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バロック建築

(Baroque Architecture)

16世紀末,イタリアで反宗教改革運動の影響を受けて興り,17世紀のイタリアを中心にヨーロッパに展開した建築様式。非古典的,感覚的効果をねらい,複雑な曲線,壮大かつ動的,華麗で絵画的な特徴をもつ。 17世紀にはフランスでも発展をみせ,17世紀末までに北方諸国に普及,オーストリア,ドイツでも熱狂的な展開をみせた。C.マデルノの設計によるローマのサンタ・スザンナ聖堂が先駆的作品とされ,17世紀の G.ベルニーニと F.ボロミーニのローマでの活躍によって最高の段階に達した。フランスではベルサイユ宮の建築と庭園がフランス・バロックの精華を示すが,フランスは古典主義的なものにつながる傾向が強く,イタリアの場合とはかなり様相を異にする。一方,イタリアで展開したバロックを受継いでさらに華麗で幻想的な方向へと発展させたのはドイツ,オーストリア文化圏とスペインで,代表的な作品としてはドナウ河畔のメルクの修道院やウィーンのフィッシャー・フォン・エルラハによるカルル聖堂,スペインの J.チュリゲラによるサラマンカのサン・エステバン聖堂祭壇があげられる。