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[[File:Drink Vendar Shop Akihabara.JPG|thumb|250px|[[飲料]]の自動販売機を主体とした専門店(東京・[[秋葉原]])]]
 
[[ファイル:Digital Signage Vending Machine JX34 Fuji Electric.jpg|thumb|right|250px|[[デジタルサイネージ]]自動販売機 JX34([[富士電機]])<br />[[JR東日本ウォータービジネス]]が「次世代自動販売機」の名称で提供。<br /><small>ボタン操作を排し、47インチ液晶ディスプレイに付いたタッチパネルで操作する。<br />前面にカメラを内蔵しており、客の接近や自動認識した客の属性判断から、おすすめの商品を動的に変化させる機能を持つ。周囲に客がいない場合は、デジタルサイネージとして[[WiMAX]]経由で配信された広告や各種情報を表示している。<br />比較的大柄な筐体から、本機の側面はしばしば広告に用いられている。</small>]]
 
[[File:Daido-hukkokudo-加西sa.jpg|thumbnail|250px|[[加西サービスエリア]]に設置されている[[復刻堂|復刻堂商店]]の自動販売機]]
 
[[File:Bundesarchiv B 145 Bild-F010055-0011, BML, Verpflegung aus Automaten.jpg|thumb|right|140px|1961年 ドイツの自販機 ]]
 
'''自動販売機'''(じどうはんばいき、英:vending machine)とは、不特定多数の人間が[[通貨]]([[貨幣]])もしくはそれに代替するカードなどを投入して対価を払うことで自動で[[商品]](物品)の[[売買|購入]]やサービスの提供を受けることができるようにした[[機械|機器]]<ref>{{Cite |和書
 
|author = 黒崎貴
 
|title = 自動販売機―世界に誇る普及と技術
 
|date = 2012
 
|publisher = 日本食料新聞社
 
|isbn = 4889272267
 
| pages = 1}}
 
</ref><ref name="jpo-card-J5">[https://www.jpo.go.jp/shiryou/s_sonota/pdf/card/J5.pdf 意匠分類定義カード(J5)] 特許庁</ref>。'''自販機'''(じはんき)とも略される。ただし、[[乗車券]]や[[食券]]などの券を販売する機械については「[[自動券売機|(自動)券売機]]」とも言う。
 
  
== 概説 ==
+
'''自動販売機'''(じどうはんばいき、英:vending machine)
自動販売機とは、不特定多数の人が、代金を機械に投入しボタン操作等をする事により、人手を介さずに商品を購入することができる機械である。買い手は代金を投入し、機械を操作し商品を受け取り、(釣りを用意する機構が伴う機械では)[[釣り銭|釣り]]を受け取ることができる。
 
  
商品の販売者の側から見れば、自動で販売を行ってくれる機械である。営業の省力化(効率化)や[[人件費]]の削減など様々な目的のために導入されている。自販機は[[ロボット]]の一種であるとも言える。
+
硬貨や紙幣の投入により自動的に商品を送り出す機械。その起源は古く,1世紀にアレクサンドリアの数学者であり機械学者であったヘロンが考案した「聖水自動販売機」がその初めといわれている。その後 17世紀になってイギリスで復活し,たばこや切手,書籍,菓子などの販売に利用された。本格的な利用は欧米では第2次世界大戦後で,日本では 1960年代に入ってからである。 67年に国鉄の近距離乗車券の販売に導入されて以降急速に普及した。自動販売機の効用には,人手不足の補完,人件費の節約,サービスの向上などがあり,特に 24時間サービスやすきま空間の有効利用など従来の販売形態とは異なる価値を創造した。
 
 
自動販売機の多くは電気式、もしくは硬貨の重量や購入者による操作による機構で作動する<ref>{{PDFlink|[http://www.daito-inc.co.jp/laborsaving/vending_machine/pdf/df_8.pdf 手動式自動販売機DF-8]}} 株式会社ダイト</ref>。
 
 
 
自動販売機の基本的な機能として、投入硬貨の真偽をチェックし貨幣の種類を判別するセレクター(アクセプター(正貨受入)やリジェクター(偽貨排除)ともいう)と投入硬貨の係数や販売信号の発信、釣銭の排出などを行うチェンジャーなどからなる<ref name="history127">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、127頁</ref>。[[2000年代]]に入り、紙幣・硬貨・クレジットカード・キャッシュカードなどの[[偽造]]が増えたため、識別器(紙幣センサー、コインセンサー)の能力の強化が図られている。また、現金やクレジットカード以外の支払方法として[[携帯電話]]や[[FeliCa]]を利用した決済方法[[Cmode]]や、[[Edy]]・[[Suica]]などの[[電子マネー]]、[[iD (クレジット決済サービス)|iD]]や[[PiTaPa]]などの[[信用販売|ポストペイ]]で支払う販売機も登場した。特に、酒や煙草の販売機では、年齢認証付きの電子マネー専用とすることで、未成年への販売を防止できるという。
 
 
 
中国では有人販売・無人販売を問わず急速なキャッシュレス化が進み、取り扱い商品・サービスを問わず現金を受け付けない自動販売機も珍しくない。
 
<gallery>
 
File:2nd Cmode 2.jpg|携帯電話の認証口
 
File:Suica_drink_vendor1.jpg|Suica対応自販機
 
File:2nd Cmode 1.jpg|[[電子マネー]]決済対応の自動販売機
 
File:3D VIS 操作部.jpg|利用したい電子マネーを選択することで決済が可能
 
</gallery>
 
 
 
== 歴史 ==
 
=== 最初の自動販売機 ===
 
世界初の自動販売機は、[[古代エジプト]]の寺院に設置された[[聖水 (曖昧さ回避)|聖水]]を販売するための装置である<ref name="history20">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、20頁</ref>。この装置は完全自動で5ドラクマ硬貨を投入すると、硬貨の重みで栓が開き、蛇口から水が出る構造であった<ref name="history20" />。この記述図解は[[アレクサンドリアのヘロン]]著『気体装置(Pneumatika)』にある。しかし、ヘロン自身の発明なのか彼の師の発明を記述したものかは分かっておらず、この装置の発明者は不明である<ref name="history20" />。また、どのくらい広く用いられていた装置なのかもよくわかっていない<ref name="history20" />。
 
 
 
=== イギリス ===
 
[[File:Automaat voor brandende sigaretten - Cigarette machine delivering lit cigarettes (6684179005).jpg|thumb|140px|1931年イギリスのたばこ販売機]]
 
[[File:Vending machines at Sandhills railway station.jpg|thumb|right|250px|[[イギリス]]の[[駅]]の[[プラットホーム]]に設置されている自動販売機]]
 
現存している最古の自動販売機は、[[1615年]]のイギリスの煙草自販機で居酒屋や宿屋に設置されていたものである<ref name="history20" />。
 
 
 
イギリスでは1857年にデンハムの郵便切手自販機に対して初めて特許が付与された<ref name="history19">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、19頁</ref>。
 
 
 
=== アメリカ ===
 
[[File:JewishStar newsbox2.jpg|thumb|right|250px|[[米国]]、[[シカゴ]]の路上の[[新聞]]販売機]]
 
