高砂神社

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高砂神社(たかさごじんじゃ)は、兵庫県高砂市にある神社相生の松で知られ、謡曲の『高砂』の舞台の一つとも言われている。旧社格は県社。

祭神

由緒

社伝によれば、神功皇后西征大己貴命の加護によって果たされ、その凱旋の際に、大己貴命の「鹿子の水門(かこのみなと)に留まる」との神託を受け、神功皇后の命により大己貴命が当地に祀られたことにより創建されたという。また、天禄年間に疫病が流行したが、素盞嗚尊奇稲田姫を合わせ祀ったところ、疫病が治まったと伝えられている。素盞嗚尊(牛頭天王)が祀られていることから、高砂牛頭天王とも呼ばれた。

慶長6年(1601年)、姫路城主池田輝政高砂城築城のため、当社を西北の松林に遷座した。元和元年(1615年)に出された幕府による一国一城令により高砂城が廃城となった後、寛永2年(1625年)、姫路藩主本多忠政が当社を高砂城跡の旧社地に復した。

相生の松

あるとき、1つの根から雌雄2本の幹をもつが境内に生えた。この松は、尉(伊弉諾尊)と姥(伊弉冊尊)の2神が宿る霊松とされ、相生の松と称された。初代相生の松は天禄年間に、2代目は兵火によって天正年間に枯死したと伝えられている。本多忠政がこれを惜しみ、遷宮の際に3代目の相生の松を植えたと言われている。3代目相生の松は大正13年に天然記念物に指定されたが、昭和12年に枯死、幹が霊松殿で保存されている。現在は5代目の松が枝を張る。

なお、相生の松の他にもいぶき(高砂市保存樹)も神木とされており、『高砂』の登場人物である阿蘇の宮神主・友成の杖から発芽したとする伝説がある。

境内社

祭事

  • 尉姥祭(5月21日) - 社宝の翁面を使い、お面かけ神事が行われる。
  • 祇園祭(7月7日~13日)
  • 例祭(10月10日・11日) - 10日は神幸祭、11日は例祭。渡御では神輿の先導やお供として屋台車楽が出され行列となる。近年、一つ物頭人が再開され、これに加わっている。また、3年に1度船渡御が行われる。例祭では氏子各町からの屋台が宮入りする。
  • 国恩祭 11年に1度、5月頃行われる。近年では2009年5月3日・4日に実施。

氏子

高砂神社の秋季例大祭に登場(神輿型太鼓台を持ち上げて入場する地区)をここにて著す。 特徴として、旧高砂町の町内に位置する地区が氏子に入っている。

  • 木曽町(高砂町の北西部に位置する住宅地)
  • 農人町(高砂町の西部に位置する住宅地名・サンモール高砂の西側の地区)
  • 藍屋町(高砂町の中部の加古川沿いに位置する地区・相生橋の西詰に位置する)
  • 鍵町(高砂町の中部に位置し、木曽町・農人町・西畑に接する地区・地区内に高砂市立高砂幼稚園がある)
  • 西畑(高砂市の南部に位置する地区。地区内に兵庫県立高砂南高等学校がある)
  • 戎町(高砂町の南部に位置し、カネカ高砂工場の北に位置する。高砂町内の漁師町である)
  • 中部
  • 浜田町(高砂町の北部に位置する地区。地区内に山陽電鉄本線高砂駅がある)
  • 東宮町(高砂町の南部に位置する地区。高砂神社が建立されている場所でもある)

交通アクセス

関連項目

外部リンク

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