王様の耳はロバの耳

提供: miniwiki
移動先:案内検索


王様の耳はロバの耳(おうさまのみみはろばのみみ)は、ギリシア神話に含まれる物語で、寓話として独立しても語られる。日本では子供演劇として演じられることもある。

あらすじ

王の耳がロバの耳に変わったことを知ってしまった理髪師だが、口止めをされた苦しさのために、森の中のに向かって「王様の耳はロバの耳」と叫ぶと、葦がその言葉を言うようになる。

日本のミュージカル

日本では、劇団四季がこの題での子供向けミュージカルを上演している。初演は1965年で、作は寺山修司である[1]。劇団四季の株式会社化以前、ニッセイ名作劇場として上演された。作曲はいずみたく、演出は浅利慶太[1]

ミュージカルでは、原典の物語に続いて、森の木々が耳の秘密を言い立てる。王は木々を切り倒そうとし、これに対して、真実を語るよう王に迫る民衆との間で歌合戦となる。王が負けて、真実を隠そうとした自身を反省したところで、ロバの耳が落ちるというハッピーエンドである。

1970年代には、滝田栄が王を演じていた。

出版情報

日本語で出版された書籍のみ記載。

書籍

  • 宇野輝雄訳 『王さまの耳はろばの耳 : ギリシア神話』 集英社〈こどものための世界名作童話〉、1980年3月。全国書誌番号:81014547NCID BN09045535
  • 岸田衿子 『おうさまのみみはろばのみみ』 チャイルド本社〈世界の昔話名作選 9〉、2014年12月。ISBN 978-4-8054-4101-5。
  • 寺山修司 『人魚姫・王様の耳はロバの耳 : 寺山修司世界名作童話』 新書館、1973年。
  • 村野守美 『王様の耳はロバの耳』 雄鶏社〈おんどりアニメ絵本館 40〉、1988年9月。ISBN 978-4-277-85240-1。
  • 山室静 『おうさまのみみはロバのみみ』 フレーベル館〈せかいむかしばなし 4〉、1985年8月。ISBN 978-4-577-01134-8。

演劇シナリオ

  • 寺山修司 『王様の耳はロバの耳』 劇団四季〈名作童話による子供のためのミュージカル・プレイ〉[2]
  • みやざきみちはる 「王様の耳はロバの耳」 『小学校たのしい劇の本 高学年』 日本演劇教育連盟編、国土社、2007年3月。ISBN 978-4-337-27103-6。

脚注

  1. 1.0 1.1 「あの方は、“人を喜ばす天才”でした」 - 王様・牧野公昭が語る、寺山修司”. 四季なびgation 02 - 最新ニュース. 劇団四季 (2011年12月7日). . 2016閲覧.
  2. 王様の耳はロバの耳”. 国立国会図書館サーチ. . 2016閲覧.

参考文献

外部リンク


テンプレート:Musical-stub