アメリカでは1884年にフルーエンの自動引出装置に対して特許が与えられた<ref name="history19" />。
 
 
 
1888年には[[キャドバリー|Thomas Adams Gum Company]]によって[[ニューヨーク市|ニューヨーク]]の駅プラットフォームに初めて設置され、[[ガム]]を販売していた。販売を促進するゲーム性を自動販売機に付加するアイデアは、1897年にPulver Manufacturing Companyによって小さなフィギュアのオマケ付きのものが設置された。このアイデアは売買活性機(trade stimulator)として知られる新しい仕組みとして広まってゆき、[[スロットマシーン]]や[[ピンボール]]の誕生につながることになる。
 
 
 
[[1925年]]には[[ウィリアム・ロウ]]によって異なる価格の多品種の商品を販売できる煙草自動販売機が開発され、一般にはこれによって近代自販機の歴史が始まったとされている<ref name="history26">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、26頁</ref>。
 
 
 
=== 日本 ===
 
[[File:Automatic Stamp and Postcard Vending Machine.jpg|thumb|200px|right|現存する日本最古の自動販売機「自働郵便切手葉書売下機」(展示はレプリカ)。明治37年([[1904年]])に発明家の[[俵谷高七]]が作成した。[[逓信総合博物館]]の展示。]]
 
[[画像:fudomae-daieido.jpg|thumb|right|200px|[[1960年]]頃の[[紙コップ]]式ジュース販売機([[大英堂製パン店]]・[[不動前駅|不動前]])]]
 
日本では、[[1890年]](明治23年)に、[[小野秀三]]による自動販売機の特許(1888年3月出願、特許第848号)と[[俵谷高七]]による自動販売機の特許(1888年12月出願、特許第964号)の2件の特許がなされた<ref name="history19" /><ref name="mazak">[https://www.mazak.jp/news-events/advertisement/01/2/ 次代に継がれるものづくり 第2回 -「自動」を生んだ創造力] ヤマザキマザック、2017年5月19日閲覧</ref>。このうち俵谷高七は、郵便局からの依頼を受けて器具類を製作していた下関の指物師で、1890年の第3回内国勧業博覧会への出品を果たした<ref name="mazak" />。俵谷の自動販売機には既にスラグリジェクター(偽貨排除)やコインリターン(売切時の硬貨返却)の機能が搭載されており、当時の欧米の機器にも見られない先駆的なものであった<ref name="history21">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、21頁</ref>。俵谷が1904年(明治37年)に発明した「自働[[郵便切手]][[葉書]]売下機」は、現存する日本最古の自動販売機とされ、[[逓信総合博物館]]に所蔵されており、また前述の煙草自動販売機が博覧会に出品されたことから、日本最初の自動販売機発明者としては俵谷の名前が広く知られている。
 
 
 
明治時代には様々な自動販売機が製作されたが、単発的・実験的なものがほとんどで、一般に定着するレベルのものではなかった<ref name="history22">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、22頁</ref>。
 
 
 
1924年(大正13年)には中山小一郎が、袋入菓子の自販機を製作し、これが日本初の普及型の自動販売機とされている<ref name="history23">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、23頁</ref>。
 
 
 
昭和30年代前半になると、自動販売機は物珍しい機械から本格的な実用化の時代へ移行した<ref name="history5">日本自動販売機工業会『自動販売機20年史』、1983年、5頁</ref>。
 
 
 
自動販売機は昭和40年代に急速に普及したが、その要因として、[[1967年]](昭和42年)に100円・50円新硬貨が発行されたことが挙げられている<ref>[http://www5.cao.go.jp/seikatsu/whitepaper/h2/wp-pl90-02102.html 平成2年 国民生活白書 人にやさしい豊かな社会 第II部 技術と生活]</ref>。
 
 
 
特に[[1967年]]に、[[日本国有鉄道|国鉄]]が合理化の一環として、都市部で[[乗車券|近距離乗車券]]発行用自動券売機の全面的な導入に踏み切ったことが、大きな影響を与えたといわれている。
 
 
 
日本全国の自動販売機設置台数は、20世紀中は増加の一途を辿り、2000年(平成12年)には560万台とピークを迎えた。21世紀に入ってから減少傾向に転じ、2007年(平成19年)末には[[日本自動販売機工業会]]の調査によれば540万5,300台でうち48.8%が飲料販売用、[[2008年]](平成20年)[[12月]]末には526万台とその傾向が続いている<ref name="bizmakoto">もはや100円でも売れない……自販機不況に活路はあるか? - [http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0911/19/news005.html 1] / [http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0911/19/news005_2.html 2] [[ITmedia|Business Media 誠]] 2009年11月19日</ref>。自販機による売上も、2000年の7兆円から2008年(平成20年)には5兆7,000億円と減少の一途を辿っている<ref name="bizmakoto" />。日本での購買者の比率は男性9:女性1とされる<ref name="bizmakoto" />。日本国内で自動販売機の工業製品出荷金額が最も高いのは、[[三重県]]である<ref>金木有香『三重あるある』[[ティー・オーエンタテインメント|TOブックス]]、2014年10月31日、159p. ISBN 978-4-86472-300-8 (150ページより)</ref>。自動販売機の生産台数が最も多いのは[[四日市市]]<ref>飲料自動販売機国内1位である[[富士電機]]の自動販売機(を初めとした食品系電気機器各種)の製造拠点である三重工場がある。</ref>で、年間で約12万台が生産されている。
 
 
 
[[鉄道駅|駅]]では[[キヨスク]]などが閉店したのち利用客の不便を減らすため、または人件費カットを目的にキヨスクを自動販売機に置換している事も多い。また近年では[[Suica]]などの交通系電子マネー支払い専用とした自動販売機も登場し、これも、貨幣を扱う可動部を省く事で、機械の維持コスト低下に貢献している<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO88989730X00C15A7000000/ 「現金お断り」の格安自販機 JR東が不振打開へ一石] 日本経済新聞 2015年8月10日</ref>。
 
 
 
== 種類 ==
 
自動販売機は国際的なHSコードではほとんどが物品の自動販売機(847619)に分類され、飲料の自動販売機、その他の自動販売機、部分品に分類される(以下は加熱機能または冷蔵機能を自蔵するか否かのみの分類となっている)。日本標準商品分類では非常に細かく分類されており、自動販売機及び自動サービス機(58)のうち自動販売機(581)に分類される。自動販売機は物品等自動販売機(5811)とサービス情報自動販売機(5812)に大別され、さらに以下に細かい分類が設けられている。
 
 
 
=== 物品等自動販売機 ===
 
一般には、冷やしたり温めたりした[[缶]]・[[瓶]]・[[ペットボトル]]・紙パッケージ・カップ入り飲料、[[カップめん]]・[[菓子パン]]・[[菓子|菓子類]]・[[タバコ]]・[[雑誌]]・[[新聞]]など保存の簡単なものが多い。また特殊なところでは、その都度豆から挽いて抽出する[[コーヒー]]や[[冷凍食品]](焼きおにぎり、焼きそばなど)を内蔵[[電子レンジ]]などで温めて提供するものもある。麺類では、茹でられた麺を湯がいてからスープを入れて提供するものがある。カップ麺の場合は、湯で戻して提供され、箸がついてくるものもある。<!--自分で湯入れしないといけない販売機もあるので記述を変えました-->
 
