素材を送受信する際に、媒体・機器の都合で字幕のデータを同梱しないことがあるため。通常同時ネットされている字幕放送付加番組が、ローカルの[[プロ野球中継]]などに差し替えた関係で時差放送となった場合、再放送の場合も同様。すべての番組までは対応できていないが、徐々に改善されつつある(一部の民放地方局では、ほぼすべての番組で対応しているところもある)。</ref>。
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文字や簡単な図形だけのテレビ画像を,符号や画素信号のかたちに変換して,テレビ電波のすき間 (映像信号の垂直帰線消去期間) に重複して送るという新しい放送システムで,国際的にはテレテキストと呼ばれている。この放送はテレビ受信機に付加装置 (復号器。デコーダともいう)
 
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を付加すれば受信できる。このシステムではニュース,天気予報,交通情報,株価など数十から数百の最新の情報を数十秒で反復して放送し,受信者はそのなかから希望のものを選択して受信できる。また聴覚障害者のためのテレビ字幕も放送される。復号器は LSI ([[大規模集積回路]] ) で構成されており,量産による低価格化が可能である。このシステムは 1972年イギリス BBCのシーファックスを皮切りにフランス,ドイツ,アメリカなどの国で実用化されている。日本では漢字使用のため独自の方式の開発が進められ,1983年 10月から日本放送協会 NHKが試験放送を開始,1985年からは民放を含めて実用化された。方式としては,パターン方式とコード方式を組み合わせたハイブリッド方式が採用されている。
[[日本放送協会|NHK]]については、一部地域で独自番組を放送するために時差放送となるものも含め、すべての字幕放送付加番組に対応している<ref>開始当初は、時差放送となる字幕放送付加番組はすべて対応出来たわけではなかった。ただし、現在でもごく一部の地方局や[[リアルタイム字幕放送]]のある番組では対応できない場合がある。</ref>。
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もともと「字幕放送」は[[聴覚障害者]]のテレビ視聴を支援するために行われているが、[[ワンセグ]]の開始以降は、聴覚に異常がなくても、周囲の音が大きく音声が聞き取りにくい場所や、[[公共]]の場所([[公共交通機関]]車内など)などの音を大きく出せない場所でのテレビ視聴の際にも、[[ヘッドフォン|ヘッドホン]]・イヤホン利用の他、字幕放送が行われていれば一つの選択肢として有効になっている。また、用語の漢字表記等(特に番組独自用語)を知りたい時にも有効な手段といえる。他にも、海外のテレビドラマや映画作品がテレビ放送される際、[[2か国語放送]]と同時に実施されているときに併用することで、擬似的に字幕スーパー版として視聴するという方法もある。
 
 
 
== 歴史 ==
 
{{節stub}}
 
世界初の文字放送(テレテキスト)は、BBC([[英国放送協会]]/[[イギリス]])のシーファクス([[:en:Ceefax|Ceefax]])である<ref name="afpbb20121025">[http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2908949/9729288 世界初の文字放送、英Ceefaxが38年の歴史に幕] AFPBB News、[[フランス通信社|AFP通信]]、[[2012年]][[10月25日]]。</ref>。シーファクスは[[1974年]][[9月23日]]にサービスを開始し、BBCの視聴者に対し様々な情報を提供した<ref name="afpbb20121025" />。[[2012年]][[10月23日]]、サービスを終了した<ref name="afpbb20121025" />。
 
 
 
[[日本]]では漢字の様に文字数が多く、ビット誤りが起きた際の誤字が人間側で容易に(想像による)訂正できない文字が使われていたため当初はパターン方式での放送が検討された<ref>[http://ci.nii.ac.jp/naid/110009669098 山田宰(2011) 「4. テレビ文字多重放送の研究開発を振り返って(<小特集>テレビデジタル時代いまアナログ時代を振り返る)」, 『映像情報メディア学会誌 : 映像情報メディア』 65(7), 907-911, 2011-07-01]</ref>。NHK方式以外にも[[朝日放送]]と松下電器(現在の[[パナソニック]])が開発した方式もあった<ref>[http://ci.nii.ac.jp/naid/110003698150 沼口安隆・吉岡仗治(1978)「4.1 多重放送(4.新しい放送システムの研究)(<特集>テレビジョン年報)」, 『テレビジョン学会誌』 32(7), 577-579, 1978-07-01]</ref>が、[[1983年]][[10月3日]]、東京と大阪の[[NHK総合テレビジョン|NHK総合テレビ]]で、パターン方式による試験放送を開始<ref name="放送技術のあゆみ">[http://www.nhk.or.jp/digital/b_tech/pdf2014/nhk2014_44_45.pdf 「放送技術のあゆみ」, 『NHKの放送技術2014』, 44-45, NHK広報局]</ref>。聴覚障害者を主な対象として、[[連続テレビ小説]]『[[おしん]]』のセリフの字幕放送を行ったのが最初とされる。本格的な文字多重放送は[[1985年]][[11月29日]]にNHKと[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]が開始したのが最初である。NHKは[[1986年]]11月29日にハイブリッド方式にてニュース・天気・生活情報などを提供する本格的な文字放送を全国で開始した<ref>[http://www.nhk.or.jp/bunken/about/history.html NHK放送文化研究所・歴史]</ref><ref>[http://www.nhk.or.jp/saga/station_info/history/index.html NHK佐賀放送局 | 佐賀放送局の歩み]</ref>。[[2008年]][[3月31日]]、[[地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]への完全移行の準備のため、字幕サービスを除く文字多重放送の番組が全て終了し、[[データ放送]]に集約された。
 
 
 
==テレビ放送における文字多重放送==
 
{{雑多な内容の箇条書き|section=1|date=2010年10月}}
 
===デジタル放送の字幕放送===
 
==== 概要 ====
 
*アナログ放送では字幕放送に対応するために文字放送の表示に対応する必要があったため対応するテレビは少なかったが、デジタル放送では受信機の構成要件のうち必須として扱われていたため[[データ放送]]とともに対応する受信機が広く普及する結果となった。
 
* 日本国内のテレビではNHK・民放各局([[日本BS放送|BS11]]を除く)・[[放送大学学園|放送大学]](地上波・BSとも)で、主に日本語のものを実施している。
 
*2012年の時点で、NHK総合・NHK Eテレ・在京キー局5系列のほとんどの[[ゴールデンタイム]]の番組、朝昼夕夜のニュース番組(一部地域の地域情報番組も含む)と一部の[[深夜番組]]にも導入している。
 
*[[ワンセグ]]放送でも字幕放送は実施されているが、ワンセグ端末の字幕表示は規格上オプション機能であるため、字幕非対応の端末もある。[[au (携帯電話)|au]]や[[ソフトバンクモバイル|ソフトバンク]]・[[NTTドコモ]]([[P901iTV]]を除く)、PHSは[[ウィルコム]]の機種や[[ワンセグ受信アダプタ DSテレビ|ニンテンドーDS用チューナー]]、ワンセグ付きポータブルDVDプレーヤー等、おおむねの端末は字幕表示に対応している。
 
*録画機器においては、アナログ放送時代の[[VHS]]/[[ベータマックス]]においては、直接的には文字放送の字幕信号を録画することができないため、文字放送内蔵テレビ・またはチューナーの外部出力端子から、VHSの外部入力端子に接続するか、[[S-VHS]]では字幕放送の信号も録画できるようになっていた<ref>[http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%FA%CB%EB%CA%FC%C1%F7 はてなキーワード「字幕放送」]・[http://www.amy.hi-ho.ne.jp/miskij/txt002.html 横田<miskij>萬や 文字放送と字幕放送]</ref>が、デジタル放送以後の[[ハードディスクレコーダ|HDD]]・[[DVD]]・[[ブルーレイディスク|BD]]においては直接字幕放送の信号も記録できるようになっておりテレビを受信している時同様に字幕のオン・オフの切り替えができる。一部の機種ではDRモード以外のモードでは「字幕焼きこみ」をオンにすることで(字幕をオフにすることはできない)字幕が記録できるようになっている。
 
 
 
====運用開始とその拡大====
 
* NHKはデジタルBS2と[[NHKデジタル衛星ハイビジョン|デジタル衛星ハイビジョン(BShi)]](本放送開始当初から[[2011年]][[3月31日]]まで)で本放送開始の[[2000年]][[12月1日]]から、デジタル総合テレビとデジタルEテレ(同)で本放送開始の[[2003年]][[12月1日]]から、[[NHK BS1|BS1]]と[[NHK BSプレミアム|BSプレミアム]](BS2とBSハイビジョンの実質的な統合)で[[2011年]][[4月1日]]から実施している。
 
