騎乗位

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騎乗位(きじょうい)は、仰向けになった男性の上に女性が跨り男性も女性も自由に動かせる性交体位の一種である。

概説

騎乗中の様子に似ているため、この名称が付いている。よって、「騎上位」は誤記である。英語では、Woman on top、the jackhammer、cowboy/cowgirl position 等。

男女が向き合う対面騎乗位と、女性が男性に背中を向ける背面騎乗位がある。

女性が立て膝になって、寝そべった男性に跨る。片手でペニスの根元を持ち、垂直になるように立てる。そこに女性が膣口を合わせ、ペニスが膣内に侵入してくるのを感じながら、ゆっくりと腰を落としていく。男性の胸にもう片方の手をついて行えば安定して腰を落とすことができる。[1]

重力に従って性器が密接しているので、女性が前屈子宮や生理前だった場合は子宮口に当たりやすくなり、内臓からの鈍痛を発することがある。そのため、最初は様子を見ながら慎重に動くものとされる。

歴史

四十八手では、騎乗位のことを「本茶臼」といい、そのバリエーションには「月見茶臼」「時雨茶臼」「宝船」などがある。なお、「忍び居茶臼」や「帆かけ茶臼」は座位の系統になるので、「茶臼」=「騎乗位」ではない。

騎乗位は、女性が上になることから、たとえば映画の『氷の微笑』にはヒロインのキャサリン・トラメル(演:シャロン・ストーン)が、男の手をベッドの端に縛り付け、騎乗位で責め立てるシーンがある。

四十八手の騎乗位

百閉(ひゃくへい)
仰向けに寝転んだ男性の上に女性が跨がる形で行う。上になった女性がクリトリスを男性の股間部に押し付けるようにしながら、腰を前後に動かす。男性のペニスの裏筋をこするように動くと効果的となり、男性に強い快感を与えることができる。女性は自分で腰を動かしながら、膣内のGスポットにペニスが当たるようにする[2]
時雨茶臼(しぐれちゃうす)
仰向けに寝転んだ男性のペニスの上にしゃがみ、女性が自ら挿入する形で行う。挿入後は女性が腰と尻を上下させ、膣でペニスをしごきあげるように動く。男性は動かないまま快感を得られるうえ、女性が目の前で動いてくれるため、揺れる乳房や濡れた結合部分を見られ、興奮が高まる[3]
茶臼のばし(ちゃうすのばし)
女性がしゃがむようにして挿入したあと、女性が身体を前方に倒し、男性の身体と自分の身体を密着させるようにする。女性が主体となってピストン運動を行い、ペニスを膣内に出し入れさせる。通常の騎乗位と違って身体の密着感も味わえ、性器の挿入による快感と同時に、肌同士の触れ合いを楽しめる。キスしながら行えるという理由もあり、男女ともに性感を高められる[4]

研究

イギリスのインディペンデント紙が2017年に行った報道によれば、以下の通りである。

ブラジルの3箇所の病院の研究者らはブラジルのカムピナス市の市民を対象に過去30年間にわたって性行為によって外傷を受けた状況調査を行なってきた。調査では42の事例が分析されている。性行為の相手が骨折した例は、異性どうしの性行為で28例、同性どうしの性行為で4例、6例が手淫の最中に記録されており、あとの4例は患者も原因について説明がつかなかったという。研究報告では、女性上位の性行為は潜在的に相手を骨折させるリスクを負っている事実があることが証明されている。その反対に男性がプロセスを管理する場合、痛みが感じられた際は動きをとめ、相手に与える害を最小限度にとどめるチャンスを男性が多く握ることになる[5]

ギャラリー

脚注


関連項目



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