 
 
交通機関の[[乗車券]]や[[特別急行券|特急券]]、[[遊園地]]や[[テーマパーク]]などの入場券、各種[[プリペイドカード]]など、券の形をした商品を販売するものは特に[[自動券売機]]ともいう。
 
 
 
近年では、ガソリン等の油脂類を顧客自らが給油機で注文を行い、給油までの操作をすべて自分自身で行う「セルフ式」といわれる方式を採用する[[ガソリンスタンド]]が多くなった。これも、給油機そのものが一種の自動販売機といえる。<!--特定店舗 ただし、[[ガソリン]]車に[[軽油]]を給油したり、といった誤給油を防ぐために、注文後に別室にいる従業員が目視を行い給油の許可を給油機に与えないと給油を行うことはできない。したがって、一連の給油操作がすべて「自動販売」化されているわけではない。-->
 
 
 
先進工業国を含めた多くの国では、公共交通機関の券売機などの例外を除くと単純な機構の手動式の自動販売機が主流である。このような販売機で取り扱われる商品は[[ガム|チューインガム]]や[[チョコレート]]などの駄菓子や[[新聞]]などが多い。
 
<gallery>
 
File:Bahnautomat.jpg|多言語対応の券売機([[ドイツ鉄道]])
 
File:Gumball machines Dallas 2008.jpg|ガムの販売機
 
File:Red Color Coordinated Vending machines in Japan.jpg|外観に統一感を持たせた販売機
 
</gallery>
 
新聞の販売機(上記画像参照)は、硬貨を金額分投入するとケースの鍵が開くので、手動でケースを開けて、中に積んである新聞の束から一部をつかんで取り出す方式である。新聞の一面を陳列するために、一部だけはケースの透明な窓を内側から覆う形で置いてあるので、最後の購入者はその新聞を取り出す。以降はケース内が空であることがわかるようになる。一度に複数部を取り出す不正行為を防ぐための機構はない。電気を要さないこともあり管理コストがほとんどかからず、また販売機も商品原価も安価であることから窃盗被害の影響もあまり受けず、市街地の路上に多数設置されて新聞の主要な販路のひとつとなっている。
 
 
 
==== 日本における形態と品目 ====
 
基本的には、[[1990年]](平成2年)6月改訂の[[日本標準商品分類]](一部追記)に沿って記載する。物品の場合、食品系(食品・飲料)と非食品系に分かれる。
 
 
 
[[コンビニエンスストア]]や24時間営業の[[スーパーマーケット]]の出店増加などにより、一昔前と比較すると販売する品目は減少してきている。現在、日本の自販機でよく見られるのは[[券売機]]や需要の多い飲み物・アイス、対面では買い難い[[コンドーム]]などである。
 
 
 
* 食品系
 
** [[飲料]]
 
*** 缶・ビン・ペットボトル・紙パック容器入り飲料([[ソフトドリンク]]・[[アルコール飲料|酒類]]<ref>近年は[[運転免許証]]を翳すなどして、20歳以上であることの証明が求められる機能が搭載されている。</ref>・[[牛乳]]類)
 
*** その都度入れる[[コップ#紙コップ|紙コップ]]入り飲料
 
*** [[水]] - [[スーパーマーケット]]等に設置されている。専用のボトルやタンク等を購入し、それをセットして商品を充填する。
 
** [[食品]]
 
*** 自動調理をするもの<!--([[埼玉県]]等)-->。容器に麺や具材を入れて冷蔵保存された物を湯通ししたあと、回転もしくは傾けて湯を排出し、新たにだし・スープを入れて完成させるタイプと、容器に麺や具材・調味料を入れ冷凍保存された物をお湯を入れて、電子レンジで加熱して完成させるタイプがある。
 
**** [[蕎麦|そば]]<!--茹で麺で、天ぷらや肉なども-->
 
**** [[うどん]]<!--茹で麺で、天ぷらや肉なども-->
 
**** [[ラーメン]]<!--茹で麺で、チャーシューなども-->
 
*** [[電子レンジ]]や[[トースター]]で調理するもの
 
**** [[冷凍食品]]
 
***** [[ホットドッグ]]
 
***** [[おにぎり]](焼きおにぎりなど)
 
***** [[寿司]]
 
***** [[たこ焼き]]
 
***** [[焼きそば]]
 
***** [[唐揚]]
 
***** [[フライドポテト]]
 
***** [[ピザ]]
 
**** [[トースト]]、ホットサンド - [[アルミ箔]]に包まれていて、[[電熱器]]で加熱調理をする。
 
*** 弁当 - 調製したものを自販機内で保温する。
 
****から揚げ弁当
 
*** 缶入り食品
 
****[[おでん缶]]
 
****[[らーめん缶]]・[[うどん]]缶・[[パスタ]]缶など
 
****[[種実類|ナッツ]]([[おつまみ]]類)
 
*** [[菓子]]([[チューインガム]]・[[チョコレート]]・[[スナック菓子]])
 
*** [[鶏卵]]
 
*** [[米]]
 
*** [[パン]]
 
*** [[かき氷]](現在は消滅)
 
*** [[納豆]]
 
*** [[アイスクリーム]]類
 
*** [[綿菓子]]
 
*** [[ハンバーガー]]
 
*** [[カレーライス]]
 
*** [[カップめん]](ラーメン・うどん等、給湯器つき)
 
*** [[味噌汁]] お湯を追加で入れる
 
*** [[野菜]]・[[果物]]類([[キャベツ]]・[[タマネギ]]・[[人参]]・[[リンゴ]]・[[バナナ]]など)
 
** [[氷]] - 酒屋に設置されることが多い。また釣具屋にも、釣り場まで活餌の鮮度を保つために設置されている。
 
**[[ドライアイス]] - [[スーパーマーケット]]に設置されることが多い。購入した[[冷凍食品]]や[[アイス]]の温度保持に使われる。
 
<gallery>
 
ファイル:Top-heavy Beverage vending machine in Japan.jpg|飲料の自販機
 
ファイル:Vending machines in Rimpukan 2.JPG|飲料の自販機([[関西大学]])
 
ファイル:DyDo Drinco's Beverage and Kit-Kat and Chipstar vending machine in Tokyo 2006.jpg|飲料と菓子の自販機
 
ファイル:Jihanki5205.JPG|紙コップ入り飲料の自販機
 
ファイル:大山牛乳自動販売機P1010591.jpg|[[牛乳]]の自販機
 
ファイル:Chewing gum vending machine of Japan.jpg|[[チューインガム]]の自販機
 
ファイル:Otsumami Vendor in Asakusa.jpg|[[おつまみ]]の自販機
 
ファイル:Udon vending machine.JPG|[[うどん]]の自販機
 
ファイル:なんだこれは?これは自販機です.JPG|[[カップラーメン]]の自販機
 
ファイル:Nichirei food vending machine in Japan.jpg|[[焼おにぎり]]等の自販機
 
ファイル:Fukuoka Dole Banana vending machine 2011.jpg|[[バナナ]]の自販機
 
File:The fresh vegetable vending machine, Kita-ku, Tokyo, Japan.JPG|生鮮野菜の自販機([[北区 (東京都)|東京都北区]])
 
