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− | {{Notice|Wikipediaは百科事典であり、'''[[Wikipedia:独自研究は載せない|独自研究は載せない]]'''方針で執筆されています。したがって車両の動きなど[[Wikipedia:検証可能性]]を満たさない個人の目撃情報や、個人のウェブサイト・ブログ・電子掲示板・SNSを出典とした記事を投稿することはおやめください。またWikipediaは[[WP:NOT#NEWS|ニュースサイトではありません]]。||attention}} | + | {{テンプレート:20180815sk}} |
− | {{鉄道車両
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− | | 車両名 = JR西日本521系電車<br /><small>IRいしかわ鉄道521系電車</small><br /><small>あいの風とやま鉄道521系電車</small>
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− | | 背景色 =
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− | | 文字色 =
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− | | 画像 = File:521kei Kanazawa 2018.jpg
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− | | 画像説明 = JR西日本所属の(左)521系1・2次車と(右)521系3次車(2018年4月・[[金沢駅]])
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− | | 運用者 = [[西日本旅客鉄道]]<br />[[IRいしかわ鉄道]]<br />[[あいの風とやま鉄道]]
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− | | 製造所 = [[川崎重工業]][[川崎重工業車両カンパニー|車両カンパニー]]<br />[[近畿車輛]]
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− | | 製造年 = 2006年 -
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− | | 製造数 = 144両(2016年現在)
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− | | 運用開始 = 2006年11月30日
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− | | 投入先 = [[北陸本線]]ほか<!--<br />[[湖西線]]<br />[[IRいしかわ鉄道線]]<br />[[あいの風とやま鉄道線]]<br />[[えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン]]-->
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− | | 編成 = 2両 ([[MT比|1M1T]])
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− | | 軌間 = 1,067 mm([[狭軌]])
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− | | 電気方式 = [[直流電化|直流]] 1,500 [[ボルト (単位)|V]]<br/>[[交流電化|交流]] 20,000 V (60 [[ヘルツ|Hz]])<br />([[架空電車線方式]])
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− | | 最高運転速度 = 120 km/h
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− | | 設計最高速度 = 130 km/h(準備)
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− | | 起動加速度 = 2.5 km/h/s(下記以外)<ref group="**" name="kspdf">{{PDFlink|[http://www.kinkisharyo.co.jp/pdf/gihou/KSW14/KSW14_p44-46.pdf New Product 521系交直流近郊電車]}} - 近畿車輌技報 vol. 14</ref><br />1.2 km/h/s(小浜線)
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− | | 常用減速度 = 3.5 km/h/s
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− | | 非常減速度 = 4.2 km/h/s
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− | | 編成定員 =
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− | | 車両定員 = 座席56(補助座席8を含む)・立席129(クモハ521形)<br />座席52(補助座席12を含む)・立席123(クハ520形)
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− | | 自重 = 43.2 t (クモハ521形)<br />44.3 t (クハ520形)
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− | | 編成重量 = 87.5 t
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− | | 全長 = 20,100 mm
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− | | 全幅 = 2,950 mm
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− | | 全高 = 3,690 mm
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− | | 車体材質 = [[ステンレス鋼|ステンレス]]
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− | | 台車 = 軸梁式[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|ボルスタレス台車]]<br/>([[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]付)<br />WDT59B(制御電動車)<br />WTR243C(制御車・[[留置ブレーキ|駐車ブレーキ]]準備)
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− | | 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]]<br />WMT102C 形 230 kW<ref group="**" name="kspdf" />
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− | | 主電動機出力 =
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− | | 駆動方式 = [[WN駆動方式|WNドライブ]]
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− | | 歯車比 = 98:15 (6.53)
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− | | 編成出力 = 920 kW
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− | | 制御方式 = [[パルス幅変調|PWM]][[整流器|コンバータ]]+[[パルス幅変調|PWM]][[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]][[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ]]
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− | | 制御装置 = WPC11-G2(1C1M制御・[[静止形インバータ]]一体型)
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− | | 制動装置 = [[電気指令式ブレーキ]]([[直通ブレーキ|直通]]・[[回生ブレーキ|回生]]・[[抑速ブレーキ|抑速]]・[[鉄道のブレーキ#耐雪ブレーキ|耐雪ブレーキ]]機能付き)
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− | | 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-SW]]、[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]](一部編成のみ)、[[列車防護無線装置]]<br />[[緊急列車停止装置|EB]]・[[緊急列車防護装置|TE]]装置<br />[[車両異常挙動検知システム]]<br/>(3次車のみ)
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− | | 備考 =
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− | | 備考全幅 = {{Reflist|group="**"}}
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− | }}
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− | [[ファイル:JR521系.jpg|thumb|200px|521系の屋根の様子。右側の223系とはパンタグラフ搭載位置や屋根肩の丸みが異なる。(2007年7月4日 米原駅)]]
