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大井川港

大井川港(おおいがわこう)は、静岡県焼津市(旧志太郡大井川町)にある市営の地方港湾。港湾管理者は大井川港管理事務所。主な取扱貨物は石油で、貨物取扱量は静岡県内で3位。

地理

駿河湾で終着となる大井川の左岸に建設された港湾である。

歴史

  • 1962年(昭和37年) - 港湾区域認可
  • 1964年(昭和39年) - 開港
  • 1968年(昭和43年) - 大井川港振興会館落成
  • 1969年(昭和44年) - 木材・コンクリートなど荷役開始
  • 1980年(昭和55年) - 海岸堤防及び緑地公園竣工
  • 2008年(平成20年) - 焼津市との合併で市営港となる。


土地取得問題

大井川港は民間の砂利販売業者である海運建材株式会社が、自ら所有する大井川河口沿いの土地から砂利を採取し、それによって生じた新たな海面を利用して砂利を船積み出荷するという過程で形成された湾状地形をもとに、約10億円の予算で築港整備され、旧大井川町に寄付されて正式に港湾化したという特異な設立経緯を持っている。そのため、大井川港が存在する海面は元々は陸地であり、同社が所有する私有地であったという事でもある。

海運建材は旧大井川町に寄付を行う際に、元々陸地であった私有地約47000平米分の土地代を立替えるように町側に要請するも、当時の町長が海底面は既に土地ではないので、所有権もないという見解を示した[1]ことから、その後45年余りにわたり、公有の港湾でありながら湾内の海底に私有地が残る特異な状況が発生していた。

2008年、旧焼津市と旧大井川町が合併したことで新焼津市長は事態の解決に乗り出し、海運建材から競売で海底面を取得していた業者との裁判所での調停の末に、約2400万円で土地を買い取る事となった。しかし、前述のとおり「海底面は既に土地ではなく、所有権もない」という原則通り、この「用地買収」によって、それまで陸地として登記されていた土地が海底と認定され、正式に所有権も面積の項目も登記簿上から消滅するという事が確定。用地買収の結果、市の面積が減少したという結果に終わる珍事となった。

脚注

  1. しかしこの見解を巡っての民事訴訟では、司法側はこの海底面はまだ私有地であるとの判決を下し、この時点ではこの原則は適用されなかった。

外部リンク

座標: 東経138度17分42秒北緯34.777927度 東経138.295062度34.777927; 138.295062