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イギリス連邦

イギリスれんぽう、英語: Commonwealth of Nations、旧名:British Commonwealth

イギリス (連合王国) を中心とする自治領,旧植民地諸国から構成されるゆるやかな連合体。 1887年イギリス本国とその属領を結ぶため開かれたイギリス植民地会議は 1907年イギリス帝国会議と改称され,イギリス帝国 British Empireを事実上形成していた。しかし第1次世界大戦後,経済的にも政治的にも発言力が増した自治領の要求をいれ,23年の British Empireから British Commonwealthへの改称,さらに 26年のバルフォア報告の採択,31年ウェストミンスター憲章の制定など,本国と属領は次第に対等の関係におかれるようになった。この傾向は第2次世界大戦によってさらに促進され,44年従来の帝国会議に代ってイギリス連邦首相会議が開かれるようになり,また 47年のインド,パキスタンの独立を機に,49年以降はイギリス王室を共通の元首としない単なるイギリスと自治領・旧植民地諸国の連絡調整会議に変化し,名称もCommonwealth of Nationsに改称されるにいたった。政治的には 61年南アフリカ共和国の脱退,65年のローデシア (現ジンバブエ) 独立をめぐるイギリスとの対立によってイギリス連邦の結束はさらに弛緩しつつあり,経済的にはイギリスの経済力の低下,73年のヨーロッパ共同体ECへのイギリスの加盟などによってイギリス連邦の役割は弱まりつつある。しかし 71年に締結されたイギリス,オーストラリア,ニュージーランド,マレーシア,シンガポール5ヵ国間の英連邦5ヵ国条約にみられるように,英連邦構成国間で緊密な防衛協力が行われているのも現実であり,その生命力には無視できないものがある。