File:Condom&Drink Vending machine Akashi Honmachi 明石本町 ジェクス、オカモトコンドーム、清涼飲料水自動販売機 DSCF2172.jpg|250px|thumb|right|並び立つ[[コンドーム]]と[[栄養ドリンク]]の販売機
 
</gallery>
 
 
 
* 非飲食物系
 
** [[タバコ]] - 梱包を工夫して、同じ機械で[[ライター]]を扱うものもある。
 
** [[新聞]]・[[雑誌]]・[[文庫本]] - 新聞は主に「ニュースくん」という愛称が付いており、欧米で一般的な手動式ではなく電動式である。また、昭和後期には[[ポルノ雑誌]]([[自販機本]])を扱う自販機が多かったが、18歳未満の者が購入できる方式での性的コンテンツ販売を禁止する[[条例]]が一般的となり衰退する。
 
** [[切手]]・[[はがき]] - 集配局の郵便局の一部で置かれていた。地域を統括する本局などでは料金証紙を取り扱うものもあったが、[[2007年]]7月で全面廃止。
 
** [[乾電池]]
 
** [[DVD]]・[[コンパクトディスク|CD]]ソフト - 販売だけでなく、無人[[レンタルビデオ]]など貸し出し・返却を扱うものもある。
 
** [[風船]](ファンキーマルーン)
 
** 透明ロッカー型 - 日用小物から下着、靴下、お菓子など常温保存可能な食品も含む。
 
** [[カプセルトイ]](ガシャポン、ガチャ、ガチャガチャ) - カプセルに入った[[フィギュア]]等の[[玩具]]
 
** 先払いセルフ式[[ガソリンスタンド]] - 先に現金を投入して品種([[ガソリン|レギュラー]]・[[高オクタン価ガソリン|ハイオク]]・[[軽油]])を選択し、投入金額分まで給油できる。残余分は、給油機内蔵の釣り銭機から出てくるもの、レシートに印字のバーコードを別に設置してある釣り銭支払専用機に読み取らせて支払うもの、従業員待機所のレジまで持参して釣り銭をもらう方式の3種類がある。
 
** カード類 - [[テレフォンカード]]・[[ハイウェイカード]]などの[[プリペイドカード]]類や[[乗車券]]などの[[切符]]類。[[トレーディングカード]]類([[カードダス]])。
 
*** [[回数券]]のバラ売り([[金券ショップ]]に併設もしくは駅近くなどに設置)- [[taspo]]導入前のたばこ自販機を再利用した形態が多いため、たばこと同一の箱に入っていることが多い。(箱は原則返却ボックスに入れる案内がある)
 
** [[花]](生花) - 温度・湿度管理がされている。
 
** [[キーホルダー]]
 
** [[下着]]
 
** [[損害保険|旅行保険]] - [[空港]]などで見られる。保険料を投入すると保険証書の用紙が払い出され、住所や氏名などを記入して、一番下の控え以外の部分を投入口に入れる。
 
** [[ティッシュペーパー]]、[[トイレットペーパー]] - [[鉄道駅|駅]]の[[便所|トイレ]]などに設置される。自動販売機の購入のみの少ない投資で、簡易的な有料トイレを作ることができる。
 
** [[お守り]]・[[おみくじ]]
 
** [[自動券売機]]
 
*** 交通機関の[[乗車券|乗車券類]]
 
*** 食券
 
*** 施設などへの[[入場券]]
 
*** [[公営競技]]の[[投票券 (公営競技)|投票券]]
 
** 外貨現金(外貨両替)
 
** [[トラベラーズチェック]](外貨両替)
 
** [[コスチューム]]
 
** [[多毛類|釣り餌]] - 釣具店の軒先によく設置されている。生きた餌のパックを販売している。
 
** [[温泉]] - [[温泉スタンド]]など。
 
** [[タオル]] - 温泉施設、無料の足湯がある所に設置されている。
 
** [[洗車]]用洗剤 - コイン洗車場などに設置されている。
 
** [[化粧品]]・[[櫛]]・ひげそり用品 - 主に宿泊施設・銭湯などに設置されている。[[整髪料]]などは小分けされている。
 
** [[傘]]
 
** [[レンズ付きフィルム|使い切りカメラ]]・[[フィルム]]
 
** [[金]] - 海外に存在。
 
** [[名刺]]
 
** [[印章]]
 
** 携帯型電子機器([[デジタル音楽プレイヤー]]、[[デジタルカメラ]]、[[ビデオゲーム]]など)
 
*** [[携帯電話]]用[[SIMカード]] - 海外からの渡航者向けのプリペイド式カードで、主に空港に設置されている。
 
** 医薬品(風邪薬、鎮痛剤など) - 海外に存在。
 
** アンプル剤 - 日本でも個人調剤薬局などの店先に設置されているが、近年は衰退している。
 
** [[性具]] - [[ラブホテル]]の客室などに設置されている。
 
*** [[コンドーム]]
 
<gallery>
 
ファイル:新聞自動販売機.jpg|新聞の自販機「ニュースくん」([[毎日新聞]]放出販売所にて)
 
ファイル:Buddhist amulet vending machine Zenkoji.jpg|お守りの自販機(善光寺)
 
ファイル:Tobacco shop and vending machine.jpg|ステッカーの自販機
 
ファイル:Zihanki of kandenchi.JPG|乾電池の自販機
 
ファイル:Vending machine sells iPod.jpg|[[iPod]]も販売される「[[w:Zoom Systems|zoom shop]]」<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/24/news015.html iPod、自販機でも販売中] - ITmedia ニュース、2005年10月24日</ref>
 
ファイル:Best Buy Express.jpg|電気機器のみの自販機
 
ファイル:Vending machine in Tokyo metropolitan central library.jpg|文房具と菓子の自販機(図書館)
 
ファイル:Wet-wipes and masks and Disposablediaper and Underwear Vending machines in Japan.jpg|粉ミルクや紙おむつの自販機
 
ファイル:Condom and Sex-toy and Lingerie Vending machine in Japan.jpg|ランジェリー等の自販機
 
ファイル:Medal for souvenir.jpg|記念メダル販売機(茶平工業)
 
ファイル:Hanko Stamp Vending machine.JPG|印章自販機
 
ファイル:Business card vending machine in Shinjuku station.jpg|名刺自販機
 
ファイル:Self-service video rental store.JPG|無人の自動レンタルビデオ店
 
ファイル:コスモスのガチャガチャ 横二台連結タイプ.jpg|カプセルトイの自販機([[コスモス (玩具メーカー)|コスモス]])
 
