BuzzFeed Japan
BuzzFeed Japan株式会社（バズフィードジャパン）は、2015年に設立された、東京都港区に本社を置く日本の会社。オンラインメディアバズフィード日本版の運営会社[1]で、アメリカ合衆国のBuzzFeedと日本のヤフーのジョイントベンチャー[2]。
バズフィードの拠点としてシドニー、ベルリン、ムンバイ、サンパウロなどに次ぎ12番目にあたる[3]。
2016年4月から元クリテオ代表取締役兼アジア太平洋地域最高責任者の上野正博が社長[4]。2015年10月16日から元朝日新聞デジタル編集部の古田大輔が創刊編集長[5]を務めている。
Contents
日本向けバズフィード
2016年1月から始まった[6]BuzzFeedの日本版ウェブサイトでは各国のBuzzFeedのコンテンツの翻訳と独自記事が掲載される[1]。2017年1月時点で、編集部は男女25人ずつの総勢50人で構成されている[7]。BuzzFeed Japanのコンテンツは「Yahoo!ニュース」などに配信され、広告の販売権はヤフーが独占する[1]。
フェイクニュース・キュレーションサイト・まとめサイトの問題を継続的に取材しており[8][9]、DeNAのキュレーションサイト問題では、いち早く医療系サイト「WELQ」の記事に不正確なものも多く盗用もあると指摘して関係者に取材し、問題の顕在化に一役買った。この一連の記事で日本でのBuzzFeedの知名度も上がり、設立1年で月間訪問者数が1600万人を突破している[7]。
日本語版開始時に来日したペレッティによれば、侮辱や中傷のようなオンライン・ハラスメントから人々を守るために定期的に問題提起を行ってきたと、偽りを避けるために掲載には信頼性のあるメディアのみを使い、掲載される内容を事前にチェックすることも必要であり、執筆者が誰なのか分かるように匿名性を薄めることや、特定の言葉を防止する技術の可能性を語った[10]。
誤報
2016年7月18日配信の記事において、都知事選の立候補者である桜井誠が前日におこなった演説内容をもとに“【都知事選】「朝鮮人、あるいはサル」公然と叫ぶ桜井候補。在特会前会長の狙いは?”というタイトルの記事を配信[11]した。その後、読者からの指摘を受けて確認したところ、桜井が実際には"左翼"と発言していたことが判明した[12]。同日18時31分に古田編集長は謝罪文をツイッターに投稿し[13]、桜井に直接謝罪をおこなった[12]。誤記の理由については、「現場で取材した記者が聞き取り、録音でも確認しましたが、スピーカーの音が割れて誤認しました[14]」としている[12]。
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 山川晶之 (2016年1月20日). “ゆるいネタから政治経済ニュースまで「BuzzFeed Japan」創刊、強力な編集体制で記事はすべて独自制作”. Impress. . 2016閲覧.
- ↑ “BuzzFeed Japan、思わぬ大物を創刊編集長に起用”. TechCrunch (2015年10月17日). . 2015閲覧.
- ↑ “バズフィード日本版、今冬開設へ 広告はヤフーが独占販売”. AdverTimes (2015年8月18日). . 2015閲覧.
- ↑ バズフィード・ジャパン社長に前クリテオ代表の上野正博氏 #宣伝会議 | AdverTimes（アドタイ） 販促会議 編集部2016.04.01 掲載
- ↑ “日本版BuzzFeed創刊編集長就任のお知らせ”. ヤフープレスルーム (2015年10月16日). . 2015閲覧.
- ↑ まつもとあつし 新興メディア・バズフィードは日本でもバズるのか 2016年3月11日
- ↑ 7.0 7.1 [ 「フェイクニュースと戦うメディアでありたい」 創刊一周年を迎えたBuzzFeed Japanに潜入] AbemaTIMES 2017.01.26
- ↑ 韓国デマサイトは広告収入が目的 運営者が語った手法「ヘイト記事は拡散する」 BuzzFeed Japan
- ↑ ニュースサイト「BuzzFeed」日本版が凄い！まとめブログのデマをまた暴き、評価うなぎ上り！ togetter
- ↑ 山本大輔「ハラスメントは認めない－BuzzFeed、ジョナ・ペレッティCEOに単独インタビュー」、『AERA』2016年11月7日、 56頁。 内容は同じで記事名が違うオンライン記事にリンク。
- ↑ “【都知事選】「朝鮮人、あるいはサル」公然と叫ぶ桜井候補。在特会前会長の狙いは?”. BuzzFeed japan. (2016年7月18日) . 2016閲覧.
- ↑ 12.0 12.1 12.2 “【東京都知事選】桜井誠氏の演説「朝鮮人あるいは左翼」を「朝鮮人あるいはサル」と誤記 バズフィード・ジャパンが訂正して謝罪”. 産経ニュース (産経新聞). (2016年7月20日) . 2016閲覧.
- ↑ 古田大輔ツイッター
- ↑ https://www.buzzfeed.com/satoruishido/20160717-tochijisen-sakurai