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{{テンプレート:20180815sk}}
| 名称=NH90
 
| 画像=画像:Caïman Marine - NH90.jpg
 
| キャプション=NH90 NFH
 
| 用途=[[汎用ヘリコプター|汎用]], [[対潜哨戒機#哨戒ヘリコプター|対潜哨戒]]
 
| 分類=中型[[ヘリコプター]]
 
| 設計者=
 
| 製造者=NHインダストリーズ
 
| 運用者=
 
| 運用者 more=:
 
**{{FRA}}([[フランス軍]])
 
**{{DEU}}([[ドイツ連邦軍]])
 
**{{ITA}}([[イタリア軍]])
 
**{{NLD}}([[オランダ海軍|海軍]]、[[オランダ空軍|空軍]])他
 
| 初飛行年月日=[[1995年]][[12月18日]]
 
| 生産数=596機(発注機数)
 
| 生産開始年月日=
 
| 運用開始年月日=[[2005年]]
 
| 退役年月日=
 
| 運用状況=増備中
 
| ユニットコスト=1,600万[[ユーロ]]
 
}}
 
'''NH90'''は、[[ヨーロッパ]]の航空機メーカー、NHインダストリーズ(NHI)が製造した軍用[[ヘリコプター]]。[[フランス]]・[[ドイツ]]・[[オランダ]]・[[イタリア]]の4カ国によって共同開発した。
 
 
 
[[北大西洋条約機構]](NATO)の次期[[汎用ヘリコプター]]として計画されたものである。各国が自国企業を1社ずつ参加させることとなり、フランスの[[アエロスパシアル]]・ドイツのDASA・オランダの[[フォッカー]]・イタリアの[[アグスタ]]が出資して、NHインダストリーズが設立された。当初は[[イギリス]]も参加を打診していたものの、後に脱退した。また、仏独企業は後に[[エアバス・ヘリコプターズ|ユーロコプター]]となる。
 
 
 
== 機体構成 ==
 
当初より[[陸軍]]向けの戦術輸送型'''TTH90'''と[[海軍]]向けの[[艦載機|艦載型]]'''NFH90'''が計画され、同時に開発された。
 
 
 
NH90はNATO軍の標準的な汎用ヘリコプターとして、'''安全性・信頼性・整備性・実用性'''に重点を置いて設計され、5機の試作機が製造された。
 
 
 
試作初号機は[[1995年]][[12月18日]]、試作2号機が[[1997年]][[3月19日]]にそれぞれ初飛行し、試作3号機は[[1998年]][[11月27日]]、試作4号機が[[1999年]][[5月31日]]、試作5号機も同年[[12月22日]]に初飛行している。NH90の飛行試験では、2300時間の飛行時間のうち、半分近くが[[フライ・バイ・ワイヤ]]のみによる飛行が行われた。量産初号機はドイツのユーロコプター・ドイツ社の工場で組み立てられ、[[2004年]][[5月4日]]に初飛行した。プログラム参加国へのNH90の引き渡しは[[2005年]]から開始されている。
 
 
 
NH90は戦術輸送型('''Tactical Transport Helicopter''')と海軍型('''Nato Frigate Helicopter''')の2タイプがある。TTHは兵員14~20名の搭載能力を持ち、全天候での匍匐(NOE)飛行が可能である。NFHは4時間の航続性能と大容量の兵装搭載能力を持つ。
 
 
 
[[ファイル:ILA 2008-15 (2543807667).jpg|250px|サムネイル|左|NH90 TTH]]
 
NH90のメインローターハブは[[チタニウム]]製で、エラストメリック・[[ベアリング]]を持ち、4枚の複合ブレードを備える。テイルローターはベアリングレスの4枚ブレードで、NFHの場合はメインローターと尾部パイロンに折り畳み機構が備えられている。操縦系統は4重の[[フライ・バイ・ワイヤ]]で、[[オートパイロット|自動操縦装置(AFCS)]]が装備されているため、これと組み合わせることによって手放しでも操縦可能であり、パイロットはほとんど操縦操作に気を取られることなく任務に集中できるようになっている。
 
 
 