ファイル:Car Wash Supplies Vending Machine not beverage.jpg|洗車用品の自販機
 
ファイル:セルフスタンド出光P5211583.JPG|セルフ式ガソリンスタンドの燃油販売機
 
File:Gold vending machine in Dubai.JPG|[[アラブ首長国連邦]]・[[ドバイ]]市にある[[金]]の自動販売機
 
</gallery>
 
 
 
==== 珍しい自動販売機 ====
 
[[ファイル:Manual levered vending machines of Sanitary napkin and Mask and Tissue in Japan.jpg|thumb|250px|今は珍しくなった手動レバー式([[ナプキン (生理用)|ナプキン]]・[[マスク]]・[[ティッシュペーパー|ティッシュ]])]]
 
*[[映画]]が見られるグリコの自動販売機が存在していた。
 
<!--重複、かつ珍しいとは言えない
 
*農業地域においては[[野菜]]・[[鶏卵]]などの[[農産物]]の無人直売スタンドも存在する。かつては箱などの非機械的な方法で代金を受け取っていたが代金の不払いのみならず売上金の盗難まで頻発するようになったため、自動販売機化されたものが増えている。
 
*各都道府県の[[養鶏場]]近辺などに、[[鶏卵|たまご]]の自動販売機が設置されていることがある。
 
-->
 
*いくつかの[[クレープ]]専門店が自動販売機を設置している。ただし、日持ちがしないため毎朝補填・廃棄する必要があり、親店舗の休店日には販売を行わないこともある。
 
*[[岐阜市]]に日本で唯一の缶ビール'''ケース売り'''自動販売機が存在する。
 
<!--
 
農家の野菜販売機で、キャベツトマト大根やバナナもあるし特別な事はない。日経の宣伝
 
*2010年に、[[渋谷駅]]の構内・[[プラザ (雑貨店)|PLAZA GINZA]]の店頭・[[稲城市]]のスポーツクラブの3か所に[[バナナ]]の自動販売機が設置された<ref name="trendy.nikkeibp">{{Cite web|url=http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20100730/1032538/?ST=hitken|title=国内初!渋谷に登場した「バナナ自販機」が話題沸騰 |accessdate=2010年8月9日 |author=日経トレンディネット}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://news.walkerplus.com/2010/0806/17/|title=赤ちゃんも興味津々!? 渋谷で話題の「バナナ自動販売機」が銀座に登場 |accessdate=2010年8月9日 |author=[[東京ウォーカー]]}}</ref>。これは日本のバナナ市場最大手の[[ドール・フード・カンパニー|ドール]]が試験的に設置したもので、今後、オフィスビルや大学構内に進出する計画もあるという<ref name="trendy.nikkeibp" />。
 
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*[[中華人民共和国]][[南京市]]には、[[チュウゴクモクズガニ|上海ガニ]]の自動販売機が存在する。市場価格より安い1杯10〜50元で活きたカニを購入できる。中はカニの鮮度を保つため、5〜10℃に保たれており、補充の際に死んだカニがいないかチェックしている。万一死んだカニが出てきた際には生きたカニを3杯無償で提供する<ref>{{Cite web|url=http://www.narinari.com/Nd/20101014461.html|title=「上海ガニ自販機」に世界も注目、紹介した日本のニュース映像も話題に。 |accessdate=2010年10月26日 |author=[[ナリナリドットコム]]}}</ref>。
 
*[[2011年]][[1月19日]]に、[[霞ケ関駅 (東京都)|霞ケ関駅]]にリンゴの自動販売機が登場した。食べやすいサイズにカットされており、皮付きと皮無しを選べる<ref>[http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00191516.html FNNニュース:東京・霞ヶ関駅に日本初のカットリンゴの自動販売機が登場]</ref>。
 
* [[ドン・キホーテ (企業)|ドン・キホーテ]]などには、書体を選択すればその場で彫ってくれる判子の自動販売機が設置されている店舗がある<ref>[http://mainichi.jp/area/news/20130906sog00m040008000c.html 自販機で本格派の印鑑] 毎日jp 2013年9月6日閲覧。</ref>。
 
*嘗てのパチンコ・パチスロ店には、紙幣や硬貨ではなく、パチンコ玉やメダルでタバコや飲料を購入する形式の自動販売機が存在したが、1円パチンコが普及し始めたころから額面の異なるパチンコ玉やメダルを不正利用して購入する事例が多発したため、現在は殆ど使用されていない。
 
 
 
==== 販売制限・設置制限 ====
 
商品によっては自動販売機に制限が設けられている場合がある。日本では、[[タバコ]]、[[ビール]]など[[アルコール飲料]]類の自動販売機については販売時間や設置場所の制限がある。また、紙コップ式の飲料自動販売機は、[[上水道]]に直結していることなどもあり、所轄の[[保健所]]の営業許可(喫茶店営業)が必要である。近年スーパーマーケットなどに設置されている水の自動販売機も同様である。牛乳などの乳製品も、やはり保健所の営業許可(乳類販売業)が必要となる。
 
 
 
=== サービス情報自動販売機 ===
 
[[ファイル:Brother-TAKERU.jpg|thumb|200px|ソフトベンダーTAKERU(3代目の機種)]]
 
日本標準商品分類では自動販売機(581)は物品等自動販売機(5811)とサービス情報自動販売機(5812)という分類を用いており、サービス情報自動販売機は自動販売機の一種とされている。日本標準商品分類では就職情報自動販売機やパソコンソフト自動販売機が例示されている。なお、国際的なHSコードではこのような細かい分類を設けていない。
 
*就職情報自動販売機
 
*パソコンソフト自動販売機 - かつて「[[ソフトベンダーTAKERU]]」(旧名「武尊」)があった。ダウンロードしたり内蔵光ディスクメディアから読み出したりしたソフトウェアを、ブランク[[磁気ディスク|ディスクメディア]]や[[ロムカセット]]に書き込んで販売した。
 
 
 
== 自動サービス機 ==
 
自動販売機のような[[財|有形の物]]を提供する代わりに無形の[[サービス]]を提供する機械を特に'''自動サービス機'''と呼ぶ<ref>{{Cite web |date=1990年6月 |url=http://www.stat.go.jp/index/seido/syouhin/pdf/2cc8-58.pdf |title=日本標準商品分類 |format=PDF |publisher=総務省[[統計局]] |accessdate= 2013年9月16日}}</ref>。国際的なHSコードでは「物品の自動販売機(例えば、郵便切手用、たばこ用、食料品用又は飲料品用のもの。両替機を含む)」(8476)というカテゴリになっており両替機等と区別していないが、日本標準商品分類では自動販売機(581)と自動サービス機(582)は別の機器としている。
 
 
 
'''日本標準商品分類による自動サービス機の分類(数字は商品コード)'''
 
*5821 自動両替機
 
*5822 玉・メダル貸機([[パチンコ]]・[[パチスロ]]の玉・メダル貸出)
 
*5823 自動貸出機
 
*5824 [[自動改札機]]
 
*5825 自動入場機
 
*5826 自動写真撮影機 - 証明写真、写真シール([[プリント倶楽部]]など)
 
*5827 [[コインロッカー]]
 
*5828 [[コインランドリー]]
 
