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大砲

大砲(たいほう)

大きな弾丸を発射する火器。軍事用語としては火砲と呼ばれ,固定式または可動式砲架に据えた口径 20mm以上の火器をさし,カノン砲榴弾砲迫撃砲無反動砲ロケット砲の5種に分類される。艦船に搭載される火砲を艦砲といい,対空射撃を行なう火砲は高射砲(対空火器)という。発明についてはアラブ説,ドイツの修道士説など諸説があるが,1320~25年に発明された。砲身の内側に螺旋が施された施条砲は 15世紀中期に現れ,18世紀初めにスイス人の J.マリッツによって大幅に改良された。15世紀末頃,フランスのシャルル8世は砲を装輪砲架に載せて使用し,1544年にはスペインのカルロス1世が砲を規格化して 7種類に統一し,諸国もこれを模倣した。また 1586年には,史上最大の大砲の一つで,重さ約 40t,口径 36インチ(90cm)の「皇帝砲」が鋳造された。砲はしだいに用途,構造,弾道性能,移動方法によって分類されるようになり,18世紀になって初めて野砲,攻城砲,沿岸砲に分類された。1840年代には,砲口から弾丸をこめる従来の前装砲に対して,後装砲が初めて試作され,1851年にはドイツのアルフレート・クルップが初の全鋼鉄製の砲を発表,1854年にはイギリスのウィリアム・ジョージ・アームストロングが本格的な施条砲を製造した(アームストロング砲)。19世紀末には,ばねなどを使い,砲身を砲架に対して一定の長さだけ後退させて反動力を吸収する後座式砲が出現した。1944年にはアメリカ合衆国で反動のない無反動砲がつくられた。また連続自動発射を行なう速射砲もつくられ,今日では核弾頭の小型化に成功し,通常の砲に用いることも可能になった。



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