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ナグ・ハマディ写本

The Nag Hammadi Codices

1945~46年にエジプトのルクソール南方 95kmのナグ・ハマディ (チェノビスコン) 村の墓地で発見されたコプト語のパピルス文書群の総称。 13のコーデックス (写本) を含み,少くとも 53の文書を収載しており,このうち 11のコーデックスは完全な形態を保つ。なかでも『トマス福音書』や『真理の福音』は有名。カイロのコプト博物館が 12を蔵し,残り1つはチューリヒのユング研究所に保管されて「ユング写本」と呼ばれる。これらは古代キリスト教の異端グノーシス派の文書で,ギリシア語で書かれたもののコプト語訳と推定され,従来直接的資料のきわめて乏しかったグノーシス思想研究にはかりしれない価値をもつとともに,原始キリスト教,初代キリスト教の背景を知るうえで貴重な文書である。