* 日本の民放BSデジタル局([[スカパー! (東経110度BS・CSデジタル放送)|スカパー!]](旧・スカパー!e2)に属するチャンネル以外)では、BS-i(現・[[BS-TBS]])と[[BSジャパン]]が2000年12月1日の開局当初から開始し、[[BS日本|BS日テレ]]・[[ビーエス朝日|BS朝日]]・[[BSフジ]]も、翌[[2001年]]までに開始した。さらに[[2012年]]に入ってからは[[ワールド・ハイビジョン・チャンネル|トゥエルビ]]と[[Dlife]](同年[[3月17日]]の開局と同時)で開始。[[2015年]][[12月1日]]からは[[WOWOW]]でも開始した<ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20151119_731349.html WOWOWが邦画および洋画吹き替え版の字幕付き放送を12月1日に開始](AV Watch)</ref>。
 
** BSデジタル放送(旧・スカパー!e2に属するチャンネル以外)では、NHK BSプレミアム・BS朝日<ref>BS朝日では2017年10月より、月曜 - 土曜において18時台から23時台([[プライムタイム]])に放送する番組などでは一部(生放送番組など)を除いて基本的に字幕放送を行っている。</ref>・BSフジ・[[放送大学]]・Dlifeで字幕放送付加番組が比較的多い。ただNHK BS1・BS日テレ<ref>BS日テレではかつて、紀行番組や[[日本テレビ系列昼ニュース枠|平日昼のニュース番組]]で字幕放送を付加していたが、2011年10月から2015年3月までは字幕放送付加番組は無かった</ref>・BS-TBS・BSジャパン<ref>BSジャパンでは2011年度までは多かったが、2018年4月現在では2番組のみとなっている。</ref>・トゥエルビでは現在の所、字幕放送付加番組は概ね1番組から3番組程度とごく少数に留まっている<ref>NHKではBSプレミアムでは多くの番組で行っているが、BS1ではドキュメンタリー番組など、一部の番組でしか行っていない。</ref>。
 
* 日本のCS放送では、スカパー!プレミアムサービス(旧・スカパー!HD/SD)およびスカパー!(旧・スカパー!e2)(BSに属するチャンネルも含む)において、一部のチャンネル([[テレ朝チャンネル|テレ朝チャンネル1・2]]、[[アニマックス]]、[[囲碁・将棋チャンネル]]、[[衛星劇場]]、[[MUSIC ON! TV|エムオン!]]、[[MTV]]、[[GAORA]]、[[キッズステーション]]、[[J SPORTS]]、[[時代劇専門チャンネル]]、[[スーパー!ドラマTV]]、[[スカイ・エー|スカイA]]、[[釣りビジョン]]、[[ディズニー・チャンネル]]、[[ディズニージュニア]]、[[TBSチャンネル|TBSチャンネル1・2]]<ref>当初はTBSチャンネル1のみ実施。</ref>、[[東映チャンネル]]、[[日本映画専門チャンネル]]、[[ファミリー劇場]]、[[フジテレビワンツーネクスト]]<ref>現・スカパー!におけるハイビジョン放送開始前の試験電波で実施されているが、現時点ではごく一部のオリジナル番組(ドラマおよび『向谷鉄道倶楽部 presents 駅弁倶楽部』)に留まっている。</ref>)で日本語の[[クローズドキャプション]]による字幕放送を行っている。スカパー!SDでは一部チャンネル(<!--http://www.skyperfectv.co.jp/prog_navi/s730.html 2010年?9月終了[[ディズニー・チャンネル]]、[[ディズニーXD]] -->[[スター・チャンネル]])で英文によるクローズドキャプションを行っている。なお、[[ケーブルテレビ]]での配信を利用したものである場合は、[[セットトップボックス]]の機械の性質上、字幕・クローズドキャプションを提供していない所が多い。
 
* 独立局でも、2000年代末よりの地上デジタル放送対応の放送設備更新により、文字多重放送に対応する局が多くなった。
 
* 2011年[[3月3日]]には、日本テレビが「耳の日・地デジ推進」キャンペーンとして、その日のほぼ全部の番組を字幕対応とした。この日は普段字幕放送を行っていない『[[ズームイン!!SUPER]]』・『[[スッキリ!!]]』・『[[PON!]]』・『[[DON!]]』・『[[情報ライブ ミヤネ屋]]』・『[[NEWS ZERO]]』(『NEWS ZERO』は2012年4月より連日実施)の各番組も、[[リアルタイム字幕放送]]となった<ref>[http://www.ntv.co.jp/miminohi/ 日本テレビ | “耳の日”地デジ推進・字幕放送キャンペーン] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20130126004503/http://www.ntv.co.jp/miminohi/ |date=2013年1月26日 }}</ref>。2013年以降も実施、普段字幕放送を行っていない『[[ZIP!]]』・『スッキリ!!』・『PON!』・『[[ヒルナンデス!]]』・『情報ライブ ミヤネ屋』(『ミヤネ屋』は2014年10月より連日実施)・『[[シューイチ]]』(2013年、『シューイチ』は2013年4月より連日実施)の各番組も、リアルタイム字幕放送となった。
 
*2010年4月1日から、[[NHKオンデマンド]]における一部の番組で、パソコン向け字幕サービスの試行が開始された。これは、NHKの放送で使用されている字幕素材を、他の形式に自動変換する技術の実現に伴うもの<ref>[http://www.nhk.or.jp/pr/marukaji/m-giju264.html ◆NODで字幕サービスを試行〜NOD字幕自動変換技術を開発〜 - NHK INFORMATION「技術情報」](2010年[[3月31日]])</ref>。
 
* [[2016年]][[7月1日]]から、[[スカパー!プロモ100]]の「スカパー!はじめるガイド」(原則毎時00分から10分か、30分から40分)でも、字幕放送が開始された。ただし、本編中の画面に「字幕」または「字幕放送」の表示はされない(EPGでは表示あり)。
 
* 字幕放送の付いている民放の番組でも、ほとんどのCMで字幕は表示されていない。しかし、2010年以降、主に一社提供番組において、本編が字幕放送対応の場合は、字幕放送対応CMを放映している場合もある。その場合にはCM冒頭に「字幕」と左上あるいは右上に表示される。2010年[[3月22日]]、[[パナソニック]]は日本初のコマーシャル内での字幕放送「テレビCM字幕放送」を[[一社提供]]番組『[[パナソニック ドラマシアター]]』で行った<ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100319_355857.html パナソニック、日本初の「テレビCM字幕放送」を実験 -AV Watch]([[2010年]][[3月19日]])</ref><ref>[http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn100319-1/jn100319-1.html 日本初・「テレビコマーシャル字幕放送 実験」を実施 | プレスリリース | Panasonic](2010年3月19日)</ref>。その後、2010年[[11月8日|11月8]]-[[11月12日|12日]]及び2013年4月より[[ライオン (企業)|ライオン]]が『[[ライオンのごきげんよう]]』にてCM字幕放送を行っている<ref>[http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20101106dde012200027000c.html 字幕付きCM:「ごきげんよう」で試験実施--フジテレビ - 毎日jp(毎日新聞)](2010年[[11月6日]]夕刊)</ref><ref>[http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2010/2010088.htm フジテレビ系バラエティ番組「ライオンのごきげんよう」で全国放送初の「字幕つきテレビコマーシャル」トライアル放送を実施](2010年[[11月1日]])</ref><ref>[http://www.lion.co.jp/ja/company/press/2013/870 フジテレビ系バラエティ番組「ライオンのごきげんよう」で4月より「字幕付きテレビコマーシャル」トライアル放送を再開] ライオン株式会社 2013年3月27日</ref>。このほかテレビCM字幕放送を実施している番組としては『[[A-Studio]]』(TBS系列、[[花王]]の一社提供番組)<ref>[http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20130906-OYT8T00768.htm 字幕付きCM放送中…高齢者にも配慮(読売新聞 2013年9月6日21面)]</ref>、『[[世界遺産 (テレビ番組)|世界遺産]]』(TBS系列、[[キヤノン]]の一社提供番組)、『[[日曜劇場]]』(TBS系列、スポンサーに連なった[[東芝]]のみ)、『未来の起源』(TBS系列、[[JSR]]の一社提供番組、[[BS-TBS]]でも実施)<ref>[http://www.jsr.co.jp/cm/cm.shtml 広告](JSR株式会社)</ref>、『[[奇跡の地球物語〜近未来創造サイエンス]]』(テレビ朝日系列、キヤノンの一社提供番組・番組終了)、『[[〜世界にひとつ〜ミラクルレシピ!]]』<ref>[http://www.ajinomoto.com/jp/presscenter/press/detail/2014_04_02.html 味の素(株)、食品業界で初めて字幕TVCM放映開始](味の素株式会社 広報部 2014年4月2日)</ref>→『[[ごはんジャパン]]』(テレビ朝日系列、[[味の素]]の一社提供番組)、『[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]]』(フジテレビ系列、スポンサーに連なった東芝<ref>但し、遅れネットの[[青森テレビ]]では、CM字幕放送は行わなかった。</ref>(2018年3月スポンサー降板)と日清食品のみ)などがある。また、2015年4月5日にTBS系列で放送された改編期特番『テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース 今夜一挙公開』では、'''本編中のCM'''で字幕放送を行った。
 
