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[[Image:Gray5-ja.svg|300px|thumb|卵細胞の成熟過程]]
 
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'''卵細胞'''(らんさいぼう、{{la|ovum}}、複数形: {{la|ova}})は、雌性で不動の[[配偶子]]である。卵(らん)または卵子(らんし)とも呼ばれる。
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'''卵細胞'''(らんさいぼう、{{la|ovum}}、複数形: {{la|ova}}
  
==定義==
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卵 (らん) ,卵子ともいう。雌の生殖細胞。雄性配偶子の精子に対する語。動物の卵は一般に球形で卵黄を含み,精子に比べ大型で運動性を欠く。種によって卵黄の量や分布に差がある。また極性を示し動物極,植物極が区別され,将来の分化に重要な意義をもつ。卵細胞の形成は卵巣中で行われ,成熟のとき,卵母細胞の減数分裂で生じ,染色体は半減している。被子植物では,胚嚢内の珠孔に面した1つの大きな細胞,裸子植物では造卵器内にある1つの大きな細胞,コケ,シダでは造卵器中の下方にある大きな細胞をいう。
大多数の[[多細胞生物]]は[[生活環]]の中に核相n と核相2n の時期を持ち、[[減数分裂]]によって核相が2n からn になる。核相n の2 つの[[生殖細胞]]が[[接合 (生物)|接合]]を行うと、新規な[[遺伝子型]]を持った2n の[[細胞]]を生じ、個体へ成長する。このような生殖細胞を配偶子と言うが、その多くは大小2 つの型に[[特殊化]]する傾向があり、さらに不動で大型のものと小さいものに特殊化している場合に、前者を'''卵細胞'''という。なお、後者は一般には運動性を持ち、[[精子]]と呼ばれるが、[[種子植物]]などでは運動性を失い、あるいは細胞の独立性を失っている例もある。
 
 
 
[[動物]]は一般に雌性配偶子として卵細胞を生じる。[[陸上植物]]や[[車軸藻類]]も卵細胞を形成する。
 
 
 
== 用語 ==
 
[[]]は、一般には動物の[[雌]]が産み、そこから子供が孵る。また、[[鶏卵]]など卵殻に包まれた状態で雌から産み出されるものも一般に卵(たまご)と呼ぶ。当然ながらそれには卵細胞が含まれ、あるいは卵細胞そのものを卵という例もある。しかし、卵の中で[[胚発生]]が進んでいても卵と呼ぶことは多い。つまり、[[孵化]]するまでは、それに含まれるものが卵細胞ではなくても卵である。
 
 
 
卵子という言葉は[[精子]]に対応して用いられる。たとえば[[ヒト]]の卵子は単細胞の構造で、卵細胞と言うこともある。しかし[[排卵]]時には減数分裂を終了していない第2次[[卵母細胞]]であり、厳密には減数分裂を完了した後に卵細胞となる。そのため卵子は卵細胞のみでなく卵母細胞が含まれる場合があり、植物の卵細胞に卵子が使用される例は稀である。
 
 
 
一方、卵細胞は減数分裂後の核相n の雌性の[[生殖細胞]]を指している。精子と卵細胞の[[接合 (生物)|接合]]は、特に[[受精]]と呼び、生じる[[接合子]]は[[受精卵]]と呼ぶ。なお、受精しなかった卵は未受精卵、または[[無精卵]]という。
 
 
 
== 動物の場合 ==
 
=== 構造 ===
 
{{Infobox Anatomy
 
  | name        = 卵細胞
 
  | Latin        =
 
  | GraySubject  = 3
 
  | GrayPage    = 38
 
  | Image        =
 
  | Caption      =
 
  | Image2      = Gray3.png
 
  | Caption2    = ヒトの卵子。放射冠状のコロナラジアタの細胞に囲まれた透明帯の中に'''卵細胞'''がある。
 
  | Precursor    =
 
  | System      =
 
  | Artery      =
 
  | Vein        =
 
  | Nerve        =
 
  | Lymph        =
 
  | MeshName    = Zona+Pellucida
 
  | MeshNumber  = A05.360.490.690.950
 
  | DorlandsPre  = z_01
 
  | DorlandsSuf  = 12869767
 
}}
 
[[哺乳類]]の卵子は卵細胞と[[極体]]からなり、それらを[[透明帯]]という膜が覆っている。卵細胞内には雌性前核(不完全な[[細胞核]]のようなもの)がある。
 
 
 
=== 形成場所と機能 ===
 
[[動物]]では卵子を形成するのは[[卵巣]]である。卵細胞は精子と受精して受精卵が作られる。受精卵は[[卵割]]を繰り返し、[[細胞分化]]を行い個体へ成長する。
 
 
 
== 陸上植物の場合 ==
 
[[コケ植物]]と[[シダ植物]]では造卵器に卵細胞が形成され、精子と受精し受精卵が作られ、発生後[[胞子体]]を形成する。[[種子植物]]では[[胚珠]]内の胚嚢に卵細胞が形成され、精細胞と受精した後発生を開始して胚珠は[[種子]]になる。種子は適当な条件がそろった場合、発芽して個体へと成長する。
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[生殖]]
 
* [[精子]]
 
* [[性科学]]
 
* [[卵子凍結保存]]
 
* [[不妊]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
* [http://100.yahoo.co.jp/detail/%E5%8D%B5%EF%BC%88%E3%82%89%E3%82%93%EF%BC%89/ 『日本大百科全書』(小学館)の「卵(らん)」の項目]
 
 
 
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 +
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[[Category:卵]]
 
[[Category:卵]]

2018/10/11/ (木) 17:42時点における最新版

卵細胞の成熟過程

卵細胞(らんさいぼう、ovum、複数形: ova

卵 (らん) ,卵子ともいう。雌の生殖細胞。雄性配偶子の精子に対する語。動物の卵は一般に球形で卵黄を含み,精子に比べ大型で運動性を欠く。種によって卵黄の量や分布に差がある。また極性を示し動物極,植物極が区別され,将来の分化に重要な意義をもつ。卵細胞の形成は卵巣中で行われ,成熟のとき,卵母細胞の減数分裂で生じ,染色体は半減している。被子植物では,胚嚢内の珠孔に面した1つの大きな細胞,裸子植物では造卵器内にある1つの大きな細胞,コケ,シダでは造卵器中の下方にある大きな細胞をいう。



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