エータ不変量

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数学において、コンパクト多様体上の自己随伴楕円型English版(elliptic)微分作用素エータ不変量(eta invariant)は、形式的には正の固有値の数から負の固有値の数を引いた数である。実践では、両方の数はしばしば無限大となり、ゼータ函数正規化を使い定義される。エータ不変量は テンプレート:Harvs により導入された。彼らはエータ不変量を使って、境界を持つ多様体のヒルツェブルフの符号定理を拡張した。

後に、彼らは、自己随伴作用素のエータ不変量を使い、コンパクトな奇数次元の滑らかな多様体のエータ不変量を定義した。

テンプレート:Harvs では、多様体の境界の符号欠損English版(signature defect)が、エータ不変量として定義され、これを使いヒルベルトモジュラー曲面English版(Hilbert modular surface)のカスプのヒルツェブルフの符号欠損が清水のL-函数English版(Shimizu L-function)の s = 0 あるいは 1 での値の項で表現されることを示した。

定義

自己随伴作用素 A のエータ不変量は ηA(0) により与えられる。ここに η は、

[math]\eta(s)=\sum_{\lambda\ne 0} \frac{\operatorname{sign}(\lambda)}{|\lambda|^s}[/math]

の解析接続であり、和は A の非零の固有値 λ 上を渡る。

参考文献