** [[2014年]][[6月24日]]、字幕つきCMの普及を目指している[[総務省]]の検討会は、取り組みの目標や時期を盛り込み、行程表の案をまとめた。それによると、同年秋をめどにテレビ局や広告主の企業、広告会社の3つの業界団体で「普及推進協議会(仮称)」をつくり、情報を共有したり課題を話し合い、またすでに始めている試験放送も広めていくとしている。現状は主に一社提供の番組で行っているものを、複数提供番組でも字幕つきCMの試験放送を始めるよう提言。またテレビ局には、設備改修の際には字幕つきCMにも対応できるよう求めた<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASG6S5J2GG6SULFA02P.html 字幕つきCM、普及に協議会 テレビ局など今秋設置へ] 朝日新聞 2014年6月26日</ref>。
 
 
 
====実態====
 
* 民放では本放送(制作局)が字幕放送対応番組であっても、地方局や系列BS局での遅れ放送や再放送では字幕放送は実施されない場合もある。字幕データは映像と別に管理されていることと、字幕製作会社との契約上、遅れ放送・再放送時も字幕の使用料を支払わなければいけないため。逆に、地上波放送や初回放送当時に字幕放送が無かった番組でも、CSやNHKなどでの再放送で、字幕放送を行う番組<ref>TBSで放送された「水戸黄門」(初期・中期)における、TBSチャンネルでの放送や、民放で放送された[[深夜アニメ]]([[UHFアニメ]])を[[NHK BSプレミアム アニメタイム]](一部作品で実施)で再放送する場合など。</ref>がある。
 
* 日本で一般に字幕放送と呼ばれる日本の規格では、音声が出る前に字幕情報を伝送する必要があり、また[[漢字かな混じり文]]は速記するのに向いていないことから、初期の字幕対応番組は一部の[[テレビアニメ|アニメ]]や[[時代劇]]などに限られていた。
 
* その後、1997年に放送法が改正され、字幕付き放送<ref>放送法で盛り込まれた努力規定は「聴覚障害者に対する説明」であって、正確には'''字幕放送'''と限られてはいない。</ref>を増やすことに関する努力規定が盛り込まれ、スローペースではあるが字幕放送対応番組は増えている。
 
* NHKが音声を直接文字情報に変換する技術を開発し<ref>[https://web.archive.org/web/20030926155355/http://www.nhk.or.jp/strl/publica/nenpou-h11/jp/annual99-rr22.pdf 『ニュース音声自動字幕化のための音声認識・音声信号処理』、NHK放送技術研究所 研究年報1999]</ref>、2000年3月にニュースに[[リアルタイム字幕放送|リアルタイム字幕]]を付加し始めたのを皮切りに、民放局においてもニュースへのリアルタイム字幕が一部で加えられている。
 
* [[地上デジタルテレビ放送|地上デジタル放送]]用のテレビ受像機では、字幕放送表示機能を標準装備しており<ref>[http://www.dpa.or.jp/chideji/about/index.html なるほど!地上デジタル放送ガイド-地デジの魅力を一挙ご紹介!]</ref>、アナログ放送のそれのように専用のチューナーを必要としない。
 
* [[総務省]]による「視聴覚障害者向け放送普及行政の指針」<ref>[http://www.soumu.go.jp/main_content/000317165.pdf 視聴覚障害者向け放送普及行政の指針] 総務省 2007年10月30日策定、2012年10月2日改定</ref>では、NHK、地上波民放・衛星放送<ref>県域放送はできる限り目標に近づくように、独立局及び衛星放送についてはこの年次を弾力的に捉える。</ref>による放送は2017年度までに、7時から24時まで放送される字幕付加可能な番組<ref>「外国語の番組」「複数の人が同時に話すなど、技術的に字幕を付加することができない」「多くが楽器による演奏」「権利処理の理由などにより字幕を付加することができない」番組を除く。</ref>全てに、NHKはこれに加え定時ニュース全てと、災害などの緊急時にはできる限り全てに字幕付加することと定められている。
 
 
 
====着色・表現====
 
* 多くの番組は字幕のバックは[[灰色]](番組や場面によっては[[黒]])で画面に透かす形で文字情報を入れているが、NHKの一部番組(特に[[テレビドラマ|ドラマ]]やバラエティーなど)や[[テレビ東京]]の一部番組、リアルタイム字幕放送ではバックを黒色(画面透かしなし)にするものも増えてきている。NHKのフィギュアスケート中継や水泳選手権中継ではリアルタイム字幕放送でバックを青(画面透かしなし)にしてより明るく見やすいようにしている。なおワンセグ端末では、映像への字幕の乗畳は端末依存となっているため、表示方法は端末によって異なる。
 
* 一部の出演者や登場人物のセリフには[[色]]が付く場合がある([[リアルタイム字幕放送]]及び同様の形式を除く。ただしNHKの番組(ニュース番組除く)および日本テレビの一部のスポーツ中継では実施されている)。一例として、司会者や主人公のセリフの色は[[黄色]]である事が多い。また主人公に準ずる人物やその他の司会者のセリフの色は、[[緑|緑色]]や[[青色]]([[水色]])が使われる事が多い<ref>少なくとも例外はあり、主人公が三世代に渡る[[MBSテレビ|MBS]]制作のアニメ『[[機動戦士ガンダムAGE]]』は、第一世代目の主人公であるフリット・アスノの台詞の色は黄色で、他の主人公は水色(アセム・アスノ)や緑色(キオ・アスノ)で色分けされていた。また、2011年12月9日に[[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]]において放送された『[[らんま1/2#テレビドラマ|らんま1/2]]』や同日に放送された『[[天空の城ラピュタ]]』は、主人公の台詞の色はそれぞれ青(水色)で誤表記され、ヒロインの台詞の色はそれぞれ黄色で誤表記されていた。なお、『ラピュタ』に至っては2013年8月2日の放送も同様であった。</ref>。また[[赤|赤色]]([[ピンク|桃色]])のものもあるが、使用されるのはごく一部の番組で滅多に使用されない(使用例として、[[北海道テレビ放送]]『[[おにぎりあたためますか]]』での女性出演者やフジテレビ系『[[爆笑レッドカーペット]]』で[[超新塾]]など5人組グループのネタ披露時がある)。
 
* [[爆発]]音などの[[効果音]]は多くの局では「(爆発音)」などの形で表現されるが、[[MBSテレビ|MBS]]制作のアニメなどの準キー局の制作番組では「'''ドカーン!'''」など、[[漫画]]のような[[擬声語|擬音表現]]が字幕として使われている<ref>ただし、地上波で放送した番組を有料BSやCS([[アニマックス]]など)で放送する際には、チャンネルによっては地上波とは別の字幕素材を使用しており、字幕の表現も変更されている場合がある(チャンネルの方針で全ての漢字に振り仮名をつけているチャンネルなどでみられる)。</ref>。セリフがない場合のBGMは[[音符]](♪〜、♬〜)で表す場合が多い。また、[[携帯電話]]・[[固定電話]](電話が鳴るシーンにおいてはマークが点滅で表示する場合もある)・[[ビデオテープレコーダ|VTR]]・[[テレビ受像機|テレビ]]・[[無線]]・[[マイクロフォン|マイク]]・[[ラジオ]]などから出る音声を表示する字幕は専用マークが使われる。さらに[[ナレーション]]の台詞の字幕には〈〉で囲んであったり、人物の心の声や回想シーンの中での声は《》で囲むことがある。また[[TBSテレビ|TBS]]制作の番組の場合、人が騒がしい時は「(人が騒いでいる)」や風が強い場合は「(風が強く吹いている)」など、効果音を詳細に解説する役割もある。
 
