ステュムパーロス

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ステュムパーロス古希: Στύμφαλος, Stymphālos)は、ギリシア神話の人物。ステュンパーロス長母音を省略してステュムパロスステュンパロスとも表記される。


ファイル:Stymfalia east 2006.jpg
ステュムパーロスが創建したとされる古代都市ステュムパーロスの遺跡と怪鳥が生息したとされる湖。

ステュムパーロスΣτύμφαλος, Stymphālos)は、ギリシア神話の人物である。

アルカディア王エラトスとキニュラースの娘ラーオディケーの子で[2]アイピュトス、ペレウス、キュレーン、イスキュスと兄弟[3]アガメーデース、ゴルテュス[4]アゲラーオス[5]、パルテノペーの父。パルテノペーはヘーラクレースとの間にエウエーレースを生んだ[6]

ステュムパーロスはアルカディアの同名の都市ステュムパーロスを建設し、王となって支配した[7]。後にステュムパーロスはペロプスに攻撃されたとき、町を守り抜いた。しかしペロプスは友好の席にステュムパーロスを招いて謀殺し、ステュムパーロスを切り裂いて大地にばらまいた。この忌わしい行為によりギリシア飢饉が起こったが、敬虔なアイアコスが祈りを捧げたために救われた[8]

一説によれば、ヘーラクレースが退治したステュムパーロス湖の怪鳥はステュムパーロスがオルニスとの間にもうけた娘たちで、彼女たちはヘーラクレースを拒んでモリオネを歓迎したため、ヘーラクレースに殺されたという。

系譜

テンプレート:アルカスの系図

脚注

  1. アポロドーロス、3巻8・1。
  2. アポロドーロス、3巻9・1。
  3. パウサニアス、8巻4・4。
  4. パウサニアス、8巻4・8。
  5. パウサニアス、8巻35・9。
  6. アポロドーロス、2巻7・8。
  7. パウサニアス、8巻22・1。
  8. アポロドーロス、3巻12・6。

参考文献