福岡市文学館
提供: miniwiki
福岡市文学館(ふくおかしぶんがくかん)は福岡県福岡市中央区にある建築物。赤煉瓦文化館とも呼ばれる。
沿革
1909年(明治42年)に旧日本生命保険株式会社九州支店として竣工。設計は東京駅舎などで知られる辰野片岡建築事務所(辰野金吾・片岡安)が担当した。
1969年(昭和44年)に国の重要文化財に指定された後に日本生命保険が移転したため、福岡市教育委員会に移管され福岡市歴史資料館として開館。歴史博物館として運用されていたが、施設が手狭になったことから、1990年(平成2年)10月18日に博物館機能を福岡市博物館に移転。その後、重要文化財としての建物のみ公開してきたが、2002年(平成14年)に福岡市文学館として再開館した。
施設
昭和通り、西中島橋のたもとに位置する。外観は赤レンガの外壁と張り巡らされた白い花崗岩の帯、ドームに銅板葺きの屋根など、辰野が留学した19世紀末の英国で流行したクイーンアン様式の影響が随所に見られる。内部は照明器具、階段の装飾、鉄柵などにアールヌーボーの影響が見られるが、生命保険会社の社屋だけに、華美さは抑えられている。[1]
館内は文学館として、福岡市の文学の歴史、とくに近代以降の文学グループや作家の雑誌、作品などの情報を展示している。
写真
- Fukuoka city BUNGAKUKAN.jpg
- Fukuoka City Museum of Cultures.JPG
脚注
- ↑ 西日本新聞社広告局『博学博多』西日本新聞社、2007年、P221
出典・参考文献
- 福岡歴史遊学の会『福岡 歴史探索ウォーキング』(メイツ出版、2009年)