Slack (ソフトウェア)
Slack(スラック)は、スチュワート・バターフィールドによって開発されたチームコミュニケーションツール。Slackという名称は"Searchable Log of All Conversation and Knowledge"のアクロニムである[1]。
概要
Slackはグループチャット、1対1のメッセージング(Direct Message)、音声通話をWebサービスとして提供している。また同様の機能をデスクトップアプリ(Windows、macOS)およびスマートフォンアプリ(iOS, Android)でも提供している[2]。 Googleドキュメント、Dropbox、Heroku、Crashlytics、GitHub、Zendeskなどを含む、各種サードパーティーのサービスと連携することが出来るようになっており、Slack内部のすべてのコンテンツは、一つの検索ボックスから検索できるようになっている。[3][4]
もともとはTiny Speck社(現Slack Technologies Inc.)においてオンラインゲーム「Glitch」の開発に使用された社内ツールが原型となっている[5][2] 。
機能
Slackは基本的にIRCに似た機能を多く備えている。ユーザはまず「ワークスペース」に属し、ワークスペース内に存在する話題別のチャットルーム(チャンネル)に参加したり、同じワークスペースに属する他のユーザへダイレクトメッセージを送ったりしてコミュニケーションを行う。それぞれのチャンネルやダイレクトメッセージにはファイルの添付が可能であり、ワークスペース内のメッセージやファイルはすべて検索できる。 さらに、APIが公開されているため、Google ドライブやTrelloといったWebサービスと連携することが可能なほか、自作のアプリケーションとの連携も可能である。
- メッセージング
- チャンネル - 話題別に作成されるチャットルーム。 チャンネル名は"#"から始まる文字列で表される。
- パブリックチャンネル - ワークスペース内に所属しているメンバーなら誰でも参加・閲覧可能なチャンネル
- プライベートチャンネル - 招待されたメンバーしか参加・閲覧できないチャンネル
- ダイレクトメッセージ・グループメッセージ - チャンネルを介さずユーザ間で直接メッセージを送信する機能。1対1のものが「ダイレクトメッセージ」、複数名のものが「グループメッセージ」となる。
- 絵文字 - メッセージに対して絵文字でリアクションを行ったり、メッセージ内に絵文字を挿入したりできる。Unicodeで規定された絵文字のほか、ワークスペース独自の絵文字を登録することも可能である。
料金
フリーミアムの形態を取っており、基本的な機能は「フリー」プランにて無料で利用できるが、有料プランとして「スタンダード」と「プラス」が用意されている[6]。また、複数のワークスペースを管理・運用する大企業向けプランとして「Slack Enterprise Grid」が存在する[7]。
関連項目
脚注
- ↑ Kim, Eugene (2016年9月28日). “Slack, the red hot $3.8 billion startup, has a hidden meaning behind its name”. UK Business Insider
- ↑ 2.0 2.1 Thomas, Owen, Die, Email, Die! A Flickr Cofounder Aims To Cut Us All Some Slack . 2013閲覧.
- ↑ Gannes, Liz, Flickr Co-Founder Stewart Butterfield Turns to Workplace Communication Tools With Slack . 2013閲覧.
- ↑ Augustine, Ann, Slack Sets New Standard for Team Communication Online . 2013閲覧.
- ↑ Tam, Donna, Flickr founder plans to kill company e-mails with Slack . 2013閲覧.
- ↑ Slack For Teams
- ↑ Slack Enterprise Grid
外部リンク
- Slack (公式サイト).