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トール・ヘイエルダール

Thor Heyerdahl

ノルウェーの人類学者,海洋探検家。ラルビク大学卒業 (1933) 後,オスロ大学でポリネシアなどについて研究し,哲学博士 (61) となる。ポリネシア人の起源について,南アメリカから移住したものという仮説を立て,古代インカの技法でバルサ材製の筏『コン・ティキ号』を造り,1947年ペルーのリマからポリネシアのラロイア環礁まで 6400kmの漂流に成功。さらにエジプトと南アメリカの人類移動の可能性を提唱し,古代エジプトの技法でパピルス製の『ラー号』 (エジプトの太陽神の意) を造り漂流を計画し,70年7月『ラー2世号』でモロッコのサフィ港からバルバドスのブリッジタウン港まで 57日間の漂流に成功。 77年には同様に,イラクからチグリス川を下りアラビア海を経て紅海にいたる漂流に成功,古代シュメール文化が西アジアやアラビア半島へと広まった可能性を示した。いずれも自説を実証した形となったが,学界では反論も多い。著書に『コン・ティキ号漂流記』 Kon-Tiki (50) ,"The Ra Expedition" (71) ,"The Tigris Expedition" (79) がある.