* 前述の通り、字幕の文字には台詞の主によって黄色・青色・緑色・赤色の色分けが施される場合が殆どだが、必ずしも全ての番組でそれが適用されているとは限らない。基本的に黄・青・緑はその番組のレギュラー出演者(登場人物)に使われるが、それに該当されると思われる人物の台詞が白色である事も少なくない。
 
* またレギュラー出演者に限らず、一部の番組ではその回のゲスト出演者に字幕の着色をなされたりする(日本テレビ系では『[[アナザースカイ]]』、フジテレビ系では『[[ウチくる!?]]』など)。一つの番組において色が付けられるレギュラー出演者は基本的に固定されているが『[[探偵!ナイトスクープ]]』(一部のネット局では字幕無しで放送)や『[[はねるのトびら]]』のような、レギュラーの中でコーナー進行役が入れ替わる番組には進行担当に応じて台詞に色を付けるといったものも存在する。〈〉で囲まれる事で判別が安易なナレーションに色が付けられる番組もある(フジテレビ系『[[ちびまる子ちゃん]]』、テレビ朝日系『[[シルシルミシルさんデー]]』、NHKEテレの主な[[NHK教育テレビ番組一覧#福祉・障害者向け番組|福祉番組]]など)。特殊な例では『[[トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜|トリビアの泉]]』など、特定の[[効果音]]に対して色が付けられる番組もある。
 
* 番組のナレーションは各局によって表現がことなる。括弧で囲む種類も日本テレビやフジテレビのような「<>」、TBSやABCのような「<>」も存在する。テレビ朝日やNHKなどの局では、番組によって括弧で囲んだり、色つきで表現される事がある。MBSやカンテレでは「(ナレーション)」の表示がされる事がある。
 
* 字幕の文字には、縁取り文字と、そうでない文字がある。かならず縁取り文字を使う局([[日本放送協会|NHK]]や[[フジテレビジョン|フジテレビ]]など)もあれば、縁取り文字を使わない局([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]や[[TBSテレビ]]など)、[[リアルタイム字幕放送]]でのみ縁取り文字を使う局([[テレビ朝日]]や[[テレビ東京]]など)もある。
 
* 局によっては、縮小版での[[提供クレジット]]が表示中のときには字幕が表示されないため、その間の台詞がわからないことがある<ref>[[朝日放送|ABCテレビ]]制作『[[プリキュアシリーズ]]』の一部の放送回など。</ref>。
 
* バラエティーなどの番組ではテロップが表示される際に字幕スペースがテロップに被らないように移動する。また、その場合はテロップ表示される前の字幕とテロップでの出演者の会話が一緒に表示され、その場合、末尾は「…」となるが、テレビ朝日系列・TBS系列・テレビ東京系列では末尾に下部または上部へ屈折する矢印マークが表示され、テロップの位置に合わせて表示することも可能。また、関西テレビではテロップが表示されるときは話している人名の字幕が表示されるときがある。
 
* 字幕の文字が[[長方形]]で囲われることもあるが、民放ではめったに見られない。NHKが多用している(「心の声」、「回想」など)。
 
* 字幕を表示する行数は、キー局では2行が基本となっている(日本テレビでは3行にまたがることもある)。ローカル局では、3行(場合によっては4行)にまたがることが多い<ref>[[北海道テレビ放送|HTB]]制作「[[おにぎりあたためますか]]」で確認</ref>。
 
* 字幕に[[半角文字]]が使われることもしばしばある。事情は文字種や局によって異なる。
 
** '''[[数字]]''' - 2桁以上の場合に半角が用いられることが多いが、日本テレビ等、普段は[[全角文字]]を使い、スペースに応じて半角を使う局もある。
 
** '''[[カタカナ]]''' - スペースに応じて半角を使う局が多いが、カタカナ単語の文字数によって半角を使う局もある。例えばNHKでは、一部子供向け番組やリアルタイム字幕放送時以外を除き3文字以上のカタカナ単語は半角になり、テレビ東京では、リアルタイム字幕放送時を除き2文字以上のカタカナ単語は半角になる。
 
** '''[[英字]]''' - スペースに応じて半角を使う局が多いが、テレビ東京では、2文字以上の英単語や文は半角になる(子供向け番組で、英字に[[振り仮名]]が振られる場合を除く)<ref>「[[モヤモヤさまぁ〜ず2]]」にて確認。</ref>。フジテレビでは、4文字以上の英単語や文は半角になる。<ref>「[[ネプリーグ]]」のワンコーナー「[[ネプリーグのクイズ・企画一覧#ブレインタワー|イングリッシュブレインタワー]]」で確認できることが多い。</ref>
 
* 字幕の句点(。)については使用する局と省略する局がある。ただし語り・歌詞など、句点と閉じ括弧が連続する場合はどの局も基本的に句点を省略する。読点(、)はリアルタイム字幕放送実施時以外は原則省略とし、台詞・ナレーションが複数ページにまたがる場合は「➡」(右矢印マーク)を付与する。
 
** '''使用する局'''
 
*** [[日本放送協会|NHK]]
 
*** [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]<ref>見えない場所からの声や周りの声で使われる三本線の記号を使用する場合や、映画などの回想時の台詞の場合は省略する。</ref>
 
*** [[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]
 
*** [[中京テレビ放送|中京テレビ]]
 
*** [[福岡放送]]
 
*** [[青森放送]]<ref name="kensei">いずれも現時点で[[青森県]]の広報番組でのみ使用している。</ref>
 
*** [[テレビ朝日]]<ref>ただし、[[必殺仕事人]]などでのABCテレビとの共同制作の場合は、クレジット上位のABCの様式に従い句点は省略される。また、土曜ワイド劇場もABCが制作局の場合は省略される。</ref>
 
*** [[青森朝日放送]]<ref name="kensei" />
 
*** [[北海道放送]]
 
*** [[青森テレビ]]<ref name="kensei" />
 
*** [[MBSテレビ|毎日放送]]<ref>ナレーション(<>でカッコくくりをするもの)でも2015年秋ごろまでは句点くくりをしていたが、現在は句点を省略している。ただし、MBS制作でも[[情熱大陸]]や[[世界の日本人妻は見た!]]などの一部番組では、通常のセリフの箇所でも句点は省略する。</ref>
 
*** [[中国放送]]<ref>2014年2月2日放送のRCC制作の全国ネット番組『世界が知りたいニッポンの技〜美と食の匠たち…ひろしま篇』で確認。</ref>
 
*** [[テレビ東京]]
 
*** [[テレビ北海道]]<ref>自己批評番組「[[こんにちはTVhです。]]」のみで使用している。</ref>
 
*** [[テレビ愛知]]
 
*** [[テレビせとうち]]
 
*** [[TVQ九州放送]]
 
*** [[フジテレビジョン|フジテレビ]]
 
*** [[東海テレビ放送|東海テレビ]]
 
*** [[関西テレビ放送|関西テレビ]]<ref>ナレーション(<>でカッコくくりをするもの)でも句点くくりをする。</ref>
 
*** [[テレビ西日本]]
 
*** [[北海道テレビ放送]]<ref>自社制作番組「[[おにぎりあたためますか]]」で確認。</ref>
 
*** [[札幌テレビ放送]]<ref>自社制作番組「[[熱烈!ホットサンド!#放送時間|熱烈!ホットサンド!Z]]」で確認。</ref>
 
*** [[テレビ埼玉]]
 
** '''省略する局'''<ref>ただし、省略する局でもリアルタイム字幕放送を実施する場合は原則付与する。</ref>
 
*** [[ABCテレビ|朝日放送]]<ref>例外として民教協制作の番組でABCが担当する場合はテレビ朝日の様式に従い句点が付与される。</ref>
 
*** [[名古屋テレビ放送|メ〜テレ]]<ref>日曜朝7時のアニメで適用。ただし、自社制作の全国ネットの不定期番組(例:2014年9月7日放送の『武士ごはんランキング』)の場合はテレビ朝日の様式に従い句点が付与される。</ref>
 
*** [[TBSテレビ]]<ref>ただし、[[サワコの朝]]などのMBSとの共同制作の場合は、クレジット上位のMBSの様式に従い句点が付与される。また、必ずしも「➡︎」が省略されるわけではなく、「。」の代わりで用いられることもある。</ref>
 
*** [[静岡放送]]<ref>2014年8月31日放送のSBS制作の全国ネット番組『ニッポン人も!外国人も! WE ARE 富士山LOVERS』で確認。ただし、民教協制作の番組でSBSが担当する場合はテレビ朝日の様式に従い句点が付与される。</ref>
 