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− | '''521系電車'''(521けいでんしゃ)は、[[西日本旅客鉄道]](JR西日本)の[[交直流電車|交直流]][[近郊形車両|近郊形電車]]<ref>[http://www.westjr.co.jp/company/info/issue/data/ データで見るJR西日本](西日本旅客鉄道、p.123)</ref>である。
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− | | |
− | また、[[金沢駅]] - [[市振駅]]間の[[北陸本線]]を移管された[[IRいしかわ鉄道]]・[[あいの風とやま鉄道]]でもJR西日本からの譲受車を保有している。そのため、本項では一括して記載する。
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− | == 概要 ==
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− | 当系列は[[2006年]][[10月21日]]に開始された[[北陸本線]]の[[長浜駅]] - [[敦賀駅]]間と[[湖西線]]の[[永原駅]] - [[近江塩津駅]]間の[[交流電化#直流化|直流化]]および老朽化した車両の更新を目的に投入された。
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− | 車体は乗り入れ先となる[[アーバンネットワーク]]で使用されている[[JR西日本223系電車|223系]][[JR西日本223系電車#2000番台|2000番台]]と同一のサービスを提供できることを前提として設計された。1編成2両の製造費用は約5億円<ref name=":0">{{Cite news|title=あいの風鉄道 車両5編成新造|newspaper=Yahoo!ニュース(北日本新聞)|date=2017-04-05|url=https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170405-00075102-kitanihon-l16|accessdate=2017-04-05|agency=北日本新聞社}}</ref>。
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− | 2009年度以降は、金沢地区の体質改善用(老朽化の激しい[[国鉄419系・715系電車#419系|419系]]・[[国鉄457系電車|475系・457系]]の更新用)として導入が進められ運用を拡大。これは[[2015年]][[3月14日]]の[[北陸新幹線]]の[[長野駅]] - [[金沢駅]]間延伸開業に伴い[[並行在来線]]として経営分離された北陸本線を転換した[[第三セクター鉄道]]への経営支援策も兼ねており、[[あいの風とやま鉄道]]に16編成、[[IRいしかわ鉄道]]に5編成が譲渡されている<ref>[https://web.archive.org/web/20150108161056/http://www.hokkoku.co.jp/subpage/K20131206301.htm 石川3セクに2編成 JR西日本、普通列車の最新車両] - 北國新聞・富山新聞、2013年12月6日付け《現在は[[インターネットアーカイブ]]に於いて残存》</ref>([[#北陸新幹線開業に伴う譲渡|北陸新幹線開業に伴う譲渡]]の節を参照)。
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− | JR西日本が新製投入した交直流近郊形電車は本系列が初めてであり、営業用の交直流電車としては初の2両編成を組成している。
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− | == 構造 ==
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− | === 車体 ===
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− | 車体は[[ステンレス鋼]]を採用し、[[レーザー溶接]]の適用範囲を側構体の腰部・吹き寄せ部に加え幕板部に拡大し、外観平滑性の高い構造となっている<ref name="KS14_44">[[#近畿車輌14|『近畿車輌技報』通巻14号、p.44]]</ref>。[[JR西日本223系電車#5500番台|223系5500番台]]の前頭部形状と窓・[[鉄道車両の座席|座席]]配置、同時期に[[近畿車輛]]で製造されていた[[JR西日本321系電車|321系]]の構体設計が流用されている。屋根肩の雨樋カバーも321系同様にやや丸みが付けられたものとなっている。前面下部の[[排障器]](スカート)も223系の強化型(製造途中に設計変更)よりさらに強固なものとなった。なお、営業開始後しばらくして、スカートに編成番号が記入された。
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− | [[バリアフリー]]に対応するため、本系列の床面高さはレール面から 1,120 [[ミリメートル|mm]] で<ref name="KS14_44" />、[[幌|貫通幌]]の薄型化により貫通路の平滑化が図られ、乗降口にステップがない。そのため北陸本線敦賀駅 - [[福井駅 (福井県)|福井駅]]間の一部の駅では2両編成分の[[プラットホーム|ホーム]]嵩上げが実施された。ただしこの嵩上げは、ホーム高さがレール面から 920 mm に達していない駅に対して 920 mm への嵩上げを行うものであった。なお、敦賀駅 - 長浜駅間の各駅(敦賀駅は4番のりばのみ)では 1,100 mm へのかさ上げが完了したため、ホームと床面との段差は 20 mm となった。
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− | 外装帯色は[[戸袋]]部に223系2000番台同様の茶色を、その下に上から順に青・白・青の3本の帯(北陸地区で運用されている近郊形電車と同イメージ)が入る。なお、戸袋部の貼り付け範囲は223系2000番台5次車以降および5000番台側面に準じている。
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− | [[JR西日本221系電車|221系]]から引き続き、[[動力車|電動車]](クモハ521形)の車体側面には、[[主電動機]]冷却風取り込みのための通風孔が設けられている<ref name="RF549_54">[[#RF549|『鉄道ファン』通巻549号、p.54]]</ref>。異常時には戸袋部から冷却風を取り込むことができるようになっている<ref name="KS14_45">[[#近畿車輌14|『近畿車輌技報』通巻14号、p.45]]</ref>。
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− | [[剛性]]値については下記のようになっており、[[2005年]][[4月25日]]に発生した[[JR福知山線脱線事故]]後に製造されたが、JR西日本として保有車両の車体強度強化方針を発表したのは3年後の2008年5月で<ref>[http://www.47news.jp/CN/200805/CN2008052101000694.html JR西日本、車体強度向上へ 尼崎脱線事故を教訓に] - [[47NEWS]] 2008年5月21日</ref>、車体強化について特段の説明はされていない。
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− | {| class="wikitable" style="font-size:80%;"
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− | |+ 車体諸特性<ref>「JR西日本 521系近郊形交直流電車」『車両技術』2007年3月 p.33</ref>
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− | |-style="border-bottom:solid 3px #0072bc;"
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− | ! 項目
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− | ! 特性
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− | |-
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− | ! 心皿間距離
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− | | 13,800 mm
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− | |-
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− | ! 片側出入口個数
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− | | 3扉
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− | |-
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− | ! 相当曲げ剛性
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− | | 0.79×10{{sup|3}} [[メガ|M]][[ニュートン|N]]・m{{sup|2}}
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− | |-
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− | ! 相当ねじり剛性
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− | | 236 MN・m{{sup|2}}/[[ラジアン|rad]]
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− | |-
| |
− | ! 曲げ[[固有振動]]数
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− | | 13.3 [[ヘルツ|Hz]]
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− | |-
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− | ! ねじり固有振動数
| |
− | | 4.4 Hz