胴体は[[複合材料]]製で、耐腐食性も高い。[[規制が議論されている兵器|NBC兵器]]に対しても高い防御力を持ち、[[ステルス性]]も備える。また、耐衝撃力も強く、可動部品やシステムは高い安全性を持つ。後部胴体は、軽車両や[[重火器]]の搭載に使用するランプ・ドアの設置が選択でき、TTHでは標準的に設置されているが、NFHでは非設置となっている。
 
 
 
コクピットは完全な[[グラスコックピット]]仕様で、照明も[[ナイトビジョン|暗視ゴーグル]]対応型。ヘルメット装着式照準器にも対応しており、戦術管制および戦術通信システム、デジタル・マップ、気象レーダーも装備している。
 
 
 
エンジンは[[チュルボメカ]]社、[[ロールス・ロイス・ホールディングス|ロールス・ロイス]]社、[[MTUエアロ・エンジンズ]]社が共同開発した[[ロールス・ロイス/チュルボメカ RTM322|RTM322]][[ターボシャフトエンジン]]を双発搭載しているが、[[ゼネラル・エレクトリック]]製[[ゼネラル・エレクトリック T700|T700-86E1]]エンジンの搭載も可能である。
 
 
 
== 開発経緯 ==
 
[[1980年代]]
 
:イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダの5ヶ国は、北大西洋条約機構(NATO)軍の次期輸送ヘリコプターの共同開発を決定し、アエロスパシアル社、DASA社、アグスタ社、フォッカー社が開発担当メーカーに選ばれた。
 
 
 
[[1987年]]
 
:イギリスは、より大型で汎用性の高い[[アグスタウェストランド AW101]]の採用を決定したため、プログラムから脱退した。
 
 
 
[[1992年]]8月
 
:各メーカーの共同出資でNHインダストリー社が設立され、機体名もNH90と命名された。同年[[9月1日]]には4ヶ国の政府を代表する統合機関NAHEMA(NATO Management Agency)とNHインダストリー社との間で開発契約が結ばれ、プログラム参加国が提供する資金でNH90を先のメーカー4社で製造することとなった。
 
 
 
[[2000年]][[6月8日]]
 
:プログラム参加4ヶ国でNH90量産化合意の調印がなされ、4ヶ国合計で298機が発注された。
 
 
 
[[2001年]][[6月21日]]
 
:[[ポルトガル]]がプログラム参加を表明している。
 
 
 
== 採用国 ==
 
NH90の引渡しはプログラム参加国を優先して行われているが、参加国以外でも[[2001年]]9月に[[スウェーデン]]、[[フィンランド]]、[[ノルウェー]]の[[北ヨーロッパ]]諸国で相次いで採用を決め、これに[[ギリシャ]]、[[ベルギー]]、[[スペイン]]、[[オマーン]]、[[オーストラリア]]などが続いて採用を決定している。ポルトガルも導入を計画していたが、2012年7月に導入計画を取りやめている<ref>[https://web.archive.org/web/20120710032719/http://www.janes.com/products/janes/defence-security-report.aspx?ID=1065969205 Portugal ducks out of NH90 programme]</ref>。
 
 
 
[[日本]]の[[海上自衛隊]]の[[SH-60K (航空機)|SH-60K]]開発時には、NFH90(艦載型NH90)は時期の問題に加えてペイロード余裕小とされ、SH-60Jの改良型が選定されている<ref>[http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/13/jizen/honbun/06.pdf 平成13年度 事前の事業評価 哨戒ヘリコプター(SH-60K)]</ref>。また次期多用途ヘリコプター(艦載型)の選定では、NH90を生産するエアバス・ヘリコプターズが「競争する環境にない」として提案を見送っている<ref>[http://flyteam.jp/news/article/57523 海自多用途ヘリ選定過程で不正発覚か]</ref>。
 
 
 
{{FRA}}
 
*[[フランス陸軍]]
 
*[[フランス海軍]]
 
:ケイモン(Caïman)の愛称で採用。
 
{{DEU}}
 
*[[ドイツ陸軍 (ドイツ連邦軍)|ドイツ陸軍]]
 
*[[ドイツ海軍 (ドイツ連邦軍)|ドイツ海軍]]
 
