SMBCモビット

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株式会社SMBCモビット(SMBC Mobit Co., LTD.)は、日本の銀行系消費者金融会社である。社名のモビットは“Mobile”“Money”のMoと、データ単位のBit(ビット)という情報化社会にちなんだ語句を合わせた造語である。

概説

2000年5月17日三和銀行UFJ銀行を経て、現:三菱UFJ銀行)が中心になり、同行とその融資系列であった消費者金融専業のプロミス(現:SMBCコンシューマーファイナンス)と信販のアプラス(現:アプラスフィナンシャル)との共同出資で設立し、同年9月18日に営業を開始した企業である。都市銀行(メガバンク)が設立に関与した『消費者金融(一時期パーソナルローンと呼称していた)会社』としては、さくら銀行系のさくらローンパートナー(後のアットローン)に次ぐものであった。

アプラスの資本撤退(UFJグループ離脱)を経て、2004年7月14日にプロミスの株式を三井住友銀行が電撃的に取得して同行の持分法適用関連会社(現在は三井住友フィナンシャルグループの完全子会社)となった為、モビットは、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)に属するものの三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が間接的に出資する実質合弁出資という状況となった(間接所有分を含めると、MUFGとSMFGは50%ずつの所有割合だった)。なお、その反映として三菱東京UFJ銀行に併設されていた無人契約機「すぐモビ」の看板には「三菱東京UFJ銀行系」と書かれていた。またその塗装もMUFGのコーポレートカラーである赤色と灰色で塗装されている。テレビコマーシャルでも「三菱東京UFJ銀行系」と宣伝していた。

同業他社として、SMFGでは前述のアットローンが2000年より、MUFGではUFJ寄りのモビットとは別に旧三菱東京フィナンシャル・グループ傘下の銀行と系列ノンバンクの出資による「DCキャッシュワン/東京三菱キャッシュワン」が2002年より、個人向け無担保ローン事業を貸金業者として行ってきた。これらは当初より利息制限法の範囲内での貸付利率であったが、収益低迷によりDCキャッシュワンは系列のアコムに吸収合併されて同社の「キャッシュワン」となり、アットローンについても2011年にプロミスへ吸収合併された。

2012年9月27日に、MUFGおよびSMBCコンシューマーファイナンスの双方から「株式会社モビットにおける合弁解消について」のニュースリリースを発表した。2013年度中に会社分割を行い、モビットの中核事業である個人向け無担保ローン事業はSMBCが引き継ぎ(後述の「保証業務」を吸収分割した後のモビットの全株式をSMBC側が保有することにより、モビットの企業自体を承継する)、地方銀行が無担保ローンを融資する際に、代理審査する「保証業務」はMUFGが継承する。MUFGは、その事業の受け皿として、アコムと合弁で新会社を設立するとした[1][2][3]。最終的に2014年3月1日付で、保証業務をMUFGとアコムが新たに設立した「エム・ユー信用保証株式会社」に承継した[4]。同時に分割後のモビットの株式をMUFGがSMBCに譲渡し、これで名実ともにモビットはSMBC傘下となった。

なお、2012年11月以降無人契約機に表示されていた「三菱東京UFJ銀行系」の電光看板が順次「モビットカードローン」に変更されている。2013年1月4日より、三井住友銀行ATMで借入と返済が可能となった。

2017年12月1日、SMFGのグループ会社としての位置付けを明確化することを目的に、社名を「株式会社モビット」から「株式会社SMBCモビット」へ変更した。ロゴもSMBCに準じたものに変更された[5]

サービス内容

公式ウェブサイト上で申し込むと30分程度で審査が完了する。また、「すぐモビ」と言う無人契約機を都市部の私鉄駅構内・繁華街などに多数設置している。かつては、三菱東京UFJ銀行(旧UFJ店中心)のATMコーナーにも多数併設されていた。 審査が速いのは、開業当初プロミス申込者の人物パターン(信用リスク)などの蓄積データを活用したスコアリングシステムによるとされる。このスコアリングシステムはプロミスが開発し消費者金融界のスタンダードシステムで欧米の会社からも大きな評価を得ている。モビットはプロミス保有のスコアリングシステムを共有している。

審査はネットから申し込み電話によりオペレータに口答する形でもカードの申込が可能である。

TVCM

開業時より長らく桃井かおり竹中直人がCM出演していたが、2011年10月からは桃井に代わって夏菜が出演している。初期は江戸時代の格好でCMに出演していた。おおまかなCMの内容は以下の通り。

  • 卓球の早回し
  • 会社員の格好で強風に襲われる※このCMから「大人のモビット」というスローガンが入る(大きなネクタイ)
  • 会社でネクタイやハイヒールの大きさのバランスの悪さを指摘するCM(大きなネクタイ/大きなハイヒール/大きな電卓)
  • 電車の中での他人の話に首を突っ込むCM
  • 透明な海中の探検するCM
  • ヨーロッパの街角で2人が再開するCM(大きなネクタイ)
  • 透明なグライダー
  • スカイダイビング(大きなネクタイ)
  • レッドカーペット(大きなネクタイ)

提供番組

銀行ローン保証業務

次の銀行では、モビットが審査・信用保証を受託するカードローンを2001年より順次提供している。いわゆる銀行系消費者金融会社による銀行の消費者ローン商品の保証業務は最先発である。

東邦銀行が提供していたTOHOモビット等「―モビット」名称がつく商品は、基本的な商品設計が共通で、申込受付についてもモビットに業務委託する形となっている。広告(UFJモビットを除く)では内山理名が共通の雛形による宣材で統一的にキャラクターを務めている他、銀行側で独自のチラシ等が用意されている場合もある。

なおこれらの保証業務は、前述した会社分割により、2014年3月以降は新設された「エム・ユー信用保証」に引き継がれている。尚、モビットとは直接関係無くなった為か商品名を変更している銀行や新規取扱終了した銀行が多い。統一宣伝キャラクターも内山理名から乃木坂46に交代している。

地銀・第二地銀

三和銀行東海銀行と経営・業務上の繋がりがあった地方銀行第二地方銀行を中心に扱っている。基本的に各銀行の営業エリア在住であれば既存の取引が無くとも申込・契約は可能である。

2017年現在、山口銀行千葉銀行東邦銀行紀陽銀行百五銀行百十四銀行武蔵野銀行北洋銀行滋賀銀行七十七銀行三菱UFJ銀行秋田銀行栃木銀行池田泉州銀行第四銀行阿波銀行山陰合同銀行十八銀行北九州銀行佐賀銀行静岡銀行もみじ銀行筑邦銀行鹿児島銀行福井銀行と個人向け無担保ローンの信用保証事業を行っている[6]

脚注

  1. SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 半期報告書‐第52期(平成24年4月1日‐平成25年3月31日)によると、「吸収分割契約締結は平成25年7月、吸収分割効力発生日は平成25年度下期中を予定しています。」としている。
  2. 株式会社モビットにおける合弁解消に関するお知らせ - SMBCコンシューマーファイナンス株式会社
  3. 三菱東京UFJ銀行およびアコムのモビットにおける合弁解消関連の発表について - 三菱UFJフィナンシャル・グループ
  4. アコムおよび三菱東京 UFJ 銀行による信用保証事業の共同運営に関する発表について - 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2013年5月29日
  5. 社名変更に関するお知らせ - 株式会社三井住友フィナンシャルグループ・株式会社モビット
  6. 事業内容 | エム・ユー信用保証”. . 2018閲覧.

外部リンク