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− | |}
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− | | |
− | === 主要機器 ===
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− | 223系に代表されるJR西日本の直流電車の電装品などを極力共用しつつ、交流区間でも使用できるよう、[[制御車|制御]]電動車は直流電車相当の機器のみを搭載し、制御[[付随車]]に[[集電装置]]・[[変圧器]]・[[整流器]]といった[[交直流電車#交直流電車の構造|交直流対応装備]]が搭載されるというM-Tp(pは[[集電装置#パンタグラフ|パンタグラフ]]のp)[[動力車#ユニット方式|ユニット構成]]となっている。これにより、電動車は直流電車と機器の共通化が容易となり、保守上も特高圧機器と高低圧機器の混在によるトラブル防止のメリットがある。
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− | | |
− | このため、電動車だけでなく、制御付随車にも変圧器をはじめ床下に多数の機器が配置され、高圧[[がいし|碍子]]で厳重に[[絶縁 (電気)|絶縁]]されたパンタグラフも同車に搭載されている。このシステムは[[1958年]](昭和33年)、交直流電車の試作車両として在来車を改造して、[[仙山線]]にてテストされた、国鉄[[国鉄72系電車#クモヤ491形→クモハ491形|クモヤ(クモハ)491形]]・[[伊那電気鉄道の電車#サ400形|クヤ(クハ)490形]] (ただし50Hz専用)で試作後、システムを交流専用として[[1978年]](昭和53年)、[[日本国有鉄道]](国鉄)時代の[[国鉄781系電車|781系]]にも採用された方式であり、JR西日本においては[[特急形車両|特急形]]の[[JR西日本681系電車|681系]]・[[JR西日本683系電車|683系]]で確立されたが、JR西日本の近郊形電車としては本系列で初めて採用された。また、耐寒耐雪装備として各車の床下機器・[[鉄道車両の台車|台車]]には防雪カバーが取り付けられている。
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− | ==== 電源・制御機器 ====
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− | Mc車には[[主変換装置|車両制御装置]]<ref group="*">[[可変電圧可変周波数制御|主回路用インバータ]](VVVF制御装置)と[[静止形インバータ|補助電源用インバータ]] (SIV) を一体化したもの</ref>と[[圧縮機|空気圧縮機]]を、Tpc'車には[[変圧器|主変圧器]]、[[整流器|主整流器]]、[[集電装置]]を搭載する。
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− | | |
− | 主変圧器 (WTM27) は走行風利用自冷式を採用し、1,200 [[ボルト (単位)|kV]][[アンペア|A]] の容量を備える。
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− | 主整流器は、[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]を使用した自冷式[[パルス幅変調|PWM]]コンバータ WPC12-G2 である<ref name="RF549_59">[[#RF549|『鉄道ファン』通巻549号、p.59]]</ref>。冗長性の観点からコンバータは2台並列接続とされ、故障発生時には片群を解放することで出力制限により運転を続行できる<ref name="RF549_59" />。
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− | | |
− | 車両制御装置は、IGBT素子を使用した3レベル電圧形PWMインバータ WPC11-G2 である。1基の装置中にインバータを5基(主回路部4基+補助電源部1基)搭載し、インバータ1基で1台の主電動機([[かご形三相誘導電動機]])を制御する1C1M制御方式を採用している。補助電源部が故障した際には主回路用インバータを[[無停電電源装置|CVCF制御]]することで補助電源のバックアップとしている。なお、落成時点では[[三菱電機]]製のものを搭載していたが、2007年にE04編成のみ[[東芝]]製のものに換装されている。
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− | 空気圧縮機は、除湿装置と一体化した低騒音型スクリュー式 WMH3098-WRC1600 を搭載する。スクリュー式空気圧縮機は223系2000番台以降などでの採用実績がある。
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− | 集電装置は、着雪防止を考慮し[[集電装置#Z型・シングルアーム型|シングルアーム式]]パンタグラフ WPS28D を採用する<ref name="RF549_58">[[#RF549|『鉄道ファン』通巻549号、p.58]]</ref>。機器配置は683系に極力合わせているが、パンタグラフ上下用空気碍管をパンタグラフ支持碍管と一体化することで部品点数削減と省スペース化を図っている<ref name="RF549_58" />。
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− | 主電動機は、WMT102C (1時間定格出力230kW)を電動車両1両あたり4基搭載する<ref name="RF549_58" />。長寿命化の観点から絶縁種別をH種からClass200に向上させ、従来の WMT102B に比べて出力は向上しているが、構造的互換性は有している<ref name="RF200811_63">『鉄道ファン』2008年11月号、交友社、2008年、p.63。</ref>。
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− | [[エア・コンディショナー|空調機器]]は、[[集約分散式冷房装置|集約分散式]]の WAU708-G2 を1両あたり2基搭載する<ref name="RF549_59" />。1基当たりの冷凍能力は 20,000 [[カロリー|kcal]]/h である。WAU708(321系)をベースに、トンネルでの車内圧力変動防止の観点から外気取り入れ口にダンパーが追加されている<ref name="RF549_59" />。
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− | [[警笛]]は、[[JR西日本207系電車|207系]]以降の新製電車と同様に[[警笛#西日本旅客鉄道(JR西日本)|ミュージックホーン]]が採用された。それに加え、空気式のタイフォン・[[ホイッスル]]の合計3種類の笛を装備している。タイフォンは排障器(スカート)内に、ホイッスルは屋根にカバーを取り付けて設置された。
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− | ==== 台車 ====
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− | 台車は223系で実績のある軸梁式[[鉄道車両の台車史#ボルスタレス台車|ボルスタレス台車]]であるが、床面高さ低減のために[[空気バネ|空気ばね]]高さを925mm(223系比 15 mm 減)としたWDT59B(電動台車)・WTR243C(付随台車)を採用する<ref name="RF549_59" />。基礎ブレーキ装置は、WDT59Bがユニット式[[踏面ブレーキ]]、WTR243Cが1軸2枚のディスクブレーキ+ユニット式踏面ブレーキであるが、WTR243Cには[[留置ブレーキ|駐車ブレーキ]]準備工事が施されている<ref name="RF549_59" />。また将来の高速化に備え、軸ばねダンパーとアンチローリング装置の準備工事も施されている<ref name="KS14_46">[[#近畿車輌14|『近畿車輌技報』通巻14号、p.46]]</ref>。
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− | 耐寒耐雪対応として軸ばね、空気ばね、ブレーキダイヤフラムなどに防雪カバーを取り付け、雪かきを強化型にしている<ref name="RF549_59" />。また、速度発電機は非接触タイプに変更された<ref name="RF549_59" />。
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− | ==== 保安装置 ====
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− | 保安装置は[[自動列車停止装置#ATS-S改良形(ATS-Sx形)|ATS-SW]]を搭載しており、運転台寄り台車床下付近に車上子を搭載する。[[自動列車停止装置#ATS-P形(デジタル伝送パターン形)|ATS-P]]については車上子搭載スペース(連結面寄り台車付近)および制御装置搭載スペース(乗務員室内)の準備工事がなされている<ref name="RF549_58" />。その後、[[#1次車|1次車]]については2008年2月から6月にかけてATS-Pが本設置された。
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− | ==== 性能 ====
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− | 主電動機と歯車比は223系と同じであることから加速性能は223系と同等であるが<ref name="RF549_59" />、最高速度は120[[キロメートル毎時|km/h]]とされており、通常最高速度120 km/h の[[国鉄485系電車|485系]]などの旧型車両が特例で130 km/h 運転が認められている[[北陸トンネル]]や湖西線内でも、本系列の最高速度は120 km/h である。なお、223系との併結営業運転は不可能である。
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− | === 車内 ===
