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南アメリカ

南アメリカ(みなみアメリカ、スペイン語: América del Surポルトガル語: América do Sulオランダ語: Zuid-Amerikaフランス語: Amérique du Sud

西半球南部にある大陸。東は大西洋,西は太平洋に囲まれ,北東はパナマ地峡によって北アメリカ大陸と結ばれる。世界第4の大陸で面積約 1780万 km2。西岸沿いにアンデス山脈が数条の山並みに分れて並走し,その東にアマゾン盆地,パラグアイ盆地,パンパスなどの低地と,ギアナ高地,ブラジル高原,パタゴニア台地などの高地が広がる。主要河川は世界最大の流域面積をもつアマゾン川のほか,オリノコ,ラプラタ,サンフランシスコなどの川である。温帯気候の南部,温帯気候から寒帯気候までを示すアンデス高地を除くと大部分が熱帯・亜熱帯気候に属する。アマゾン川流域に熱帯雨林,ブラジル高原にサバナ,パンパスに大草原,パタゴニアには砂漠が広がり,アマゾン地方以外では牧場や耕地も多くなってきた。西部沿岸やアンデスの山間盆地を中心に古くからインカ文明をはじめとする多様なインディオの文明が繁栄したが,15世紀末~16世紀前半にヨーロッパ人による探検が進み,大部分がスペインとポルトガルの植民地となった。

19世紀初頭にギアナ地方を除く各地が相次いで独立を達成,ギアナ地方でも 1966年にはガイアナ,75年スリナムが独立した結果,独立国 12となり,非独立地域はフランス領ギアナだけとなったが,文化的,人種的に植民地時代の影響が強く残り,住民の大半がローマ・カトリックで,白人が多数を占める南部以外でも,白人とインディオの混血が目立つ。人口は90年代初めに3億人をこえた。しかし人口は東部では沿岸諸都市に,西部ではアンデス山中の高原地帯に集中し,その他の地域はきわめて人口希薄である。経済的には植民地時代の大土地所有制が広く残り,モノカルチャー経済,外国資本への依存が共通の特徴をなしており,全体的に開発途上にあって,ブラジル,アルゼンチン,チリ以外では工業化も遅れている。従来は米州機構を通じてアメリカ合衆国の強い影響下にあったが,近年は民族主義的傾向が強くみられ,外国系大企業の国有化や規制なども目立ってきている。ペルー,コロンビア,エクアドルなど5ヵ国によるアンデス共同市場,ブラジル,アルゼンチンなど4ヵ国による南アメリカ共同市場が発足しており,経済統合への道を歩んでいる。植民地時代から重要であった鉱物資源のほか,森林,水力,水産などの天然資源が豊かで,大部分が未開発なため,世界的に資源不足の傾向にある現在,注目を浴びてきている。しかし,一方ではアマゾン流域の熱帯林伐採など,開発に伴う環境破壊も問題となっている。主産物はベネズエラの石油,ボリビアのスズ,ブラジル・チリ・ペルー・ベネズエラの鉄鉱石,チリ・ペルーの銅,ブラジル・コロンビアのコーヒー,ブラジル・ウルグアイの畜産物と穀物などであるが,ブラジルをはじめとして累積債務に苦しんでいる国が多い。鉄道・道路網は一部の先進地域に分散的に発達しているほかは,大部分の地域で未発達であるが,近年内外と結ぶ航空路網が次第に発展してきている。



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