山口昌哉

提供: miniwiki
移動先:案内検索

山口 昌哉(やまぐち まさや、1925年2月3日 - 1998年12月24日)は日本の数学者京都大学名誉教授。専門は、非線型数学。社会・経済システム学会初代会長。

数学の力学系分野におけるカオスフラクタル研究の先駆者。その他、主として非線型偏微分方程式数値解析分野で業績を残した。研究の幅が広く、生物科学や社会科学への応用も積極的に行った。

溝畑茂とは京大在学中からの親友。弟子は多く、まとめて山口組と通称されることがある。西田孝明西浦廉政俣野博宍倉光広磯祐介らがいる。

略歴

  • 1947年 京都帝国大学理学部卒業
  • 1948年 京都大学理学部副手
  • 1950年 京都大学工学部講師
  • 1951年11月 京都大学工学部助教授
  • 1954年  フランス政府給費留学生(ポアンカレ研究所)
  • 1961年12月 京都大学工学部教授(工業数学講座(工学部共通講座))
  • 1968年8月 京都大学理学部数学科教授(計画数学講座)
  • 1972年2月 京都大学数理解析研究所教授併任(数値解析研究部門 1976年1月まで)
  • 1975年  レンヌ大学客員教授
  • 1977年4月 京都大学評議員(1978年11月まで)
  • 1981年4月 京都大学理学部長(1983年3月まで)
  • 1988年3月 京都大学退官
  • 1988年4月 京都大学名誉教授
  • 1989年4月 龍谷大学理工学部数理情報学科教授(1998年3月まで)

主な著書

  • 『非線型現象の数学』(朝倉書店、1972)
  • 『カオスとフラクタル―非線形の不思議 ブルーブックス』(講談社、1986) ISBN

406132652X

  • 『カオス入門』(朝倉書店、1996) ISBN 4254126719
  • 『フラクタルの数理』(畑政義木上淳との共著、岩波書店、1998) ISBN 4000108107
  • 『科学的方法とは何か』(共著、中公新書、1986)