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− | 寒冷地域を走行するため、車内の乗降扉横には[[自動ドア#半自動|半自動ドア]]操作スイッチが設けられている。2011年4月1日以降より、冬季以外も正式に年間を通じて客用扉の開閉は押しボタンによる半自動ドア扱いとなった<ref>『鉄道ピクトリアル』2011年7月号、[[電気車研究会]]、2011年、p.102</ref>。デザインは321系と同様の、操作可能時にボタン周囲が発光するタイプが採用された。また、[[ワンマン運転]]時に「入口」・「出口」を表示(ワンマン運転時、乗客は先頭車両の最後部の扉から乗車し、最前部の扉から降車)する[[発光ダイオード|LED]]式表示器も設置され、妻面(連結面)部は車内視認性向上のため、窓(トイレ設置の関係で片側のみ)が設けられ、[[貫通扉]]部分の窓も223系より拡大されている。このあたりはJR西日本管内の[[播但線]]・[[加古川線]]用[[国鉄103系電車#播但線・加古川線電化関連|103系ワンマン対応車]]の妻面設計と共通性が見られる。
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− | 座席は基本的に223系5000番台を踏襲した横2列+2列の4[[アブレスト]]、扉間5列の[[鉄道車両の座席#転換式クロスシート(転換腰掛)|転換クロスシート]]が配置されているが、妻面窓からの車内確認をしやすくする目的で、クモハ521形の車端部には321系に類似した構造の[[鉄道車両の座席#ロングシート(縦座席)|ロングシート]]が設置された。223系にはドアに隣接する固定座席には背面に[[鉄道車両の座席#収容式座席|補助席]]を装備する構造となっているが、本系列では[[乗車整理券#乗車票・乗車駅証明書|整理券]]発行機設置の関係で、その部分には補助席が装備されていない。一方、クハ520形については223系と同じく、車端部が[[車椅子]]対応の[[便器#腰掛大便器(洋式・洋風大便器)|洋式]][[列車便所|トイレ]](処理方式は[[網干総合車両所]]配置の223系で採用されたカセット式に対し臭気対策に優れる真空式を採用)と[[車椅子スペース]]に充てられているため、同車にロングシート部分はない。
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− | [[操縦席|運転台]]の直後に[[運賃箱]]と[[運賃表示器]]が、各車両最後部の客用ドア横には整理券発行機が設置されている。運賃箱は乗務員室内に収納可能な構造になっており、[[車掌]]乗務時は運転台後部が邪魔にならないよう配慮されている。また、複数の編成を連結した場合は223系5000番台のように乗務員室を通路として開放することになり、いたずら防止のため[[車掌スイッチ]]類にカバーが設けられている。また、運賃箱は運転台と通路との仕切りとなるような配置になっている。
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− | 車内の客用扉上部には、223系などと同様の号車番号表示器とLED式のスクロール[[車内案内表示装置|案内表示器]]が、片側の客用扉に1つおきの千鳥配置で1両あたり計3か所設置されている。表示内容も変化はないが、号車表示は223系の[[7セグメントディスプレイ]]に代わりLED式となったため、数字表記の視認性向上が図られた。
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− | <gallery>
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− | ファイル:JR521系車内.jpg|クモハ521形の車内。オレンジ色の箱が整理券発行機。<br />(2007年7月4日 近江塩津駅 - [[余呉駅]]間走行中)
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− | ファイル:JR521系車内2.jpg|クモハ521形の車端部<br />(2007年7月4日 米原駅)
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− | ファイル:Jrw521 toire.jpg|クハ520形に設置されるトイレ<br />(2007年6月15日)
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− | </gallery>
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− | == 形式・編成 ==
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− | [[ファイル:Jrwest-521-takefu-20070309.jpg|thumb|クモハ521形(2007年3月9日 [[武生駅]])]]
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− | ; クモハ521形 (Mc)
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− | : [[金沢駅|金沢]]向きの[[制御車|制御]][[動力車|電動車]]。前位に運転台を備える。
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− | ; クハ520形 (Tpc')
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− | : [[米原駅|米原]]向きの制御[[付随車]]。後位に運転台、2位寄りにトイレが設置されている。
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− | === 編成 ===
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− | {| class="wikitable" style="text-align: center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 2em;"
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− | |-style="border-bottom:solid 5px #0072bc;"
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− | |colspan="2"|{{TrainDirection|金沢|米原}}
| |
− | |-
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− | |style="width:6em"| クモハ521<br />(Mc)
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− | |style="width:6em"| クハ520<br />(Tpc')
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− | |}
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− | | |
− | === 製造時別区分 ===
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− | JR西日本が製造した521系は54編成がすべて連番となっており、本項では製造時期ごとの仕様の差異を示す上で、便宜上「1次車」「2次車」「3次車」と称することとする。カッコ内は各車両の車番(すべて同番のクモハ521とクハ520で2両編成を組んでいる)を示す。なお、あいの風とやま鉄道が製造した521系は1000番台に区分される(後述)。
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− | ==== 1次車 ====
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− | 北陸本線敦賀駅以南の直流化にともなって[[滋賀県]]と[[福井県]]が製造費用を負担して投入されたグループで、2006年9月から10月にかけて4編成8両(1-4) が[[川崎重工業車両カンパニー|川崎重工業]]・1編成2両(5) が近畿車輛で製造された。E編成と称し、全車両が[[福井地域鉄道部]]敦賀運転派出に配置され、組織変更により[[敦賀地域鉄道部]]敦賀運転センター車両管理室の所属となった後、2017年3月4日に全車が[[金沢総合車両所]]へ転属となった<ref name="JRR 2017s 359">ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.359。ISBN 9784330787176。</ref>。
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− | [[2002年]]から製造されている[[JR西日本125系電車|125系]]と同様に費用を負担した両県内で優先的に運用されているが、[[2009年]][[3月14日]]のダイヤ改正で[[小浜線]]にも運用範囲を拡大したため、[[京都府]]内にも入線するようになった(現在は小浜線の定期運用はない)。
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− | ==== 2次車 ====
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− | [[File:JR-WEST 521kei E.C G06 HokurikuLine Takaoka-Station.JPG|thumb|right|200px|先頭車間転落防止幌が取り付けられている。<br />(2013年6月25日 [[高岡駅]])]]
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− | 金沢地区の体質改善用にJR西日本が自社負担で新規投入したグループで、2009年10月から2010年3月にかけて10編成20両(6-15) が近畿車輛で、2010年12月から2011年3月にかけて20編成40両(16-35)が川崎重工業で製造された。6-20が[[金沢総合車両所]]に配置されG編成、21-35が敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に配置されM編成と称されたが、M編成は2014年2月14日付けで金沢に転属され、これによって全編成がG編成となった<ref name="railf201407">『JR各社の車両配置表』pp.21、[[交通新聞社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2014年7月号別冊</ref>。このうち16編成があいの風とやま鉄道に、3編成がIRいしかわ鉄道に譲渡された<ref name="JRR 2017s 142">ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.142。ISBN 9784330787176。</ref>。