*** [[CBCテレビ]]
 
*** [[山陽放送テレビ|山陽放送]]<ref>2014年6月8日放送のRSK制作の全国ネット番組『特命!うどん県JAPAN ブラジルの奇跡!?』で確認。</ref>
 
*** [[テレビ大阪]]
 
 
 
====現在使用中の「字幕放送」テロップ====
 
{{色}}
 
* 民放各局の「字幕放送」テロップは一部の番組を除いて[[提供クレジット]]用のものを使って表示されている。
 
* 番組によっては最初の冒頭だけでなく本編の途中(例:2時間以上の番組の場合、毎正時ごとに)にも再度表示される事もある(主にフジテレビが多い)<ref>{{Cite episode |title=[[リッチマン、プアウーマン|リッチマン、プアウーマン in ニューヨーク]] |network=[[フジテレビジョン|フジテレビ]] |airdate=2013-4-1 |minutes= |accessdate= }}{{Cite episode |title=[[土曜ワイド劇場]] [[おかしな刑事]] |network=[[テレビ朝日]] |airdate=2013-6-22 |minutes= |accessdate= }}</ref>。
 
* 「字幕放送」テロップは地上波(一部の局・番組を除く)・無料BS(BSフジ・放送大学を除く)・NHKで表示を行なっており、有料BS・CSでは表示を行っていない(一部チャンネルを除きEPGには表示)。
 
* TBS系列、フジテレビ系列、テレビ朝日系列のアナログ放送では2009年[[1月11日]]までは「[[アナログ]]」のテロップと同時に字幕放送マークを表示していた。
 
** 以前は日本テレビとテレビ朝日(一部の番組のみ)は「字幕放送」テロップの上に、TBSとフジテレビは字幕放送マークの下にそれぞれハイビジョン制作のマークも一部番組を除き一緒に表示されていた。
 
=====NHK=====
 
* 2003年度〜。アナログ・デジタルテレビ放送全波共通で「字幕放送」(その下に下線が入り、画面右上に表示。地上デジタル放送・BSデジタル放送とも16:9画面の右端の位置で表示。地上デジタル放送では開始当初4:3の映像の収まる範囲内で表示されていたため少し中央寄りであったが、2011年[[11月28日]]付の放送から16:9画面の右端に表示位置を変更した<ref>そのため、Eテレで4:3の[[画角情報 (テレビ放送)|画角情報]]をつけて放送している番組では、テレビやチューナーによっては画面からはみだして表示されることがある。</ref>。なお、一部地域では時差放送含むローカル放送のみ4:3SD位置のままで表示されていたところがあったが、それらの地域でも段階的に16:9画面の右端に表示位置を変更した)。それ以前は地上・BSアナログ放送は「文字放送<上段>・字幕<下段>」、BSデジタル放送は「●字幕●」(左右端は半月の形をした記号)と画面右下に表示していた。[[連続テレビ小説]]など連日放送するドラマ番組は当初は月曜放送分のみ表示していたが、現在は放送回毎に表示している(副音声解説放送も同様)。
 
 
 
=====日本テレビ=====
 
* 2004年[[2月29日]]〜。「字幕放送」(ネット送出〈2004年8月頃〜〉・ローカル送出共に)(黒文字表示に'''{{Color|#BBBBBB|白い}}'''縁取り。なお、よく見るとそれぞれの文字の1画に色が付いている。「字」には'''赤色({{Color|red|■}})'''、「幕」には'''黄色({{Color|#CCBB22|■}})'''、「放」には'''緑色({{Color|green|■}})'''、「送」には'''青色({{Color|blue|■}})'''〈ハイビジョン制作のマークでも同じ黒文字表示に白い縁取りである〉、かつてはこれと同じ書体で「文字放送〈上段〉・字幕〈下段〉」だったが各系列局でそれぞれ異なっていた)。[[讀賣テレビ放送|ytv]]と[[中京テレビ放送|中京テレビ]]も同様のデザインである(ytv送出分は日本テレビより字体がややスリム)。表示位置は通常画面左下だが、番組によっては左上や右上に表示する事もある(アナログ・デジタルで表示位置が異なる)。NNN夜のニュースでは若干小さめである。データ放送も付随する番組では「字幕放送」の下に「dデータ放送」も同時に表示される(日本テレビ送出分・ytv送出分とも)。なお、生放送番組([[NNNストレイトニュース]]などごく一部の番組を除く)ではマスター送出でなく副調整室(スタジオサブ)から番組テロップの一部として表示される。なお、[[2015年]][[9月1日]]から副音声による解説放送も実施する番組では、上記に記載のフォントから「(完全黒文字で)'''字幕・解説放送[副音声]'''」に変更された。[[BS日本|BS日テレ]]は白文字である。
 
* かつて中京テレビなどの一部の局ではテープの絵のリール部分に"字 幕"の文字を入れていたものを表示していた。
 
* [[札幌テレビ放送|札幌テレビ]]では自社製作番組と<!---字幕放送を行う--->全国ネット番組の[[再放送]]番組<ref>[[笑点]]などが該当。</ref>のみ、「字・字幕放送」(紫色の背景色つき)として表示している。ただし、『[[ハイ!STVです]]』のみ番組編集時に字幕放送のテロップがあらかじめ挿入されている。
 
 
 
=====TBS=====
 
* [[1994年]][[10月3日]]〜。四角枠に「字幕」(ネット送出・ローカル送出共に画面右上<ref>但し、「THE世界遺産」の'''本編中のキャノンのCM'''では、左上に「字幕」と表示。</ref>に表示)。[[2005年]]2月より若干表示フォントが変更された(サイズが小さめになった)。[[2008年]]7月下旬より地上デジタルでは表示位置が若干右寄りに変更(SDサイズの右上→HDサイズの右上、灰色の縦帯(サイドパネル)に跨るようになった。放送局ロゴの[[ウォーターマーク]]とは重ならない位置で表示)。BS-TBS・BS日テレ(現在は使用していない)・[[秋田放送]](日本テレビ系列、TBS系列・[[民間放送教育協会|民教協]]他に使用)も同様のデザインである。それ以前は「この番組は文字放送で字幕が見られます」の後、■の中に「字」<上段>・文字放送<下段>と表記されていた。
 
* MBS送出の番組では枠の角が丸い(副音声による解説放送も実施する番組は除く)。CBC送出の番組では四角枠の中が灰色(半透明)であったが、2013年10月よりMBS送出に近いタイプに変更されている。
 
* MBSではかつては画面下に「この番組は文字放送でご覧になれます」(2000年以前)→▽の中に「文字<上段>・字幕<下段>」(2001年頃)と表記される事もあった。
 
* データ放送が実施される場合でも、TBSは長らくテロップを出さなかったが、2014年4月からは、「字幕」の下に「d/データ」とカラーで表示されるようになった。一方、MBS・CBCでは、過去に「字幕」のテロップに続いて、「字幕」と同じデザインで「データ放送」のテロップが出ていた。その際MBSはフェードで切り替え、CBCはクロスカットで切り替えた。MBSは2014年から、「データ放送」の表記をTBSに倣い「d/データ」のデザインに切り替えた(表示方法は従来通り)。
 
* 解説放送では、2016年4月より、「字幕」の真下に「解説放送」と表示されるようになり、「字幕」マークはやや小さめに表示されたのとフォントもゴシック体に近い文字で表示されるようになる(TBS送出・MBS送出・CBC送出番組全てで同様のデザイン)。
 
* RCC送出の番組では自社制作の全国ネット、他局制作の遅れネットおよび両者の再放送を問わず「字幕」マークの表示を行っていない(TBS経由で送り出すリアルタイム字幕放送のプロ野球全国ネット中継を除く)。
 
 
 
=====フジテレビ=====
 
* 1994年10月3日〜。長方形枠に「字幕放送」(ネット送出・ローカル送出共に、表示位置はほとんどが画面右上だが番組によっては右下か左上に表示する事もある。番組によってはハイビジョン制作やdデータ放送のテロップと同時に表示する事がある。デジタル放送ではサイズが若干大きくなっている。当初は映画のスクリーンを模した物だった。2008年12月以降はアナログ放送では4:3ノーマルサイズと16:9レターボックスサイズで表示位置が異なる。デジタル放送は映像サイズに関係なく常に16:9での表示となっている)。基本的に白文字であるが『[[Mr.サンデー]]』では黒文字で表示される。かつては■の中に「字」に「この番組は文字多重でお送りしています」([[1990年]]頃まで)と、後に「字」に文字放送(1994年9月頃まで)と表記されていた。[[東海テレビ放送|東海テレビ]]・[[テレビ西日本]]もほぼ同様。かつては[[関西テレビ放送|関西テレビ]]もアナログ放送のみフジテレビと同様のデザイン(デジタルはアナログ放送とは異なる書体)だったが、2009年[[7月14日]]のアナログ・デジタル統合マスターに更新された後はアナログ・デジタルともサイズが小さめとなっている。データ放送が実施される場合は「データ放送」の下に「字幕放送」のテロップが出る。ただし、その場合は「字幕放送」のテロップに囲いはつかない。秋田テレビでは、同時ネット以外の番組を放送する場合、独自の表示スタイルを表示する場合がある。[[北海道文化放送]](自社送出の遅れネット・再放送のみ)<ref>但し、ローカルでのプロ野球中継に伴う全国放送の遅れネット番組はネット回線からの収録となるためそのままフジテレビ出しのテロップが表示される。</ref>、BSフジは字幕放送マークの表示がない。
 
