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メルセデス・ベンツ


メルセデス・ベンツ: Mercedes-Benz

 ドイツのダイムラー社の車種名および乗用車事業部門名。1989年から1996年まではダイムラー・ベンツ社傘下の子会社名であったが、1998年に合併により成立し2007年まで存続したダイムラー・クライスラー社においては、車種名であるとともに、ドイツ側の自動車事業部門名であった。

 旧ダイムラー・ベンツ社は、1970年代の二度の石油危機を経て自動車会社としての将来に不安をもち、多角化戦略を進めるとともに、マネジメント・ホールディング型の持株会社(純粋持株会社。資本管理会社でも投資管理会社でもない戦略型持株会社のこと)となった。1989年にメルセデス・ベンツ(自動車)、AEG(アーエーゲー)(電気)、エアロスペースAerospace(航空)、1990年にインターサービスInter Service(金融・サービス)が株式会社化されるが、親会社が純粋持株会社から、事業を営むと同時に傘下の企業の株式を保有する事業持株会社へ転換するという機構改革に伴い、メルセデス・ベンツとAEGが1997年に親会社に吸収され、法人格が消滅した。多角化する旧ダイムラー・ベンツ社においても自動車部門は中核であり、クライスラーとの合併前の1996年でみると、コンツェルン全体に占める自動車部門の比率は、売上げで70%(乗用車41%、商用車29%)、従業員数で69%であった。なお、メルセデス・ベンツの名前は、Mercedes-Benz Japanのように、乗用車販売を行う海外子会社で使用。

 メルセデスの名前の由来は、ダイムラー社の大株主であるとともにフランスでのダイムラー車ディーラーであった外交官出身のエミール・イェリネクEmil Jellinekが、外国、とくにフランスでの販売にあたりダイムラーの名前があまりにもドイツ的であることから、自分の娘の名前を提案したことに始まるといわれている。1902年にダイムラー社は車名メルセデスを商標登録しており、1926年の合併以降は、星型を月桂冠とメルセデス・ベンツの文字で囲むエンブレムが採用された。


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