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− | 1次車からの変更点として、2008年8月に[[鉄道総合技術研究所]](鉄道総研)で[[シミュレーション|シミュレータ]]を用いて行われた手すりや[[つり革|吊り手]]に関するアンケートを元に改良され、吊り手は、とっさの時に強い力でしっかりと掴めるように形状と色を変更、手すりについては端の角張った部分を曲線化、ロングシート袖の仕切りの大型化などが実施されている<ref name="2nd-lot">{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2010/01/25/1_20100125_anzen.pdf 安全性向上に向けた主な取り組みについて(客室内設備の改善)]}} - 西日本旅客鉄道 2010年01月27日 p.17</ref>。また、クハ520形にあるトイレ部スペースが拡大されトイレ出入口が半円状となり、扉上のLED式スクロール表示器における英語表示も駅名ローマ字だけが全角表示となるなど、細かい部分で仕様が変更されている。また、川重製造分は乗務員扉のノブの周りのくぼみがなくなっている。
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− | {| class="wikitable" style="font-size:80%; text-align:center;"
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− | |+ 1次車と2次車の吊り手の比較
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− | |-style="border-bottom:solid 3px #0072bc;"
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− | !style="background-color:#ccc;"|
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− | !style="width:6em;"| 1次車
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− | !style="width:6em;"| 2次車
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− | |-
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− | !数
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− | |80個
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− | |108個
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− | |-
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− | !色
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− | |白
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− | |オレンジ
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− | |-
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− | !グリップの内径
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− | |85 mm
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− | |100 mm
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− | |-
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− | !グリップの断面径
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− | |15 mm
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− | |20 mm
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− | |}
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− | ==== 3次車 ====
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− | [[ファイル:521系3次車 J12編成.JPG|thumb|right|200px|敦賀駅にて撮影(2014年9月6日)]]
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− | [[ファイル:521kei 3jisha shanai.jpg|thumb|right|200px|225系に準じたカラースキーム]]
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− | 2次車同様、金沢地区の体質改善用に投入されたグループで、2013年11月から[[近畿車輛]]・[[川崎重工業]]で製造された。21編成42両(36-56) がJ編成として敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に配置された<ref name=":1">{{Cite journal|author=岩成政和|year=2017|title=日本海縦貫残照|journal=鉄道ジャーナル|volume=614|page=26}}</ref>が、[[北陸新幹線]]開業直前に製造された55・56は直後に[[IRいしかわ鉄道]]に譲渡された<ref name="JRR 2017s 142"/>。2017年3月4日に全車が金沢総合車両所へ転属となった<ref name="JRR 2017s 359"/>。
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− | 安全性能の向上を主眼に仕様が大きく変更されている<ref name="yomiuri20140112">{{Cite web|url=http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004342/20140112-OYT8T00088.html|title=振動検知安全大幅に向上|work=関西発 鉄の掲示板|publisher=[[読売新聞]]|date=2014-01-12|accessdate=2014-06-04}}</ref>が、車両システムや性能に1・2次車と違いがないことから車両番号は2次車の続番とされている<ref name="R&M2203_19">[[#R&M2203|『Rolling stock & Machinery』第22巻第3号、p.19]]</ref>。最大の変化は前頭部のデザインで、[[JR西日本225系電車|225系]]と同様の衝撃吸収構造([[クラッシャブルゾーン]])を採用した運転台形状に<ref name="R&M2203_18">[[#R&M2203|『Rolling stock & Machinery』第22巻第3号、p.18]]</ref>、[[前照灯]]・[[フォグランプ]]も225系同様の[[ディスチャージヘッドランプ|HID]]式に変更された。ただし前照灯・フォグランプがほぼ水平に並び、その上に[[尾灯]]を配置した225系0番台・5000番台等と異なり、前照灯・フォグランプを内側(貫通路側)に寄せて斜めに配置し、その外側に尾灯を配置したデザインが採用されている。このデザインは以後登場した[[JR西日本227系電車|227系]]や[[JR西日本225系電車#0番台2次車(100番台)|225系100番台]]・[[JR西日本225系電車#5000番台2次車(5100番台)|5100番台]]、[[JR西日本323系電車|323系]]にも採用されている。また、2010年12月に[[JR神戸線]]([[山陽本線]])[[舞子駅]]で乗客が先頭車同士の連結面から転落・死亡した事故を受け、[[転落防止幌|先頭車間転落防止幌]]が設置されている。当初近畿車輛出場時は台座のみが装備されていた状態だった<ref>[http://railf.jp/news/2013/11/07/190000.html 521系増備車6両が出場] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』[[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2013年11月7日</ref>が、着脱の手間を省くことと、運転席からの視野確保や車体洗浄機への対応、騒音や着氷雪などの課題がクリアできたことから、常時設置された状態で運行されている<ref name="response20131121">{{cite web|language=|url=http://response.jp/article/2013/11/21/211332.html|title=JR西日本、先頭車にも転落防止ホロの標準装備検討…521系3次車に取り付け|publisher=[[Response.|レスポンス]]|date=2013-11-21|accessdate=2014-01-16}}</ref><ref>[http://railf.jp/news/2014/01/18/172000.html 521系3次車4両が川崎重工から出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2014年1月17日</ref>。その他の安全機構としては異常事態を加速度と共に検知し緊急停止や周囲の列車に緊急停止を伝える[[緊急列車防護装置|TE装置]]を自動的に作動させる機能である「列車異常挙動検知システム」<ref name="yomiuri20140112"/><ref name="response20131121"/>、そして[[JR西日本キハ120形気動車|キハ120系]]で使用しているドア誤扱い防止システムを搭載し、ホームがない箇所でのドア開扱いを防止する<ref name="R&M2203_19" />。
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− | また、この3次車より幌枠のパッキン損傷を防ぐためピン・ピン受けを改良し、幌受けを追加する処置がなされた<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/company/issue/technical/pdf/27_4.pdf 技術の泉 Vol.27 現場第一線 521系先頭ホロ枠水漏れ対策の検証]}} - 西日本旅客鉄道 2013年11月8日閲覧</ref>。先頭車間転落防止幌、ドア誤扱い防止システム、改良幌受けについては、1次車や2次車にも順次取り付け工事が行われている。