*5829 その他の自動サービス機([[コインシャワー]]、[[コイン洗車機]]など)
 
 
 
== 構造 ==
 
[[画像:Vending-machine.JPG|thumb|right|125px|広くとられたコインの投入口]]
 
[[画像:Handicapable vending machine in Japan 2012.jpg|thumb|right|125px|低位置にもボタンがある例]]
 
[[画像:コカコーラ瓶自動販売機1940年代復刻型.jpg|125px|thumb|right|復刻された1940年代型の瓶用自動販売機([[合羽橋|合羽橋道具街通り]]、2009年5月9日撮影)]]
 
[[画像:Classic Vending machines.jpg|thumb|125px|瓶を引き出すタイプの自動販売機]]
 
 
 
ものによって種類は多々あり、一概にこれだけが自動販売機とは呼べない。
 
 
 
===商品が落下する構造の物===
 
==== 缶・ペットボトル飲料自動販売機 ====
 
本体部・商品棚の後ろ側には商品のストックが入っている。コインを入れボタンを押せば内部の電磁コイル等が通電し、商品を出す。また、下にベルトをつけ、一度落下させた商品を上に持ってくることで取り出しやすくした自動販売機も存在する。しかし、このベルト式は一度下に落ちた物体をまた上に運ぶという重力に逆らった方法から、開発当初から故障が後を絶たない。
 
 
 
以前は販売する商品にあわせ機械側の調整が必要なものだったが、昨今その調整を自動で行う無調整機構というものも開発されている。この方式であれば、仮に間違って商品を投入しても詰まることなく商品が払い出され、故障の低減に一役かっている。
 
 
 
また、小型ペットボトル容器が登場し、ペットボトル自体の素材から投入の際に詰まり易いという弊害も出てきている。しかし蓋をして持ち運べるという観点から、その需要は今も急速に伸び続けている。
 
 
 
通常、屋外にある販売機では取り出し口は手前引きとなる。これは雨水などの浸入を防ぐ衛生上の配慮である。
 
 
 
==== 瓶飲料自動販売機 ====
 
缶飲料同様の自動販売機も存在する。仕組みは缶飲料の自動販売機とほぼ同じだが、ペットボトル同様詰まりやすいという欠点を持っていた。缶と異なり、瓶が横方向に滑るように落下するのではなく、買い手の手前方向に落下する。
 
 
 
==== 汎用型自動販売機 ====
 
パン類や菓子類の自動販売機の場合、前面がショーウインドー状になっておりスイッチを押すと選択した商品の載った渦巻状のラックが回転し商品を前方の取出口に落下させるスパイラル式のものがある。他にもバケットが受け取りに向かい、バケットにコンベア上の商品を掻き出すものもある。これらは汎用性が高く、パン類や菓子類以外にも使用される。特異な例としては入院着というものもある。
 
 
 
===商品を引き出す構造の物===
 
==== 瓶飲料自動販売機 ====
 
近年ではあまり見かけないが、コインを投入し、買い手自らストックされた瓶を引き出す構造の物もある。金銭を投入することにより、金額に達した商品のロックが外れ、引き出せる構造になっている。缶飲料が普及する以前は、飲料の販売機はこの形式が主流だった。瓶の栓抜きが販売機前面に固定されており、瓶の[[王冠 (栓)|王冠]]を引っかけ、てこの原理で瓶を下げることにより、王冠が外れる仕組みである。また外れた王冠は、自動的に王冠のホルダーに落下する仕組みとなっていた。
 
 
 
現在では、かつての瓶飲料の販売機と似た構造を持った販売機を[[宿泊施設]]の冷蔵庫などに見ることができる。この場合、後払い方式が採用されている。基本的にはストックされた飲料のストッカーにスイッチが付いており、それを引き出すことにより、スイッチが働く仕組みとなっている。冷蔵庫には通信機能があり、それを宿泊施設のコンピューターなどが検知、チェックアウト時に精算する。ストッカーの形状に合わせて、瓶飲料のみならず、缶飲料など多種の飲料を販売している。
 
 
 
===扉を開けて商品を引き出す構造の物===
 
落下などの衝撃を与える事のできない商品、多種の商品を選択させる場合、大型の商品を扱う場合などに用いられる。
 
 
 
==== 円盤に商品が乗っている物 ====
 
構造は、数段の円盤上の棚に、商品が並べられ商品と商品との間は仕切り板で仕切られている。1つの円盤上には6〜8程度の商品が並べられ、回転ボタンを押すことにより商品が循環する仕組みとなっている。希望の商品が手前に来た時点で回転ボタンを放し、扉を開け、希望の商品を取り出す仕組みである。大衆食堂や、ドライブイン、学生食堂、社員食堂などでは、おかずやおつまみの販売、鉢植えの花などの販売に用いられている。
 
 
 
==== コインロッカー型の物 ====
 
農作物の無人販売スタンドなどでは、前面の扉を透明な樹脂にした[[コインロッカー]]のようなキャビネットを設置し、内部に商品(野菜や果物、鶏卵など)を入れ「利用料金を支払って施錠する」コインロッカーとは逆転の発想をした「代金を支払うことによって商品を取り出せる」料金徴収方法を採っている。ただし、支払い以前に商品を手にとって鮮度を確認することはできない。
 
 
 
== 多機能化 ==
 
[[ファイル:Vending Machine Tpoint.JPG|thumb|125px|right|[[Tポイント]]をためることができる自動販売機]]
 
[[ファイル:Vender equips aed.jpg|thumb|125px|[[自動体外式除細動器|AED]]を内蔵した[[飲料]]の自動販売機]]
 
[[ファイル:E-40 (イーフォーティ).jpg|thumb|125px|right|災害対応型自動販売機e-40]]
 
 
 
=== ポイント加算機能 ===
 
商品を購入した際にカードのポイントを加算する機能のある自動販売機が存在する。[[ダイドードリンコ]]では磁気カードにポイント加算する「CLUB DYDO」<ref>[http://www.dydo.co.jp/club_dydo/ CLUB DYDO] - ダイドードリンコ</ref>というシステムを設置している自動販売機がある。ほかに、[[Tポイント]]の加算ができる自動販売機もある。
 
 
 
=== 災害時対応 ===
 
災害時には[[炊き出し]]の一種として、自動販売機の中の飲料を無料で提供可能なフリーベンド機能も導入が始まっている。これは、地域で[[災害]]が発生し自治体などと設置業者の間に結ばれた協定に基づいた状況になった時に、徒歩などで帰宅する者(→[[帰宅困難者]])や[[断水]]などにより[[飲料水]]を絶たれた地域住民の急場の需要を満たすもので、内部スイッチを手動・遠隔操作・自動で切り替えることで内蔵された飲料を無料で提供することができる<ref name="ex20081021">[http://www.excite.co.jp/News/bit/E1224239288176.html “災害対応型”自動販売機に切り替わるとき] [[エキサイト|エキサイトニュース]] 2008年10月21日</ref>。中には[[電光掲示板]]を設置したタイプもあり、インターネット回線を介してメッセージの変更が可能となっており、災害時に情報提供を行えるようになっている<ref name="ex20081021" />。商品の提供方法については、通常の販売と違って金銭を投入しなくてもボタンを押すだけで商品が出るというだけに過ぎず、基本的に[[停電]]の場合には自動販売機そのものが動作しないため、飲料提供は困難となる。
 