* 副音声解説放送も実施する場合、長方形枠に「字幕/解説放送」を画面表示している。
 
* また、[[民間放送教育協会|民教協]]の番組でフジテレビが使用されているものに似たものを全国の民教協に加盟している局で使用している(納品時に既に表示〈VTR編集時に予め挿入〉されているから)。
 
 
 
=====テレビ朝日=====
 
* 2004年[[2月9日]]〜。[[ひよこ]]の絵入り<ref>但し、民教協番組と土曜夕方放送『ごはんジャパン』本編内の「AJINOMOTO」のCMでは、「ひよこ」の絵が入らないバージョンが表示される。</ref>で「字幕」のみのもの(ネット送出・ローカル送出共に)。通常は画面右上に表示されるが、系列局もしくは番組によっては左上や右下に表示する場合がある。但し、全国放送の字幕放送番組でも番組によっては各局ローカル別で表示するか表示されない事がある(表示されていない場合でもEPGや新聞などのテレビ欄に字幕放送の示すマークが付いている番組は受信可能)<ref>白文字のみ。同様に[[ビーエス朝日|BS朝日]]ではデータ放送と双方向番組で表示。[[ABCテレビ|ABC]]送出分も2008年[[6月23日]]に福島区の新社屋移転よる新マスター運用開始に伴い、これまでの細い黒縁付きのものからテレビ朝日と同じく白文字のみの表示に変更された。</ref>。それ以前は四角枠に「文字放送<上段>・字幕<下段>」で、民教協の番組では現在でもこのデサインが使われているが2007年[[10月]]までは[[ABCテレビ|ABC]]と[[名古屋テレビ放送|メ〜テレ]]制作のネット送出・ローカル送出ではこのデサインが使われていた<ref>[[2007年]]11月からはメ〜テレも黒縁が付きながらもテレビ朝日と同様のデザインとなり、ひよこの絵入りも入った([[九州朝日放送]]でも同様)。その後、ほとんどの系列局でテレビ朝日と同じひよこの絵入りの字幕マークを採用するようになってきた(局により白文字のみと黒縁を付けているところで分かれている)。一方でABCは「字幕」の表示に変更したものの、こちらはひよこの絵入りが入っておらず、従来のABC自社送出の枠デザインをそのまま使用しているが、プロ野球中継ではマスター送出でなく副調整室から解説者・実況アナウンサー・スタッフ紹介および制作クレジットとともに表示される(5.1サラウンドのテロップでも同様)。</ref>。
 
* また、これと同じ白文字のみの書体<ref>[[提供クレジット]]も2014年度10月期(厳密には[[9月29日|同29日]]の早朝より。のち翌月20日より若干の影を濃くなった([[フィギュアスケート|フィギュア]]中継や『[[雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!|アメトーーク!]]』等を除く)。</ref>として「アナログ」(アナログ放送のみ)、「dデータ放送」、「解説放送」のマークも表示され、アナログ放送では「アナログ」の下段に「字幕」と表示している。また、地上デジタル放送で「dデータ放送」がある場合はそのマークの右側に表示している。また、アナログ放送、地上デジタル放送共に「解説放送」がある場合は「字幕」の下段に「解説放送」のマークが表示される。2008年[[7月23日]]まで表示されていた「ハイビジョン制作」は「字幕」の上段(字幕は下段右寄り)に表示していた<ref>通常、マスター提供クレジットテロップの表示はフェードイン〜フェードアウトだが、「字幕」のみの表示はカットイン〜カットアウトである(この場合、地上デジタル放送ではサイズが大きめになっている)。但し、「ハイビジョン制作」(デジタル放送ではさらに「dデータ放送」の組み合わせの場合もあり)マークの同時表示の場合はフェードイン〜フェードアウトである。なお、ハイビジョン制作テロップを表示しなくなった2008年7月24日以降はこれまでカットイン〜カットアウトで表示していた「字幕」のみの表示もすべてフェードイン〜フェードアウトとなった。</ref>。さらに独自の表示を行っている放送局もあり、[[北海道テレビ放送|北海道テレビ]]ではネオバラエティなどが字幕放送を行っている番組にも拘らず全く表示されない(現在は解消されているが、テレビ朝日送出のものが表示されない一部同時ネット番組と時差ネット番組では現在でも自社独自での表示は行なっていない。自社独自での表示は基本的に自社制作の単発番組に限られ、字幕マークはテレビ朝日と同様、ひよこの絵入り付きで白文字のみとなっている。以前は自社製作のスペシャルドラマ放送時などは長方形枠に「字幕放送」と表記していた)場合や、[[愛媛朝日テレビ]]など[[ゴシック体]]で「'''字幕放送'''」と表記されているだけの場合もある。
 
* BS朝日では当初は「この番組は字幕放送を行っています リモコンのボタンで操作してください」という旨の断り書きを表示していたが、現在は四角枠に「字幕」と表示されている。
 
* 過去には、[[秋田朝日放送]]では一部の番組で「'''<字幕放送>'''」と表示されていたが、2009年[[1月18日]]よりテレ朝と同じもので縁を太くしたものを使用している(ただし、海外ドラマの一部ではTBSと同じものを使用している)。
 
 
 
=====テレビ東京=====
 
* 2007年[[8月1日]]〜、長方形四角枠に「字幕」。[[1985年]][[12月12日]](?)から2007年7月までは正方形四角枠に「字幕放送」と表示していた(現在でもテレビ北海道で毎月1回放送している自己批評番組『こんにちはTVhです。』でこのデザインがVTR編集時に挿入されている)。
 
** 2008年12月までは全国放送(テレビ大阪送出の全国ネット番組も含む)・ローカル放送を問わず各局ローカルでの送出<ref>これは同時ネット局でも字幕放送が行われていない中部・近畿地方の一部の独立UHF局に配慮しているための名残りである。なお、2008年4月時点で[[びわ湖放送]]・[[奈良テレビ放送|奈良テレビ]]・[[テレビ和歌山]]・[[岐阜放送|ぎふチャン]]の4局は字幕放送を行っている。</ref>であったが、2009年1月から一部の同時ネット番組で、同年6月からはすべての番組で[[TXN]]地上波系列各局および独立U局(びわ湖放送・奈良テレビ・テレビ和歌山・ぎふチャン)向けにも制作局側で出すテロップをそのままネット送出で表示するようになった(時差ネット番組、各局ローカルの自社制作番組はこれまでどおり自社送出であるが、時差ネット番組でもそのまま制作局出しのものが流れることがある)。
 
** 地上波は午前7時半から24時(午前0時)台までは字幕に対応しているが、25時(午前1時)台から午前7時半の間の時間帯で字幕対応をしているのは2017年現在、平日24時台の『[[ソコアゲ★ナイト]]』、土曜日深夜の『[[土曜ドラマ24]]』『[[二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜]]』、月2回の日曜日5:20からの[[自己批評番組]]『ウオッチ!7』のみにとどまっている(関東での場合)<ref>ただし、深夜で本放送を行った番組が夕方やゴールデンで放送される場合は当然字幕対応はされる。</ref>。
 
** なお、TXN地上波系列各局、BSジャパン共デザインは全く同じである。かつては[[テレビ北海道]]自社送出分のテロップはテレビ東京・BSジャパン送出のものよりかなり横長であったが、現在はテレビ東京・BSジャパン送出と同じ大きさとしながら縁取りがやや太めである。現在は遅れネット番組<ref>主な例ではYOSAKOIソーラン祭りの特番が組まれた関係で時差放送となった『[[日曜ビッグバラエティ]]』や2013年3月9日放送の『「明日をあきらめない…がれきの中の新聞社」〜河北新報のいちばん長い日〜』(再放送)が該当。</ref>や自社製作の単発番組のときしか見られない。テレビ大阪送出分のテロップ<ref>縁取りは長らく極太だったが、2012年3月以降は極細(テレビ東京よりもさらに細め)に変更されている。</ref>も、かつてはテレビ東京・BSジャパン送出のものより少々横長であったが、現在はサイズが若干大きめである。
 
