タングロン

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タングロンとは、昆布エキスを用いた清涼飲料水で天然酵素保健飲料である。


概要

  • ドリンクは、昆布の味はほとんどしない甘酸っぱい茶褐色のリンゴ味の飲料。
  • 昆布酵素エキスを主原料に、りんご果汁・オリゴ糖・ビタミンを配合した健康飲料[1]
    • 昆布エキスの原料昆布は、北海道産[2]
    • リンゴ果汁は、青森産[2]
      • 化学調味料や人工着色料、合成保存料は一切使われておらず、自然そのものの飲料水である。
        • 賞味期限 : 1ヶ月[2]
        • 「タングロン」は清涼飲料水なので、なるべく涼しいところ、または冷蔵庫で冷やして保存しておくことがのぞましい[2]
  • 昆布の英語表記「tangle(タングル)」にちなみ、「タングロン(tanglone)」と命名[2][3]
  • 道内でも、札幌市内をはじめ道央地区を中心にスーパーマーケットでも一般的に発売されている[3]


歴史

  • 北海道大学水産学部教授近江彦栄により考案された抽出法の「昆布酵素エキス」を主原料に、1963年頃より函館・釧路・旭川など道内6カ所で製造を始められる[1]
  • 1967年(昭和42年)、北海道芦別市の明治鉱業上芦別鉱業所が閉山。これを契機に産炭地域振興臨時措置法(産炭地振興法)に基づく国の産炭地振興事業を活用して、同社の炭砿技師だった笠井盈(みつる)が、芦別市上芦別町に日本酵素産業を設立。かねてから発売されていた「昆布酵素エキス」飲料の品質が、各製造所での出来上がり品質にばらつきがあったことから、当地芦別市に製造を集約[1]される。
  • 1969年(昭和44年)に「タングロン」の製造販売開始[1]。昭和50年代以降北海道全域に亘り、学校給食[4]・幼稚園・保育園・病院・老人福祉施設の給食でも利用され、各スーパーにも出回るようになった。特に芦別市の学校給食では時々出されている事でも知られている[1][5]
  • 発売当時はびん入り20円で売り出されており、牛乳配達のように1軒ずつ配達していた。ビンの回収と洗浄の手間から、現在は紙パックに変わり販売している[1]
  • 2014年8月1日、販売元である「タングロン北海道株式会社」が自己破産を申請[6]しているが、現在は、販売元を株式会社TKSタングロンが引き継いでいる。


容器の歴史[3]
容器
創業昭和44年から約2年間
平成4年9月まで 紙Kパック
平成4年10月から現在 紙Mパック


製品の製造販売元

  • 製造元 : 日本酵素産業株式会社
北海道芦別市上芦別町350
  • 販売元 : 株式会社 TKSタングロン
北海道札幌市厚別区厚別南2丁目12-8

備考


脚注・出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 【まち歩きのススメ】飲み物編 タングロン - 2014年05月23日 - 朝日新聞北海道版
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 天然酵素保健飲料「タングロン」 - 株式会社TKSタングロン
  3. 3.0 3.1 3.2 昆布とリンゴ入り! 芦別発の不思議な飲み物「タングロン」って? 2013/01/28 - 北海道ファンマガジン
  4. 「地産地消」型食料消費構造の構築と食産業クラスター」形成に関する研究 - 北海道開発協会。同資料に「学校給食を終えてから4~5年を経た1980(昭和55)年から1982(昭和57)年生まれの学生を対象に学校給食について調査し、その結果「学校給食がきっかけで今でも好きな果物・デザート・飲み物類」に「タングロン」と回答した者がいたとの記述がある。
  5. 平成27年度芦別市学校給食献立表 - 芦別市役所。平成28年3月献立表に「牛乳ではなく芦別で作られているタングロンがつきます。」の表記が見られる。
  6. (株)タングロン北海道 札幌市 2014年8月1日 - 北海道倒産INDEX
  7. 天然酵素保健飲料「タングロン」笑っていいとも増刊号 - 株式会社TKSタングロン


関連項目


外部リンク