 
 
ただこういった停電により停止した自動販売機内の商品も、メンテナンス業者や店舗側の好意で被災者に提供される可能性もある。[[南海電気鉄道]]は2007年[[9月1日]]に同社の管理する自動販売機のうち、[[なんばCITY]]にフリーベンド機能付きのもの13台を設置したほか、同社が商品として各売店などに一定量在庫している計約1万本の飲料を災害発生時に提供する意向を発表している<ref>{{PDFlink|[http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/070830.pdf 南海電気鉄道・防災の日プレスリリース]}}</ref>。
 
 
 
また自家発電設備のある施設以外に設置するためのフリーベンド対応機種として、[[二次電池|バッテリー]]など内部電源をもち、外部電源が切断した場合には電力消費の激しい飲料の冷却・保温と表示用照明を停め、飲料提供機能のみ動作させる自動販売機も登場している<ref>{{PDFlink|[http://www.frsys.co.jp/topics/070329catalog/pdf/9-11can.pdf 富士電機リテイルシステムズのプレスリリース]}}</ref>。
 
 
 
=== 自動体外式除細動器(AED) ===
 
[[自動体外式除細動器]]を搭載した自動販売機も増えている。
 
 
 
=== 無線LANアクセスポイント ===
 
[[公衆無線LAN|公衆無線LANアクセスポイント]]を搭載した自動販売機も増えている。[[愛知万博]]<ref>[http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0405/31/news051.html 自動販売機が無線LANスポットになると?] ITmedia ライフスタイル 2004/05/31 </ref>で試験が行われ、[[タケショウ]]はFree Mobileの名称で[[アサヒ飲料]]の自動販売機への無線ルーター搭載をすすめている。
 
{{-}}
 
 
 
== 自動販売機の問題点と対策 ==
 
{{出典の明記|section=1|date=2017年5月}}
 
[[ファイル:Solar-powered Coca-Cola vending machine in Japan 2011.jpg|thumb|125px|right|[[太陽光発電]]を活用した自動販売機]]
 
[[File:Vending Machine in Iwami-Ginzan.jpg|thumb|150px|[[世界遺産]]の[[石見銀山]]では景観に配慮し木目外装を施している]]
 
[[File:Oosawa-Magaki Settlement 7.jpg|thumb|150px|[[重要文化的景観]]の[[大沢町 (輪島市)|大沢・上大沢]]では間垣に囲まれる]]
 
 
 
=== 待機電力 ===
 
飲料の自動販売機は消費電力が大きく、ひとつの家庭に匹敵するほどの電力を要する。[[省エネルギー]]の観点からは問題があるため、エネルギー効率の改良も続けられている。
 
 
 
筐体上部に[[ソーラーパネル]]を設置して日中に[[太陽光発電]]を行い、夜間照明電力をまかなう自動販売機もある。
 
 
 
=== 景観問題 ===
 
[[光害]]の問題や[[景観]]に対する悪影響も指摘されている。特定商品の自動販売機では製品の宣伝を兼ねる関係から色彩や形態に意匠が凝らされる傾向もあるが、この意匠が景観を損なうことがある。このため景観に配慮した自動販売機も見られ、設置の際に目立たないように工夫される場合もある。
 
 
 
=== 通行障害 ===
 
自動販売機は私有地から公共地である道路にはみ出して設置してある場合があり、通行の障害となることがある。これに対しては、設置者側の対応や機器メーカー側も薄型の販売機を開発し導入している。
 
 
 
=== ごみ問題 ===
 
飲料の自動販売機では周囲に空缶などが散乱してしまう問題がある。空缶回収ボックスの設置と回収管理と共に利用者のモラル向上が大変重要となる。
 
 
 
=== たばこ・酒類の販売 ===
 
[[ファイル:Alcohol (3346940856).jpg|thumb|125px|right|認証機能や[[インターホン]]を備えた酒類自動販売機]]
 
[[File:Old vending machine that sells alcohol.jpg|thumb|125px|right|成人認証機能を備えていないため、販売時間制限のある酒類自動販売機]]
 
たばこの自動販売機による販売は、日本・ドイツ以外のほぼ全ての国で規制されている。酒については、自動販売機で売られているのは世界で日本だけである。
 
 
 
日本では、[[タバコ]]、[[ビール]]など[[アルコール飲料]]類の自動販売機の販売時間や設置場所に制限を設けている。タバコやアルコール飲料の販売機は[[国税庁]]の認可や免許が必要なほか、[[成人識別自動販売機]]以外の自販機では[[行政指導]]で23時から翌朝5時まで停止されており、市町村や都道府県レベルの[[地方公共団体|自治体]]による条例などで設置場所や販売時間に制限が課されていることが多い。アルコール飲料の自動販売機の場合、成人識別自動販売機以外の自販機については深夜から翌朝の間の販売停止については罰則がある。タバコの自動販売機は2008年7月以降、全部成人識別自動販売機となったことで、1996年4月1日より行っていた屋外設置のたばこ自動販売機の深夜(午後11時から午前5時まで)稼働自主規制について、2008年8月1日から解除された<ref>[http://www.zenkoku-tabakoya.jp/topics/regulation01.html 「屋外設置たばこ自動販売機の深夜稼動自主規制解除」について]、全国たばこ販売協同組合連合会</ref>。なお、販売停止されていた場合は押しボタンがすべて「[[売切]]」の点灯状態になっていた。
 
 
 
{{main2|タバコ自販機における制限の詳細については「[[taspo]]」を}}
 
 
 
タバコ自販機は、設置を禁止する旨の提言がなされた<ref>{{PDFlink|[http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-20-t51-4.pdf 脱タバコ社会の実現に向けて]}} 日本学術会議 2008年3月4日</ref>。これらの問題点に対して、日本は[[世界保健機関|WHO]]などから名指しで批判されていることから、たばこ自販機は2008年より[[社団法人]][[日本たばこ協会]](TIOJ)らは[[taspo]]による[[成人識別自動販売機]]の導入を開始した。しかし、カードの貸し借りや無断使用の可能性もある。実験的に導入した種子島では補導数が減少と増加の両面がみられたことから、同カードによる効果に疑問が呈されている。
 
 
 
[[たばこ]]自動販売機については、[[地方税法]]上は設置業者から[[日本たばこ産業]]とその関連会社が発注を受け、設置業者(店舗か自動販売機かは問わない)の所在する[[自治体]]に対し[[市町村たばこ税]]を納税することになっている。これについて、[[大阪府]][[泉佐野市]]など一部の自治体が、[[企業]]誘致[[条例]]に基づき、自動販売機設置業者が別の自治体内で大量に販売した[[たばこ]]を、行政区域内に1台のみ設けられたたばこ自動販売機から発注したように書類操作し、多額の税収を得ていたことが判明している。該当の自治体が、見返りに業者に対し奨励金を支払っていることも判明している。地方税法上、この手の書類操作には罰則規定は無いが、[[総務省]]では、「地方税法上の趣旨を逸脱している」としており、実態調査を実施したいとしている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091102/fnc0911020200000-n1.htm 大阪・泉佐野市 1台のたばこ自販機で15億円の税収 市は業者に1.5億円奨励金] 産経新聞 2009年11月2日</ref><ref>[http://www.asahi.com/national/update/1031/OSK200910310139.html たばこ税収入、自販機1台で15億円 市が「奨励金」] 朝日新聞 2009年11月2日</ref>。
 