* BSジャパンでは以前はサイズは若干大きめであったが、2007年8月のデザイン変更後はテレビ東京地上波と同じ大きさである。表示位置は番組によりアナログ・デジタル放送で異なり(画面左上・左下・右上・右下のいずれか)、以前はアナログ・デジタルとも常に4:3画面の範囲内で表示していたが、デジタル完全移行後は16:9画面の端の位置に変更された(テレビ東京出しの場合)。すでに、[[テレビ愛知]]・テレビ北海道・[[TVQ九州放送|TVQ]]では、アナログ放送がレターボックス形式になった2010年[[7月5日]]から、テレビ大阪では2012年2月頃から、BSジャパンでは社屋移転後の2016年11月から16:9画面の端に位置を変更している。なお、[[テレビせとうち]]ではデジタル完全移行後も4:3画面の範囲内だが、今後、16:9画面の端に変更する可能性がある。
 
* リアルタイム字幕放送を行う平日夕方のニュース番組枠『[[NEWSアンサー]]』については、マスター送出でなく、副調整室(スタジオサブ)から番組テロップの一部として同じデザインのものがキャスター名のテロップと共に表示される。そのため、同時ネット局も東京送出のスタジオサブのものがそのまま流れる(2010年7月5日以降は、テレビ東京からのマスター送出より先に16:9画面の端に表示)。
 
* TVQ制作の『[[未来の主役 地球の子どもたち]]』(TXN各局で放送)については、同じデザインのものがあらかじめVTR編集時に埋め込んである。
 
* テレビ愛知制作の『[[トミカヒーロー レスキューフォース]]』以降の特撮・アニメ番組については、2008年以前から同じデザインのものを制作局のテレビ愛知側がネット送出で出している(同時ネットのTXN各局のみ。サイズは大きめ)。
 
 
 
=====BS12トゥエルビ=====
 
BS-TBSと同じく四角枠に「字幕」。
 
 
 
=====Dlife=====
 
フジテレビと同じく長方形枠に「字幕放送」。書体はテレビ朝日と同じく白文字のみ。
 
 
 
===アナログ放送の文字放送(モジネット)===
 
* 文字多重放送は「文字放送」とも言われていたが、文字放送という単語は文字多重放送の中でも「画面全体に文字や簡易図形を表示するもの」を指す事が多い。放送局或いはその子会社が、テレビ放送の補完的サービスとして、通常のテレビ番組とは独立した番組(独立番組)として制作・放送してきた。
 
* 株式市況、ニュース・[[天気予報]]、フライトインフォメーションや、番組連動の字幕放送を放送していた。しかし、[[2003年]][[12月]]に始まった地上デジタル放送の[[データ放送]]や[[インターネット]]の普及により、民放は独立番組の放送を徐々に終了させていった。NHK総合テレビで独立番組を放送してきた[[日本文字放送]](テレモ日本)も、[[2008年]][[3月31日]]をもって放送を終了した。
 
* 字幕放送は、番組番号999#で行われていた。文字放送対応チューナーで999#を入力するか、字幕ボタンを押せば番組と連動した字幕放送を見る事ができた。なお、生放送番組などでは[[リアルタイム字幕放送]](画面表示までには若干のタイムラグが発生する)が行われていた。アナログ放送では表示のために、追加の電子回路、コンピュータが必要だったので対応するテレビが少なかった。
 
** NHKは字幕放送を[[NHK総合テレビジョン|総合テレビ]]で[[1985年]][[11月29日]]から、[[NHK衛星第2テレビジョン|衛星第2テレビ(BS2)]](BSプレミアムのアナログ放送でも継続)で[[1997年]][[10月5日]]から、[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]では[[1999年]][[1月4日]]から実施した。
 
** 日本国内の民放では、[[1985年]]から[[在京テレビジョン放送局|東京]]と[[在阪テレビジョン放送局|大阪]]を中心に開始した。当初は実施局は少なかったが、[[1997年]]秋以降、放送法の改正による規制緩和で多重放送の免許が不要となり、全国ほぼ全ての局で順次開始した<ref>北海道内の民放のアナログ放送において、字幕放送は全道で受信可能だったが、[[音声多重放送]]は道央圏限定だった。これはアナログ放送時代、道内各局が全道の送信所や中継所へ向けて番組を送出するため、[[NTT中継回線]]を使用していたことによる。</ref>。
 
* 基本的に000-999の最大1000番組分が割り当てられ、そのうちの000が目次、999が字幕放送(のちに899が標準目次チャンネル{{Refnest|文字放送普及推進協議会が、モジネット普及に際して、使いやすさの向上を目的として目次を分野別に掲載したページ<ref>[http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/9908/0805a.html 新世紀プログレッシブ採用でBSデジタル放送に高画質対応する「プロビジョン(ガゼット)シリーズ」を発売]</ref>}}となった)の番組番号となっていた。そのため、通常の文字放送は001-998の998番組(のちに997番組)が割り当てられていた。
 
**NHK総合テレビの場合は、000-899までは[[日本文字放送]](テレモ。放送終了後の[[2009年]]に[[NHK情報ネットワーク]]と合併、[[NHKグローバルメディアサービス]]となり法人消滅)に割り当てられており、NHK本体は900-999の100チャンネルが割り当てられていた。
 
 
 
====コールサイン====
 
かつては独自放送が行われていた関係で、主に大都市圏の放送局では「JO○○-TCMx」(xは独立系事業者が放送を行う場合に付与される連番。以下同じ)というコールサインが付与されていた。
 
 
 
その後、放送法改正で字幕放送が「本来業務」に加えられ実質義務化された関係で、字幕放送分のコールサインは本体に包含され、それ以外の独立データ放送部分のコールサインが「JO○○-TDMx」と改められた。このとき、字幕放送のためだけにTCMコールサインを取得していた放送局はコールサインが廃止された。
 
 
 
2011年7月24日(宮城・岩手・福島は2012年3月31日)の全国地上アナログ放送終了に伴い、TDMコールサインは完全廃止となった。なお、デジタルテレビ放送は字幕も独立データも最初から含まれているため、独立したコールサインは無い。
 
 
 
===海外における実施===
 
====テレテキスト====
 
* 文字多重放送の英名(teletext)。一般にはテレビ放送に多重される文字多重放送の事を指す。日本では「文字放送」と同義語として使われるが、[[ヨーロッパ]]では「文字多重放送」と同義語として使われる事が多い。
 
* ただ地上デジタル放送が始まってからは、それに対応する[[データ放送]]への移行などから、字幕放送以外の独立番組が相次いで終了した。因みに、かつて海外向け国際放送の[[NHKワールド]]で放送されていた「NHK文字ニュース」は、地上アナログ放送の901#(ヘッドライン)と902#で放送されている内容が、BGMを加えた上でそのまま放送されていた(2007年度いっぱいで事実上終了)<ref>国内放送波の放送休止やスポーツ中継など、編成の都合で総合テレビやBS1でのニュース番組の同時放送が共にない場合に限り放送されていた。</ref>。
 
 
 
====クローズドキャプション====
 
字幕放送のこと。狭義には[[北米]]で行われている字幕放送を指す。
 
{{Main|クローズドキャプション}}
 
 
 
==FM文字多重放送==
 
NHKによって開発された、FM文字多重放送技術('''[[Data Radio Channel|DARC]]'''='''Da'''ta '''R'''adio '''C'''hannel)について、日本国内の状況について述べる。その受信端末である'''パパラビジョン'''、'''パパラジーコム'''についても本項で扱う。
 
 
 
===概要===
 
* 「'''見えるラジオ'''」という愛称で、[[エフエム東京|エフエム東京(TOKYO FM)]]が[[1994年]]10月1日に開始したのを始めとして[[全国FM放送協議会|JFN]]系列のラジオ局が用いて放送していた。わかりやすい愛称のため、FM文字多重放送一般を指す言葉として用いられる事があるが、TOKYO FMの登録商標(第4005056号)である。なお、TOKYO FM・JFN系列では、[[エフエム北海道|AIR-G']]を除き2014年3月31日を以てサービスを終了し<ref>[http://www.tfm.co.jp/blog/info/index.php?itemid=63780&catid=1107 FM文字多重放送(見えるラジオ)サービス終了のお知らせ] TOKYO FM、2013年4月1日</ref>、その後もJR車内向け等に唯一放送を続けていたAIR-G'も2016年9月30日をもってサービスを終了した<ref>[https://www.air-g.co.jp/news/17/ AIR-G’「見えるラジオ」ご利用の皆様へ] AIR-G' FM北海道、2016年8月31日</ref>。これについてTOKYO FMは「近年のインターネット環境の浸透で、携帯電話などで様々な情報を見ることができるようになり、見えるラジオの役割を果たし終えるのが妥当と考える」としている。
 