:NFH型はシーライオン(Sea Lion)の愛称で呼ばれる。
 
{{ITA}}
 
*[[イタリア陸軍]]
 
*[[イタリア海軍]]
 
:2017年2月にIFFモード5に対応するための1100万ユーロの契約を[[レオナルド S.p.A|レオナルド]]と結んでいる<ref>[http://www.leonardocompany.com/en/-/nh90-modo5 LEONARDO TO UPGRADE ITALIAN NAVY NH90S WITH MODE 5 IFF TECHNOLOGY IN €11M CONTRACT]</ref>。
 
{{NLD}}
 
*[[オランダ海軍]]
 
*[[オランダ空軍]]
 
{{ESP}}
 
*[[スペイン陸軍]]
 
{{AUS}}
 
*[[オーストラリア陸軍]]
 
*[[オーストラリア海軍]]
 
:'''MRH90 [[タイパン]]'''(Taipan)の名称で採用。NFH型も導入が検討されたが[[SH-60 シーホーク#統合多用途艦載ヘリコプター(MH-60R)|MH-60R]]に敗れた。
 
{{SAU}}
 
 
 
{{BEL}}
 
*[[ベルギー空軍]]
 
{{FIN}}
 
*[[フィンランド陸軍]]
 
{{GRE}}
 
*[[ギリシャ陸軍]]
 
{{NZL}}
 
*[[ニュージーランド空軍]]
 
{{NOR}}
 
*[[ノルウェー空軍]]
 
*[[ノルウェー海軍]]
 
{{OMA}}
 
*[[オマーン空軍]]
 
{{SWE}}
 
 
 
== 性能・主要諸元 ==
 
[[画像:NH90 orthographical image.svg|right|500px|]]
 
* 主回転翼直径:16.30m
 
* 全長:19.56m
 
* 全高:5.44m
 
* 胴体長:16.81m
 
* 空虚重量:5.4t
 
* 有効積載量:4.6t
 
* 最大離陸重量:10.6t
 
* 発動機:[[ロールス・ロイス・チュルボメカ]][[ロールス・ロイス/チュルボメカ RTM322|RTM322-01/9]](推力:1,566kW)[[ターボシャフトエンジン|ターボシャフト]]×2
 
** もしくは[[ゼネラル・エレクトリック]] [[ゼネラル・エレクトリック T700|T700-T6E1]](推力1,521kW)ターボシャフト×2
 
* 出力:1600kW
 
* 超過禁止速度:162kt=M0.24
 
* 巡航速度:156kt=M0.24
 
* 上昇率:480m/min(海面上)
 
* 実用上昇限度:4,250m
 
* ホバリング上昇限度:3,500m
 
* 航続距離:800km(TTH)、1,000km(NFH)
 
* 乗員:2名/兵員:20名
 
 
 
== 登場作品 ==
 
=== ゲーム ===
 
; 『[[Project_Reality|Project Reality(BF2)]]』
 
: [[ドイツ連邦軍]]の[[回転翼機]]として登場する。
 
: 戦術輸送型のTTHが登場し、主に物資・兵員輸送に活躍する。
 
 
 
== 脚注 ==
 
{{Reflist}}
 
 
 
== 関連項目 ==
 
* [[ヘリコプターの一覧]]
 
* [[アグスタウェストランド AW101]]
 
 
 
== 外部リンク ==
 
{{Commonscat|NHIndustries NH90}}
 
* [http://www.nhindustries.com/ NHIndustries NH90] (英語)
 
* [http://nh90.free.fr/ NH90 Non Official Web Site] - [http://nh90.free.fr/eng/index_2.htm 英語] - [http://nh90.free.fr/index_2.htm 仏語]
 
* [http://www.leonardocompany.com/-/nh90 NH90 on Leonardocompany.com]
 
 
 
{{ユーロコプターの航空機}}
 
{{mil-aviation-stub}}
 
{{デフォルトソート:NH090}}
 
[[Category:軍用ヘリコプター]]
 
[[Category:艦載ヘリコプター]]
 
[[Category:フランスの軍用機]]
 
[[Category:ドイツ連邦共和国の軍用機]]
 
[[Category:イタリアの軍用機]]
 
[[Category:オランダの航空機]]
 

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