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− | 客室設備に大きな変化はないが、座席モケットは225系0番台に合わせた暖色系に<ref group="*">座席のモケットは1次車や2次車でも、検査時に3次車と同様のモケットに交換されている。</ref>、照明はLED式に変更されている<ref name="R&M2203_20">[[#R&M2203|『Rolling stock & Machinery』第22巻第3号、p.20]]</ref>。
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− | <gallery>
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− | ファイル:521系3次車転落防止幌.JPG|落成時から取り付けられている先頭車間転落防止幌
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− | File:JRW 521Kei Sotohoro or Light On.JPG|先頭車間転落防止幌に加えて、ライトも点灯
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− | </gallery>
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− | == 北陸新幹線開業後の動向 ==
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− | [[2015年]][[3月14日]]の[[北陸新幹線]]開業によって北陸本線金沢駅 - [[直江津駅]]間が経営分離されたのに伴い、本系列の一部の編成において[[あいの風とやま鉄道]]と[[IRいしかわ鉄道]]への譲渡が行われている。<ref name=":1" />両社とも形式名称などはJR時代と同様で、譲渡日(JR西日本としての[[廃車 (鉄道)|廃車]]日)はすべて開業日と同日付。
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− | === あいの風とやま鉄道への譲渡 ===
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− | [[ファイル:Ainokaze Toyama Railway 521kei tomari station.JPG|thumb|right|200px|あいの風とやま鉄道仕様車<br/>(AK03編成/旧G03編成)]]
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− | 富山県内区間を転換したあいの風とやま鉄道には、6 - 9・11 - 13・15 - 18・21・23・24・31・32の16本32両が譲渡された。[[風]]をモチーフとした2色のラインが施され、山側が[[富山湾]]の神秘さを表現した[[水色]]、海側が富山県の豊かな自然を表現した緑色<ref group="*">これは車外から側面と沿線風景を見た時、山側から見ると海と水色・海側から見ると山と緑色という組み合わせになる。</ref>のものとなっている<ref>[http://ainokaze.co.jp/307 車両と駅名標のデザインが決まりましたのでお知らせいたします] - あいの風とやま鉄道公式サイト新着情報</ref>。
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− | ==== あいの風とやま鉄道521系1000番台 ====
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− | あいの風とやま鉄道では、開業時に譲渡された[[国鉄413系・717系電車|413系]]5編成の置き換え用として、自社製造の521系を2017年12月に[[川崎重工]]で1編成製造した<ref>[http://railf.jp/news/2017/12/13/150000.html あいの風とやま鉄道521系1000番台2両が甲種輸送される] - 『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』[[交友社]] railf.jp鉄道ニュース 2017年12月13日</ref>。この車両はJR西日本の3次車をベースに設計され、新たに1000番台の区分がなされている。車体デザインは既存の編成と同様である。1000番台は2022年度までに5編成が導入される計画となっている<ref>{{Cite web|url=http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00013225/00890455.pdf|title=観光列車の整備について|accessdate=2016年6月24日<!--|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161013140434/http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00013225/00890455.pdf |archivedate=2016年10月13日 |deadlinkdate=-->|date=2015年11月16日|format=PDF|publisher=あいの風とやま鉄道}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/kj00013225-007-01.html|title=第6回あいの風とやま鉄道利用促進協議会(平成27年11月16日開催)|accessdate=2016年6月24日<!--|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161013140726/http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/kj00013225-007-01.html |archivedate=2016年10月13日 |deadlinkdate= -->|author=知事政策局 総合交通政策室|date=2015年11月16|publisher=富山県}}</ref><ref name="pref.toyama/kj00013225-007-01">{{Cite web|url=http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00013225/00890456.pdf|title=あいの風とやま鉄道の観光列車の整備に対する県の対応について|accessdate=2016年6月24日|date=2015年11月16|format=PDF|publisher=富山県|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161013140704/http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00013225/00890456.pdf|archivedate=2016年10月13日}}</ref><ref name=":0" />。
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− | === IRいしかわ鉄道への譲渡 ===
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− | 石川県内区間を転換したIRいしかわ鉄道には、10(草/緑色)・14(古代紫/紫)・30(藍/青)・55(黄土/金)・56(臙脂/赤)の5本10両が譲渡された<ref name="JRR 2017s 142"/>。車体前面部と側面に[[空色]]と青のカラーリングが施され、側面と[[転落防止幌]]には石川の伝統工芸を彩る5つの色([[加賀友禅|加賀五彩]])が各編成1色ずつアクセントカラーとして配されている<ref>{{Cite web |date=2015-1-6 |url=http://www.asahi.com/articles/ASH154Q9HH15PJLB00H.html |title=石川)着物や伝統芸能で新幹線迎えよう 知事がプラン |publisher=[[朝日新聞]] |accessdate=2015-01-18}}</ref><ref>{{Cite press release |title=車両デザインが決定しました |publisher=IRいしかわ鉄道 |date=2015-1-5 |url=http://www.ishikawa-railway.jp/news/20150105.html |accessdate= 2015-01-18}}</ref>。
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− | このうち事実上の新造車として導入された55・56は開業1ヶ月前にあたる[[2月6日]]の落成で、一旦JR西日本の車両(J20・J21)として製造された<ref name="hobidas_J20J21">[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2015/02/jr521j20j21.html 【JR西】新造521系J20・J21編成 近畿車輌出場] - 鉄道ホビダスニュース2015年2月6日</ref>。
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− | なお、JRの車籍を有していたのはわずか35日だった上に譲渡前の営業運転実績はない<ref>[[電気車研究会]]『[[鉄道ピクトリアル]]』2015年8月号「JR西日本 近郊形交直流電車の現況」。</ref><ref>『[[鉄道ジャーナル]]』2015年8月号「並行在来線各社各様」。</ref>。
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− | <gallery>
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− | ファイル:IR Ishikawa Railway 521 tsubata station.JPG|IRいしかわ鉄道仕様車<br/>(旧G25編成・藍色カラー)
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− | ファイル:Ishikawa Railway IR521 Kanazawa 201503151841.JPG|IRいしかわ鉄道で新造車として導入された旧J21編成(臙脂カラー)