 
 
===運用===
 
* NHKは[[1996年]]3月に全国8つの基幹局(関東・東海・近畿)で開始したが、[[ワンセグ]]で情報が得られる様になったこと、[[地上デジタル音声放送]]実用化試験放送が始まった(2011年3月31日終了)こと、また、受信料収入減少による経費削減などの理由により[[2007年]]3月31日に終了することが決定したため、他の地域では実現しないまま終了を迎えた。
 
* [[J-WAVE]]は「アラジン」という名称を用いていた([[2010年]][[9月30日]]終了)。
 
* [[FM802]]は「Watch-Me」という名称を用いていた([[2004年]][[4月30日]]終了)。
 
* [[兵庫エフエム放送|Kiss-FM KOBE]]では、JFN加盟前に「KIWI」という名称で文字多重放送を行っていたことがある。
 
* その他、コミュニティFMでは、[[エフエムもりぐち|FM-HANAKO]]([[大阪府]][[守口市]]。[[2007年]][[4月30日]]終了)・[[エフエムあまがさき|FM aiai]]([[兵庫県]][[尼崎市]]。2007年4月30日終了)・[[エフエムかしま市民放送|FMかしま]]([[茨城県]][[鹿嶋市]]。[[2009年]][[9月30日]]終了)が過去にFM文字多重放送を行っていた。
 
 
 
===受信機===
 
[[ファイル:遠鉄-バス 見えるラジオ.jpg|thumb|240px|遠鉄一般路線バスに於ける見えるラジオを活用したLED表示器]]
 
 
 
* 受信端末としては、大型の'''パパラビジョン'''と小型の'''パパラジーコム'''があった<ref name="papara">{{cite web | title=JFN38局では、新潟県中越地震被災地に「パパラビジョン」と「パパラジーコム」を設置、被災地の地域情報伝達にご利用頂きました。 | author=JAPAN FM NETWORK | url=http://www2.jfn.co.jp/sien/index2.html | accessdate=2015/4/9}}</ref>。「パパラビジョン」は大型[[電光掲示板]]であり、[[避難所]]のように多くの人を対象とするところに向いている<ref name="papara" />。一方「パパラジーコム」は[[ビデオデッキ]]ほどの大きさの小型端末で、家庭やオフィスなど狭い場所に設置できた<ref name="papara" />。
 
* FM文字多重放送対応のラジオは[[インターネットオークション]]や中古販売を除いて2015年現在は入手が困難となっている。受信設備を新規に導入するには、FM文字多重放送を使い渋滞情報などを受信できる[[道路交通情報通信システム|VICS]]対応の[[カーナビゲーション|カーナビ]]がある(但し、FMチューナー一つを占有してしまうため、ラジオ放送やFM VICSなどと同時に利用できない場合がある)
 
* [[タクシー]]の助手席側サンバイザー下部に表示器を設置し、ニュースや天気予報、地元企業の広告を流すものがあった。
 
* [[鉄道車両]]や[[高速バス]]・[[路線バス]]の中には「見えるラジオ」を受信して文字ニュースを車内案内表示器で流すものがある([[遠州鉄道]]の[[遠州鉄道#車両|1000形]]以降の全ての鉄道車両、[[北海道旅客鉄道|JR北海道]]の一部特急車両、[[九州旅客鉄道|JR九州]]の特急列車([[JR九州787系電車|787系]]・[[JR九州883系電車|883系]]・[[JR九州885系電車|885系]])、[[阪急8000系電車|阪急8000系]]8040形、[[阪急8300系電車|阪急8300系]]8315編成、[[阪急8200系電車|阪急8200系]]や[[遠鉄バス|遠州鉄道]]の全ての一般路線バス・高速バス・コミュニティバス、[[京浜急行バス]]の高速バスなど)。
 
* [[新潟県中越地震]]で被害を受けた市町村向けに[[新潟県]]ではFM文字多重対応ラジオの貸し出しを行っていた<ref name="papara" />。
 
 
 
== その他 ==
 
* [[Radio_Data_System|RDS]]という文字放送システムが欧州や北米では採用されており、カーステレオや携帯電話などFM受信装置の多くが対応している。
 
* [[ファクシミリ放送]]:実用化に向けた実験が行われているが、家庭向けの実用放送は行われず、業務用が主。
 
* [[電話投票]]:[[日本中央競馬会]](JRA)が[[日本文字放送]](旧中部文字放送・旧西日本文字放送を含む)で競馬関連情報を提供していた時期に専用の電話回線付き端末ソフト「ホームマスター」を使って、各競馬場のオッズを参考にしながら馬券を購入できるシステムがあった。地上デジタルテレビ放送への完全移行に伴う処置として[[2008年]]にアナログ文字放送が廃止されたのと併せてこのサービスも廃止されている。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://www.nhk-g.co.jp/subtitle/ 字幕・テキスト制作 | 法人向けの字幕制作サービス - NHKグローバルメディアサービス]
 
* [http://www.kyuden.co.jp/company_project_qcc_teletext.html 九州電力 字幕放送とは?]
 
* [http://www.tv-asahi-create.co.jp/jimaku/ テレビ朝日クリエイト 字幕制作部]
 
* 現在字幕放送を実施している番組の掲載ホームページ(NHK・民放キー局)
 
** [http://www.nhk-g.co.jp/subtitle/subtitle/pdf/tvprogram001.pdf 株式会社NHKグローバルメディアサービスページ内 NHK字幕番組表]
 
** [http://www.ntv.co.jp/jimaku/index.html 日テレ字幕放送スケジュール]
 
** [http://www.tbs.co.jp/tv/jimaku.html TBS 字幕放送案内]
 
** [http://www.fujitv.co.jp/jimaku/index.html フジテレビ 字幕放送番組表]
 
** [http://company.tv-asahi.co.jp/contents/jimaku/index.html テレビ朝日字幕放送対応番組]
 
** [http://www.tv-tokyo.co.jp/main/yoriyoi/jimakuhousou.html テレビ東京 字幕放送について]
 
* 民放地方局の番組案内
 
** [http://www.tv-osaka.co.jp/moji/index.html テレビ大阪:文字・字幕放送]
 
** [http://www.tv-aichi.co.jp/tva/jimaku/index.html テレビ愛知 字幕放送]
 
** [http://www.nsttv.com/tv/jimaku.php NST新潟総合テレビ 番組案内 - 字幕放送・手話放送]
 
** [http://www2.fbc.jp/jimaku/index.asp 福井放送 字幕放送案内]
 
** [http://www.eat.jp/company/kjn_jimaku.html 愛媛朝日テレビ 字幕放送番組]
 
* [http://www.j-ba.or.jp/category/references/jba100805 字幕付きCMに関する取り組みについて - 一般社団法人日本民間放送連盟]
 
* [http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009030189_00000 ニューメディアブーム - NHKニュース(動画・静止画) NHKアーカイブス]
 
 
 
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[[Category:字幕]]
 
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2018/10/4/ (木) 13:42時点における版

文字多重放送(もじたじゅうほうそう、英:Teletext)

文字や簡単な図形だけのテレビ画像を,符号や画素信号のかたちに変換して,テレビ電波のすき間 (映像信号の垂直帰線消去期間) に重複して送るという新しい放送システムで,国際的にはテレテキストと呼ばれている。この放送はテレビ受信機に付加装置 (復号器。デコーダともいう)

を付加すれば受信できる。このシステムではニュース,天気予報,交通情報,株価など数十から数百の最新の情報を数十秒で反復して放送し,受信者はそのなかから希望のものを選択して受信できる。また聴覚障害者のためのテレビ字幕も放送される。復号器は LSI (大規模集積回路 ) で構成されており,量産による低価格化が可能である。このシステムは 1972年イギリス BBCのシーファックスを皮切りにフランス,ドイツ,アメリカなどの国で実用化されている。日本では漢字使用のため独自の方式の開発が進められ,1983年 10月から日本放送協会 NHKが試験放送を開始,1985年からは民放を含めて実用化された。方式としては,パターン方式とコード方式を組み合わせたハイブリッド方式が採用されている。



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