 
 
=== 自動販売機と犯罪 ===
 
{{出典の明記|section=1|date=2011年4月}}
 
自動販売機が普及すると、これを標的にした[[窃盗]]も現れた。自動販売機窃盗は加害者から被害者の顔が見えないため、心理的な障壁が低い。窃盗は機械に誤認識させる知能的な窃盗と機械を破壊する暴力的な窃盗に分かれる。
 
 
 
[[1990年代]]前半には護身用のスタンガンの高周波を悪用し、自動販売機内部の硬貨選別装置を誤動作させ硬貨を盗み出すという手口まで現れた。現在は対策が施されており不可能である。その他、コイン投入口から洗剤を入れて内部回路にダメージを与える等の多彩な攻撃手法が試みられている。
 
 
 
また、[[大韓民国|韓国]]の500[[大韓民国ウォン|ウォン]]硬貨を変造し[[500円硬貨]]として不正利用する事件が相次ぎ、500円硬貨は改鋳を余儀なくされた。当時の価値で500円硬貨のおよそ10分の1だった500ウォン硬貨(発行開始日:[[1982年]][[6月11日]])は500円硬貨(発行開始日:1982年[[4月1日]])と比べて重さが0.5gほど重いだけであり、素材金属の混合比や外径は同じだった。そのため、貫通しない程度に穴をあけたり表面を削り落とすなどして重量を調整してやると自動販売機が500円と誤認識した。紙幣の場合、犯罪を減らすため紙幣を投入可能なものでは[[紙幣識別機]]が搭載されている。
 
 
 
機械の破壊に対して、頑丈な鍵と扉を設置するなど物理的対策が取られることもある。これは完全に破壊されるまでの時間稼ぎに過ぎず、その間に犯罪の発覚を期待するか犯罪遂行を断念させるかでしかなく、決定的な防犯対策とはなっていない。なお、現在では[[携帯電話]]・[[PHS]]・[[無線LAN]]を利用して在庫情報の管理や機械の破壊に対しての緊急通報を行う機能を持つものも存在する。このような犯罪行為を防止するため、自動販売機は通常、人の目が届く場所に設置される。例外的に日本では屋外での設置が広く普及しており、日本の景観上の特色にもなっている。
 
 
 
現在、一部には電子プリペイドカードあるいは携帯電話機でのみのキャッシュレス決済を行う自動販売機が設置されつつある。これらには自動販売機内部に金銭を置かないことで窃盗犯に狙われにくくする副次的な効果もある。ただし、キャッシュレス決済手段自体がまだその普及を急いでいる段階であり、現時点では逆に小銭しか持っていない顧客を取りこぼすデメリットを抱えている。
 
 
 
上記の犯罪以外にも、販売商品の中身を毒物に入れ変えた瓶飲料を取り出し口に置き去りすることによる殺人事件も過去に発生している。
 
 
 
{{See|パラコート連続毒殺事件}}
 
 
 
== 主な自動販売機メーカー ==
 
* [[富士電機]] - 元々は子会社の富士電機リテイルシステムズ(旧 富士電機冷機)が担っていたが吸収合併して直営にした。[[三洋電機]]の自販機部門(旧 三洋電機自販機)も買収・子会社化(吹上富士自販機)の後、旧リテイルシステムズへ統合している。また、2017年末に事業撤退した[[クボタ]]からアフターサービスと海外製造子会社を承継<ref>[http://www.kubota.co.jp/new/2017/17-32j.html 自動販売機事業からの撤退に関するお知らせ](株式会社クボタ2017年9月12日、2017年9月19日閲覧)</ref>。業界1位。
 
* [[サンデン]] - 旧・東芝機器のカップ機事業を買収。独立系。
 
* [[パナソニック産機システムズ]] - [[パナソニック]]子会社。組織上はパナソニック アプライアンス社傘下。
 
* [[芝浦自販機]] - 旧・芝浦製作所自販機部門、[[東芝|東芝系]][[芝浦メカトロニクス]]子会社[[東芝機器]]→解散。
 
* [[グローリー (企業)|グローリー]] - 旧・グローリー工業。販売子会社のグローリー商事を吸収合併し現社名に。
 
* [[NECマグナスコミュニケーションズ]] - [[エプソントヨコム|旧東洋通信機]]自販機部門の[[ネッツエスアイ東洋]]を吸収合併。[[NECグループ]]([[NECネッツエスアイ]]子会社)。
 
* [[フジタカ (京都府)|Fujitaka]]
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{脚注ヘルプ}}
 
{{reflist}}
 
 
 
== 参考文献 ==
 
* 鷲巣力『自動販売機の文化史』集英社新書、2003年、ISBN 978-4-08-720187-1。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
{{Commons|Category:Vending machines|自動販売機}}
 
{{Wiktionary|自動販売機}}
 
* [[ガシャポン]](ガチャガチャ・ガチャポン)
 
* [[カードダス]]
 
* [[自販機本]]
 
* [[現金自動預け払い機]](ATM)
 
* [[公衆電話]]
 
* [[シーケンス制御]]
 
* [[オートレストラン]]
 
* [[自動販売機調整技能士]]
 
* [[taspo]]
 
* [[電子マネー]]
 
* [[オートマチック・スーパー・デリス]](ASD、自販機コンビニ、無人コンビニ)
 
* [[良心市]]
 
* [[三遊亭小遊三]] - 『[[笑点]]』内の持ちネタで、「自動販売機下の小銭拾い」というものがある。
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://jihokyo.com/ 日本自動販売機保安整備協会]
 
* [http://www.jvma.or.jp/index.html 日本自動販売機工業会]
 
  
 
{{DEFAULTSORT:しとうはんはいき}}
 
{{DEFAULTSORT:しとうはんはいき}}

2018/8/25/ (土) 09:24時点における版

自動販売機(じどうはんばいき、英:vending machine)

硬貨や紙幣の投入により自動的に商品を送り出す機械。その起源は古く,1世紀にアレクサンドリアの数学者であり機械学者であったヘロンが考案した「聖水自動販売機」がその初めといわれている。その後 17世紀になってイギリスで復活し,たばこや切手,書籍,菓子などの販売に利用された。本格的な利用は欧米では第2次世界大戦後で,日本では 1960年代に入ってからである。 67年に国鉄の近距離乗車券の販売に導入されて以降急速に普及した。自動販売機の効用には,人手不足の補完,人件費の節約,サービスの向上などがあり,特に 24時間サービスやすきま空間の有効利用など従来の販売形態とは異なる価値を創造した。