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廃仏毀釈

廢佛毀釋、排仏棄釈、はいぶつきしゃく

一般には仏教を廃毀し,僧侶を排斥する宗教政策,運動,思想をさす。インドでは前2世紀バラモン教のプシャミトラによる仏教徒迫害,13世紀初めのイスラムの侵入によるものがあるが,中国では3世紀以来廃仏の動きがあり,唐の韓愈や宋以後の朱子学派の廃仏論はきびしく,かつその影響も大きかった。

中国仏教史で「三武一宗の法難」といわれるのは有名である。これは,北魏の太武帝,北周の武帝,唐の武宗,後周の世宗によって行われた廃仏をいう。日本で廃仏思想が表面化してくるのは江戸時代末期,神道,儒教の学者が神国思想を鼓吹するようになってからで,寺院や仏像の破壊が行われた。

特に明治維新後政府によって神仏分離の政策がとられると,多年仏教によって圧迫を受けてきたと考えていた神職者たちは,仏教を排撃し,各地で仏像,経巻,仏具の焼却や除去を行なった。しかしこれらの廃仏運動は,むしろ仏教覚醒の好機であり,日本近代仏教は廃仏毀釈をてことして形成されていった。