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− | </gallery>
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− | == 車両配置と運用線区 ==
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− | === JR西日本所属車 ===
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− | [[File:521kei G04.JPG|thumb|250px|北陸本線(現:[[IRいしかわ鉄道線]])[[倶利伽羅駅]]付近を走行する、G04編成と他の編成による4両編成。]]
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− | 2017年4月1日現在、金沢総合車両所に2両編成のE編成5本、G編成11本、J編成19本の計35本70両が配置されている<ref name="JRR 2017s 138">ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2017夏 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2017年、p.138。ISBN 9784330787176。</ref>。
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− | 2017年3月4日に敦賀運転センター所属車が金沢総合車両所に全車転属し、JR西日本所属の521系は同車両所に集中配置されることとなった。ただし、E編成は湖西線走行に必要なATS-P保安装置を搭載していることや福井・滋賀両県の公的支援をもとに製造されている関係で<ref>http://www.pref.shiga.lg.jp/c/kanjyosen/02.html</ref>、沿線自治体に配慮するために敦賀以南での運用がほとんどとなっている。
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− | 2017年3月4日現在の運用線区は以下の通り。
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− | * [[北陸本線]]:[[米原駅]] - [[金沢駅]]間(全線)※J・G編成は敦賀以東のみ(敦賀以南でも乗り入れ自体は可能)
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− | * [[湖西線]]:[[近江今津駅]] - [[近江塩津駅]]間 ※E編成のみが入線(ATS-P導入路線のため、J・G編成は乗り入れ不可)
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− | 金沢駅 - [[福井駅 (福井県)|福井駅]]間では4両編成、福井駅以西では2両編成を基本に運行される。6両編成での運用は長らく後述の津幡行き1本のみだったが、2017年現在は金沢駅 - [[松任駅]]間でも6両編成の列車が設定されている。
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− | 導入された2006年から2009年度増備車が落成するまで、北陸本線米原駅 - 福井駅間および湖西線近江今津駅 - 近江塩津駅間の[[普通列車]]に運用された。これにより、米原駅・近江今津駅 - 敦賀駅間で運用されていた[[国鉄419系・715系電車|419系]]などは、本系列や[[JR西日本125系電車|125系]]・[[JR西日本223系電車|223系]]に置き換えられた。
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− | 2009年3月14日からは[[小浜線]]でも運転を開始し、同線では[[ワンマン運転]]も開始された。これにより[[国鉄キハ40系気動車 (2代)|キハ48形]]が撤退して以来、17年半ぶりに3線共通運用車両が復活した。なお、小浜線での定期運用は2010年3月13日のダイヤ改正で消滅したため、1年間限りの運用となったものの、その後も本来125系2両編成ワンマン運転の一部運用を[[車掌]]乗務で代走する事例は存在する。
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− | 2009年度の増備に伴い北陸本線福井駅 - 金沢駅間でも営業運転を開始している。2011年3月12日のダイヤ改正により、敦賀駅 - 金沢駅間の普通列車は、運転系統上福井駅まで乗り入れる[[越美北線]]を除外すると、原則として本系列のみで運用されるようになったほか、同改正では朝の下りに福井発津幡行きが新設され、定期運用で初めて金沢以東に乗り入れる列車が設定された。また、同年4月2日から4月7日まで[[東北地方太平洋沖地震]]([[東日本大震災]])の影響による車両部品(直流モーター用カーボンブラシ)の不足のために一時的な本数の削減や行先変更が実施された際は、本系列が[[臨時列車]]として平日のみ4両編成で金沢駅 - 津幡駅間を往復した実績がある。
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− | 2012年3月17日のダイヤ改正では津幡駅 - 富山駅間でも営業運転を開始した<ref>鉄道ファン2012年7月号「JR車両ファイル2012」p.17</ref>。
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− | 毎年5月に開催される(2009年のみ秋に開催された)[[ウォーキング]]イベント「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」の開催当日は、敦賀駅 - [[小浜駅]]間で臨時列車が運転される。通常小浜線で運用される125系のみでは車両が不足することから、2011年5月21日・22日には敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室の車両が4両編成で「若狭・三方五湖ツーデーマーチ」2・3号に充当された<ref>[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2011/06/jr5214.html 521系4輌編成 小浜線に入線] - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年6月2日</ref>。
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− | 2014年10月18日のダイヤ修正で富山駅 - 泊駅間で、同年12月より泊駅 - 糸魚川駅間でも営業運転を開始し<ref>[http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/08/page_6102.html 平成26年秋ダイヤ修正について(北陸エリア)] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2014年8月29日</ref>、2015年3月の金沢以東三セク転換まで運用された。
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− | 2017年3月4日のダイヤ改正で敦賀駅 - 金沢駅間の一部列車でワンマン運転が開始されている。
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− | === IRいしかわ鉄道所属車 ===
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− | * [[IRいしかわ鉄道線]]:金沢駅 - [[倶利伽羅駅]]間(全線)
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− | * [[あいの風とやま鉄道線]]:倶利伽羅駅 - [[富山駅]]間
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− | === あいの風とやま鉄道所属車 ===
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− | * IRいしかわ鉄道線:金沢駅 - 倶利伽羅駅間(全線)
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− | * あいの風とやま鉄道線:倶利伽羅駅 - [[市振駅]]間(全線)
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− | * [[えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン]]:市振駅 - [[糸魚川駅]]間
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− | === 運用の開始まで ===
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− | 2006年9月27日、JR西日本への納入を前にして川崎重工業兵庫工場にて第1編成が報道用に公開され、翌9月28日から[[鷹取駅]]→[[芦原温泉駅]]→[[吹田総合車両所#京都支所|京都総合運転所]]間で試運転を開始した。また、10月21日には敦賀駅にて川崎重工製の第4編成が一般公開された。同年11月30日から、第3編成が営業運転に入り、12月5日からは第4編成が追加投入された。11月下旬以降に残る第1・第2編成と[[近畿車輛]]製の第5編成が営業運転を開始し、投入初年度は合計2両編成5本の計10両の陣容となった。これらの全車両が[[西日本旅客鉄道金沢支社|金沢支社]]敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に在籍している。
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− | 2009年度は第6編成から第15編成までの10本20両を増備し、2010年3月13日ダイヤ改正より北陸本線福井駅 - 金沢駅間でも営業運転が開始されている<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/pdf/20091218_kaisei_kanazawa.pdf 平成22年春ダイヤ改正について]}} - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2009年12月18日</ref>。これに先立ち、2009年10月27日に近畿車輛から第6・第7編成が、同年12月22日に第8編成から第10編成が出場したが、当該編成は[[金沢総合車両所]]を意味する「金サワ」の所属表記となっている<ref>[http://railf.jp/news/2009/10/28/165400.html 521系4両が近畿車輛から出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2009年10月28日</ref><ref>[http://railf.jp/news/2009/12/23/192900.html 521系6両が近畿車輛から出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2009年12月23日</ref>。
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− | 2011年3月12日ダイヤ改正に合わせてさらに40両を追加投入することが金沢支社から公式発表された<ref>{{PDFlink|[http://www.westjr.co.jp/ICSFiles/afieldfile/2010/12/17/20101217_kanazawa.pdf 平成23年春ダイヤ改正について]}} - 西日本旅客鉄道金沢支社プレスリリース 2010年12月17日</ref>。
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− | 2010年12月17日には第16編成から第18編成が<ref>[http://railf.jp/news/2010/12/18/130200.html 521系6両が試運転] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2010年12月18日</ref>、2011年1月11日には第19編成から第21編成が<ref>[http://railf.jp/news/2011/01/12/091800.html 521系増備車6両が出場試運転] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年1月12日</ref>、1月25日には第22編成から第24編成<ref>[http://railf.jp/news/2011/01/27/185400.html 521系の増備続く] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年1月27日</ref>、2月3日には第25編成から第27編成が川崎重工業で落成し、試運転が行われた。
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− | 2013年度は、11月6日に第36編成から第38編成が近畿車輛から出場した<ref>[http://railf.jp/news/2013/11/07/190000.html 521系増備車6両が出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2013年11月06日</ref>。
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− | その後2014年に入り、J4編成からJ19編成までが近畿車輛・川崎重工で順次落成し出場している<ref>[http://railf.jp/news/2014/02/22/120000.html 521系6両が近畿車輛から出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2014年2月22日</ref><ref>[http://railf.jp/news/2014/02/22/120000.html 521系3次車6両が出場] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2014年2月22日</ref>。2015年2月にはIRいしかわ鉄道譲渡分となるJ20・J21編成が新造された<ref name="hobidas_J20J21"/>。2017年にはあいの風とやま鉄道の413系置き換え用車両が製造されている。
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− | == 脚注 ==
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− | {{脚注ヘルプ}}
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− | === 注釈 ===
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− | {{Reflist|group=*}}
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− | === 出典 ===
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− | {{Reflist|2}}
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− | == 参考文献 ==
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− | * {{Cite journal|和書|author=松岡成康・今村洋一・木村光男(JR西日本鉄道本部車両部設計課) |year=2007 |month=1 |title=521系近郊形交直流電車 |journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]] |volume = 549 |pages= 54 - 59 |publisher=[[交友社]] |ref = RF549}}
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− | * {{Cite journal|和書|author=菅野直哉・加藤英一・松葉堅一・池田一哉(近畿車輛車両事業本部車両設計室) |year=2007 |month=10 |title=New Product 521系交直流近郊電車 |journal=近畿車輌技報 |issue=14 |pages=44 - 46 |publisher=[[近畿車輛]] |url= http://www.kinkisharyo.co.jp/pdf/gihou/KSW14/KSW14_p44-46.pdf |format=pdf |ref = 近畿車輌14}}
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− | * {{Cite journal|和書|author=大森正樹・鍋谷武司・藤家宏一(JR西日本鉄道本部車両部) |year=2014 |month=3 |title=521系3次車近郊形交直流電車の新製 |journal=Rolling stock & Machinery |volume = 22 |issue = 3 |pages= 18 - 21 |publisher=日本鉄道車両機械技術協会 |ref = R&M2203}}
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− | == 関連項目 ==
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− | *[[JR西日本223系電車]]
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− | *[[JR西日本125系電車]]
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− | *[[JR西日本225系電車]]
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− | *[[JR西日本227系電車]]
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− | *[[JR東日本E531系電車]] (交直流普通電車用車両)
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− | * [[JR西日本323系電車]]
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− | == 外部リンク ==
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− | * [http://rail.hobidas.com/blog/natori09/archives/2006/09/jr521.html JR西日本初の近郊型交直流電車521系誕生!] - [[ネコ・パブリッシング]]『鉄道ホビダス』編集長敬白アーカイブ 2006年9月27日
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− | * [http://wayback.archive.org/web/20131104214536/http://railf.jp/car/jr/west/521.html JR西日本 521系] - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp車両図鑑 2014年10月21日時点の[http://railf.jp/car/jr/west/521.html オリジナル]よりアーカイブ。2006年10月17日掲載。
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− | {{Commonscat|JR West 521|JR西日本521系電車}}
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− | {{JR西日本の車両リスト}}
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− | {{DEFAULTSORT:しえいああるにしにほん521けいてんしや}}
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− | [[Category:西日本旅客鉄道の電車|521]]
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− | [[Category:2006年製の鉄道車両]]
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− | [[Category:近畿車輛製の電車]]
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− | [[Category:川崎重工業製の電車]]
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